HTC Magic
Android 1.5左 Android 1.6右(音声検索マークが特徴) | |
キャリア | NTTドコモ |
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製造 | HTC |
発売日 | 2009年7月10日 |
概要 | |
OS | Android OS1.5 (アップデートにより1.6) |
CPU | Qualcomm MSM7201A 528MHz |
音声通信方式 | 3G:FOMA(W-CDMA) 2G:GSM (3G:800、850、1700、2000MHz 2G: 900、1800、1900MHz) |
データ通信方式 | 3G:FOMA(HSDPA) 2G:GSM IEEE 802.11b/g準拠 |
サイズ | 113 × 56 × 14.0 mm |
質量 | 123 g |
連続通話時間 | 約240分(3G) 約260分(GSM) |
連続待受時間 | 約210時間(静止時・3G) 約140時間(静止時・GSM) |
充電時間 | 約 240分 |
バッテリー | 1,340mAh |
内部メモリ | ROM:512MB RAM:192MB |
外部メモリ | microSD(2GBまで・ドコモ発表) microSDHC(4GBまで・ドコモ発表) |
日本語入力 | iWnn |
赤外線通信機能 | なし |
テザリング | なし |
Bluetooth | Bluetooth 2.0+EDR[1] |
放送受信機能 | なし |
外部接続 | 11ピンminiUSB (イヤホン端子共用) |
メインディスプレイ | |
方式 | TFT液晶 |
解像度 | ハーフVGA (320ドット×480ドット) |
サイズ | 約3.2インチ |
表示色数 | 65,536色 |
サブディスプレイ | |
なし | |
メインカメラ | |
画素数・方式 | 約320万画素CMOS |
機能 | 接写、オートフォーカス、CIF動画撮影 |
サブカメラ | |
なし | |
カラーバリエーション | |
ブラック | |
ホワイト | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
docomo PRO series HT-03A(ドコモ プロ シリーズ エイチティー ゼロ サン エー)は、台・HTC(輸入元・HTC NIPPON)によって開発された、NTTドコモの第三世代携帯電話(FOMA)端末である。「HTC Magic(エイチティーシィマジック)」のドコモモデルにあたる。日本初の Android OS搭載のスマートフォンであり、docomo PRO seriesに属する。
概要
「ケータイするGoogle」をキャッチコピーとした日本初のGoogleが開発するAndroid OS搭載モデルである。他のiモード端末でもYouTubeやGmail、Google Mapsなどが利用可能だが、それ以上に連携が強化されている。OSは誰でも開発が可能なAndroid OSを搭載し、バージョン1.5から1.6へ更新された。またAndroid マーケット(現・Google Play)からゲームやツールをダウンロードして追加することが可能である。
唯一のdocomo向けHTC製Androidスマートフォンであり、本機種を最後にdocomoからHTC製スマートフォンは出ていない。
特徴
液晶画面は3.2インチのハーフVGA液晶ディスプレイで、静電容量式のタッチパネルを採用している。タッチ画面を使ってWebの閲覧、メールの作成、地図アプリなどを快適に利用できるようにしている。文字入力を含む基本的な操作は、液晶画面のタッチだけで操作できる。またタッチパネルの補助として、画面の下にトラックボールがある。
標準のホーム画面にはウィジェットやアプリケーションソフトウェア(以下アプリ)のアイコンなどを設置できる。ホーム画面は3ページで構成され、フリック操作でページを切り替える。
マルチタスクが利用可能である。それにより、アプリをダウンロードしながら、他のアプリを起動したり、ブラウザを見ている最中に新着通知がきたりする。なお利用していないアプリなどは自動的に閉じる仕様となっている。
アプリやOSの更新ファイルがアップされると通知される。
国際ローミング(WORLD WING)やBluetoothに対応しており、海外での通話、メール、SMS、Webブラウジングが可能である。
