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小学一年生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小学一年生
1967年4月号の新聞広告
愛称・略称 小一
ジャンル 学習幼年漫画情報雑誌
読者対象 小学1年生の児童
刊行頻度 月刊(毎月1日発売)
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 980円 - 1480円
出版社 小学館
編集部名 小学一年生編集部
刊行期間 1925年
発行部数 61,818部(2017年10月1日 - 2018年9月30日日本雑誌協会調べ)
レーベル てんとう虫コミックス
ウェブサイト ネットくんプラス
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小学一年生』(しょうがくいちねんせい)は、1925年大正14年)に日本出版社小学館より創刊された、小学1年生児童を対象にする総合雑誌

概要

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『小学一年生』が並ぶ売場(上から2段目(下から4段目)の右端。2004年撮影)

小学館が1922年より順次、創刊していた学年誌の一誌『セウガク一年生』として1925年に『セウガク二年生』『せうがく三年生』と併せて創刊された。1941年度は国民学校令により雑誌名を『コクミン一年生』に、また1942年度から1945年度は姉妹誌の『二年生』『三年生』との統合誌『良い子の友』として刊行され、1946年に『コクミン一年生』が復刊、1947年の学校教育法制定に伴う『小學一年生』を経て1948年より『小学一年生』として現在に至る。1957年にはB5判サイズに拡大。1974年には発行部数が116万部に達した[1]

年度が変わると読者は自動的に1つ上の『小学二年生』(2017年2・3月合併号を以て休刊)に移るが、編集部自体は繰り上がらず、小学一年生編集部が次年度も同じ学年向け雑誌を編集する。

2010年度発売号は内容がリニューアルし、学習記事の強化が図られ、毎号学習ドリルが付録として付いてくるようになった[2]。学習ドリルについては2011年度発売号以後も付録として付けられている。

2017年度発売号からは再び大幅にリニューアルされ、付録が『チャレンジ1ねんせい』(ベネッセ)や『1年のかがく』(学習研究社、現在は休刊)のものに類似した本格的な学習教材となった。一方で漫画など娯楽的な内容は大幅に削減されている。

発売価格

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1997年度から2009年度まで価格は500円台であったが、2010年度から2016年度の価格は他の学年誌と共に680円前後と大幅に値上げされた。2017年の再リニューアルでは前述の付録の強化により、1,000円を超えて1,480円の号も発生している。

沿革

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  • 1925年(大正14年) - 『セウガク一年生』として『セウガク二年生』と共に創刊。
  • 1928年昭和3年) - 学習雑誌のシンボルマークである「勉強マーク」(その後児童図書のシンボルマークに格上げ)制定。
  • 1941年(昭和16年) - 小学校が国民学校と改称。同時に誌名を『コクミン一年生』に変更。
  • 1942年(昭和17年) - 戦時統制により『コクミン二年生』と統合され1 - 3年生向け『良い子の友』となる。
  • 1946年(昭和21年) - 『コクミン一年生 KOKUMIN ICHINEN-SEI』復刊。同時に『こくみん二年生』も復刊。
  • 1947年(昭和22年) - 学校教育法制定で『小學一年生』に、次年度に『小学一年生』に誌名変更。
  • 1980年(昭和55年) - 1994年(平成6年) - 流行語にもなったキャッチコピー『ピッカピカの一年生』を使った『小学一年生』のテレビCMシリーズが放映される(2019年(令和元年)に復活した)。

現在の連載作品

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過去の連載作品

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1950年代〜1960年代連載

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1970年代連載

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1980年代連載

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1990年代連載

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2000年代連載

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2010年代連載

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CMソング

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CM

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80年代~90年代前半ごろまでは地方在住の一般人の新小学一年生(4月から小学校に入学)の児童[注釈 1]が、カメラに向かって小学校入学後の抱負などを話すテレビCMが放送されていた。一般の子供らしい無邪気なリアクションやコメントや地方ならではの自然豊かな背景などが視聴者に好評を博した。

