チキチキマシン猛レース
チキチキマシン猛レース(チキチキマシンもうレース[原題:Wacky Races])は、アメリカのテレビアニメ番組。1968年 - 1970年、ハンナ・バーベラ・プロダクション制作。
日本では、NET(現:テレビ朝日)系列で1970年4月6日 - 7月27日に放映された他、地方局でもしばしば再放送された。放映時間は月曜19:30 - 20:00(JST)。現在カートゥーンネットワーク内でも放映。
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[編集] 概要
11台の個性的なレーシングカーとそれぞれのドライバー達が、バラエティに富んだコース(荒野や峡谷、砂漠、雪山など)で繰り広げるカーレースを、1話完結で描く。
日本語版作成にあたっては、オープニング曲を作り替え、日本向けのキャラクター名を設定し、吹き替えにおいても声優によるアドリブの多用や、オリジナルでは言葉を話さない犬のケンケンに台詞を与えるなど、大幅にアレンジされている。制作本数は多くないが、70年代を通じ東京12チャンネル(現・テレビ東京)『マンガのくに』枠等で全国的に再放送が繰り返され、様々なプラットフォーム向けのコンピュータゲームにもなるなど、人気は高い。1990年12月には日本でビデオソフトが発売され、1992年11月時点で7巻計で20万本を売り上げた[1](現在はコレクターズボックスや1コインDVDも発売されているほか、2010年からはワーナー・オンデマンド内で有料配信されている。)。 なお、このアニメの元ネタは、ブレイク・エドワーズ監督の1965年製作の「グレートレース」である。
[編集] マシン名と搭乗者
括弧内は日本放映時の声優。日本語版マシンの名前は赤塚不二夫が命名した。
本編のナレーションを務める実況中継アナウンサーは野沢那智が担当した(一人称は「私」または「僕」、画面には一切登場しない)。ビデオ版の冒頭ナレーションは増岡弘が担当している。以下、写真はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで展示されたレプリカのもの。
カッコ内は声優。/の場合は、「アニメ/ゲーム」となっている。
- 00 - ゼロゼロマシン[The Mean Machine] - ブラック魔王[Dick Dastardly](大塚周夫)、ケンケン[Muttley](神山卓三)
- 本作の主役とも言える2名(悪党のブラック魔王と愛犬ケンケン)が搭乗するマシン。他車への妨害行為のために、様々な装備を搭載する。妨害工作を準備すべく大きく先回りする、アクセル全開で一気にライバルを抜き去るなど、マシンの基本性能も高い。しかし、悪だくみが裏目に出て自滅したり、操縦ミスを起こしたりと、最終的にはコースアウト等による失格や他車から追い越されるなどしており、優勝経験はない。ちなみに、ケンケンは主人のブラック魔王が憎く、主人が酷い目に合うと笑う。2人の一人称は「俺」。
- 実況アナは、作中におけるブラック魔王との掛け合いが多く、ゼロゼロマシンがトップになったり妨害が成功すると悔しがり、反対にゼロゼロマシンが自滅すると大喜びする。
- 1 - ガンセキオープン[The Bouldermobile] - [The Slag Brothers] タメゴロー[Gravel](加藤修)、トンチキ[Rock](緑川稔/加藤修(3DO)、乃村健次(PS))
- 2 - ヒュードロクーペ[The Creepy Coupe] - [Gruesome Twosome] モンスター[Big Gruesome](神山卓三)、ドラチビ[Little Gruesome](たてかべ和也/大塚周夫(3DO))
- 3 - マジックスリー[The Convert-A-Car] - ドクターH[Professor Pat Pending](槐柳二/佐藤正治(3DO))
