ホンダ・ゴールドウイング

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ゴールドウイング(GOLDWING)は、本田技研工業が製造販売しているオートバイ大型自動二輪車)であり、大型二輪スポーツツアラーである。

概要[編集]

1974年10月のケルンモーターサイクルショーにGL1000として出展され、後に1100、1200、1500、1800と進化した。GL1000は、水冷の水平対向エンジン、シャフトドライブ、エンジンの下にトランスミッションを配置するなど従来のホンダ製オートバイとは全く異なった機構は注目を集めた。

かつてはアメリカ合衆国の「HONDA OF AMERICA MFG.,INC.」が製造しており、それを日本へ輸入していた。

エンジン[編集]

オートバイとしては珍しいOHC水平対向エンジン(水平対向4気筒の1000、1100、1200、水平対向6気筒の1500、1800)を採用し、低重心のレイアウトとなっている。低回転域から強大なトルクを発生しており、滑らかなエンジン特性と静寂性により長距離のクルージングにも適している。また世界最高水準の環境性能を実現している。

車体構成[編集]

エアバッグサスペンションのプリロードアジャスター、電動式光軸調整機能付のディスチャージ式ヘッドライトオーディオナビゲーションシステム、シートヒーター、電動間欠ワイパーといった装備により、快適で安全な走行の為の設計がなされている。

また、フレームは、GL1800ではスーパースポーツ車にも採用されるアルミツインチューブフレームを使用している。

GL1000[編集]

Honda GoldWing GL1000

1974年仕様[編集]

1974年に、999ccの水平対向4気筒SOHC2バルブエンジンとシャフトドライブで発表された。その他の特徴としてはガソリンタンクをシート下に配置し、通常のタンクの部分には電装系、ラジエータのリザーバータンク、及び着脱式のキックスタータを収納していた。またフロント・ダブル、リア・シングルのディスクブレーキを装備しており、発表当初はカワサキのZ1に対抗するスポーツモデルであった。ネイキッドであったが、購入後すぐにフェアリングとラゲッジを取り付け、自分好みのグランドツアラーに仕立てるユーザーも多かったため、すぐ後にホンダは大きな変更を施し、フェアリングとラゲッジを工場で取り付けるようになった。


GL1100[編集]

GL1100・ゴールドウイング
当時日本で正規販売されていないので並行輸入と思われる

1980年仕様[編集]

1980年には工場仕立てのツーリングモデル、GL1100「Interstate」(インターステート)と高級モデル「Aspencade」(アスペンケード)を導入した。1984年には排気量が1,200ccに増やされた。


GL1500[編集]

GL1500
Honda goldwing 1500.JPG
ゴールドウイング1500(1992年モデル)
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー 日本の旗本田技研工業
車体形式 BC-SC22
エンジン SC22E型 1,520cc 4ストローク
水冷OHC水平対向6気筒
内径x行程 / 圧縮比 71.0mm x 64.0mm / 9.8:1
最高出力 71kW 97PS/5,000rpm
最大トルク 149Nm 15.2kgf・m/4,000rpm
乾燥重量 387kg
車両重量 410kg
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1988年仕様[編集]

1988年にフルモデルチェンジを受け、エンジンは水平対向6気筒1,520ccとなった。このモデルの製造はアメリカ国内であるが、日本での型式認定を取得したことにより、正規輸入車としてホンダ系ディーラーにて販売が行なわれた。この販売により日本国内で、排気量750cc超のオートバイ販売が復活することになったが、これはゴールドウイングを白バイとして採用するために行なわれたと語られている。ちなみにGL1500ベースで、側車が付いたものを皇宮警察警視庁、及び各道府県警で使用している。


GL1800[編集]

2001年仕様[編集]

GL1800
Honda Goldwing - Flickr - mick - Lumix.jpg
ゴールドウイング1800
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー 日本の旗本田技研工業
車体形式 BC-SC47
エンジン SC47E型 1,832cc 4ストローク
水冷OHC水平対向6気筒
内径x行程 / 圧縮比 74.0mm x 71.0mm / 9.8:1
最高出力 85kW 116PS/5,500rpm
最大トルク 167Nm 17.0kgf・m/4,000rpm
乾燥重量 386kg
車両重量 415kg
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2001年にフルモデルチェンジを行ない、排気量1,832ccのGL1800となった。排気量の増加と同時にバルブレイアウトが変更され、ロッカーアームを持たない直打ちのウェッジシェイプ型の燃焼室となり、エンジン幅がコンパクトになった。2005年9月には、この車両に世界初の二輪車用エアバッグを搭載したモデルが発表され、生産地のアメリカでは、2006年中頃に発売。日本国内でも、2007年5月31日に発売された。専用デザインのヘルメットも発売されている。


2011年仕様[編集]

GL1800
Goldwing1800.jpg
ゴールドウイング1800(2012年モデル)
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー 日本の旗本田技研工業
車体形式 EBL-SC68
エンジン SC47E型 1,832cc 4ストローク
水冷OHC水平対向6気筒
内径x行程 / 圧縮比 74.0mm x 71.0mm / 9.8:1
最高出力 80kW 109PS/5,500rpm
最大トルク 161Nm 16.4kgf・m/4,000rpm
車両重量 417 (425)kg
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2011年10月21日のモデルチェンジでは外装の一部が変更され、エアバッグ仕様車は<エアバッグ・ナビ>という名称でナビゲーションシステムも標準装備されるようになった。なお、このモデルよりアメリカでの二輪車生産が終了したため、熊本製作所において通年で受注生産されることになったが、これにより約90万円ほどの大幅な車体価格引下げを実現している。

2012年12月18日に新色の「デジタルシルバーメタリック」が追加された。


主要装備等[編集]

GL1800にはほかの二輪車には見られない、いくつかの特徴がある。

  • バックレスト付きの大きな後部座席。アフターマーケットではアームレストとドリンクホルダーもある。
  • トランクに内蔵された6CDチェンジャー付きのオーディオシステム。
    • 2011年仕様ではUSBAUX端子搭載のオーディオシステムに変更。
  • 電動リバースギア。
  • ホンダ・サテライトリンク・ナビゲーションシステム。(インターナビには非対応)
  • リモートトランクオープナー。
  • ディスチャージヘッドライトの標準装備。


F6B[編集]

ゴールドウイング F6B2012年に北米向け車両として発表された、車体を大幅に軽量化しカスタムを施した車両である。2013年2月28日には日本仕様も発売された。

通常モデルより前面風防を短くし、リバースギアとリアトランクを装備から外し、シートを全面的に変更しているが、これらの変更により30kgほど軽量化されている。

F6C[編集]

ゴールドウイング F6C2014年4月22日に発売された。この車両は2013年に北米向け車両として発表されたワルキューレを日本仕様にしたもので、車名の「F6C」もワルキューレに使用されていた型番である。

参考画像[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]