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== 感染経路 ==
== 感染経路 ==
2019新型コロナウイルスの[[感染経路]]には、(当初)「飛沫感染」と「接触感染」がある、と考えられていた<ref name="kantei_coronavirus">[https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html 首相官邸「新型コロナウイルスの感染症に備えて」]、内閣官房「新型コロナウイルス感染症の対応について」令和2年2月25日</ref>。だがその後、米国の研究者が実験を行って調べたところ、飛沫感染・接触感染以外にも'''[[エアロゾル感染]]'''もすると判明し、2020年3月にそれを報告した<ref name="NEJMc2004973">[https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2004973]</ref>。実験の結果、2019新型コロナウイルスは(少なくとも)'''3時間程度は室内の空気中をエアロゾルとともに漂いつづけ感染力を持ち続ける'''ということが確認された、という<ref name="NEJMc2004973" />。(なお[[エアロゾル]]というのは、いわゆる「飛沫」よりももっと粒子が細かいもので、霧や水蒸気に近い状態である。2019新型コロナウイルスでは感染者の肺から気道を通って放出され、室内を数時間に渡って漂いつづけ、同じ室内の空気を吸い込んだ人に感染する、ということになる。)
2019新型コロナウイルスの[[感染経路]]には、(当初)「飛沫感染」と「接触感染」がある、と考えられていた<ref name="kantei_coronavirus">[https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html 首相官邸「新型コロナウイルスの感染症に備えて」]、内閣官房「新型コロナウイルス感染症の対応について」令和2年2月25日</ref>。だがその後、米国の研究者が実験を行って調べたところ、飛沫感染・接触感染以外にも'''[[エアロゾル感染]]'''もすると判明し、2020年3月にそれを報告した<ref name="NEJMc2004973">{{Citation|title=Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1|last4=Holbrook|first9=Natalie J.|last8=Harcourt|first8=Jennifer L.|last7=Tamin|first7=Azaibi|last6=Williamson|first6=Brandi N.|last5=Gamble|first5=Amandine|first4=Myndi G.|url=https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMc2004973|last3=Morris|first3=Dylan H.|last2=Bushmaker|first2=Trenton|last=Doremalen|first=Neeltje van|language=en|doi=10.1056/nejmc2004973|accessdate=2020-03-24|date=2020-03-17|last9=Thornburg}}</ref>。実験の結果、2019新型コロナウイルスは(少なくとも)'''3時間程度は室内の空気中をエアロゾルとともに漂いつづけ感染力を持ち続ける'''ということが確認された、という<ref name="NEJMc2004973" />。(なお[[エアロゾル]]というのは、いわゆる「飛沫」よりももっと粒子が細かいもので、霧や水蒸気に近い状態である。2019新型コロナウイルスでは感染者の肺から気道を通って放出され、室内を数時間に渡って漂いつづけ、同じ室内の空気を吸い込んだ人に感染する、ということになる。)


「飛沫感染」とは、感染者が[[くしゃみ]]や[[咳]]などをする時に、[[唾液|ツバ]]などの飛沫(=しぶき)とともにウイルスが飛び散り、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染してしまうことである<ref name="kantei_coronavirus" />。
「飛沫感染」とは、感染者が[[くしゃみ]]や[[咳]]などをする時に、[[唾液|ツバ]]などの飛沫(=しぶき)とともにウイルスが飛び散り、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染してしまうことである<ref name="kantei_coronavirus" />。
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接触感染とは、感染者がくしゃみや咳をする時に口を手で覆うなどして手がウイルスを含んだ唾液で汚染され、手で触れてモノの表面にウイルスが付き、別の人がそのモノに触ってウイルスが手に付着し、その手で顔(口や鼻、眼の周囲などの[[粘膜]])に触ることで体内にウイルスが入り込むことである<ref name="kantei_coronavirus" />。
接触感染とは、感染者がくしゃみや咳をする時に口を手で覆うなどして手がウイルスを含んだ唾液で汚染され、手で触れてモノの表面にウイルスが付き、別の人がそのモノに触ってウイルスが手に付着し、その手で顔(口や鼻、眼の周囲などの[[粘膜]])に触ることで体内にウイルスが入り込むことである<ref name="kantei_coronavirus" />。


