楢山節考 (1983年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Tribot (会話 | 投稿記録) による 2012年4月26日 (木) 10:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (bot: WP:BOTREQ#Category:翻案作品以下の改名 oldid=42229182)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

楢山節考
The Ballad of Narayama
監督 今村昌平
脚本 今村昌平
原作 深沢七郎
製作 友田二郎
出演者 緒形拳
坂本スミ子
音楽 池辺晋一郎
撮影 栃沢正夫
編集 岡安肇
製作会社 今村プロダクション
配給 日本の旗東映
公開 日本の旗 1983年4月29日
上映時間 131分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

楢山節考』(ならやまぶしこう)は、1983年製作の日本映画深沢七郎同名小説の2度目の映画化作品。1983年のカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞した。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

  • 映画製作にあたり、日本山中に村のセットを作り、3年がかりで製作された。
  • 当初、おりん役は別の女優がキャスティングされて撮影が進められていたが、撮影中にその女優が入院することになり、代わりに坂本スミ子がキャステングされた。坂本は当時40歳代で実年齢を30歳も上回る老女を演じるにあたり、前歯を4本削り、歯のない役作りをした。その後、インプラント処理をしている。
  • キャッチ・コピーは「親を捨てるか、子を捨てられるか。

ストーリー

山間に囲まれた小さな山がある。その山では自給自足の生活をし、貧しさをしのぐため厳然たる掟、「曰く、結婚を許されるのは長男だけである」、「曰く、他家から食料を盗むのは重罪である」、「曰く、齢70を迎えた老人には楢山参りという姥捨ての儀式にしたがわなければならない」が存在していた。おりんは今年69であと一年すれば楢山参りが迫っていた。家族はそれぞれ問題を抱えており、長男の辰平は母親思いのいい息子だが、まもなく裏の山から後妻の嫁が来る時期が迫っており。次男の利助は頭が弱く、働かずに、いつも頭の中は性交のことを考えており、欲求が貯まると近所の豚を獣姦していた。辰平の息子のけさ吉はおりんの歯が28本あることをからかいながら、しょっちゅう村の問題のある女と付き合っては家に連れ込んでいた。おりんは楢山参りの年齢に関わらず村からは働き者、知恵ものとして重宝されていたが、村のしきたりを重んじており、なんとか楢山に行く前に息子や孫たちそれぞれの悩みを解決して旅立ちたいと願う…

キャスト

スタッフ

関連項目

外部リンク