山口銀行
山口銀行本店 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 山口県下関市竹崎町4丁目2番36号 |
設立 |
1944年(昭和19年)3月31日 創業1878年(明治11年) |
業種 | 銀行業 |
法人番号 | 4250001006505 |
金融機関コード | 0170 |
SWIFTコード | YMBKJPJT |
事業内容 | 預金業務、貸出業務、有価証券売買業務・投資業務、為替業務など |
代表者 | 代表取締役頭取 福田 浩一 |
資本金 | 100億円 |
発行済株式総数 | 200,000千株 |
純資産 | 3,455億円(単体) |
総資産 | 57,292億円(単体) |
従業員数 | 2,349人 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 山口フィナンシャルグループ 100% |
主要子会社 |
三友株式会社 株式会社北九州経済研究所 株式会社やまぎんカードホールディングス 株式会社やまぎんカード 株式会社やまぎん信用保証 山口リース株式会社 山口キャピタル株式会社 |
外部リンク | 山口銀行 |
山口銀行のデータ | |
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法人番号 | 4250001006505 |
店舗数 |
164店 駐在員事務所1 |
貸出金残高 | 38,531億円 |
預金残高 | 48,354億円 |
特記事項: 2011年3月31日現在 |
株式会社山口銀行(やまぐちぎんこう、英称:The Yamaguchi Bank, Ltd.) は、山口県下関市竹崎町に本店を置く地方銀行。通称「山銀」「やまぎん」。
概要
山口県の指定金融機関である。第百十国立銀行として創業し、戦時統制により山口県内の銀行を統合する形で設立された。
2006年(平成18年)10月に広島に本拠を置くもみじ銀行(第二地方銀行)と経営統合を実施、両行の株式移転により金融持株会社「山口フィナンシャルグループ」(略称:YMFG)を新設し、現在はその傘下の銀行となっている。
東京証券取引所・大阪証券取引所市場第1部上場であったが、株式移転により現在の山口銀行本体は非上場となっている[† 1]。
山口県とともに、下関市の対岸に位置する福岡県北九州市を主力の営業エリアとしてきたが、YMFGの推し進める「地域別の銀行ブランド展開」に伴い、九州内の店舗についてはYMFG傘下の新銀行として「北九州銀行」が設立され、2011年(平成23年)10月3日をもって山口銀行の九州内支店を承継して開業した。この手法はりそなホールディングスによりりそな銀行から埼玉りそな銀行を分割した手法に倣っている[1]。
この分離に伴う諸手続として、店舗番号や口座番号は山口銀行時代のものを踏襲しているが、北九州銀行口座宛の外国からの送金や口座内容変更にかかる窓口手続き、通帳繰り越しなど一部の取引については各銀行ごとでの取り扱いとなったため、両行がWebや冊子などで説明し、注意を呼び掛けている[2]。
沿革
- 1878年(明治11年) - 前身となる第百十国立銀行が山口市に設立される。
- 1880年(明治13年) - 本店を下関市に移転。
- 1898年(明治31年) - 普通銀行に転換、株式会社百十銀行に改組。
- 1944年(昭和19年)3月31日 - 百十・宇部・船城・華浦・大島の5行が合併して、あらたに株式会社山口銀行が設立される。
- 1965年(昭和40年) - 本店を現在地 (下関鉄道病院跡地)に新築移転。新社屋は当時としては珍しいカーテンウォールを用いた構造であり、日本建築学会賞作品賞を受賞している。
- 2005年(平成17年)3月18日 - もみじホールディングスとのあいだで、経営統合を前提とした業務資本提携で合意[† 2]。
- 2006年(平成18年)10月1日 - 持株会社山口フィナンシャルグループ(YMFG) 設立。もみじホールディングスと共にYMFG傘下となる。
