田澤純一

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田澤 純一
Junichi Tazawa
ボストン・レッドソックス #63
20110928-0441 Junichi Tazawa.jpg
レッドソックスでプレーする田澤純一(2011年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県横浜市神奈川区
生年月日 1986年6月6日(25歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3cm
180 lb =約81.6kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2009年
初出場 2009年8月7日
年俸 $ 550,000(2011年)
経歴(括弧内は在籍年)

田澤 純一(たざわ じゅんいち、1986年6月6日 - )は、ボストン・レッドソックスに所属するプロ野球選手投手)。

目次

[編集] 来歴

[編集] プロ入り前

小学3年から少年野球チーム「三ツ沢ライオンズ」で野球を始め、横浜市立松本中学校の軟式野球部では2年時の横浜市大会ベスト16が最高成績。

横浜商大高校では1年夏からベンチ入り。2年次には背番号10で夏の甲子園に出場するも登板はなかった。3年夏はエースで神奈川県予選でベスト4入りするが、準決勝で涌井秀章を擁する横浜高等学校に3-16で敗れた[1]

高校卒業後は新日本石油に入社。主にリリーフを務め、入社2年目の2006年には第33回社会人野球日本選手権大会でベスト4進出の原動力となる。ドラフト指名解禁年の2007年には複数の球団が大学・社会人ドラフトの1巡目(希望枠)候補として検討していたが、リリーフ失敗など前年に比べると精彩を欠いたこと、また秋から挑戦した先発転向も結果が残せなかったことなどから会社への残留を表明[2]

2008年JABA東京スポニチ大会準々決勝(対JFE東日本戦)で5連続・6連続を含む18奪三振を奪い、従来の記録であった16奪三振(山口高志、当時松下電器)を塗り替えると、同年夏の第79回都市対抗野球大会では全5試合に登板して1完封を含む4勝を挙げ、投球回数28回1/3で4失点、奪三振36・防御率1.27という成績で大会MVPに当たる橋戸賞を受賞した[1]

9月にメジャーリーグ挑戦の意思を記者会見で表明。同時に、日本プロ野球の12球団宛にドラフト指名を見送るよう求める文書を送付した。日本球団からのドラフト上位指名が確実視される選手が日本球界入りを拒否しメジャーリーグ挑戦を表明したことは「田澤問題」として日本プロ野球のドラフト制度に問題を提起した。日米間にはプロ選手の獲得・移籍に関して明文化された協定はあるが、アマチュア選手は対象外で互いのドラフト候補選手とは交渉しないという暗黙の了解(紳士協定)しかない。日本人のアマチュア選手はメジャーリーグのドラフト対象外で、日本球団とは異なり契約金の上限規定も交渉時期の規制もないため、自由競争で獲得が可能である。田澤と同様に、アマチュアの有望選手が直接にメジャーリーグを目指せば日本のプロ野球は空洞化すると懸念する意見もある。

12月4日にボストン・レッドソックスと出来高なども含めて契約金180万ドルを含め3年総額330万ドル(約3億円)のメジャー契約を結んだ。日本のプロ野球を経由せずにアマチュアからメジャーリーグ球団と契約した日本人選手としてはマック鈴木多田野数人に続いて3人目、その中でもマイナー契約を経ずにメジャー契約を結んだ初の日本人選手となった。

[編集] プロ入り後

2009年は招待選手としてメジャーのスプリングトレーニングに合流。5試合で9回1失点と好投を続けていたが、当初の育成方針通りに3月22日にはマイナー行きが告げられた。AA級ポートランドでは18試合に登板して9勝5敗、防御率2.57、WHIP1.08の好成績を残した[1]。7月、AA級東地区のオールスター戦にファン投票で選出。さらにメジャーリーグのオールスター戦の前座として開催されるフューチャーズゲームの世界選抜チームにも選ばれた。フューチャーズゲームでは先発予定だったが、雨天で開始時間が大幅に遅れたために登板回避となった。7月27日にAAA級ポータケットに昇格し、2試合の登板で0勝2敗、防御率2.38、WHIP0.71の成績を残した。

