チキ・チキ・バン・バン
| チキ・チキ・バン・バン | |
|---|---|
| Chitty Chitty Bang Bang | |
| 監督 | ケン・ヒューズ |
| 脚本 | ロアルド・ダール ケン・ヒューズ |
| 原作 | イアン・フレミング |
| 製作 | アルバート・R・ブロッコリ |
| 出演者 | ディック・ヴァン・ダイク |
| 音楽 | リチャード・M・シャーマン ロバート・M・シャーマン |
| 撮影 | クリストファー・チャリス |
| 編集 | ジョン・シャーリー |
| 配給 | UA |
| 公開 | |
| 上映時間 | 143分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $10,000,000 |
『チキ・チキ・バン・バン』(Chitty Chitty Bang Bang)は、1968年製作のイギリスのファンタジー・ミュージカル映画。作中に登場する車両の名称でもある。
目次 |
概要 [編集]
007シリーズの原作者で知られるイアン・フレミングが唯一著した童話で、1964年に出版された原作に基づく、幻想的なファミリーミュージカルである。製作も映画版007シリーズの仕掛け人であるアルバート・R・ブロッコリによる。
1964年のディズニーの『メリー・ポピンズ』の大成功が形作ったファミリー映画の流れをくむ一作である。『メリー・ポピンズ』と同じ20世紀初頭のイギリスが舞台とあって、別会社のユナイテッド・アーティスツ製作ながら『メリー・ポピンズ』に関わった多くのスタッフが再結集した。その顔ぶれは主役のディック・ヴァン・ダイクや作曲のシャーマン兄弟、振付のマルク・ブローとディーディー・ウッドなど。大スターとなっていたジュリー・アンドリュースは参加していないが、似た雰囲気を持つサリー・アン・ハウズが代わってお姉さん役を務めている。
ボンバスト男爵の城にはドイツのノイシュヴァンシュタイン城が使われた。野外における撮影は実際にノイシュヴァンシュタイン城にてロケが行われたが、城の中のシーンは全てイギリス国内のスタジオにて撮影された。
ミュージカル映画自体が斜陽ジャンルとなりかけていた時代背景もあって、『メリー・ポピンズ』ほどの爆発的ヒットにはならなかったが、ノリの良い主題歌はかなり有名になり、日本の運動会などでも定番ソングとなっている。ペギー葉山、友竹正則、東京少年少女合唱隊の3者で合唱された主題歌の日本語訳版も著名である。また、北海道日本ハムファイターズのチャンステーマにも使われる。
日本語の題名 [編集]
日本語の題名を考案したのは、当時UA日本法人の宣伝部長であった水野晴郎であった。常盤新平による原作の初訳(『空とぶ自動車』盛光社)では「チティ・チティ・バン・バン」と表記されているが、のちに刊行された渡辺茂男(冨山房)、こだまともこ(あすなろ書房)の訳では「チキチキバンバン」となっている。
車両 [編集]
「Chitty Chitty Bang Bang」という車は、1920年代初頭の英国にて、当時の有名なレースカーとして実在していた。大富豪で洒落者のレーサーとして知られたルイ・ズボロウスキー伯爵(Count Louis Zborowski 1895-1924)が、旧型メルセデスのシャーシに航空機用の大出力エンジンを積んで作らせた特注の改造車で、当時のレース界で派手に活躍したことで知られている。この逸話を踏まえ、自動車好きでもあるフレミングが題材にしたものである。
なお、映画で使用されたチキチキバンバン号のベースになった車は、パラゴン・パンサーというイギリスの自動車で、スペックは12気筒、8,000cc、MT4速、最高出力225馬力である。
スタッフ [編集]
- 監督 : ケン・ヒューズ
- 製作 : アルバート・R・ブロッコリ
- 原作 : イアン・フレミング
- 脚本 : ロアルド・ダール、ケン・ヒューズ
- ミュージカル場面構成 : マーク・ブロウ、ディ・ディ・ウッド
- 作詞・作曲 : リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
- 音楽監督 : アーウィン・コスタル
- 美術 : ケン・アダム
- 撮影 : クリストファー・チャリス
- 特殊効果:ジョン・スティアーズ
キャスト [編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
|---|---|---|---|---|
| ソフト版 | テレビ版 | |||
| カラクタカス・ポッツ | ディック・ヴァン・ダイク | 佐々木功 | 広川太一郎 | |
| トルーリー・スクランプシャス | サリー・アン・ハウズ | 土井美加 | 武藤礼子 | |
| ジェレミー | アドリアン・ホール | 浪川大輔 | 松田辰也 | |
| ジェマイマ | ヘザー・リプリー | 坂本真綾 | 富永み~な | |
| ボンバースト男爵 | ゲルト・フレーベ | 大塚周夫 | 滝口順平 | |
| 男爵夫人 | アンナ・クエイル | 天地総子 | ||
| チャイルドキャッチャー | ロバート・ヘルプマン | 清川元夢 | ||
| バンジー・ポッツ | ライオネル・ジェフリーズ | 納谷悟朗 | 八奈見乗児 | |
| スクランプシャス卿 | ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス | 川久保潔 | 藤本譲 | |
| おもちゃ職人 | ベニー・ヒル | 石丸博也 | ||
| ミスター・コギンズ | デスモンド・リュウェリン | 沢りつお | ||
ストーリー [編集]
20世紀初頭のイギリス。あるレース用自動車は、昔グランプリに何年もの間優勝し続けたが、後のレースで事故を起こし、今では廃車置き場に放置されている。寡夫で2人の子持ちの発明家カラクタカス・ポッツは夢見る人物だが、お人好しで生活力はない。子供にねだられ、彼は前記のオンボロ車を買い取ってあり合わせの材料で走れるように修理し“チキ・チキ・バン・バン”と名付けると、この車はなぜか意思を持ち、空を飛んだり水上を走れるようになった。それを知った悪人の男爵がこの素晴らしい車を略奪しようと試みるが、オッチョコチョイな2人の手下がポッツと間違えてポッツの父を誘拐してしまう。ポッツと子供達、そして以前に車の事故で知りあっていた大手製菓会社令嬢トゥルーリーは、“チキ・チキ・バン・バン”と共にポッツの父を取り戻すため、冒険に出発する事になる。
賞 [編集]
- 1969年アカデミー歌曲賞ノミネート : リチャード&ロバート・シャーマン
- 1969年ゴールデングローブ賞音楽賞、主題歌賞ノミネート : リチャード&ロバート・シャーマン
関連項目 [編集]
- GO-BANG'S - この曲を使用したシングルを発売。
- 一宮競輪場 - 締切前BGMで使用している。
- 大津びわこ競輪場 - かつて締切前BGMで使用していた。
- ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!
- ローソン - 1993年から翌年にかけ、『めざすは、地域一番店!!』のキャッチコピーに因んで、この映画の主題歌をCMソングに起用していた。
- ラジオ・フライヤー - 主人公のマイクとボビーはこの映画を何十回と鑑賞し、虐待から逃れるためにラジオ・フライヤーを改造し、「空飛ぶ自動車」を制作する。