にこにこぷん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『にこにこぷん』(ラテン文字表記:Niko Niko PunまたはNico Nico Pun[1])はNHKの幼児向け番組『おかあさんといっしょ』のコーナードラマ。1982年4月5日から1992年10月3日まで放送。にこにこ、ぷんとも表記される。通称にこぷん。
目次 |
[編集] 概要
じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3匹のキャラクターが仲良く遊んだり、喧嘩したりする着ぐるみによる人形劇。宇宙のかなたの地球に似ている星にある「にこにこ島」が舞台。基本的に着ぐるみの実写だが、アニメーション版もある。声は同じ。次作「ドレミファ・どーなっつ!」の舞台である「どーなっつ島」はにこにこ島の近くにあるという設定である。
それに関連するビデオやパソコンゲームも発売された。また、夏休み・冬休み時期に北海道富良野市ロケを行った事もある。
10年6ヶ月に渡り放送され、『おかあさんといっしょ』内の歴代人形劇では一番放送期間が長い。2229話が作られた。
[編集] 登場するキャラクター
- ふくろこうじ・じゃじゃまる(声:肝付兼太)
- 「うらおもて山猫」の男の子のキャラクター(日本の沖縄県・西表島に実在する固有種「西表山猫」と「裏表」とのもじり)。縞のシャツに赤いチョッキとズボン姿で首にはバンダナを巻き、シャツからは出べそのお腹がのぞいている。設定年齢5歳。「ゴロニャーゴー!オッス!!じゃじゃまるさんだぞ!」と挨拶して登場する(ゴロニャーゴは口癖で、挨拶以外にも頻繁に言う)。「にこにこぷん」のトリオのリーダー的存在。まれに関西弁などで喋る。母親が名手であったためか、三味線を弾くことが出来る。3匹の中で一人だけ字が読めないことで劣等感を抱いている。数字は4までしか数えられない。子猫のころからいじめっ子ではあるが義理と人情には厚い。子猫の頃に鼻をかじられたことがトラウマで、ネズミが苦手だが、なぜかぽろりは平気。母親の顔を覚えておらず、たまに他の2匹に届く母からの品物が来るたびに気持ちが沈んでしまう。一人称は「おいら」。
- ふぉるてしも・ぴっころ(声:横沢啓子、及川ひとみ)
- 「ふんボルトペンギン」の女の子のキャラクター。花のワンポイントがついた麦藁帽子と胸に「P」と書かれたピンクの服が特徴。設定年齢3歳。「♪ぴっころ、ぴっころ、ポポッピデュー。ハーイ、ぴっころよ♪」と挨拶して登場する。手が水平のためじゃんけんはパーしかだせない。怒ると「ピッコ!!」と怒鳴ると同時にジャンプして地響きを起こし、じゃじゃまるやぽろりをよろけさせる(この動作を「どんぴょん」と呼ぶ)。ペンギンなのに泳げず、水を怖がる。空を飛べるようになることを夢見ており、公園で飛行帽を被って空を飛ぶ練習に励む。むこう島に「ぽっくり」という名前のちょっと負けず嫌いな友達がいる。ぽろりとじゃじゃまるに肥満気味だと冷やかされると怒り、上記の「どんぴょん」をする。
- ぽろり・カジリアッチ3世(声:中尾隆聖)
- ネズミの男の子のキャラクター。ピンク色のバンダナと縞柄のシャツ、サスペンダーつき半ズボンといういでたち。本人によると年齢は4歳らしい。気が弱くて忍耐力が無く、泣き虫ですぐに「ヨヨヨヨ」と泣くため、じゃじゃまるから「ヨヨヨねずみ」とからかわれることがある。口癖は「○○なのだ」。「♪ぼーくはー海賊ーなのだー、海の男なのだー。やあ、ぽろりなのだ」と挨拶して登場する。ピーマンは見たり名前を聞いたりしただけで寒気がすると同時にやる気を失うほど大嫌い。頭が良く、工作が得意。バンダナをしているのは家系が海賊だから。祖先の海賊「ねこいらず・カジリアッチ」の財宝を探すため、にこにこ島に来た。一人称は「ぼく」だが、極めてまれに「わたし」になる。
- なお、ぽろりの声を当てている中尾は後継作品にあたる「ドレミファ・どーなっつ!」にもれっしー(れおなるど・とびっしー)役でCVとして参加している。
- かしの木おじさん(声:高木均)
- 樹齢200年のカシの木のおじさん。島の長老的存在でいつも3匹を温かい目で見守っているが、普段は居眠りばかりしている。ヤシ酒が好物。物知りで3匹にいろいろ教えてくれる。夢は海を見ること。
- はなばなガールズ
- ケシ科の花々。にこにこぷんの展開の合間にコーラスする。夢は『紅白歌合戦』に出場すること。アイキャッチの際に左右に揺れながら「あらあら おやおや それからどんどこしょー」と歌う。ぬいぐるみはマイナーチェンジによりいくつかの異なるバージョンがある。
- かもめのゆうびんやさん
- にこにこ島に手紙を届ける郵便屋。ぽろりとぴっころに両親や友人からの手紙や小包を運んでくる。手(足?)渡しではなく、空中から配達先へ配達物を落として渡すのが特徴。
- くいしんぼうのクマ
- にこにこ島に住む獰猛な熊。ただし姿を現したことは一度もなく、じゃじゃまる達の会話の中にのみ登場する。まれに咆哮だけが聞こえることもある。
[編集] スタッフ
[編集] 共演者
- かしわ哲(5代目うたのおにいさん)
- 林アキラ(6代目うたのおにいさん)
- しゅうさえこ(14代目うたのおねえさん)
- 瀬戸口清文(8代目たいそうのおにいさん)
- 馮智英(初代たいそうのおねえさん)
- 古今亭志ん輔(志ん輔ショー(旧・朝太ショー)に出演)
- 森みゆき(15代目うたのおねえさん)
- 坂田おさむ(7代目うたのおにいさん)
- 神崎ゆう子(16代目うたのおねえさん)