Biz・ホーダイダブルを契約することで、定額通信が可能となる。またデータ通信しか行わない人は、定額データプランの契約を行うことも可能である。
HT-01AやBlackBerry Boldと同様に個人で購入可能なスマートフォンである。
GPSや地磁気センサー(電子コンパス)、加速度センサを搭載しており、現在自分がいる場所だけでなく、向いている方角もわかる。GPSは日本国外でも利用可能である。
無線LAN(IEEE 802.11b/g)、FOMAハイスピード(最大7.2Mbps)に対応する。
iモードには対応しておらず、moperaUなどのプロバイダ接続を行う必要がある。ただしiモード.netを応用したアプリが開発され、そのアプリを使ってiモードメールの送受信や新着通知が可能である。
2010年度半ばには通常のiモードメールが対応すると発表されていたが、その後ドコモが自社スマートフォン向けに提供したSPモードメール(スマートフォン向けキャリアメールサービス)には対応せず現在に至る。
Android1.6
2009年10月23日よりAndroid OSが1.5から1.6へバージョンアップが開始された。[2]更新された点は主に以下の点である。
- ホーム画面からの検索機能向上 - Webページだけでなく、連絡先やインストールされているアプリケーション、音楽なども検索対象となった
- 機能ごとの電池使用量の確認
- Androidマーケット、YouTubeなどのデザイン変更
- カメラ、ビデオ録画機能が改善され表示サイズ、動画の再生時間、フォーカスモードなど設定可能になったうえ、動画、静止画のワンタッチで切り替えが可能となった。
- Androidマーケットからの有料アプリケーション購入
- VPN接続に対応し、PPTPやL2TP/IPSecによる企業接続
- 無線LANのWPA-EAP対応
- Google Mapsの機能拡張、Google Latitude(グループでの位置情報共有)
海外で販売されているHTC Magicをベースとしたモデルでは2.2までバージョンアップされたのもあるが、本機種は1.6止まりである。
2010年4月5日より出荷開始される日本通信のb-mobile SIM U300を当端末で利用する場合、バージョンアップした場合は端末の仕様上の理由で使用できないため、ダウングレードするかバージョンを1.5のままにしなくてはならない(ただしいわゆるカスタムROMを焼いたりしている場合は別)
Googleのサービス
- Google検索
- ブラウザだけでなく、ホーム画面中央にもGoogleの検索窓が配置されている。そのためいつでも調べ物を行うことができる。OS1.6から連絡先やインストールされているアプリケーションも検索対象とすることができるようになった。
- Googleマップ
- GPS・地磁気センサー(電子コンパス)内蔵により、Google Mapsの機能を最大限に活用できる。地図上で自分の位置だけでなく、向いている方向も把握できる。ストリートビューでは地磁気センサーで端末の回転を検知することで、360度の風景を表示する。地図表示だけでなく、衛星写真の表示も可能。出発地と到着地を指定すれば、GPSに加え電子コンパスなどを使い、経路を案内する。利用できるエリアは日本だけでなく、日本国外でも利用が可能である。Android OS 1.6からはGoogle Latitude(グループでの位置情報共有)が可能となった。
- Gmail
- Gmail専用のメーラーがあり、添付ファイルを含めた送受信が可能。またメールはプッシュ型電子メールに対応しており、iモードメールのように着信を通知する。またサーバー上のGmailと未読やラベルなどのデータを同期させられる。 添付ファイルは画像や動画のファイルの他、Microsoft OfficeファイルをWeb上で変換し表示する機能をもつ。
- アドレス帳
- Googleアドレス帳と同期をとることができる。そのためWeb上のアドレス帳をHT-03Aで、HT-03Aのアドレス帳をWeb上のGmail等で利用することが可能となる。
- YouTube
- YouTubeアプリを使って、手軽に動画の閲覧が可能である。WiFiを使えば高精細モードで再生可能となる。またHT-03Aで撮影した動画などを簡単にアップロードすることが可能である。
- Googleカレンダー
- WebのGoogleカレンダーと同期できる。またグループスケジューラーも利用可能で、友人などとカレンダーを共有できる。
- GoogleTalk
