極黒のブリュンヒルデ

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極黒のブリュンヒルデ
ジャンル サイエンス・ファンタジー
青年漫画
漫画
作者 岡本倫
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス
発表期間 2012年9号 - 連載中
巻数 既刊9巻(2014年4月現在)
アニメ
原作 岡本倫
監督 今泉賢一
シリーズ構成 北島行徳
キャラクターデザイン 烏宏明
音楽 鴇沢直
アニメーション制作 アームス
製作 「極黒のブリュンヒルデ」製作委員会
放送局 TOKYO MX読売テレビBS11ほか
放送期間 2014年4月 -
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

極黒のブリュンヒルデ』(ごくこくのブリュンヒルデ[1])は、岡本倫による日本漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2012年9号より週刊連載を開始した。

概要[編集]

同作者の別作品『エルフェンリート』の系統を継承したサイエンス・ファンタジー作品であり、陰惨描写要素の多い(いわゆる「ダーク系」ならび「ダーク・ファンタジー」を取り入れた)SF漫画でもある。

尚、ブリュンヒルデは、北欧神話における半神女神ワルキューレ』(古ノルド語におけるヴァルキュリア)の一人で、長姉である。リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』、また、その原典である『ニーベルンゲンの歌』などに異なる立場で登場する。

2014年4月よりテレビアニメが放送中。

あらすじ[編集]

一度見聞きしたことを忘れない特殊能力を持つ高校生・村上良太は、子供の頃に事故で死なせてしまった幼馴染の少女・クロネコのことが忘れられず、彼女と交わした「宇宙人の存在を証明する」という約束を果たすべくNASAを目指して学年トップの成績を維持し、天文部で毎日夜空を見上げて探し続けていた。

ある日、良太の前にクロネコと瓜二つの転校生・黒羽寧子が現れるが、彼女は非人道的な人体実験を行っている研究所から逃げ出してきた《魔法使い》であり、物体を破壊する「破撃」の力を持った超能力者だった。寧子の首の後ろには「ハーネスト」と呼ばれる装置が埋め込まれており、「鎮死剤」と呼ばれる延命薬を毎日飲まないと、身体を維持することができずに死んでしまうという。

やがて良太は、未来の死を「予知」する力を持つ橘佳奈、電子機器を操作する「操網」の力を持つカズミ=シュリーレンツァウアー、他人と位置を入れ替える「転位」の力を持つ鷹鳥小鳥たちと一緒に暮らし始める。人目を避けながらではあるが、仲間たちは穏やかな幸せを感じる。

次々と送り込まれてくる格上の刺客たちを撃退する中、研究所の上層部で暗躍する計画と、それに抗う「レジスタンス組織」の存在、そして《魔法使い》に隠された謎が判明していく。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

