シャンパン・カクテル

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シャンパン・カクテル

シャンパン・カクテル(シャンペン・カクテル)とは、その名の通り、シャンパンをベースとするカクテルである。20世紀初頭には完成していたとされる、古くから飲まれてきたカクテルでもある。また、カクテルが作られてから、時間の経過と共に味が変化してゆくという特徴を持つ。このカクテルは、映画『カサブランカ』の中でハンフリー・ボガート扮するリック・ブレインが、イングリッド・バーグマン扮するイルザ・ラントを見つめながら、「君の瞳に乾杯」と言って飲んだために有名になった。何かの祝いに際して行われるカクテル・パーティーにおいて、しばしば作られるカクテルの1つとしても知られる [1]

標準的なレシピ[編集]

  • シャンパン = 適量
  • 角砂糖 = 1個
  • アンゴスチュラ・ビターズ = 1dash

レモン果皮を使用する場合もある。詳細は、「備考」の節を参照。)

作り方[編集]

  1. ソーサー型シャンパン・グラスに、角砂糖を入れる。(使用するシャンパン・グラスについては、「使用するグラスについて」の節を参照。)
  2. 角砂糖に、アンゴスチュラ・ビターズを振りかける。
  3. グラスを、冷やしたシャンパンで満たす。

(最後に、レモンの果皮を使用して香り付けを行う場合もある。詳細は、「備考」の節を参照。)

備考[編集]

  • シャンパンを注いだ後に、次のようなことを行うこともある。
    • 飲む人の好みで、スライス・オレンジやレモンの果皮などを飾ることもある。
    • 飲む人の好みで、レモンの果皮より精油を飛ばすことにより、香り付けを行うこともある。特に、このレモンの果皮による着香の有無は、意見の分かれる(どちらが主流の作り方だとは言えない)ところなので、このカクテルを作ってもらう際は、予め、着香を行うかどうか指定することが望ましい。
  • マイナーなレシピとしては、アンゴスチュラ・ビターズ1dashに加え、ブランデーを1tsp程度、角砂糖にかけるというものもある。
  • アンゴスチュラ・ビターズは、アロマティック・ビターズで代用しても良い。
  • このカクテルは、ステアを行わない。炭酸二酸化炭素となって逃げるばかりか、味の変化を台無しにしてしまうためである。
  • このカクテルに、スパークリングワインを使ってはならない。必ず、シャンパンを使用すること。スパークリングワインを用いても類似のカクテルにはなるものの、その場合、シャンパン・カクテルとは言えない。
  • シャンパンも、スパークリングワインも、一度封を切ってしまえば、二酸化炭素が遊離してすぐに劣化するため、保存が利かない。よって、シャンパンを使ったカクテルをバーなどで注文すると、シャンパン1本分の代金も請求されることがあるため、比較的高価な場合がある。

使用するグラスについて[編集]

日本では120ml程度のシャンパン・グラスを標準としてきたものの、このカクテルを作るのに適するとされるシャンパン・グラスの容量は、120〜340ml程度と、大きな幅があるのが特徴。また、使用するシャンパン・グラスに関しては、その形状にも特徴がある。シャンパンに含まれる炭酸が二酸化炭素として逃げてゆきにくいので、比較的時間をかけてシャンパンを飲んでも良い、フルート型のシャンパン・グラス(縦長な形状をしたシャンパン・グラス)ではなく、シャンパンで乾杯する時に用いられる、ソーサー型のシャンパン・グラス(口が広く扁平な形状をしたシャンパン・グラス)に作られることが多いのだ 。

このカクテルの分類について[編集]

シャンパン・カクテルには、基本的に、乾杯用であるソーサー型シャンパン・グラスが使用される。よって、このカクテルは、ショートドリンク(ショートカクテル)と考えるのが妥当だろう。なお、ショートドリンクと明記している本もある [2]

しかし、ショートドリンクとは言っても、このカクテルは角砂糖が溶けてゆくため、作られてから時間の経過と共に味が変化してゆくという特徴がある。このため、いつ飲むのかは好みによるところがある。ただし、当然ながら、時間が経ち過ぎると味が劣化してゆくので、ほどほどの時間で飲み切る必要はある。

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ 稲 保幸 『スタンダードカクテル』 p.65、p.66 新星出版 1993年2月25日発行 ISBN 4-405-09577-9
  2. ^ 片方 善治 『洋酒入門』 p.112 社会思想社 1959年12月15日発行

主な参考文献[編集]

  • 花崎 一夫 監修 『ザ・ベスト・カクテル』 永岡書店 1990年6月5日発行 ISBN 4-522-01092-3
  • 山本 祥一朗 監修 『カラー図解 カクテル』 成美堂出版 1994年12月10日発行 ISBN 4-415-07873-7
  • 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
  • 稲 保幸 『カクテルガイド』 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5
  • 稲 保幸 『スタンダードカクテル』 新星出版 1993年2月25日発行 ISBN 4-405-09577-9
  • 上田 和男 監修 『カクテル・ハンドブック』池田書店 1997年7月31日発行 ISBN 4-262-12007-4
  • 後藤 新一 監修 『カクテル・ベストセレクション100』 日本文芸社 1996年5月20日発行 ISBN 4-537-01747-3
  • 若松 誠志 監修 『ベストカクテル』 大泉書店 1997年9月5日発行 ISBN 4-278-03727-9

外部リンク[編集]