喰いタン (テレビドラマ)

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喰いタン』(くいたん)は、寺沢大介漫画作品『喰いタン』を原作とするテレビドラマ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

Part1は2006年1月14日から3月11日まで、Part2は2007年4月14日から6月23日まで日本テレビ系列で毎週土曜日21:00~21:54に放送。Part1は全9回、Part2は全11回。Part1は初回と最終回のみ15分拡大。Part2は初回が20分拡大、最終回は15分拡大。平均視聴率17.4%(Part1)・13.7%(Part2)。

キャッチコピーは「この胃袋に、解けない謎が無い。」

原作本来のサスペンス、コメディ要素に加え、東山紀之森田剛市川実日子須賀健太のアンサンブル演技の魅力、そして食の大切さをメインテーマに据えている。なお、東山は過去に日本テレビ系列で『平成夫婦茶碗』の主役を務めた際に本作とは逆に食べ物屋を演じている。

また、2006年には主演の東山紀之の誕生日(9月30日)に『喰いタン スペシャル in 香港』がスペシャルとして放送された。本編内で、『喰いタン2』の2007年放送が発表された。

なお、主な視聴者層が小学生とその親であるため、原作漫画と本作では登場人物等の基本設定が全く違うので、そのことに留意すること。詳しくは喰いタンを参照。

日テレでは、Part1は2007年2月21日(水)から3月14日(水)毎週火~木曜日に「Dパラダイス」枠にて(15:55~16:53)再放送された。また、日テレおよびテレビ信州では2007年11月13日(火)から11月26日(月)に毎週月~金曜日に「ドラバラZONE」枠(第1部13:55~14:55、第2部14:55~15:50)にて1~2話分再放送される。Part2は2007年11月26日(月)から12月7日(金)に毎週月~金曜日に「ドラバラZONE」枠(第1部13:55~14:55、第2部14:55~15:50)にて1~2話分再放送される。

第一シリーズは2007年3月28日にDVD化されているが、第二シリーズはいまだにDVD化されていない。

登場人物

喰いタン公式サイトのキャストでは東山が唐辛子、森田がプチトマトの写真に差し替えられている。詳しい事情はこちらを参照。喰いタン2公式サイトでは、似顔絵に差し替えられている。

