怪人二十面相

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怪人二十面相(かいじんにじゅうめんそう)は、江戸川乱歩の少年向け探偵小説『少年探偵団』シリーズ(1936年1月から1962年12月)に登場する架空の大怪盗。日本人で、本名は遠藤平吉(えんどう へいきち)。

目次

[編集] 人物

二十面相は「変装がとびきり上手」で、「どんなに明るい場所で、どんなに近寄ってながめても、少しも変装とはわからない、まるで違った人に見え」、「老人にも若者にも、学者にも無頼漢にも、イヤ女にさえも、まったくその人になりきってしまう」、「本人にすら本当の顔がわからない」大怪盗。

黒マントにタキシード、黒いアイマスク[1]が二十面相の有名なイメージだが、これは「少年倶楽部」の挿し絵に描かれた姿であり、映画やドラマではたびたび採用されるが、乱歩の原作中に登場したことは一度もない。

名探偵明智小五郎や、彼のひきいる少年探偵団がライバル。変装の天才で声色も自由に変えることができ、腕前は「賊自身も、ほんとうの顔をわすれてしまっているかも知れない」ほど。年齢は三十歳前後。「二十面相」という名前であるが実際には二十以上の顔を持つ(彼は一作平均4.44回、シリーズ合計で111回もの変装をしている(ポプラ社版のみをカウント[2]))。

『怪人二十面相』によれば、彼は盗賊でありながら「血を見るのがきらい」で、「人をきずつけたり殺したりする、残酷なふるまいは、一度もしたことが」ない。反戦主義者で、『宇宙怪人』では、戦争を起こして沢山の人を殺した悪い奴らがつかまらず、自分だけがつかまる事に対して憤慨する場面があり、『透明怪人』や『電人M』でも反戦を思わせるメッセージをしている。

しかし、追い詰められると態度が変わるらしく、『少年探偵団』では自分を巻き添えに明智もろとも火薬を爆発させて爆殺することで脅したり(明智たちが避難した後に二十面相も安全なところに逃げた上で爆破した)『怪奇四十面相』では拳銃を取り出して引き金を引いた(事前に弾を抜かれていたため、不発)という場面がある。だが、火事場に孤立した小林少年を我が身の危険も省みず救出に飛び込んだという場面(『怪奇四十面相』)もあり、守備範囲が広いのか、噂が捏造されているのか人物評は一定しない[3]

「一つのみょうなくせ」があり、「なにかこれという貴重な品物をねらいますと、かならず前もって、いつ何日(いつか)にはそれを頂戴に参上するという、予告状を送る」。

彼は「宝石だとか、美術品だとか、美しくてめずらしくて、非常に高価な品物を盗むばかりで、現金にはあまり興味を持たない」。現金は必要経費を稼ぎ出すために盗むだけで、彼の目的は盗んだ美術品で自分だけのための盗品美術館を作る事である。

しかし後にはこの目的を忘れたのか、当初からの劇場型犯罪がエスカレート(悪ノリ)し夜光人間宇宙怪人電人M鉄人Qなどの奇妙なものに変装して世間と少年探偵団を驚かす事を目的とした愉快犯になっており、あるいは「自分を何度も辱めた明智小五郎に復讐してやりたい」という執念が強くなっているとも言える。少年探偵団に関しては、特に何度も自身のアジトを突き止め通報している小林少年とポケット小僧に深い恨みを持っている。

手錠抜けの名人でもあり、手錠をかけただけではすぐに手の自由を取り戻すことができる。二十面相は各ストーリーの最後で捕まり、次のストーリーが始まるまでにはいつの間にか脱獄していることが多い。

大勢の手下を引き連れており、毎回、からくり仕掛けを施した洋館などのアジトを構えて悪事を働く。

[編集] 怪人二十面相が生まれるまで

怪人二十面相』が書かれた当時の少年誌には、少年探偵ものが数多く連載されていた。しかしこれらの作品では、探偵役を主人公の少年自らが担って、推理という難解な作業を行なっていた為、内容がそらぞらしく迫力にかけるものが大半であった。

雑誌『少年倶楽部』の編集者たちは、主人公の少年が探偵をするのではなく、主人公以外の大人が探偵役を担う事でより面白い小説が作れるのではないかと思い立った。そこで、編集者たちは誰がその探偵役を引き受けるべきかを議論したところ、「誰もの口から、明智小五郎の名が出て、異議なくそれにきまった」。

