ゴールデンアイ 007
ジャンル | FPS |
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対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | レア |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1〜4人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 |
1997年8月23日 1997年8月25日 |
対象年齢 | ESRB:T |
デバイス | 振動パック対応 |
売上本数 | 約800万本 |
『ゴールデンアイ 007』(英語: GoldenEye 007)は、1997年に任天堂から発売されたNINTENDO64用ファーストパーソン・シューティングゲームである。開発はイギリスのレア。映画『007 ゴールデンアイ』をゲーム化した作品である。2010年(日本では2011年)には別の開発元が制作したWii版が発売された。
同映画をモチーフとしたものとしては『ゴールデンアイ ダーク・エージェント』(PS2、ニンテンドーゲームキューブ、ニンテンドーDS)も存在するが、ストーリーは全くのオリジナルであり、関連性はほとんどない。
概要
プレイヤーはイギリス諜報機関「MI-6」の工作員、「007=ジェームズ・ボンド」として数々の指令を受けながら、衛星兵器「ゴールデンアイ」の秘密を探っていく。基本的なストーリーは映画版と同一であるが、一部ストーリー展開が異なっていたり、ゲームのオリジナルステージも登場する。
開発
レアによる映画『007 ゴールデンアイ』のゲーム化企画は、映画および原作に感銘を受けたMartin Hollisが任天堂ヨーロッパ(NOE)からスーパーファミコン(SNES)およびバーチャルボーイ向けソフトとしての開発資金供給を受けたことから始まった[1]。しかし、レアは同時期にオリジナルの立ち上げを計画していたことや、権利の多くを映画会社側が保有することなどを理由に開発には消極的な姿勢を取っていた。また、開発着手後も発売に適した映画公開やテレビ初放送の時期を逃したり、E3でも注目を集めることができなかった為、開発チームの士気は非常に落ち込んでいたという[2]。なお、バーチャルボーイ版は本体の売上不振に伴い開発が中止されている。
その後、ゲームボリュームの拡大等に伴い、プラットフォームを任天堂の新型機(後のNINTENDO64)へと移行した。本作は元々バーチャコップ風のレールシューターとして開発が進められていたが、新型機のコントローラーにアナログスティックが搭載されることが明らかになった為、これを活用する移動やエイミングの機能を追加したことでファーストパーソン・シューティングにジャンルが変更された。マルチプレイ要素は開発のタイムリミット寸前に追加され、レアの上層部も実際に目にするまで存在を知らされていなかったという[3]。
当時家族向けゲームの開発に重点を置いていた任天堂にとって、諜報員の活動を描く『ジェームズ・ボンド』は非常に暴力的なフランチャイズであった。Hollisによれば、宮本茂は本作について「殺人がクローズアップされすぎている」「殺人だらけのこのゲームが悲劇的すぎる」の2点を指摘し、「ゲームが終われば病院に行って、敵全員と握手するようなゲームにするのはどうかな?」と提案したという。この提案自体は採用されなかったが、実際に流血表現の緩和など暴力表現の抑制が加えられた[4]。
リメイク
2006年、任天堂アメリカ(NOA)社長レジナルド・フィサメィが本作をWiiのバーチャルコンソールで配信する計画の存在を明かしたが、以後の続報はなかった[1]。2007年、開発元のレアが公式サイト上のQ&Aコーナーにおいて本作がバーチャルコンソールに登場する可能性についてコメントした。この中では「実現不可能」ではないとしつつ、レア自体の売却や本作の権利が様々な企業に移り変わった事に触れ、実現の可能性が非常に低いことを示唆している[5]。
2008年にはXboxWorld 360誌にてXbox 360のXbox Liveアーケードでのリメイクが発表されたが、Xbox Live版権元である「Microsoft Game Studios」はその発表を噂にすぎないとして否定した[6]。
結局、正式なリメイク版の発表は2010年になってからだった。
