若山弦蔵
わかやま げんぞう 若山 弦蔵 | |
---|---|
プロフィール | |
愛称 | 弦ちゃん[1] |
性別 | 男性 |
出身地 | 日本・樺太大泊町[2](現・ロシアサハリン州コルサコフ) |
死没地 | 日本・東京都 |
生年月日 | 1932年9月27日 |
没年月日 | 2021年5月18日(88歳没) |
職業 | 俳優、ラジオパーソナリティ、ナレーター、声優 |
事務所 | フリー |
配偶者 | あり |
活動 | |
活動期間 | 1950年代 - 2021年 |
若山 弦蔵(わかやま げんぞう、1932年9月27日[3] - 2021年5月18日[4])は、日本の声優、ラジオパーソナリティ、ナレーター。長年フリーで活動。
艶のある独特な低音の声はビロードに例えられ、声による演技を追求し続けたことから「至宝」とたたえられた[5]。
略歴
樺太大泊町(現・ロシアサハリン州コルサコフ)出身[2]。両親は青森県下北郡佐井村出身で、父親は銀行に勤務していた[2]。幼少期に北海道札幌市に転居[6]。旧制札幌第二中学校(現北海道札幌西高等学校)を経て、北海道札幌南高等学校卒業[2][7]。
声変わり後の自分の声に対するコンプレックスを克服するため、高校2年時にNHK札幌放送局主宰の朗読放送研究会に入る[8]。高校卒業後の1951年、新たに設立されたNHK札幌放送劇団の研究生となる[注 1][9]。1952年に本格採用となり[9][10]、ラジオドラマへの出演をしつつ発声や声楽の勉強を行った[11]。
あるラジオドラマの稽古中、演出家の近江浩一に「君はまだ声で褒められているの?」と問いただされたことが契機となり、演技の勉強も本格的に開始[5]。1956年に主演したラジオドラマ『パイロットファーム』が文部省芸術祭で団体奨励賞を受賞し、特に若山の演技は、審査員の円地文子が絶賛するなど好評を博した[12]。このことがきっかけで、1957年6月に活動拠点を東京へ移し[12]、ラジオドラマ出演の傍ら、海外ドラマや洋画の吹き替えの仕事も始める[13]。
1958年の海外ドラマ『ローン・レンジャー』で吹き替え作品初の主演をつとめる[14]。以後、『モーガン警部』、『バークにまかせろ』『スパイ大作戦』などの人気作で立て続けに主演を務め、甘い低音の声は「レディー・キラー・ボイス」と呼ばれた[14]。映画『007』シリーズでは、ジェームズ・ボンドを演じるショーン・コネリーの吹き替えを担当し、若山の代表作の一つとなる[15]。
1968年のTBSラジオ『パック・イン・ミュージック』を2年間担当したことを皮切りに、ラジオのパーソナリティの仕事も開始。1973年からはTBSラジオ『若山弦蔵の東京ダイヤル954』(当初は『おつかれさま5時です』)のパーソナリティーを、一度も休むことなく1995年まで22年間務めた[16]。同番組は放送回数5700回に達し、当時の生ワイドラジオ番組の長寿記録を更新。後に「TBSラジオを支えた大功労者」と評されることとなった[17]。
『バックグラウンド・ミュージック』(2009年3月29日終了)の「今週の一言」は、俳協設立につながる1960年の太平洋テレビジョン労働争議の内幕を語るなど芸能史の一証言として貴重な存在であった。音響芸術専門学校(東京都港区)の声優・アナウンス専門課程では後進の指導をしていた。その他、NHK-FM放送の『ラジオマンジャック』に生出演する一方で、テレビ朝日の時代劇『暴れん坊将軍』シリーズのナレーションを担当するなど、晩年も精力的に活動を続けた。
2021年5月18日、心不全のため東京都内の自宅で死去。88歳没[4]。訃報は13日後の5月31日に遺族により明かされた[18][19]。
人物
吹き替えでは正義派から悪役までこなす本格派、落ち着いたナレーションもこなしている。代表的な吹き替えの持ち役はショーン・コネリー、ジーン・バリー、ピーター・グレイブス、レイモンド・バー、ヒュー・オブライエンなどである。過去にはリー・マーヴィンも持ち役としていた。
リヒャルト・ワーグナーの愛好家としても知られる[20]。1979年以来、バイロイト音楽祭には何度も足を運び、特に『ニーベルングの指輪』が上演される年[注 2]はほとんど観に行っている[20]。1985年には『タンホイザー』を観賞し、また同年末にNHK-FMで放送される同音楽祭の実況録音では、あらすじのナレーションを担当した。
