ハビブ・ヌルマゴメドフ

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ハビブ・ヌルマゴメドフ
Khabib Nurmagomedov 2.png
基本情報
本名 ハビブ・アブドゥルマナポヴィチ・ヌルマゴメドフ
(Khabib Abdulmanapovich Nurmagomedov)
通称 ジ・イーグル (The Eagle)
国籍 ロシアの旗 ロシア
生年月日 (1988-09-20) 1988年9月20日(30歳)[1]
出身地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
チュマジンスキー地区シルディ[1]
所属 レッドフューリー・ファイトチーム
→ファイトスピリット・チーム
アメリカン・キックボクシング・アカデミー
身長 178cm
体重 70kg
リーチ 178cm
階級 ウェルター級
ライト級
バックボーン サンボレスリング柔道
テーマ曲 дагестан(сабина алиева )
総合格闘技戦績
総試合数 27
勝ち 27
KO勝ち 8
一本勝ち 9
判定勝ち 10
敗け 0
テンプレートを表示
獲得メダル
ロシアの旗 ロシア
男子 コンバットサンボ
世界コンバットサンボ選手権
2009 キエフ 74kg級
2010 モスクワ 82kg級

ハビブ・ヌルマゴメドフロシア語: Хабиб Нурмагомедов英語: Khabib Nurmagomedov1988年9月20日 - )は、ロシア男性総合格闘家ロシアダゲスタン共和国チュマジンスキー地区シルディ出身。ファイトスピリット・チーム/アメリカン・キックボクシング・アカデミー所属。現UFC世界ライト級王者。カビブ・ヌルマゴメドフとも表記される。

総合格闘技史上最長である27戦27勝の無敗記録を持ち、UFC史上初のロシア人王者である。 総合格闘家のアブバカル・ヌルマゴメドフはいとこ。

ヌルマゴメドフ(左)と父親(右)

来歴[編集]

ソビエト連邦(現ダゲスタン共和国)・チュマジンスキー地区シルディのアヴァール人の家系に3人兄弟の次男として生まれ、2001年に家族と共にマハチカラに移住した。レスリングサンボ柔道の選手だった父親アブドゥルマナプは自宅1階をジムへ改築し、ダゲスタン共和国の多くの子供達と同じようにヌルマゴメドフも子供の頃から格闘技を始めており、8歳からレスリング、15歳から柔道、17歳からコンバットサンボを始め、コンバットサンボのロシア王者と世界王者にそれぞれ2度なっている。2008年総合格闘技デビューし、2009年にはM-1 Globalのセレクショントーナメントで優勝した[1]

UFC[編集]

2012年1月20日、UFC初参戦となったUFC on FX 1カマル・シャロルスと対戦し、リアネイキドチョークで一本勝ちを収めた。

2012年7月7日、UFC 148グレイゾン・チバウと対戦し、13回トライしたテイクダウンを全て防がれ、逆に朽木倒しで数回のテイクダウンを奪われるなどして苦戦するものの3-0の判定勝ちを収めた。

2013年1月19日、 UFC on FX 7チアゴ・タバレスと対戦。左アッパーでダウンを奪いグラウンドの肘打ちでTKO勝ち。

2013年5月25日、UFC 160でアベル・トルヒーヨと対戦し、3-0の判定勝ち。この試合はヌルマゴメドフの体重超過で158.5ポンド契約で行われるも、UFC新記録となる21回のテイクダウンを成功させた[2]

2013年9月21日、UFC 165でライト級ランキング10位のパット・ヒーリーと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。

2014年2月22日、UFC 170ギルバート・メレンデスと対戦予定だったが、ヌルマゴメドフの都合で試合中止になった。

2014年4月19日、UFC on FOX 11でライト級ランキング5位のハファエル・ドス・アンジョスと対戦し、3-0の判定勝ち。

2014年9月27日のUFC 178ドナルド・セラーニと対戦予定だったが、膝の負傷で欠場した。

2015年5月23日のUFC 187でドナルド・セラーニと対戦予定だったが、膝の負傷で欠場した。

2015年12月11日のThe Ultimate Fighter 22 Finaleトニー・ファーガソンと対戦予定だったが、肋骨の負傷で欠場した。

2016年4月16日、約2年ぶりの復帰戦となったUFC on FOX 19でトニー・ファーガソンと対戦予定だったがファーガソンが肺に血がたまり欠場したため、代役のダレル・ホーチャーと対戦し、パウンドでTKO勝ち。

