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みなとみらいグランドセントラルタワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みなとみらいグランドセントラルタワー
MinatoMirai Grand Central Tower
M/M GRAND CENTRAL TOWER
情報
旧名称 MM42Project(計画・開発段階)
用途 オフィス、店舗
設計者 東畑建築事務所
施工 鹿島建設
建築主 MM42開発特定目的会社
丸紅三菱商事
構造形式 地上:S造、地下:SRC造
敷地面積 12,929.99 m²
建築面積 7,737.85 m²
延床面積 114,539.16 m²
階数 地上26階・地下2階、塔屋1階
高さ 最高部:123.6 m、軒高:119.3 m[1]
着工 2009年1月
竣工 2011年9月[2]
開館開所 2012年1月[3]
(MMテラスの開業:同年4月)
所在地 220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい4-6-2
座標 北緯35度27分31.2秒 東経139度37分45.6秒 / 北緯35.458667度 東経139.629333度 / 35.458667; 139.629333座標: 北緯35度27分31.2秒 東経139度37分45.6秒 / 北緯35.458667度 東経139.629333度 / 35.458667; 139.629333
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みなとみらいグランドセントラルタワー: MinatoMirai Grand Central Tower)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにある超高層オフィスビル

千代田化工建設本社千代田化工建設グローバル本社)が、8-25階に入居している[4]

概要

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当ビルはみなとみらい地区歩行者動線(都市軸)の一部でもあるグランモール公園沿い(同地区の42街区南区画)に位置している。丸紅株式会社と三菱商事株式会社によるオフィスビル計画として、「MM42開発特定目的会社」(丸紅出資)を設立し開発にあたっている。当初の計画ではITバイオナノテクなどの先端技術を扱うグローバル企業を集積するとしていた。

当ビルは2011年9月頃に竣工[2]となったが、すぐには稼働せずフェンスに囲まれたまま動きがなかった。その後、翌年の2012年1月になってようやく正式開業に至る[3]と、同年3月には横浜冷凍が本社を当ビルの7階に移転[5](その後、同社の本社は近くで新たに完成した横浜コネクトスクエア2023年3月に移転[6]、同年4月には商業・飲食店エリアの「MMテラス」がオープンした。さらに同年6月には千代田化工建設が本社を当ビルに移転して「グローバル本社」を開設、横浜市や川崎市に点在していた各業務部署を当ビルに集約し、11-25階に入居している[4]

ビルの構造としては、1-2階の低層部に前述の商業・飲食店エリア「MMテラス」(みなとみらいグランドセントラルテラス、M/M GRAND CENTRAL TERRACE)があり、3-25階がオフィスエリアとなっている。MMテラスは2023年に外観(木目柄パネルを採用)や内装のリニューアルを実施している[7][8][9]。また、みなとみらい地区の歩行者動線であるグランモール軸Grand Mall Axis)が当ビルの横を通っており、当ビルでも軸から連続したプローヴァ広場やゆったりとした公開空地(帆の広場・グリーンシアター)を設けて憩いの場を創出している(後述参照)。

環境負荷を低減させる設備機器の導入に加え、全天候型の歩行者通路や広くとられた公開空地などが評価され、建物の環境性能を評価する「CASBEE横浜認証制度」において2009年に最高位のSランクを取得している[10][11]。さらに2019年に「CASBEE不動産評価認証」、2020年に「DBJ Green Building認証」も取得している[12]

主なテナント

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オフィスエリア (3-25F)
商業店舗・飲食店エリア「MMテラス」(1-2F)
※テナント情報の詳細は公式サイトを参照

公開空地(広場)

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当ビルでは公開空地を広く設けており、一般の歩行者が自由に出入りできる。南西側の帆の広場には多様な植林や水景施設、アートなどが設置してあり、南東側のグランモール公園(グランモール軸)寄りにあるグリーンシアターでは様々なイベントも開催されている[4][15]

みなとみらい地区では屋外の公共空間にオープンカフェを開設する「ソフトカフェみなとみらい」が2013年9月よりスタートしたが、当ビルのグランモール公園沿い空地でも実施されている[16][17]