仕事に対する姿勢
放送劇団出身であり、日本での専業声優確立以前から活動している者の中では、舞台や俳優の仕事をしたことがほとんどなく、声優を専業として活動してきた数少ない人物である。また、テレビ黎明期の吹き替えに参入してきた新劇俳優について、「大部分の連中にとっては片手間の仕事でしかなかった」、「日本語として不自然な台詞でも疑問も持たず、台本どおりにしか喋らない連中が多くて、僕はそれがすごく腹立たしかった」と語っている[21]。
吹き替えに関して、画面の中の相手役とやり取りすることを意識しており「隣から下手な台詞が聞こえてきたら、こっちはやりにくくてしょうがない」との考えもあることから、収録は別録りの単独で行うことを熱望していた[22]。そのため、技術的な問題が解消した『ザ・ロック』の吹き替え収録以降、オファーがあった際は必ず別録りを条件につけていた[21]。
アニメに関しては、一時期のアニメブームが苦手であったことや、線どり(絵が全て完成していない状態)でアフレコをする作品は避けていたことから出演作は少ない。『宝島』のシルバー役はアフレコ時に絵が全て完成しているという前提で引き受けており、共演した清水マリによると、若山は当作を「とりわけ印象に残っている作品」と語っていたという[23]。
『鬼警部アイアンサイド』の吹き替えでは喋り始めの息使いからリップノイズまで再現しており、その技術に後輩の神谷明は舌を巻いたという。これについて若山は『シカゴ特捜隊M』でリー・マーヴィンを吹き替えた際に身に付けたといい、「この人のセリフ回しが長くて凄いんだ。どこで合うのかわかんなくなっちゃうようなね」「だから考えたんですよ。リー・マーヴィンだって息をするだろうなって。そういう視点で見ると、ここで息してんだってわかるんだよ。だからいつも言うんだ。『アテレコは声を合わせるんじゃなくて息を合わせるんだ』って。アテレコっていう仕事は今でもそういうものだと思ってます」と語っている[24]。
ナレーションの仕事では必然性のない抑揚をつけないことを心掛けており、後に「抑揚は文章そのものが持っている、文章が力を持ってるんだから、お前は余計な色をつけるんじゃない、と固く教わったわけよ」と語っている。また、近年のワイドショーのナレーションには「もう節だらけだもんね。そっちの方が正しくなってしまってるでしょ?」と疑問を呈している[24]。
同業者と演技論を交わす中で発音にもこだわりを持つようになり、「『秋』の「あ」と『朝』の「あ」は同じ文字だが発音は別だ[注 3]」と語っている[25]。これについて後に「今では『「あ」は「あ」だろう』と言われるが、本来はそういう部分も意識するべきであり、自分だけはその違いを考えながら喋るんだ」と述べ、自身がその違いの分かる最後の世代だと語っていた[26]。
近年の声優について「言葉が生きていない」「会話が自然でない」「向上心がなさすぎます[注 4]」などの苦言を呈することがある。また、「形だけ」の芝居や鍛えた地声でない「作った声」に視聴者側が慣れてしまい容認し続けていることもあり、2000年代以降に「20年以上前から僕は、アテレコは悪貨が良貨を駆逐したと思ってますから。これ以上悪くなることはあっても、良くなることはないですよ」「自分の身を削る思いでさ、いろんなものを吸収して今日に至るわけですけどもね、今の状況を見るとさ、俺たちがあれだけ苦労して勉強したことはいったいなんだったんだろうと虚しくなるよね」と語っている[21][24]。
エピソード
演技については、出身地の北海道で芝居のできる劇場がなかったことからアメリカ映画を鑑賞し学んだ。一方で、1940年代には札幌唯一の回り舞台がある映画館で芝居をした経験もあったという[24]。
デビュー当時、若山の声質であるバリトンやバスは悪役か老け役だと相場が決まっていたことからそのような役や脇役が多かった。だが、正義側の役である『ローン・レンジャー』と『モーガン警部』で主演したことが転機となり、以降は良い役や主演ばかりになったという[5][11]。
吹き替えでの持ち役であった俳優はショーン・コネリーを除き、数多く(ピーター・グレイブス、ヒュー・オブライエン、リー・マーヴィン、レイモンド・バー、ジーン・バリー、ジョン・ブロムフィールドなど)と対面している。その際、皆が若山の声を「低い声」ではなく「深い声」と評したといい、このことを後に「うれしかった」と回想している[11]。
