警視庁捜査一課9係の登場人物
警視庁捜査一課9係の登場人物(けいしちょうそうさいっかきゅうがかりのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日系でシリーズ化されている刑事ドラマ『警視庁捜査一課9係』に登場する主な架空の人物について解説する。
警視庁捜査一課9係
- 加納 倫太郎(かのう りんたろう)
- 演 - 渡瀬恒彦
- 捜査一課で最も高い検挙率を誇る9係の係長。階級は警部。
- 捜査では浅輪とコンビを組む。鋭い洞察力と勘(感覚)を持ち、情報収集能力・分析力に優れる。いわゆる「変人タイプの刑事」であり、部下にはほとんど命令を下さず[1]、それぞれが勝手に動くことを容認しているため、ダメ上司と思われてしまうこともある。一方で、自身は上司の命令を聞き流すこともある。捜査へは積極的に参加するが、マイペースで自身の気になることを最優先にし、独断独走で調べ回る。その過程で部下(9係)と協力したりする場面もある。その飄々とした物腰の内には強い正義感の持ち主で、私論で罪を正当化する犯罪者に対しては相手の神経を逆撫でしたり、他者を踏み躙ったことを強く非難することが多い。記憶力はプライベートでも長けており、倫子が初めて作ったクッキーの味を未だに覚えており、それを再現したこともある。
- 部下を一切呼び捨てにせず、全て「君」付けで呼ぶ。コーヒーの味など食にこだわりが多く、職場で何かを食べていたり料理をすることもある。かつては一匹狼の刑事であったが、神宮司とコンビを組んだことがある。
- 28年前に上司の娘である石川登紀子と結婚したが、15年前に離婚。その過程から一人娘の倫子には嫌われていた。しかし、後に第3シリーズで誤解があることが判明し、少しずつではあるものの歩み寄り始めてはいる。浅輪を通じて、彼女の様子を伺うこともある。第5シリーズでは彼女と一度も顔を合わせることがなかった。
- 常に新人とペアを組むが、浅輪を除く転属してきた新人は加納の変人ぶりに3か月以上もたずに退職しているという(第1シリーズ第1話)。また、メンバーでペアがいない時にそのメンバーと組むことが多い。[2]
- 浅輪 直樹(あさわ なおき)
- 演 - 井ノ原快彦 (V6)
- 新宿中央署刑事課から本庁捜査一課9係に栄転(決してエリート採用でも警察関係者の縁故でもない)。階級は巡査部長(第10シリーズ以降、第1〜7シリーズは巡査、第8〜9シリーズは巡査長)[3]。
- 捜査では加納とコンビを組む。最初の頃は加納のことを陰で「オヤジ」呼ばわりするなど加納の言動が理解できなかったり、変人ぶりに振り回されたりして困惑していたこともあったが長らくコンビを組んでいるうちに彼のことを理解していくようになった。
- 言動は今時の若者であるが、基本的には真面目で素直な性格であり、正義感が強く曲がったことが大嫌い。一方で押しに弱い一面もある。加納からはその人柄(特に誠実さ)を気に入られている。また、彼の娘である倫子と付き合っているが、そのことで加納と倫子の間で板挟みとなってしまうこともある。しかし誰よりも加納と倫子の仲を心配し、最近では二人の仲を取り持つような言動も多い。
- 和樹という兄がいる(第3シリーズに登場)が、彼の性格や借金・トラブルといったことから確執がある。そのために再会時は不仲であったが、現在は和解している。
- 第8シリーズでは倫子の自宅マンションが火事になったのを機に、彼女とルームシェアをし、第8シリーズ最終話で加納に報告していた。倫子とは結婚を意識していたが、彼女が味覚障害を発症したことをきっかけに、2人で相談した末に別れた(第9シリーズ)。最終回では、彼女に自分に見守らせてほしいと言い、彼女と再び交際を始めた。
- 小宮山 志保(こみやま しほ)
- 演 - 羽田美智子
- 9係の紅一点にして、ムードメーカーでもある。階級は巡査部長、第8シリーズから警部補に昇任し主任を務める。