2016年11月12日、UFC 205でライト級ランキング6位のマイケル・ジョンソンと対戦。グラウンドでジョンソンを圧倒し、キムラロックで一本勝ち。試合後インタビューで「アイルランド人は600万人しかいない。ロシア人は1億6000万いる。俺はマクレガーと戦いたい。なぜなら、ライト級で一番楽な試合になるからだ」と発言し、マクレガーを挑発した[3]

2017年3月4日、UFC 209でトニー・ファーガソンと対戦予定だったが、減量に失敗して体調を崩し欠場した。

2017年12月30日、約1年ぶりの復帰戦となったUFC 219でライト級ランキング4位のエジソン・バルボーザと対戦。スタンドでプレッシャーを掛け続け、グラウンドで圧倒し、大差の判定勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

UFC世界王座獲得[編集]

2018年4月7日、UFC 223のUFC世界ライト級王座決定戦でライト級ランキング11位のアル・アイアキンタと対戦。スタンド、グラウンド共に終始圧倒し、3-0の5R判定勝ちを収め王座獲得に成功。ロシア人初のUFC王者となった。当初はUFC世界ライト級暫定王者のトニー・ファーガソンと対戦予定であったが、ファーガソンの負傷欠場により、一階級下のUFC世界フェザー級王者マックス・ホロウェイとの対戦が決定。しかし今度はホロウェイがドクターストップにより欠場したため、同大会でポール・フェルダーと対戦予定であったアイアキンタが大会前日のオファーでヌルマゴメドフと対戦した。

2018年10月6日、UFC 229のUFC世界ライト級タイトルマッチで元UFC二階級制覇王者でライト級ランキング1位のコナー・マクレガーと対戦。立て続けにテイクダウンを奪い、パウンドで攻め立て、スタンドでも右フックでダウンを奪うなど終始マクレガーを圧倒し、最後はリアネイキドチョークで4R一本勝ちを収め、王座の初防衛に成功した。試合後、マクレガーのセコンドと揉め事を起こし、乱闘騒ぎとなった。

ファイトスタイル[編集]

無尽蔵のスタミナを誇り、レスリングとサンボで培ったパワフルなクリンチワークとテイクダウン、また、テイクダウンからのグラウンド&パウンドを得意としている。中でも、グラウンドでのトップコントロールはライト級で群を抜いて優れており、ブラジリアン柔術三段のハファエル・ドス・アンジョスをグラウンドで圧倒している。現在、クリンチやグラウンドだけでなく、スタンドでのボクシングスキルも向上している。

人物・エピソード[編集]

  • 幼い頃にとレスリングの練習をしていた[4]
  • 父親のアブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフはダゲスタン共和国のコンバットサンボのナショナルチームのコーチを務め、サンボやレスリングの指導者でもある。
  • ムスリムのためラマダンの期間は断食で試合ができない[5]
  • EA Sports UFC 2でムスリムであるヌルマゴメドフが勝利の際に十字を切る仕草をしていたのが問題となり、EAは謝罪し修正することを約束した[6]
  • コンバットサンボの世界王者であり、過去には「サンボを簡単にしたら柔術と呼ばれていただろう」とプリントされたTシャツを着てブラジルのファンを挑発したこともある[7]
  • ファンからはヌルマゴメドフを略して「ヌルマゴ」と呼ばれることが多い。
  • 2013年に結婚し、一男一女を設けている。