村上 良太(むらかみ りょうた)
声 - 逢坂良太佐藤利奈(幼少期)
本作の主人公。NASAの研究員を目指す高校2年生。唯一の天文部員であり、毎日天文台望遠鏡で星を観察している。学校では女嫌いとして有名だが、クロネコとの過去から接するのが苦手なだけであり、巨乳好きな一面も見せる。全国模試で全国3位になるほど学業の成績は良く、一度見たものを全て脳が記憶する能力がある。2歳の頃に父親と弟は事故で他界しているため、厳格な母親と2人で暮らしており、家事全般を担当している。家庭教師アルバイトをしている。
黒羽 寧子(くろは ねこ)
声 - 種田梨沙
本作のメインヒロイン。良太のクラスに転校してきた女子生徒。容姿がクロネコと酷似しており、当初良太は気づいていなかったが胸の辺りに同じようなホクロもある。身体を改造された「魔法使い」であり、実験台として10年間研究所にいたが移送中に脱走し、捕まると殺されるという状況に追い込まれている。
自らの周辺に力を伝えて大きな物体をも一瞬で破壊する、「破撃」の魔法を使う。ただし、細かい調節はできず小さなものには向かない。基本的に生き物には通じないが、腕相撲など人間に直接触れた場合には自らの腕力を一時的に強化することができる。近くにある物体を操作して飛ばすことも可能である。ガラス越しでも見えているものには効果がある。
魔法を使用する度に虫食いのような形で記憶が欠けてしまい、過去の記憶の多くが抜け落ちている。長期間一般社会と隔絶した生活を送っていたこともあり、一般常識に疎く、簡単な漢字も読めず九九も知らないという状態になっているが、頭が悪いわけではなくむしろ明晰かつ優秀で、後に高校の授業にもついていけるようになったうえ、期末試験では良太を抜いて学年1位となった。
カズミによると、元Sクラスの「ヴァルキュリア」と呼ばれる魔法使いであり、最強の破壊魔法を持っていたが、記憶と共に力も失ってしまい、他のBクラスと同様に処分されそうになった。
橘 佳奈(たちばな かな)[2]
声 - 洲崎綾
寧子と研究所を脱走して一緒に暮らす魔法使い。14歳。口が悪いが根は心優しい性格。髪型は縦ロールでゴスロリ服を着ている。実験で全身不随になり呼吸するのも困難だが、左手の指が少し動くためにキーボード付きの機械を使って会話はできる。食べ物を噛むことはできないが飲むことはできるため、食事はミキサーにかけたものを食べている。
予知」の魔法は発作的に未来の映像を受信し、その予知は100%の確率で当たる。予知は人の死に関わるものだけであり、範囲は数秒後から2日後程度までで、遠く離れた場所の予知はできない。また、予知は行動により未来を変えることが可能で、変わると別の未来が見える。
カズミによると、「動こうと思えば実は動けるが、その代償として寧子が死んでしまう」とのことだが、詳細は不明。
カズミ=シュリーレンツァウアー
声 - M・A・O
寧子たちと一緒に研究所を脱走し、別行動していた魔法使い。ドイツ語に堪能なハーフであるが、関西弁で話しては激しいツッコミを入れる。風貌はショートカットで貧乳(Aカップ)。のちに、「オーストリアの国立アカデミーからの転校生」という設定で良太の学校へ転入する。よく良太を下ネタでからかうような発言をするが、実際は処女であり、学校では良太以外の男子生徒と会話しない。
素因数分解を瞬時に計算することが可能でセキュリティ解除などあらゆるパソコンを遠隔操作するといった「操網」の魔法を使用する。ただし、インターネットへアクセスするには専用の機械「インターフェイス」が必要であり、自身のハーネストの両脇にある端子とケーブルで繋がなければならない。また、復号できるのはネットワークの暗号のみであり、専用チップの暗号は解けない。
作者の作品を通じて初めての関西弁を話すキャラクターである[3]
鷹鳥 小鳥(たかとり ことり)
声 - 田所あずさ
カズミと同じ日に転校してきた高校1年生。輸送中の事故で逃走したが、寧子たちとは全く面識がない。風貌はロングヘアで巨乳。天然ボケでおっとりしていて丁寧語を話す。料理と水泳が得意。普段は温厚な人柄だが、やや食いしん坊で、食べ物のことになると目の色が変わるほど執着する。キカコ戦の後、薬が切れていたために山荘で孤独に死のうとしたが、良太と寧子の説得により生きることを決断した。
自分と他人の位置を入れ替える「転位」の魔法を使用するが、この魔法は一度使うと必ずハングアップする。他人と手を繋いで発動すれば一緒に移動できる。また、人間以外の動物とも入れ替わることが可能。
若林 初菜(わかばやし はつな)[4]
寧子たちと一緒に研究所を脱走し、別行動していた魔法使い。ショートヘアで左側に一房のお下げがある。脱走時に逃げ遅れたことで大量の鎮死剤を入手していたため、一人で生活していた。その後、ヴァルキュリアに襲撃され級友に魔法を見られたことと、鎮死剤を奪われたことで、天文部の魔法使いを頼って合流した。
合流直後に良太が信用できる人間かどうか試したが、自分を犠牲にしても助けようとしてくれた良太に好意を抱き、その場で告白しキスしている。
頭を潰されても死なない「再生」の魔法を使用する。イジェクトされたり鎮死剤切れになると死んでしまうが、脱走後に他人の怪我を治すことも可能になっており、自分の体が溶けることを代償に、死んだ直後の人間を生き返らせることもできる。