- レース状況に応じて、メカニックを様々な形状に組み替える機能が特徴。運転席のスイッチひとつで変形し、陸海空に加え地中もOK。二足歩行も行い、時には絨毯や熱気球など原型を留めない形状と化すこともあるが、それが仇となって、失敗することも多い。天才発明家である運転手のドクターHは落ち着いた人格者で、ブラック魔王が破壊したコースの修復やトラップの解除を行ってレースを再開させたり(逆にゼロゼロマシンの妨害に反撃して返り討ちにすることも多い)、トラブルを起こして動けなくなった他車を救助するなど、優勝への固執はそれほど見られない(ただし、優勝を狙う時はちゃんと狙い、他車を妨害する時はちゃんと妨害する)。敬語で話し、一人称は「私」。
- 5 - プシーキャット[The Compact Pussycat] - ミルクちゃん[Penelope Pitstop](小原乃梨子)
- ピンク色のオープンカーで、唯一女性ドライバーが搭乗するマシン。日よけのパラソルや、メイクアップに関する様々な装備を満載。実況中継アナウンサーや他車のドライバーはミルクちゃんに甘い面を見せる事も多く、彼女自身もその状況を利用している。キザトト君とはいい雰囲気になる場面がしばしば見られる。本人曰く「男の子には負けたくない」。普段はおっとりしているが、時には乱暴で男勝りな面もある。他車を意図的に妨害することはあまりないが、走りながら洗車をしたりエンジングリルで鳥の丸焼きやポップコーンを作ったりして、水や煙で後続車に迷惑をかける。一人称は「あたし」。『ペネロッピー絶体絶命』の主役でもある。
- 6 - タンクGT[The Army Surplus Special] - 軍曹閣下[Sarge](細井重之)、新兵くん[Private](小宮山清/龍田直樹(3DO))
- 戦車とハーフトラックを組み合わせたような形状の車体を持つ。軍曹なのに「閣下」と呼ばせる横柄で小太りの上官の指揮下、ガリガリに痩せた新兵がハンドルを握る。「撃てー!」「撃つー!」のかけ合いで主砲から砲撃、特殊な弾を発射したり、後ろ向きに砲撃して反動で加速する。2人の会話は多くがかけ合いである(「行けー!」「行くー!」、「隠れてろー!」「隠れてるー!」、「進めー!」「進むー!」など)。全マシン中最重の車体が強みであり、同時に弱点でもある。軍曹閣下が搭乗する砲台部分は車体と外れる事が可能だが、大抵砲台部分が引っこ抜けてしまうトラブルになる事態が多い。軍曹が地雷を投げ、その爆風で空を飛んだこともある。万年リタイアのゼロゼロマシンの次に成績(入賞回数)が悪いという、事実上の最下位マシン(それでも三回優勝している)。軍曹の一人称は「俺」または「儂」、新兵の一人称は「自分」または「私」。
- 7 - ギャングセブン[The Bulletproof Bomb] - [The Anthill Mob] トラヒゲ一家(親分[Clyde](水島晋/佐藤正治(3DO))、子分たち[Dum Dum][Zippy][Pockets][Snoozy][Softly][Yak Yak](神山卓三、加藤修、緑川稔、小宮山清、広川太一郎、細井重之、たてかべ和也、雨森雅司など/神山卓三、加藤修、細井重之、龍田直樹、真地勇志、郷里大輔(3DO))
- 外観は通常のクラシックカーそのものだが、運転席のある前方に小柄な7人のギャング全員が集中して乗車する。床が抜けるようになっており、いざというときには子分たちが足で走って加速を助ける。レース中も警察から追われているため、常に警察無線を盗聴して逃げる準備をしており、逃亡時はしばしば変装を行い、別コースへ避難することもある。メンバーの一人称は「俺」。
- 居眠り運転の「グースカ」とボケ担当の「ダムダム」以外の子分は、姉妹作品『ペネロッピー』ほどの活躍を見せず目立たない。
- 8 - ポッポSL[The Arkansas Chuggabug] - ヨタロー[Lazy Luke](高田竜二/佐藤正治(3DO))、熊八(クマッパチ)[Blubber Bear](細井重之)
- 9 - ハンサムV9[The Turbo Terrific] - キザトト君[Peter Perfect](広川太一郎)
[編集] スピンオフ
本作に登場するキャラクターのうち、ミルクちゃんとギャングセブンは、「ペネロッピー危機一髪(ペネロッピー絶体絶命)」へスピンオフしている。ただし、日本語版の制作スタッフが異なるため、日本語版におけるキャラクター名は異なる。
