ポケモンカードゲーム

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ポケモンカードゲーム英語: Pokémon Card Game、英題: Pokémon Trading Card Game)は、コンピュータゲームシリーズ『ポケットモンスター』を題材としたトレーディングカードゲーム(TCG)。略称はポケカ[1]、PCG、PTCG。開発元はクリーチャーズ、発売元は株式会社ポケモン[注 1]

概要[編集]

ポケットモンスター』シリーズ(以下、ゲーム版という)内でのポケモンバトルを再現したトレーディングカードゲーム(以下、TCG版という)[2]。ただし、ゲーム版を原作としているわけではなく、それゆえ、設定の相違が度々発生している。

1996年10月20日に「ポケットモンスターカードゲーム」として最初の商品が発売された。子供を中心に普及し、のちのTCGブームの火付け役になったといえる[要検証]。また日本国外でも展開されており、2022年8月現在、世界約77ヶ国で販売され、全世界で累計432億枚以上が出荷されている[3]。また、複数のパートナー企業としばしば提携を行っており、期間限定でプロモーションカードの配布や限定パックの販売が行われている。世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」をはじめ、国内大会も多数行われている。

発売タイトル[編集]

2023年1月までに以下の15シリーズが登場している[4][5]。本項目では、シリーズ名として以下の略称を用いる(登場順、カッコ内は略称)。

  1. ポケットモンスターカードゲーム初期シリーズ) - 発売開始:1996年10月20日[5]
    ただし、単に「初期」と記述されている箇所は、必ずしも初期シリーズを意味しないので注意されたい。
  2. ポケモンカード★neo(neoシリーズ) - 発売開始:2000年2月4日[5]
  3. ポケモンカード★VS(VSシリーズ) - 発売開始:2001年7月19日[5]
  4. ポケモンカード★web(webシリーズ) - 発売開始:2001年10月20日[5]
  5. ポケモンカードe(eシリーズ) - 発売開始:2001年12月1日[5]
  6. ポケモンカードゲームADV(ADVシリーズ) - 発売開始:2003年1月31日[5]
  7. ポケモンカードゲーム(PCGシリーズ) - 発売開始:2004年3月19日[5]
    シリーズ名が「ポケモンカードゲーム」であり、略称が「PCG」である。
  8. ポケモンカードゲームDP(DPシリーズ) - 発売開始:2006年10月27日[5]
    当シリーズ以降のカードは、「殿堂レギュレーション」において使用できる[6]
  9. ポケモンカードゲームDPt(DPtシリーズ) - 発売開始:2008年10月10日[5]
  10. ポケモンカードゲームLEGEND(Lシリーズ) - 発売開始:2009年10月9日[5]
  11. ポケモンカードゲームBW(BWシリーズ) - 発売開始:2010年9月18日[5]
    当シリーズ以降のカードは、「エクストラレギュレーション」において使用できる[6]
  12. ポケモンカードゲームXY・XY BREAK(XYシリーズ) - 発売開始:2013年11月8日[5]
  13. ポケモンカードゲーム サン&ムーン(SMシリーズ) - 発売開始:2016年12月9日[4]
  14. ポケモンカードゲーム ソード&シールド(Sシリーズ[注 2]) - 発売開始:2019年11月29日
  15. ポケモンカードゲーム スカーレット&バイオレット(SVシリーズ[注 3]) - 発売開始:2023年1月20日

用語[編集]

ポケモンカードゲームの歴史上、用語変更やルール改定が幾度となく行われている。ここでは基本的に最新ルール・スタンダードレギュレーションの範囲で用いられる用語を中心に記し、それより前の用語や廃止されたルールなどは補足にとどめることにする。

プレイグラウンドなど[編集]

プレイヤー同士が対戦するスペースをプレイグラウンドといい、その上に使用するカードを置いて対戦を行う。プレイグラウンドは5つの部分に分かれており、それぞれの位置と役割は決まっている。ロストゾーンと手札はプレイグラウンドに含まない。

山札
プレイグラウンドの右側前列に位置する。用意したデッキをよく切って(シャッフル)、裏面を上にして積んだカードの山を置く場所。そのカードの山のことも山札という。基本的に、山札の上から1枚ずつカードを取り、手札に加えたり(山札を引くという)、サイドにおいたりする。おたがいの山札のカードについて、指示もなく内容を見たり順番を並び替えたりしてはならないが、おたがいの山札の枚数はいつでも確認できる。カードの効果で、指定された種類の山札のカードを手札に加える場合、そのカードを相手プレイヤーに確認させなければならない(好きなカードを手札に加える場合は相手プレイヤーに確認させない)。山札のカードのオモテを見たり、手札やトラッシュなどのカードを山札にもどしたときは、通常はそのたびにシャッフルする。
XYシリーズから、カードの効果により指定された種類の山札のカードを選ぶ場合、指定された枚数以下(0枚でもよい)のカードを選べるようになった。ただし、山札以外のカードを選ぶ場合は、これまでと同じように処理する[7][8]
山札を切る(シャッフル)
山札のカードの順番をランダムに並べ替えるために、対戦の開始時または対戦中にカードの効果などで「山札を切る」と指示された時に行う。山札を切る方法として「まず山札のカードを裏向きのまま10枚並べ、その上に1枚ずつカードを重ねていき、出来たカードの束をランダムに重ねて再び1つの束にする」という方法が推奨されているが、時間がかかるため簡略化されることが多い。大会などにおいては不正を防ぐため、自分が切った山札を相手プレイヤーに渡し、再び山札を切らせることが行われる[9][注 4]。 山札の持ち主から見た相手プレイヤーが山札を切る場合、簡略化のために「カット」という方法も認められる。これは山札の上一部を取って2つの山に分け、上下を逆にして重ねる方法である。山札を3つ以上の山に分ける方法である「山札を切る」(シャッフル)と「カット」は明確に区別される[10]
バトル場
プレイグラウンドの中央前列に位置し、常にポケモンを1匹のみ置く。ワザを使えるのは、バトル場にいるポケモン(バトルポケモンという)のみである。
バトル場の横には、手札から「スタジアム」を出して使うことができる。すでに置いてあるスタジアムと同名のカードは使うことができない。別名のカードを出すとき、元からあったカードは持ち主のトラッシュに置く。
ベンチ
プレイグラウンドの中央後列に位置する。バトルポケモン以外のポケモンを最大5匹まで置くことができる。ゲーム版でいうところの「控えのポケモン」であり、バトルポケモンが「きぜつ」や「にげる」などをした際に、代わりにベンチにいるポケモン(ベンチポケモンという)をバトル場に置く。ベンチポケモンはワザを使うことはできないが、ワザのダメージや効果を受けることはありうる。ベンチポケモンの数の上限は、カードの効果で増減することがある。
おたがいのバトル場とベンチを合わせてと呼び、場にいるポケモンを場のポケモンと呼ぶ。カードの説明文に「自分/相手のポケモン」と書かれていれば、自分/相手の場のポケモンをさす。また、「このポケモンがいるかぎり」と書かれていれば、当該ポケモンが場にいることが条件となる。
サイド
プレイグラウンドの左側に位置する。相手のポケモンを何匹「きぜつ」させたかを示すために、カードをウラにして置いておく場所。ゲーム版における、手持ちポケモンの数をあらわす。ゲーム開始時に、スタンダードデッキでは6枚、ハーフデッキでは3枚を山札から引き、サイドに置く。相手のポケモンが「きぜつ」した時、自分はサイドからカードを1枚とり、手札に加える(サイドをとるという。後述のように、とる枚数は1枚とは限らない)。サイドをとるまで、ウラになっているサイドのオモテを見てはならない。サイドはどの順番でとっても良い。先にサイドのカードをすべてとり終えたプレイヤーの勝利となる。カードの効果により、ポケモンの「きぜつ」に関係なくサイドのカードが増減する場合もある。
トラッシュ
プレイグラウンドの右側後列(山札の後ろ)に位置する。「きぜつ」したポケモンやそのポケモンについていたカード、使用済みのカードを置く場所。トラッシュにカードを置くことをトラッシュするまたは単にトラッシュという。トラッシュに置くカードはすべてオモテにし、お互いのプレイヤーは、自分や相手のトラッシュのカードを自由に見ることができる。ワザなどの効果で、トラッシュのカードを山札や手札にもどすことがあるが、その場合はもどすカードを相手プレイヤーに見せなければならない。
ロストゾーン
一部のカードの「ロストゾーンにおく」という効果によりカードが送られる場所。場所はサイドのさらに左側であり、プレイグラウンドの外という扱いである。DPシリーズ拡張パック第6弾「破空の激闘」から追加された[11]。その後Sシリーズ拡張パック「ロストアビス」で復活した。ロストゾーンに置かれたカードはお互い自由に見ることができる。ワザなどの効果でカードの効果を参照する(枚数を数えてダメージを計算する、ポケモンのカードに書かれたワザを使うなど)ことはできるが、トラッシュと異なり、ロストゾーンに送られたカード自体は、その対戦中は再び使用することができない[12][13]
手札
山札やサイドから引いたカード。相手プレイヤーにオモテを見られないように手に持っておく(ただし、手札自体を隠してはならない)。手札のエネルギーカードを自分のポケモンにつけたり、トレーナーズのカードを使ったり、進化ポケモンを自分の場のポケモンに重ねて進化させたり、たねポケモンをベンチに出したりできる。お互いのプレイヤーは、いつでも相手の手札の枚数を確認することができるが、相手の手札の内容を確認することはできない。手札に枚数制限はなく、何枚でも持つことができる。プレイヤーが指示もなく手札をトラッシュすることはできない。

対戦用具[編集]

対戦をする時にプレイヤーが使用する用具を説明する。

デッキも対戦用具の一つである。ぴったり60枚のカードで構成されるスタンダードデッキと、30枚のハーフデッキの2種類が存在する。「たねポケモン」のカードが最低でも1枚入っていて、カードの種類ごとに定められた枚数制限(後述)を満たしたデッキのみ、対戦に使用できる。

以下に挙げる用具は必ずしも公式のもの(単体で、またはセット商品の付属品として市販されている)を用いる必要はなく、対戦する両者が同意すれば、代用のものを用いてもよい。必ずしも使用しなくてよい用具もある。

プレイマット
カードを置く位置を明確にするため、またカードが対戦卓に直接触れることによる傷や汚れを防ぐため、対戦卓にプレイマットを敷いて、その上で対戦することが多い。公式のものには、前述したプレイグラウンドの位置が描かれており、プレイヤーは決められた位置にカードを置く。対面2人分のプレイグラウンドが描かれたものの他、1人用の「ハーフプレイマット」もある[14]。また、引っ張りや摩耗に強いことをうたった「丈夫なプレイマット」も市販されている[15]
デッキシールド
カードに傷や汚れが付かないようにカードに被せる、いわゆるカードスリーブ。公式のものは裏面にポケモンやその他のキャラクターがデザインされており、32枚または64枚くらいのセットで市販されている[16]。スリーブ自体を保護するために、内側や外側に別のスリーブを重ねてもよいが(多重スリーブ)、過去の公式大会では2重までが推奨されていた[17]。デッキごとに、用いるスリーブを何重かを含めて統一しなければならない。もちろん、公式でないスリーブを用いて、またはスリーブを用いずに大会に出場することも可能であるが、カードやスリーブに傷や汚れがあり、表面を見ずにカードの判別ができる状態とみなされるものは俗に「マークド」と呼ばれ、対戦では使用できない[9]
ダメカン
ポケモンが受けているダメージの数値を表すためにポケモンのカードにのせるもの。公式の厚紙製のものがほぼすべてのスターターセットなどに同梱されている他、アクリル製のものが市販されている。1個で10ダメージ分を表す。DPシリーズからは1個で50ダメージ分を表すものが、BWシリーズからは1個で100ダメージ分を表すものが、それぞれ登場した[18]。「ダメカンを○個のせる/とる」などと表記されている場合は、10ダメージ分のものとして処理する。ポケモンが受けたダメージは自然に回復することなく蓄積されるので、対戦にはそれなりの数のダメカンを用意する必要がある。
DPtシリーズまでは「ダメージカウンター」と呼ばれていたが、Lシリーズの開始に合わせて現在の名称に変更された。以前のシリーズのカードに書かれている「ダメージカウンター」は、「ダメカン」と読み替える。
マーカー
ポケモンの受けている状態を表す厚紙製のチップであり、ポケモンのカードにのせて用いる。代表的なものに、毒状態を表す「どくマーカー」と火傷状態を表す「やけどマーカー」があり、公式のものがほぼすべてのスターターパックなどに同梱されている。他にもPCGシリーズ以前には多くの種類のマーカーが登場している。
ポケモンのカードにのせるものの他に、SMシリーズでは、一回のゲーム中に各プレイヤーが一度ずつしか使用できない「GXワザ」を、既に使用したかどうかを記録するのに使う「GXマーカー」が登場した。
コイン
ワザのダメージやトレーナーズの効果の成否などをランダムに決定するために行う、コイントスに用いる。公式のものは「ポケモンコイン」と呼ばれ、多くのスターターセットに付属している他、イベントなどの景品としてオリジナルデザインのものが配布されることもある。基本的には、ホログラム(キラ)加工がなされ光っている面がオモテモンスターボールが描かれた黒一色の面がウラである。かつての公式ルールなどには「ポケモンの絵が描かれている面がオモテ」と記載されているものもあったが、現在ではポケモンの絵がないコインや、両面にポケモンが描かれたコインも存在する。
コインの代わりとして用いる公式の「コインサイコロ」が存在し[19]、容易にコイントスできる透明の「二重サイコロ」がスターターセットに同梱されたこともある[20]。それらのサイコロには、3面に「オモテ」、残り3面に「ウラ」と記載されている。コイントスの不正が起こりにくいことから、大会においても使用されることがある。
コイントス
コイントスは、コインを指で弾いて(またはコインサイコロを振って)、縦に3回転以上させておたがいによく見える場所に落とし(おたがいに見える場所以外に落ちてしまった場合はやり直す)、オモテ/ウラを判定すること。公式にはコインを投げるといい、「コインを○回投げ」などと指示されたときに行う。多くの場合、オモテが出ればコインを投げたプレイヤーにとって有利な結果をもたらすようになっている(効果を使用したプレイヤーにとってではない)。そのため、トスのしかたを調節してオモテを出し続けようとする者がいるが、それは俗に「パストス」と呼ばれる重大なマナー違反である。