特に多い接触感染の経路は例えば電車の[[つり革]]、バスのつり革、[[ドアノブ]]、各種[[スイッチ]]<ref name="kantei_coronavirus" />([[照明]]のスイッチ、[[エレベーター]]のスイッチ、[[エアコン]]のスイッチ、[[複写機|コピー機]]のボタン、[[PC]]の電源スイッチや[[キーボード]]、[[現金自動預け払い機|ATM]]の[[タッチパネル]]式スイッチ等)などである。<!--また、[[スーパーマーケット|スーパー]]や[[ショッピングセンター]]の買い物[[かご]]の[[ハンドル|取っ手]]、[[ショッピングカート]]の取っ手 、代金や釣り銭として受け取った[[硬貨]]や[[紙幣]]、高速道路の通行券や鉄道の切符、乗船券、飲食店などに出入りする時に触れる[[暖簾]]、飲食店の(従業員が触れた)[[カトラリー]]類のもち手や箸袋の表面、ホテルの[[ルームサービス]]でやりとりされる[[トレー]](お盆)、舐めて塗らして貼付した切手や[[郵便物]]、組織内や学校内で手渡しする様々な書類、[[スマートフォン]]や[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]、[[エスカレーター]]の[[手摺|手すり]]、学校の階段の手すり等々からも経由して感染する可能性がある。-->
特に多い接触感染の経路は例えば電車の[[つり革]]、バスのつり革、[[ドアノブ]]、各種[[スイッチ]]<ref name="kantei_coronavirus" />([[照明]]のスイッチ、[[エレベーター]]のスイッチ、[[エアコン]]のスイッチ、[[複写機|コピー機]]のボタン、[[PC]]の電源スイッチや[[キーボード]]、[[現金自動預け払い機|ATM]]の[[タッチパネル]]式スイッチ等)などである。<!--また、[[スーパーマーケット|スーパー]]や[[ショッピングセンター]]の買い物[[かご]]の[[ハンドル|取っ手]]、[[ショッピングカート]]の取っ手 、代金や釣り銭として受け取った[[硬貨]]や[[紙幣]]、高速道路の通行券や鉄道の切符、乗船券、飲食店などに出入りする時に触れる[[暖簾]]、飲食店の(従業員が触れた)[[カトラリー]]類のもち手や箸袋の表面、ホテルの[[ルームサービス]]でやりとりされる[[トレー]](お盆)、舐めて塗らして貼付した切手や[[郵便物]]、組織内や学校内で手渡しする様々な書類、[[スマートフォン]]や[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]、[[エスカレーター]]の[[手摺|手すり]]、学校の階段の手すり等々からも経由して感染する可能性がある。-->


== 予防法 ==
== 予防法 ==
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{{注意|[[2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患]]と必要以上に重複しないように気を付けて下さい。こちらは概括だけです。}}

手など皮膚の消毒を行う場合には、[[消毒用アルコール]] (70%) を、物の表面の消毒には[[次亜塩素酸ナトリウム]] (0.1%) が有効であることが分かっている<ref>[https://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/2019-nCoV.html 新型コロナウイルス- 感染と予防] [[サラヤ|サラヤ株式会社]]</ref>。
手など皮膚の消毒を行う場合には、[[消毒用アルコール]] (70%) を、物の表面の消毒には[[次亜塩素酸ナトリウム]] (0.1%) が有効であることが分かっている<ref>[https://pro.saraya.com/kansen-yobo/bacteria-virus/2019-nCoV.html 新型コロナウイルス- 感染と予防] [[サラヤ|サラヤ株式会社]]</ref>。


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2019新型コロナウイルスに対しては、通常の[[インフルエンザウイルス]]と同様の感染[[予防]]法が有効だと考えられている。つまり、手指や顔を石鹸で洗う<ref name="kantei_coronavirus" />、うがいをすること<ref name="kantei_coronavirus" />、粘膜を護るために室内の[[湿度]]を50〜60%に保つこと<ref name="kantei_coronavirus" />、などである。咳や発熱などの症状のある人に近づかない<ref name="kantei_coronavirus" />、人混みの多い場所に行かない<ref name="kantei_coronavirus" />、ということも重要である。
2019新型コロナウイルスに対しては、通常の[[インフルエンザウイルス]]と同様の感染[[予防]]法が有効だと考えられている。つまり、手指や顔を石鹸で洗う<ref name="kantei_coronavirus" />、うがいをすること<ref name="kantei_coronavirus" />、粘膜を護るために室内の[[湿度]]を50〜60%に保つこと<ref name="kantei_coronavirus" />、などである。咳や発熱などの症状のある人に近づかない<ref name="kantei_coronavirus" />、人混みの多い場所に行かない<ref name="kantei_coronavirus" />、ということも重要である。


[[マスク]]の着用については、組織によって見解が異なり、<u>マスクをしないと感染者が咳をする時に自分の口をつい手で覆ってしまい、手にツバのしぶきをかけてしまってその手で様々な物に触れることで多人数に感染させてしまう</u>、マスクをすることは(自分が感染するのを防ぐという意味ではなくて)他者に感染させてしまう人数を減らすという意味で感染予防になっている、と日本国政府関係者も、感染症を専門とする日本の医師たちがテレビ番組などで解説する時も、全く同様に解説している(マスクについては、日本国政府のウェブページでも多少注釈はある)<ref name="kantei_coronavirus" />。
[[マスク]]の着用については、組織によって見解が異なり、<u>マスクをしないと感染者が咳をする時に自分の口をつい手で覆ってしまい、手にツバのしぶきをかけてしまってその手で様々な物に触れることで多人数に感染させてしまう</u>、マスクをすることは(自分が感染するのを防ぐという意味ではなくて)他者に感染させてしまう人数を減らすという意味で感染予防になっている、と日本国政府関係者も、感染症を専門とする日本の医師たちがテレビ番組などで解説する時も、全く同様に解説している<ref name="kantei_coronavirus" />。