高野 聖也 - 東山紀之/少年隊
「喰いタン」と呼ばれる、天才的な味覚と推理力、そして異常な食欲を持っている主人公。
尋常でない程の大食漢で、いくら食べてもすぐに「お腹空いたー」と言う。も敏感でその知識と共に一口食べただけで(当然残さず食べるが)どのような(種類品種産地生産飼育栽培状況等)材料を使っていて、どのように調理されたか当ててしまう(絶対味覚)。ダイアモンドの真贋をも(食べて)見極めた。その為、事件解決の為に食べ歩きをする。食べ物に関係の無い事件には興味が無い。嫌いなものは「食べられないもの」。
懐には、カストルとポルックスという双子座の星の名前が付けられた金の2本の箸が入っていて、食べる時にはこれを使い、しっかりと「頂きます」と言う。更に暴漢と戦う時にもこれを使う。これは銃弾にも耐えられる。双子の為か高野が片一方に念じれば、もう片一方も呼応して動く。これらは祖父に作ってもらったものである(演じる東山が考えた設定)。たこ焼の話の時、金の爪楊枝も出てきた。
言葉使いは丁寧。食べ物をこよなく愛し、粗末にすることが許せない。例として普段は温厚な性格だが探偵事務所での会食の際に金田一が食べ物(弁当)をゴミ箱に捨てたとき、頭に拳骨を喰らわせ叱責したぐらいである(当然、その弁当は拾って食べた)。他にも犯人と話し合いをするときは円満に話すことを心がけているが、話し合いの最中に食べ物を銃で撃ったりすると怒り心頭となる。しかし、子供の時は嫌いなものは沢山あったようで、その時は食べ物を粗末にすると、「もったいないお化け」が出ると言って克服したらしい。食べた後は必ず「う~ん、美味しい」と言う。
本人が言うには「初めはフランスにいて、その後中国に行った。またオーナーとはインドで初めて知り合い、その後リオ・デ・ジャネイロでばったり出会い、メキシコなど色々な所を食べ歩いた」とのこと。冷静な性格で(食べ物に関すること以外は)、取乱す事はあまりない。食べ物以外でも「おいしいところはいただく」と語り、ナルシストな一面あり。本人は「喰いタン」と言うあだ名に対しては、特に何とも思っていない。
また、チェロの名手でもあり、「キャサリン」という名前のチェロを愛用しているが、曲目はクラシックから童謡など様々である。カンフーの達人でもある。しかも、持っているジャージも、ブルース・リーがよく映画で着用していたものとそっくり。黄色と黒の2種類持っており、黄色はPart2で涼介に授けた。
彼のネクタイピンには発信機が内蔵されており、Part2第1話にてオーナーはこれを利用して誘拐された高野の居場所を突き止めた(『ミスター味っ子』の人物・味頭巾も同様の箸を持っている)。
野田 涼介 - 森田剛/V6
ホームズ・エージェンシーの社員で探偵だが推理はいつもはずれる。けんかも弱く簡単に拉致・監禁され、探偵としては半人前以下。大卒だが一般常識に欠け、高野から面と「おばかさん」と言われる始末である。ただし、高野の助手としてはそれなりの働きを見せ、高野から知識も得ている様子である。
ピーマンが大嫌いだったが、同じく嫌いだった金田一が食べた為克服した。京子のことが好きらしく、第8話で告白した。同じく第8話で、高野を「高野さん」と呼ぶようになった。
Part1終了後、探偵として独立する資金稼ぎのためオリゴ糖飲料のセールスマンになっていたが、高野にそれがインチキ商売であることと探偵として未熟であることを諭されエージェンシーに復帰。なお、高野は涼介の居場所が匂いで分かるようになったらしい。その後、探偵としての実力を付けるため探偵学校にも通った。
涼介という人物自体はドラマのオリジナルキャラクターだが、原作の漫画では鹿児島の芋焼酎のブランド名として「野田涼介」が出てくる。
緒方 桃 - 京野ことみ
キャリア組警部。五十嵐警部補の上司。
男勝りな性格で、他人にも自分にも厳しい優秀な刑事。しかし融通が利かず職務に忠実すぎる傾向がある。発言も強気だが、ごくたまに彼女なりのやさしさが伺えるセリフも吐き、全くの冷血漢ではない。
口癖はかなりどすの利いた声で言う「五十嵐~!」。「お前何年刑事やってんだ!」と付け加えることもある。声の出せない時でも、スケッチブックで「いがらし~」と書いたことも。
広島県出身でお好み焼きを作るのは得意(演じた京野自身も広島県出身)。激昂すると広島弁になることがある。
本人の性格と「桃」という名前のギャップもあってあだ名は「桃ちゃん」。本人はそう呼ばれるのを嫌っているが、部下の五十嵐や子供の金田一も含め、レギュラーキャラの全員から呼ばれている。慣れたせいか諦めたのかは不明だが中盤からはほとんど気にしなくなったが、Part2第5話で再び気にしていたため、完全には吹っ切れていなかったようである。
事件に介入する高野のことは、特に初期は煙たがっており、彼に「桃ちゃん」と呼ばれた時は「今度下の名前で呼んだらぶっ殺す」と返していた。しかし高野の活躍に触れるうち、彼の能力自体は認めるようになる。Part2最終話で高野といい雰囲気になっていたが、その後の進展は不明。
