カンゾー先生
| カンゾー先生 | |
|---|---|
| 監督 | 今村昌平 |
| 脚本 | 今村昌平 天願大介 |
| 原作 | 坂口安吾 |
| 出演者 | 柄本明 麻生久美子 ジャック・ガンブラン 松坂慶子 世良公則 |
| 音楽 | 山下洋輔 栗山和樹 おくがいち明 |
| 撮影 | 小松原茂 武田篤 田中知二 山本亨 |
| 編集 | 岡安肇 |
| 製作会社 | 今村プロダクション 東映 東北新社 角川書店 |
| 配給 | 東映 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 129分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
『カンゾー先生』(カンゾーせんせい)は、1998年公開の日本映画。
監督は今村昌平。坂口安吾の原作を、今村とその息子である天願大介が脚色した。出演は柄本明、麻生久美子、世良公則、唐十郎、松坂慶子、伊武雅刀。
日本が敗戦を間近に控えた岡山県を舞台に、患者を「肝臓炎」としか診断しないことから「カンゾー先生」と揶揄される医者と、彼を取り巻く人々の人生を描いた喜劇映画である。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
目次 |
概要 [編集]
今村昌平が30年の間温めていた企画である。主人公の医者には、実際に開業医だった今村昌平の父親が投影されており、想いを込めて描いたという。カンヌ国際映画祭特別招待作品[1]。
主演として当初は北村和夫に主役が打診されたが、北村は手術を受けたために無理となり、三國連太郎が起用された。しかし、撮影の1週間目ほどで自ら降板し、別の役で出演していた柄本明で撮り直されることになった。なお、緒形拳は北村和夫に頭を下げてまで主演を希望したが、今村監督に断られたという[2]。三國の降板の理由については、今村側は三國の台詞覚えが悪いため、三國側は撮影中に膝を悪くしたため、と説明が分かれている[3]。
当初の完成バージョンは3時間を越えていたが、興行上の問題から配給する東映の要請で、今村昌平は倒れそうな思いで1時間ほどカットして2時間9分に再編集され劇場公開された。今村は当初の3時間バージョンの方がはるかに面白かったとしている[4][5]。
キャッチフレーズは、「人間は美しく、たくましきバクテリアなり。」。
あらすじ [編集]
1945年 (昭和20年) 、岡山で開業医を営む赤城風雨は、周辺住民で流行していた内蔵病を、往診するたびにあちこちで肝臓炎と診断していた。その一辺倒な診断から「カンゾー先生」と住民から小馬鹿にされ、揶揄されつつも、肝臓炎の研究には人一倍熱心だった。その肝臓炎とした診断が周囲に信用されないなかで、彼の独自に行う肝臓炎の研究が進む。
肝臓炎原因の究明へ赤城風雨が向かう頃、看護婦として雇っていた淫売癖のある万波ソノ子が、近隣の捕虜収容所から脱走したオランダ兵のピートを、何の気なしに怪我人として赤城医院へかくまってしまう。第二次世界大戦の日本帝国軍と虚勢する日本兵と、その捕虜オランダ兵を巡って、赤城風雨の周囲の人々を巻き込み、開業医としての彼の在り方があやふやになっていく。
スタッフ [編集]
- 監督 / 脚色:今村昌平
- 助監督:桑原昌英
- 原作:坂口安吾
- 脚色:天願大介
- プロデューサー:飯野久 / 松田康史
- 撮影:小松原茂
- 水中撮影:武田篤 / 田中知二 / 山本亨
- 音楽:山下洋輔 / 栗山和樹
- 音楽プロデューサー:おくがいち明
- 美術:稲垣尚夫
- 録音:紅谷愃一
- 照明:山川英明
- 編集:岡安肇
- 衣装:斉藤育子
キャスト [編集]
- 赤城風雨:柄本明
- 万波ソノ子:麻生久美子
- ピート:ジャック・ガンブラン
- 鳥海:世良公則
- 梅本:唐十郎
- トミ子:松坂慶子
- 赤城一郎 :田中実
- 伊藤歩
- 田口トモロヲ
- 金山一彦
- 山本晋也
- 北村有起哉
- 神山繁
- 裕木奈江
- 渡辺えり子
- 伊武雅刀
- 小沢昭一
- 清水美砂
- 山谷初男
受賞 / ノミネート [編集]
- 第22回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞 / 最優秀助演女優賞 / 新人俳優賞
- 第23回 報知映画賞 主演男優賞 / 助演女優賞
- 第72回 キネマ旬報ベスト・テン 委員選出日本映画第4位 / 主演男優賞
- 第53回 毎日映画コンクール 最優秀映画音楽賞
- 第11回 日刊スポーツ映画大賞 主演男優賞
- 第20回 ヨコハマ映画祭 新人賞
主な撮影地 [編集]
参考文献 [編集]
外部リンク [編集]
- カンゾー先生 - allcinema
- カンゾー先生 - KINENOTE
- Dr. Akagi - AllMovie(英語)
- Kanzo sensei - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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