ケヤキ
ケヤキ | |||||||||||||||||||||
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野間の大ケヤキ(大阪府能勢町・2004年5月)
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Zelkova serrata | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ケヤキ(欅) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Japanese zelkova |
ケヤキ(欅、学名:Zelkova serrata)は、ニレ科ケヤキ属の落葉高木。ツキ(槻)ともいう。
特徴
東アジアの一部と日本に分布。日本では本州、四国、九州に分布し、暖地では丘陵部から山地、寒冷地では平地まで自生する。
街路樹や庭木などとしてよく植えられる。高さ20 - 25mの大木になるため、巨木が国や地方自治体の天然記念物になっていることがある。
葉の鋸歯は曲線的に葉先に向かう特徴的な形であり、鋸歯の先端は尖る。雌雄同株で雌雄異花である。花は4 - 5月頃、葉が出る前に開花する。
秋の紅葉が美しい樹木でもある。個体によって色が異なり、赤や黄色に紅葉する。
木材
木目が美しく、磨くと著しい光沢を生じる。堅くて摩耗に強いので、家具・建具等の指物に使われる。日本家屋の建築用材としても古くから多用され、神社仏閣などにも用いられた。現在は高価となり、なかなか庶民の住宅には使えなくなっている。
伐採してから、乾燥し枯れるまでの間、右に左にと、大きく反っていくので、何年も寝かせないと使えない。特に大黒柱に大木を使った場合、家を動かすほど反る事があるので大工泣かせの木材である。また、中心部の赤身と言われる部分が主に使われ、周囲の白太は捨てられるので、よほど太い原木でないと立派な柱は取れない。
シンボル
多くの自治体が、「県の木」「市の木」といったシンボルにケヤキを指定している。
ケヤキをシンボルに指定している都道府県
ケヤキをシンボルに指定している市区町村
- 茨城県 : 日立市、古河市、常陸太田市、つくば市、河内町
- 栃木県 : 真岡市、茂木町、芳賀町
- 群馬県 : 前橋市、高崎市、神流町、中之条町、東吾妻町、大泉町
- 埼玉県 : 熊谷市、鴻巣市、越谷市、蕨市、入間市、朝霞市、桶川市、富士見市、小川町
- 千葉県 : 千葉市、野田市、我孫子市
- 東京都 : 新宿区、世田谷区、渋谷区、板橋区、立川市、武蔵野市、府中市、町田市、小金井市、小平市、東村山市、国分寺市、東大和市、清瀬市、西東京市
- 神奈川県 : 横浜市、相模原市
宮城県仙台市在住の歌手「さとう宗幸」は、仙台市にある定禅寺通りのケヤキ並木をイメージし「欅伝説」という歌曲も作成した(1998年4月24日)。
ケヤキをシンボルに指定していた廃止市町村
日本の著名なケヤキ
特別天然記念物
天然記念物(国指定)
- 文下(ほうだし)のケヤキ(山形県鶴岡市)
- 高瀬の大木(ケヤキ)(福島県会津若松市)
- 原町の大ケヤキ(群馬県東吾妻町) - 樹勢の衰え顕著
- 練馬白山神社の大ケヤキ(東京都練馬区)
- 御岳の神代ケヤキ(東京都青梅市)
- 鵜川神社の大ケヤキ(新潟県柏崎市)
- 専福寺の大ケヤキ(福井県大野市)
- 上野原の大ケヤキ(山梨県上野原市)
- 三恵の大ケヤキ(山梨県南アルプス市) - 樹齢1000年
- 根古屋神社の大ケヤキ(山梨県北杜市) - 樹齢1000年
- 八代の大ケヤキ(兵庫県朝来市) - 樹齢1600年
- 野間の大ケヤキ(大阪府豊能郡) - 樹齢1000年
- 竹の熊の大ケヤキ(熊本県南小国町)
- 下野八幡宮の大ケヤキ(宮崎県高千穂町)
なお、東京競馬場の第3コーナー内側に、俗に「大欅」と呼ばれる大木がある。数々の逸話があり、「欅ステークス」という名の特別競走まで開催されているが、実際は榎(エノキ)であってケヤキではない。