8時だョ!全員集合』でザ・ドリフターズ加藤茶志村けんがこのCMをギャグに使った。加藤が「この問題分かるかなあ、分からないかなあ」と志村に聞けば、志村は「分かりません」と答え、二人で「ピカピカの一年生!」と唱え(観客の子どもも唱和する)ながら腕の交差と足踏みをして、「ビシッ」と気をつけの姿勢を取って、前に跳んだ。

発行部数

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日本雑誌協会のデータによる各誌ごとの月平均発行部数推移は以下の通り(この場合の「年度」とは前年の10月からその年の9月までの期間についてである)。

  • 2006年度 - 31.8万部
  • 2007年度 - 29.9万部
  • 2008年度 - 25.5万部
  • 2009年度 - 23.7万部
  • 2010年度 - 18.3万部
  • 2011年度 - 16.8万部
  • 2013年度 - 14.2万部
  • 2015年度 - 14.6万部
  • 2017年度 - 8.2万部
  • 2018年度 - 6.1万部
発行部数(2008年平成20年)4月以降)一般社団法人 日本雑誌協会
1 - 3月 4 - 6月 7 - 9月 10 - 12月
2008年(平成20年) 286,667 部 231,667 部 193,750 部
2009年(平成21年) 287,500 部 286,667 部 210,000 部 152,500 部
2010年(平成22年) 265,000 部 213,334 部 136,667 部 108,750 部
2011年(平成23年) 250,000 部 202,334 部 156,000 部 127,500 部
2012年(平成24年) 261,667 部 165,000 部 127,500 部 97,500 部
2013年(平成25年) 235,000 部 168,334 部 113,334 部 84,500 部
2014年(平成26年) 203,000 部 146,667 部 127,667 部 105,000 部
2015年(平成27年) 225,000 部 168,667 部 125,000 部 96,750 部
2016年(平成28年) 195,000 部 136,667 部 85,000 部 62,500 部
2017年(平成29年) 148,000 部 85,750 部 57,000 部 42,667 部
2018年(平成30年) 89,333 部 60,333 部 51,500 部 39,250 部
2019年(平成31年/令和元年) 93,000 部 68,333 部 40,000 部 35,667 部
2020年(令和2年) 87,000 部 76,500 部 52,667 部 46,000 部
2021年(令和3年) 86,500 部 74,000 部 49,000 部 41,667 部
2022年(令和4年) 86,500 部 65,000 部 44,000 部 39,333 部

競合誌

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  • たのしい○年生 / たのしい幼稚園講談社) - 昭和30年代に創刊。当初は本誌と同様、幼稚園児向けの「たのしい幼稚園」から小学6年生向けの「たのしい六年生」まで揃えられていたが、昭和40年代以降は現存する「たのしい幼稚園」を除いて全て休刊となり、2006年まで「たのしい一年生」は「入学準備 小学一年生」と同様、幼稚園児の入学準備雑誌として不定期に刊行されていた。2010年現在は発刊されておらず、講談社と小学館が協力して毎年「たのしい幼稚園」に小学館の雑誌である「学習幼稚園」や「入学準備 小学一年生」の広告を掲載して読者の斡旋を行っている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 児童一人だけの場合や双子、友達同士などで出演する場合もある。画面右下に都道府県名と児童の下の名前(ひらがな表記)(例・「北海道・○○くん」など)。

出典

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  1. ^ 小学一年生90年のあゆみ 表紙コレクション
  2. ^ べんきょうを、あそぼう。2010年「小学館の学習雑誌」マニフェスト
  3. ^ 歴代CMソングをメドレーで100曲収録!コンピ『ベストCM100』発売、CDジャーナル、2006年11月21日(更新:2008年3月31日)。
  4. ^ いつまでもピッカピカの一年生、吉江一男のブログ、2008年8月12日。
  5. ^ 今年の『小学一年生』CMソング “ピッカピカの一年生♪”の声は、平井大さんだった!、小学館キッズ、2019年3月6日。
  6. ^ 新1年生の母親・橋本絵莉子、25年ぶり復活「ピッカピカの一年生」歌う、音楽ナタリー、2019年12月2日。

関連項目

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外部リンク

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