紳士協定

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紳士協定(しんしきょうてい)とは、所謂不文律(暗黙の了解)の1つで、国家や団体、および個人間における取り決めのうち、公式の手続きによらず、互いに相手が履行することを信用して結ぶものをいう。

主な事例[編集]

紳士協定が破られた事例[編集]

F1世界選手権におけるセナとプロストの確執[編集]

F1世界選手権シリーズ、1989年シーズン第2戦サンマリノGPセナは「オープニングラップの1コーナーを制した者が優勝の権利を有し、それ以降は追越しをしない」という当時のチームメイトプロストとの紳士協定を破り、ベルガータンブレロ・コーナーへの激突事故が原因の赤旗中断による再スタート後の一周目、セナはトサ・コーナーでプロストが開けていたイン側に飛び込み、抜き去っていった。

問題の発端は双方の解釈の違いにあると言われ、セナはトサ・コーナーを、プロストはタンブレロ・コーナーをそれぞれ「1コーナー」として主張、後にセナが一応非を認め謝罪した。

このことで2人の溝は決定的なものと成り、2人の所属したマクラーレンF1チームにとっては大きな問題となり、プロストは1989年限りでマクラーレンを去った。

第24回アジア野球選手権大会[編集]

2007年12月2日に行われた北京オリンピックの野球アジア予選、日本代表対韓国代表戦において、韓国から事前に通知されたオーダーと実際のオーダーが異なるという事件が発生し、日本側監督の星野仙一は紳士協定が破られたことに不快感を示した[1]

日本国内でのアメリカンフットボールのゲームに於けるクラウドノイズ[編集]

アメリカのプロフットボールであるNFLでは珍しくないクラウドノイズ(相手チームのオフェンスの際、ボールがスナップされる際に観客席が意図的に大音量を出し、相手チームのプレーコールが聞き取れないように妨害する行為)であるが、従来、関西を中心とした日本国内の学生リーグや社会人チームではアマチュアスポーツとしてのエチケット、相手チームへのリスペクトといった観点から、ボールのスナップ前にはスタンドの鳴り物や応援団は一旦、音量を控えるか、静寂を保つのが暗黙の了解として保たれてきたが、近年、この慣例を廃し、チーム、或いはスタンドの応援席が主体となって、アメリカに倣ったクラウドノイズで敵チームのオフェンスを妨害する応援スタイルを採用するチームが、オービックシーガルズを始めとする社会人や関東学生リーグの一部では増加している。NFLやカレッジフットボールの愛好者を中心にこれを好意的に解釈する人々も多いが、日本国内のアメリカンフットボールは、あくまでアマチュアスポーツであるとの観点から快く捉えない人々もまた多い。

注釈[編集]

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関連項目[編集]