開発上の続編
ストーリー上の繋がりを持つ続編は存在しないが、本作のゲームエンジンを受け継ぎ、本作の開発チームによって制作された『パーフェクトダーク』という続編的な位置付けのゲームが、2000年にNINTENDO64用ソフトとして発売されている。『ゴールデンアイ』をタイトルに冠するソフトは、2006年まで権利を有していたエレクトロニック・アーツから様々なハードで発売されている[7]が、それらはいずれも本作や映画版との関連を持たない。
ゲームモード
- ミッションモード
- 1人でプレイする場合のプレイモード。プレイヤーは主人公ジェームズ・ボンドを操り、ミッションごとに与えられた任務を遂行していく。2つのコントローラーを使用する操作設定に変更することで2人でプレイすることもできる。
- すべてのミッションには、簡単な方から順に「イージー」、「ノーマル」、「ハード」という3つの難易度が設けられており、それによって任務の内容や、ボンドの体力、敵の強さ・体力・命中率、敵の落とした銃から得られる弾の数などが変化する。ミッションをクリアした場合、それぞれの難易度についてクリアしたことを示すマークが表示される。なお、全ミッションをすべての難易度でクリアすると、敵の体力、攻撃の強さ、命中精度、移動速度をプレイヤーが自由に設定できる「007」が新たな難易度として出現する(自由に設定できる箇所以外の内容はハードと同じ)。
- また敵キャラクターのAI(厳密にはAIではない。NPCと同義で使用されている)は、状況に応じて警報装置を起動させたり、銃声で駆けつけたりなどの攻撃以外の行動を行い主人公を妨害してくることもある。
- 対戦モード
- 2人〜4人で対戦するモード。相手を倒すと得点が入る「通常対戦」のほか、過去の007映画のタイトルになぞらえた対戦ルールが「シナリオ」として用意されている。
- ステージは、対戦用のオリジナルのものが4つ、対戦用にアレンジされたミッションモードのステージが5つの計9ステージ用意されている。ただし、3人以上で対戦する場合は一部のステージを選択することができない。
- お楽しみモード
- ゲームをプレイする際、様々な状態で遊べるようになる隠し要素で、いわゆるチートモード。ミッションモードにおける各ミッションで、特定の難易度を「目標タイム」と呼ばれる時間制限以内にクリアすることで出現する。
ミッションモードでの主な任務
コース毎によって様々な任務が用意されているが、内容によってある程度分類できる。中にはミッションを完了することでゴールになるステージがある。
- 特定の場所を通過及びゴールに到着
- コース上の特定の場所やゴールに到着する事で任務完了となる。ナターリアが登場する場所では彼女も共にゴールしなければならないため、途中で死亡及び救出せず囚われたままの場合は任務失敗となる。
- 特定のアイテム回収
- 基本的にアイテムを拾うだけで任務達成となるが、金庫や施錠された部屋にある場合には鍵を探し出さなければならない。なお誤ってアイテムを破壊してしまうと任務失敗である。物によってはアイテムの残骸を拾う事も可能(アイテム入手のメッセージも表示される)だが任務成功とはならない。
- 特定のアイテムを使用・設置する
- 『特殊モデム』『追跡装置』『プラスチック爆弾』などの指定のアイテム類を適切な場所に設置しなければならない。基本的にこれらのアイテム類は最低限の数しか所持していない事が多く、設置場所を間違えた場合は失敗となるケースが多い。また設置した装置が破壊されても任務失敗となる。
- 特定の物・場所を破壊
- 主な目標物としては電源装置・自動小銃・警報装置・サーバーコンピューター等があるが、最も多いのは監視カメラの破壊である。目標物が複数ある場合はどの順番で破壊してもよい。
- 特定の装置を作動もしくは停止する
- 主にコンピューター系の装置に多い任務であり、目標物の前まで行き作動(停止)させれば任務成功となる。物によっては別のアイテム類が必要となる場合や、ボンド自身ではなくナターリアやポリスを連れて来なければ作動できない物も存在する。任務実行前に装置類を破壊してしまうと当然任務失敗となる。完了後であれば破壊しても問題ない場合が多いが、一部では任務完了の状態でも装置を破壊すると任務失敗になるケースもある。
- 人質の解放