そして、マスクという大切な医療資源、だが供給量に限界がある医療資源を優先的に配布すべき対象は、まずは看病をする医療関係者たちや、せき・くしゃみなどの症状がある人々であり、せき・くしゃみなどの症状が全く無い人々(何も症状の無い一般人、医療関係者でない人々)への配布は後回しにすべき考えている<ref name=nhk_k10012277301000>[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200207/k10012277301000.html 新型ウイルス マスクの予防効果ある? ない?] - [[NHK]]</ref>。→[[#マスクの着用]]を参照
そして、マスクという大切な医療資源、だが供給量に限界がある医療資源を優先的に配布すべき対象は、まずは看病をする医療関係者たちや、せき・くしゃみなどの症状がある人々であり、せき・くしゃみなどの症状が全く無い人々(何も症状の無い一般人、医療関係者でない人々)への配布は後回しにすべきと言う見解もある<ref name=nhk_k10012277301000>[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200207/k10012277301000.html 新型ウイルス マスクの予防効果ある? ない?] - [[NHK]]</ref>。→[[#マスクの着用]]を参照


[[東北医科薬科大学病院]]が作成した市民向け感染予防ハンドブックでは、以下に記述した複数の対策を組み合わせることで感染リスクを減らすことが出来るとしている<ref>[http://tmpuh.net/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87_%E5%B8%82%E6%B0%91%E5%90%91%E3%81%91%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF_20200225_1.pdf 新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック]</ref>。
[[東北医科薬科大学病院]]が作成した市民向け感染予防ハンドブックでは、以下に記述した複数の対策を組み合わせることで感染リスクを減らすことが出来るとしている<ref>[http://tmpuh.net/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87_%E5%B8%82%E6%B0%91%E5%90%91%E3%81%91%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF_20200225_1.pdf 新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック]</ref>。

2020年3月24日 (火) 15:52時点における版

SARS-CoV-2
電子顕微鏡写真
分類
: 第4群(1本鎖RNA +鎖
: ニドウイルス目
Nidovirales
: コロナウイルス科
Coronaviridae
亜科 : コロナウイルス亜科
Coronavirinae
: ベータコロナウイルス属
Betacoronavirus
亜属 : サルベコウイルス亜属
Sarbecovirus
: SARS関連コロナウイルス SARSr-CoV
: SARSコロナウイルス-2 SARS-CoV-2

2019新型コロナウイルスまたはSARS-CoV-2: Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2, SARSコロナウイルス-2[1])は、中国武漢市付近で2019年に発生が初めて確認された[2]SARS関連コロナウイルス (SARSr-CoV) に属するコロナウイルス[3]

ヒトに対して病原性があり[4]急性呼吸器疾患 (COVID-19) を引き起こす。また世界保健機関 (WHO) により暫定的に2019-nCoV (2019 novel coronavirus) とも呼ばれていた[5][注 1]

名称

ウイルスの名称

2020年2月11日国際ウイルス分類委員会 (ICTV) がSARS-CoV-2Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 の略称)と命名した[3][6][7][8]。日本語ではSARS-CoV-2に対応する用語として、SARSコロナウイルス-2とも表記される[1]

世界保健機関 (WHO) は暫定的な名称として2019-nCoV2019 novel coronavirus の略称)を使用していた[5][9][10][11][注 2]

また、日本厚生労働省などでは単に「新型コロナウイルス」(Novel coronavirus の訳)と呼んでいる[11][13]。この他、発生地の名前を付けて「武漢ウイルス」、「中国ウイルス」、「中国肺炎」などと呼ぶべきと主張する意見が出るなど論争となっている。

疾患の名称

WHOは2020年2月11日、新型コロナウイルスによる疾患COVID-19Coronavirus disease 2019 の略称)と命名している[14]

発見

武漢肺炎、新型コロナウイルスは、2019年11月に発生が確認され、同年12月31日に最初に世界保健機関 (WHO) に報告された[15]。その後2019年から翌2020年にかけて発生した中国武漢でのアウトブレイクにおいて肺炎患者の核酸検査陽性患者サンプルにより、ゲノム配列が決定された[16][17][18]