緒方という名の人物は原作漫画にも登場するが、漫画では高野の後輩の男性刑事であり、名前も異なる。
出水 京子 - 市川実日子
ホームズ・エージェンシーのアシスタント。高野の大食漢により、少しでも経費削減するため料理の面で考えていくうちに料理が上手になっていった。エージェンシーの仕事は料理修行も兼ねており、京子の作る料理が高野の推理の手助けにもなっている。
Part2第6話ではパリ旅行から帰国後、関西人の男性と付き合っていることをあっけらかんと告白した。しかしPart2第8話の最後では、『私も恋がしたいな~』とつぶやいているため真相は不明である。
日産自動車スポンサー時はキューブスズキスポンサー時はスズキ・SX4に乗っていた。
金田 一 - 須賀健太
小学5年生(Part2では6年生)。涼介には「金田一(きんだいち)」と呼ばれている。
第1話でホームズ・エージェンシーに、飼い猫で三毛猫のみゆきの捜査依頼をしてきた。初めは傲慢で食べ物を粗末にしていたが高野に言われ、態度を改めた。ピーマンが大嫌いだったが、これも高野に言われ、克服した。
名探偵コナンの格好をしているが、途中から高野の真似をしてそのうえにコートを羽織るようになった。言葉遣いも高野の真似をするようになり、更に高野とおそろいの金の箸を持つようになった。
目隠しをされてどこかに連れて行かれた事があるが、その時は目隠しをされる前に時計を見て、どこに連れて行かれたかの手掛かりになった。その抜け目のなさを認められ、ホームズ・エージェンシーの一員となった。
名前を金田一(きんだいち)と間違われたり、コナンとも間違われる事を嫌がっているが、「きんだいち」の方は涼介に呼ばれているうちに慣れたようである。
親は貿易会社に勤務していて、度々海外に渡っている。Part1第8話では一時渡米して、アメリカンハットをかぶりながら帰国した。
木下 黎 - 小池里奈
五十嵐刑事の。一の同級生でもあり、一が想いを寄せている。Part1最終回では手をつなぐほど親密になり、Part2ではたびたびデートしている姿が見られる。殆どの回で登場していて、ホームズエージェンシにも顔を出していて、一と一緒に捜査をしたこともある。
五十嵐 修稔 - 佐野史郎
叩き上げの刑事で警部補。緒方警部の部下だが、彼女より年上である。前述の緒方の口癖に対し、「緒方警部の年と同じ位です」と答える。
臆病でドジを踏むことが多い上に、調子に乗り易く余計な行動をしてしまう性格。そのため四六時中緒方に怒鳴られている。しかし腕っ節はあり(銃の腕前もPart2では格段に上がっている)、五十嵐による犯人逮捕のシーンも見られるなど、やれば出来る男である。
人情に弱く非情に徹しきれないところは刑事としては欠点だが、正反対の性格の緒方のパートナーとしては合っている様子。緒方も本心は五十嵐が自分の右腕であり、パートナーであると認めている。高野に対しては捜査への介入は快く思っていないものの推理には素直に感心し、頼りにしている節も見られる。
妻とは離婚していて、その妻が引取った娘・黎がいる。月に一度の娘とのデートが現在の最大の生き甲斐だが、自分の娘と一が仲が良いことが父親として許せないらしい。一には「お父さん」と呼ばれている。
ちなみに、佐野は同じ枠で後に制作されたドラマ「デカワンコ」にも出演しており、そちらの役名も五十嵐である。さらに、(直属ではないが)上司役に伊東四朗も出演している。また最終話ではホームズエージェンシーの名前が登場している。
新海 - 新海悟
五十嵐の部下の刑事。Part2では異動になったのか登場しない。
深海 - 阿部亮平
Part2より登場。新海に代わって登場した五十嵐の部下の刑事。
山内 崇、ホームズ・エージェンシーのオーナー - 伊東四朗(二役)
山内は緒方警部、五十嵐警部補の属する神奈川県警横浜みなと警察署長。豪放磊落であり、部下にも気さくに接している。的確な指示・判断を下し、人情も解するなど警察署長として理想的な人物。高野とは馬が合うらしく、彼との(特に食絡みの)会話では緒方が辟易するほどのノリのよい一面も見せている。一方、探偵としての高野には全幅の信頼を置いており、彼に最初に「喰いしん坊探偵、略して『喰いタン』」とあだ名を付けた張本人でもある。日産・フーガに乗っている。
ホームズ・エージェンシーのオーナーは山内のである。兄同様の飄々とした性格で、やや片言の日本語で話す。
ケリー(春日井静奈)、ラウ(北岡龍貴) 
香港ホームズ・エージェンシーの探偵。ケリーは女性、ラウは男性である。日本語が上手。喰いタンは2人の上司であり、「ボス」と呼んでいる。SPで京子と涼介と仲良くなった。2人ともカンフーの達人であり、格闘シーンでは度々活躍している。Part2では、オーナーの依頼で来日した。ちなみに、ラウはケリーに好意を抱いているようだが、ケリー曰く彼は「軽い」らしい。

