ソユーズMS-16

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ソユーズMS-16
Expedition 63 docks.jpg
ISSに接近するイルクート
任務種別ISS乗員輸送
運用者ロスコスモス
COSPAR ID2020-023A
SATCAT №45465
ウェブサイトhttps://www.roscosmos.ru/
任務期間195日, 18時間 and 49分
特性
宇宙機ソユーズMS No.745 「イルクート」[1][2]
製造者RKKエネルギア
乗員
乗員
任務開始
打ち上げ日2020年4月9日 08:05:06 UTC[3]
ロケットソユーズ 2.1a (s/n B15000-042)
打上げ場所バイコヌール宇宙基地31番射点
打ち上げ請負者プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター
任務終了
着陸日2020年10月22日 02:54 UTC[4]
着陸地点ジェスカスガンの150km南東のカザフステップ
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.66°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ポイスクモジュール 天頂
ドッキング(捕捉)日 2020年4月9日 14:13:18 UTC [5]
分離日 2020年10月21日 23:31:41 UTC[5]
ドック時間 156日, 7時間 and 49分
Soyuz-MS-16-Mission-Patch.png
ソユーズMS-16ミッション・パッチ
Expedition 63 Preflight (JSC2020-E-017082).jpg
左からキャシディ、イワニシン、ワグネル

ソユーズMS-16は、第62次英語版および第63次長期滞在英語版の3人の乗組員を国際宇宙ステーション(ISS)へと輸送した2020年4月9日に打ち上げられたソユーズによる宇宙飛行[6]

このフライトはソユーズ 2.1aを使っての初の打ち上げであり、2016年のソユーズMS-02以降のガガーリン発射台ソユーズMS-15の打ち上げ後に近代化改修が開始された)以外からの初めてのロシアの有人ミッションだった[7]

クルー[編集]

地位 乗組員
コマンダー ロシアの旗 アナトリー・イワニシン英語版, ロスコスモス
第62次および第63次長期滞在
3回目の宇宙飛行
第1フライトエンジニア ロシアの旗 イワン・ワグネル英語版, ロスコスモス
第62次および第63次長期滞在
1回目の宇宙飛行
第2フライトエンジニア アメリカ合衆国の旗 クリストファー・キャシディ英語版, NASA
第62次および第63次長期滞在
3回目の宇宙飛行

バックアップクルー[編集]

地位 乗組員[5]
コマンダー ロシアの旗 セルゲイ・リジコフ, ロスコスモス
第1フライトエンジニア ロシアの旗 アンドレイ・バブキン英語版, ロスコスモス
第2フライトエンジニア アメリカ合衆国の旗 スティーヴ・ボーエン英語版, NASA

クルーについて[編集]

このフライトは新人宇宙飛行士ニコライ・チーホノフ英語版(ロシアのナウカ実験室モジュールの遅延によってソユーズMS-04以降、数回のISSへのフライトで外されていた)の初めての宇宙飛行として予定されていた。チーホノフとバブキンは医学的な理由でバックアップクルーのイワニシンおよびワグネルに交代された[8]。当初のソユーズのコマンダーのチーホノフは眼球の怪我に見舞われ、ロシア当局は両方のロシア人乗組員をバックアップクルーと入れ替えた[9]

チーホノフとバブキンはソユーズMS-17に割り当てられてはいなかったが、チーホノフの目の怪我が治った場合には2020年に予定されていたこのミッションで飛行することが期待されていた。チーホノフはロスコスモスから引退し[10]、バブキンは現役の宇宙飛行士として留まっていたが、将来の宇宙飛行には割り当てられていなかった。

新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受けて、クルーの家族とメディアの代表はバイコヌールで打ち上げを見ることができず、ユーリ・ガガーリンボストーク1号での飛行に遡る通常の打ち上げ前の伝統も取りやめになった[9]

ミッション[編集]