「過去」の登場人物[編集]

クロネコ
良太が小学生の頃、近所に住んでいた幼馴染の少女。当時の良太が想いを寄せており、日が暮れるまで2人で遊んでいた。「地球が宇宙人に侵略されている」などと発言していたため、「ウソツキ」と呼ばれていた。生まれて一度も見たことがない海へ行くことに憧れていた。左の脇の下に三角形のホクロがある。
10年前のある日、宇宙人がいるという場所へ良太を連れて山へ向かうが、ダムを渡る際に良太が足を滑らせ、助けようと手を差し伸べて2人とも谷底へ落ちてしまう。良太は一命を取り止めたが、退院する時にクロネコが即死していたことを告げられる。
九 怜奈(いちじく れな)
千怜の妹。千怜を慕っていたが、病気で死んでしまった。

研究所[編集]

寧子らに刺客を送り込む組織。正式名称は「高次生命機構研究所」、通称「ヴィンガルフ(魔女の宮殿)」。警察(おもに長野県警察)や自衛隊も味方につけている。「高千穂」という上位機関らしきものが存在する。最終的な目的は「神を滅ぼすこと」であり、阻止するためにはヴァルキュリアを殺す必要があるとされている。

研究員[編集]

九 千怜(いちじく ちさと)
声 - 東地宏樹
研究所の所長を任されている淡い色の髪をした男性。魔女の管理とソーサリアンの組成が仕事だが、寧子らの逃走により作業が遅れている。高千穂からは優秀な研究者であり、計画に欠かせない人物であると一定の評価を受けている。
東大出身であり、小五郎とは同じゼミの出身で、史上最高の成績で大学院に進み、研究所に入った。
脱走したヴァルキュリアの回収のため研究所を出るが、真の目的はヴァルキュリアと1107番を独占し、死んだ妹を蘇らせるためだった。
土屋 邑貴(つちや ゆき)
理科大を次席で卒業した女性。人付き合いが少なく、外部との繋がりが無くても不自然でないため、研究所に配属された。研修初日でありながら、「龕」の再生された宇宙人を紹介されている。当面の仕事として、瑞花の世話を任されている。
黒服
声 - 鈴木達央
脱走魔女の捕獲任務を任されていた男。本名不明。良太らの思わぬ抵抗に遭い失敗を繰り返す。土屋に仕事の引き継ぎと助言を残して表向き研究所を去ることになるが、外へ護送される車内で射殺される。
宅間(たくま)
人事部所属。土屋を研究所まで案内した。その際、脱走した魔女から襲撃を受け、土屋を魔女の魔法から庇い、死亡した。

魔女[編集]

