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婦人倶楽部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
婦人倶楽部
Fujin club
ジャンル 月刊婦人雑誌
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本の旗 日本語
出版社 講談社
編集部名 婦人倶楽部編集部
編集長 田中 忠宏
雑誌名コード 01303-xx
刊行期間 1920年10月(第1巻第1号) -
1988年3月(第69巻第4号)
姉妹誌 『別冊婦人倶楽部』
特記事項 旧誌名『婦人くらぶ
(第1巻第1号 - 同第3号、1920年)
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婦人倶楽部』(ふじんクラブ)は、かつて存在した日本雑誌[1][2][3][4]講談社が編集出版した[1][2][3][4]1920年(大正9年)10月創刊、1988年(昭和63年)4月終刊[1][3]。戦前・戦後を通じて「四大婦人雑誌」に数えられた[5]。当初の誌名は『婦人くらぶ[1][2]。キャッチコピーは「女のよろこび 妻のしあわせ」。紫明社から発行されていた『婦人くらぶ』とは関係ない[6]

略歴・概要

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1920年(大正9年)10月1日、大日本雄辯會(のちの大日本雄弁会講談社、現在の講談社)が創刊した[1][2][3][4]。当初の誌名は『婦人くらぶ』であったが、それも同年内の第1巻第3号(12月号)までで、翌1921年(大正10年)の1月号(第2巻第1号)からは『婦人倶楽部』に変更している[1][2][3]。当初の執筆者は、三宅雪嶺有島武郎芥川龍之介吉岡弥生[7]。『主婦の友』『婦人公論』『婦人画報』と並ぶ「戦前の四大婦人雑誌」とされた[5]

1933年昭和8年)、初めて「家計簿」を付録にした[8]1937年(昭和12年)2月号から翌1938年(昭和13年)5月号まで、川口松太郎の小説『愛染かつら』を同誌に連載、同作を原作に松竹大船撮影所が製作、野村浩将が監督、上原謙田中絹代が主演して映画化され、同年9月15日に前篇・後篇ともに公開され、大ヒットしている[9]

第二次世界大戦中の1945年(昭和20年)も第26巻第3号(昭和20年3月号)までは定期刊行されていたが、その後一時休刊。同年7月に第26巻第4号が「7月号戦時緊急版」として一色刷り全32頁で発行。同年8月15日に第二次世界大戦が終結し、同年9月に第26巻第5号が「8・9月合併号」として一色刷り全32頁で発行。大森洪太「新しき時代に處する 再建日本の女性」、山脇百代「原野を拓く妻の手記 鍬もちて盡くさむ」、山本實「秋から冬へかけての 家庭菜園心得帳」、小林完「冬にそなへて乾燥野菜、野草の作り方、貯へ方、頂き方」、下村湖人「食糧難を知らぬ 完全咀嚼の有難み」、筒井政行「おいしくて消化しやすい大豆、たうもろこしの節米料理」「どんぐりの榮養と頂き方―どんぐりを盛んに食べませう」、山本周五郎「日本婦道記 文鎭」を掲載した[10]。同年10月に発行された第26巻第6号(昭和20年10月号)から多色刷りの表紙が復活し、同年12月に第26巻第6号が「11・12月合併号」として発行された後、1946年(昭和21年)から定期刊行が復活した。

同誌は、1952年(昭和27年)には『主婦の友』『主婦と生活』『婦人生活』と並ぶ「戦後の四大婦人雑誌」と呼ばれ、発行部数も50万部を超えていた。『婦人公論』『婦人画報』は2024年現在も存続しているが、この時点で戦前から続いてメインストリームにあるとされたのは『主婦の友』と同誌のみである。「戦後の四大婦人雑誌」の時代は、以降40年続く[11]

1973年(昭和48年)、同年夏号から『別冊婦人倶楽部』を創刊する[12]

1987年(昭和62年)、同年夏号をもって『別冊婦人倶楽部』を休刊する[12]

1988年(昭和63年)、3月17日に発売された第69巻第4号(4月号)をもって終刊する[1][3]。68年弱の歴史の幕を下ろした[1][3]。同号では「終刊特別企画」として「祖母・母・娘三代の主婦に支えられて婦人倶楽部の六十八年をふり返る」、「いつの時代もリード役は主婦の知恵だった」、「愛惜『婦人倶楽部とわたし』」の記事を掲載している[13]。編集後記は「最終刊号の編集を終えて」[13]

おもな連載小説・エッセイ

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 『婦人倶楽部』国立国会図書館書誌ID:000000020717国立国会図書館、2012年6月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『婦人くらぶ』NCID AA11435135国立情報学研究所、2012年6月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 『婦人倶楽部』NCID AN10268878、国立情報学研究所、2012年6月26日閲覧。
  4. ^ a b c 講談社の歴史講談社、2012年6月26日閲覧。
  5. ^ a b 戦前期四大婦人雑誌目次集成 全36巻ゆまに書房、2012年6月26日閲覧。
  6. ^ 『婦人くらぶ』国立国会図書館書誌ID:000000020719国立国会図書館、2024年7月17日閲覧。
  7. ^ 創刊号コレクション大正1収録雑誌一覧”. 大宅壮一文庫. 2024年7月17日閲覧。
  8. ^ 講談社100周年”. Amazon.co.jp. 2024年7月17日閲覧。
  9. ^ 愛染かつら 前篇愛染かつら 後篇日本映画データベース、2012年6月26日閲覧。
  10. ^ 婦人倶楽部』第26巻第5号、大日本雄辯會講談社、1945年8月。doi:10.11501/2210716https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000039-I2210716 
  11. ^ 石崎裕子「女性雑誌『VERY』にみる幸福な専業主婦像」『国立女性教育会館研究紀要』第8号、国立女性教育会館、2004年8月1日、63頁、CRID 10500013378321392642012年6月26日閲覧 
  12. ^ a b 別冊婦人倶楽部』。国立国会図書館書誌ID:000000021463https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000021463 
  13. ^ a b 婦人倶楽部』第69巻第4号、講談社、1988年4月。doi:10.11501/2210349https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000039-I2210349 

関連項目

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参考文献

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外部リンク

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