- 人質に銃を向けている敵を倒す事で人質を解放しなければならない。敵の視界に入り一定時間経過すると人質が殺害されてしまうが、被害者が規定数を超えるとその時点で任務失敗となる。任務完了には人質の脱出が条件となっているため、犠牲者がいない場合でも人質のいる部屋を無視する等して解放していなければ任務完了とはならない。
- 科学者及び市民の被害を抑える
- 人質の任務と似ているが、こちらは科学者(ドーク博士含む)や市民が逃げ出していない状態でも犠牲者が一定数を上回っていなければゴールした時点で自動的に任務完了となる。
- 特定の人物の殺害
- メインキャラクターの敵を殺害する事で任務完了になる。
- カメラで対象物を撮影
- 所持しているカメラを使用し指示された物を撮影すれば任務完了。ズームの使用等によって対象物全体が入っていなければ任務完了とはならない。また撮影前に対象物を破壊した場合は任務失敗となる。この場合に対象物の残骸を撮影しても任務成功にはならない。
登場人物
それぞれの組織に属する人物に分けて記述する。
MI-6
- ジェームズ・ボンド(007)
- 声 - ケヴィン・ベイリス
- 諜報機関MI-6のスパイ。ゴールデンアイの調査をすべく、単身敵地に乗り込む。敵が攻撃するのはボンドのみで爆発物系を除きダメージを受けるのもボンドのみだが一部の敵はボンドの味方を攻撃する(この敵の攻撃はボンド以外でもダメージを受ける)。
- アレック・トレヴェルヤン(006)
- ボンドと同じく、MI-6のスパイ。化学兵器工場でウルモフの凶弾に倒れたとされていたが、後にヤヌスのリーダーとして敵対する。
- M
- ボンドの上司。指令をボンドに送る他、アドバイスもする。
- Q
- MI-6の技術者。ボンドに武器や小道具を提供する。毎回小道具を壊してしまうボンドに手を焼いている。
- マネーペニー
- Mの秘書。ボンドに片思いしている。ナターリアに嫉妬する。
- ドーク博士
- 科学者に扮して化学工場に潜入している仲間。暗号解読器をボンドに託し手助けをする。ゲーム版のオリジナルキャラクター。なお顔が一般キャラと同じなので稀に同じ顔の科学者が存在する場合がある。
犯罪組織ヤヌス
- アーカーディー・ウルモフ
- ロシア軍の大佐。後に将軍にまで出世するが裏では国を裏切っており、ヤヌスに加担している。
- ゼニア・オナトップ
- 犯罪組織ヤヌスの副官。ボンドとはジャングルで対決する。
ロシア
- ナターリア・シミョノヴァ
- ロシアのプログラマー。後にボンドと共に行動し、ゴールデンアイのシステムを停止させる。原作と違い、ボンドとは地下基地の牢獄で出会う。また銃の扱いにも手馴れている。
- ボリス・グリシェンコ
- ナターリアの同僚のプログラマー。アレックに加担してゴールデンアイ衛星を起動させる。
- デミトリ・ミシュキン
- 防衛大臣であり共産党員。ボンドやナターリアをヤヌスの一味と疑うが、党員の中では理知的な人物。原作と異なりウルモフに殺害されず、ウルモフが盗んだ秘密戦闘ヘリのフライトレコーダーをボンドに提供する。
- ヴァレンティン・ズゴフスキー
- 元KGBのエージェント。ボンドとは過去に片膝を撃ち抜かれている因縁の仲だが、組織の利害関係から苦々しく思いながらも行く先々でボンドの手助けをする。
その他
- ジョーズ
- 『007 私を愛したスパイ』『007 ムーンレイカー』に登場した殺し屋。アステカ遺跡に登場する。非常にタフで、ゲーム中最高の耐久力を誇る。マルチプレイで使用できる。かなりの大男で、歯が全て銀色であり、プレーヤーの視点も他のキャラより高め。
- バロン・サミディ
- 『007 死ぬのは奴らだ』に登場した不死身の男。ブードゥー教の使者を名乗り、エジプトで対峙することになる。倒しても笑い声と共に消滅・復活を繰り返し、規定数倒してステージをクリアした後のデモでもその姿を現し、神殿に高らかに笑い声を響かせる。対戦モードでも使用できる。
- オッドジョップ
- 『007 ゴールドフィンガー』に登場した小柄な殺し屋。本編には登場せず、対戦モードの選択キャラクターとして登場。かなり小柄なため視点もやや低め。映画では刃入りのハットを投げつけ攻撃する。アジア人と思われる。
- メイデー
- 『007 美しき獲物たち』に登場したボンドガール。とてつもない怪力の持ち主。対戦モードの選択キャラクターとして登場。
ステージの一覧
- 冒頭
- 化学工場潜入前のダムから最後の舞台であるアンテナを始めとした映画の各シーンを再現しつつ、ゲームオリジナルステージや隠しステージであるアステカ遺跡とエジプトの神殿を加えた20のステージが用意されている。