- 2007年(平成19年)4月1日 - もみじホールディングスともみじ銀行が合併(存続会社はもみじ銀行)。
- 2008年(平成20年)11月25日 - 創業130年を記念して、観音崎町にある旧本店の隣に『やまぎん史料館』を開館。
- 2010年(平成22年)10月1日 - YMFGが「北九州金融準備株式会社」を設立(2011年9月9日「北九州銀行」に改称)、同社との間で九州地区の店舗移管に向けた作業を開始。
- 2011年(平成23年)10月3日 - 山口銀行の九州の全支店を「北九州銀行」に分離承継。
ATM
山口フィナンシャルグループ傘下のもみじ銀行・北九州銀行とはATM・CDの相互解放を実施しており、平日8:45 - 18:00の入出金手数料は無料、平日8:00 - 8:45・18:00 - 21:00の入出金、土曜・休日9:00 - 17:00の入出金は手数料が105円となるほか、山口銀・もみじ銀相互店舗間のATMによる振込手数料を無料としている。なお、ATMによる通帳扱いは共通化されていない。
また、山口銀行は県下の各信用金庫(萩山口信用金庫・西中国信用金庫・防府信用金庫・東山口信用金庫)とのATM・CD相互無料提携(YSネットサービス)を行っており、平日日中の出金手数料を無料としている(ただし入金は不可)。
このほか、2004年(平成16年)7月9日よりコンビニATM最大手であるセブン銀行と[3]、2010年(平成22年)8月23日よりイーネットおよびローソン・エイティエム・ネットワークス (LANs) との提携サービスを提供開始した[4][5][6]。
2010年(平成22年)12月13日にはイオン銀行とのATM相互提携も開始している(出金・残高照会の取扱いのみ)[7]。
エピソード
- 頭取に日本銀行出身者を迎えたことがこれまでに一度もない、全国的に珍しい普通銀行である。
- 旧三和銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の設立母体となった銀行の一つに山口銀行があり、両者が混同されることがある[† 3]が、全く別の銀行である[† 4]。
- 山口県唯一の地方銀行にもかかわらず、本店が県庁所在地の山口市でなく下関市に置かれており(前身の一つである第百十国立銀行は山口市にて設立したものの、普通銀行転換前に下関市に移転している)、山口市には「山口銀行山口支店」が存在する[† 5][† 6]。
- 同じ地方銀行の山形銀行も山口銀行と同様に、通称が「山銀」「やまぎん」であるため、両行の関連会社には社名が酷似したものが複数存在する。主な例として以下のようなものがある。
山口銀行系 | 業種 | 山形銀行系 |
---|---|---|
やまぎん信用保証 | 信用保証業 | 山銀保証サービス |
山口リース | リース業 | 山銀リース |
やまぎんカード[† 7] | クレジットカード会社 | やまぎんカードサービス[† 8] |
- IR資料によると、YMFG本社は、この銀行の本店の一部を借りている形になっている。
- かつて夏目雅子をイメージガールに起用していた。このころのキャッチフレーズは「お役にたつおつきあい」であった。
- 広島東洋カープの本拠地であるMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島のレフトスタンド上部に同行の看板がある。移転前の広島市民球場にもほぼ同位置に存在していた(YMFG発足以前から存在していた)。
行歌「山口銀行の歌」
昭和33年5月26日発表 緒方隆弘(本店営業部)作詞、西條八十補作、佐伯自助(徳山支店長)原曲、平井康三郎補修編曲
- 平和の光に 満ちわたる/みどりの山河 青き海/ゆたかなる産業を 守り立ち/歴史は長く 礎かたし/山銀 山銀 ああわれらの山銀/山口銀行
- 飛躍の理想は 日に新/経営正しく 誠あり/明朗の生活を 世に贈り/ゆくてにかかげん 希望のあかり/山銀 山銀 ああわれらの山銀/山口銀行