2020年1月20日病原体を調査している中国国家衛生健康委員会 (NHC) 専門家の鍾南山グループ長は、広東省でヒトからヒトへの感染(ヒト - ヒト感染)が確認されたと発表した[19]。新しいコロナウイルスに対する特定の治療法はないが、既存の抗ウイルス薬を流用することはできるとしている[20]

2020年1月下旬時点での主要なアウトブレイク中国大陸に限局されていたが[21][22][23][24][25][26][27][28][29][30][31]、その後は東アジアヨーロッパを中心とし世界各地に拡散しつつある(#感染の拡大も参照)。

ゲノム配列

ゲノム情報
Genomic organisation of SARS-CoV-2
NCBIゲノムID MN908947
ゲノムサイズ 29,903 bases
完了年 2020
テンプレートを表示

このウイルスの完全ゲノム配列は上海公共衛生臨床センター、武漢中心医院、華中科技大学、武漢市疾病予防控制中心、中国疾病予防控制中心感染症予防管理所、中国疾病管理予防センター、シドニー大学らの協力によって解読され、シドニー大学のエドワード・C・ホルムズ教授の協力の下、上海公共衛生臨床センターの張永振教授によって2020年1月11日に Virological.org 上に公開された[32]

その後、1月14日には国際核酸配列データベースGenBankで正式に公開されている[33]。他種のコロナウイルスと比較すると、中国浙江省舟山市コウモリで発見したSARSウイルスに一番近く、コウモリSARSウイルス、ヒトSARSウイルス、ジャコウネコSARSウイルスとも80%近くの類似度を持つことが、香港大学微生物学科感染症専門の袁国勇教授により報告されている[34]

分類

このウイルスは、国際ウイルス分類委員会 (ICTV) により、SARSコロナウイルス (SARS-CoV) と同じベータコロナウイルス属のSARS関連コロナウイルス (SARSr-CoV) という種に属すとの見解が示されている[3]。また、SARSコロナウイルス (SARS-CoV) の姉妹系統であるとし、SARS-CoV-2 (Severe Acute Respiratory Syndrome CoronaVirus 2) と分類、命名されている[3]

HCoV-229E、HCoV-OC43、SARSコロナウイルス (SARS-CoV) 、MERSコロナウイルス (MERS-CoV) 、HCoV-NL63、HCoV-HKU1に次いで出現した、ヒトに対して病原性を有する7番目のコロナウイルスである[35]

SARS-CoV-2は、SARSコロナウイルスと同種ではあるが直接の子孫とは考えられていない[36]。元々コウモリなどの野生動物が保因していたものが、それぞれ独立してヒトに伝播、ヒトへの感染能力を獲得したと考えられている[36]

構造

  赤い突起:スパイクタンパク(S)[37]
  灰色の被膜がエンベロープ、主成分は脂質でアルコールや石鹸で破壊できる[37]
  黄色の付着物:エンベロープタンパク[37]
  オレンジの付着物が膜タンパク質[37]

ウイルス粒子(ビリオン)は、50~200 nmほどの大きさである[38]。一般的なコロナウイルスと同様に、スパイク、ヌクレオ、内在性膜タンパク質エンベロープタンパク質として知られる4つのたんぱく質と、RNAより構成されている。このうちヌクレオがRNAと結合してヌクレオカプシドを形成し、脂質と結合したスパイク、内在性膜タンパク質、エンベロープタンパク質がその周りを取り囲んでエンベロープを形成する。エンベロープの最も外側に位置するスパイクは、生体内のACE2受容体に結合して細胞への感染を可能とする[39]。ヒトへの感染にACE2受容体を利用する点はSARSコロナウイルスと共通しており、DPP-4受容体を利用するMERSコロナウイルスや、APNを利用するヒトコロナウイルス229Eとは異なる[40]。ウイルスゲノムは29,903 塩基で、一本鎖プラス鎖RNAウイルスである[41]

タンパク質やRNAのSARSウイルスとの相同性は、スパイクが76.0%、ヌクレオが90.6%、内在性膜タンパク質が90.1%、エンベロープタンパク質が94.7%[42]、RNAが80%となっている[39][43]。一方で別種[3]のコロナウイルスであるMERSコロナウイルスとは、それぞれ4.6%、7.6%、6.3%、30.5%[42]、50%[39]しか一致していない。

病原体

基本再生産数

SARS-CoV-2の基本再生産数R 0)の見積もりに関する未査読の多くの研究は、数字の差異および評価が分かれているが、1.4 - 3.9と推定されている[44][45][46][47]。これは無防備な状態では、SARS-CoV-2は通常、感染者1人当たり1.4から3.9人の新規感染者を生じさせるという意味である。これにより、SARS-CoV-2は少なくとも4人を連鎖的に感染させる事が確認されている[48]

