モンチッチ

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モンチッチ(男の子)

モンチッチ(Monchhichi)は、東京都葛飾区人形メーカー・株式会社セキグチによって製造・販売されているの人形。正確には、顔と手、足の部分は人形(ビニール)で、胴体はぬいぐるみである。デザイナーワシの良春

来歴[編集]

1972年(昭和47年)にセキグチが発売した「くたくたモンキー」の改良版として1974年(昭和49年)1月26日に発売された。発売日の1月26日は株式会社セキグチ社長(現会長)の関口晃市の誕生日である。

関口晃市がニュルンベルク国際玩具見本市で見たぬいぐるみに触発されたことで、開発が開始された。同見本市に出展された当初、「人間」と「動物」を掛け合わせたこのキャラクターは業界関係者の度肝を抜いた。

「モンチッチ」のネーミングの由来は、フランス語の「モン」(私の)と「プチ」(小さく可愛いもの)を合わせた「私の可愛いもの」と、日本語の「ちっちゃい」という音、モンキーのモンとおしゃぶりをチューチューと吸っていることなどから。この人形の特徴である、おしゃぶりをするポーズは、セキグチが製造・販売していた少女の人形「マドモアゼル・ジェジェ」のポーズを踏襲した。

胴はぬいぐるみ、顔手足はソフトビニールで作られ、柔らかくてクタクタしている独特の触感があり日本のおもちゃ界に衝撃を与えた。社会現象となるようなヒット商品となりシリーズ商品が生まれ、テレビアニメも放映された。[1]

1975年(昭和50年)よりオーストリアを筆頭に、ドイツ語圏を中心に輸出事業を展開した[2]1970年代後半以降、フランスなどヨーロッパ全域、アメリカに進出し、1980年代には世界的な人気キャラクターとなった。流行は、南米、南アフリカにまで至った[2]

その後国内のブームは次第に収束してゆき、1986年(昭和61年)を最後に日本での発売は一旦終了したが、海外での人気は続きフランスでは販売を続けた。

1996年(平成8年)には約10年ぶりに日本での人形の発売を再開した。当時日本ではハローキティ等の1970年代キャラクターのリバイバルブームがあり、その流れに乗った形での復活となった。70年代のブームと異なり安定した人気を保ち販売を続けている。

2004年(平成16年)1月26日に30周年記念で結婚式を行った。2004年(平成16年)10月30日に2人の子供という設定の新キャラクター「ベビチッチ」が発売開始。この結婚式・出産を行うというアイデアは社内公募により決定された。以降も誕生日イベントは毎年行われている。これらのイベントの背景としては、モンチッチはすでに認知度のある息の長い商品になっていたが、過去の懐かしいアイテムというイメージがあり、ファンの中心は70年代に子ども時代を過ごした女性であった。2004年から広報活動をスタートさせ、商品イメージ刷新と新たな若年層へのアピールにつなげようと様々な試みがなされるようになる。

2009年9月(平成21年)35周年を記念して『コラボモンチッチ開発プロジェクト』発表し、調査やデザイン素材選定などの商品開発に女子高校生が参加した。職業体験を企画するオトナ*ラボ(現JOL)とセキグチの共同開発である。 2010年4月28日 『オトナ*ラボ モンチッチ』として発売し、以降『JOLモンチッチ』として続けられ、若い層を中心にヒット商品になった。(2013年まで4回で累計20万個を販売) [3][4][5]

2014年(平成26年)1月26日に40周年を記念して『ゴールドモンチッチ』発表した。金色は前年に決定した2020年の東京オリンピック開催とメダルを意識したもの。

モンチッチは日本国外でも人気が高く、2010年(平成22年)現在、世界24ヶ国で発売されている。特にドイツでは日本を凌ぐといわれるほどの人気がある。そのこともあり、2006年(平成18年)にドイツで開催された「2006 FIFAワールドカップ」ではウルトラスニッポンとのコラボレーションによりサッカー日本代表のサポーターが着用するTシャツを着たモンチッチの人形が発売された。香港台湾でも人気が高く、台湾限定モデルが発売されている。

フランスではKiki(キキ)と呼ばれ、1978年(昭和53年)に発売されたシングル「La chanson de Kiki(キキの歌)」(LP『Aventures au Pays Des Kiki』からのシングルカット)はフランス国内で大ヒットした。『Aventures au Pays Des Kiki』は2004年(平成16年)に『ADVENTURES OF MONCHICCHI』のタイトルで日本でCD発売された。フランス語で”ch"が発音がしにくいため”Kiki”となった。