- 世紀の流れに さす棹の/進路はひとすじ 迷い無し/あたたかき団結の こころもて/楽しく築かん 栄ゆる日本/山銀 山銀 ああわれらの山銀/山口銀行
ギャラリー
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旧本店
(県指定有形文化財)
脚注
注釈
- ^ 代わってYMFGが東証1部に上場、大証1部は株式移転前の2006年7月30日付で上場廃止。
- ^ 週刊ダイヤモンドによると、2004年に頭取が交代した際に役員でない相談役が大きく関与したことについて、中国財務局より「ガバナンス上の問題がある」と批判され、これが遠因となって、経営不安があったもみじホールディングスとの経営統合(事実上の救済合併)を余儀なくされたと報じられている。
- ^ 三和銀行系の企業グループであるみどり会の中核企業(いわゆる「三和御三家」)の一つに山口県を発祥とする宇部興産があるため。
- ^ 三和銀行の母体の山口銀行は大阪にあった第百四十八国立銀行が発祥で、名称は創業者が山口財閥の山口吉郎兵衛であることに由来する。また、三和銀行の設立(山口財閥による山口銀行の消滅)が1933年、山口銀行の設立(合併)が1944年であるため、両者が同時に存在したことはない。
- ^ 類似する事例に富山銀行富山支店がある(本店は高岡市、富山市には他に北陸銀行が本店を置く)。他に都道府県庁所在地に都市名を冠した支店が存在する事例としてはみちのく銀行青森支店・足利銀行宇都宮支店・池田泉州銀行大阪支店・西日本シティ銀行福岡支店などの事例があるが、これらはいずれも合併前の金融機関の本店に由来するものであり、純然たる支店として設置されている事例は少ない。
- ^ 同様に第二地方銀行の西京銀行は周南市に本店を置いており(やはり「西京銀行山口支店」が設けられている)、山口市には銀行の本店が存在しない(山口市#産業の項も参照)。
- ^ 「やまぎんジェーシービー」(JCBグループ)と「やまぎんクレジット」 (VJA) が合併した会社に「やまぎんディーシー」(DCカードグループ)が合併したもの。
- ^ 「やまぎんディーシーカード」(DCカードグループ)が「やまぎんジェーシービーカード」(JCBグループ、現・木の実管財)のクレジットカード事業を譲受し、改称したもの。
- ^ 2011年9月27日撮影。その6日後に北九州銀行へ移された。移行直前のため、新銀行名の看板の上に旧銀行名を印刷したステッカーを貼っている。
出典
- ^ “我こそは地元銀…新銀行設立で北九州が金融激戦区に”. 産業經済新聞 (MSN産經ニュース). (2010年5月30日) 2010年6月21日閲覧。
- ^ “北九州銀行開業にともなうお取り引きについてのQ&A” (PDF). 山口銀行・北九州銀行. 2011年10月15日閲覧。
- ^ 山口銀行とATM利用提携開始 - アイワイバンク銀行(当時)2004年6月16日付けニュースリリース
- ^ 「コンビニATM」の提携拡充について (PDF) - 山口銀行2009年6月2日付ニュースリリース
- ^ 山口銀行との提携について - イーネット2009年6月2日付ニュースリリース。なお、イーネットへは設立時から山口銀行が出資していた。
- ^ ローソンATMへサービス提供 2010年夏に山口県内全域のローソン店舗にATMを設置 - ローソン2009年6月2日付ニュースリリース
- ^ イオン銀行とのATM提携開始について (PDF) - 山口銀行2010年12月3日付ニュースリリース
関連項目
- 日本の銀行一覧
- レノファ山口FC - 中国サッカーリーグ所属のサッカークラブ(ユニフォームスポンサー)。
- 平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線 - 山口銀行が路線の命名権を取得し、「やまぎんレトロライン」の名称で運行していた。北九州銀行発足時に命名権も併せて北九州銀行に移転、現在は「北九州銀行レトロライン」として運行。
- 旧宇部銀行館 - 旧・山口銀行宇部支店(旧・宇部銀行本店)を改装した多目的ホール。
- 竹崎町