他の未査読の研究では、基本再生産数を3.30 - 5.47とするもの[49]、2.13[50] - 4.82[51][52]とするものがある。

変異

2020年1月22日日本感染症学会の記者発表会で館田理事長は「パニックになることがないよう、対応していかないといけない」と呼びかけ、「新型コロナウイルスが変異を起こしたら、SARSのようになるという可能性は否定できない」と述べ、今後も注視する必要性を強調した[53]

一方、中国・国家衛生健康委員会 (NHC) の李斌副主任(次官級)は同日の会見で、「ウイルスが変異した可能性があり、さらに拡散するリスクがある」と明らかにした[54]。中国本土では、人口動態予測に基づいた変異の可能性は極めて濃厚であり今後の対策が急ピッチで進められている。

複数型の存在

このウイルス(中国内外の103例)を北京大学など中国の研究チームが遺伝子解析した結果、コウモリ由来のウイルスに近く古くからあるとみられるS型(全体の3割)と毒性の強弱は不明だが感染力が強いとみられるL型(全体の7割。武漢市の流行では大半を占めるが、市外の流行では現在は減少傾向にある)という塩基配列の異なる2つの型に分類できることが分かった[55][56][57][58]。患者の多くは片方の型にしか感染していないものの両方の型に感染した例も確認されており、ウイルスに一度感染し症状が治っても別の型に再感染する可能性が指摘されている[55][57]。ただしこの分類については議論のあるところであり、今後の研究・検討が待たれる[59]

疾患

特徴

中国の研究者が報告した「武漢肺炎」と呼ばれる主症状は2020年1月21日判明分で、40℃程度の高熱 (98%) 、乾いた (76%) 、息切れ (55%) などである[60][61]。他に、全身倦怠感、吐き気、筋肉痛等を催すと報告されている[62][63]。顕著な合併症は肺炎である。しかし症状がないまま濃厚接触をしてしまう事が度々ある[64]

他のコロナウイルス科ウイルス感染症[注 3]との鑑別は外観所見上からは難しい。ただし、発熱せずに死亡した患者もいるので、発熱検知装置だけで検出できない可能性もある。また、無症候キャリアが感染能を持つ可能性もある[62][63]

入院患者では呼吸困難や胸の圧迫感も多い。また、入院時のバイタルサインは比較的安定している[65]

予後

治療

日本内科学会の緊急寄稿文によれば、現在、効果を示す薬剤が発見された旨の報告はなく、暫定的にHIV薬とタミフルを併用しての治療が行われているが[66]、国を挙げて専用ワクチンの開発も並行して行われている。

医療現場の抱える問題

感染症発生初期において医師などの医療従事者への罹患、及び長時間労働などによる疲弊といった問題も浮上してくる。局所的地域感染から広域に拡大するにつれ同定された問題も増加する傾向にあり、医療現場の過酷化する環境にも配慮が必要である。

感染症と社会構造

発達した情報通信環境において、ソーシャルメディアによる情報の拡散は情報確度を担保しうる反面、誤った情報も伝搬しうる二律背反を構築している。


感染対策

国立感染症研究所 (NIID) は、2020年1月10日に特設サイト[67]を設け、院内感染対策、積極的疫学調査をはじめとする対応を行っている。

  • 院内感染対策 - インフルエンザ等の一般的な呼吸器感染症の病原体の微生物学的な検査を行いつつ、疑似症サーベイランスの届出について保健所へ相談する[68]
  • 積極的疫学調査 - 「患者(確定例)」と「濃厚接触者」について、基本情報・臨床情報・推定感染源・接触者等必要な情報を収集[69]。患者(確定例)対面調査を行う際は、眼の防護具[注 4]、長袖ガウン、必要に応じてサージカルマスクではなく N95マスクを着用すること、としている[69]
  • 検体採取・輸送マニュアル - SARSMERSに対する病原体診断を参考に、鳥インフルエンザ A (H5N1 / H7N9) に準じた検体の採取を行い、「病毒を移しやすい物質カテゴリーB」を取り扱う輸送業者を利用して送付[70]

日本国政府は2020年2月1日施行の政令第十一号および政令第二十二号で新型コロナウイルス感染症を感染症法第六条第八項の指定感染症に指定し、「わが国に入国しようとする者が感染者である場合には入国を拒否するとともに、感染者であることを確認できない場合であっても入国管理を強化すべく、速やかに運用を検討する」としている[71]

感染経路

2019新型コロナウイルスの感染経路には、(当初)「飛沫感染」と「接触感染」がある、と考えられていた[72]。だがその後、米国の研究者が実験を行って調べたところ、飛沫感染・接触感染以外にもエアロゾル感染もすると判明し、2020年3月にそれを報告した[73]。実験の結果、2019新型コロナウイルスは(少なくとも)3時間程度は室内の空気中をエアロゾルとともに漂いつづけ感染力を持ち続けるということが確認された、という[73]。(なおエアロゾルというのは、いわゆる「飛沫」よりももっと粒子が細かいもので、霧や水蒸気に近い状態である。2019新型コロナウイルスでは感染者の肺から気道を通って放出され、室内を数時間に渡って漂いつづけ、同じ室内の空気を吸い込んだ人に感染する、ということになる。)