グリーンシアター(2017年7月撮影)

交通アクセス

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撮影

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テレビドラマ
その他

その他

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みなとみらい地区の42街区には当ビル(南区画)の他にも、複合ビルの「リーフみなとみらい」が隣接地(北区画)にある。

また、2011年には岡田ビルおよび大成建設からオーケーに対して当地(42街区)への出店(定借10年)の誘い話[注 1]があったが、期限があることがネックとなりオーケー側が断念して一旦は白紙となっている[18]。その翌年には同地区の59街区で、事業者が土地を取得する恒久施設としてオーケー本社ビルと岡田ビルによる複合高層ビルの開発が決定した経緯がある[19]

脚注

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注釈

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  1. ^ 当ビルは2009年に着工しているため、当ビル内への定借による出店誘致だった可能性がある。ただし、西側の43街区にて2010年9月に岡田ビルの関連会社である岡田不動産が土地を取得しており、その後には岡田ビルによる10年定借の暫定商業施設「PRYME GALLERY」(大成建設施工)が開業していることから、当地ではなく43街区への出店誘致であった可能性もある。

出典

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  1. ^ みなとみらいグランドセントラルタワー(超高層ビルとパソコンの歴史)
  2. ^ a b みなとみらいグランドセントラルタワー(鹿島:実績紹介)
  3. ^ a b 12年のMM21地区来街者、800万人増/横浜 Archived 2013年10月5日, at the Wayback Machine.(カナロコ:神奈川新聞 2013年4月20日付)
  4. ^ a b c 横浜みなとみらい21地区 千代田化工建設グローバル本社の稼働により本格的に動き出した「みなとみらいグランドセントラルタワー」(東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行 2012年8月18日付)
  5. ^ 本社移転のお知らせ Archived 2013年7月8日, at the Wayback Machine.(横浜冷凍株式会社 2012年3月1日更新)
  6. ^ 本社移転のお知らせ(横浜冷凍株式会社 2023年3月13日)
  7. ^ 横浜みなとみらい「MMテラス」、丸紅系が大規模改装(日本経済新聞 2023年7月5日)
  8. ^ MMテラスリニューアル工事のお知らせアーカイブ〉(MMテラス公式サイト内)
  9. ^ MMテラス(みなとみらいグランドセントラルタワー)(横浜みなとみらい21公式ウェブサイト内)
  10. ^ 『みなとみらいグランドセントラルタワー』がCASBEE横浜の「Sランク」取得(丸紅株式会社 2009年7月6日付)
  11. ^ CASBEE横浜:認証建物の紹介 Archived 2013年9月27日, at the Wayback Machine.(横浜市建築局)
  12. ^ オフィスビル:みなとみらいグランドセントラルタワー丸紅リアルエステートマネジメント
  13. ^ フォルクスワーゲン、横浜・みなとみらいに研究所(日本経済新聞 2019年12月3日)
  14. ^ 【開店情報】コメダ珈琲店がMMテラスにオープン【お得なチケットセールを開催!】(はまぴた 2024年6月8日)
  15. ^ 建築概要:ランドスケープ(みなとみらいグランドセントラルタワー公式サイト内)
  16. ^ オープンカフェ「ソトカフェみなとみらい」 平成25年9月19日(木)スタート!〜エリアマネジメントによる公共空間の賑わい創出〜 (PDF) (横浜市記者発表資料都市整備局みなとみらい 21推進課、環境創造局南部公園緑地事務所 平成25年(2013年)9月18日付)
  17. ^ かながわ経済:オープンカフェ、6店舗参加し自店前に−−みなとみらい21地区 /神奈川 Archived 2013年10月2日, at the Wayback Machine.(毎日新聞 2013年09月26日付 地方(神奈川)版)
  18. ^ 2015年、オーケーがみなとみらいに出店!はまれぽ.com 2013年1月27日付)
  19. ^ みなとみらい21中央地区59街区の開発事業予定者が決定! (PDF) (横浜市記者発表資料横浜市港湾局資産活用課 平成24年(2012年)12月11日付)

参考文献・情報

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関連項目

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外部リンク

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