ぷかりさん橋

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ぷかりさん橋

ぷかりさん橋(ぷかりさんばし、ぷかり桟橋とも表記)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにある横浜港の客船ターミナル(浮桟橋)。正式名称は「みなとみらい21 国際交流ゾーン・海上旅客ターミナル」で[1]、みなとみらい桟橋・海上旅客ターミナル[2]、みなとみらいさん橋とも呼称される[3]。日本初の海上浮体式ターミナルである[4]

客船プレジャーボートの発着場であるとともに、みなとみらい地区のシンボル的な存在であり、観光地スポットとしても知られている。2018年には「よこはま・みなとみらい海の駅[5]として海の駅に認定されている[6]

概要[編集]

みなとみらい21 国際交流ゾーン・海上旅客ターミナル
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルから見下ろした「ぷかりさん橋」
基本情報
船種 係留船
船籍 日本の旗 日本
所有者 横浜市港湾局
建造所 日本鋼管鶴見製作所
経歴
竣工 1991年10月
現況 現役
要目
全長 24m
24m
深さ 3.2m
喫水 2.1m(満載時)
機関方式 なし
旅客定員 578名(乗客)
乗組員 20名
その他 船番:D-8111 総トン数:1,200トン
ぷかりさん橋内銘板・船舶諸元より
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1991年11月、みなとみらい地区(18街区)のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルパシフィコ横浜の正面(海側)に日本初の浮体式ターミナルとしてオープンした。冒頭のとおり正式名称は「みなとみらい21 国際交流ゾーン・海上旅客ターミナル」で、ぷかりさん橋(あるいはぷかり桟橋)は通称となっている[7][8]。また浮体式のため、桟橋だけでなくターミナルの建物も海上に浮いており、正確には船舶係留船)という扱いである[9]。ぷかりさん橋の名称は全国公募によるもので、桟橋が浮体式の構造であることから付けられた。


施設[編集]

ぷかりさん橋は2本の桟橋と客船ターミナル(港内観光船ターミナル)からなる。

桟橋のAバース・Bバースは、プレジャーボートや公官庁の船舶が係留される。また、かつてはCバースからポートサービス水上バス「シーバス」が、Dバースから同社のレストラン船マリーンルージュ」や遊覧船「マリーンシャトル」が発着していた。屋形船や個人所有のプレジャーボートも利用でき、全長40Ft未満の船は2000円、全長40Ft以上の船は4000円の利用料が必要となる。

一方、客船ターミナルは時計台のある西洋風・2階建ての建物で、1階が切符売り場と待合室、2階がヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル直営の海上レストラン「ピア21」となっている。

乗り入れ航路[編集]

観光クルーザー屋形船が乗り入れている。

過去の乗り入れ航路[編集]

コーストウェイズが都市間を結ぶ高速船を運航していた。

また、横浜港内の定期航路としてポートサービスが乗り入れていた。

交通[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ぷかりさん橋内銘板より。
  2. ^ ぷかりさん橋(みなとみらい桟橋・海上旅客ターミナル)”. 横浜観光コンベンション・ビューロー. 2024年4月20日閲覧。
  3. ^ みなとみらいさん橋及び同付属旅客施設の指定管理者公募について(横浜市港湾局 2005年10月21日)
  4. ^ ベイウォーク横浜”. 一般社団法人 横浜港振興協会. 2022年12月16日閲覧。
  5. ^ よこはま・みなとみらい海の駅(海の駅)
  6. ^ 「海の駅」認定を記念して「ぷかりさん橋フェスタ」初開催(ヨコハマ経済新聞 2018年4月22日)
  7. ^ ぷかりさん橋(みなとみらい桟橋・海上旅客ターミナル)(横浜観光情報/公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー
  8. ^ ぷかり桟橋(みなとみらい桟橋海上旅客ターミナル)(デートスポットナビ:横浜デートナビ)
  9. ^ ぷかりさん橋(横浜線沿線街角散歩 2001年7月)
  10. ^ 港町ヨコハマに新たな海の駅がオープン! 「ハンマーヘッド 新港ふ頭さん橋」SEA BASS シーバス定期航路開始のお知らせ(新港ふ頭客船ターミナル株式会社〈PR TIMES〉 2022年3月22日)
  11. ^ 横浜の水上バス「シーバス」に新乗り場。ぷかり桟橋は終了(Impress Watch, 2022年3月22日)

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度27分29.7秒 東経139度38分18.3秒 / 北緯35.458250度 東経139.638417度 / 35.458250; 139.638417