「飛沫感染」とは、感染者がくしゃみなどをする時に、ツバなどの飛沫(=しぶき)とともにウイルスが飛び散り、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染してしまうことである[72]

接触感染とは、感染者がくしゃみや咳をする時に口を手で覆うなどして手がウイルスを含んだ唾液で汚染され、手で触れてモノの表面にウイルスが付き、別の人がそのモノに触ってウイルスが手に付着し、その手で顔(口や鼻、眼の周囲などの粘膜)に触ることで体内にウイルスが入り込むことである[72]

特に多い接触感染の経路は例えば電車のつり革、バスのつり革、ドアノブ、各種スイッチ[72]照明のスイッチ、エレベーターのスイッチ、エアコンのスイッチ、コピー機のボタン、PCの電源スイッチやキーボードATMタッチパネル式スイッチ等)などである。

予防法

手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール (70%) を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム (0.1%) が有効であることが分かっている[74]

物の表面に付着したウィルスはどの程度の期間生存できるか、各機関で意見が分かれており、WHOは数時間[注 5]、ドイツ研究は4〜5日間[注 6]中国人民銀行は14日間[注 7]とした。アメリカ疾病管理予防センター (CDC) は、中国からの輸入品において新型コロナウイルスに感染するリスクは非常に低いとしている[79]

2019新型コロナウイルスに対しては、通常のインフルエンザウイルスと同様の感染予防法が有効だと考えられている。つまり、手指や顔を石鹸で洗う[72]、うがいをすること[72]、粘膜を護るために室内の湿度を50〜60%に保つこと[72]、などである。咳や発熱などの症状のある人に近づかない[72]、人混みの多い場所に行かない[72]、ということも重要である。

マスクの着用については、組織によって見解が異なり、マスクをしないと感染者が咳をする時に自分の口をつい手で覆ってしまい、手にツバのしぶきをかけてしまってその手で様々な物に触れることで多人数に感染させてしまう、マスクをすることは(自分が感染するのを防ぐという意味ではなくて)他者に感染させてしまう人数を減らすという意味で感染予防になっている、と日本国政府関係者も、感染症を専門とする日本の医師たちがテレビ番組などで解説する時も、全く同様に解説している[72]

そして、マスクという大切な医療資源、だが供給量に限界がある医療資源を優先的に配布すべき対象は、まずは看病をする医療関係者たちや、せき・くしゃみなどの症状がある人々であり、せき・くしゃみなどの症状が全く無い人々(何も症状の無い一般人、医療関係者でない人々)への配布は後回しにすべきと言う見解もある[80]。→#マスクの着用を参照

東北医科薬科大学病院が作成した市民向け感染予防ハンドブックでは、以下に記述した複数の対策を組み合わせることで感染リスクを減らすことが出来るとしている[81]

石鹸による、手指からひじまでの洗浄、アルコールによる消毒・殺菌、うがい、洗顔

つり革、ドアノブ、スイッチ、小銭、紙幣、スマートフォンなど様々なものに触れることにより、誰の手にも(コロナ)ウイルスが付着している可能性があるが、コロナウイルスの表面はエンベロープと呼ばれる脂質で覆われており、消毒用アルコールによる消毒が可能で、石鹸などの界面活性剤にも弱い[82]。 (アルコールは緊急時には入手困難になりがちだが、それでも手洗いならば実行できるので) 以下のような時にこまめに手洗いを行うべきだとされる[72]

  • 外出後の帰宅時
  • 調理前後
  • 食事
  • (自分の顔に触れる前は毎回)

「感染予防のための正しい手の洗い方」があり、まず手を濡らし、石鹸をつけ、手のひら側をこする→手の甲の側を洗い→指先、爪の間を念入りにこすり→(指と指をからませるようにして)指の間をよく洗い→(親指を手で包むようにして)「親指のねじり洗い」をし→手首までしっかりと洗う[72]。なお『医療従事者用の感染症対策マニュアル』では「手首からひじまでしっかり洗う」となっており、より一層安全である。

多くの専門家が、上記のような手順をきちんと守って、ぬかりなく手を洗うと25秒程度以上はかかるはずだ、と指摘する。それ以下の秒数しか洗っていなかったら、きちんと手順を守っていない可能性、洗い残しがある可能性が高いので、洗い方を見直す必要がある。イギリスでは(気が短くて、いいかげんに済ませてしまいがちな)子供たちでもある程度はきちんと洗うように「20秒ほどはあらいましょう」とか、(秒数が数えられない子供のために)「ハッピーバースデートゥーユー」を2回歌いつつ洗って、歌が続く間は洗い続けましょう、と指導している[83]