- 捜査では村瀬とコンビを組む。気が強すぎる性格から、聞き込みの相手の態度(非協力的、あるいは態度が悪い相手の場合)次第では挑発的・好戦的な態度を隠さないが、他人に注意された場合はちゃんと反省したり、時にはそのことに落ち込み過ぎたりする。また周囲を気遣う優しさも持っている。しかし、自分のことになると不器用で、片付け・整理整頓できないタイプ。料理もあまりしない。
- かつては片山という恋人がいたが、村瀬との一悶着や、刑事を辞めることを結婚の条件にされたことで破局。結婚への思いはあるものの刑事の仕事が好きでやめられない。恋愛関係では僻むような態度を見せ、第3シリーズで知り合った外科医の東条にさりげなくアプローチするものの、結局実らずに終わった。その後の男運は極めて悪く親しくなった青年実業家はマルチ商法まがいの手口を行いそのことが原因で殺人を犯しておりその後も反社会的な思想を持った新聞記者から自分の犯行を誇示する目的に近づかれ刑事であることを利用されそうになるなど近づく男性は彼女を刑事として利用することを目的にしているといったことも多い。また最近では結婚願望が強くなっており転職を考えているということを口にしていた。早瀬川からは晴れ女を通り越して日照り女と称された。
- 近頃早瀬川とは飲みに行ったり、ヨガやテニスを始める程の仲となっている。[4][5]
- 村瀬 健吾(むらせ けんご)
- 演 - 津田寛治
- 9係の刑事。第1シリーズから第5シリーズまで9係の主任を務めていた。階級は警部補。
- 第5シリーズ終盤で14係の係長への就任の話が飛び出しうやむやの状態で幕引きを迎え、第6シリーズ第1話で14係の係長[6]として登場。ところが同回で部下(14係刑事・黛涼子)の不祥事が発覚し、責任をとって退職を決意する。しかし加納の説得により9係に再び戻ってきた。しかし、9係の現主任は青柳になっており、第5シリーズまでとは立場が逆転。立場を重視するため指示に従ってはいるが、ストレスが溜ってきている様子がうかがえる。しかし、回が進むにつれ主任としての言動等が戻ってきており、周りもそれに自然と従っていたりする。[7]
- 捜査では小宮山とコンビを組む。なにかと突っかかってくる青柳とはしばしば対立するが、第4シリーズ第10話で矢沢が妻の実家に帰省し青柳が単独捜査をした際、容疑者の取り調べで青柳と同席し、なぜか阿吽の呼吸で取り調べを行い周囲を驚かせ、青柳と気が合うところを披露した。ところが同回中に些細ないざこざで再び仲違いし、元の不仲状態に戻っている。
- 品行方正で生真面目な性格の優等生ではあるが、頑固で融通が利かない一面もある。また政治ネタや権威に弱く、自らの信念を曲げたり優柔不断な態度を取ったりと出世や建前を気にしがちであった。幼少期に父と妹を亡くした不遇の生活が彼の出世・上昇志向に繋がっており、猛勉強の末に警察官となった経緯を持つ。
- 元恋人は元警察官僚の一人娘・安西つかさで、彼女や彼女の父が気になって捜査に身が入らないこともあった。また、第1シリーズの終盤で小宮山の恋愛相談に干渉してついには告白してつかさと別れると宣言したが、先述の優柔不断さで別れを切り出せずに第1シリーズを終え、その後も小宮山に気がある態度を見せている。第3シリーズにて、被害者遺族の思いと「正義」の言葉に動かされ、自身の進退やつかさとの関係も覚悟し、彼女の父が絡む汚職問題に着手する決意をした。それが原因でつかさから別れを告げられたが、その後、再び交際を始めた。しかし、第5シリーズ開始時点ですでに別れてしまっている(第5シリーズ東映公式サイトのあらすじにて)。またその後、財務官僚の娘と交際するが、破局している。(第5シリーズ第5話の小宮山と早瀬川の会話、及び第5シリーズ東映公式サイトのあらすじより)。
- 以前にも7係係長への昇進が内定するものの、犯人逮捕時に小宮山が行った威嚇射撃が問題になって取り消しとなるなど、出世志向が空回りしがちである(年末スペシャル)。