沙織(さおり)
殺戮型AAクラスの魔法使い。識別番号は6001番。Aクラスの魔法を2つ使用する「ハイブリッド」。ドレスデン製薬高山工場で寧子を迎え撃ち、抹殺に成功したが、良太によって致命傷を負わされて「転時」を使用し、彼と交渉している間に遠隔操作でイジェクトされて死亡した。
魔法の1つは「斬撃」で、6メートル[5]以内のものは何でも切り刻める。もう1つは「転時」で、1分(正確には50数秒、固定)だけ時間を巻き戻せる。沙織以外は失った1分の記憶が無くなるが、大量の魔力を消費するために使用すると確実にハングアップするうえ、しばらく動けなくなってしまう。
キカコ
寧子たちが恐れているAA+クラスの魔法使い。識別番号は5010番。ワニのように縦長の瞳孔で目の周りには鱗があり、歯も鋭く尖っている。あまり言葉を話さない。シノたち脱走魔法使いのハーネストを回収する任務の際、寧子たちと交戦した。良太に拘束されたが見逃され、研究所へ戻った。
ハイブリッドではないが、「砲撃」の魔法により口からビームを吐き、広域を破壊する。射程距離も長く威力も強力だが、射出までに数秒のタイムラグがあり、攻撃中の本人は隙だらけになる。「ハーネスト」を素手で引きちぎるほどの腕力もある。右腕の服の中からの付いたロープを発射でき、主に相手を捕らえるために使用する。
斗光 奈波(ななみ)[6]
対象の目を見ることで記憶を覗き、削除できる「視憶」と、記憶を書き込む「操憶」の魔法を持つ魔法使い。クラスは視憶だけならAA+、操憶を加味すればAAAとされている。サングラスをかけている相手には効果が無い。また、記憶削除の魔法は良太には効かない。識別番号は5210番。グラーネ、1107番を回収するために九が用いた。無類の甘党。
1日の自由を得るために研究所の監視役の記憶を操作し、単独で天文部の魔法使いたちの居場所をつかむものの、寧子の人の良さに触れたことで良太らの仲間となった。しかし、直後に記憶を取り戻した監視役によりイジェクトされて死亡した。その際、天文部の魔法使いたちから自身の記憶を削除し、良太には自身の人格を書き込むことで研究所の秘密を伝えた。
瑞花(みずか)
現存する最高の予知能力者であり、AAAの魔法使い。コードネームは「スカジ」。年齢的には中学生。1107番の居場所を予知するよう命じられた。
低ランクの予知能力者と違い、指示した状況に起こる100%確実な未来を予知できる。予知の際は自身の精神体を任意の時間・場所に飛ばし、未来の状況を把握する。また、その際に未来の人間に話しかけることで未来をある程度は変えられるが、自身の予知はできない。
予知の代償として予知のたびに膨大なテロメアが破壊され、細胞分裂ができなくなる。既に両足と右手が欠損して右目を包帯で覆っており、後1回の予知で心臓が停止して死亡してしまう。
1107番の予知をする際、カズミと交渉することで未来を確定させ、研究所に居場所を伝えるが、直後に全身が溶けて死亡した。
藤崎 真子(ふじさき まこ)
Sクラスの魔法使い。コードネームは「ヴァルキュリア」。容姿は髪の色を除いて寧子に瓜二つ。人間でも魔法使いでも命を軽く扱うため、研究所の人間からも恐れられていたが、1107番を捕獲するために九所長が独断で外部に出した。
魔法使いの探知魔法や瞬間移動魔法、反物質を生み出して山を削るほどの威力の魔法など、様々な魔法を使うことができる究極のハイブリッドであり、封印されている間に9個目と10個目の魔力を発現させた。監視としてつけられていた防御・制圧系の魔法を持つAおよびAAクラスの魔女7人を殺害して鎮死剤を奪い、天文部を強襲した。その後、九と合流し再度天文部を強襲したが、魔女狩りの妨害に遭って小鳥をさらい、九の別荘に逃亡した。
冷酷な性格だが、寧子を殺すことは躊躇いを見せている。また、九にはかつて命懸けで助けられたことで好意を抱き、死んでも命令に従うつもりでいる。
高千穂からは死の女神、「二ヴルヘル」への入口であり、ソーサリアンの生成に必要なものとされている。
フレイヤ
AAAの魔女であり、この世に存在する操網の魔法使いのトップ。メガネをかけて後ろで髪をまとめている。
逃亡中の九の追跡のために研究所が用いた。

ヘクセンヤクト(魔女狩り)[編集]

