ハロウィーン・パーティ

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ハロウィーン・パーティ』(原題:Hallowe'en Party)は、イギリスの女流作家アガサ・クリスティによって1969年に発表された推理小説。名探偵 エルキュール・ポアロがハロウィーン・パーティの最中に起きた怪事件とその背景にある過去の殺人に挑む。ハロウィーンにちなみ童話的雰囲気が漂う作品である。

あらすじ[編集]

ウドリー・コモンの「リンゴの木荘」でハロウィーン・パーティの飾りつけの準備中に殺人を目撃したことがあると言い出した13歳の少女、ジョイスが翌日、パーティ用に用意された水の入ったバケツに首を押し込まれて溺死しているのが見つかった。パーティに出席していたアリアドニ・オリヴァ夫人[注 1][注 2]は、ただちにエルキュール・ポアロに助けを求める。

ジョイス殺しと彼女が見たという殺人の謎を解き明かすため、ポアロはウドリー・コモンに住む旧友、スペンス元警視[注 3]を訪ね、捜査に乗り出す。

登場人物[編集]

エルキュール・ポアロ
私立探偵。
アリアドニ・オリヴァ
探偵作家。
ジュディス・バトラー
オリヴァの友人。
ミランダ・バトラー
ジュディスの娘。
ジョイス・レノルズ
殺された娘。ミランダの友だち。
ミセズ・レノルズ
ジョイスの母。
アン・レノルズ
ジョイスの姉。
レオポルド・レノルズ
ジョイスの弟。
ルウェリン・スマイス
富豪の未亡人。
ロウィーナ・ドレイク
ルウェリンの姪。
ヒューゴー・ドレイク
ルウェリンの甥。ロウィーナの夫。
ジェレミー・フラートン
ドレイク家の顧問弁護士。
マイケル・ガーフィールド
造園師。
ミス・エムリン
校長。
ミス・ホイッテッカー
教師。
バート・スペンス
元警視。
エルスペス・マッケイ
スペンスの妹。

翻案作品[編集]

日本語訳本[編集]

本作品は、『ハヤカワ・ミステリマガジン』に1971年2月号 (No.178) から同年6月号 (No.182) まで掲載された。現在、早川書房の日本語版翻訳権独占作品となっている。

出版年 タイトル 出版社 文庫名等 訳者 巻末 ページ数 ISBNコード カバーデザイン 備考
1971年12月15日 ハロウィーン・パーティ 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ1164 中村能三 S 261
1977年10月31日 ハロウィーン・パーティ 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 HM1-26 中村能三 S 325 4150700265 真鍋博
2003年
11月11日
ハロウィーン・パーティ 早川書房 ハヤカワ文庫. クリスティー文庫 31 中村能三 解説 長谷部史親 431 978-4151300318 早川書房デザイン室

児童書

出版年 タイトル 出版社 文庫名等 訳者 巻末 ページ数 ISBNコード カバーデザイン 備考
2022年
8月17日
名探偵ポアロ ハロウィーン・パーティ 早川書房 ハヤカワ・ジュニア・ミステリ 山本やよい 400 978-4152101471

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 初登場は『パーカー・パイン登場』に収録の短編「退屈している軍人の事件」。ポアロはオリヴァ夫人とは『ひらいたトランプ』で知り合い、以後本作までに『マギンティ夫人は死んだ』『死者のあやまち』『第三の女』で共演している。
  2. ^ オリヴァ夫人はノンシリーズの長編『蒼ざめた馬』で、マープルものの長編『動く指』に登場するデイン・カルスロップ牧師夫妻とも共演している(『蒼ざめた馬』では「カルスロップ」が「キャルスロップ」と表記されている)。
  3. ^ ポアロはスペンス(元)警視とは『マギンティ夫人は死んだ』で共演している。なお、『満潮に乗って』に登場するオーストシャー警察のスペンス警視は別人とされる[1]

出典[編集]

  1. ^ 『アガサ・クリスティー百科事典』 数藤康雄・編、ハヤカワ文庫参照。

外部リンク[編集]