先発投手陣に故障者が多いというチーム事情から8月7日、ウェーバー公示となったジョン・スモルツに代わってメジャー初昇格。同日のニューヨーク・ヤンキース戦、延長14回0-0の場面でプルペンに残っていた最後の投手(8番手)としてメジャー初登板。最初に対戦した松井秀喜は中直に打ち取ったが、15回にアレックス・ロドリゲスにサヨナラ本塁打を打たれ敗戦投手となった[1]。その後ローテーションに加わり、11日のデトロイト・タイガース戦でメジャー初先発、5回4安打3失点(自責1)でメジャー初勝利を挙げ[1]、23歳66日での先発勝利は日本人メジャーリーガー最年少記録となった。さらに22日のヤンキース戦では6回無失点の好投で2勝目をあげた。8月末には中継ぎ投手を優先するためにマイナー行きとなるが、セプテンバーコールアップで再度昇格。しかし、9月4日のロングリリーフで股関節を痛めて登板機会が減少し、9月22日には60日故障者リストに掲載されてシーズンを終えた。シーズンでは6試合に登板(うち先発登板4)、2勝3敗で防御率7.46、WHIP2.05という成績であった[1]

2010年は開幕前に精密検査を受けたところ、社会人時代から張りがあったという右ひじに靱帯損傷が見つかり[3]、4月6日にトミー・ジョン手術を受けたため、登板なし[1]

2011年のスプリングトレーニングでは東日本大震災を受けて松坂大輔岡島秀樹正田樹と共に義援金を募り[4]、リハビリのなか開幕を迎えた[1]。4月の段階でピッチング練習が再開できるまで回復し[1]、5月20日にアドバンスドA級セーラムで実戦復帰[5]。セーラムでは6試合に登板し0勝1敗、防御率6.05、WHIP1.34ながら、球速は92mph(約148km/h)を計測するまでの回復を見せ、6月にAA級ポートランドに昇格[6]。ポートランドでは6試合のリリーフ登板を含む8試合の登板で3勝2敗、防御率4.70、WHIP1.17の成績を残し、8月8日にAAA級ポータケットに昇格。ポータケットではリリーフとして8試合に登板し1勝1敗、防御率2.51、WHIP1.19の成績を残し、ポストシーズンでは岡島秀樹との継投もあった[7]。9月からメジャーの選手登録の枠が40人に広がったこともあり、9月13日に2年ぶりにメジャーに昇格[8]

[編集] 選手としての特徴

高めのスリークォーターからオーバーハンドで投げ、腕の振りが非常に速い[9]クイックは非常に速く、0.99~0.97秒をマークする[10]

最速156km/hの速球(フォーシーム、ツーシーム)とカーブスライダーフォークボールチェンジアップが持ち味[11]で、特に球速75mph(約121km/h)以下のカーブは評価が高い[9]

[編集] 年度別投手成績





















































W
H
I
P
2009 BOS 6 4 0 0 0 2 3 0 0 .400 130 25.1 43 4 9 0 3 13 0 0 23 21 7.46 2.05
2011 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 13 3.0 3 1 1 0 0 4 0 0 2 2 6.00 1.33
通算:2年 9 4 0 0 0 2 3 0 0 .400 143 28.1 46 5 10 0 3 17 0 0 25 23 7.31 1.98
  • 2011年度シーズン終了時

[編集] 日本代表キャリア

[編集] 主な表彰・タイトル

[編集] 脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 「プロ野球開幕スペシャル 俺たちはまだ負けられない」…TBS 2011年5月7日
  2. ^ * ENEOS FAN わが青春に悔いなし 第24回
  3. ^ 松坂、岡島、田沢それぞれの2010年 Rソックス日本人選手を振り返る カルロス山崎 スポーツナビ、2010年10月15日。
  4. ^ 松坂が岡島が…ヤ軍戦前280万円集めた日刊スポーツ、2011年3月16日。
  5. ^ 田沢、復帰戦は4失点=米大リーグ”. 時事通信 (2011年5月21日). 2011年6月5日閲覧。
  6. ^ 次のレベルへ…田沢、2Aに“ステップアップ””. スポーツニッポン (2011年6月25日). 2011年7月25日閲覧。
  7. ^ 岡島、田沢が3Aで無安打継投日刊スポーツ、2011年9月11日。
  8. ^ “田澤純一投手 メジャー復帰へ”. NHK. (2011年9月14日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110914/t10015590131000.html 2011年9月20日閲覧。 
  9. ^ a b 現役スカウト部長による「スカウティングレポート」『月刊スラッガー』2009年3月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-3、52-55項。
  10. ^ ドラフト候補をたっぷり語る 『アマチュア野球』第20号、日刊スポーツ出版社、2008年、雑誌66835-16、35項。
  11. ^ 島尻譲. “米大リーグ注目の156キロ右腕・田澤の魅力 第79回都市対抗リポート”. スポーツナビ. 2008年9月11日閲覧。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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