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
27 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
27 8 9 10 0 0 0
0 0 0 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
コナー・マクレガー 4R 3:03 リアネイキドチョーク UFC 229: Khabib vs. McGregor
【UFC世界ライト級タイトルマッチ】
2018年10月6日
アル・アイアキンタ 5分5R終了 判定3-0 UFC 223: Khabib vs. Iaquinta
【UFC世界ライト級王座決定戦】
2018年4月7日
エジソン・バルボーザ 5分3R終了 判定3-0 UFC 219: Cyborg vs. Holm 2017年12月30日
マイケル・ジョンソン 3R 2:31 キムラロック UFC 205: Alvarez vs. McGregor 2016年11月12日
ダレル・ホーチャー 2R 3:38 TKO(パウンド) UFC on FOX 19: Teixeira vs. Evans 2016年4月16日
ハファエル・ドス・アンジョス 5分3R終了 判定3-0 UFC on FOX 11: Werdum vs. Browne 2014年4月19日
パット・ヒーリー 5分3R終了 判定3-0 UFC 165: Jones vs. Gustafsson 2013年9月21日
アベル・トルヒーヨ 5分3R終了 判定3-0 UFC 160: Velasquez vs. Bigfoot 2 2013年5月25日
チアゴ・タバレス 1R 1:55 TKO(グラウンドの肘打ち) UFC on FX 7: Belfort vs. Bisping 2013年1月19日
グレイゾン・チバウ 5分3R終了 判定3-0 UFC 148: Silva vs. Sonnen 2 2012年7月7日
カマル・シャロルス 3R 2:08 リアネイキドチョーク UFC on FX 1: Guillard vs. Miller 2012年1月20日
アリーマルセウ・サントス 1R 3:33 TKO(パンチ連打) ProFC: Battle in the Caucasus 2011年10月22日
ヴァディム・サンデュリットスキー 1R 3:01 三角絞め ProFC / GM Fight: Ukraine Cup 3 2011年9月15日
ハミズ・マメドフ 1R 3:15 三角絞め ProFC: Battle on Don 2011年8月5日
カドザイク・アバドジャン 1R 4:28 三角絞め ProFC: Union Nation Cup Final 2011年7月2日
アショット・シャヒニャン 1R 2:18 KO(パンチ連打) ProFC: Union Nation Cup 15 2011年5月5日
サイード・カリノフ 1R 3:16 キムラロック ProFC: Union Nation Cup 14 2011年4月9日
アレクサンドル・アガフォノヴァ 2R終了時 TKO(コーナーストップ) M-1 Selection Ukraine 2010: The Finals 2011年2月17日
ヴィタリー・オストロフスキー 1R 4:06 TKO(パンチ連打) M-1 Selection Ukraine 2010: Clash of the Titans 2010年9月18日
オレグ・バゴフ 5分2R終了 判定3-0 GFP: Golden Fist Russia 2010年6月10日
シャウブラット・シャムカラエフ 1R 4:36 キムラロック M-1 Challenge: 2009 Selections 9
【セレクショントーナメント 決勝】
2009年11月3日
エルダー・エルダロフ 2R 2:44 TKO(パンチ連打) Tsumada Fighting Championship 3 2009年8月8日
サイード・アフメド 1R 2:05 TKO(パンチ連打) Tsumada Fighting Championship 3 2009年8月8日
シャミル・アブドゥルケリモフ 5分2R終了 判定3-0 Pankration Atrium Cup 1
【決勝】
2008年10月11日
ラマザン・クルバンイスマイロフ 5分2R終了 判定3-0 Pankration Atrium Cup 1
【準決勝】
2008年10月11日
マゴメド・マゴメドフ 5分2R終了 判定3-0 Pankration Atrium Cup 1
【1回戦】
2008年10月11日
ヴサル・バジラモフ 2R 2:20 リアネイキドチョーク CSFU: Champions League 2008年9月13日

獲得タイトル[編集]

  • Pankration Atrium Cup 1 優勝(2008年)
  • 世界コンバットサンボ選手権 74kg級 優勝(2009年)
  • 世界コンバットサンボ選手権 82kg級 優勝(2010年)
  • M-1 Globalセレクショントーナメント 優勝(2009年)
  • NAGAグラップリング世界選手権 ウェルター級 優勝(2012年)
  • 第10代UFC世界ライト級王座(2018年)

表彰[編集]

ペイ・パー・ビュー販売件数[編集]

開催年月日 イベント 販売件数 備考
2018年10/7_10月7日 UFC 229: ハビブ・ヌルマゴメドフ vs. コナー・マクレガー 250_250万件
2015年04/7_4月7日 UFC 223: ハビブ・ヌルマゴメドフ vs. アル・アイアキンタ 035_35万件

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]