フェリックス・ライター

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フェリックス・ライター(Felix Leiter)[1]は、イアン・フレミングの小説、ジェームズ・ボンドシリーズの登場人物で、CIA局員やピンカートン探偵社の探偵として協力する、ボンドの盟友である。フレミングの後継作家のシリーズや、映画版にも登場する。

人物[編集]

小説[編集]

イアン・フレミングの小説[編集]

カジノ・ロワイヤル
CIA局員としてパリNATO連合情報部にいたところを、イギリス秘密情報部員のジェームズ・ボンドがフランスのカジノ・ロワイヤルで任務を行うことになり、彼に協力するため派遣される。ボンドとはそれが初対面。35歳ぐらいで痩せていて背が高く、麦わら色の髪で目はグレー。テキサス出身で、CIAに入る前は海兵隊員だった。タバコはチェスターフィールドをふかし、ヘイグ&ヘイグのオン・ザ・ロックを飲む。
死ぬのは奴らだ
カジノ・ロワイヤルでの活動の後、ワシントンに異動。任務でニューヨークに派遣されたボンドとFBIとの連絡係を務める。しかし、ボンドに協力してエバーグレーズで敵ミスター・ビッグを追ううち、鮫のいる水槽に落ちて右腕と左脚を食いちぎられてしまう。
ダイヤモンドは永遠に
右腕と左脚を失ったためCIAを退職し、ピンカートン探偵社に就職。競馬ギャング班の責任者をしていたところ、潜入捜査でニューヨークに来たボンドと再会し、彼に協力する。鋼鉄の鉤付きの義手と義足を装着。スチュードベイカーコンバーチブルキャデラックのエンジンを載せた「スチュディラック」と称する車に乗っている。
ゴールドフィンガー
ゴールドフィンガーを探っていたボンドが、アメリカ合衆国フォート・ノックスに貯蔵された金塊強奪の陰謀を知り、ピンカートン探偵社のライターに宛ててそのことを説明した手紙をラガーディア空港のトイレに残す。それを受け取ると、海兵隊時代の戦闘服を着て部下を引き連れ、ボンドを救出する。
サンダーボール作戦
相変わらずピンカートン探偵社に勤務していたが、スペクターに奪われた原爆捜索のため古巣のCIAに召集[2]され、ナッソーに派遣されたボンドに協力する。ボンドと共にアメリカ海軍原子力潜水艦のメンタ号に乗り込み、義手に特製の水かきをはめて、海中での戦闘にも参加する。
黄金の銃を持つ男
まだピンカートン探偵社に勤めていたが、主にボンドとの仕事で得たジャマイカの知識が買われ、再びCIAに召集されて、ジャマイカでのKGBの活動を探る任務に従事。そこへ殺し屋スカラマンガの活動に終止符を打つため送り込まれてきたボンドと再会し、協力体制を取る。

映画[編集]

007 ドクター・ノオ」においてジャック・ロードが演じたが、次の映画の撮影時の高額の出演料を提示してきたため、別の俳優に演じられることとなった。これは「007 リビング・デイライツ」まで続けられた。

「007 リビング・デイライツ」まで白人の俳優により演じられていたが、その後の作品からはしばらく姿を消し、その後役柄が復活した「007 カジノ・ロワイヤル」以降、アフリカ系アメリカ人ジェフリー・ライトに演じられている。

1954年CBSのシネマックス枠で放送された「カジノ・ロワイヤル」では「ライター」とクレジットされている。

俳優[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ フィリクスやレイターなど、いくつかの異なる表記が見られるが、原音に近いのはフィーリクス・ライターである。
  2. ^ ライターの説明によると、一度CIAに努めると退職しても自動的に予備役に編入され、大統領の非常命令が出たような際に召集されるという。なお、厳密に言えば日本では「召集」は天皇の命令によるものを言い、それ以外は「招集」の語を使うが、ここでは井上一夫訳・早川書房版のままとした。