- また第8シリーズにおいても、これまでの働きを評価されて三島刑事部長より警務部への異動を打診されるが、思い悩んだ結果、9係に残ることを自ら決意した(第8シリーズ最終話)。[4]
- 青柳 靖(あおやぎ やすし)
- 演 - 吹越満
- 9係の刑事。階級は警部補。第6・第7シリーズでは主任を務めていた。
- 捜査では矢沢とコンビを組んでおり、彼とは家族ぐるみの付き合いである。
- 第5シリーズまでは同階級でありながら年下の上司であった村瀬を馬鹿にするなど対抗意識を抱いており、次期主任の座を狙っていた。それゆえ村瀬の命令を度々拒否したり、捜査過程で別の事件の犯人を検挙したり、捜査で掴んだ情報を自分だけに留めるなど、村瀬を悩ませることが多かった(第6シリーズで村瀬が14係から9係に戻ってきた後も相変わらずである)。しかし、第4シリーズの第10話でコンビを組んだ際には非常に気が合うところを見せたり、第5シリーズの最終回では矢沢と取り押さえた犯人の逮捕を村瀬にゆずって彼に花を持たせるなどしており、対抗心が先走っているだけでそれほど相性が悪い訳ではない。
- 第6シリーズで村瀬が14係に異動したため後任として9係の主任に就任したが、同棲中の恋人・垣内妙子との関係を三島刑事部長に指摘され、主任の座を退く(第8シリーズ第2話の回想より)。
- 法や規則よりも感情で判断するため問題を起こしがちで、口が悪く激昂して取調室の机をひっくり返したり、容疑者相手に殴りかかろうとしたり、被害者が悪人の場合は加害者の肩を持つなど警察官ながら不謹慎な発言も多い。富裕層や著名人には僻み根性丸出しにする。ただし矢沢曰く「悪い人ではない」と、親近者や同情できる犯罪者には気を利かせることが多い。
- かつてヤクザに麻薬中毒にされていた妙子を救出したことがきっかけで恋人関係になり、現在同棲している。しかし、事件関係者との恋だけに非常に神経質になっている部分がある。演じる吹越満は同じテレビ朝日制作の木曜ドラマ『スペシャリスト』に草彅剛扮する宅間善人の上司・滝道博喜を演じている。
- 矢沢 英明(やざわ ひであき)
- 演 - 田口浩正
- 9係の刑事。階級は巡査部長。
- 青柳の4期後輩で、捜査では彼とコンビを組む。意地の悪さに振り回されることも多いが、彼の良い面も悪い面も理解し、プライベートも含めて家族ぐるみで親しい。なぜか電話に出るときは「はい、矢沢ァ」または「はい、9係ィ」とドスの効いた声になる。芸能関係や流行ものに詳しい。
- 現在のところ、同係唯一の既婚者。妻は売れっ子漫画家の早苗で、彼女の仕事に(アシスタントとして)徹夜で付き合わされることも多く、刑事の仕事に影響が出ることも多い。しかし、彼女のお陰で生活は裕福であるため、タクシーの乗車にも自腹で領収書を切らない。その後第3シリーズでは、早苗との間に一児(福太郎、通称・福ちゃん)を授かったことで多忙の中で幸福感を得たものの、妻は育児ノイローゼと脳腫瘍になってしまったため、気の休まる時間が全くなかった。第4シリーズから第6シリーズまでは病気療養中の早苗と福太郎を彼女の実家に預け、自身は独り暮らしをしていた。
- 事件に子どもが絡んでいたり巻き込まれたときは見過ごせず、非常に感情的になることが多く、村瀬が第一発見者の少女があまりにも冷静であったっことを理由に犯人と考えたり、被害者遺族に子どもがいて、遺族より事件解決を優先して蔑ろにしたときには青柳以上に食って掛かっている。また、児童施設に妻と共に献金し、妻は理事になっている。基本的に子供がいることと他のメンバーが比較的子供の扱いに慣れていないため子供が目撃者であったり被害者の子供である場合は相手をしている。
9係の関係者
- 石川 倫子(いしかわ みちこ)
- 演 - 中越典子
- 加納倫太郎の娘。職業はパティシエール。