文化放送『キンキンのサンデー・ラジオ』の打ち切りが決まった時に、愛川欽也が「続けられない」と予定の最終回を前に番組を終了させたことに、「気持ちは分からなくもないが、楽しみにしているリスナーがいるのだから、いかがなものか」と苦言を呈したことがある。その後、新番組がスタートするまでは『竹内靖夫の電リク・ハローパーティ増刊号 〜大人のためのカバー曲スペシャル〜』というラジオ番組が電リク番組になっていることを紹介して、「私がやりたいくらいだ」と言ったこともある[27]。
上記の通り、仕事への姿勢は外部、内部共に厳しい意見や発言が多く、フリーだったことも重なり、音声業界においての若山は孤高で一種「怖い」存在とされていたという[22]が、ベテラン声優を筆頭にその技術や演技力などを高く評価し、尊敬する人物が多かった。矢島正明は、声優界で最も尊敬する人物に若山を挙げ、「対象をしっかり捉え、役者の呼吸を自分の呼吸にしている」と語っている[28]。また、仲村秀生は若山と共演した際、その技術や仕事への姿勢について「ズバ抜けてプロだ。ギャラをもらって勉強になったということは本当はいけないんだが(中略)大変アテレコの勉強になりました」と述べている[29]。その他、中田浩二や神谷明も若山のプロ意識の高さに影響されたと後に語っている[30][24]。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館には自身が使用した約1万冊の台本を寄贈したことがあり、現在も保管されている[22]。
晩年は日本点字図書館にてボランティア活動に携わり、音声入り電子図書を収録のため多くの小説を朗読した[5]。
吹き替えで演じてみたい役に、『第三の男』のオーソン・ウェルズを挙げている[31]。また、影響を受けた俳優にリチャード・ウィドマークを挙げている[11]。
代役
若山の生前中、吹き替えで過去に演じた役の追加収録は一部を除き降板したため代役が立てられた。
後任 | 役名 | 概要作品 | 後任の初担当作品 |
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麦人 | レイ・フレミング医師 | 『刑事コロンボ殺人処方箋』 | 完全版追加録音部分 |
ジム・フェルプス | 『スパイ大作戦』 | ||
土師孝也 | ジョー・パトローニ | 『エアポート'75』 | BD追加録音部分 |
出演作品
※太字は、主役・メインキャラクター。
吹き替え
担当俳優
- ジーン・バリー
-
- イスタンブール特急(マイケル・ロンドン[32])
- 刑事コロンボ 殺人処方箋(レイ・フレミング)※日本テレビ版
- ネーム・オブ・ザ・ゲーム(グレン・ハワード)
- バークにまかせろ(エイモス・バーク)
- ショーン・コネリー
-
- 007シリーズ(ジェームズ・ボンド)
- 007 ドクター・ノオ[33] ※TBS版、DVDアルティメット・エディション版
- 007 ロシアより愛をこめて ※TBS新録版、DVDアルティメット・エディション版
- 007 ゴールドフィンガー ※日本テレビ版、DVDアルティメット・エディション版
- 007 サンダーボール作戦 ※TBS版、DVDアルティメット・エディション版
- 007は二度死ぬ ※TBS版、DVDアルティメット・エディション版
- 007 ダイヤモンドは永遠に[34] ※TBS初放送版、DVDアルティメット・エディション版
- ネバーセイ・ネバーアゲイン ※機内上映版、フジテレビ版、WOWOW版
- SOS北極... 赤いテント(アムンゼン)※テレビ朝日版
- アンタッチャブル(ジム・マローン)※フジテレビ版、テレビ東京版
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(ヘンリー・ジョーンズ教授)※日本テレビ版、フジテレビ版
- エントラップメント(マック)※テレビ東京版
- 王になろうとした男(ダニエル・ドレイボット)※機内上映版
- ザ・スタンド(ロバート・キャンベル博士)
- ザ・ロック(ジョン・パトリック・メイソン)※ソフト版、日本テレビ版
- 大列車強盗(エドワード・ピアス)※TBS版
- ショーン・コネリー/盗聴作戦(デューク・アンダーソン)