対戦中の現象[編集]

自分の番/相手の番とは、自分/相手プレイヤーのいわゆる「ターン」のことである。公式的には「ターン」という呼称を用いず、「自分の番3回ぶん(=3ターン)」、「3回目の自分の番(=3ターン目)」などと呼ぶ[21]

進化など[編集]

ここでは、進化・退化について述べる。レベルアップ・レベルダウンについては、後述の「ポケモンLV.X」を参照。

進化・退化することで、受けていた特殊状態はすべて回復し、ポケモンにかかっていた効果もすべてなくなる。ただし、ついていたカードやダメカンなどはそのままにしておく。

進化
ゲーム版における進化を再現したもの。TCG版における進化は、進化ポケモンのカード(進化カードという)を、それに書かれた説明文に従って、進化前のポケモンに重ねることをいう。進化前のカードはお互いのプレイヤーがいつでも確認可能である。原則として、「たねポケモン→1進化ポケモン」「1進化ポケモン→2進化ポケモン」と段階的に行う。進化すると、多くの場合HPが増加し、使えるワザもより強いものになる。一方、進化前のカードに書かれたワザは使えなくなり、持っていた特性や古代能力もなくなる。
1回の番に何匹でも進化させられるが、ある番に場に出たばかりのポケモンや進化したばかりのポケモンを、同じ番に(再び)進化させることはできない。また、お互いのプレイヤーの最初の番には進化させることはできないが、これも同じ理屈であると解釈されている(「場に出したばかりのポケモンも進化させられる」という効果においても同様である)。
V進化(ブイしんか)
V進化するのは「ポケモンV」のみである。V進化しても、ポケモンVというカード分類には入る。
退化
カードの効果によって、「退化させる」と指示された場合のみ起こる現象である。対象のポケモンから進化カードをはがし、1進化前のポケモンへと退化させる(はがした進化カードは、指示に従い手札または山札にもどす)。このとき、グッズ「ふしぎなアメ」などの効果により「飛び級」の進化をしているなら、飛び級の退化をさせることになる。自分のポケモンであっても、指示もなく進化カードをはがしてポケモンを退化させることはできない。退化したポケモンを、同じ番に再び進化させることはできない(進化したポケモンを同じ番に退化させることはできる)。退化することでポケモンのHPが小さくなり、受けているダメージの方が大きくなった場合、そのポケモンは「きぜつ」する。

ポケモンチェックなど[編集]

ポケモンチェック
お互いのプレイヤーの番が終わるたび、お互いのポケモンの状態を確認すること。ポケモンチェックはどちらのプレイヤーの番にも含まれない。ポケモンチェックの時に効果がはたらく特殊状態・特性などのチェックを行う。
「自分/相手の番の終わりに〜」という記述は、ポケモンチェックとは異なり、自分/相手の番の範疇である。例えば、ポケモンのどうぐ「たべのこし」の効果は「自分の番の終わり」にはたらくので、ポケモンチェックのいかなる処理よりも先に処理しなければならない。
特殊状態
主にワザの効果によってもたらされる状態で、以下の5種類存在する。ゲーム版における「状態異常」を基にしたものであるが、ゲーム版と異なる挙動をするものもある(カード版における挙動は後述)。カードの説明文においては、専ら太字・平仮名/片仮名で表記される。「どく」と「やけど」など、ゲーム版と異なり複数の状態が重なることがある。ただし、「ねむり」「マヒ」「こんらん」および同種の特殊状態同士は互いに重ならず、後に受けたものに上書きされる(例えば、「ねむり」状態のポケモンが新たに「こんらん」を受けると、後者になる。また、ダメカンを2個のせる「どく」状態のポケモンが、新たにダメカンを1個のせる通常の「どく」を受けた場合も、後者になる)。バトル場を離れる、進化・退化を行う、特定のトレーナーズの効果を受けるなどにより回復する[注 5]
この項目では以下、文章を読みやすくするため、特殊状態の5種類および「きぜつ」と「にげる」については漢字表記とする。
どく(毒)
ポケモンに「どくマーカー」をのせることで表される。ポケモンチェックのたびに、そのポケモンにダメカンを1個のせる。ワザを使うことも逃げることもできる。バトル場にいる限り、自然に回復することはない。
やけど(火傷)
ポケモンに「やけどマーカー」をのせることで表される。ポケモンチェックのたびにダメカンを20ダメージ分のせる。その後コインを1回投げ、オモテなら回復、ウラだとやけどは続く。毒と同様、ワザも逃げるも使え、自然に回復しない。
ねむり(眠り)
ポケモンのカードを横向きにすることで表される(左右どちら向きでもよい)。眠り状態のポケモンは、ワザを使えず、逃げられない。ポケモンチェックのたびにコインを1回投げ、オモテなら眠り状態から回復する。
マヒ(麻痺)
眠りと同様、ポケモンのカードを横にすることで表される(左右どちら向きでもよく、眠りと表示上の区別をしなくてもよい)。麻痺状態のポケモンは、ワザを使えず逃げられない。麻痺状態で迎えた自分の番の直後のポケモンチェックの際、麻痺状態から自動的に回復する。
こんらん(混乱)
ポケモンのカードを前後逆向きにすることで表される。混乱状態のポケモンは、ワザの使用を宣言する時にコインを投げ、オモテならワザを使える。ウラならワザを使えず、そのポケモンにダメカンを3個のせる。自然には回復しないが、逃げることで回復する。なお、特殊状態のうち混乱だけはポケモンチェックと無関係である。
初期は、「ワザが失敗した場合、成功ならば与えるはずだったダメージを受ける(お互いの弱点・抵抗力・すべての効果の計算をしない)」「逃げる時もコイントスを行い、オモテなら成功。ウラなら失敗しエネルギーのみを失い、その番は再び逃げられなくなる」という効果であった。

その他の現象[編集]

きぜつ(気絶)
ゲーム版における「ひんし」、アニメ版における「戦闘不能」。ポケモンの受けているダメージが最大HP以上になったとき、また「ポケモンを気絶させる」という効果を受けたとき、ポケモンは気絶する。カードの説明文では専ら太字で「きぜつ」と表記される。自分のポケモンが気絶した場合、次の手順で処理を行う。
  1. そのポケモンが気絶したときにはたらく、または使える効果があれば、それを処理する。
  2. 自分は、そのポケモンのカードと、その進化前のポケモンのカードや、その他ついているすべてのカードをトラッシュする。なお、カードの効果により、トラッシュの代わりにロストゾーンにおく場合もある。
  3. 相手は、サイドを1枚選んでとる。
  4. 気絶したポケモンがバトルポケモンである場合、自分のベンチポケモンをバトル場に出して新たなバトルポケモンとする。
カードの効果により、サイドをとる枚数が1枚増える/減る場合や、気絶させてもサイドをとらない場合もある。気絶すると相手にサイドを2枚、ないしは3枚とられるポケモンも存在する。同時に複数のポケモンを気絶させた場合は、それぞれの分のサイドをまとめてとる。
お互いのバトルポケモンが同じタイミングで気絶した場合、先にベンチポケモンをバトル場に出すのは、次に番を行うプレイヤーである。
カードの効果により、場からポケモンのカードを直接トラッシュする場合があるが、気絶によるトラッシュである場合以外は、トラッシュしてもサイドをとることはできない。そのような効果には、「この効果は気絶ではない」と表記されているものもある。直接ロストゾーンにおく場合も同様である。
にげる(逃げる)
バトルポケモンをベンチに戻すこと。ゲーム版における「交代」である。カードの説明文では、専ら太字で「にげる」と表記され、DPtシリーズまでは名詞的に使われていたが(「にげるができない」など)、Lシリーズからは動詞的に使われる場合もある(「にげられない」など)。ルール上は「にげる」を使うともいう。ベンチポケモンがいるなら、自分の番に1回だけ行える。まず、バトルポケモンについているエネルギー(種類は不問)を、ポケモンのカードに書かれた個数分トラッシュする(1個も書かれていないポケモンは、トラッシュせずに逃げられる)。その後、バトルポケモンをベンチに戻してから、ベンチポケモンをバトル場に出し、新たなバトルポケモンとする。トラッシュするエネルギーが足りない場合や、ベンチポケモンがいない場合は逃げられない。特性やスタジアムなどの効果により、必要なエネルギーの数が増減したりなくなったりする場合がある。
必要なエネルギーの個数は、一概には言えないが、ポケモンごとのイメージによって一定の傾向がある。ただ、ゲーム版で「すばやさ」が高いポケモンなら必要なエネルギーが少ないとは限らない。例えば、ゲーム版ではほとんどのポケモンは進化するとすばやさが上がるが、カードゲームでは進化するにつれて必要なエネルギーが減るポケモンは少ない。
初期は自分の番に何回でも逃げられた。また、逃げるために必要なエネルギーのことを、Lシリーズまではにげるエネルギーと呼んでいたが、BWシリーズからは公式的な用語としては廃止された(現在は「にげるためのエネルギー」と表記される)。
ポケモンの入れ替え
カードの効果で、バトルポケモンとベンチポケモンを入れ替えることがある。「逃げる」とは異なる行動であり、エネルギーをトラッシュしない。逃げられない状態のバトルポケモンも入れ替えられ、回数に制限はない。バトルポケモンを指定してベンチポケモンと入れ替える場合と、ベンチポケモンを指定してバトルポケモンと入れ替える場合の2パターンがあるが、どちらの場合も基本的に、効果を発生させた側が入れ替える元のポケモンを選び、受けた側が入れ替える先のポケモンを選ぶこととなっている[注 6]
同じ番にバトルポケモンを2回入れ替えたり、「逃げる」と入れ替えを1回ずつ行うことにより、バトルポケモンの受けている不利な状態を解消しつつバトル場に居座ることができる。このテクニックを俗にベンチキャンセルという[22]

タイプ[編集]

TCG版のタイプ ゲーム版のタイプ
くさ・むし・どく(1996–2019)
ほのお
/水色 みず、こおり
黄色 でんき
エスパー、どく(1996–2019)、フェアリー(2019–)、ゴースト
茶色/橙色 じめん、かくとう、いわ
あく、どく(2019–)
銀色 はがね
金色 ドラゴン ドラゴン(2012–)
マゼンタ フェアリー フェアリー(2014–2019)
無色 ノーマル、ドラゴン(1996–2012)、ひこう

すべてのポケモンおよびエネルギーに設定されている属性。あるタイプのポケモンおよびエネルギーのことを、○ポケモンおよび○エネルギー(○にはそれぞれのタイプが入る)という。説明文では、タイプの名前は専ら以下に示すマーク(タイプアイコン)で表される。

ゲーム版ではタイプは18種類であるが、TCG版ではある程度簡略化され、これまでに11種類存在する。ゲーム版の「わざタイプ」に相当するものはない。ゲーム版のタイプも参照。

ゲーム版において複数のタイプを持つポケモンは、TCG版ではタイプの異なる複数の種類のカードとして登場することがある。また、以下の傾向とは異なるタイプでカード化されるポケモンも存在する。例えば、ゲーム版におけるルギアはエスパー・ひこうタイプのポケモンであるが、Lシリーズの伝説ポケモン「ルギアLEGEND」は水タイプである。また、PCGシリーズには、本来とは違うタイプを持った「δ-デルタ種」と呼ばれるポケモンが登場している。

草タイプ(くさタイプ)
ゲーム版におけるくさタイプ・むしタイプに相当する。PCGシリーズまでは、どくタイプもここに属していた。葉っぱのマークで表される。
炎タイプ(ほのおタイプ)
ほのおタイプに相当する。のマークで表される。ゲーム版におけるほのおポケモンの種類が少ないため、カードゲームにおいても他タイプに比べ数が少ない傾向にある。
水タイプ(みずタイプ)
みずタイプ・こおりタイプに相当する。または水色水滴のマークで表される。ゲーム版におけるみずポケモンの種類が多いため、数が多い傾向にある。
雷タイプ(かみなりタイプ)
でんきタイプに相当する。黄色稲妻のマークで表される。炎タイプと同様の理由により数が少ない。
超タイプ(ちょうタイプ)
エスパータイプ・ゴーストタイプに相当する。また、DP〜SMシリーズではどくタイプもここに属していた。Sシリーズではフェアリータイプも属している[23]のマークで表される。超タイプを持つポケモンは非常に多い。
闘タイプ(とうタイプ)
じめんタイプ・かくとうタイプ・いわタイプに相当する。茶色またはのマークで表される。
無色タイプ(むしょくタイプ)
ノーマルタイプ・ひこうタイプに相当する。BWシリーズ途中までドラゴンタイプのポケモンも属していた。六芒星のようなマークで表される。ワザを使うのに特定のタイプのエネルギーを必要としないポケモンがほとんどであるが、eシリーズ以降では、ゲーム版でドラゴンタイプであるポケモンの中には、エネルギーのタイプを複数必要とするワザを持っているものも存在する。このタイプを持つポケモンも多い。
悪タイプ(あくタイプ)
あくタイプに相当する。また、Sシリーズからどくタイプも加わった[23]または深緑、弧を下にした三日月のマークで表される。ゲーム版「金・銀」であくタイプが追加されたことに伴いneoシリーズから追加され、当シリーズでは、新しいタイプであることを示すマークが付けられた。
鋼タイプ(はがねタイプ)
はがねタイプに相当する。銀色、逆三角形の周囲を三本の曲線で囲んだようなマークで表される。悪タイプと同様、ゲーム版「金・銀」ではがねタイプが追加されたことに伴いneoシリーズから追加され、当シリーズでは、新しいタイプであることを示すマークが付けられた。
フェアリータイプ
フェアリータイプに相当する。マゼンタ、四芒星の両側を流線型の図形で包み込んだようなマークで表される。ゲーム版「X・Y」でフェアリータイプが追加されたことに伴い、XYシリーズから追加された[24]。同時に、「基本フェアリーエネルギー」も追加された。Sシリーズではゲーム版のフェアリータイプは超タイプに併合され、当タイプは登場しなくなった[23]が、「基本フェアリーエネルギー」を継続できるようになった。
ドラゴンタイプ
ドラゴンタイプに相当する。金色(に近い色)、のようなマークで表される。BWシリーズ「ドラゴンセレクション」から追加された(新タイプであることを示すものは特に付されなかった)[25]。他のタイプとは異なり、ポケモンのタイプであってエネルギーのタイプではないため、当タイプの基本エネルギーは存在せず、後述の「オーロラエネルギー」なども当タイプを持たない。当タイプのポケモンのほとんどは、2つのタイプのエネルギーを必要とするワザを持っている。