- ミッション1 - 9年前 ソ連 アーカンゲル
- ダム - 化学ガス製造のために偽装されたダム。化学工場に潜入するためにダムの深部へと進行していく。
- 化学工場 - ダムの下にある化学兵器工場。先に潜入した006と合流し、ガスタンクを破壊するのが目的。
- 脱出 - 化学工場の外にある滑走路周辺。化学工場から脱出するために奔走する。
- ミッション2 - 4年前 ロシア セヴェルナヤ
- 雪原 - ヤヌス地下基地周辺が舞台。基地に潜入するために、雪原を捜索する。
- 地下基地 - 雪原の地下にあるヤヌスの基地。建設中の箇所が多く見られ、敵兵の数は少ないが、警報装置や監視カメラがある。
- ミッション3 - 2年前 キルギスタン
- サイロ - 本作オリジナルステージ。通信衛星を積んだロケットを発射するサイロを破壊するのが目的。
- ミッション4 - モナコ モンテ・カルロ
- 巡洋艦 - 本作オリジナルステージ。ヤヌスにシージャックされたフランス海軍巡洋艦「ラ・ファエテ」を舞台に人質の救出、船内に仕掛けられた爆弾の解除、盗まれたヘリの捜索を実行する。
- ミッション5 - セヴェルナヤ
- 雪原 - 前述の雪原と同じステージだが、前ステージにはなかった建物やオブジェクトが設置されている。(地下基地も同様だが、映画では登場するが、ボンドは侵入しない(MI6から視聴するのみ))
- 地下基地 - 前述の地下基地と同じステージだが、前ステージで建設中の箇所は全て建設が完了しており、大幅にフロアが増えている。また、敵兵も増え、警報装置が撤去されたが、その分、監視カメラが増加した。
- ミッション6 - St.ペテルブルク
- 銅像公園 - 銅像が大量に放置された公園。ヘリのフライトレコーダーを回収し、組織のリーダー、ヤヌスと接触するのが目的。
- 軍用書庫 - ミシュキンによってボンドが拘束、連行された書庫。ナターリアを救出して、ミシュキンに事実を伝え、書庫から脱出するのが任務。
- 市街地 - サンクトペテルブルク市内を舞台にナターリアとウルモフを追跡する(何があって、こうなったかは不明。映画では軍用車庫脱出直前にナターリアはウルモフに捕まる)。戦車が配置されており、映画版のような市街の走行が可能。また、このステージでは「市民」や車(乗車不可)、対戦車地雷などが配置されている。
- 駅 - 市街地の郊外にある駅。倉庫群が濫立している。ヤヌスの軍用列車に潜入するのが目標。映画ではボンドは侵入しない。
- 軍用列車 - 東に向かって走行中の列車が舞台。拉致されたナターリアの救出とヤヌスの秘密基地の位置を特定するのが任務。映画ではボンドは列車停止後に乗車する(トレヴェルヤンの部下は運転士を除き、いないようである)。
- ミッション7 - キューバ
- ジャングル - ヤヌスの秘密基地に潜入するために訪れた密林地帯。ナターリアと行動を共にする。
- 秘密基地 - ジャングルの地下にある基地。自動機銃が多く、ナターリアを援護しつつの戦闘となるので難易度が高い。
- ポンプ施設 - 秘密基地の下にある洞窟に築かれた施設。アレックを追い、アンテナに行くためのエレベーターに到達するのが目的。映画では登場しない。
- アンテナ - ゲーム本編で最終ステージとなるパラボラアンテナ。アンテナの起動を停止させ、裏切ったアレックとの決着をつけるのが最終目標。
- ミッション8 - アステカ テオティワカン
- アステカ - 隠しステージの遺跡。『007 ムーンレイカー』をモチーフにしたステージであり、遺跡の中にシャトル発射基地が築かれている。映画とは異なる要素が多い。(ジョーズが敵対している(映画では、この時点ではまだ敵対であったが、終盤で味方になる)。ボンドがシャトルを見送っている。(映画では、シャトルに乗り込む)。)
- ミッション9 - エジプト エル・サヒラ神殿
- エジプト - 隠しステージの神殿。『007 死ぬのは奴らだ』をモデルにしたステージ。ステージ内には、黄金銃やサミディが登場する。
なお、ミッション8・9については映画ではロジャー・ムーアが007を演じているが、今作ではピアース・ブロスナンが007である。
武器・アイテムの一覧
銃器のみならず、金属を引き寄せる電磁石時計やレーザー時計等の秘密兵器が登場する。これら特殊武器を除き、オリジナルに似せたゲーム独自の名称が用いられている。
素手
- チョップ