研究所の元研究員が、研究所の非人道的な計画を阻止するために結成したレジスタンス組織。東京の外れの廃工場に拠点を構えており、地下には大規模な設備を保有している。

茜(あかね)
声 - 近藤唯
研究所内部に送り込まれたスパイの一人。寧子たちが輸送されていた際、装甲車に乗っていて事故で下敷きになった女性。白衣を着ており、髪型は黒髪で長めのおかっぱ。「人類を破滅から救えるのはおまえしかいない」と、寧子に情報端末や「宇宙人の受精卵」を液体窒素で冷凍保存したシリンダー状の容器を入れた封筒を渡した。
カズミによると、魔法使いたちが脱走する事故を引き起こした張本人だが、本人はその影響で死んでしまったとのこと。
美樹(みき)
ヘクセンヤクトのリーダー格の女性。シスター服を着ている。ドラシルやグラーネを危険視しており、魔法使い達を全員殺害しようとしている。
イニシャライザー
ヘクセンヤクトの構成員。少年のような風貌。
詳細は不明だが、魔法使いの魔法を中和し、封じることが出来る。中和できる時間には制限があり、相手がどんな魔法を使うのか知らなければ中和できない制約がある。

その他の魔法使い[編集]

かなで
声 - 髙野麻美
寧子たちと一緒に逃走した魔法使い。人間の真希と行動していたが、再び研究所に捕まってイジェクトされ、処分された。
千絵(ちえ)
小鳥と行動を共にしていた魔法使い。カズミと面識があり「操網」の魔法を使う。16歳の誕生日を迎える小鳥へのプレゼントとして学校へ入学手続きをした後、鎮死剤を残して自殺した。髪型はショートヘア。誕生日は小鳥の誕生日の1週間後。
シノ
寧子たちと一緒に逃走した魔法使い。数人で行動し、県立高校に通っていた。髪を後ろで縛っている。キカコを刺客として差し向けられ、カズミに無線で助けを求める。良太と寧子が助けに向かったが、キカコに追い詰められて砲撃で右半身を破壊されて即死し、ハーネストを奪われた。

その他の人物[編集]

真希(まき)
かなでの魔法を見たため、研究所により処分されたとされる人間。
八田 結花(はった きつか)
良太の家の近所に住み、家庭教師として勉強を教えてもらっている少女。中学三年生。吹奏楽部に所属している。良太に家庭教師を長く続けてもらうため、勉強を頑張っている。性格はツンデレで髪型はツインテール
柏木(かしわぎ)
声 - 優木かな
良太と同じクラスの女子生徒。寧子のことを気にかけており、カラオケに誘った。
柱谷 小五郎(はしらたに こごろう)
良太の叔父。32歳の独身。アメリカの研究機関から招聘を断り、地方の大学で生化学の教授をしている。超常現象には否定的だったが、寧子の魔法を直接見たことで興味を示して良太に協力し、彼から鎮死剤の複製と宇宙人の受精卵の調査を頼まれた。髪は長めで黒く、背が高くフルリムのセルフレーム眼鏡をかけている。普段は瞑ったかのような細く水平な目をしているが、瞼を開くと鋭い吊り目である。父親を亡くしている。研究所所長である九とは学生時代の旧友であるが、現在は疎遠となっている。
本人いわく独身なのは「モテないからではなく女はバカなので嫌いだから」とのこと。自転車に乗っても吐いてしまうほど、極度の乗り物酔い体質でもある。
ミヤコ
小五郎の家政婦。和服を着た美人。寧子達が小五郎の家を留守にする際、佳奈の世話を任された。

用語解説[編集]