- 天野勝弘(9代目たいそうのおにいさん)
[編集] 補足
- 『おかあさんといっしょ』の人形劇では長期放送(10年半)であり、その記録は2009年度現在でも破られていない(後番組の「ドレミファ・どーなっつ!」は7年半、その後の「ぐ〜チョコランタン」も9年の放送だった)。
- 1987年の『第38回NHK紅白歌合戦』に応援ゲストとしてじゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりが出場した。また、1999年の『第50回NHK紅白歌合戦』にも「だんご3兄弟」のバックキャラクターとして出場した。さらに2006年の『第57回NHK紅白歌合戦』にも「みんなのうた45年!キッズショー」のバックキャラクターとして出場し、ななみちゃんとの共演も見られた。
- 1989年に1990年の正月映画として、『海だ!船出だ!にこにこぷん』という長編アニメ映画が制作される。現在のところ、おかあさんといっしょ内の人形劇で唯一映画化されたものである。なお、製作には日本テレビも関わっている。
- 1992年5月5日に放送された『おかあさんといっしょ ファミリーコンサート』内で当時子供たちの間で人気を二分していたフジテレビの『ひらけ!ポンキッキ』からガチャピンとムックがゲストとして出演。夢のコラボレーションが繰り広げられた。また、同年10月2日放送の『ひらけ!ポンキッキ』に「にこにこぷん」のキャラクターが出演した。この出演が事実上の最後のステージになった。さらに同年には、アニメ『サザエさん』でサザエさんたちが見ていたテレビの中で彼らが登場した(声は同じ)。
- 1992年には『母と子のテレビタイム』でニャンちゅうと共演している。
- 1993年4月から1年のみ、同じNHKのクイズ番組『クイズ百点満点』中でも、「にこにこぷん」のトリオがレギュラー出演した。
- 1994年度には、NHK衛星第2放送の『あさごはんだいすき!』という番組にレギュラー出演した。奇しくも同番組には、かつて長らくの間共演していた、坂田おさむが出ていた。
- 1995年4月からの1999年3月の間、NHK衛星第2放送で『にこにこぷんがやってきた!』が放送され、全国各地をステージカーで周っていた。
- この名残で、2006年春頃まで、『おかあさんといっしょ』のコンサートなどに、しばしばゲスト出演し、「ドレミファ・どーなっつ!」と共演した。
- 主人公3人は基本的に母親不在という設定であるが、これは脚本家の井出隆夫が母親と一緒にテレビを見られない子供への配慮として意図的に設定したものといわれる[2]。
- 1991年12月にPCエンジン(HuCARD)ソフトとしてゲーム化。いわゆる「スーパーマリオブラザーズ」風の横スクロールアクションゲームだった。ファン層に合わせて幼児向けの非常に低い難易度のゲームであり、「ゲームオーバー」が存在しないという非常に珍しいシステムとなっている。
- (ダメージを3度受けると気絶状態になるがすぐ復活し、制限時間がなくなったり、指定の果物を取らずクリア条件を満たさなかった場合はステージ開始地点に戻されやり直しとなる)
- 2009年1月10日の『あつまれ!キッズソング50〜スプー・ワンワン 宇宙の旅〜』(NHK教育テレビジョン)で、『ひらけ!ポンキッキ(現Beポンキッキ)』のキャラクターであるガチャピンとムックがゲストとして出演し、16年3ヵ月ぶりの再会を果たしている。3人の声は本編と同じオリジナル声優が担当している。
- 2009年5月5日の『ETV50こどもの日スペシャル 〜もう一度見たい教育テレビ 第2弾〜』(NHK教育テレビジョン)では、ETV50周年の企画である「もう一度みたい教育テレビ」のリクエスト募集結果の中間発表として、リクエストの多いキャラクターのベスト50が発表された。その中で、じゃじゃまるが2位、ぽろりが4位、ぴっころが5位となり、「にこにこぷん」のキャラクターが上位を占める結果となった。
- 2009年6月12日には『ETV50アンコール』で初回(1982年4月5日放送)と最終回(1992年10月3日放送)が放送された[1]。
- 放送終了後も上記のように多作品にゲスト出演している回数は本作が最多である。
- オープニングから入る形式はこのころからスタートしたと思われる。
- キャラクターデザイン・造形は、人形美術家の岡部久義によるものである。また岡部が社長を務め、「にこにこぷん」の著作権者の1つでもある有限会社スタジオじゃぴぽ の社名は「じゃじゃまる」・「ぴっころ」・「ぽろり」に由来している。
[編集] 映像ソフト化
ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)がリリースされている。10年半と言う長期放送のためか全話は収録されていない。
[編集] 脚注
- ^ 放送当時発売されていたキャラクター商品にはNIKO NIKO PUNと記載されているが、2008年に発売されたデビルロボッツとのコラボグッズではNICO NICO PUNと記載されている。
- ^ 東京福袋『教育テレビの玉手箱』
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- にこにこぷん不完全百科(個人運営サイト)
| NHK教育テレビ おかあさんといっしょ内人形劇 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
にこにこぷん
|
||
|
||||||||||||||