- 優しく気遣い上手ではあるが、仕事の虫であった父親の加納を憎み、大の警察嫌いとなるが、浅輪と付き合いだしてから、徐々に理解していくようになる。寿司(特に鯖寿司)が好き。第2シリーズで加納に怨みを持つ男に誘拐されるが、間一髪、加納に救出される。浅輪からは、「倫子ちゃん」と呼ばれている。第3シリーズで父親と仲直りし始めた。第4シリーズではあちこちの店を転々としながらお菓子作りの腕を磨き、その後はフランス留学の際にお世話になったシェフ・高木(演:綿引勝彦)の経営するレストラン「シェ・タカギ」での修行を経て、第5シリーズで念願の自分の店をオープンさせた。しかし、味の研究のため海外を回ろうと店は閉めた様子(第7シリーズの第1話の浅輪との会話より)で、恋人の浅輪に「初心に戻って」と言って励まされたりしている。
- 第8シリーズでは、自宅マンションが火事になったため浅輪とルームシェアすることになる。早苗や早瀬川には浅輪のフィアンセと認識されていた。しかし、第9シリーズで原因不明の味覚障害を発症し、「刑事との結婚」にストレスを感じたのではないかと考え、浅輪と話し合った結果、彼と別れることを選択した。だが、別れた後も浅輪共々お互いが気になっていたようで、第9シリーズ最終回で復縁。その後のSP版では、味覚も戻った。浅輪と別れていた間は、友人の子供のベビーシッターのようなことをしていた(第9シリーズ 第6話より)。
- 当初は話しかけてきた見知らぬ男に「何だと、ゴラァ!」と言って逆襲したり、加納と再会させようとした浅輪に鉄拳を加えるなど、男勝りな一面も見せていた(第1シリーズより)。
- 垣内 妙子(かきうち たえこ)
- 演 - 遠藤久美子
- 青柳の恋人。職業はクラブ歌手。
- ヤクザに麻薬中毒にされていた過去があり、青柳に救出されたことにより恋人関係になった。青柳が刑事である立場上、関係を公表しづらい時期が一時期あり、別の事件での関係者に挙がった時も、青柳は必死に隠そうとしていた。自分の事よりも周囲の人の事を考えてしまうタイプで、青柳が刑事を続けて欲しいために自ら彼の元を去ったこともあった。その後、偶然浅輪に出会った際に、彼をかばって撃たれ、重傷を負った(第2シリーズ最終話)。青柳のことを「青ちゃん」と呼ぶ。早苗のアシスタントを経験しており、サイン程度なら代筆が可能で第3シリーズで手が麻痺する彼女の代役をしたことがある。第4シリーズでは地方巡業に出ていたが、第5シリーズでは東京に戻ってコミュニティFM局のDJも務めていた(第5話より)。音楽スクールに通っていた過去がありその経営者が殺された事件では加納に情報を提供している(第6シーズン第3話)。また彼女のクラブは9係のメンバーの溜り場と化している。
- 矢沢 早苗(やざわ さなえ)
- 演 - 畑野ひろ子(第1シリーズ - 第4シリーズ第1話 / 第6シリーズ第9話 - )
- 矢沢の妻で、「超」がつくほどの人気漫画家で年収は億を下らない。夫を「ヒデちゃん」と呼ぶ。夫の職業である刑事は副業だと思っていて、早く自分のアシスタントに専念してもらいたいと願っている。自分のアシスタントは他にも雇うものの長続きしないため、夫だけでなく、青柳や妙子にまで手伝ってもらうこともあった。養護施設を定期的に慰問をしていたこともあり、事件を機に多額の寄付をした経緯から養護施設の理事長に就任する。第2シリーズで妊娠が判明し、第3シリーズでは既に生後数カ月、育児ノイローゼになり入院。同時に受けた検査で脳腫瘍が見つかり手術を受ける。手の痺れなどの後遺症に悩まされ、第4シリーズからは子供と四国の実家で静養しているということからしばらく登場していなかったが、第6シリーズの第9話で久しぶりに登場した。
- 第7シリーズで夫と同居を再開するようになる。職業柄、出版業界の裏事情にも詳しくその情報が事件解決の鍵を握ることもある。自宅では一家そろって青柳のことを「青柳」と呼び捨てにしている。