ポケモンのカードの内容[編集]

主にポケモンのカードに書かれている情報である。

対戦に関係する情報[編集]

以下に、対戦に密接に関係する情報を挙げる。

カード名
ポケモンのカードの名前。ポケモン以外のカードの名前も同じ箇所に書かれる。同名/別名のカードの識別は、これにより行われる。具体的な識別方法は後述する。
HP(エイチピー)
ポケモンごとに設定されたヒットポイント(体力)。受けているダメージの合計がHP以上になったポケモンは気絶する。必ず10の倍数である。強力なポケモンほどHPが大きい傾向にある。
タイプ
ポケモンに設定されたタイプ。1つまたは2つのタイプアイコンが付されている。詳しくは#タイプを参照。
分類(進化マーク)
ポケモンのカードを手札から場に出す方法による区分。BWシリーズ以降、公式的には進化マークと呼ぶが、誤解が生じるため、本項目においては「分類」という呼称で統一する。「たね」「1進化」「2進化」などと記されている。ポケモン名の下あたりには、例えば「ハリマロンから進化」などと具体的な方法が明記されている。分類が同じならば、場に出す方法も同様である。詳しくは#ポケモンのカードを参照。
ワザ
ポケモンの持つ「」。ルール上およびカードの説明文においては、専ら片仮名で「ワザ」と表記される。TCG版におけるワザの挙動は、ゲーム版における同名の「わざ」を意識した物が多い。ただし、ゲーム版ではダメージを与えられない「へんかわざ」とされているワザにダメージが設定されていたり、その逆の場合もある。
ほとんどのポケモンは、1〜3個程度のワザを持っている(ワザを持たないポケモンや、4個持っているポケモンも稀に存在する)。ワザにはダメージや効果が設定されている(一方のみの場合もある)。ワザごとに、必要なエネルギーの種類と数が設定されており、必要な条件を満たせないワザは使えない。DPシリーズ以降、エネルギーを必要としないワザも一部存在する。そのようなワザには、必要なエネルギーの箇所にのようなマークが付されている。ワザを使っても、指示されない限りエネルギーはトラッシュしない。原則として、ワザを使用するとそのプレーヤーの番は終了し、ポケモンチェックに移行する。ワザは失敗することもあるが、失敗した場合もワザを使用したことになる(混乱などの外的な要因で失敗した場合を除く)。カードの効果により、特定の条件でワザのダメージを増減させたり、ダメージや効果を受けなくなる場合がある。
かつてはワザの説明文に、太字で「自分/相手」という表記(それぞれ、ワザを使うポケモン自身/ワザを受ける相手のバトルポケモンを意味する)が用いられたが、Lシリーズから公式用語としては廃止された。
ワザのエネルギー
ワザ名の左にあるアイコンは、ワザに必要なエネルギーのタイプと数を示す。そのタイプは、草・炎・水・雷・超・闘・悪・鋼・フェアリーの9種類である。無色タイプのアイコンが付されているワザも存在するが、このアイコンは必要とするエネルギーの種類を問わないという意味であり、無色エネルギーを要求するものではない。なお、必要なエネルギーのタイプは、必ずしもポケモンのタイプと一致しない。例えば、「なみのりピカチュウ」は雷タイプのポケモンであるが、ワザ「なみのり」を使うにはエネルギーが必要である。
かつてはワザに必要なエネルギーのことをワザエネルギーと呼んでいたが、Lシリーズから公式用語としては廃止された(現在は「ワザに必要なエネルギー」と表記される)。
ワザのダメージ
ワザ名の右にある数字はワザのダメージを表し、HPと同様に必ず10の倍数である。ワザ名の下にある文章はワザの説明文であり、その説明に従ってダメージを与える対象・量が決定される場合がある。ダメージの右に「+/-/×」が付されている場合は、条件によってダメージが変動することを示す。強力なポケモンほど、ワザのダメージが大きい傾向にある。
ワザの効果
ワザの説明文のうち、ダメージ以外のものは、すべて効果である。ポケモンに与えるもの(バトルポケモンを特殊状態にする、ついているエネルギーをトラッシュするなど)、プレイヤーに与えるもの(グッズを使えなくする、山札からカードを引くなど)などに分かれる。「相手のポケモンにダメカンをのせる」「相手のポケモンを気絶させる」などは、ダメージでなく効果であるので注意が必要である。なお、効果を持つワザを持っていないポケモンも存在し、俗にバニラと呼ばれている。HPやワザのダメージが小さくても、ワザの効果が優秀であるために強力なポケモンとみなされるものもある。
持続する効果
次の相手の番の終わりまで、ポケモンの弱点がなくなる」などといった、一定の期間続く効果のことを持続する効果という。ポケモンが受けている持続する効果は、バトル場を離れたり、進化・退化・レベルアップ・レベルダウンをすることでなくなる。プレイヤーが受けている持続する効果は、「受けている効果はなくなる」効果のあるカードを使った場合などを除き、その効果が続く間はなくなることがない。
特性(とくせい)
BWシリーズから登場したワザ以外の能力。「宣言して使う」ものと、「自動的にはたらく」ものの2種類存在する。HPやワザが貧弱でも、特性が優秀であるために強力なポケモンとみなされるものもある。前者は、ワザとは異なりエネルギーなしで使え、原則として使っても自分の番は終わらない。一部に、特性を持つポケモンのカードが手札やトラッシュにある時に使うものも存在する。後者は、その特性を持つポケモンが場に出ているだけで自動的に効果がはたらいている(プレイヤーの意思ではたらかなくすることはできない)。ただし、はたらく条件の設けられているものが多い。
弱点・抵抗力
ほとんどのポケモンが弱点を持ち、多くのポケモンが抵抗力を持っている。複数の弱点や抵抗力を持つポケモンも一部存在する。弱点・抵抗力は、ゲーム版のタイプの相性を再現したものである。ただしゲーム版と異なり、ワザを与える側のタイプとは、そのポケモン自身のタイプである。ポケモンについているエネルギーのタイプでもない。それぞれのダメージの変化量は、PCGシリーズまではカードに記載されず、DPシリーズから記載されるようになった(具体的数値は後述)。ポケモンに設定される弱点・抵抗力は、概ねゲーム版のそれと一致しているが、本来は「効果はいまひとつ」であるはずのタイプが弱点として設定されていたり、「効果はない」はずのタイプが抵抗力として設定されず、場合によっては弱点として設定されることもある。ゲーム版のタイプ相性も参照。
弱点・抵抗力の影響を受けるのは、ワザのダメージだけである(例えば、ダメカンをのせるという効果において、のせるダメカンが増減することはない)。ワザを使うポケモン自身へのダメージも、弱点・抵抗力の計算をするが、ベンチポケモンへのダメージは、特別な場合を除いてそれらの計算をしない。弱点・抵抗力に両方当てはまる場合は、弱点の計算を先に行う。ダメージを与える時、弱点・抵抗力の計算をしないワザも存在する。
弱点
ポケモンが苦手とするタイプ。ワザを使うポケモンのタイプと同じタイプの弱点を持つポケモンにダメージを与える(弱点を突くという)場合、ダメージが増加する。増加量は、PCGシリーズまでは一律に「×2」とされていたが、DPシリーズからは増加量が個別に設定(+10〜40、および×2)された。Lシリーズからは再び一律に「×2」となった。ポケモンが持っている2つの弱点(×2)の両方を突く場合、与えるダメージは4倍(=2×2)となる。弱点におけるダメージの変化量を変更する効果を持つ特性などや、弱点をなくす効果を持つスタジアムなどが存在する。
抵抗力
ポケモンが抵抗を持つタイプ。ワザを使うポケモンのタイプと同じタイプの抵抗力を持つポケモンにダメージを与える場合、ダメージが減少する。減少量は、初期は一律に半分(端数は切り上げ)、PCGシリーズまでは一律に「-30」とされていたが、DPシリーズからは減少量が個別に設定(-20〜30)され、Lシリーズからは一律に「-20」となった。Sシリーズからは再び「-30」となった。
にげる
ポケモンが逃げる際にトラッシュしなければならないエネルギーの個数が無色タイプのアイコンの数で示されている。
特別ルール
一部のポケモンに適用される特別なルール。SMシリーズの「GXルール」や、Sシリーズの「VMAXルール」などがある。カードに明記されていないものと共に#特殊なポケモンおよび#過去のシリーズに登場した特殊なポケモンの節に詳述されている。
ウルトラビーストのマーク
SMシリーズに登場した特殊なポケモンのカテゴリ「ウルトラビースト」であることを示す。詳しくは後述する。
レギュレーションマーク
SMシリーズから追加された、各種レギュレーション(詳細は後述)に於いて使用可能なカードを判定するためのマーク。現在A〜Hが存在し、スタンダードレギュレーションではF〜Hのカードが使用可能。

その他の情報[編集]

ポケモンのカードには、以下のような対戦では用いない情報も記載されている。

ポケモンのデータ・説明文
ゲーム版の「ポケモン学」による分類および高さ/重さ、ポケモン図鑑に書かれている説明文が記載されている。
エキスパンションマーク
どの商品に入っているカードかを示す。スターターパックなどのカードがバラバラになっても、これを頼りに元に戻すことができる[26]。同名のカードを区別するのにも使える。
コレクションナンバー
各商品に封入されるカードの種類の総数と、その商品の何番目のカードであるかを示す(例えば、20/50とあれば、50種類中の20番目のカードであることを意味する)。分子が分母より大きいようなカードも存在し、それらは公式的には「隠しカード」扱いである(例えば、51/50)。エキスパンションマークとともに、カードの区別にも用いる。
レアリティマーク
拡張パックにおける、収録カードの出やすさを示す。出やすい方からC(コモン、とてもよく出るカード)・U(アンコモン、よく出るカード)・R(レア、珍しいカード)・RR(ダブルレア、かなり珍しいカード)・RRR(トリプルレア、RR以上に珍しいカード)の他、隠しレアリティとしてSR(スーパーレア、とても珍しいカード)・HR(ハイパーレア、さらに珍しいカード)・UR(ウルトラレア、拡張パックの中でもっとも珍しいカード)が存在する。SRとHRは拡張パックや公式サイトにその存在が示されており、URは注目カードとして紹介されたことがある[27]ものの、HR以上は公式サイトのカード検索ではヒットしない。R以上がキラカードである。LEGENDシリーズ以前は、●(Cに相当)・◆(Uに相当)・★(Rに相当)などの記号で示されていた。
イラストレーター名
カードのイラストを制作した人物の名前が、「Illus. ○○」とローマ字表記で記されている。
エディションマーク(ファーストエディションマーク)
各商品の初回生産分であることを示す。VS〜XYシリーズの内、このマークが表記されていないカードは再版生産分である。なお、プロモーションカードや、BWシリーズ以降の構築済みデッキに入っているカードにはこのマークが示されていない。SMシリーズからは廃止された。

以下の情報は、現在のスタンダードレギュレーションで使えるポケモンのカードには記載されていない。

レベル(LV.)
初期〜neoシリーズ、DP〜DPtシリーズのポケモンのカードには、カード名の右にレベルが示されていた。単なるレベル違いのカードは、同名のカードとして扱われる。レベルはカードの区別には用いられるが、基本的には対戦に直接影響しない。レベルが「X」である「ポケモンLV.X」(後述)も存在し、こちらは特別なルールをもつ。
特殊能力
neoシリーズまで存在した、ワザ以外の能力。特性のように、使うタイプとはたらくタイプの2種類存在した。使い方やはたらき方は特性と同様であるが、それぞれ別物として扱う。eシリーズ開始に伴い、ポケパワーとポケボディーに再分類された。
ポケパワー・ポケボディー
特殊能力が分裂する形で登場し、Lシリーズまで存在した、ワザ以外の能力。ポケパワーは使うタイプに対応し、名称は赤字で表記される。特殊状態の時には使えないものが多い。ポケボディーははたらくタイプに対応し、名称は緑字で書かれる。進化すると、進化前のポケモンが持っていたポケパワー・ポケボディーは引き継がない。
δマーク(デルタマーク)
PCGシリーズに登場した「δ-デルタ種」のポケモン[28](後述)であることを示す。
きのみ(木の実)・どうぐ(道具)
DPシリーズに登場した「きのみつきポケモン」「どうぐつきポケモン」が持つ、ワザ以外の能力。当時存在したポケボディーのように自動で何度でもはたらくが、ポケボディーとは別物である。「ポケモンのどうぐ」にも含まない。
SPマーク(スペシャルマーク)
DPtシリーズに登場した「SPポケモン」(後述)であることを示す。
プラズマ団マーク
BWシリーズに登場した「プラズマ団」のカードであることを示す。詳しくは後述する。
古代能力
XYシリーズ拡張パック第5弾「ガイアボルケーノ・タイダルストーム」で初登場した、ワザでも特性でもない能力[29]。それらを持つポケモンが場に出ているだけで自動的にその効果がはたらいている。古代能力と特性を両方持つポケモンも存在する。2015年7月現在、以下の10種類存在する。
  • Ωバリア・αグロウ・Ω連打・α回復 - 「ガイアボルケーノ・タイダルストーム」で登場。
  • Δプラス・Δ進化・ Δワイルド - 「エメラルドブレイク」および「メガバトルデッキ60 メガレックウザEX」 で登場[30][31]
  • θマックス・θダブル・θストップ - 「バンデットリング」で登場[27]

遊び方[編集]

本節では、SMシリーズの登場に合わせて発表された基本的なルールを説明する[32]。このルールをプレイルールと呼ぶ[33]。公式サイトには、カードのテキストなどの細かなニュアンスを理解するための、詳細な内容が記されているルールガイドもある[34]

公式大会などでは、運営・進行の円滑化を図るため、プレイルールに調整を加えたレギュレーションと呼ばれる特別ルールを使用することが多い[35]。イベント全体について定めたフロアルールもある[9]

なお、公式大会など以外では、お互いが納得できるなら必ずしもこれらのルールに従う必要はなく、オリジナルのルールを用いてもよいということになっている。公式サイトには「かんたんルール」と称して、一部のルールを変更・省略したものがいくつか紹介されている[36]

基本ルール[編集]