そこで『少年倶楽部』の編集者であった須藤憲三が、1935年(昭和10年)夏ごろ東京會舘で開かれた野間清治社長を囲む作家たちの親睦会で、乱歩に少年ものの連載の話をもちかけた。この時乱歩は「いかにも思いがけないことを聞いたふう」であったが、「なにがしかの興味が動いた様子」であったという。

当時の少年探偵ものは非現実に徹しきれないため盛り上がりに欠けるのだと考えた乱歩は、「思い切った非現実」的なものを書く事にした。そこで乱歩は「少年ルパンものを狙って」、敵役としてアルセーヌ・ルパンばりの大怪盗を登場させる事にした。

こうして1936年(昭和11年)1月から12月にかけて『少年倶楽部』誌に『怪人二十面相』が連載される事となった。

[編集] 名前の由来

「二十面相」という名前は、トマス・ハンシューの『四十面相のクリーク』をまねたものである。当初乱歩は怪盗ルパンのように「怪盗二十面相」という名前にするつもりであったのだが、当時の児童向け作品の倫理規定により「盗む」という字を使うのはよくないとされ怪人二十面相という名前にした。作中では名前の由来は変装の名人であり、「その賊は二十の全く違った顔を持っている」からだと説明されている。

後に怪人二十面相は『怪奇四十面相』で変装できる顔が増えたという事で四十面相(しじゅうめんそう)と変名しているが、これは明らかに『四十面相のクリーク』の影響である。ただ、四十面相という名前があまり世間に浸透しなかったためか、『塔上の奇術師』(代作では『ふしぎな人』)を最後に四十面相という表記がなくなり、二十面相に戻る。

[編集] 来歴

サーカスの怪人』に怪人二十面相の過去が書かれており、遠藤平吉の本名も本作品にて明かされている。元々は『グランド・サーカス団』というサーカス団の曲芸師であった。笠原太郎という曲芸師と二代目団長の座を争ったが、争いに敗れてサーカス団を去る。

遠藤平吉がこの後どのような経緯で怪人二十面相になったのかについては触れられていない。しかし、小説『怪人二十面相』の冒頭では、彼はすでに「二人以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつをするように怪人『二十面相』のうわさを」し、「毎日毎日新聞記事をにぎわして」いる大怪盗になっていた。

後に、『妖怪博士』あたりの時期において警察に捕まった際に、笠原によって自分が犯人であると証言されたことから、笠原のことを酷く憎むようになり、約1年もの年月をかけて、「サーカスの怪人」におけるグランド・サーカス事件を引き起こすが、結局は明智により阻止された。

[編集] 結末の描写

シリーズ中、物語の最後で二十面相は21回捕まり(『宇宙怪人』を含む)、19回脱獄している。『怪奇四十面相』では獄中にいる二十面相が脱獄する場面が描かれた。

その他の作品では、「生死不明」が『少年探偵団』、『青銅の魔人』、『宇宙怪人』、『鉄塔の怪人』(ポプラ社版『鉄塔王国の恐怖』)の4回。『宇宙怪人』のラストでは下項のように二十面相は「生死不明」として描かれているが、のちの『奇面城の恐怖』で、明智はこの際に「二十面相を逮捕した」と述べている。

『怪人二十面相』では、二十面相の偽者が捕まっている。

また、「少年探偵団シリーズ」では、怪人二十面相の「死」が何度か描かれている。しかしもちろん二十面相は本当に死んだわけではなく、死んだように見せかけてどこかに逃げたのである。

  • 『少年探偵団』では、アジトの床下にある小部屋で火薬に火を放ち爆死した。しかしその際二十面相の死体は発見されなかった。次の作『妖怪博士』で二十面相は復讐の為に明智と少年探偵団の前に再びその姿を現す。
  • 青銅の魔人』では、二十面相の乗ったモーターボートが爆発し、爆死(若しくは着ていた青銅魔人の衣装ごと川に沈み水死)した。
  • 『宇宙怪人』では、二十面相は潜航艇で逃げようとするが、明智に潜航艇の機械を壊されていた事を知ると、予め用意してあった爆弾で爆死した。
  • 『鉄塔の怪人』(ポプラ版『鉄塔王国の恐怖』)では、巨大カブトムシに扮した二十面相が塔の天辺から身を投げた。後述するように、このときは本当に死んだのかも知れない。