魔法使い / 魔女
人体改造手術をされ様々な特殊能力を持ち、首の後ろに「ハーネスト」が埋まっている。鎮死剤を毎日1錠飲まなければ死んでしまう。研究所で非人道的な実験を繰り返されており、脱走した魔法使いおよび魔法使いの存在を知った人間は研究所によって殺される。逃走した魔法使いは27体。5体は鎮死剤が切れて死亡、11体は研究所に自力回収された(第24話時点)。
AAA(トリプルエー)、AA(ダブルエー)、A、B、Cという5段階のランク[7]があり、研究所にはAクラス以上の魔法使いが残され、出来損ないのBクラス以下は過酷な人体実験ののち処分場へ送られる。AAA一人を組成するためには、何百人もの魔法使いを費やす必要がある。また、AAA以上の魔女にはコードネームがつけられている。
AAAのさらに上に位置するSクラスも存在し、小鳥の供述では人類を何度も滅ぼせるほどの魔法を持っているとされるが、管理・運用が困難なこともあり、カズミの供述によると刺客には用いられない。
ハーネスト
魔法使いの脊髄に埋め込まれた機械。首の後ろに丸型の蓋と、その縁に管理するための3種類の小さなボタンがある。ボタンは強く押さないと反応しない。また、「ビーコン」という器具を付けると遠隔地でも強制的にイジェクトすることが可能。
右下の「ハングアップボタン」を押すと魔法が丸一日使えなくなる。左下の「イジェクトボタン」を押すと直後に身体がドロドロに溶けて死んでしまうが、髪、脊椎、肋骨は残る。
残りのボタンの効果は不明であり、魔法使いたちは「死ぬより恐ろしいことになる」と聞かされている。奈波によると、寧子の場合はボタンを押せば封印された魔法の解除ができるが、99.9%の確率で失敗して死ぬと言う。
ハングアップ
ハングアップボタンを押すか、強力な魔法を使いすぎるとハーネストから物質が噴出し、丸一日魔法が使えなくなる状態を指す。この状態であればヴァルキュリアの探知魔法にかからなくなる。
ドラシル
ハーネストの中にいるアメーバのような生物。無数の目と口がある。魔女にとって脊髄の役割を果たしている。良太たちは寄生体と考えていたが、美樹によると、「ドラシルこそが魔女の正体」であり、魔女たちの意識は脳ではなくドラシルのものであり、成長して孵卵すると本体の人間を食いつくし、完全な化け物になると言う。本来の脳にある記憶の残滓が見えることもあるが、研究所に入る前の記憶は研究所から与えられたものである。
グラーネ
高千穂が回収を最優先として九に指示したもの。1107番の中に埋め込まれている特別製のドラシル。美樹によると、グラーネを孵卵させた魔女は全生物の細胞を融解するラグナロクを引き起こし、永遠の若さを司る女神イズンになるとされており、イズンから選ばれたただ一人の人間が永遠の命を手にできるとのこと。
1107番
キカコがシノらのハーネストを回収した際に目撃した魔法使い。高千穂は生きていることを驚き、九に生死を問わず回収するよう命じた。放置していれば地球上の全生物が滅ぶとされている。その正体は鷹鳥小鳥。
7620番
長野県警の教会での魔女目撃報告から、研究所の男性スタッフが1170番と一緒に現場に居たと推定した魔女。その正体は黒羽寧子。
