蒼ざめた馬 (アガサ・クリスティ)
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『蒼ざめた馬』(あおざめたうま、原題:The Pale Horse)[1]は、1961年に発表されたアガサ・クリスティの推理小説である。ノンシリーズ作品ではあるが、アリアドニ・オリヴァ夫人が登場する[2][3]。
あらすじ[編集]
執筆活動に嫌気が差し、カフェへと出向いたマーク。しかしカフェでは、2人の女性が喧嘩を始めてしまう。警官の登場によって何とかその場は収まったが、それから約1週間後、マークは新聞の死亡欄で女性の片方が死んだと知る。
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主な登場人物[編集]
- マーク・イースターブルック:学者
- アリアドニ・オリヴァ:推理作家
- ゴーマン神父:司祭
- デイヴィス夫人:神父の助けを求めた女性
- ジム・コリガン:警察医
- ルジューン:警部
- ザカライア・オズボーン:薬剤師
- ハーミア・レッドクリフ:マークの女友達
- デイヴィッド・アーディングリー:マークの友人、歴史学の講師
- ポピー:デイヴィッドの女友達、花屋勤務
- ローダ・デスパード[4]:マークのいとこ
- ヒュー・デスパード[4]:ローダの夫、大佐
- ジンジャー:マークの女友達
- デイン・キャルスロップ夫人[5]:牧師夫人
- サーザ・グレイ:「蒼ざめた馬」館の住人
- シビル・スタンフォーディス:「蒼ざめた馬」館の住人
- ベラ・ウェッブ:「蒼ざめた馬」館の料理人
- ヴェナブルズ:プライアーズコートの住人。車椅子の老人。
- ブラッドリー:元弁護士
映像化[編集]
テレビドラマ[編集]
- The Pale Horse (日本語版タイトル『蒼ざめた馬』[6])
- イギリス、1996年のテレビドラマ。
- アガサ・クリスティー ミス・マープル (Agatha Christie's Marple) シーズン5、第1話「蒼ざめた馬」 (The Pale Horse)
- アガサ・クリスティー 蒼ざめた馬
- イギリスBBC Oneによる2020年のテレビドラマ。全2回。脚本はサラ・フェルプス、監督はレオノラ・ロンズデール、主演はルーファス・シーウェル。アリアドニ・オリヴァ夫人やジンジャーが登場せず、マーク・イースターブルックが2度結婚する「アンチヒーロー」であったりするなど原作との相違点が多い。
漫画化[編集]
- 『蒼ざめた馬 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖』(星野泰視、『ビッグコミックオリジナル』2017年1号から17号まで連載)
- 『名探偵・英玖保嘉門の推理手帖』はエルキュール・ポアロものを翻案した漫画化シリーズで、舞台を昭和初期の日本に移している。本作も、英玖保嘉門(=ポアロ)を探偵役としている。
- 星野泰視、アガサ・クリスティー(原作)『蒼ざめた馬』、小学館(ビッグコミックス)、全2巻
- 上 2017年9月29日発売 ISBN 978-4-09-189456-4
- 下 2017年10月30日発売 ISBN 978-4-09-189457-1
その他[編集]
- 本作に登場するトリックについては、実際に実行されていたのが、本作を読んでいた人によって発見され解決したという事例が複数ある。
脚注[編集]
- ^ 作品の表題は、『ヨハネの黙示録』第6章に記される4人の騎士のうち、「死」を象徴する第四の騎士が蒼ざめた馬に乗って現れることに由来する。
- ^ オリヴァ夫人は本作より以前に『ひらいたトランプ』『マギンティ夫人は死んだ』『死者のあやまち』でエルキュール・ポアロと共演している。作中でオリヴァ夫人は犯人探しのゲームを企画したら本物の死体が出てきたと語っているが、これは『死者のあやまち』での出来事である。
- ^ 初登場は『パーカー・パイン登場』に収録の短編「退屈している軍人の事件」。
- ^ a b ローダとヒュー・デスパードは本作より以前に『ひらいたトランプ』に登場している。
- ^ デイン・キャルスロップ夫人は本作より以前に『動く指』に登場し、ミス・マープルを事件に引き込む役割を果たしている(『動く指』では「キャルスロップ」が「カルスロップ」と表記されている)。
- ^ ビデオタイトルは『魔女の館殺人事件』。
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