ソユーズMS-16は2020年4月9日、08:05:06 UTCに打ち上げられた。ロシア人宇宙飛行士アナトリー・イワニシン英語版が中央座席に、新人宇宙飛行士イワン・ワグネル英語版が左座席、アメリカ人宇宙飛行士クリストファー・キャシディ英語版が右座席に搭乗して、ソユーズ 2.1aブースターの第1段とコアステージのエンジンは定刻通りに点火され、バイコヌール宇宙基地の発射台からロケットを離昇させた。イワニシン同様に、キャシディも3回目の宇宙飛行となった。ジム・ブライデンスタインNASA長官は「クリス・キャシディ、アナトリー・イワニシンとイワン・ワグネルは無事に軌道に乗りました。どんなウィルスも人間の探究心ほど強くはありません。この打ち上げを成功させるために尽力してくれた@NASAと@roscosmosの全チームに感謝しています」とツイートしている。

国際宇宙ステーションは打ち上げの約3分前に発射場の真上を通過し、ブースターは軌道面に直接上昇した。軌道6周後の14:13:18 UTCに、ソユーズはポイスクのドッキングコンパートメントにドッキングした[11]

帰還[編集]

ソユーズのカプセルは23:32:00 UTCに国際宇宙ステーションから離脱し、02:54:12 UTCにカザフスタンのステップに着陸した[4][12][13]

脚注[編集]

  1. ^ Navin, Joseph (2020年3月4日). “Preparations continue amid crew shuffle for Soyuz MS-16”. NASASpaceFlight. 2020年6月20日閲覧。 “The Soyuz 2.1a built specifically for the Soyuz MS-16 mission is B15000-042 (V15000-042) [...] The serial number for the specific Soyuz spacecraft that is going to be flown on MS-16 is No.745.”
  2. ^ Gebhardt, Chris (2020年4月8日). “Russia conducts first Soyuz 2.1a human launch; MS-16 crew arrives at Station”. NASASpaceFlight. 2020年6月20日閲覧。 “Soyuz will use the call sign "Irkut" for this mission, after the river Commander Ivanishin's home city is named after”
  3. ^ “Утвержден экипаж космического корабля "Союз МС-16"” (ロシア語). Interfax. (2019年6月27日). https://www.militarynews.ru/story.asp?rid=1&nid=511433&lang=RU 2019年8月28日閲覧。 
  4. ^ a b Clark, Stephen (2020年10月21日). “Live coverage: Soyuz crew returns to Earth”. Spaceflight Now. 2020年10月22日閲覧。
  5. ^ a b c Becker, Joachim (2020年2月20日). “Soyuz MS-16”. spacefacts.de. 2020年2月20日閲覧。
  6. ^ Becker, Joachim (2020年2月20日). “ISS: Expedition 62”. spacefacts.de. 2020年2月20日閲覧。
  7. ^ Becker, Joachim (2018年4月20日). “Soyuz MS-02”. spacefacts.de. 2020年1月14日閲覧。
  8. ^ Clark, Stephen (2020年2月19日). “Russian space agency replaces cosmonauts on next space station crew”. Spaceflight Now. 2020年2月20日閲覧。
  9. ^ a b Clark, Stephen (2020年3月20日). “Astronaut's family won't attend launch next month due to coronavirus threat”. 2020年3月22日閲覧。
  10. ^ Cosmonaut Nikolai Tikhonov leaves Roscomos - collectSPACE: Messages”. www.collectspace.com. 2021年7月30日閲覧。
  11. ^ Clark, Stephen (2020年4月10日). “Soyuz crew docks with International Space Station”. SpaceflightNow. 2020年4月10日閲覧。
  12. ^ Space com Staff 21 (2020年10月22日). “Watch live tonight: Soyuz capsule to return ISS crew to Earth”. space.com. 2020年10月22日閲覧。
  13. ^ Soyuz MS-16 returns Space Station trio to Earth”. NASASpaceFlight.com (2020年10月21日). 2020年10月22日閲覧。