- ドラゴンハート(ドレイコ)※ソフト版、日本テレビ版
- ハイランダー2 甦る戦士(ラミレス)※VHS版、日本テレビ版
- ファミリービジネス(ジェシー・マクマレン)
- プレシディオの男たち(アラン・コールドウェル中佐)※フジテレビ版
- マーニー(マーク・ラトランド)(若山弦蔵が初めて吹き替えたコネリー作品)※テレビ朝日版
- マイ・ハート、マイ・ラブ(ポール)
- メテオ(ポール・ブラッドレー)※フジテレビ版
- リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い(アラン・クォーターメイン)
- 理由(ポール・アームストロング)※テレビ東京版
- ブリジストン『REGNO』CM(ショーン・コネリー本人)
- レッド・オクトーバーを追え!(マルコ・ラミウス艦長)※TBS版
- ロシア・ハウス(バーリー・ブレア)
- ロビン・フッド(リチャード国王)※フジテレビ版、テレビ東京版
- 007シリーズ(ジェームズ・ボンド)
- テリー・サバラス
- ピーター・グレイブス
- リー・マーヴィン
映画
- アイガー・サンクション(ベン・ボウマン〈ジョージ・ケネディ〉)※BD収録
- アトランチスの謎(ネモ艦長〈ホセ・フェラー〉)
- 1492 コロンブス(マルチェーナ〈フェルナンド・レイ〉)※日本テレビ版
- 宇宙からのメッセージ(ゼネラル・ガルダ〈ヴィック・モロー〉)
- エアポート'75(ジョー・パトローニ〈ジョージ・ケネディ〉)※DVD収録
- 風と共に去りぬ(ナレーション)※テレビ東京版
- 皇帝密使(ミスター・ボンド〈ジャン・マーサント〉)※フジテレビ版
- 黒鯨亭(マルチン〈フランツ・ニクリッシュ〉)
- 決闘の町(フレーム〈ロナルド・レーガン〉)
- 拳銃の報酬(アール・スレイター〈ロバート・ライアン〉)
- サウンド・オブ・ミュージック(ゲオルク・フォン・トラップ大佐〈クリストファー・プラマー〉)※フジテレビ版(製作50周年記念版BD収録)
- サンフランシスコ大空港(コンラッド空港管理部長〈パーネル・ロバーツ〉)
- 七時に帰宅(スパーリン〈ジャック・ホーキンス〉)※NHK版
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 特別篇(オープニング・ナレーション)※日本テレビ版
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(オープニング・ナレーション)※日本テレビ版
- 小さなビム(語り手)
- テーブル・ロックの決闘(ウエス〈リチャード・イーガン〉)
- トレント最後の事件(マンダソン〈オーソン・ウェルズ〉)※NHK版
- 灰色の服を着た男(バーンスティン判事〈リー・J・コッブ〉)
- ピラミッド(クフ王〈ジャック・ホーキンス〉)
- 北海ハイジャック(フォークス〈ロジャー・ムーア〉)※フジテレビ版
- 真昼の決闘
- 魔人ドラキュラ(ドラキュラ伯爵〈ベラ・ルゴシ〉)
- 七人の脱走兵(ニール・ベントン〈ヴァン・ヘフリン〉)
ドラマ
- アウター・リミッツ(ナレーション)
- アンタッチャブル(フランク・ニッティ〈ブルース・ゴードン〉)
- 宇宙大作戦(オープニングナレーション)
- 宇宙空母ギャラクティカ(オープニングナレーション)
- ウルトラゾーン(オープニングナレーション)
- 鬼警部アイアンサイド(ロバート・アイアンサイド警部〈レイモンド・バー〉)
- 看護婦物語(カイリー医師〈エドワード・ビンス〉)
- 警部マクロード「モスクワ公演始末記」(ジョニー〈ホイト・アクストン〉)
- コンバット! #31(ターク軍曹〈リー・マーヴィン〉)
- スパイ大作戦(ダン・ブリックス〈スティーヴン・ヒル〉)※第1シーズン
- スパイ大作戦(ジム・フェルプス〈ピーター・グレイブス〉)※第2シーズン - 第7シーズン
- 新スパイ大作戦(ジム・フェルプス〈ピーター・グレイブス〉)
- 0011ナポレオン・ソロ(大男〈リチャード・キール〉)※#20
- 大西洋を越えて -グリエルモ・マルコーニの生涯-(語り手)
- 逃亡者 #12(バック・ハーモン〈ジャック・クラグマン〉)
- 透明人間(透明人間〈ピーター・ブラディ〉)
- ニューヨーク・パパ(パパ〈ビル・デイヴィス〉)