- 手を左右に振り下ろして攻撃する。スナイパーライフルを所持している場合には素手ではなくライフルの柄の部分を振り回し攻撃するが攻撃力や射程距離は特に変化しない。また障害物を破壊する事は出来ない。
ナイフ
- 手投げナイフ
- 文字通り手でナイフを投げつける武器。一回投げるごとにナイフを手に持ち直すので連射力は低いが、威力はかなり高い。攻撃した後に回収もできるので何度でも使用可能。素手と同様に障害物を破壊する事は出来ない。銃と同様飛び道具なので敵に接近する危険を避けられる他、チョップと同様音が出ないのでターゲット以外の付近の敵に気づかれにくく、隠密行動には非常に有効である。
- ハンティングナイフ
- 手投げナイフではなく、手持ちナイフ。日本版では削除された。
拳銃
- PP7 特別仕様
- 片手で取り扱う007愛用のハンドガン。初期装備であることも多い。威力・連射共に並だが装弾数が少ない。サイレンサー付有。
- DD44 DOSTOVEI
- PP7より威力と装弾数では勝るが、命中精度が少し低い。作中ではウルモフが愛用する他、ロシア軍の上級兵士や科学者も使用する。
- マグナム銃
- 回転式拳銃。連射力は低いが、破壊力に優れ、扉などを貫通する。作中ではナターリアが使用する。ストーリーモードでは弾の追加入手は不可。
短機関銃
- KLOBB
- 連射力が高いが、威力と命中精度がかなり低く装弾数も少ない。
- ZMG(9mm)
- 全体的に高性能なサブマシンガン。両手持ちにより脅威的な火力を誇る。
- D5K DEUTSCHE
- ZMG同様にバランスがとれたサブマシンガンで基本的に両手持ち不可だが、一部のステージで両手持ちの敵から奪う事で使用可能となる。サイレンサー付有。
- PHANTOM
- 装弾数に優れたサブマシンガン。発砲時の音が少し大きい。この武器はマルチプレイでは使用できない。
小銃/自動小銃
- KF7 SOVIET
- 全体的にバランスが取れた扱いやすいライフル銃。スコープ機能も備えている。冒頭〜後半のステージまでで敵から入手する機会が最も多い武器である。
- US AR33 狙撃ライフル
- 威力・連射力共に統率が取れており、弾が貫通する破壊力を持ち、スコープ機能も兼ね備えた万能な性能を誇るライフル。しかし、自動照準が効きにくいため、至近距離での使用には不向き。劇中ではアレックが使用する他、ジャングル〜ポンプ施設でヤヌス兵士の多くが所持している。
- RC-P90
- フルオート銃器では最高の威力と装弾数を誇る強力な武器。作中ではゼニアがグレネードランチャーと併用して使用する。
- スナイパーライフル
- スコープ機能が全武器の中で最も優れているため、遠距離からの狙撃に最も適している銃。その反面、至近距離での使用には向かないが、サイレンサー付きのため敵に気づかれにくい。
散弾銃
- ショットガン
- お楽しみモードでのみ使用可能。弾が分散して広範囲の敵に攻撃できる。
- 自動ショットガン
- 近距離で絶大な威力を発揮する銃。銅像公園に登場するヤヌス兵士が使用する。
重火器
- グレネードランチャー
- 爆発弾を放物線に発射する武器。壁などに弾が当たると跳ね返る。そのため地表以外で爆破させる事は不可。
- ロケットランチャー
- 絶大な威力を誇るロケット弾を発射する武器。装弾数は少ない。グレネードとは違い弾が跳ね返ることは無い。
爆弾
- 手榴弾
- 投げると時間差で爆発する。投げずにボタンを押しっぱなしにすることで爆発までの時間を短くすることも可能。
- 時限爆弾
- 壁などに設置して使用する。設置から約5秒で爆発する。複数張り付け可能。
- モーションセンサー爆弾
- 壁などに設置して使用する。キャラクターが近づくと爆発する。複数張り付け可能。
- リモコン式爆弾
- 壁などに設置して使用する。任意のタイミングで起爆できる爆弾、複数張り付け可能
特殊装備(特定のミッションのみで使用可能)
- レーザー時計
- 至近距離にレーザーを撃つ武器。原作同様、列車を脱出する際に用いる。補充不可。
- カメラ
- ロケットサイロと地下基地(完成前)で所持しており、スクリーンや人工衛星を撮影するために使用する。カメラ自体はスナイパーライフルの要領で拡大縮小する事が可能。使用回数に制限はないため他の物を撮影しても任務失敗とはならないが、撮影した写真を見る事は出来ない。
- 電磁石時計
- 地下基地(完成後)で最初から所持しており、独房の鍵を檻の中へ引寄せる際に使用する。なお鍵以外のアイテム類を引寄せる事も出来るが、実用性はない。