  • 対戦は基本的に2名のプレイヤーにより、1対1で行われる。
  • スタンダードデッキでは、「基本エネルギー」および後述する特別なカードを除き、同名のカードを4枚まで入れられ、サイドを6枚おいて対戦を始める。ハーフデッキでは、同名のカードを2枚まで入れられ、サイドを3枚おく。
  • プレイルールとカードの効果が相反する場合は、カードの効果を優先する[注 7]。1ターンに複数枚のエネルギーカードをポケモンにつけたり、飛び級の進化もできるのはこのためである。
  • 「○○する」という効果と「○○できない」という効果が重なった場合は後者を優先する。「ワザのダメージを受けない」という効果と「かかっている効果を計算しない」という効果が重なった場合は後者を優先する。

プレイの流れ[編集]

対戦卓にデッキおよびその他の対戦用具を置き、対戦の準備をする。

  1. 「よろしくおねがいします」とあいさつをして、握手をする。
  2. じゃんけんをして勝ったプレイヤーが先攻か後攻かを選ぶ。
  3. デッキを前述の方法で切り、ウラにしてプレイグラウンドに置き、山札とする。
  4. 山札から7枚のカードを引いて手札とする。
  5. 手札の中から、たねポケモン1枚をウラにしてバトル場に出す。最初に引いた手札にたねポケモンが含まれない場合、相手に確認させた後、手札を山札に戻し、3.からやり直す。
  6. ここから対戦を開始するまでの間、手札に余分にたねポケモンがあるなら、いつでも好きなだけウラにしてベンチに出してよい(出さなくてもよい)。
  7. 山札の上から決められた枚数のカードをとり、サイドに置く。
  8. 5.で相手が手札を引き直していたなら、このタイミングで、自分は山札からカードをもう1枚引いてよい(引かなくてもよい)。何度も引き直していたなら、その回数分まで山札をまとめて引いてよい。ただし、お互いのプレイヤーが同時に引き直していたなら、どちらのプレイヤーも追加で山札を引くことはできない。
  9. 場のポケモンをオモテにして、対戦を開始する。先攻プレイヤーの番。
  10. 番の初めに山札からカードを1枚引く。
  11. 1回の番の間には、以下の6つの行動を、任意の順序・タイミングで、何度でも行える(一部の行動には回数に制限がある)。
    • 手札のたねポケモンをベンチに出す
    • ポケモンを進化させる
    • 手札のエネルギーをポケモンにつける
    • 手札のトレーナーズを使う
    • 特性を使う
    • 「にげる」を使う
  12. バトルポケモンのワザを1つ使用する、またはワザを使用しないことを宣言することで番が終了する。ワザを2回使えるポケモンも存在する。この手順について詳しくは次節で述べる。
    XYシリーズから、一部のワザを除いて[30]先攻プレイヤーの最初の番にはワザが使えなくなった[37]
  13. ポケモンチェックを行う。詳しくは次々節で述べる。
  14. 後攻プレイヤーの番。10.から12.を行う。
  15. ポケモンチェックを行う。

以下、決着がつくまで10.から15.までを繰り返す。対戦終了後、「ありがとうございました」とあいさつし、握手する。

ワザの使用手順[編集]

ワザの使用、ダメージや効果の処理の手順の詳細を説明する。

  1. バトルポケモンが使うワザを1つ決めて、相手プレイヤーに伝える。
  2. ワザを使うポケモンに「ワザの成否を判定させるカードの効果」がかかっているなら、その処理を行う。例えば、「ワザを使うとき……コインを1回投げる。ウラならそのワザは失敗」など。
  3. ポケモンが混乱状態なら、その処理を行う。
  4. 使うワザ自体に「失敗の条件」が設定されているなら、その処理を行う。「コインを1回投げ、ウラならこのワザは失敗」など。
  5. 「ダメージを与える前に……」と書かれた処理を行う。
  6. そのワザにダメージがある場合は、ダメージ計算をして、最終的なダメージをポケモンに与える[注 8]。計算方法はすぐ後で述べる。
  7. ワザにダメージ以外の効果がある場合は、その処理を行う[注 9]
  8. ワザを受けた後にはたらく効果の処理を行う。「ワザを使ったポケモンを毒にする」など。
  9. ダメージや効果を受けて、残りHPがなくなったポケモンは、ここで「気絶」判定となる。
    ただしポケモンに、残りHPがなくなって気絶する前にはたらく効果がかかっているなら、その指示に従う。「残りHPがなくなっても気絶せず、残りHPが『10』の状態で場に残る」など。
  10. ポケモンが気絶した時の処理(前述)を行う。
    ポケモンが気絶した時にはたらくカードの効果も、ここで処理する。「自分の山札から好きなカードを1枚選び、手札に加える」など。
  11. ワザを2回使えるポケモンが2回目のワザを使うなら、1.に戻る。
  12. 「自分の番の終わりに……」と書かれた処理を行う。
  13. 自分の番が終わり、ポケモンチェックへ移行する。

ダメージの計算方法の詳細を説明する。

  1. ワザ名の右にある数字と、ワザの説明文に基づいて、基本ダメージを計算する。この計算でダメージが「0」以下となった場合、ここでダメージの計算を終える(ダメージは与えられない。以下同じ)。
  2. ダメージを与えるポケモンに、ダメージを変更する効果がかかっているなら、その計算を行う。例えば「このポケモンが使うワザのダメージは『+10』される」など。ここまでの計算でダメージが「0」以下となった場合、ここで計算を終える。
  3. 弱点をもつタイプのポケモンから受けるダメージを増加させる(×2など)。ベンチポケモンへのダメージは、弱点・抵抗力の計算をしない。
  4. 抵抗力をもつタイプのポケモンから受けるダメージを減少させる(-20など)。ここまでの計算でダメージが「0」以下となった場合、ここで計算を終える。
  5. ダメージを受けるポケモンに、ダメージを変更する効果がかかっているなら、その計算を行う。例えば「このポケモンが受けるワザのダメージは『-20』される」など。
  6. 最終的なダメージをポケモンに与える。ここまでの計算でダメージが「0」以下となった場合、またはダメージを受けるポケモンに「ワザのダメージを受けない」という効果がかかっている場合は、ダメージを与えられない。

ポケモンチェックの手順[編集]

ポケモンチェックにおける処理の手順を説明する。

  1. 毒状態のポケモンに、ダメカンを1個(10ダメージぶん)のせる。のせるダメカンの数が異なる特別な毒状態も存在するが、その後通常の毒状態になる効果を受けた場合、毒状態が上書きされる。
  2. 火傷状態のポケモンに対してダメカンを2個のせる。その後コインを1回投げ、オモテなら火傷状態がなくなり、ウラなら火傷状態が継続する。
  3. 眠り状態のポケモンに対してコインを1回投げる。オモテなら眠りから回復し、ウラなら眠りが続く[注 10]
  4. 麻痺状態で自分の番を1回過ごしたポケモンは、麻痺から回復する。
    • お互いのポケモンに同種の特殊状態がある場合、そのチェックは両者同時に行う。
    • ポケモンチェックの時にはたらくカードの効果のチェックは、すべての特殊状態のチェックの前に行うか後に行うか、任意に決められる。そのような効果が複数ある場合は、その各々について決められる。ただし、特殊状態のチェックの途中に割り込ませることはできない。
    • お互いのポケモン/プレイヤーにはたらく効果の場合、そのチェックの順序を決定するプレイヤーは効果を受ける側となっており、両者それぞれが順序を決定できる。
  5. すべてのチェックが終わった後、受けているダメージが最大HP以上になったポケモンや、その他気絶することになっているポケモンは、すべて同時に気絶する。ポケモンチェックが終わるまでは気絶しない

勝敗の判定[編集]

いずれかのプレイヤーが以下の条件を満たした場合、以下の説明に従って勝敗が決定する。

  1. サイドをすべてとり終える:相手のポケモンが何らかの原因で気絶するたびに、サイドをとっていく。サイドをすべてとり終えた時点で、そのプレイヤーの勝利となる。
  2. 場にポケモンがいなくなる:自分の場にいるポケモンが、気絶などにより全員いなくなると、そのプレイヤーはサイドの残り枚数に関係なく敗北となる。ゲーム版で言うところの「全滅」と同じである。
  3. 番の初めに山札を引けない:番の初めには、必ず山札からカードを引く。その時に山札がない場合、そのプレイヤーは敗北となる。ただし、番の途中に山札のカードがなくなっても(番の初めに山札の最後の1枚を引いた場合を含む)、その時点では敗北とならない。また、番の初め以外にカードの効果で山札を引く際には、山札がなくても敗北にはならない。
  4. カードの効果での勝利:このゲームは上記のルールで勝利する他、一部のカードの効果で勝利することもできる。現在そのような効果を持つカードは、Lシリーズバトル強化パック「ロストリンク」[13]に収録されているスタジアム「ロストワールド」などがある[注 11]
  • 両者が同時に勝利条件(1.2.)を満たした場合、満たした条件数の多いプレイヤーの勝利となる。同数の場合、ルール上は引き分けとなるが、公式大会などではサドン・デスを行う場合がある[38]。サドン・デスでは、サイドを1枚のみセットし、最初から対戦をやり直して決着をつける。サドン・デスは、決着するまで何度でも繰り返す。
  • 大会によって定められた制限時間がなくなって対戦終了となった場合の勝敗のルールは、大会毎に定められている。例として、引き分けまたは両者敗北とする場合や、残ったサイドの枚数が少ないプレイヤーの勝利となり、サイドが同数の場合は、延長戦として、終了時点から対戦を再開し、先にサイドをとったプレイヤーの勝利となる場合などがある(ゴールデンゴールのようなもの)。

レギュレーション[編集]

現在、ポケモンカード公式サイトでは3つのレギュレーションが定められている[39]

スタンダードレギュレーション
2003年のバトルロードスプリング☆2003で制定され現在まで運用されているルール(スタンダードレギュレーションという名称になったのはSMシリーズから[32])。一定のサイクルでそれまでのカードが使用可能カードから除外される(俗にスタン落ちと呼ばれる)。
  • バトルロードスプリング☆2003で1回目のスタン落ちが行われ、旧裏面のカードが全て除外され、以降の大会ではポケモンカードVS以降の新裏面のカードのみが使用できることになった。
  • バトルロードスプリング☆2005で2回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードeまでのカードが全て除外され、以降の大会ではADV以降のカードのみが使用できるようになった。
  • バトルロードスプリング☆2007で3回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードADVまでのカードが全て除外され、以降の大会ではPCG以降のカードのみが使用できるようになった。
  • バトルロードスプリング☆2009で4回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードゲーム(PCG)までのカードが全て除外され、以降の大会ではDP以降のカードのみが使用できるようになった。
  • ポケモンワールドチャンピオンシップス2011で5回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードDPtまでのカードが全て除外され、以降の大会ではLEGEND以降のカードのみが使用できるようになった。
  • ポケモンワールドチャンピオンシップス2015で6回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードLEGENDまでのカードが全て除外され、以降の大会ではBW以降のカードのみが使用できるようになった。
  • ポケモンワールドチャンピオンシップス2016で7回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードBWまでのカードが全て除外され、以降の大会ではXY以降のカードのみが使用できるようになった。
  • ポケモンワールドチャンピオンシップス2018で8回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードXYまでのカードが全て除外され、以降の大会ではSM以降のカードのみが使用できるようになった。
  • チャンピオンズリーグ2020 東京で9回目のスタン落ちが行われ、ポケモンカードSMのカードのうち、左下に表示されたレギュレーションマークが「A」のカードが除外され、以降の大会ではSMおよびSのカードのうち、レギュレーションマークが「B」、「C」または「D」のカードが使用できるようになった。[40]
エクストラレギュレーション
BWシリーズのスタン落ちに伴って制定されたレギュレーションの一つ(エクストラレギュレーションという名称になったのはSMシリーズから。それ以前は「BW以降レギュレーション」や「BWレギュレーション」と呼ばれていた[32])。BWシリーズ以降のカードが使用可能。一部、対戦で使うことのできない禁止カードが存在する[41]
殿堂レギュレーション
BWシリーズになった後の2011年に登場したレギュレーションの一つ[注 12][42]。DPシリーズ以降のカードが使用可能。強力なカードに対して、その強さに応じて殿堂ポイントが付けられる。殿堂ポイントは星(★)の数で表され、★(1ポイント)・★★(2ポイント)・★★★(3ポイント)のカードが存在する(これまでに★★★★(4ポイント)に指定されたカードは存在しない)[42]。このルールを用いたデッキには、殿堂ポイントの付けられたカード(殿堂カードという)を、その星の数が合計で4ポイント以下となるまでしか入れることができない。一部、対戦で使うことのできない禁止カードも存在する。
殿堂レギュレーションにより、スタンダードレギュレーションやエクストラレギュレーションで使用できないDP〜Lシリーズのカードも使用できる公式大会などが開催されている[43]

特殊ルール[編集]

40枚デッキルール
初期シリーズのイントロパックのルール。基本的な進行はスタンダードデッキと変わらない。
ガルーラルール
2人一組で行う。ただし、実際に卓についてプレイするのは1人ずつ。「タッチ交代!」のカードを4枚入れた計64枚のデッキを使い、どちらかのチームのポケモンが気絶した時、もしくは「タッチ交代!」が使用された時、プレイヤーを交代してゲームを続ける。
新ガルーラルール
2人一組で行う。ただし、実際に卓についてプレイするのは1人ずつ。デッキは前の裏面のカード29枚+「タッチ世代交代!」と今の裏面のカード29枚+「タッチ世代交代!」の30枚デッキを2つ使う。どちらかのチームのポケモンが気絶した時、もしくは「タッチ世代交代!」が使用された時、プレイヤーおよび使用するデッキを交代してゲームを続ける。
ミニマムルール
デッキは6枚。サイド・山札はなく、手札はデッキのカードすべて。逃げる時、トラッシュするエネルギーはすべて手札に戻る。相手のポケモンを1匹倒せば勝利。
クウォータールール
デッキは15枚。サイドは1枚。基本エネルギーを除く同名のカードは1デッキにつき1枚のみ。
プラスルマイナンルール
2人一組で行う。デッキは56〜58枚のデッキに「タッチ交換!」のカードを2〜4枚入れた60枚デッキ。手札は1人のプレイヤーにつき、最初に5枚引く。パートナーと相談してもよい。「タッチ交換!」が使用された際、パートナーと手札を交換する。1ターンごとにパートナーとプレイヤーを交代する。
ダブルバトル
ゲーム版におけるダブルバトルを再現したルール。Lシリーズの開始に伴い廃止された。使用できるカードは「今のウラ面」のカードに限る[注 13]。バトル場に出すポケモンの数は2匹となり、自分の場にポケモンが複数いる場合は、バトルポケモンを1匹だけにしておくことはできない。ベンチに出せるポケモンは4匹まで、自分の番ごとに使えるワザは片方のポケモンの1つだけで、どちらの相手のバトルポケモンに攻撃してもよい(ゲーム版とは異なり、自分のポケモンを攻撃することはできない)。ポケモンチェックの時、自分の両方のバトルポケモンが特殊状態なら、どちらから順番にチェックしてもよい。
WAKUWAKUルールカード
BWシリーズ構築デッキ「みんなのWAKUWAKUバトル」に収録されているルールカード(デッキに入れるものではない)。この商品のカードで対戦するとき、対戦開始時に全12枚のルールカードから1枚選ぶ。引いたプレイヤーはその対戦中、カードに書かれたルールが適用される。以下に、ルールカードの一部を挙げる。
シズイの根性
自分のポケモン全員の最大HPは、それぞれ「30」大きくなる。
アデクの試練
自分の番に自分が笑ってしまったら、その番、自分のポケモンはワザを使えない。

