ダイキリ

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ダイキリ
基本情報
種別 ショートドリンク
作成技法 シェイク
白色
グラス   カクテル・グラス
度数 23 - 30度
レシピの一例
ベース ラム酒
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ダイキリスペイン語: Daiquiri)とは、ラムをベースとするショートドリンクである。ラムを使用したカクテルの代表格。

由来[編集]

1896年キューバダイキリ英語版という地域の鉱山で技師として働いていたアメリカ人ジェニングス・コックスが、灼熱の地で清涼感を求めてキューバの特産物であるラムライム砂糖を入れて作ったのが始まりとされている。

標準的なレシピ[編集]

  • ラム - 45ml
  • ライム・ジュース - 15ml
  • 砂糖 - 1tsp

ライム・ジュースの代わりに、レモン・ジュースを使ってもよい。

また、砂糖の代わりに、ガム・シロップ1tspとするレシピもある。

作り方[編集]

  1. 材料をシェイカーにいれ、シェイクする。
  2. カクテル・グラスに注ぐ。

備考[編集]

  • 甘さは砂糖で調節する。
  • 上記材料とクラッシュド・アイスミキサーで混ぜ、シャーベット状にしたものはフローズン・ダイキリと呼ばれ、作家のアーネスト・ヘミングウェイが愛飲したカクテルとして知られている。フローズン・スタイルのカクテルの代表格。
    • ヘミングウェイが愛飲したフローズン・ダイキリは、ラム酒をダブルにし、グレープフルーツ・ジュースを入れ、砂糖を抜いたもので、これをパパ・ダイキリあるいはヘミングウェイ・スペシャルと呼ぶ。ヘミングウェイが通ったハバナ旧市街のレストランバー「フロリディータ」には現在も彼のファンが訪れる[1](後述)。
  • シャーベット状にせずクラッシュド・アイスをそのまま使用したフローズン・ダイキリは、アメリカン・スタイルと呼ばれる。
  • 砂糖の代わりにグレナデン・シロップを甘味に使うとピンク・ダイキリになる。また、バカルディ社のラムを使って作ったピンク・ダイキリはバカルディと呼ばれる。

ダイキリが有名な店[編集]

ラ・フロリディータ

ハバナの旧市街のレストランバー「ラ・フロリディータ」がダイキリを出す店として有名である。1940年代にヘミングウェイもこの店に通い、「わがダイキリフロリディータ英語版にて、わがモヒートボデギータ英語版にて」との言葉を残した[2](ラ・ボデギータ・デル・メディオは、同じくハバナ旧市街にある有名なバーの名称である)。

参考文献[編集]

  • 桑名伸佐 監修『カクテル・パーフェクトブック』日本文芸社 2006年2月25日発行 ISBN 978-4-537-20423-0
  • YYT Project 編『おうちでカクテル』池田書店 2007年2月20日発行 ISBN 978-4-262-12918-1

脚注・出典[編集]

  1. ^ 【乾杯!世界のどこかで】キューバ ダイキリ/飲むほど爽快 悩みよさらば毎日新聞』朝刊2019年7月1日(くらしナビ面)2019年7月4日閲覧。
  2. ^ オキ・シロー. “カクテル誕生秘話:カリブ海の酒モヒート”. Webマガジン幻冬舎. 幻冬舎. 2012年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月23日閲覧。