イギリスではChicaboo(チックアブー)と呼ばれた。

一方アメリカではマテル社を通じて1980年(昭和55年)に販売が開始されたが、売上不振により1985年(昭和60年)にはアメリカ市場から撤退。2002年(平成14年)にはアメリカに専門店を開業し、再進出した。

2010年8月8日 金髪モヒカンのきぐるみのモンチッチが「エアギター2010日本大会決勝」に出場し、T-REXの『20th Centurey boy』のエアギタープレイで準優勝した。セキグチ社内では「エアギター部」を設立し、モンチッチの練習をささえた。[6]

2012年12月2日、モンチッチの発祥の地がセキグチ本社のある葛飾区であることから、葛飾区観光協会の広報部長に"就任"し、同日、葛飾区の柴又帝釈天でモンチッチの着ぐるみに同区観光協会から任命状が手渡された。葛飾区では、今後、同区内のイベントなどでモンチッチの着ぐるみを各イベントのPRキャラクターとして出演させる予定。

キャラクター[編集]

モンチッチは、男の子のモンチッチくんと、女の子のモンチッチちゃんの2人から成る。後者はモンチッチくんと同じ目開きの笑顔のタイプと、涙を流している泣き顔のタイプの2つあり。年齢は元々は“お猿の赤ちゃん”ということから1~3歳の設定だった。 アニメ『モンチッチ』(キッズステーション他で放送)では人間でいう幼稚園小学校低学年の5~9歳の設定となっていた。

現在は特に年齢設定はしていない。

2人の関係は元々は双子だったが、誕生30周年・結婚式のイベントを実施するにあたって恋人夫婦へと変更された[7]2006年(平成18年)には結婚式が執り行われた[7]

様々な服装や着ぐるみ姿が存在するが、基本的にはスタイよだれかけ)を付けただけのものがモンチッチの正装である。

モンチッチくん、モンチッチちゃんともにセキグチの社員であり、モンチッチくんが社長室長、モンチッチちゃんが社長秘書の肩書きを持つ[7]

モンチッチファミリー[編集]

ベビチッチ
マイチッチ
  • モンチッチの弟(マイチッチくん)と妹(マイチッチちゃん)の2人からなるキャラクター。
チムタン
  • のキャラクター。
チャム
  • のキャラクター。
クマ
  • のキャラクター。
タヌタヌ
  • のキャラクター。
キッキー&ウッキー
  • いたずら好きな猿の精霊。

その他[編集]

近年のモンチッチは数多くのコラボレーションモデルが発売され、井上文太カトウシンジといったワシの以外のデザイナーが手掛けたモデルを発売する等、多岐に渡るバリエーションを放っている。

等。

2008年(平成20年)に、モンチッチが他の著名なキャラクターのコスプレをしたシリーズ「変わるモン」の商品展開を開始した。また、ご当地グッズとしてモンチッチが各都道府県別に様々な格好をした「旅のみやげモンチッチ」シリーズも存在する。

売り上げデータ[編集]

  • 日本では1978年(昭和53年)・1979年(昭和54年)には年間30億円を売り上げた[8]
  • 日本では1974年(昭和49年) - 1986年(昭和61年)までに約1000万個、1997年(平成9年)の復活以後2002年(平成14年)現在までに約350万個の関連商品を売り上げた[9]
  • 1974年(昭和49年) - 2004年(平成16年)現在までに全世界で4500万個の人形を売り上げた[10]
  • 2014年(平成26年)セキグチの広報によると「現在までに世界二十数か国で累計7000万個を販売」。[1]

映像化作品[編集]

ふた子のモンチッチ(1980年(昭和55年)2月4日 - 8月1日)

テレビアニメ東京12チャンネル(現:テレビ東京)で毎週月曜から金曜の朝6:55〜7:00(JST)に放映。葦プロダクション(現:プロダクションリード)製作。関西テレビでは、朝7:15 - 7:20に遅れて放送。2009年(平成21年)2月2日から2012年(平成24年)1月3日までTOKYO MX再放送された。