- Google Talkアプリを使い、チャットを楽しむことができる。1対1だけでなく複数の人とリアルタイムに会話を楽しめる。
- Picasa
- Picasaを使った、写真のアップロードと閲覧が楽しめる。またHT-03AのカメラにはGPSと連動した位置情報を自動で写真に書き込むことができ、その写真をアップした場合はGoogle Maps上に撮った場所を表示させることができる。
Android マーケット
Android マーケットから有料、無料のゲームやウィジェット、その他各種ツールといったアプリケーションを自由にダウンロードして利用することができる。Android OSで動作するアプリケーションは、オープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)より公開されている、Android SDK(アンドロイド開発キット)を使ってWindowsでもMacでも簡単に開発ができ、公開もできる。現時点で、GoogleやNTTドコモはアプリのチェック等を行っていないため、パソコンや勝手サイトのiアプリ同様に非合法に近いアプリケーションも利用できるが、アプリの利用は自己責任である。 インストールしたアプリケーションが更新が必要な場合は更新通知を表示する。 元々HT-03Aは通常の携帯電話やスマートフォンに比べ高機能ではないが、Android マーケットからアプリをダウンロードすることにより、端末の高機能化を図ることができる。たとえばMicrosoft OfficeやPDFのビューアーやSDカードの中身を閲覧するエクスプローラー、バーコードリーダー、画像編集などは、アプリをダウンロードすることによって、利用が可能となる。
2009年10月23日以降に更新されるOS1.6からは、有料アプリもダウンロード可能となった。
2010年4月の時点で48,000以上のアプリケーションが登録されている。
2010年4月1日から、NTTドコモもAndroid用のアプリやコンテンツポータルであるドコモマーケットを開始したが、アプリはAndroidマーケットへのリンクであることが多い。
2010年10月26日時点で、Androidアプリ数が100,000を突破。
その他
Google以外のメールサービスも利用可能。POP、IMAPメールが利用できる。またiモードメールは「iモード.netモバイルモード」で利用する。iモードメールアプリについては現在未定だが、Androidマーケットでサードパーティー製のiモードメールの新着通知アプリが公開されている。
試供品
- microSDカード2GB
- USBケーブル
- マイク付ステレオイヤホン変換ケーブル
- 電池パック予備
主な対応サービス
主な対応サービス | |||
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デジタルオーディオプレーヤー(WMA)(AAC)(MP3他) | |||
Android マーケット等のアプリ | GSM/3Gローミング(WORLD WING) | ||
FOMAハイスピード7.2Mbps | GPS/ |
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フルブラウザ | |||
バーコードリーダ/名刺リーダ(アプリにより可能) |
歴史
- 2009年3月27日 - 技術基準適合証明(テュフラインランドジャパン)通過。
- 2009年XX月XX日 - 電気通信端末機器審査協会(JATE)通過。
- 2009年XX月XX日 - 連邦通信委員会(FCC)通過。
- 2009年5月19日 - F-08A・F-09A・N-06A・N-07A・N-08A・N-09A・P-07A・P-08A・P-09A・P-10A・SH-05A・SH-06A・SH-07A・L-04A・L-06A・HT-03A・T-01Aの開発を発表。
- 2009年7月10日 - 発売。
- 2009年10月23日 - Android OS 1.6へ バージョンアップ開始
- 2010年4月1日 - ドコモマーケットが開始される。
関連項目
- Android
- スマートフォン
- HT-01A/HT-02A/T-01A
- T-Mobile G1
- Xperia(SO-01B)
- 劇団ひとり - 本端末のTVCMを行っている。
外部リンク
出典
- ^ 対応プロファイル:HSP、HFP、SPP、A2DP、AVRCP
- ^ HT-03Aのバージョンアップ情報(リンク切れ)