ブラック魔王とケンケンは、後に「スカイキッドブラック魔王」ならびに「偉大なるケンケン劇場」にスピンオフした。こちらは日本語版制作スタッフがほぼ変わらないため、そのままの名前で登場している。ここでは、ブラック魔王達の作戦室にゼロゼロマシンや来歴不明の優勝カップがあり、主題歌も本作の歌詞替え版であるなど、本作との関連が強調されている。ケンケンには、自らが主役の探偵となる別作品が存在する(声優は異なり、笑い声は本作を真似て表現している)。
また「ガンセキオープン」は「原始家族フリントストーン」のキャラとマシン、熊八は「ヨギ・ベア」のキャラ、「ヒュードロクーペ」は「ドボチョン一家の幽霊旅行」のマシンからのオマージュなど、製作者たちの遊び心も感じられる。
また1990年代には、ゼロゼロマシン以外の車体を全てハンナ・バーベラアニメの他作品の主人公たちが運転するマシンに一新した続編「新・チキチキマシン猛レース ケンケンのフェンダー・ベンダー500(原題:Fender Bender 500)」が全50話製作された。ゼロゼロマシンも、巨大なスパイクタイヤを搭載したゼロゼロマシン・ターボにリニューアルされている(日本ではビデオ販売のみ、TV未放送)。なお、この作品の最終話「The Yukon Win It 500」で、ブラック魔王とケンケンはついに念願の優勝を果たしている。
音楽でのパロディとしては、SUPER BELL"Zのシングル『Formula Man』収録のFormula Man Kichi Kichi Machine 猛 Race ~In Monaco~がある。
[編集] 放映リスト
全34話。日本では全てがTV放映されているが、現在では当時の吹き替え版が消失しているものがある。数字は一位/二位/三位の車番。
- インディアン砂漠をぶっ飛ばせ (WHY OH WHY WYOMING) 2/1/8 優勝:ヒュードロクーペ
- サボテン谷のお化け温泉 (BEAT THE CLOCK TO YELLOW CLOCK) 8/10/2 優勝:ポッポSL
- 断崖絶壁を突っ走れ (MISH MASH MISSOURI DASH) 3/5/2 優勝:マジックスリー
- 炎の七重衝突 (IDAHO A GO GO)(※) 1/10/3 優勝:ガンセキオープン
- 底なし沼のデッドヒート (THE BAJA HA HA RACE) 1/7/4 優勝:ガンセキオープン
- 妨害ゴリラ作戦 (REAL GONE APE) 6/4/10 優勝:タンクGT
- アパッチ平原大突破 (SCOUT SCATTER) 10/1/3 優勝:トロッコスペシャル
- 白熱のでこぼこラリー (FREE WHEELING TO WHEELING) 7/9/5 優勝:ギャングセブン
- イモレーサー泥棒野郎 (THE ZIPPY MISSISSIPPI RACE) 9/7/5 優勝:ハンサムV9
- 大障害の動物園レース (TRAFFIC JAMBALAYA) 5/9/2 優勝:プシーキャット
- 戦場スピード突破 (THE SPEEDY ARKANSAS TRAVELLER) 1/7/9 優勝:ガンセキオープン
- コンピューター妨害作戦 (BY ROLLER COASTER TO UPSAN DOWNS) 4/1/8 優勝:クロイツェルスポーツ
- 大都会暴走グランプリ (RHODE ISLAND ROAD RACE) 2/1/8 優勝:ヒュードロクーペ
- 吹雪と氷の冬山ラリー (THE GREAT COLD RUSH RACE) 4/8/7 優勝:クロイツェルスポーツ
- インチキパトカー大作戦 (HOT RACE AT CHILLICOTE) 6/5/1 優勝:タンクGT
- 炎のジャングルレース (THE WRONG LUMBER RACE) 10/7/2 優勝:トロッコスペシャル
- 風船パンク大作戦 (WHIZZIN' TO WASHINGTON) 9/3/8 優勝:ハンサムV9
- 灼熱の大砂漠ラリー (THE DISPY DOODLE DESERT DERBY) 9/10/2 優勝:ハンサムV9
- 断崖道路の連続追突 (SPEEDING FOR SMOGLAND) 8/2/4 優勝:ポッポSL
- スイカ畑のビックリコース (RACE RALLY TO RALEIGH) 7/1/9 優勝:ギャングセブン