[編集] 小道具、トリック

変装具
カツラやつけ髭、眼鏡など、様々な変装用小道具で、短時間で他人の姿に化けてしまう。
小型ヘリコプター
宇宙怪人事件以来、二十面相は小型のヘリコプターを使用する。背中に装着して使うもので、夜や薄暗い日にはプロペラが見えないため、地上からはあたかもスーパーマンのように空を飛んでいるように見える。
『宇宙怪人』によれば、「この機械は、一年ほど前、フランス人が発明して、パリのこうがいで、飛んで見せたもの」で、その写真が日本の新聞にものったほど。しかしまだオモチャみたいなもので、遠くまでは飛べず、せいぜい二〜三百メートルで、機械(エンジン)の力がなくなってしまう。
妖星人R』(ポプラ社版『空飛ぶ二十面相』)では、小型ヘリコプターを使って逃亡を図る二十面相と、同じくフランスで特注した小型ヘリコプターを使って追跡する明智小五郎が空中で戦った。
二十面相最後の作品『超人ニコラ(黄金の怪獣)』でも、二十面相はこの小型ヘリコプターを使って悪事を働く。
吸盤
鉄塔の怪人』(ポプラ社版『鉄塔王国の恐怖』)で、二十面相扮する巨大カブトムシは、手に吸盤をつける事で鉄塔の外壁を歩いた。
ブラックマジック
小道具ではないが、二十面相はブラックマジックを多用する。ブラックマジックとは、暗がりを利用したマジック。観客席をライトで照らすことで、舞台の暗さを引き立たせる。舞台で物体を黒い布で覆ったり、逆に布を取り除いたりする事で、物体を消失させたり出現させたりする。また、黒い糸で物を吊り上げ、あたかも浮遊しているかのように見せる。
夜光塗料
『夜光怪人』では全身に夜光塗料を塗りたくる事で夜光怪人に扮した。
赤い塗料
『仮面の恐怖王』では、白黒映画で黄金仮面の顔が大写しになるシーンで、フィルムに血に擬した赤い塗料を塗り、仮面の口から突然赤色の血を流れさせて観客を驚かした。
義手
上着の袖に精巧な義手を縫い込んでいて、この義手に手錠をかけさせ、まんまと逃走した(『妖怪博士』)。
自動車
戦前はまだ珍しかった自動車を活用し、拉致連行などの悪事を働く。少年探偵団員が後部トランクに忍びこんでアジトに潜入するパターンも多かった。

[編集] 盗んだもの(未遂を含む)

ロマノフの宝冠についていた六つのダイヤモンド鎌倉時代の観音像、雪舟狩野探幽の名画、国立美術館に収められている美術品全て(以上『怪人二十面相』)、ダイヤやプラチナをちりばめた「皇帝の夜光の時計」(『青銅の魔人』)、二十年前には黄金仮面に奪われた事もある真珠の塔「志摩の女王」(『灰色の巨人』)、ヨハネス・グーテンベルクの聖書(『魔法博士』)、他多数。

[編集] 登場作品

怪人二十面相はその後『少年探偵団』、『サーカスの怪人』など合計で31の作品に登場した[4]

戦争の影響で二十面相のような「不謹慎な人物」を描く事ができなかった為、『大金塊』は少年探偵団ものでありながら二十面相は登場しない。『黄金の虎』、『まほうやしき』、『赤いカブトムシ』は二十面相のかわりに魔法博士が登場する少年探偵団もの)。

最後に二十面相が登場した作品は『少年』に1962年(昭和37年)1月から12月にかけて連載された『超人ニコラ』(ポプラ社版『黄金の怪獣』)。

[編集] 二十面相は複数人いるのか?

前述のように、二十面相は、死んだように見せかける事で何度も逃亡をしている。しかし『鉄塔の怪人』(ポプラ社版『鉄塔王国の恐怖』)では、二十面相は衆人環視の中、塔の天辺から身を投げており、およそ生き残って逃亡を図れるような状況ではない。このため推理作家綾辻行人は『鉄塔の怪人』で二十面相は死んでしまい、その後の物語に出てくる二十面相は別の人物による2代目なのではないかと考えた(それに対し前述『99の謎』は『鉄塔の怪人』で死んだのは替え玉だという説をとっている)。

この綾辻の説以降、二十面相が複数人いるのではないかという説が幾つか生まれた。最も有名なのは北村想による説である。北村は戦前の作と戦後の作の矛盾撞着に目をつけた。戦前・戦後に書かれた物語は、それぞれ舞台が明らかに戦前・戦後のものであるにもかかわらず、登場人物は誰一人として年を取っていない。また戦前には盗品美術館を作る事に熱心だった怪人二十面相も、戦後の作では盗品美術館を作る情熱がなくなり、きぐるみを着ては世間と少年探偵団を驚かす愉快犯になった。これらの矛盾を解消する説として、北村は戦前の二十面相と戦後の二十面相は別人ではないかと考えた。また明智小五郎も戦前と戦後では別人で、戦争後に小林少年が2代目明智小五郎を襲名し、浮浪者の少年を2代目小林少年として選んだのだと考えた。