- プリズナーNo.6(No.2〈ガイ・ドールマン〉)
- 弁護士ペリー・メイスン(ペリー・メイスン〈レイモンド・バー〉)※NET版
- 保安官ワイアット・アープ(ワイアット・アープ〈ヒュー・オブライアン〉)
- モーガン警部(モーガン〈ジョン・ブロムフィールド〉)
- ローン・レンジャー(ローン・レンジャー〈クレイトン・ムーア〉)
人形劇
- スーパーカー 気の狂った科学者(カーロフ博士)※フジテレビ版
- 海底大戦争 スティングレイ お化け真珠貝(チック・キングスランド)
アニメ
- じゃじゃ熊一家(父ちゃん)
- ディック・トレイシー(ディック・トレイシー)※テレビ版
- トレジャー・プラネット(ジョン・シルバー)
- ヘラクレス(ゼウス)
- マイティ・ハーキュリー(ハーキュリー〈初代〉)
- リッピーとハーディー(リッピー)
映画
- 明治大帝御一代記(1964年、大蔵映画)
- 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(1966年4月17日、大映) - ナレーション
- 複雑な彼(1966年6月22日、大映) - 不思議な男 役
- 処女受胎(1966年10月29日、大映) - 矢田部教授 役
- ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968年3月20日、大映) - 宇宙怪獣バイラスの声 役
テレビドラマ
- 忍者部隊月光(ブラック総督の声〈初代〉)※第26話
- マコ!愛してるゥ(ナレーション)
- 戦え!マイティジャック(パックのボスの声)※第1話、ノンクレジット
- シークレット部隊(オープニングナレーション)
- 赤い運命(ナレーション)
- 暴れん坊将軍シリーズ(ナレーション)
- 日本巌窟王(語り手)
- 源九郎旅日記 葵の暴れん坊(ナレーション)
- スタア誕生(ナレーション)
- 鞍馬天狗(ナレーション)
ラジオ
- パック・イン・ミュージック (1969年4月 - 1970年3月、TBSラジオ) - パーソナリティ
- おつかれさま5時です(1973年4月16日 - 1983年4月8日、TBSラジオ) - パーソナリティ
- 共石イブニングライブラリー(1982年10月 - 1983年3月、TBSラジオ) - パーソナリティ
- 若山弦蔵の東京ダイヤル954(1983年4月11日 - 1995年4月7日、TBSラジオ) - パーソナリティ
- 若山弦蔵ショー(ラジオ関東〈現RFラジオ日本〉)
- バックグラウンド・ミュージック(1995年4月 - 2009年3月29日、TBSラジオ) - パーソナリティ〈4代目〉
- 生島ヒロシのおはよう一直線(TBSラジオ、不定期)
- 伊集院光 日曜日の秘密基地(2007年12月30日、TBSラジオ) - ゲスト
- 土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界(2009年 - 2015年、TBSラジオ) - 『午後のお客様』 ※1ヶ月に1回程度
- ラジオマンジャック(NHK-FM) - ゲスト ※名誉メンバー
- 真冬の夜の偉人たち-若山弦蔵“ストリングスに魅せられて”-(2014年1月2日、NHK-FM) - パーソナリティ
- 伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!(2014年1月3日・1月17日、TBSラジオ) - ゲスト
- 真夏の夜の偉人たち-ジャズ仕掛け人ノーマングランツ-(2014年8月14日、NHK-FM) - パーソナリティ
- たまむすび(2014年12月10日、TBSラジオ) - ゲスト
- 小林悠 樺太70年の家路(2015年8月9日、TBSラジオ) - ナレーション
- 六輔七転八倒九十分(2015年9月28日 - 2016年6月、TBSラジオ)※「土曜ワイド」から引き続き、1ヶ月に1回程度出演。
- いち・にの三太郎〜赤坂月曜宵の口(2016年7月 - 2017年3月)※「六輔七転八倒九十分」から引き続き、1ヶ月に1回程度出演。
ラジオドラマ
- 海外名作劇場 ゴンチャーロフの日本渡航記 ※主役
- 連続メロドラマ 忘れ得ぬ人(ニッポン放送) ※準主役
- R2芸術劇場 「女殺し油の地獄」(1964年2月18日、NHK東京)