喰いタン

ストーリー

横浜の倉庫街にある弱小探偵社『ホームズエージェンシー』は廃業の危機を迎えていた。唯一残った社員は探偵見習いの野田涼介と助手の出水京子の二人だけ。事務所の危機に涼介は「俺が会社を立て直す!」と息巻くが、そんな意気と口だけの彼を京子は冷ややかな目で見つめていた。そんな折、出先のオーナーから連絡が入る。それは「頼りになる男を雇ったから、彼をリーダーとして活動する事」という内容のものだった。

やってきた男の名は高野聖也。彼はやってくるや否や数多くの出前やテイクアウトの食料を事務所に持ち込む。そのあまりの大食い度合と謎ぶりに二人はイマイチ高野を信用しきれない。

そんな中で彼らは、とある殺人事件に遭遇。高野は事件現場にあった寿司に惹かれてその場に紛れ込み、あろうことか証拠品である寿司を食い尽くし、現場捜査の指揮をとっていたキャリアの女性警部、緒方桃の怒りを買ってしまう。

取調べを受ける高野たちだったが『ホームズエージェンシー』のオーナーと馴染みである署長、山内崇のとりなしで事なきを得た。そして高野は紆余曲折の末に、この事件を解決してしまう。

その後、名探偵コナンの主人公・江戸川コナンにそっくりな風貌の小学生、金田一かねだ はじめ)もメンバーに加わり、かくして『喰いタン』の率いる探偵事務所『ホームズエージェンシー』は、警察署の扱う事件に次々と関わっていくことになる。

ゲスト出演者

次期ドラマ『たったひとつの恋』の主人公
不明

スタッフ

  • 原作 - 寺沢大介(講談社刊「隔週刊イブニング」連載)
  • 脚本 - 伴一彦
  • 音楽 - 小西康陽
  • サウンドデザイン - 石井和之
  • 料理アドバイザー - 赤堀博美
  • 広報 - 河本香織一杉早智
  • 原案協力 - 木村圭一 吉田武晴 松本則明(講談社「隔週刊イブニング」編集部)
  • プロデューサー - 次屋尚(日テレ)、山本由緒(日テレ)
  • 協力プロデューサー - 和田豊彦(アベクカンパニー)、井下倫子(アベクカンパニー)
  • 演出 - 中島悟、位部将人(アベクカンパニー)・渡辺智明(日テレ)
  • 協力 - NiTRo日テレアート
  • 制作プロダクション - アベクカンパニー
  • 製作著作 - 日本テレビ