マスクの着用

感染者がマスクをすると、咳やくしゃみによる飛沫および、それらに含まれる病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされ、マスク着用を「咳エチケット」として、日本国政府は推奨している[72]。またWHOやCDCでも「症状のある人」や「患者と接触する人」の使用を推奨している[80]

WHOはマスクだけでは感染を防げる保証は無いとしてしている(「効果がない」と言っているのではなく「保証はない」と言っており、感染させられてしまう確率を下げる効果はある、ただしマスクだけでは0%にまで下げるほど完璧ではない、という意味。また、「だけでは」と言っているように、感染を本当に完璧に防ぎたかったら、マスクも必要だが、マスクに加えて、眼を護るゴーグルやシールド、防護服、マスクをはずした後のうがい、正しい手順を守った完璧な手洗い、なども必要、という意味。)。(WHOも、症状がある人、つまりくしゃみや咳が出る人がマスクをするのは当然いい、と考えており、ただし咳が出ていない人までがしたら「(医療)資源の無駄遣い」となる程度のレベルだろう、というのも供給に限界もあるマスクという(医療)資源の配分や配布の優先順位もあるので、社会全体としてはそれくらいの「さじ加減」や「目安」を用いて、真っ先に配布してつけるべき人と 配布を後回しにする人の優先順位をつければいいのでは、とWHOのこの担当者は考えている、ということ) WHOはまた、新型コロナウイルスの患者の看病などをする場合はやはりマスクをつけるべき [80]、とも。

CDCもマスクの効果は認めており、(せき、くしゃみの、熱などの症状がいずれも全く無い人たちまで、社会の全員がマスクをつけるレベルまでは推奨していないが) 一方で、人混みを避けられない場合や、妊婦や高齢者など発症するとリスクが大きい人や、家族などでそうした人と接触する場合は、マスクを使用してもいいとしている[80]

日本国政府やCDCは、相当混み合っている場所、また屋内・乗り物など換気が不十分な場所でのマスク着用を推奨している[72][80]。ただし、屋外や人の少ない場所では、マスクをつけていてもつけていなくても さほど変わりは無いとしている[72]

(部屋の)湿度を50〜60%に保つ

空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下してしまうので、乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50〜60%)を保つ[72]

普段からの健康管理

普段から、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力自己治癒力)を高めておく[72]

人混みの多い・人の密度が高い場所を避ける

集団感染を避けるためには、換気が悪く、人が密集して過ごす空間、不特定多数の人が接触する場所に行くことを避けることが重要である[84][72]。特に、限られた空間に多人数「ぎゅうぎゅう詰め」になるライブハウス、狭い船内に隣り合わせや対面で座って宴会をする屋形船、限られた船内空間で人口密度が高くなるクルーズ客船[85]スポーツジムビュッフェスタイルの会食雀荘スキーゲストハウス、密閉された仮設テント(さっぽろ雪まつりでの屋台)などでは実際に集団感染が発生している[84][86]

10人以上への感染拡大の感染源となった患者をスーパー・スプレッダーという[87]SARS(重症急性呼吸器症候群)でもスーパースプレッダーがおり、また韓国のMERS流行では特定の数名がスーパースプレッダーで、1人から86人に感染させた患者もいた[88]。2020年、新型コロナウイルスにシンガポールで感染したイギリス人男性がその後多数の人に感染をもたらした[89]。日本でも新型コロナウイルス感染者の8割は他人に感染させていないが、残りの2割の人が1人以上の人に感染させており、その中には1人から9人へ感染させた事例(屋形船)や、1人から12人へ感染させた事例(スポーツジム)がある[90][88]

感染の拡大

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)アウトブレイク状況(適宜更新):
  感染者数1,000人以上の地域
  感染者数100-999人の地域
  感染者数10-99人の地域
  感染者数1-9人の地域

この株による最初の既知のヒトへの感染は2019年11月下旬に発生した[91][92]。新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の拡散は、2019年11月中旬に中国湖北省武漢市で最初に発生し、感染源はおそらく単一の感染動物に由来すると考えられている。その後、このウイルスは中国の全ての省に蔓延し、またアジアヨーロッパ北米アフリカオセアニアなど他の160以上の国にも拡散した[93]。このウイルスのヒト - ヒト感染による拡散は、アフリカを除く[94]これらすべての地域で確認されている[95][96][97][98]

2020年1月31日、このウイルスの感染拡大が懸念されることから世界保健機関 (WHO) は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC) を宣言した[99][100][101][注 8]。なお、季節性疾患としての自然終息や定着の可能性について議論が続いている。