  1. アイスマンが現れたのです
  2. お風呂が大きらいなのです
  3. おフトンの世界地図なのです
  4. かいじゅうパンがふくれたぞなのです
  5. お留守番にご用心なのです
  6. 今日は大そうじなのです
  7. 宇宙の芸術家です
  8. UFOが現われたです
  9. 宇宙のかいじゅうです
  10. マイホームづくりも楽じゃないです
  11. 白鳥座がとんだです
  12. 天の川で魚つりです
  13. キャプテンモンチッチです
  14. 海のお城のお姫さまです
  15. クジラ退治は大変なのです
  16. 人魚姫になったです
  17. 居眠り灯台守です
  18. 海底助けてマイルです
  19. 風さんと凧上げなのです
  20. 空を飛べたらなのです
  21. 狼おじさんをやっつけろなのです
  22. お弁当泥棒を追えなのです
  23. 赤ちゃん鳥が生まれたです
  24. モンチッチ君は王子さまなのです
  25. 雨だれ君こんにちわです
  26. カサの国です
  27. おっこちた雷君です
  28. 金魚の恩返しです
  29. カエルの国のお祭りです
  30. お兄ちゃんのおむかえです
  31. かくれんぼは眠いのです
  32. 願いごとがかなったらなのです
  33. いじわるおばあさんです
  34. 二人のブランコなのです
  35. たき火とみの虫さんです
  36. バトミントンなのです
  37. 吊り橋は恐いのです
  38. 魔法使いにご用心です
  39. キャンプファイヤーです
  40. ロッククライミングです
  41. 川下りも楽じゃないです
  42. 赤ちゃん牛が生れたです
  43. 雪男を捜してです
  44. アリの国です
  45. ジャングル探検です
  46. 南極横断です
  47. 地底王国を探してです
  48. アマゾン探検です
  49. 水上スキーは大スキーです
  50. ボート遊びはコリゴリです
  51. 島の王様は誰ですか
  52. アヒルの恩返しです
  53. ハイ・チーズです
  54. ミッシーが出たです
  55. 眠りの森の美女です
  56. 白鳥の湖なのです
  57. シンデレラなのです
  58. 美女と野獣です
  59. 白雪姫になったのです
  60. ロビンフッドさまです
  61. 狼男をやっつけろです
  62. 植物に食べられたのです
  63. 怪物フランケンシュタインです
  64. ドラキュラ退治です
  65. ピラミッドのミイラ男です
  66. 巨人と魔法のランプです
  67. お洋服が買いたいのです
  68. 買い物に行くのです
  69. 北風と長いマフラーです
  70. 風邪ひきハト時計です
  71. 世界一の花束です
  72. 楽しいおもちゃ屋さんです
  73. 冬将軍がやって来たのです
  74. サンタおじさんありがとうです
  75. ジャンプ台は恐ろしいのです
  76. スキーで競争です
  77. 雪ダルマさんごめんです
  78. 罠にはまった狼おじさん
  79. 不思議な帽子です
  80. モンチッチちゃんのお化粧です
  81. お子様ランチを取りっこです
  82. すれ違いの待ち合わせです
  83. 特大アイスクリームです
  84. 赤い靴でドッキリです
  85. 鉄棒も大変です
  86. 楽しいジョギングです
  87. バレーボールの大特訓です
  88. ゴルフ必勝法です
  89. カメさんのローラースケートです
  90. パン食い競争です
  91. 失敗も仲良しのもとです
  92. 忘れ物にご用心です
  93. ハチさんのお引越しです
  94. 花びらを浮かべたらです
  95. ピカピカの窓拭きです
  96. おかしな泥棒です
  97. 特急電車で旅行です
  98. ラッシュアワーは押しくらまんじゅうです
  99. タクシーの運転手なのです
  100. パイロットになるのです
  101. バスはノンストップです
  102. サイクリング ヤッホーです
  103. お花をひとり占めです
  104. お行儀わるいのだーれです
  105. 狙われた金魚さんです
  106. 虫歯菌に狙われたです
  107. コオロギさんの合唱です
  108. 雨あがりのデートです
  109. 消えたおやつです
  110. 徹夜は眠いのです
  111. 絵を飾るのは難しいのです
  112. 美人モデルなのです
  113. 柿は甘いかすっぱいかです
  114. ミシンで大奮闘です
  115. ピアノのおけいこです
  116. イビキの合奏なのです
  117. 雨の日の遠足です
  118. 大きすぎたセーターです
  119. プレゼントも仲良しです
  120. 帰ってきたハトさんです
  121. 空中飛行機なのです
  122. 木馬さんの首飾りです
  123. 小さな勇気です
  124. 止まった観覧車です
  125. ゴーカートのレースです
  126. お母さんは大変なのです
  127. マジックショーなのです
  128. 空中ブランコなのです
  129. 日曜大工さんなのです
  130. カニさんありがとうです
Monchhichis(1983年(昭和58年))