カードの種類[編集]

対戦に使用されるカードはポケモンのカード、エネルギーのカード、トレーナーズのカードの3種類に大別される。

ポケモンのカード[編集]

ワザを使って戦う、ポケモンのカード。バトルは専ら、これらのカードによって行われる。

同じポケモンであっても、カード名が違うなら別名のカードである。例えば、「キュレム」「ブラックキュレム」「ホワイトキュレム」「キュレムEX」「ブラックキュレムEX」「ホワイトキュレムEX」はすべて別名のカードであり、スタンダードデッキにはそれぞれ4枚ずつ入れられる。

BWシリーズ以降のカードテキストでは、場にいるポケモンの分類は、あくまで「ポケモンのカードに書かれた分類」だけで判断するようになった。例えば、「テッカニン(DP5)」のポケパワー「からぬけ」の効果で場に出た「ヌケニン」(カードに「1進化ポケモン」と書かれている)は「たねポケモン」として扱うと書かれているが、現在では「(進化していない)進化ポケモン」として扱う。また、ポケパワー「ベイビィしんか」の効果で進化しているポケモン(カードに「たねポケモン」と書かれている)は、かつては「進化ポケモン」として扱ったが、現在は「(進化している)たねポケモン」として扱う。

通常のポケモン[編集]

現行のスタンダードレギュレーションにおいては、いわゆる通常のポケモンとしてたねポケモンおよび進化ポケモンが存在する。

たねポケモン
手札からベンチに直接出すことのできるカードで、分類はたね。デッキには、この「たねポケモン」を1枚以上入れなければならない。
進化ポケモン
手札から場に出ているポケモンに重ね、進化させるカード。たねポケモンや復元ポケモンに重ねる1進化ポケモンのカード(分類は1進化)、1進化ポケモンに重ねる2進化ポケモンのカード(分類は2進化)が存在し、2つを合わせて進化カードという。また、シリーズによって特殊な進化ポケモンもいくつか登場している。カードの効果で、単に「進化ポケモン」と示された場合は、すべての種類を含んで解釈する。原則として、進化カードを直接場に出すことはできない。
基本的にゲーム版と同じ進化の段階を踏むが、かつて一度でもたねポケモンであったポケモンは、ゲーム版で進化前が追加されてもTCG版では進化ポケモンになったりせず、進化前のポケモンがたねポケモンとして追加されるのみである。このことは、後述の「ベイビィポケモン」を参照。

特殊なポケモン[編集]

ポケモンV(ブイ)
Sシリーズの「スターターセットV」から登場。前述の「ポケモンGX」の後継的存在である。ポケモンVには、カード名に「○○V」とついている。HPが高かったりとても強力なワザや特性を持つものが多いが、気絶した場合、相手にサイドを2枚とられる(Vルール)。
ポケモンGXとは異なり、本来進化系のポケモンもたねポケモンとして登場している(仕組みとしてはポケモンEXに近い)。
ポケモンVMAX(ブイマックス)
Sシリーズ拡張パック第1弾「ソード・シールド」から登場。ゲーム版におけるダイマックス、キョダイマックス、ムゲンダイマックスを再現したもの。特定のポケモンVから進化させるカードである。カード名に「○○VMAX」とついている。分類はV進化であり、進化ポケモンとして扱う。進化方法に一般の進化ポケモンとの違いはない。TAG TEAMを超える程の高いHPを持ち、ワザや特性も強力なものが多いが、気絶すると相手にサイドを3枚とられる(VMAXルール)。ポケモンVMAXはポケモンVの一部であり、カードに「ポケモンV」と書かれていた場合ポケモンVMAXを対象に含む。
ポケモンVSTAR(ブイスター)
Sシリーズ拡張パック第17弾「スターバース」から登場。特定のポケモンVから進化させるカードである。カード名に「○○VSTAR」とついている。分類はV進化であり、進化ポケモンとして扱う。進化方法に一般の進化ポケモンとの違いはない。HPは通常のポケモンVとポケモンVMAXの中間ほどで、通常のワザひとつに加えて、「VSTARパワー」という特別なワザや特性を持っている。VSTARパワーは1つの対戦の中で各プレイヤー1回しか使うことができない代わりに、強力なダメージや効果を持っている。ポケモンVSTARはポケモンVの一部であり、カードに「ポケモンV」と書かれていた場合ポケモンVSTARを対象に含む。気枚した場合、相手にサイドを2枚とられる(VSTARルール)。

過去のシリーズに登場した特殊なポケモン[編集]

以下は現在のスタンダードレギュレーションから除外されたポケモンのカード群である。使用できない公式大会が多いが、殿堂レギュレーションなどを用いた大会では使えるものもある。

