ホンダ・CT110

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ホンダ・CT110
TRAIL110
Honda TRAIL110 CT110 Hunter Cub.jpg
TRAIL110(CT110)北米仕様
基本情報
排気量クラス 小型自動二輪車
メーカー 本田技研工業
車体型式 JD01
エンジン JD01E型 105cc 4ストローク
内径x行程 / 圧縮比 52.0mm x 49.0mm / 8.5:1
最高出力 7.6ps/7,500rpm
最大トルク 0.85kg-m/6,000rpm
乾燥重量 - / (87)kg
車両重量 92kg / (91.1)kg
      詳細情報
製造国 日本の旗 日本
製造期間 1981年 - 2012年
タイプ
設計統括
デザイン
フレーム 低床バックボーン式
全長x全幅x全高 1905mm (1885)mm x 755mm x 1060mm (1050)mm
ホイールベース 1220mm / (1210)mm
最低地上高 175mm
シート高
燃料供給装置 キャブレター (ケイヒンPB21)
始動方式 キックスターター
潤滑方式 圧送式飛沫式併用
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合4段(+副変速機2速)
サスペンション テレスコピック
スイングアーム式
キャスター / トレール 27°(27°15′)° / 85mm (80)mm
ブレーキ 機械式リーディングトレーリング
機械式リーディングトレーリング
タイヤサイズ 2.75-17-4PR/(2.75-17 35P)
2.75-17-6PR/(2.75-17 41P)
最高速度
乗車定員 1人
燃料タンク容量 5.5L / (4.8+サブタンク2.5)L
燃費
カラーバリエーション タヒチアンレッド / (モンツァレッド)
本体価格 159,000円
備考 上記性能は日本仕様発売時のもの[1]、()内は輸出仕様[2]
先代 ホンダ・CT90
後継
姉妹車 / OEM ホンダ・MD90
同クラスの車 ホンダ・カブ100EX
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ホンダ・CT110(シーティーひゃくじゅう) は、かつて本田技研工業が製造販売していた排気量105ccのオートバイである。通称ハンターカブと呼ばれることもある。

概要[編集]

スーパーカブをベースに輸出専用車種として開発され、1980年カナダパプアニューギニア南アフリカブラジルアメリカ合衆国オーストラリアニュージーランドなどへの輸出販売が開始された。日本では1981年10月2日から発売開始され、希望小売価格は\159,000とされたが、当時はレプリカブーム全盛期であり目標販売数をクリアできず[独自研究?]1983年に日本国内での販売は終了した。

1966年から1979年まで販売されたCT90の後継車種で、エンジンがボアアップされ、車体やオプションパーツの設定はCT90の構成がほぼ引き継がれた[要出典]。排気量105ccの空冷単気筒4ストロークOHCエンジンが搭載される[3]。ブロックタイヤ、スキッドプレート、大型リアキャリア、アップマフラー、テレスコピックサスペンションなどが装備され、ツーリングから市街地走行まで、幅広い用途に使えるレジャーバイクとして発表された[3]

2012年にニュージーランド仕様を最後に生産が終了した。同年11月11日に、青山本社ビルで行われたカブミーティングイベント「カフェカブ青山 2012」にて実質的な後継モデルと言われる[要出典]コンセプトモデルクロスカブCC110が公開され[4]、2013年6月9日に京都で開かれたカフェカブ京都で実車がお目見えし、ホンダより2013年6月14日より販売開始がアナウンスされている[5]

日本国内では1981年3月14日発売のシルクロード(CT250S)、同年4月23日発売のTL125イーハトーブを含む3車種とともに、ホンダは雄大な自然の周辺をゆったりとツーリングするオートバイとして、「トレッキングバイク」というカテゴリーを提唱した[3]オーストラリア・ニュージーランドなどではAGバイク(農耕用バイク)として[要出典]販売された。

仕様[編集]