主題歌

放映リスト

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2006.1.14 File.1 食いしん坊探偵! 事件現場の証拠を食う!? 17.4%
第2話 2006.1.21 File.2 中華街を食い尽くす! 19.0%
第3話 2006.1.28 File.3 テレビ局を食い荒らす! 18.0%
第4話 2006.2.4 File.4 毒入り鍋を食い倒す!? 17.4%
第5話 2006.2.11 File.5 バレンタインチョコを食いまくる! 15.2%
第6話 2006.2.18 File.6 思い出コロッケを食い尽くす! 16.5%
第7話 2006.2.25 File.7 学校給食を食いまくる! 15.7%
第8話 2006.3.4 File.8 お好み焼きを食い荒らす! 18.7%
最終話 2006.3.11 File.9 涙のおにぎり 仮面舞踏会でいただきます 18.5%
スペシャル 2006.9.30 喰いタンSP 「香港全部食べちゃうぞ!」編 14.2%
平均視聴率 17.4%(視聴率は関東地区関西地区ビデオリサーチ社調べ)

その他

  • 地上デジタル放送でのデータ放送では、番組連動で聖也が食べたものをリストアップし、どれぐらいのカロリーを摂取しているかが確認できるようになっている。さらにカロリーと同時に「フルマラソンn回分」や「トライアスロンn回分」といった目安が確認できる。
  • 裏番組とバッティングしたため、京野は第4話(土曜ワイド劇場橋田壽賀子ドラマスペシャル 夫婦」(テレビ朝日系/2月4日放送)のほうに出演)、伊東は第5話(土曜ワイド劇場「ユニット」(テレビ朝日系/2月11日放送)のほうに出演)には出演しなかった。
  • 第3話「テレビ局を食い荒らす!」の中で、「日テレ」が「テレ日」(テレビジャパン)になっていた。ただし、ロケ地が日本テレビ本社ビル内及び周辺の為、テレビ局の建造物はそのままである。
  • 第4話で「高尾山のトリカブトは毒が少ない」という内容があったが、実際は非常に危険であるため「どんなトリカブトも食べてはいけません」というテロップが最後に流れた。(再放送のときを含む)
  • 第8話の時限爆弾は、C4プラスチック爆弾で、蓋を開けた瞬間に作動する仕掛けの爆弾だった。10分で爆破するようにセットしていた。コンテナごと倉庫ごと爆破する力を持っているので、閉じ込められた3人は絶体絶命の危機に追い込まれていた。
  • 第8話のラストシーンで「3月4日午後9時50分現在、高野聖也いまだ発見されず。」という文章が出てきたが、当日は野球中継で30分延長していたため、この文章が表示されたのは午後10時20分になってしまった。
  • 挿入されているBGMとして、小西康陽リミックスしたクラシック音楽が多用されている。たとえば、ヴィヴァルディ四季)」やヴェルディ椿姫乾杯の歌)」など。(発売元:バップ
  • 横浜市を舞台としているためか、タクシーは同市で最も台数の多い平和交通のタクシーが登場した。
  • スペシャル版では、ブルース・リー主演映画『死亡遊戯』を模した格闘シーンが見られ、高野はその際ブルース・リーと同じストライプの入った黄色いトラックスーツを着用している。
  • スペシャル版のラストには『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』のアグネスプリンが登場し、さらに『たったひとつの恋』の主人公である神崎弘人(亀梨和也)がゲスト出演した。この時アグネスプリンを渡したのは「マイボスからたったひとつの恋にバトンを渡される」という意味だと思われる。ちなみに冒頭で出た金田一の父親のメモの「亀」は「亀梨」の亀だと思われる。さらに亀のメモが出たあとすぐにシーンがかわって高野が梨を食べて「梨はうまい」と言っている。このような演出はかつて『銀狼怪奇ファイル』や『透明人間』などで行われていたが、近年はあまり見られなかった。
  • ホームズエージェンシーにはスポンサーであるキヤノンのピクサスが置いてある。
  • スペシャル版にエキストラとして相葉雅紀が出演している。これは、相葉がレギュラー出演している「天才!志村どうぶつ園」の中で主演の東山からのお願いで「虎に乗るシーンを撮りたいから香港で探してきて」と言われ、「もし今日中に連れてこれたらドラマに出演させてあげる」と言われたためである。しかし、実際香港に虎はおらず、トラ柄の猫を連れていくしかなかった。そのため、苦労した割にエキストラとしてになってしまった。ちなみに、相葉が演じたのは現地のペットショップの店員である。
  • 野田涼介はピーマン嫌いという設定だが、演じる森田自身もピーマン嫌いであり、ピーマンを実際に食べる場面では、東山のアドリブでたくさん食べるはめになり、小さい声で「多くね!?」と本音をつぶやいたシーンが放送された。森田は休憩中に金田一役の須賀とプロレスごっこをしていたが、「本気でしないと負ける」とのこと。
  • どっちの料理ショー」(日本テレビ系・よみうりテレビ制作)に「芸能界料理戦争木村祐一vs板東英二」(2006年2月23日放送分)にて、「番組コラボ企画」を行っていた(東山、森田、須賀の3名参加。)
  • 『ぷっ』すま』には準レギュラーとして聖也役の東山が登場しているが、2007年7月3日放送では役そのままに箸を出す時のポーズを番組内で披露した。