特に記述がないものは、「たね」「1進化」「2進化」の各分類で登場している。

わるいポケモン
初期シリーズ拡張パック第4弾「ロケット団」からPCGシリーズにかけて登場[44][45]。分類はすべて「1進化」「2進化」である。わるいポケモンには、カード名に「わるい○○」とついている。初期〜neoシリーズに登場したものはHPが低めに設定されている反面、強力なワザを持つものが多い。わるい2進化ポケモンはわるい1進化ポケモンからしか進化できない。
PCGシリーズの「わるいポケモン」はすべて悪タイプを持っている(悪タイプともう1つ、合わせて2つのタイプを持つものも存在する)。
名前の前に「〜の」がつくポケモン
初期シリーズ後半の「ポケモンジム」シリーズから登場[46]。「タケシのイシツブテ」「ラルースのゴンベ」などのように、カード名のポケモンの名前の前にトレーナー名や場所の名前などがついている。DPシリーズ以降、しばらくの間、名前の前に「〜の」がつくポケモンに利益または不利益を与える効果を持つカードが存在していなかったが、XYシリーズコンセプトパック「マグマ団VSアクア団 ダブルクライシス」で「マグマ団」のポケモン・「アクア団」のポケモンと、それに対するシナジーカードが登場した[47]
ドンメル」から「マグマ団のバクーダ」、「マグマ団のドンメル」から「バクーダ」など、所属の異なるポケモン間では進化できない。VS〜PCGシリーズでは、本来進化系のポケモンであってもたねポケモンとして登場した。カード名は特殊であるが、通常のポケモンとのルールの違いはない。
スタンダードレギュレーションで使える範囲にも、一部のプロモーションカードで名前の前に「〜の」がつくポケモンが存在している。
ベイビィポケモン
neoシリーズ拡張パック第1弾「金、銀、新世界へ...」から登場[48]。分類はベイビィである。ルール上「たねポケモン」と同じ方法で直接場に出すことができ(対戦開始の時に場に出しておくこともできる)、特定のたねポケモンのカードを重ねて進化させることができる。ベイビィポケモンがバトル場にいる場合、相手はワザを使用する際にコイントスを行い、ウラならワザは失敗する(ベイビィポケモンのルール)。ピチューなど、既存のポケモンの進化前として登場したポケモンがこれに分類される。
ADVシリーズ以降は、分類としての「ベイビィ」は廃止され、「たね」に統合された。これらのポケモンは、ポケパワー「ベイビィしんか」の効果で特定のたねポケモンへと進化できる(この時、受けているダメージをすべて回復する)。この進化はポケパワーの効果による特別なものであるため、他の方法では進化できない。
Lシリーズでは、ポケパワー「ベイビィしんか」はなくなり進化しないたねポケモンとなったが、代わりに眠りならワザのダメージを受けないという効果のポケボディー「てんしのねがお」と、効果の過程で必ず自分自身を眠りにするワザを持つ。また、すべて弱点・抵抗力がなく、ワザやにげるために必要なエネルギーもない。
XYシリーズの開始した2013年11月から長らく、かつて「ベイビィ」に分類されていたピチューやププリンなどのポケモンがまったく登場していない状態が続いていたが[49]、SMシリーズ拡張パック第10弾「ダブルブレイズ」から再び登場し始めた。Lシリーズ同様進化しないたねポケモンとなっており、使うと自分の番が終わる特性をもっている。
やさしいポケモン
neoシリーズ拡張パック第4弾「闇、そして光へ...」から登場(当シリーズのみ)[50]。分類はすべて「1進化」「2進化」である。やさしいポケモンには、カード名に「やさしい○○」とついている。自分のみならず、相手にも利益をもたらす効果を持つものが多い。わるいポケモンとは逆に、HPが通常より高めに設定されている。
ひかるポケモン
同じくneoシリーズ拡張パック第4弾から登場(当シリーズのみ)[50]。ゲーム版における「色違いのポケモン」がカード化されたものである。本来進化形のポケモンであっても、分類はすべて「たね」である。ひかるポケモンには、カード名に「ひかる○○」とついており、1種類につき1枚しかデッキに入れることができない(ひかるポケモンのルール)。多くのものは自分自身と異なるタイプのエネルギーを必要とするワザを持つ。
SMシリーズ強化拡張パック「ひかる伝説」では、デッキに入れられる枚数に特別な制限のないポケモンとして再登場した。
アンノーン
neoシリーズに登場した各種のアンノーンには、例えば「アンノーン[A]」「アンノーン[B]」など、カード名に26種類のアルファベットおよび「」「」の記号がついている。当シリーズのアンノーンは、すべて別名ながら、デッキに合計で4枚しか入れられない(アンノーンのルール)。また、カードの説明文に「アンノーン」とあれば、文字どおりの「アンノーン」の他、上記のすべてのアンノーンも含むことになっている。
DPシリーズに登場したアンノーンにもアルファベットや記号がついているが、こちらはneoシリーズのような特別な枚数制限はない。カードの説明文の「アンノーン」がすべてのアンノーンを含むというルールは同様である。
ポケモンex(エクストラ)
ADVシリーズ拡張パック第1弾からPCGシリーズにかけて登場。ポケモンexには、カード名に「○○ex」とついているが、後述のポケモンEXとは別の種類であることに注意されたい。しかしながら、ポケモンEXとほぼ同じ特徴を持っている。高いHPや強力なワザ・効果を持ち、気絶した場合はサイドを2枚とられる(ポケモンexのルール)。なお、例えば「ストライク(ex)」とあれば、「ストライク」と「ストライクex」のどちらでもよいことを示す。
SVシリーズから登場したexポケモンは、別のカードとして扱う。
2つのタイプを持つポケモン
ADVシリーズ強化拡張パックex1「マグマVSアクア ふたつの野望」から登場。説明文で、2つのタイプを持つ特別ルールが明記されている。タイプのアイコンとして、その複合タイプ専用のものが付されている。弱点・抵抗力を計算する際は、両方のタイプで行う。
タイプを2つ持つポケモンには、PCGシリーズの「わるいポケモン」、「δ-デルタ種」のポケモンの一部も存在する。また、Lシリーズの「伝説ポケモン」の一部や、XYシリーズの「デュアルタイプ」のポケモンもタイプを2つ持っているが、それらには上記のような説明文はなく、アイコンも通常のものが2つ並んでいるだけである。
ポケモン☆(スター)
PCGシリーズ拡張パック第2弾「蒼空の激突」から登場(当シリーズのみ)。ポケモン☆には、カード名に「☆」がついている(例えば「ラティアス☆」など)。ひかるポケモンと同じく、ゲーム版でいうところの色違いのポケモンである。また、本来進化形のポケモンであっても、分類はすべて「たね」である。ただしひかるポケモンとは異なり、ポケモン☆全体で1枚しかデッキに入れられない(ポケモン☆のルール)。
ホロンのポケモン
PCGシリーズ拡張パック第6弾「ホロンの研究塔」から登場した「〜のポケモン」の一種(当シリーズのみ)。手札にあるとき、特殊エネルギーカードとしてポケモンにつけることができる(ホロンのポケモンのルール、つけ方が特殊であるものも存在する)。
δ-デルタ種(全体で「デルタしゅ」と読む)
PCGシリーズ拡張パック第6弾「ホロンの研究塔」から登場(当シリーズのみ)[28]。カードに「δマーク」がついており、カード名の右に「δ-デルタ種」と書かれているが、通常のポケモンと同名のカードである。通常とは異なるタイプを持ち、一部には2つのタイプを持つポケモンも存在する。また、「δ-デルタ種のポケモンex」や「δ-デルタ種のポケモン☆」も存在する。
ポケモンLV.X(レベルエックス)
DPシリーズ拡張パック第1弾「時空の創造(ダイヤモンドコレクション・パールコレクション)」からDPtシリーズにかけて登場。分類はレベルアップであり、通常のポケモンと同名のカードとして扱われる。そのため、例えばハーフデッキで「ドダイトスLV.X」を使いたい場合、「ドダイトス」と「ドダイトスLV.X」をそれぞれ1枚ずつしか入れられない。ポケモンLV.Xが場にいるときはレベルアップ前と同じ分類のポケモンとして扱われるが、プラズマ団のポケモンがレベルアップするとプラズマ団のポケモンではなくなる(プラズマ団のポケモンLV.Xが存在しないためである)。ポケモンLV.Xは、レベルアップ前のワザ・ポケパワーを使うことができ、ポケボディーもはたらく。ただし、特性や古代能力はなくなる。
レベルアップ・レベルダウン
ポケモンLV.Xの登場に伴い追加されたルール。レベルアップ/レベルダウンしたときの特殊状態・持続する効果・ついているカードおよびダメカンなどの挙動は、進化・退化の場合と同じである。
レベルアップとは、手札のポケモンLV.Xのカードを、バトル場の決められたポケモン(レベルのないポケモンでもよい)に重ねること。バトル場のポケモンであれば、自分の番に何匹でもレベルアップさせられる。ベンチポケモンをレベルアップさせることや、この番に場に出したばかり/進化したばかりのポケモンをレベルアップさせることはできないが、それらを実現させる効果を持つグッズが存在する。また、ポケモンLV.Xを再びレベルアップさせることはできない。
レベルダウンとは、場のポケモンLV.Xからレベルアップカードをはがすこと。進化しているポケモンLV.Xを退化させることで、同時にレベルダウンしていることになるが、専らレベルダウンのみをさせる効果を持つカードは1枚しかない[注 14]。レベルダウンによりHPが小さくなった結果、気絶してしまう場合もある。
ポワルン・デオキシス・ロトム(フォルム違いのポケモン)
DPシリーズ拡張パック第5弾「秘境の叫び」に収録された各種のポワルンや、同「怒りの神殿」に収録された各種のデオキシスには、前述のアンノーンのようにフォルム名のついているものが存在する(例えば、「ポワルン 雨雲の姿」「デオキシス アタックフォルム」など)。カードの説明文に書かれている「ポワルン」「デオキシス」とは、当該ポケモンのすべてのフォルムを含む(ポワルンのルールデオキシスのルール[注 15]
DPtシリーズ拡張パック第2弾「時の果ての絆」に収録された各種のロトムにも、やはりフォルム名のついているものが存在する(例えば「ヒートロトム」など)。カードの説明文に書かれている「ロトム」とは、文字どおりの「ロトム」の他、「ヒートロトム」などのすべてのフォルムを含む(ロトムのルール)。
SPポケモン(スペシャルポケモン)
DPtシリーズ拡張パック第1弾「ギンガの覇道」から登場(当シリーズのみ)[51]。「ポケモントレーナーが捕まえたり、育てたりしたポケモン」などの背後設定がある[51]。本来進化形のポケモンであっても、分類はすべて「たね」または「レベルアップ」である。通常のポケモンとは別名のカードとして扱われ、ポケモン名の後ろに所有するトレーナーなどを表すマーク(例えば、G(ギンガ)、FB(フロンティアブレーン)など)が付されている。シナジーをなすカードが豊富に存在し、かつて「ガブリアスC(チャンピオン) LV.X」を用いたデッキが一時代を築いたことがある[52]
アルセウス
DPtシリーズに登場した各種の「アルセウス」および「アルセウスLV.X」は、デッキに何枚でも入れられる(アルセウスルール[53]。アルセウスの中には、場に6匹以上のアルセウスがいる場合を想定したワザを持つものも存在する。ただし、このルール以外には通常のポケモンとの違いはない。
伝説ポケモン
Lシリーズ拡張パック第1弾「ハートゴールドコレクション・ソウルシルバーコレクション」から登場(当シリーズのみ)[54]。ゲーム版の「伝説のポケモン」や「幻のポケモン」がカード化されたものであり、分類は伝説である。2枚で一組を成しており、HPやタイプの書かれている方を「」、弱点・抵抗力が書かれている方を「」と呼んで区別するが、カードに記述されているわけではない。伝説ポケモンには、カード名に「○○LEGEND」とついており、上下のカードは同名のカードとして扱う。上下合わせて1匹のポケモンであり、手札に上下が揃っているとき、それらを組み合わせて直接ベンチに出す(伝説ポケモンのルール)。場にいる限り「進化していないポケモン」であり、場にいない時は、HP・弱点・抵抗力・にげるエネルギーが設定されていないポケモンとして扱われる。そのため、これらを参照する効果で伝説ポケモンを山札から手札に加えることはできない。
同・第2弾「よみがえる伝説」[55]以降に登場した伝説ポケモンには、伝説/幻のポケモンが2匹描かれており(例えば、「エンテイ&ライコウLEGEND」。ただし、ルール上は1匹のポケモンのカードとして扱う)、気絶した場合、相手はサイドを2枚とる(これも伝説ポケモンのルールである)。その分、以前の伝説ポケモンより強力である。
グレートポケモン
同じくLシリーズのみに登場[54]。カードのデザインが異なるものの通常のポケモンと同名であり、例えば「グレートポケモンのオーダイル」(公式的呼称)などと呼んで区別する[56]。当時の通常のポケモンよりHPが高く、強力なワザやポケパワー・ポケボディーを持つものが多い。カードにグレートポケモンであることを示す文字による記述はなく、通常のポケモンとのルールの違いもない。
復元ポケモン
BWシリーズ拡張パック第2弾「レッドコレクション」から登場[57]。「プロトーガ」「アーケン」など、ゲーム版における「化石ポケモン」がカード化されたものである。すべて分類は復元であり、たねポケモンでも進化ポケモンでもない。復元ポケモンを手札から直接ベンチに出すことはできず、山札にある場合のみ、対応するグッズの効果によってベンチに出すことができるという特別ルールを持っている(復元ポケモンのルール。対応するグッズについては後述する)。手札の任意の復元ポケモンを直接ベンチに出す効果を持つスタジアムも存在する。
同・第9弾「メガロキャノン」[58]以降に登場した復元ポケモンには、特性「たいこのよびごえ」の効果により、トラッシュから山札の一番下に移動させることができるものも存在する。
ポケモンEX(イーエックス)
BWシリーズ拡張パック第3弾「サイコドライブ・ヘイルブリザード」から登場[59]。前述の「ポケモンex」の後継的存在である。ポケモンEXには、カード名に「○○EX」とついている。HPが高かったりとても強力なワザや特性を持つものが多いが、気絶した場合、相手にサイドを2枚とられる(ポケモンEXのルール)。
かつてはポケモンEXは伝説のポケモンに限られていたが、同シリーズ「EXバトルブースト」で、伝説のポケモン以外のポケモンがポケモンEXのカードとして初登場した[60]。なお、後述するM進化ポケモンを除き、本来進化系のポケモンであっても「たねポケモン」として登場している。例えば「ドリュウズ」は1進化ポケモンであるが、「ドリュウズEX」はたねポケモンである。よって、「モグリュー」から進化させることはできず、直接場に出すことができる。
M進化ポケモン(メガシンカポケモン)
XYシリーズ第1弾「コレクションX・コレクションY」から登場[24]。ゲーム版におけるメガシンカを再現したもの。特定のポケモンEXから進化させるカードである。M進化ポケモンには、カード名に「M○○EX」(メガ○○イーエックス)とついている(例えば「MフシギバナEX」など)。分類はM進化であり、進化ポケモンとして扱う。進化方法に一般の進化ポケモンとの違いはないが、特別な場合を除いて[61]M進化すると自分の番が終わる(M進化のルール。M進化ポケモンを直接ベンチに出した場合、自分の番は終わらない)。各ポケモン専用の「ソウルリンク」と名の付くカードを使用することで、番が終了するのを防ぐことができる。なお、カード名のとおりポケモンEXでもあるため、気絶すると相手にサイドを2枚とられる。
XYシリーズ第5弾「ガイアボルケーノ・タイダルストーム」では、「ゲンシグラードンEX」「ゲンシカイオーガEX」という名のM進化ポケモンが登場した[29]。M進化のルールの代わりにゲンシカイキのルールを持っている(効果は同一)。他のM進化ポケモンとルール上の違いはない。
プラズマ団のポケモン
プラズマ団のカードに属するポケモン。カードに「プラズマ団マーク」がついているが通常のポケモンと同名であり、例えば「ギギギアル[プラズマ団]」(公式的呼称)などと呼んで区別する[62]。「プラズマ団のポケモンEX」も存在する。また、ついているポケモンをプラズマ団のポケモンとして扱う効果を持つポケモンのどうぐも存在する。
BREAK進化ポケモン(ブレイクしんかポケモン)
XYシリーズの後期(XY BREAKシリーズ)に登場した、エネルギーを浴びて体が金色に輝いているポケモン。本来それ以上進化しないポケモンが更に進化した姿である。カード名に「○○BREAK」とついている。横向きのカードとなっており、進化前のポケモンの特性やワザなどが見える様に、イラスト部分から上に重ねて進化させる(進化前のカードと合わせてT字の形となる)。BREAK進化ポケモンには、にげるためのエネルギー、弱点、抵抗力は書かれておらず、これらの能力は進化前のものを引き継ぐ。レベルアップではなく進化の一種ではあるが、ポケモンLV.Xと類似点が多く、進化前のワザ・特性を引き継いで持っており、使うことができる。これら進化前の能力の引き継ぎを総称してBREAK進化のルールと呼ぶ。ただし、ポケパワー・ポケボディーや古代能力は引き継げない。
ポケモンGX(ジーエックス)
SMシリーズ拡張パック第1弾「コレクションサン・コレクションムーン」から登場。後述の「ポケモンex」「ポケモンEX」の後継的存在である。ポケモンGXには、カード名に「○○GX」とついている。HPが高かったりとても強力なワザや特性を持つものが多いが、気絶した場合、相手にサイドを2枚とられる(GXルール)。
ポケモンEXとは異なり、進化系のポケモンは、通常のポケモンから進化する進化ポケモンとして登場している(仕組みとしてはポケモンexに近い)。
GXワザ」という特別なワザを持っている。GXワザは1つの対戦の中で各プレイヤー1回しか使うことができない代わりに、強力なダメージや効果を持っている。
TAG TEAM(タッグチーム)
SMシリーズ拡張パック第9弾「タッグボルト」から登場した、1枚に2〜3匹のポケモンのチームが描かれたポケモンGX。TAG TEAMは、本来進化系のポケモンが含まれていてもすべてたねポケモンである。通常のポケモンGX以上に高いHPや強力なワザ・特性を持つが、気絶すると相手にサイドを3枚とられる(TAG TEAMルール)。
TAG TEAMの持つGXワザは、ワザに必要なエネルギーよりも多くエネルギーがついていたり、番の中で特定のサポートを使っていたりといった条件を満たすと、ダメージや効果が追加で発生する。
ウルトラビースト
SMシリーズ拡張パック第4弾「覚醒の勇者・超次元の暴獣」から登場。「ウルトラビーストを手札に加える」などの効果の対象となる以外に通常のポケモンとの違いはない。「ウルトラビーストのポケモンGX」も存在する。
プリズムスターのポケモン
SMシリーズ・第5弾「ウルトラサン・ウルトラムーン」から登場。後述するプリズムスターのルールを持ったポケモンで、本来進化系のポケモンもたねポケモンとして登場している。

エネルギーのカード[編集]

場のポケモンにつけて使用するカード。原則として、手札から自分の番に1回、1枚ずつつけられる。ワザや「逃げる」を使うために必要となる。基本エネルギー特殊エネルギーに分かれる。

基本エネルギー
特殊な効果を持たないエネルギー[注 16]。デッキに何枚でも入れることができる。草・炎・水・雷・超・闘・悪・鋼・フェアリーの9種類存在し、それぞれのタイプのエネルギー1個分として扱う。DPtシリーズまでの基本エネルギーカードにはカード名が記載されておらず、呼称はかつて「○エネルギー」であったが、現在は基本○エネルギーと呼ぶ。
「悪エネルギー」および「鋼エネルギー」はPCGシリーズまでは特殊エネルギーのみ存在していたが[注 17]、DPシリーズからは基本エネルギーとしても登場している。
特殊エネルギーカード
特殊な効果を持つエネルギー。基本エネルギーと異なり、デッキに入れられる枚数制限がある。今までに多くの種類が登場しているが、代表的なものを以下に記述する。
ダブル無色エネルギー/ツインエネルギー
無色エネルギー2個ぶんとしてはたらく。初期シリーズのスターターパックから同じ効果のカードが登場している(ただし、当時のカード名は「無色2個エネルギー」であった)。かつては大会で猛威を振るい、殿堂ルール時代には2ポイントの殿堂カードに指定されたことがある。
ツインエネルギーは、「ポケモンV・GX」についていると無色エネルギー1個分としてはたらくという効果が追加された。現スタンダードレギュレーションではダブル無色エネルギーは使用できないが、代わりにツインエネルギーを使用することができる。
オーロラエネルギー/レインボーエネルギー
ポケモンについている限り、すべてのタイプを持つエネルギー1個ぶんとして扱われる(XYシリーズの開始に伴い、当然フェアリータイプも含むようになった)。
オーロラエネルギーは、手札から出してポケモンにつけるとき、自分の手札を1枚トラッシュする。ポケモンについていない時は、何タイプのエネルギーとしても扱わない。
レインボーエネルギーは、手札から出してポケモンにつけたとき、そのポケモンにダメカンを1個のせる。ポケモンについていない時は、無色エネルギー1個ぶんとして扱う。
ユニットエネルギー
ポケモンについている限り、3つのタイプのエネルギーとして扱われる。(草水炎、雷超鋼、闘悪フェアリーのいずれか)ポケモンについていない時は、無色エネルギー1個ぶんとして扱う。
ワザの効果などで、単に「○エネルギーをトラッシュ」と指示された場合は、オーロラ(レインボー)エネルギーやユニットエネルギーもトラッシュする対象となる。一方、「基本○エネルギーをトラッシュ」と指示された場合は、オーロラエネルギーやユニットエネルギーはトラッシュできない。そのような記述のあるワザの説明文には、「トラッシュできないなら、このワザは失敗」と併記されているものもある。これら以外の、複数のタイプとしてはたらく特殊エネルギーや、特定のポケモンにしかつけられないエネルギーにおいても同様である。

トレーナーズのカード[編集]

戦闘を補助するカード。グッズサポートスタジアムの3種類に分類される。eシリーズまでは分類が「トレーナーカード」、PCGシリーズまでは「トレーナー」、DPtシリーズまでは「トレーナーのカード」であったが、BWシリーズから「トレーナーズ」に改称された。以前のシリーズのカードに書かれている旧称は、「トレーナーズ」と読み替える。Sシリーズからのルール変更として、先行プレイヤーは最初の番にサポートが使えなくなった。

グッズ[編集]

グッズは、1ターンに何枚でも使用できるトレーナーズである。DPtシリーズまでは「トレーナー」と呼ばれていたものが、Lシリーズの開始に合わせて現在の名称に変更となった。DP〜DPtシリーズのカードに書かれている「トレーナー」は、「グッズ」と読み替える。基本的に使用後すぐにトラッシュする。2枚同時に使うことで(1枚でも使える)強力な効果を発揮するものもある[11]