3月23日時点で、266,073人の感染が確認されており、そのうち81,498人は中国本土内である[93]。ある数学的モデル予測によれば、1月25日の時点で、武漢市だけで感染者数は75,815人いたと推定された[104]。中国本土以外における殆ど全ての症例は、武漢市からの旅行者、またはそれらの地域からの旅行者と密接な接触があった者である[105][106]。感染率、すなわち感染確定数、または臨床上診断可能な感染者数に繋がる割合は依然として不明のままであるが[107][108]、2月20日(15時30分 (UTC))までの新型コロナウイルス感染による死亡者数は 2,130人であった。死亡者数の95%は武漢市のある湖北省に局在している[93]

3月7日現在も感染拡大が止まらず、世界で感染者数が100,000人を超えたと発表した。

3月11日にはこのウイルスの感染拡大について、WHOがパンデミック(世界的流行)相当との認識を初めて示した[109][110][111]

院内感染ほか

2020年2月7日、武漢大学病院で検出された感染者数のうち4割は、同大学病院で院内感染したものだと言う内容の論文が発表された[112]

コロナウイルス感染の比較

感染症の種類と比較[113] 風邪 SARS
(重症急性呼吸器症候群)
MERS
(中東呼吸器症候群)
新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)
原因ウィルス ヒトコロナウィルス
4種類
SARS
コロナウィルス
MERS
コロナウィルス
2019新型コロナウイルス
(SARS-CoV-2)
発生年 毎年 2002年〜2003年 2012年〜 2019年〜
流行地域 世界中 中華人民共和国の旗 中国広東省 サウジアラビアの旗 サウジアラビアなどアラビア半島 中華人民共和国の旗 中国湖北省武漢市から世界に拡大中
宿主動物 キクガシラコウモリ ヒトコブラクダ 不明
感染者数 風邪の原因の10%〜15%を占める 8,098人
(終息)
2,494人 258,930人
(2020年3月21日現在)[114]
死者数 774人 858人 11,129人
(2020年3月21日現在)[115]
到命率 極めて稀 9.4% 34.4% 3.0%
感染経緯
感染力
(基本再生算数)
1人から多数
潜伏期間 2〜4日 2〜10日 2〜14日 1〜14日
感染症法 なし 2類感染症 2類感染症 指定感染症

脚注

注釈

  1. ^ 混乱を避けるため、ウイルス命名以前に公開された資料は2019-nCoVのまま変更しないとしている[5]
  2. ^ 名称については、不適切な非公式の呼称が広がる前に統一的な暫定名や正式名称を付ける必要があり、2009年に流行したH1N1亜型新型インフルエンザでは「豚インフルエンザ」という呼び名が流布したため、養豚業界への悪影響やエジプト政府が飼育豚を全頭殺処分する事態も起きた[11][12]。一方、正式名称や一般的な呼称(通称)が問題をはらむ場合もある。WHOは地域の名称や地名と結びついた中東呼吸器症候群(MERS)やスペインかぜエボラ出血熱ジカ熱などの呼称に批判的な見解を示しており、2015年に策定されたWHOの「名称決定についてのガイドライン」(Best Practices for the Naming of New Human Infectious Diseases) では、新たなヒト感染症ウイルスの名称に地理的な位置、人名、動物や食品に関する名前、特定の文化や産業に関する名前を含むべきでないとしている[11][12]
  3. ^ SARSMERSほか
  4. ^ ゴーグルまたはフェイスシールド
  5. ^ WHOでは、「物の表面で数時間生き残る事が示唆されている。単純な消毒剤で失活させることができる[75]。」としている。
  6. ^ ドイツの研究グループでは、「表面についたウイルスを消毒しないままでいると、平均4〜5日間生存する可能性がある[76]」としている。
  7. ^ 中国では、紙幣を14日間密閉し長期間の生存を視野に入れて消毒対策をしている[77](住宅街にも消毒剤を散布[78])。
  8. ^ WHOは同年1月23日の緊急委員会でPHEICに該当するかどうかの判断を先送りしていた[102]
    状況推移(エピデミック記事「新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)」も参照)
    • 2019年12月31日、カナダの健康モニタリングプラットフォーム「BlueDot」がアウトブレイクの可能性を警告[103]
    • 2020年1月6日、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) が下記同様の情報を発表。
    • 1月9日、WHOが中国でインフルエンザに似た症状が相次いで発生していることを公表。
    • 1月20日、中国・国家衛生健康委員長の鍾南山が人から人への感染(ヒト - ヒト感染)の確認を報告。
    • 1月23日、WHOが新型肺炎の感染は中国では緊急事態だとしながらも「国際的な公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)と判断するには時期尚早」と判断した。
    • 1月31日、WHOが新型肺炎について中国国外にも感染拡大の懸念が出てきていることから、一転して「国際的な公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC) を宣言。

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関連項目

外部リンク