- 戦車
- 『脱出』と『市街地』で登場。砲弾発射可能で、敵を踏み潰すことが出来る。爆発反応装甲を装着している。なお、「お楽しみモード」を使用することで、戦車が無くとも砲弾を射出することは可能。
- プラスチック爆弾
- 『サイロ』に登場。いわゆるC4爆弾。任務で使用するのみで、武器としての使用はできない。破壊すると爆発を起こす。その場合ボンドの周辺が常に爆発し続けるためすぐに死亡してしまう。
- レーザー銃
- 『007 ムーンレイカー』に登場する武器。弾数無限で威力も高く、連射も可能。扉などを貫通する。
- 黄金銃
- 『007 黄金銃を持つ男』に登場する武器。装弾数は一発(所持数は最大100発)しか入らない為連射力は皆無だが、どの部位に当てても一撃で倒せる。ただし所持しているライフルなど身体以外の部位に対しては効果はない。
補助アイテム
- 防弾チョッキ
- 装備すると敵からのダメージを防ぐことが出来る。チョッキ用の体力が設定されており、これが無くなるまではボンドの体力は減らない。耐久力が最大のものと半分ほどのものの2種類がある。
お楽しみモード使用でのみ使用可能な武器
- シルバーPP7
- 銀色のPP7。マグナム銃と同じ威力を持ち、連射も可能。
- ゴールドPP7
- 黄金色のPP7。性能は黄金銃同様一撃死だが、こちらは装弾数がPP7と同様なので非常に扱いやすくなっている。
- スタンガン
- モニターに007のシルエットが表示されるなど一種のファンサービス的な武器。
ステージ中の仕掛け・設置物
- 監視カメラ
- ボンドが一定時間以上カメラの射程範囲に入っていた場合作動する。作動すると近隣の敵が集まってくる。特定の扉から敵の援軍が追加されてしまう上に、その援軍は倒してもその分だけ新たに登場するようになっている。なお援軍の出現地点の扉がボンドの視界に入っている場合は人数が増える事はない。このカメラを全て破壊するミッションが比較的多いが、破壊する場合にはレンズ部分が弱点となる。
- 警報装置
- 敵がボンドに気が付いた場合に作動させ、作動後の挙動は監視カメラと同じ。装置を作動させる敵はあらかじめ決まっているため、それ以外の敵が作動させる事はない。ボンド自身がスイッチを作動・停止させる事も出来るが、停止させても一度作動した警報の効果は継続するので特に無意味である。余談であるが、地下基地(建設中)ステージでのみ最初に警報が作動した時にBGMが変化する。
- 自動小銃
- 接近するとボンドに照準を定め自動的に銃撃を放ってくるが、一定の距離へ離れると停止する。射程範囲は場所によってかなり差があり、僅かでも視界に入れば攻撃してくるものも存在する一方、かなり接近するまで作動しないものもある。
- 木箱・段ボール箱
- ただの障害物だが、銃撃で破壊する事が可能。壊すと中から銃が出てくるものも存在する。段ボール箱も木箱と同様だが、こちらは破壊した際に何故か大爆発を起こす。
- 障害物
- ステージ上には机、椅子、ロッカー、テレビモニタ、コンピューター端末、サーバー等様々な物が配置されているが、大部分は銃撃で破壊する事が可能。基本的に机とガラス以外のものは破壊する際に火花を出しながら爆発を起こすために密着しているとダメージを受ける。一部には爆発系の武器でなければ破壊できない物も存在するが、上記の木箱も含め素手やナイフでは破壊する事は出来ない。また敵の銃撃でも同様に破壊される。
- 鍵
- 金属製の鍵の他、カードキーのタイプも登場する。机や金庫の中に置かれている場合はそのまま入手できるが、敵兵が所持しているものについては倒さなければ入手不可である。なお他の障害物などとは異なりいかなる方法でも破壊不可能。
- 毒ガス
- 化学工場ステージのみで発生。ガス庫にあるタンクを破壊するとステージ上にガスが充満し始め視界が徐々に悪くなり一定時間毎にダメージを負ってしまう。ガスが発生すると発生源であるガス室は密閉されるにも関わらずコース全体に効果が現れる。なおガスでダメージを受けるのはボンドのみ。
お楽しみモードの一覧
- お楽しみモードは、すべてのダメージを無効化する「無敵モード」や、あらゆる武器を使用できる「オール武器モード」などの実用的なものから、NPCの頭部や腕が巨大化する「DKモード」や、プレイヤーの視点が低くなる「タイニーボンド」などのジョーク的なものまであり、全部で23種類用意されている(外国版では収録されている武器の関係で内容が異なる)。各モードは複数選択可能で、一部はマルチプレイでも使用できるが、お楽しみモードを使用した状態でミッションモードをクリアしてもその記録は反映されない。