以下に、特別な使い方をするグッズを挙げる。

ポケモンのどうぐ
グッズのサブカテゴリ。場のポケモンにつけて使用し、ついているだけで自動的に効果を発揮する。指示がない限りこのカードはトラッシュせず、ポケモンにつけたままにしておく。原則として、1匹のポケモンに対し2枚以上つけることはできない。つける対象のポケモンや、効果がはたらくポケモンに制限のあるものも存在する。ポケモンのどうぐである「ACE SPEC」も存在する[22]
BWシリーズ拡張パック第9弾「メガロキャノン」では、後述のワザマシンと同様の効果をもつポケモンのどうぐが初めて登場した[58]。ポケモンのどうぐであるため、1匹のポケモンに複数つけることはできない。
ポケモンのどうぐF
XYシリーズ拡張パック「ファントムゲート」で初登場したポケモンのどうぐの一種[61]。カード名に「フレア団ハイパーギア」とついている。現在のスタンダードレギュレーションからは除外されている。一般のポケモンのどうぐとは異なり、相手のポケモンEXにつけて使う(自分のポケモンや、ポケモンEX以外につけることはできない)。不利な効果をもち、他のポケモンのどうぐをつけられなくなるため、相手への妨害に使える。テキストに「ポケモンのどうぐ」とあれば、ポケモンのどうぐFを含んで解釈する。
いちげきの巻物/れんげきの巻物
Sシリーズ拡張パック「一撃マスター」・「連撃マスター」から登場したポケモンのどうぐの一種。いちげきの巻物は「いちげき」のポケモン、れんげきの巻物は「れんげき」のポケモンにしか効果がない。このカードをつけたポケモンは、カードに書いてあるワザを使えるようになる(ワザを使うためのエネルギーは必要)。
ワザマシン
VSシリーズからDPtシリーズにかけて登場した、現在のスタンダードレギュレーションからは除外されているグッズのサブカテゴリ。「ポケモンのどうぐ」と同様、ポケモンにつけて使用するが、こちらは1匹のポケモンにつけられる枚数の上限はない。カードにワザが書いてあり、このカードをつけたポケモンのワザとして使用できる(エネルギーが必要なものも存在する)。つけられるポケモンに制限のあるものも存在し、ワザマシンに書いてあるワザを使用した番の終わりにトラッシュするものもある。
ワザを使うポケモンが、他のポケモンのワザを参照する場合があるが、そのポケモンについている「ワザマシン」のワザを参照することはできない(そのようなワザには、「ポケモン(のカード)に書いてあるワザ」や「持っているワザ」と明記されている。ワザマシンのワザは「持っている」ことにはならない)。
ロケット団秘密メカ
初期シリーズからPCGシリーズにかけて登場した、現在のスタンダードレギュレーションからは除外されているグッズのサブカテゴリ。使い方は通常のグッズと同じである。
〜の化石(〜のかせき)
ゲーム版でオムナイトリリーラなどに復元される化石(またはコハク)を基にしたカードである。分類は「グッズ」であるが、ポケモンとして場に出すことが可能であるなど、特殊なルールを持っている。場以外にある時はグッズとして扱うため、例えば「山札のたねポケモンをベンチに出す」という効果でこのカードを選ぶことはできない。
なにかの化石
初期シリーズ拡張パック第3弾「化石の秘密」[63]からPCGシリーズにかけて登場。
最大HPが「10」(PCGシリーズからは「50」)のたねポケモンとして場に出すことができる。「なにかの化石」から進化できる「進化カード」なら、どのポケモンにでも進化できる。ワザは持っていないが、ワザマシンに書いてあるワザを使うことはできる。
気絶しても相手はサイドをとれないことに加え、自分の番に任意にトラッシュできる(この効果は気絶ではない)。この効果により、相手にサイドを取らせないための時間稼ぎに使われることがあった。DPシリーズ開始後に発売されたPCGシリーズの商品「ワールドチャンピオンズパック」からは、気絶すればサイドを1枚とられる様になった。
ADVシリーズからは、ポケモンのタイプとして無色タイプが設定された。また、特殊状態にならず、逃げられないようになった。
ツメの化石、ねっこの化石
ADVシリーズから登場。最大HPが「40」の無色タイプのたねポケモンとして場に出すことができ、それぞれ特定の1進化ポケモンにのみ進化できる(例えば、「ねっこの化石」からは「リリーラ」にのみ進化できる)。
気絶しても相手はサイドをとれないことに加え、自分の番に任意にトラッシュでき(この効果は気絶ではない)、自動で反撃や回復を行うポケボディーを持っている。この効果により、相手にサイドを取らせないための時間稼ぎに使われることがあった。こちらもPCGシリーズの「ワールドチャンピオンズパック」からは、気絶すればサイドを1枚とられる様になった。
〜の化石(DP〜DPt)
DPシリーズの開始に伴い、「なにかの化石」は登場しなくなった。代わりに「かいの化石」「こうらの化石」などに細分化され、それぞれ特定の1進化ポケモンにのみ進化できるようになった(例えば、「かいの化石」からは「オムナイト」にのみ進化できる)。ここまでの化石は、カード分類はあくまでグッズであるため、ポケモンのどうぐ「しんかのきせき」などの効果ははたらかない。
「ツメの化石」「ねっこの化石」も続投し、新たに「ずがいの化石」などが登場した。また、気絶したときにサイドを1枚とるようになった。このシリーズのすべての「〜の化石」はポケボディーを持っている。
グッズ「ひみつのコハク」も同時に登場し、同じ性質を持つものの、「〜の化石」と名のつくカードには含まれず[注 18]、やや仲間外れとなっている。
〜の化石(BW〜XY)
BWシリーズで再登場した「〜の化石」は、効果が根本的に変更され、「山札の下から7枚にある復元ポケモンをベンチに出す」カードになった。前述の「ひみつのコハク プテラ」のように、かつての「化石のルールを持つグッズ」と同名カードにさせないために、対応する復元ポケモンの名を付したものもある[注 19]
なぞの化石、めずらしい化石
SM〜Sシリーズで登場。再びDPt以前と同様にポケモンとして場に出す効果となった。ゲーム版「X・Y」までに登場した、化石から復元されるポケモン達はすべて、「なぞの化石」から進化する形にまとめられた。また、ゲーム版「ソード・シールド」で新たに登場した、化石から復元されるポケモン達はすべて、「めずらしい化石」からの進化となる。DPtまでの化石と異なり、分類「たね」を伴って場に出るため、ポケモンのどうぐ「しんかのきせき」などの効果がはたらく。
ACE SPEC(エーススペック)
BWシリーズ拡張パック第6弾「フリーズボルト・コールドフレア」から登場[22]。非常に強力な効果を持つ反面、全体でデッキに1枚しか入れることができない(ACE SPECのルールという)。なお、「ACE SPECのポケモンのどうぐ」や「プラズマ団のACE SPEC」も存在する。

サポート[編集]

原則として自分の番に1枚だけ使用できるトレーナーズ。手札を充実させるなど、基本的にグッズより強力な効果を効果を持ち、バトルの組み立てにおいて重要である。Lシリーズまで「サポーター」と呼ばれていたものが、BWシリーズの開始に合わせて現在の名称に変更となった。以前のシリーズのカードに書かれている「サポーター」は、「サポート」と読み替える。同時に、ターン終了までバトル場の横に置いておくというルールがなくなり、使用後はグッズと同様すぐにトラッシュするようになった。
TAG TEAMのサポート
SMシリーズ拡張パック第12弾「オルタージェネシス」から登場。のぞむなら、使用時に追加の条件を満たし、追加効果を得ることを選択可能。

スタジアム[編集]

自分の番に1枚だけ使用できるトレーナーズ。バトル場の横に出して使用し、場に置いてあるだけで効果を発揮する(効果の使用を宣言しなければならないものもある)。スタジアムは、お互いのプレイヤーもしくはポケモンに影響する(ただし、効果を受けるには条件がある場合が多い)。ルールを変更する様々な効果を持ち、強力なコンボを発生させる。

ポケモン・エネルギー・トレーナーズに跨る特殊なカード[編集]

プラズマ団
BWシリーズ・第7弾「プラズマゲイル」から登場[62]。ポケモン・エネルギー・トレーナーズのそれぞれに、プラズマ団のカードが存在する。「プラズマ団のカードを手札に加える」などの効果の対象となるが、他のカードとルール上の違いはない。
プリズムスター
SMシリーズ・第5弾「ウルトラサン・ウルトラムーン」から登場。ポケモン・エネルギー・トレーナーズのそれぞれに、プリズムスターのカードが存在する。強力な効果を持つ代わりに、同じ名前のプリズムスターのカードは1枚までしかデッキに入れられない上に、トラッシュされた際にトラッシュに行かずにロストゾーンに置かれるため回収して再利用することができない。

カードの効果変更[編集]

同名カード(ポケモンを除く)がのちに異なる効果で再録された場合、すべての同名カードの効果を最新のものに統一するという措置が採られる[37]。また、再録されることなく、他のルール変更に付随して効果が変更される場合もあり、これらをまとめて俗にエラッタという。シリーズの変わり目などに、再録前に行われる場合もある。前述の「悪/鋼エネルギー」の「特殊悪/鋼エネルギー」への名称変更も、広い意味でエラッタといえる。

公式大会においては、レギュレーションで定められた「使用できるカード」と同名扱い[注 20]のカードならば、ADVシリーズ以降のどのカードを使用してもよいことになっている[6]。例えば、BWシリーズ以降のカードを使用する大会であっても、DPシリーズのグッズ「モンスターボール」を使用できる。効果変更される前の旧カードも使用できるが、当然ながら変更前の効果は無効である。

以下に、BWシリーズ以降におけるエラッタの例を挙げる。

グッズ「きずぐすり」
LEGENDシリーズまでは回復するダメージが「20」であったが、BWシリーズから「30」となった。多くのエラッタは、このような比較的小規模のものである。
グッズ「ポケモンキャッチャー」
XYシリーズから、コインを1回投げてオモテでなければポケモンを入れ替えられなくなった[37]。このような大幅な弱化を伴うエラッタがなされることもある。
グッズ「スーパーボール」
LEGENDシリーズの「自分の山札にあるたねポケモンのカードを、1枚ベンチに出す」から、BWシリーズの「自分の山札の上から7枚にあるポケモンのカードを、1枚手札に加える」へ、効果が大幅に変更された。すなわち、検索する範囲が小さくなった代わりに、任意のポケモンを選べるようになった。
ポケモン「ジラーチ(Pt2)」
ポケモンのカードがエラッタされた珍しいケース。ポケモンのカードは同名カードであっても再録として扱われないため、原則として効果が変更されることはない。DPtシリーズ拡張パック第2弾「時の果ての絆」に収録された本カードは、バトル場の横(当時のルールで存在した「サポーター置き場」を指す)に置いてあるサポートの効果を参照するワザ「リフレイン」を持っている。BWシリーズにおけるサポートの使用法変更に伴い、「この番に使ったサポートの内、1枚の効果を参照する」と変更された。もっとも、すでに現行レギュレーションで使えなくなったカードではある。

公式大会[編集]

コンピュータゲーム[編集]

ゲームボーイ用ソフト(『GB2』はゲームボーイカラー専用)として発売された。実際のカードゲームが再現されているが、複雑な効果をもつカードは収録されていない。ゲームオリジナルのカードも一部登場する。

ポケモンカードGB
1998年12月18日発売。第1弾から拡張パック第3弾「化石の秘密」までに登場したカードが中心に登場する。ゲームオリジナルのカイリューのカードが付属した。
ポケモンカードGB2 GR団参上!
2001年3月28日発売。前作に登場したカードに加え、拡張パック第4弾「ロケット団」と拡張シートで登場したカードが中心に登場。「GR団」とは、「グレートロケット団」のことである。「GR団のミュウツー」「ルギア」が付属した。

ポケモンカードゲーム Online[編集]

2009年11月20日から2010年8月31日までの期間限定で、ウェブサイト上で人間同士のオンライン対戦が可能となったサービス。人間同士のオンライン対戦は、ポケモンカードゲームでは初であった。デッキはあらかじめ用意されているものを使用し、改造はできないが、順次追加された。アクセスするには登録が必要で、登録には「エキスパートデッキ リーフィアVSメタグロス +Online」に同梱されているアクセスナンバーが必要であった。

このサービスで対戦をするとポイントを得られ、ポイント数が上位の者にはデスクトップ用の壁紙がプレゼントされた。また、定期的にオンライン大会が開催され、このサービスを利用したポケモンワールドチャンピオンシップスの「ポケモンカードゲーム Online予選」も開催された。

会員制サービス[編集]

ポケモンカードファンクラブ
初期シリーズ末期に開始された公式会員制度。登録するとIDカードが交付され、会員誌「ポケモンカードトレーナーズ」が毎号送付された(当初「ポケモンカードトレーナーズ」は市販もされていたが、途中からは会員限定となった)。会員は公式大会や会員誌への投稿などによって「ゲットGETポイント」を獲得でき、たまったポイントと引き換えに限定カード入手などの特典が受けられた。ADVシリーズ最初期に、後述する「ポケモンカードプレイヤーズ」へ移行する形で「ポケモンカードファンクラブ」は終了した。
ポケモンカードゲームプレイヤーズ(PCGP)
2002年、ADVシリーズ時代に立ち上げた公式会員制度。2005年3月より新規登録は無料・継続は有料、さらに2007年3月より継続も無料となった。登録するとIDカードが交付され、公式大会や会員主催イベントへの参加、会員誌「プレイヤーズニュース」や公式ホームページへの投稿などによってポイント「けいけんち(EXP)」が加算された。たまった「けいけんち」の値に応じて限定カードの入手、公式大会出場への当選確率上昇といった特典が受けられ、また国際大会の招待選手に選ばれることもあった。DPシリーズの時に「ポケモンカードゲームプレイヤーズ」は終了し、一部機能は「ポケモンだいすきクラブ」に移行した。
ポケモンだいすきクラブ
ポケモンの情報を扱う公式サイトの一つ。嘗ては会員制サイトであった。ポケモンカードゲームだけを扱ったサイトではないが、DPt〜Lシリーズ当時は、会員向けに「ポケモンだいすきクラブカード」が発行され、前述の「ポケモンカードファンクラブ」「ポケモンカードゲームプレイヤーズ」に相当するポイント加算や限定カードのプレゼントなどが「ポケモンだいすきクラブ」内のサービスの一つとして提供されていた。
ポケモンカードゲーム プレイヤーズクラブ
SMシリーズの時期にスタートした、現行の公式会員制サイト。公式大会へのエントリーや使用デッキ登録などを行うには会員登録が必須となる。チャンピオンシップポイント(CSP)を始めとする、大会に関する情報の閲覧も可能。