北村はこの説に沿って小説『怪人二十面相・伝』を書いた。この小説によると初代怪人二十面相は丈吉という名前で、みなし児の遠藤平吉と同じサーカス団グランド・サーカスに属している。初代二十面相は「妖怪博士」で死に、戦後の「青銅の魔人」以降は遠藤平吉――すなわち「サーカスの怪人」で二十面相の正体として描かれている人物――が後を継ぐ。

また『妖人ゴング』(=ポプラ社版魔人ゴング)で二十面相は粗野な人間として描かれており、小林少年を死ぬかも知れない状況に陥れた。これは殺人が嫌いなはずの二十面相像とはそぐわないため、『妖人ゴング』の二十面相は普段の二十面相とは別人ではないかと指摘されている(例えば光文社版の注釈で指摘されている)。また、子供向けにリライトされたポプラ社版の『大暗室』に至っては、原作とは異なり犯人が二十面相に変更された事で、二十面相が残虐非道な殺人者として描かれる事になり、より別人説に拍車が掛かっている。

「黄金髑髏の会」による『ぼくらにとっての「少年探偵団」』では、綾辻の説と北村の説に加え、『サーカスの怪人』と『魔法人形』の間でさらにもう一度二十面相の正体が入れ替わったと考え、全部で4人の二十面相を想定している。

[編集] 関連作品

[編集] 映画

怪人二十面相の登場する乱歩作品は、松竹映画によって戦後相次いで映画化された。昭和30年代に入ると、東映が「少年探偵団」をシリーズ化、その敵役として二十面相が登場。日本の怪盗キャラクターの代名詞になっていった。

[編集] テレビドラマ

日本のテレビ放送の黎明期から、「二十面相」は子供向け冒険ドラマの格好の題材として登場し、お茶の間でも身近な存在となった。

  • 『怪人20面相』 1958年~1960年 制作:日本テレビ
  • 『少年探偵団』 1960年~1963年 制作:フジテレビ
  • 『明智探偵事務所』 1972年 制作:NHK
「心理試験」など大人向け原作で構成されているにも関わらず、無理矢理レギュラーとして登場し、出番が少ないとぼやく博多弁の二十面相が登場。演じたのは米倉斉加年
1975年10月4日 - 1976年3月27日 制作:日本テレビ
本作では殺人も厭わない設定であり、完全に悪役となっている。全26話。二十面相は団次郎が演じた。
全25話。二十面相は内田勝正が演じた。
二十面相を第1期は立川三貴、第2期は山本昌平が演じた。
ビートたけしが演じた。この二十面相は「整形手術の実験体にされ自分の顔を失った男」という設定。

[編集] テレビアニメ

製作は虫プロダクション。顔の上半分を黒覆面で隠し、口髭を生やした姿で登場する。声は若山弦蔵が演じた。

[編集] ラジオドラマ

毎週月曜日から金曜日の夜9時50分 - 10時に放送された。ナレーターは小山田宗徳。番組の冒頭では、怪人二十面相がいくつもの顔を持っていることになぞらえ、「(怪人二十面相が)ほら!あなたの横にいる人かもしれませんよ。ほら!…」と聴取者に訴えかける、BGMに乗せたナレーションがあった。

[編集] 漫画作品

映画やテレビに続いて、子供向けに翻案された漫画連載も少年誌で始まり、現在も続いている。

  • 『怪人二十面相』
藤子不二雄Aによる漫画版。1959年から1960年にかけて、光文社少年」に連載された。単行本は、藤子不二雄ランド中央公論社)版、藤子不二雄Aランドブッキング)版でそれぞれ2巻刊行された。
  • 『少年探偵団怪人二十面相』
田中顕による漫画版。台詞、時代設定などをかなり忠実に再現している。全1巻。
やまざきまことによる漫画版。「月刊コミックブンブン」2009年1月号から連載。
  • 『怪人二十面相』
山田貴敏による漫画。全3巻。この作品の二十面相は原典とは異なり、「変装」ではなく「自分の体の構造を自在に変化させ姿を変える(目撃者が発狂するほどその過程はグロテスク)」という謎めいた存在として描かれる。

