日本点字図書館

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Japanese Map symbol (Library) w.svg 日本点字図書館
Japan Braille Library
Japan Braille Library entrance 2012-01-26.JPG
施設情報
愛称 日点(にってん)
前身 日本盲人図書館(1940年-1948年)
専門分野 点字図書・録音図書・盲人用具
事業主体 社会福祉法人日本点字図書館
開館 1940年(昭和15年)11月10日
所在地 169-8586
東京都新宿区高田馬場一丁目23番4号
位置 北緯35度42分39秒 東経139度42分17秒 / 北緯35.71083度 東経139.70472度 / 35.71083; 139.70472
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全景

日本点字図書館(にっぽんてんじとしょかん、英語Japan Braille Library)は、東京都新宿区高田馬場一丁目にある図書館。略称は日点(にってん)。

概要[編集]

視覚障害者のために点字図書・録音図書の製作・貸出などを行う日本最大の視覚障害者用図書館である。また、本間一夫文化賞の選定、授与も行っている。

鎖が全面に垂れ下がるファサードが印象的な図書館棟は、鈴木エドワードの設計である。

沿革[編集]

  • 1940年(昭和15年)11月10日 - 北海道増毛郡増毛町出身の本間一夫(1915-2003)により、「日本盲人図書館」として東京市豊島区雑司ヶ谷に創設。蔵書は700冊
  • 1941年(昭和16年) - 淀橋区諏訪町(現在地の新宿区高田馬場)に移転
  • 1943年(昭和18年) - 本館(木造2階建32坪)落成
  • 1945年(昭和20年) - 戦災により図書館棟焼失。貸出は疎開先で継続
  • 1948年(昭和23年) - 「日本点字図書館」と改称。焼け跡に仮建築。蔵書は3000冊
  • 1950年(昭和25年) - 財団法人認可
  • 1952年(昭和27年) - 社会福祉法人認可
  • 1955年(昭和30年) - 厚生省委託による点字図書の製作・貸出事業開始
  • 1958年(昭和33年) - オープンリール式7インチテープを使った録音図書事業開始。テープ50巻、レコーダー1台
  • 1960年(昭和35年) - 中途失明者のための点字教室を開始
  • 1961年(昭和36年) - 厚生省委託による録音図書の製作・貸出し事業開始
  • 1966年(昭和41年) - 盲人用具の販売事業開始
  • 1976年(昭和51年) - 声の図書のカセットテープ化を開始
  • 1977年(昭和52年) - 本間一夫が第11回吉川英治文化賞受賞
  • 1989年(平成元年) - 厚生大臣特別表彰(身体障害者福祉功労団体)を受賞
  • 1991年(平成3年) - パソコン点訳者養成事業を開始
  • 1994年(平成6年) - 厚生省委託情報ネットワーク事業を開始。アジア盲人図書館協力事業開始
  • 1996年(平成8年) - 専門対面リーディングサービスを開始
  • 1998年(平成10年) - 国費による新別館が完成
  • 1999年(平成11年) - デイジー(DAISY)図書(デジタル録音CD図書)の製作・貸出し開始
  • 2001年(平成13年) - 厚生労働省補助事業「点字図書情報ネットワーク整備事業」稼動
  • 2003年(平成15年) - 本間一夫と日本点字図書館が第10回井上靖文化賞を受賞。ロービジョンサポート事業を開始。創立者が死去
  • 2004年(平成16年) - 録音図書ネットワーク配信サービス「びぶりおネット」開始
  • 2005年(平成17年) - 録音図書ネットワーク製作システム「びぶりお工房」稼働。ユニバーサルデザイン推進室(UDラボ)設置
  • 2007年(平成19年) - 日本点字図書館が「アジア太平洋障害者の十年(2003~2012年)」中間年記念障害者関係功労者内閣総理大臣表彰受賞
  • 2008年(平成20年) - 携帯電話による録音図書配信サービス「びぶりおネットモバイル」開始
  • 2009年(平成21年) - CD雑誌「にってんデイジーマガジン」創刊
  • 2010年(平成22年) - 視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」開始
  • 2011年(平成23年) - カセットテープによる録音図書サービスを終了
  • 2013年 (平成25年) - 「シネマ・デイジー[1]」サービス開始
  • 2014年 (平成26年) - 川崎市視覚障害者情報文化センターの管理運営開始

事業概要[編集]

図書館サービス部門

  • 点字図書・点字雑誌・録音図書・録音雑誌の貸出
  • 映画DVD音声解説CDの貸出
  • レファレンスサービス
  • 録音図書ネットワーク配信サービス「びぶりおネット」
  • 希望点訳・個人朗読サービス(プライベートサービス)
  • 専門書対面朗読サービス
  • 中途視覚障害者のための点字教室
  • 視覚障害者のためのパソコン教室
  • 見えにくさの相談会
  • 視覚障害関係資料室(奥村文庫)

製作部門

  • 点字図書・点字雑誌の製作・出版
  • 録音図書・録音雑誌の製作
  • 各種点字メディア・録音メディアの受託製作
  • 点字サイン・触知案内図の製作・監修
  • 映画DVD音声解説の製作

用具部門

  • 盲人用具の開発・販売

海外支援

  • アジア盲人図書館協力事業
  • ICT奨学金事業

視覚障害者用の図書と著作権[編集]

著作権法に定める著作権の制限の例外として、視覚障害者用の点字図書や録音図書は著作権使用料が免除されており、著作権者の了解なしに図書を製作・複製したり貸し出したりすることが認められている。また、第3種郵便として、点字の信書・出版物と、発信元か宛先が盲学校や点字図書館などの視覚障害者関連施設の録音物は、無料になっている。

関連人物[編集]

関連書籍[編集]

日本点字図書館が登場する小説[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「シネマ・デイジー」とは一枚のCDに映画本編の主音声と、登場人物の動きや場面、背景などの視覚情報を言葉で説明した音声解説をともに録音したもの。映像を見ることはできないが、映画の主音声と音声解説を同時に聞くことができる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]