- 無敵モード
- プレイヤーが一切のダメージを受けなくなる。(アンテナの落下以外では死亡しない)
- オール武器モード
- 武器を全種類装備する。一部を除いて両手に装備することも可能。ショットガン、戦車砲(戦車に乗っていない場合)、スタンガンはこのモードでのみ使用可能。
- 透明人間モード
- プレイヤーが敵に認識されなくなる。但し、銃声など音を立てるとボンドの周りに敵が集まってくるが基本的に攻撃はしてこない。但しロケットランチャーを持っている敵は発砲してくる事がある。なお監視カメラや自動小銃には通常通り発見されてしまう。(追っ手には見つからない為、監視カメラは発見されても無意味である)
- 味方キャラにも認識されなくなるため、ミッション完了不可能となるステージも存在する。特に「秘密基地」ではナターリアが扉を開けてくれないため、入口の洞窟から先に進む事が出来なくなってしまう。
- 弾無制限モード
- 弾薬、爆弾、ナイフなどの装備数が最大値になり、減らなくなる。レーザー時計の他、電磁石時計のようなイベント用アイテム等も全て無制限化する。
- DKモード
- クレジットされているキャラクター以外(ドーク博士は巨大化する)の頭部や手足が巨大化する。同じくレア社製作のスーパードンキーコングシリーズに由来する。
- タイニーボンド
- プレイヤーの視点が低くなる。しゃがむと階段で浮く。
- ペイントボール
- 弾痕にカラフルな跡が残る。ランチャーや爆弾、手榴弾など爆発するタイプの装備では効果はない。
- レーダー無し 対戦用
- マルチプレイヤー対戦の際表示されるレーダーを無効にする。
- ターボモード
- プレイヤーの移動が高速になる。
- 敵ターボモード
- 敵の移動が高速になる。ステージクリア後のデモ映像ではボンド・ナターリア等全員の動きが高速化する。
- 敵スローモード
- 敵の移動が低速になる。ステージクリア後のデモ映像では全員の動きが低速になる。
- 全敵 R ランチャー
- 全ての敵がロケットランチャーを装備する。なお初期配置の敵には効果があるが、警報装置などによって追加投入される敵には効果はなく通常の銃器を装備している。(アンテナに至ってはトレヴェルヤンしか効果がない)
- ライフル/ランチャー
- 左手にロケットランチャー、右手にスナイパーライフルを装備する。外国版には存在しない。
以下は、特定武器の所持が可能になるモードである。両手が書いてある場合両手に所持することが可能。
- マグナム銃
- レーザー銃
- 黄金銃
- PP7シルバータイプ
- PP7ゴールドタイプ
- 両手 R ランチャー
- 両手 G ランチャー
- 両手 RC-P90
- 両手 手投げナイフ
- 両手 ハンティングナイフ
- 日本版には存在しない。
- 両手 レーザー銃
スタッフ
- 撮影監督 : Mark Edomonds M.A
- 風景担当 : Karl Hilton
- 脚本 : David Doak
- オリジナル音楽 : Graeme Norgate、Grant Kirkhope、Robin Beanland
- 音響効果 : Graeme Norgate
- プロダクションマネージャー : Simon Farmer
- サウンドシステム・ツール : Graham Smith
- ディレクター : Martin Hollis
- プロデューサー : Martin Hollis、三木研次
- エクゼクティブプロデューサー : 山内溥
TVCM
NINTENDO64版のテレビコマーシャルでは映画評論家である浜村淳と水野晴郎が出演していた。内容は「ジェームズ・ボンドのテーマ」をバックに浜村と水野が「007ごっこ」をするというもの。ナレーション(※)もこの二人が担当した。
※以下がCMのナレーション(30秒版の場合。15秒版では少し内容が異なる)
- 水野:あの世界的なスパイ映画「007」の興奮が、
- 浜村:そのままゲームになりました。
- 水野:いいですねぇ。
- 浜村:憧れますねぇ。
- 水野:一度やってみたかったんです。
- 浜村:撃ちます! 撃ちます! 痺れます!
- 水野:振動パックでブルブルします!
- 浜村:ニンテンドウ64ソフト、「007 ゴールデンアイ」。
- 両者:痺れます! 痺れます!