[編集] ゲーム

タカラトミーが2008年12月18日に発売したニンテンドーDSのゲーム。原作第一作『怪人二十面相』に基づいたストーリー。

[編集] パスティーシュ・パロディ

その高い知名度から、「二十面相」は乱歩の手を離れ、現在に至るまでさまざまなメディアに登場している。

小説
  • 『名探偵が多すぎる』
西村京太郎の推理小説。『名探偵なんか怖くない』の続編。明智小五郎エルキュール・ポワロエラリー・クイーンメグレ警視の4人に対し、アルセーヌ・ルパンと怪人二十面相が挑戦する。
北村想の小説。映画化された。
映画
北村想の小説『怪人二十面相・伝』の映画化。2008年12月20日公開。
楽曲
1982年3月21日発売のシングル。曲の途中に二十面相と明智小五郎の台詞が入る。
山崎清介の歌。
  • 『ミスターじゃがいもくん(ミスタージャガイモ)』
童謡。作詞:岡田富美子、作曲:阿部敏郎。様々な料理の食材になるジャガイモを、怪人二十面相になぞらえて歌っている。
バンド人間椅子 のアルバム。
漫画
山根青鬼の漫画。主人公のライバルの名は怪人十九面相。「怪人二十面相に一つ及ばない」と言う意味で命名。
「怪人21衛門」というキャラクターが出るエピソードがある。
CLAMPの漫画作品。
藤子・F・不二雄の漫画。キャラクターに怪人千面相(アニメ版第1作では「怪人200面相」)が登場する。「日本中の刑事が束になっても逮捕できない」と登場人物のセリフで言われている。
  • 『怪盗七面相』
島田一男香住春吾三橋一夫高木彬光武田武彦島久平山田風太郎の、7人の作家による7編の短編から成る連作リレー小説。「怪盗七面相」という盗賊が登場し、毎話それぞれの作家の自作の探偵と競演するという趣向。
  • 「タロット日美子」シリーズ
斎藤栄の小説。登場する「怪盗ファジー」は、老若男女様々な人物に変装して事件に関わる。
BS-TBSで放送されているテレビドラマシリーズ。「怪人十面相」として『銭形泪』に登場。その後、顔がばれていくにつれて「八面相」、「六面相」、「五面相」、「三面相」と名前を変える。『銭形零』、『銭形雷』にも登場する。
読売テレビ製作・日本テレビ系列のアニメ。怪人百面相というキャラクターが登場する。また、それに対する探偵として明智小五郎のパロディキャラ・ドケチ小五郎が登場する。小林少年をはじめとして少年探偵団は存在するものの、彼のもとを去ったという設定。
  • 「天切松闇がたり」シリーズ
浅田次郎の小説。詐欺を生業とする変装の名人「書生常」(東京帝国大学学生を装って生活しているところから。後に同大学法学部教授を称する)が登場する。「百の顔を持ち、のちに小説のモデルになった」とされている。
美術品を愛好し、変装の名人の「怪盗X」が登場し、ハチベエら三人組と対決する。三人組により正体が明らかになりかけたため逃亡したが、のちに「ズッコケ中年三人組シリーズ」で再登場した。
ミルキィホームズと敵対する怪盗帝国の一員「20(トゥエンティ)」の名前の由来が怪人二十面相である。また彼の持つトイズ「変装のトイズ」は二十面相の特技をオマージュしたものである。
小原愼司作の漫画。「二十面相の娘」チコの物語(血縁関係はない)。二十面相本人も登場。明智も少しだけ登場する。2008年にアニメ化し、内田夕夜が演じた。
TVCM
初代レオーネのコマーシャルに登場。「レオーネの秘密がわかるかね、明智君?」がキャッチフレーズ。
その他
実際の事件。「かい人21面相」の名で犯行予告をした。
実際の事件。1985年に犯した殺人事件について「怪人22面相」の名で警察に手紙を出した。

[編集] 関連項目

江戸川乱歩の出生地であることにちなんで、怪人二十面相が特別住民票で住民登録されている。名張市の話題づくりとして2004年11月5日に行われたものだが、「生年月日」は「不詳」と、「住所」は架空の所在地が記されている。なお、乱歩自身は3歳で名古屋市へ引越している。

[編集] 脚注

  1. ^ 映像作品ではドミノマスク(いわゆる女王様マスク)であったり、ヴェネツィア風の仮面だったりと作品によって異なる
  2. ^ 『生誕百年・探偵小説の大御所 江戸川乱歩99の謎』(二見書房刊)
  3. ^ 小原愼司作の漫画『二十面相の娘』では、実際には殺人を厭わないが、義賊を装った方が何かと都合がいい為義賊のふりをしているという説を採用している。
  4. ^大金塊』、『黄金の虎』、『まほうやしき』、『赤いカブトムシ』をのぞいた数字。

[編集] 参考文献

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