- KR[ラジオ劇場] 「黒い輪」(1964年3月15日、TBSラジオ)
- R1+R2夜のステレオ 「鳩間の泉」(1964年3月15日、NHK東京)
- R1[架空実況] 「白瀬南極探検隊」(1964年3月20日、NHK東京)
- R2芸術劇場 「樹と雪と甲虫と」(1964年6月9日、NHK東京)
- R2ラジオ小劇場 「満天の星」(1964年12月12日、NHK大阪)
- オールナイトニッポン特別番組 「ラジオドラマHOUSE」(1976年11月23日、ニッポン放送) - ナレーション
- 連続ラジオドラマ 「梨の木は物言わねど」(1980年、NHKラジオ第1放送) - 桃澤匡勝 役
- 連続ステレオ小説 「海底二万里」(1981年、NHK-FM) - ネモ船長 役
ラジオCM
テレビアニメ
劇場アニメ
- ドラえもん のび太の魔界大冒険(1984年、大魔王)
- 星をかった日(2006年、スコッペロ)
人形劇
- 伊賀の影丸
- 宇宙船シリカ(ライフ博士)
- 風の子ケーン(シュマリ)
- 銀河少年隊(花島博士)
- 空中都市008(大原雄介)
- こどもにんぎょう劇場
- 「月のうさぎ」(神様〈男〉、おじいさん)
- 「川辺のなかまたち」
- それいけトッピー(トッピー)
- ネコジャラ市の11人(ズズチャズ・ズチャーズ)
- ひょっこりひょうたん島(ガラクータ)
ゲーム
- 2005年
- 2007年
-
- キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ(ディズ)
- キングダム ハーツII ファイナル ミックス(ディズ / 賢者アンセム)
- 2009年
-
- キングダム ハーツ 358/2 Days(ディズ)
- 2010年
-
- キングダム ハーツ バース バイ スリープ(賢者アンセム)
- 2012年
-
- キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス](賢者アンセム)
- 2013年
- 2014年
-
- キングダム ハーツ HD 2.5 リミックス(ディズ / 賢者アンセム)
- 2019年
-
- キングダム ハーツIII(ゼウス、賢者アンセム)
- 2020年
-
- キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー(賢者アンセム)
- ファイナルファンタジーVII リメイク(プレジデント神羅[41])
レコーディング(LP・CD)
- ピンク・ムード・サウンズ 若山弦蔵(ナレーション) ピンク・ムード・デラックス Vol.1 1966年(ビクター・レコード)# 銀座ブルース 他
- ピンク・ムード・サウンズ 若山弦蔵(ナレーション) ピンク・ムード・デラックス Vol.2 1967年(ビクター・レコード)# 眠られぬ夜のブルース 他
バラエティ
テレビCM
- 帝人 テトロン(ポリエステル)のワイシャツ(ナレーション)
- サントリー
- アガダマパンチ(ナレーション)
- 紅茶のお酒(ナレーション)
- 緑茶(ナレーション)
- トクホン トクホンA「肩たたき犬篇」(ナレーション)
- ブリヂストン レグノ(ナレーション〈初代〉)
- サンヨー食品 うどん 田吾作(ナレーション)
朗読
受賞歴
脚注
注釈
出典
- ^ “声優・小林清志と羽佐間道夫が相見える! 草創期の吹き替え秘話”. 2022年8月27日閲覧。
- ^ a b c d 『北海道新聞』2002年2月28日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀①」
- ^ 『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月、690頁。ISBN 4-415-00878-X。
- ^ a b “ショーン・コネリーの吹き替え、声優の若山弦蔵さん死去…88歳”. 讀賣新聞オンライン. (2021年5月31日) 2021年5月31日閲覧。
- ^ a b c d 小池真一 (2021年6月30日). “S・コネリーさんを吹き替えた低音の魅力 -「声の芸術家」若山弦蔵さん-”. 共同通信. 47NEWS 2021年8月24日閲覧。