喰いタン2

ストーリー

「香港全部食べちゃうぞ!」編のあと、忽然と姿を消した喰いタンこと高野聖也は世界中を食べ歩いていた。ある時、ラーメンの名店の半額券を手に入れ、再び横浜に。ところがホームズエージェンシーは既に解散していた。そして喰いタンの目当てのラーメン店で殺人事件が起こる。果たして喰いタンはバラバラになったホームズエージェンシーを再結成できるのか?

ゲスト

スタッフ

  • 原作 - 寺沢大介(講談社刊「隔週刊イブニング」連載)
  • 脚本 - 伴一彦
  • 音楽 - 小西康陽
  • 原案協力 - 木村圭一 吉田武晴 松本則明(講談社「隔週刊イブニング」編集部)
  • プロデューサー - 次屋尚(日テレ)、山本由緒(日テレ)
  • 協力プロデューサー - 和田豊彦(アベクカンパニー)、井下倫子(アベクカンパニー)
  • 演出 - 中島悟(アベクカンパニー)、位部将人(アベクカンパニー)、長沼誠(日テレ)
  • 協力 - NiTRo(旧日テレ映像センター)、日テレアート
  • 制作プロダクション - アベクカンパニー
  • 製作著作 - 日テレ

主題歌

トリオ・ザ・シャキーン愛しのナポリタン」(ジャニーズ・エンタテイメント

  • 東山紀之、森田剛、須賀健太の3人によるドラマ主題歌のために結成されたユニット。英語表記はTRIO THE SHAKiiiN

データ放送

前作同様、地上デジタル放送ではデータ放送を楽しめる要素がある(以下、項目コンテンツ参照)
放送中の下には「速報!高野聖也 ただいまの総摂取カロリー」として摂取したkcal(カロリー)と毎週変わる運動の回数分(○回分)が表示される。
  • 本日の「いただきます」…ロケ地案内
  • 喰いタンクイズ…放送時間中にドラマに関する4択クイズが1問出題される(解答のチャンスは1回)。ヒントはドラマの中に隠されており、最終回までにクイズに答えたらプレゼント応募のためのパスワードがもらえる。
  • 喰いタン胃袋チェック…総摂取カロリーの数値と摂取した飲食物の詳細が見られる(バックナンバーあり)
  • 喰いタンおかわり…その話のストーリー(バックナンバーあり)、キャスト、スタッフ
  • 愛しのナポリタン…トリオ・ザ・シャキーンの詳細など
  • モバイルサイト…携帯サイトでは無料で「喰いタンゲーム」を配信している(メニュー→TV→日テレ→ドラマ→喰いタン2)
  • ニュース・天気…各局トップページに戻る