エンジン 
クランクケースは郵政カブMD90と共通である。バルブタイミング圧縮比(8.5:1)は全地域共通である。
点火装置 
日本仕様ではフラマグ式が採用され、点火時期制御はカムシャフトに取り付けられたコンタクトポイントによるものとされた。北米仕様では当初、コンタクトブレーカー方式が採用されたが、1982年モデルからCDI方式に切り換えられ、同時に点火時期が22度/3400rpmから32度/3400rpmへと変更された。オセアニア仕様では1984年モデルまではコンタクトブレーカー方式で、それ以降がCDIとされた。日本仕様のコンタクトポイントに代わって無接点のピックアップが装備された。
キャブレター 
仕向地によりケーヒン製ピストンバルブ式のPB21やPB18など複数種類が用いられているが、ベンチュリー内径は18mmである。メインジェットがケーヒン丸小型という点は全仕様共通とされた。使用燃料は日本仕様はレギュラーガソリンであるが、オセアニア仕様と北米仕様は現地のレギュラーガソリンの供給事情に合わせて「オクタン価91以上(RON)」と取扱説明書に記載された。
トランスミッション 
日本仕様はボトムニュートラルのリターン式が採用された。シーソー式ペダルの前を踏むとシフトアップし、後ろを踏むとシフトダウンする。輸出仕様も同じボトムニュートラルのリターン式だが、日本仕様とは逆に後ろを踏むとシフトアップ、前を踏むとシフトダウンする。
副変速機 
エンジン左側下部のレバーでHiモード(通常モード)とLoモードに切り替えが可能である。ただし、切替には停車する必要がある。1981年モデルの日本仕様とオセアニア郵政仕様には搭載されない。
フロントサスペンション 
MD90と共通の、アウタースプリング式テレスコピックフォークが採用された。
ブレーキ 
前後ともワイヤー式ドラムブレーキである。フロントブレーキレバー根本にはブレーキ作動状態でレバーを固定できるパーキングブレーキ機構が備わっている(日本仕様は未装備)。
電装 
日本仕様の車体電装は6Vで、整流器はシリコンダイオードで半波整流のみ行う形式である。電圧を安定させるレギュレーターは装備されない。ヘッドライトは発電機から直接電源供給されるが、テールランプなどはバッテリー電源とした。オセアニア仕様は6V電装でレクチファイアを装備しており、バッテリーへの攻撃性が低い全波整流を行っているが、電圧を安定させるレギュレーター機能はない。ただし同地向け郵政仕様は当初から12V電装とされた。
オプション
日本国内向け仕様では、以下のオプションが設定された。
  • 北米仕様に標準装備されていた2.5L入り補助燃料タンクをサブタンクとして設定。
  • オーストラリア仕様に標準装備される右サイドスタンド。
  • オーストラリア郵政仕様に標準装備されるセンタースタンド。
一方で北米仕様にはアップフェンダーがオプション設定されたほか、オーストラリア・ニュージーランド郵政仕様にはフロントキャリアが装着されない代わりにフロントフォークトップボルト装着スペーサーがオプション設定された。
ボディーカラー
1981年までは「タヒチアンレッド」、それ以降は「モンツァレッド」とされた[6]。その他にも仕向地別や納入先職種による専用色が存在する。

輸出仕向地による差異[編集]

オーストラリア郵政仕様
副変速機未装備
ライトカウル別体式メーター
エンジンガード
オープン式チェーンカバー装備
北米仕様
折畳みハンドル・サブタンク装備車

仕向け地によって仕様は異なり、デカール表記、排ガス対策機器、フロントキャリア、サブタンク、センタースタンド、チェーンガード、スピードメーター、ウインカー、電装品電圧(6Vと12V)などの差異がある。

北米では1980年代に日本仕様が発売された当時からTRAIL110の名称で輸出が始まり1986年まで販売された。1981年モデルからは副変速機が装備され、日本仕様よりもオフロード使用を意識した様々なオプション[要出典]が用意された。シートは俗にUSシートとも呼ばれる堅めのタックロールシート[要出典]とされた。最終型の1986年モデルではキャンピングカーへの吊り下げ積載を意識した[独自研究?]ハンドルバーロック[7]排ガス規制に対応したチャコールキャニスターが追加され、シールドタイプのクランクケースブリーザーが装備された。

2009年10月にオーストラリアでナンバー取得が可能となったAGモデルが発表された。このモデルからはフロントフォークにリフレクターが装着され、オーストラリアの排ガス規制に合致していることを示すコーションプレートが装備された。

その他[編集]

カンボジアでは地雷除去作業員用バイクとして使用された。[要出典]オセアニア向けファームバイクとしては下位の車種に当たる。上級車種としてホンダ・XRシリーズをベースとしたCT125・NXR125ES・CTX200ブッシュランダーなどが設定され、CT110と併売された[8][出典無効]

脚注[編集]

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  1. ^ 『サービスマニュアル ホンダCT110』本田技研工業株式会社 サービス部サービス資料室整備資料課、1981年6月、5頁
  2. ^ 『HONDA OWNER'S MANUAL CT110』HONDA MOTOR CO.LTD.、1993年、77-79頁
  3. ^ a b c CT110”. 2014年3月28日閲覧。
  4. ^ カフェカブ青山でクロスカブ「CC110」コンセプトモデルが お披露目されました - バイクブロス - ニュース&トピックス 2012年11月13日
  5. ^ アウトドアスタイルの「クロスカブ」を発売2013年5月22日(ホンダニュースリリース)
  6. ^ 『CT110A・B・C・D・G・K・M・P PARTS CATALOGUE』HONDA MOTOR.CO.LTD 1993年10月
  7. ^ 解除することでハンドルバーのみを90度真横に移動が可能。
  8. ^ 125cc クラス ファームバイクを考える - Tatsuyoshi Motorcycle Page

外部リンク[編集]