- 大爆走グランプリ (BALL POINT, PENN. OR BUST?) 5/4/7 優勝:プシーキャット
- 忍者カー対お化け自動車 (FAST TRACK TO HACKENSACK) 7/1/2 優勝:ギャングセブン
- ブラック魔王の大なだれ (THE SKI RESORT ROAD RACE) 6/10/3 優勝:タンクGT
- タツマキマシンでぶっとばせ (OVERSEAS HI-WAY RACE) 9/1/5 優勝:ハンサムV9
- ノロノロ毒ガス作戦 (RACE TO RACINE) 2/1/3 優勝:ヒュードロクーペ
- ほら穴に向かって走れ (THE CARLSBAD OR BUST BASH) 5/4/1 優勝:プシーキャット
- 大熱戦3億円レース (WACKY RACES TO RIP SAW) 10/4/1 優勝:トロッコスペシャル
- どっきりトンネル迷コース (OILS WELL THAT ENDS WELL RACE) 3/6/10 優勝:マジックスリー
- 魔のハイウェイ猛ダッシュ (EENY, MINY MISSOURI GO!) 3/7/5 優勝:マジックスリー
- 美人ワニの大障害 (SUPER SILLY SWAMP SPRINT) 8/10/5 優勝:ポッポSL
- 西部の山賊コース (DOPEY DAKOTA DERBY) 7/3/4 優勝:ギャングセブン
- メチャクチャ大混戦 (DASH TO DELAWARE) 8/10/3 優勝:ポッポSL
- ブラック魔王最後の挑戦 (SEE SAW TO ARKANSAS) 4/2/10 優勝:クロイツェルスポーツ
- ゆうれい迷路の最終コース (CREEPY TRIP TO LEMON TWIST) 5/2/10 優勝:プシーキャット
※TV放映時のオリジナルマスターが消失したため、現在はDVDに特典映像として原語版のみ収録されている。
[編集] 日本語版主題歌
- A面:「チキチキマシーン猛レース」 (作詞:水野礼子 作曲・編曲:橋場清 唄:ケーシー浅沼 ナレーション:野沢那智)
- B面:「ブラック魔王とケンケン」 (作詞:北桑笑 作曲・編曲:大場秀 唄:大塚周夫)
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- 発売:CBSソニー (SOGA-79001)
[編集] ゲームソフト
かつて3DOソフトによるドライブアクション系統のレースゲームソフトとして以下の2タイトルが発売された。制作は高城剛率いるフューチャー・パイレーツによるもので、高城自身も参画した最初期の作品である。日本市場向けのタイトルであり、3DOのポテンシャルを引き出した全面3DCG描画とTV版の日本語吹き替え声優によるフルボイス、日本版のテーマソングを起用した点が特徴的である。なお、純粋にスピードを競うようには作られておらず、ソフト側のパターン決めでゲームの展開を決める運ゲーの要素が含まれている。
- チキチキマシン猛レース 〜ケンケンとブラック魔王のイジワル大作戦〜(1994年3月、3DO REAL(パナソニック製)のローンチタイトル)
- チキチキマシン猛レース2 〜In Space〜(1995年)
[編集] その他
- 1993年にカルビーのサッポロポテトがリニューアルされた時に、1年間程度ケンケンのアニメキャラクター(声付き)が実写合成で登場するテレビCMが放送され、グッズプレゼントも展開された。
- 2000年にテレビ東京系列にて放送された「トムとジェリーとゆかいな仲間」内でも放送された。
- 本作におけるケンケンの笑い声は元来「イシシシ」もしくは「ウヒヒヒ」であったが、担当の神山が声を押し殺したことで独特の発声となり、ケンケンのシンボルである“笑い声”が生まれた。
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
| NET系 月曜19:30枠 | ||
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ピュンピュン丸
(第2期) |
チキチキマシン猛レース
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