鎮死剤(ちんしざい)
魔法使いが生きるためのカプセル剤。飲まない場合は30時間後に全身の皮膚が裂けて血が噴出し、35時間後に内臓が溶けて死に至る。40時間が経過すると人の形ではなくなる。飲めばすぐに傷はふさがる。
記号番号はDR623G。ドレスデン製薬が製造しているが、基本的に研究所でしか入手できない。小五郎の調査によると、現物からの複製には半年から数年かかるという結果が出た。また、魔法使いの体が溶けるのは体内でプロテアーゼが分泌されているからであり、鎮死剤によってプロテアーゼの作用を止めていると考察されている。
ドレスデン製薬
鎮死剤を製造していた製薬会社。一度倒産した後は一般的な薬を何も作っていない特殊な会社であり、ウェブサイトはおろか書籍化された文献にもほとんど情報が無い。作中では良太らが鎮死剤を盗むために高山工場を訪れ、待ち伏せていた沙織と戦った。
高千穂(たかちほ)
研究所の上位機関、もしくは会議をする場所。九が研究所のある椅子に座ると、連なる山々が一望できる山頂のような場所へ景色が変わる。九の座る椅子から少し離れた前方に向かい合って役員らしき人物が5人座っており、部下である九への尋問・指示を行う。中央で丸い眼鏡らしきものをかけている人物が、リーダー格として描かれている。
ソーサリアン
詳細は不明だが、13話で高千穂に居たリーダーが九の仕事として「ソーサリアンの組成」を挙げている。土屋が研修初日に紹介された「A008」と呼ばれるソーサリアンは物語開始の20年前に組成された出来損ないであり、DNAの塩基配列がATGCではない。また、地球上に存在しない分子が含まれている。
宇宙人
小鳥の供述によると、内臓と筋肉で構成され、ピンク色をした肉塊状の生物であり、もぞもぞと動き、魔女との反応を調査する実験が行われていた。佳奈も実験で同じものを見たが、宇宙人とは聞かされていない。研究所を作った人間は約100年前に宇宙人の遺跡を発見した。
情報端末
茜が寧子に渡した手のひらサイズの端末。表に大きな縦長長方形のディスプレイがあり、下方にボタンが5つ並んでいる。起動には乾電池が2本必要。起動直後にはドイツ語による5行の文が表示され、画面をスクロールすると地図が表示された。カズミの意訳では「今すぐ魔女どもを殺せ ならば真実を伝えよう」。GPSチップも内蔵されている。後述の教会に残されていたパスワードを入力することで、へクセンヤクトとの連絡手段となった。
教会
上記の端末の地図に示されていた中軽井沢にあり、廃墟となっていた。瓦礫の様子から、壊されてあまり時間が経過していないことがうかがえる。壁にはドイツ語でニーベルンゲンの歌の第一章第一節が彫られており、文中の「偉大な英雄」の箇所に血が付けられていた。近隣には老婆のいる土産物屋がある。
シリンダー
茜が寧子に渡した容器。寧子は「宇宙人の受精卵」と聞かされていた。良太に依頼された小五郎が調査した結果、実際に受精卵らしき細胞が入っていた。更に地球上の生物には無い塩基配列が含まれていたが、小五郎は良太にその事実を隠している。