テレビアニメ。ハンナ・バーベラ・プロダクションの製作。米ABCにて放送。

モンチッチ(2005年(平成17年))

人形アニメ作品。日本で初めて「パペニメーション方式」(コマ撮り)によって製作された。キッズステーションtvkテレ玉チバテレビKBS京都三重テレビ秋田放送で放映。2011年(平成23年)5月からTwellVで再放送されている。

  • 声の出演
  • 主題歌
    • オープニング:「みんなだいすきモンチッチ」(びゅーちふるず
    • エンディング:「アイの実」(MINMI
  • スタッフ
    • 原案:関口晃市(セキグチ)
    • 製作総指揮:吉野壽高(セキグチ)
    • プロデューサー:唐木信幸(セキグチ)、添田弘市(ベストフィールド)、大関史子(ベストフィールド)、平田哲(ダックス)
    • 製作・著作:株式会社セキグチ
  • サブタイトル
      1. すてきなプレゼント
      2. 小鳥さんが来た!
      3. ペンキをぬろう!!
      4. チムタンはいいな
      5. ふたりのお花さん
      6. 自転車でお出かけしよ!
      7. 思い出せないよ?
      8. ハートフルツリー
      9. 探偵ごっこ
      10. 雨の日は大好き?
      11. 晩ごはんはまかせて!
      12. おばけが出たぞ?
      13. 流れ星をさがそう
      14. 小鳥さんどうしたの?
      15. たのしい音楽会(前編)
      16. たのしい音楽会(後編)
      17. みんなでバーベキュー
      18. お月さまっていくつある?
      19. あいたたピクニック
      20. さよなら小鳥さん
      21. はじめてのおみまい
      22. すてきなそりすべり
      23. 魔法のつえ
      24. さがしものはどこ?
      25. さよならハヌー
      26. ハッピーバースデー
もんちっちーず(2012年(平成24年))

タイトルコール・本編・スタッフクレジット合わせて1分程のショートアニメ。スタッフクレジットでは毎回「もんちっちーずトリビア」が表示される。キッズステーション他で放送された。

  • スタッフ
    • アニメーション著作:セキグチ、PansonWorks
    • アニメーション制作:ハッピープロジェクト
    • 監督:田上キミノリ
    • 音楽・音効:HIMURO
    • 製作・著作:セキグチ、キッズステーション、PansonWorks、ハッピープロジェクト
  • 各話タイトル
      1. ブランコ
      2. ダンス
      3. フラフープ
      4. ジェットコースター
      5. サイクリング
      6. 雪だるま

書籍[編集]

  • モンチッチ図鑑(Monchhichi World Collections) / 著者:JENNA2005年(平成17年)・河出書房)

楽曲[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 若い世代にアピール強化へ。「モンチッチ」40周年イベントを成功させたリリースを解説”. 2014年8月28日閲覧。
  2. ^ a b [1] 2009年(平成21年)12月14日閲覧
  3. ^ [http://www.mynavi.jp/news/2010/04/_428.html 2010年4月23日 <コラボモンチッチ開発プロジェクト>女子高生プロデュースの『オトナ*ラボ モンチッチ』4月28日(水)より発売開始]
  4. ^ 2014
  5. ^ JOLxモンチッチ女子高生共同開発プロジェクト
  6. ^ モンチッチ エアギター2010日本大会決勝で準優勝!”. 2014年8月28日閲覧。
  7. ^ a b c TBS系列哀愁探偵17562010年(平成22年)11月4日
  8. ^ 「インタホン・“子猿”よ世界狙え(セキグチ社長関口晃一氏)」『日経産業新聞』1983年(昭和58年)7月19日付、5面。
  9. ^ 「セキグチ、モンチッチ30周年、親子需要を開拓」『日経流通新聞MJ』2003年(平成15年)6月10日付、7面。
  10. ^ 「企業キャラクター、愛され続け30年」『日本経済新聞』2004年(平成16年)12月21日付夕刊、3面。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

東京12チャンネル 平日6:55 - 7:00枠
前番組 番組名 次番組
再放送枠
(6:30 - 7:00)
ふた子のモンチッチ
メリー・メロディズ・ショウ