リメイク版
ジャンル | FPS |
---|---|
対応機種 |
Wii ニンテンドーDS PS3 Xbox 360 |
開発元 |
Eurocom (Wii,PS3,Xbox 360版) n-Space (DS版) |
発売元 |
Activision 任天堂(日本版のみ) |
人数 |
Wii版:1〜4人(オンライン4〜8人) PS3,Xbox 360版:1〜4人(オンライン2〜16人) |
メディア |
Wii:12cm光ディスク DS:DS専用カード PS3:BD-ROM Xbox 360:DVD-ROM |
発売日 |
Wii 2010年11月2日 2010年11月5日 2011年6月30日 DS 2010年11月2日 PS3,Xbox 360 2011年秋発売予定 |
対象年齢 |
ESRB:T CERO:C(15才以上対象) |
2010年6月のE3において、版権を得たアクティビジョン・ブリザードによるWiiリメイク版が同年11月に発売予定であることが発表された[8]。
Wii日本語版は任天堂が発売する[9]。発売に合わせて、クラブニンテンドーの景品としてゴールデンクラシックコントローラPROが700ポイント(2011年6月30日から8月31日までの期間は、『ゴールデンアイ 007』のシリアルナンバーを利用すると300ポイント)と交換で配布される。TVCMではジャルジャルとしずるが出演し、ローカルプレイによる4人対戦を行っている。
以下は64版からの変更点である。
- 007 ナイトファイアを開発したEurocomがWii版を開発する。
- それに伴い、スマートフォンが登場したりと、時代背景を現代にとこちらも映画を踏襲してアレンジ。ゲームシステムやステージも差異がある。
- 主人公ジェームズ・ボンドのキャラクターモデリングはピアース・ブロスナンではなくダニエル・クレイグに変更されている。
- ニンテンドーWi-Fiコネクションにより8人までのオンラインプレイが可能。
- オンラインプレイでは獲得したEXポイントによりレベルアップが可能で、カスタマイズの巾が広がる。
DS版はコール オブ デューティDS版をベースとしており操作性はこれに近い。
コミコン・インターナショナル2011でHD機であるPS3とXbox 360への移植が発表され海外では2011年秋に発売予定
- PS3版はPlayStation Moveに対応
- エンジンは新たに作り直され60fpsに対応
- “Mi6 Ops Missions”を追加
- キャンペーンとは違う個別のミッション
- マルチプレイヤーは4人までの画面分割と16人までのオンラインに対応
登場人物(リメイク版)
- ジェームズ・ボンド(007)/ダニエル・クレイグ(吹き替え:小杉十郎太)
- アレック・トレヴェルヤン(006)/エリオット・コーワン(吹き替え:佐々木健)
- ナターリア・シミョノヴァ/Kirsty_Mitchell
- アルカディ・ウルモフ(吹き替え:乃村健次)
- M/ジュディ・デンチ(吹き替え:此島愛子)
主題歌(リメイク版)
1995年公開された映画版と同じGOLDEN EYEだが、映画版のティナ・ターナーではなく、ニコール・シャージンガーが歌っている。
脚注
- ^ a b “ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第38回「『007/慰めの報酬』国内発売記念! 最強の007ゲーム大特集!(3)」”. 4Gamer.net (2009年4月2日). 2015年10月27日閲覧。
- ^ “設立25周年のレア、N64『ゴールデンアイ 007』の開発を振り返る”. Game*Spark (2010年9月4日). 2015年10月27日閲覧。
- ^ “N64『ゴールデンアイ 007』はマルチプレイ非搭載のオンレールシューターとして開発されていた”. Game*Spark (2012年8月15日). 2015年10月27日閲覧。
- ^ “『ゴールデンアイ 007』開発者が語る 「宮本茂はゴールデンアイから殺人を除きたがっていた」”. AUTOMATON日本版 (2015年10月27日). 2015年10月27日閲覧。
- ^ “『ゴールデンアイ』はバーチャルコンソールに登場するか? レアがコメント”. インサイド (2007年5月8日). 2015年10月27日閲覧。
- ^ “『ゴールデンアイ 007』がついにXBLAで登場!? しかしMicrosoft Game Studiosは否定”. Game*Spark. 2015年10月27日閲覧。
- ^ 『ゴールデンアイ ダーク・エージェント』(2005)、『ゴールデンアイDS』(2005)など。
- ^ 任天堂 E3 2010情報
- ^ “2011年1月28日(金)第3四半期決算説明会 任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文(7ページ)”. 任天堂 (2011年1月28日). 2011年5月13日閲覧。
関連項目
- 任天堂
- レア (企業)
- パーフェクトダーク
- タイムスプリッター 〜時空の侵略者〜及びタイムスプリッターシリーズ
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ - アイテムとして登場する『モーションセンサー爆弾』は当作出典となっている。