単行本[編集]

巻数 発売日(奥付発行日) 図書コード 表紙
第1巻 2012年5月18日(5月23日) ISBN 978-4-08-879348-1 黒羽寧子
第2巻 2012年8月17日(8月22日) ISBN 978-4-08-879397-9 黒羽寧子
第3巻 2012年11月19日(11月24日) ISBN 978-4-08-879433-4 橘佳奈
第4巻 2013年2月19日(2月24日) ISBN 978-4-08-879524-9 カズミ=シュリーレンツァウアー
第5巻 2013年6月19日(6月24日) ISBN 978-4-08-879564-5 鷹鳥小鳥
第6巻 2013年9月19日(9月24日) ISBN 978-4-08-879651-2 村上良太
第7巻 2013年12月19日(12月24日) ISBN 978-4-08-879669-7 藤崎真子
第8巻 2014年3月19日(3月24日) ISBN 978-4-08-879805-9 若林初菜
第9巻 2014年4月18日(4月23日) ISBN 978-4-08-879806-6 黒羽寧子

テレビアニメ[編集]

2014年4月よりTOKYO MX読売テレビ中京テレビBS11ほかで放送中。

監督は『家庭教師ヒットマンREBORN!』や『生徒会の一存 Lv.2』の今泉賢一、シリーズ構成は『ハマトラ』でプロジェクト構成を担当した北島行徳、キャラクターデザインは『まおゆう魔王勇者』の烏宏明、アニメーション制作は『ウィザード・バリスターズ 弁魔士セシル』のアームスがそれぞれ担当する[8][9]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 岡本倫集英社週刊ヤングジャンプ」連載)
  • 監督 - 今泉賢一
  • シリーズ構成 - 北島行徳
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 烏宏明
  • プロップデザイン - 宮川治雄
  • レイアウト監修 - 阿部達也
  • 美術監督 - 氏家誠
  • 色彩設計 - 佐野ひとみ
  • 撮影監督 - 阿部安彦
  • CGディレクター - 福士直也
  • 編集 - 平木大輔
  • 音響監督 - 土屋雅紀
  • 音楽 - 鴇沢直
  • 音楽制作 - バップYTE
  • 音楽プロデューサー - 小嶋遼、近藤貴郎
  • プロデューサー - 奈良駿介、伊藤憲浩、角田博昭、木村文彦
  • 制作プロデューサー - 小澤一由、川上竜太郎
  • プロデュース - ジェンコ
  • 制作 - アームス
  • 製作 - 「極黒のブリュンヒルデ」製作委員会(バップ、ytv、YTE、ダックスプロダクション日本ナレーション演技研究所、ジェンコ)

主題歌[編集]

オープニングテーマ「BRYNHILDR IN THE DARKNESS -Ver. EJECTED-」
作曲・編曲 - 鴇沢直
エンディングテーマ「いちばん星」
作詞 - keity.pop / 作曲 - モチヅキヤスノリ / 編曲 - 小森茂生 / 歌 - 黒羽寧子(種田梨沙)、橘佳奈(洲崎綾)、カズミ・シュリーレンツァウアー(M・A・O)、鷹鳥小鳥(田所あずさ

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督
第1話 きみを待ちながら 北島行徳 今泉賢一 竹下健一 鳥宏明 -
第2話 魔法使い 玉田博 村司晃英、松本純平 鳥宏明
第3話 鎮死剤

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
東京都 TOKYO MX 2014年4月6日 - 日曜 22:00 - 22:30 独立局
近畿広域圏 読売テレビ 2014年4月7日 - 月曜 25:59 - 26:29 日本テレビ系列 MANPA』 第1部
中京広域圏 中京テレビ 月曜 26:22 - 26:52
日本全域 BS11 月曜 27:00 - 27:30 BSデジタル放送 ANIME+』枠
ニコニコ生放送 2014年4月8日 - 火曜 23:30 - 24:00 ネット配信
ニコニコチャンネル 火曜 24:00 更新
バンダイチャンネル 2014年4月9日 - 水曜 12:00 更新 [注 1]
AT-X 2014年4月11日 - 金曜 23:00 - 23:30 CS放送 リピート放送あり

BD-BOX / DVD-BOX[編集]

発売日 収録話 規格品番
BD DVD
I 2014年7月30日予定 第1話 - 第6話 VPXY-72932 VPBY-10993
II 2014年9月24日予定 第7話 - 第13話 VPXY-72933 VPBY-10994

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 初回は24:00に配信。

出典[編集]

  1. ^ 岡本倫 (2012年1月25日). “okamotolynn: 明日発売のヤングジャンプから新連載を始めます。タイトルは「極 ...”. Twitter. 2013年12月5日閲覧。
  2. ^ 単行本第2巻カバー下の人物紹介より。
  3. ^ 2012年2月29日の作者Twitterでの発言より。
  4. ^ 単行本第8巻カバー下の人物紹介より。
  5. ^ 『週刊ヤングジャンプ』2012年15号第7話175頁、180頁より。同誌同年28号第18話306頁では3メートルとなっている。
  6. ^ 単行本第6巻カバー下の人物紹介より。
  7. ^ 単行本第1巻162頁より。なお、『週刊ヤングジャンプ』2012年15号第7話172頁ではAAA、AA、A、BBB、BB、Bという6段階だった。
  8. ^ 「極黒のブリュンヒルデ」TVアニメ化!来年4月放送開始”. コミックナタリー. 2014年3月13日閲覧。
  9. ^ 岡本倫『極黒のブリュンヒルデ』2014年4月よりTVアニメ化 キービジュアル、スタッフ、放送局情報が初公開”. AniFav. 2014年3月13日閲覧。

外部リンク[編集]