放映リスト

サブタイトルは、番組放送中に字幕で表示されるものと、ラテ欄や、番組公式HPで表示されるものとはそれぞれ微妙に異なる(番組公式HPのサブタイトルは「ストーリー」欄に放送終了後に追加されている)。
ここでは、番組放送中に画面に表示されるものを掲載する。
各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2007.4.14 Menu.1 秘伝のラーメンを食いつくす! 16.2%
第2話 2007.4.21 Menu.2 人質なのに スパゲティを食べまくる! 13.3%
第3話 2007.4.28 Menu.3 プヨプヨちょっとカタ~いを食い荒らす! 14.9%
第4話 2007.5.5 Menu.4 お弁当に込もった愛まで食いつくす! 11.8%
第5話 2007.5.12 Menu.5 隣の晩ごはん!!カレーライスを食べまくる! 13.4%
第6話 2007.5.19 Menu.6 来たで~大阪!たこ焼きで食いだおれ! 13.1%
第7話 2007.5.26 Menu.7 謎が解けない!?オムライスは涙の味… 12.8%
第8話 2007.6.2 Menu.8 恋の味!?女子大ランチを食いつくす!! 13.9%
第9話 2007.6.9 Menu.9 特別編!!なぜか江戸時代で食べまくる 13.6%
第10話 2007.6.16 Menu.10 危機一髪!最後のシャキーン!!前編 13.3%
最終話 2007.6.23 最後の晩餐 愛しのナポリタンよ永遠に… 14.0%
平均視聴率 13.7% (視聴率は関東地区、ビデオリサーチ社調べ)

その他

  • 最終回のサブタイトルでは、「Menu.11」ではなく「最後の晩餐」と表記された。また、サブタイトルが第10話では「危機一髪!最後のシャキーン!!前編」であったのに対し最終話(第11話)では、同・後編ではなく「愛しのナポリタンよ永遠に…」だった。
  • ちなみに、この「危機一髪!最後のシャキーン!!前編」と「愛しのナポリタンよ永遠に…」は、当初の予定では、「特別編!!なぜか江戸時代で食べまくる」と対となる予定であったとテレビ雑誌で脚本家が語っている。それによると、「怪盗(「特別編」の方では、ねずみ小僧)となる高野に対する桃や金田の対処の違いを描く予定だった」とのこと。
  • 京子役の市川実日子がスケジュールの都合(詳細不明)で第5話は登場なし、6話は終盤のみの登場になった。ドラマ上では第4話終盤にホームズエージェンシーのオーナーがフランス語の堪能な秘書が欲しかったため京子とフランスに2週間行っていたということになっていた。
  • 初回視聴率が偶然にも裏の『土曜プレミアム』で放送されていた映画海猿」と同じ数値だった。
  • 第4話・第5話・第8話は挿入歌「いただきマス」が流れていた。

登場した自動車

横浜みなと警察署の捜索車両として登場した。
スポンサー変更に伴い、パート1のステージアに代わって横浜みなと警察署の捜索車両として使用された。

  なお、スズキは生産しているセダンがSX4のみであるため、作中でセダン型乗用車が登場する際は外国メーカー製のセダンが使用された(第7話で犯人グループが用意したボルボ・S60など)。

関連項目

  • 日本のテレビドラマ一覧
  • デカワンコ-後に同枠で放送された刑事ドラマ。制作陣と佐野、伊東等一部キャストが共通しており、最終話ではこのドラマで登場した探偵事務所ホームズエージェンシーが名前だけで登場する。

外部リンク

日本テレビ 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
野ブタ。をプロデュース
(2005.10.15 - 2005.12.17)
喰いタン
(2006.1.14 - 2006.3.11)
ギャルサー
(2006.4.15 -2006.6.24)
演歌の女王
(2007.1.13 - 2007.3.17)
喰いタン2
(2007.4.14 - 2007.6.23)
受験の神様
(2007.7.14 - 2007.9.22)