- ^ 「[若山弦蔵さんのお品書き]ニシン漬け 身が締まる、低温の魅力」読売新聞、2006年9月4日、東京朝刊、21頁
- ^ 『北海道新聞』2002年3月4日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀③」
- ^ 『北海道新聞』2002年3月5日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀④」
- ^ a b c 『北海道新聞』2002年3月6日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀⑤」
- ^ 通販生活 2013秋冬号、p.125 私の人生を変えたあの人の言葉 連載第8回
- ^ a b c d 20世紀に連れてって No.7 若山弦蔵
- ^ a b 『北海道新聞』2002年3月7日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀⑥」
- ^ 『北海道新聞』2002年3月8日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀⑦」
- ^ a b 『北海道新聞』2002年3月11日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀⑧」
- ^ “若山弦蔵さん死去 「007」吹き替え 声優、ラジオパーソナリティー”. 東京新聞. (2021年6月1日) 2021年8月24日閲覧。
- ^ 『北海道新聞』2002年3月12日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀⑨」
- ^ “安住紳一郎アナ 声優・若山弦蔵さんを追悼「TBSラジオを支えて下さった大功労者」”. スポニチ. (2021年6月6日) 2021年8月24日閲覧。
- ^ “若山弦蔵さん死去 S・コネリー役声優、ラジオでも活躍”. 朝日新聞デジタル (2021年5月31日). 2021年5月31日閲覧。
- ^ “【訃報】名声優&名ナレーター、若山弦蔵さん逝く”. テレ朝芸能&ニュース (2021年6月1日). 2021年5月31日閲覧。
- ^ a b 『北海道新聞』2002年3月13日夕刊、「私のなかの歴史・声優・若山弦蔵さん - 声の職人半世紀(10)」
- ^ a b c とり・みき『とり・みきの映画吹替王』洋泉社〈別冊映画秘宝 Vol.3〉、2004年。ISBN 4-89691-837-1。
- ^ a b c “若山弦蔵さん”. TORI MIKI (2021年6月1日). 2021年6月1日閲覧。
- ^ 清水マリの足跡
- ^ a b c d e “レジェンド声優・若山弦蔵、オネエ言葉でアテレコしていた?”. CBCラジオ (2018年11月27日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “ラジオ放送90年 82歳の現役DJ ラジオと歩んだ日々 声優 若山弦蔵さん”. しんぶん赤旗日曜版. (2015年6月7日)
- ^ TBSラジオ『伊集院光とらじおと』2021年6月1日放送分。
- ^ 若山弦蔵さんが愛川欽也さんに苦言を呈する――ラジオ番組の終了に関して
- ^ “『スター・トレック』カーク船長の声でおなじみ!矢島正明、いまの声優界に喝【声優伝説】”. シネマトゥデイ. 2021年5月31日閲覧。
- ^ 阿部邦雄『TV洋画の人気者 声のスターのすべて』近代映画社、1979年。ASIN B000J8GGHO。
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外部リンク
- 【ほんとの話】若山弦蔵さん 藤沢周平作品、声に出して読んでみたい
- ミントコーポレーション 声優若山弦蔵 - ウェイバックマシン(2021年4月19日アーカイブ分)
- 若山弦蔵のプロフィール・画像・写真 - WEBザテレビジョン
- 若山弦蔵の解説 - goo人名事典
- 若山弦蔵 - KINENOTE
- 若山弦蔵 - オリコン
- 若山弦蔵 - MOVIE WALKER PRESS
- 若山弦蔵 - 映画.com
- 若山弦蔵 - allcinema
- 若山弦蔵 - 日本映画データベース