ポケモンカードゲームガチャ[編集]

2014年6月23日より稼動のゲーム付きカード販売機。100円で2種類のミニゲームをした後、3枚以上のカードが排出される。ただし、ポケモントレッタのようなカードを使ってのゲーム機能はない。

第1弾は、XYシリーズ拡張パック「ライジングフィスト」を販売。その後も定期的にキャンペーンが行われていた[64]。XYシリーズ終了と共に稼働を終了している。

ポケモンカードゲームグミ[編集]

XYシリーズ拡張パック第6弾「エメラルドブレイク」以降、コンセプトパックや強化拡張パックやハイクラスパックを除いた通常の拡張パック各弾に合わせてタカラトミーアーツから発売されているグミキャンディ。モンスターボールを象ったグレープ味のグミキャンディ2個に加え、各パックから選ばれた20種類強のカードの内1枚が入っている。100円(税抜き)。

公式資格[編集]

ポケモンカードゲームのプレイヤー向けの公式資格として、「ポケモンカードゲーム ルールエキスパート」「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー」「ポケモンカードゲーム 公認ジャッジ」いうものがある。第1回の資格認定試験は、2015年5月に全国4か所で行われた[65]。同年8月7日より、両資格取得者による「ポケモンカードゲーム公認自主イベント」が開催されている[66]

ポケモンカードゲーム ルールエキスパート
ルールやマナー、カードの効果をよく理解していることを公式に証明する資格である。取得者には「ポケモンカードゲーム ルールエキスパート認定証ピンズ」が与えられる。2018年より試験は実施されなくなったが、2017年以前に取得したこの資格に有効期限はなく、この資格と「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー」の両方を持っていれば、後述する「ポケモンカードゲーム 公認ジャッジ」としての活動が可能である。
ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー
自ら公認イベントを主催する権限を付与される資格である。2016年2月までは、事前に「ポケモンカードゲーム ルールエキスパート」を取得しているか、または同時に両資格試験を受験しなければならないとされていたが、2016年3月よりその必要はなくなった[67]。取得者には「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー認定証ピンズ」が与えられる。この資格には有効期限があり、更新する場合、審査を受ける必要があるとされている。
ポケモンカードゲーム 公認ジャッジ
2018年に新設された、「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー」である事に加えて、ルールやマナーやカードの効果をよく理解していることを公式に証明する資格である[68]。この資格を取得する事で、「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー」の権限に加え、株式会社ポケモンが主催するイベントにジャッジとして参加する機会が得られる。取得者には「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー」「ポケモンカードゲーム ルールエキスパート」の両方の認定ピンズが与えられる。2017年以前に「ポケモンカードゲーム ルールエキスパート」の資格を取得していた場合、更に「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー」の資格も持っていれば、この資格を持っている事に相当する。

関連書籍[編集]

デンゲキニンテンドーDS編集部『ポケモンカードゲーム 公式ルールブック+デッキ構築理論 2009年版』アスキー・メディアワークス、2009年。ISBN 978-4-04-867789-9 

レアカード[編集]

ポケモンカードで最も希少と言われているのが「ポケモンイラストレーター」でオークションサイトinvaluableにて19.5万ドル(約2100万)で落札された。デザインはイラストレーターのにしだあつこ

2020年7月、日本の越境ECモールZenPlusより過去最高額の2500万円にて、「ポケモンイラストレーター」がアメリカ向けに販売された。

Webアニメ[編集]

PATH TO THE PEAK 頂へのきずな』のタイトルで、2023年8月11日よりYouTubeにて配信。第1話は同日にパシフィコ横浜で開催されるイベント「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」でも上映される[69]

「ポケモンカードゲーム」を描いたアニメーションであり、主人公のエイバがパートナーのナゾノクサと共に自らの才能を発掘していくといった内容となっている[69]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ かつての販売元は、日本ではメディアファクトリーアメリカではウィザーズ・オブ・ザ・コーストであった。
  2. ^ 公式サイト等に略称が明記されてはいないが、プロモーションカードのナンバーは「S-P」、エキスパンション略称も「S○」となっている
  3. ^ 公式サイト等に略称が明記されてはいないが、プロモーションカードのナンバーは「SV-P」、エキスパンション略称も「SV○」となっている
  4. ^ かつてはさらにその後、持ち主は一度だけカット(山札を2つの山に分けて上下を入れ替える)することができたが、現在はこれを行わないこととなっている。
  5. ^ その他、「きぜつ」しても場に残り続けることができるポケモンが存在するが、その場合も一旦は特殊状態から回復する。
  6. ^ 現在は廃止されているが、後述のダブルバトルにおいては特に重要な概念であった。例えば、グッズ「ポケモンリバース」は、「使用者が相手のベンチポケモンを選び、その後、被使用者が入れ替えるバトルポケモンを選ぶ」という効果である。
  7. ^ ただし、カードに記載されている内容が、すべてカードの効果であるとは限らない。ポケモンの「特別ルール」や四角括弧[ ]内の記述は、プレイルールとして扱われる。
  8. ^ 厳密には、計算の最後に「ワザを受けるポケモンがそのダメージを受けない状態なら、最終的なダメージを0にして計算を終える」という処理を行うが、そうなることが分かっている場合はあえてダメージを計算する意味がないため、すぐにワザの効果の処理に移行しても問題ない。
  9. ^ 「○エネルギーをトラッシュし、○ダメージ」などと書かれている場合も、実際にトラッシュするのはダメージを与えた後である。
  10. ^ ポケモンチェックのたびにコインを2回投げ、2回ともオモテでなければ回復しない眠りも存在する。
  11. ^ 「ロストワールド」が場に存在し、相手のロストゾーンにポケモンのカードが6枚以上ある場合、自分の番にこのカードの効果を使用して自分の勝利を宣言することができる。
  12. ^ 初期シリーズの中盤に初めて登場した「殿堂ルール」の後継的存在であるため、正確には名称を変えての「再登場」というべきである。
  13. ^ カードには「オモテ面」と「ウラ面」があるが(共通のイラストが描かれているのがウラ面)、VSシリーズの開始時にウラ面のイラストが変更された経緯がある(日本国内向けのイラストを国際基準に統一した)。昔のウラ面は俗に旧裏と呼ばれ、公式大会では使用できない。公式大会以外の場で使用する場合も、2種類のウラ面の混在は「マークド」に当たるおそれがあるため、不透明のデッキシールドの使用が推奨される。なお後述のとおり、
  14. ^ DPtシリーズ拡張パック第4弾「アルセウス光臨」に収録された「ゲンガーLV.X」のポケパワー「レベルダウン」である。相手のポケモンLV.Xをレベルダウンさせ、レベルアップカードを山札にもどす。
  15. ^ それぞれどのカードと入れ替えることができるのかは、上記のルールで定められている。例えば、「デオキシス ノーマルフォルム」のポケパワー「フォルムチェンジ」の効果で「デオキシス スピードフォルム」と入れ替わることはできるが、「デオキシスEX」とは入れ替われない。このことは、ポワルンやロトムにもいえる。
  16. ^ 別のカードの効果よって基本エネルギーに特殊な効果が付与された場合でも、それによって特殊エネルギーとして扱われるようになることはない。
  17. ^ そのことから、「悪/鋼エネルギーには本来的に(後述の)効果が付いている」という誤解を防ぐため、PCGシリーズまでの悪/鋼タイプを含む多色の特殊エネルギーには「特殊エネルギーの効果は含まれない」と括弧書きされていた。
  18. ^ 例えば、サポート「化石発掘員」の効果で、山札の「ひみつのコハク」(「ひみつのコハク プテラ」や復元ポケモンの「プテラ」を含む)を手札に加えることはできない。ただし、のちに登場した「ふたの化石」などを加えることはできる。
  19. ^ 仮に同名カードとして登場させた場合、以前のカードが効果変更されてしまい、「化石のルール」を持つグッズから進化する1進化ポケモン(およびその上の2進化ポケモン)を使用することができなくなってしまう。#カードの効果変更も参照。
  20. ^ 前述のように、別名であっても同名カードとして扱う場合がある。また逆に、例えばPCGシリーズ以前のグッズ「マスターボール」は、BWシリーズの同名ACE SPECとは別カード扱いであり、エラッタされず、代用カードとして公式大会では使えない。公式ルールPDF更新のお知らせも参照。

出典[編集]

  1. ^ はじめてのデッキ作り(ポケモンカードゲーム公式サイト、株式会社ポケモン、2022年6月19日閲覧)
  2. ^ ポケモンカードゲームとは(ポケモンカードゲーム公式サイト)
  3. ^ 事業紹介”. 株式会社ポケモン. 2022年8月22日閲覧。
  4. ^ a b 商品情報|ポケモンカードゲーム公式ホームページ
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m 過去の商品一覧|ポケモンカードゲーム公式ホームページ
  6. ^ a b c レギュレーション|ポケモンカードゲーム公式ホームページ
  7. ^ 山札に関するカードテキストの読みかたについて
  8. ^ 「バトルコンプレッサー フレア団ギア」と一部QA裁定変更
  9. ^ a b c ポケモンカードゲーム フロアルール” (PDF). 2015年4月22日閲覧。
  10. ^ ポケモンカードゲーム フロアルール Ver.2.7(2023年4月1日)” (PDF). ポケモンカードゲーム公式ホームページ. 株式会社ポケモン. 2023年5月11日閲覧。
  11. ^ a b 拡張パック「破空の激闘」
  12. ^ ロストゾーン|用語集
  13. ^ 非売品ハーフプレイマットのデザイン公開!
  14. ^ 耐久性にすぐれた「丈夫なプレイマット」発売!
  15. ^ デッキシールド|しょうひん
  16. ^ バトルカーニバル2012スプリング 開催迫る!
  17. ^ 待望の100ダメカン!
  18. ^ 新アイテム! コインサイコロ登場!!
  19. ^ ポケモンカードゲームDPtギフトボックス
  20. ^ 環境論~入門編~
  21. ^ a b c 拡張パック「フリーズボルト」「コールドフレア」
  22. ^ a b c Changes Coming to the Pokémon TCG with Sword & Shield | Pokemon.com”. www.pokemon.com. 2021年5月22日閲覧。
  23. ^ a b 拡張パック「コレクションX」「コレクションY」
  24. ^ 拡張パック「ドラゴンセレクション」
  25. ^ 基本の遊びかたについてよくある質問
  26. ^ a b 拡張パック「バンデットリング」
  27. ^ a b 拡張パック「ホロンの研究塔」
  28. ^ a b 拡張パック「ガイアボルケーノ」「タイダルストーム」
  29. ^ a b 拡張パック「エメラルドブレイク」
  30. ^ メガバトルデッキ60「メガレックウザEX」
  31. ^ a b c 「ポケモンカードゲーム サン&ムーン」のルールおよびレギュレーションの変更について|ポケモンカードゲーム公式ホームページ
  32. ^ 遊びかた説明書
  33. ^ Pokémon Card Game 上級プレイヤー用ルールガイド” (PDF). 2022年12月23日閲覧。
  34. ^ デッキに入れることのできるカードについて
  35. ^ かんたんルール
  36. ^ a b c 新しいルールと変更点
  37. ^ 公式大会および公認大会における勝敗規定
  38. ^ (株)ポケモン,(株)クリーチャーズ. “レギュレーション | ポケカ公式”. www.pokemon-card.com. 2020年11月4日閲覧。
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  40. ^ 6月20日(土)からのレギュレーション改定について
  41. ^ a b 殿堂レギュレーション
  42. ^ 殿堂カップ!再度開催!!
  43. ^ 第4弾 拡張パック「ロケット団」
  44. ^ 拡張パック「ロケット団の逆襲」
  45. ^ ジム拡張第1弾「リーダーズスタジアム」
  46. ^ コンセプトパック「マグマ団VSアクア団 ダブルクライシス」
  47. ^ 拡張パック 第1弾「金、銀、新世界へ...」
  48. ^ ピチュー|カードけんさく
  49. ^ a b 拡張パック 第4弾「闇、そして光へ...」
  50. ^ a b 拡張パック「ギンガの覇道」
  51. ^ バトルカーニバル2011 東京会場1日目速報
  52. ^ 拡張パック「アルセウス光臨」
  53. ^ a b 拡張パック「ハートゴールドコレクション・ソウルシルバーコレクション」「ランダムベーシックパック」
  54. ^ 拡張パック「よみがえる伝説」構築スタンダードデッキ「バンギラス悪」「ハガネール鋼」
  55. ^ 環境論(BW3・4)
  56. ^ 「復元ポケモン」紹介!
  57. ^ a b 拡張パック「メガロキャノン」、「最強爆流コンボデッキ60 カメックス+キュレムEX」
  58. ^ 拡張パック「サイコドライブ」「ヘイルブリザード」
  59. ^ コンセプトパック「EXバトルブースト」
  60. ^ a b 拡張パック「ファントムゲート」
  61. ^ a b 拡張パック「プラズマゲイル」「プラズマ団パワードデッキ30」
  62. ^ 第3弾 拡張パック「化石の秘密」
  63. ^ ポケモンカードゲームガチャ | スペシャルサイト | タカラトミーアーツ
  64. ^ 2015年5月より全国4都市にて、「ポケモンカードゲーム ルールエキスパート」・「ポケモンカードゲーム イベントオーガナイザー」公式資格試験を実施!
  65. ^ 「ポケモンカードゲーム公認自主イベント」がいよいよスタート!
  66. ^ ポケモンカードゲーム公式資格制度の一部を新しくします。
  67. ^ ポケモンカードゲーム公式資格試験を7月に実施します。
  68. ^ a b "【ポケモンWCS】短編アニメ『PATH TO THE PEAK 頂へのきずな』が8月11日に公開。舞台はポケカバトルの世界【ポケモンプレゼンツ2023.8.8】". ファミ通.com. 8 August 2023. 2023年8月14日閲覧

外部リンク[編集]