ひらいたトランプ

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ひらいたトランプ
Cards on the Table
著者 アガサ・クリスティー
訳者 加島祥造
発行日 イギリスの旗1936年
日本の旗1976年4月30日
発行元 イギリスの旗Collins Crime Club
日本の旗早川書房
ジャンル 推理小説
イギリスの旗 イギリス
前作 メソポタミヤの殺人
次作 死人の鏡
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ひらいたトランプ』(原題:Cards on the Table)は、イギリスの小説家アガサ・クリスティ1936年に発表した長編推理小説である。

エルキュール・ポアロに加え、バトル警視、アリアドニ・オリヴァ夫人およびレイス大佐など、クリスティ作品の登場人物が多数競演する内容となっている。

欧米での評価に比べ、日本においてはブリッジ[1]の基本ルールが一般的に知られていないため、作品の評価が分かれている[2]

あらすじ[編集]

ポアロは、摘発されていない殺人犯を招いてパーティーを行うというシャイタナ氏の招待に興味を覚える。食事が済みブリッジが一段落した頃、客間で刺殺されたシャイタナ氏が発見された。ポアロは、人の出入りがない家屋に警察官、名探偵が同席する中で行われた大胆な犯行の糸口を、ブリッジの点数表に見い出す。

登場人物[編集]

エルキュール・ポアロ
私立探偵。
シャイタナ
被害者。謎多き裕福な蒐集家。ブリッジパーティーの招待主。
バトル警視
ロンドン警視庁の警察官。本作以前に他のクリスティ作品『チムニーズ館の秘密』『七つの時計』にも登場している[3]
アリアドニ・オリヴァ夫人
女流推理作家。本作以前に他のクリスティ作品「パーカー・パイン」シリーズにも協力者として登場している[4]
レイス大佐
情報部員。本作以前に他のクリスティ作品『茶色の服の男』にも登場している[5]
アン・メレディス
容疑者。内気な美人。
デスパード少佐
容疑者。未開の土地を探索する長身の探検家。
ロリマー夫人
容疑者。ブリッジ好きな初老の女性。
ロバーツ医師
容疑者。小太りな中年の医師。
ローダ・ドーズ
アン・メレディスの友人。
エルシー・バット
ロバーツ医師の患者であったクラドック夫人の家で以前勤めていた小間使い。
ラクスモア夫人
デスパード少佐の南米旅行に同道した植物学者ラクスモア教授の夫人。

出版[編集]

本作品は早川書房の日本語翻訳権独占作品である。同タイトル・同訳者で、ハヤカワ・ミステリ文庫版とクリスティー文庫版の2種が存在する。

文庫名 訳者 巻末 カバーデザイン 初版年月日 頁数 ISBN 備考
ハヤカワ・ミステリ文庫 1-2 加島祥造 ブリッジについて:高木重朗 真鍋博 1976年4月30日 308 ISBN 4-15-070002-8 絶版
クリスティー文庫 13 解説:新保博久 Hayakawa Design 2003年10月 390 ISBN 4-15-130013-9

脚注[編集]

  1. ^ 米英では一般的なゲームであり、単にブリッジといった場合はコントラクトブリッジのことを指す。
  2. ^ ハヤカワ・ミステリ文庫版巻末「ブリッジについて」高木重朗
  3. ^ バトル警視は本作以降、ノンシリーズの『殺人は容易だ』『ゼロ時間へ』にも登場する。
  4. ^ オリヴァ夫人 は本作以降、ポアロシリーズの『マギンティ夫人は死んだ』『死者のあやまち』『第三の女』『ハロウィーン・パーティ』『象は忘れない』とノンシリーズの『蒼ざめた馬』にも登場する。
  5. ^ レイス大佐は本作以降、ポアロシリーズの『ナイルに死す』とノンシリーズの『忘られぬ死』にも登場する。