- 安西 つかさ(あんざい つかさ)
- 演 - 浅見れいな(第1シリーズ - 第4シリーズ)
- 村瀬の元恋人。父親は元警察官僚の安西大二郎である。父にお願いして、村瀬を昇進させようとするクリスマスプレゼントを贈るも、昇進は白紙となる。刑事の仕事を理解しているかは微妙であり、残業や急な呼び出しに機嫌を損ねることも良くある。愛車は白のフェアレディZ→ロードスター(第2シリーズから)。村瀬が自分を「ちゃん付け」で呼ぶことが特に気に入らず、呼び捨てするように要求。さらに、村瀬が小宮山に傾きかけていることに危機感を持っており、彼に自分専用の携帯電話を持たせたり、誓約書を書かせるなどして村瀬を振り回す。第3シリーズで父親が絡む汚職問題に村瀬が手をつけたことから、村瀬に別れを告げたが、村瀬が片を付けたことで復縁した。第4シリーズではウェディングプランナーとして働き始め、「働く女」に目覚めた。第5シリーズ開始時点ですでに村瀬と別れてしまっているため(第5シリーズ東映公式サイトのあらすじにて)、以降の出演はない。(村瀬と別れた後の彼女については電子書籍にて描写されている)。
- 宮原 礼二(みやはら れいじ)
- 演 - 金児憲史(第1シリーズ - 第3シリーズ / 第7シリーズ第9話 / 第9シリーズ第8話)
- 倫子の勤めていた洋菓子店「パンとケーキの店 ミヤハラ」の息子で、パティシエでもある。父親から店を受け継いでいる。倫子が好きらしく、浅輪をライバル視していた。第2シリーズで倫子に告白するが結局振られる。その後も彼女のことを諦め切れないようだったが、終盤は浅輪と倫子の関係を応援するようになる。
- 元高校球児だった(第7シリーズ第9話より)。
- 片山 学(かたやま まなぶ)
- 演 - 石橋保(第1シリーズ)
- 小宮山の恋人。銀行員。実家は呉服店。小宮山と結婚したかったが、「小宮山が刑事を辞めること」が条件であったため、破局する。
- 園田 俊介(そのだ しゅんすけ)
- 演 - 中村俊介(第2シリーズ)
- 倫子がパリ留学していた時のルームメイト。画家でその世界では注目されているらしい。絵のことしか頭になく、「飲まず食わずで絵を描き続ける」という変な癖を持っており、それが原因で倒れたところを倫子に助けられ友人・ルームメイトとなる。その後、ある日突然姿を消したらしい。倫子と日本で再会するが、1枚の絵を残して再び去っていった。白いワインと赤い味噌汁を特に好む。
- 鳥越 輝明(とりごえ てるあき)
- 演 - KABA.ちゃん(第2シリーズ)
- 早苗担当の編集者。早苗の妊娠が発覚するまで矢沢の本職が刑事であることを知らなかった。
- 徳島 さやか(とくしま さやか)
- 演 - 加藤貴子(年末スペシャル・第2シリーズ / 第7シリーズ第1話)
- テレビ局の報道記者で、小宮山の友人、33歳。小宮山のおかげで念願のスクープをものにして以来、9係を情報源に捜査情報を聞き出そうとするも、その後は難航。妻子ある男と付き合っていたが、スペシャルでは別れている。その後はつかさの存在を知りながらも村瀬に接近しようとしていたが、小宮山によると第2シリーズ最終話ではすっかり「過去の人」となっていた。
- 第7シリーズ初回スペシャルで久しぶりに再登場したが犯人に刺殺された。
- 東条 周作(とうじょう しゅうさく)
- 演 - 田中実(第3シリーズ - 第4シリーズ第1話)
- 外科医。子供が2人いる。第3シリーズの終盤より小宮山と良い雰囲気になるも次シリーズではすでに破局していたことが明らかに(第4シリーズ第1話小宮山談)。
- 浅輪 和樹(あさわ かずき)
- 演 - 豊原功補(第3シリーズ)
- 浅輪直樹の兄。芸術関係の仕事に就きたかったらしく、後述の家族関係とあいまって長らく海外を放浪していたが、突然弟の前に現れる。顔は意外と広い様だがお人好しの割に軽薄で、借金を背負わされた挙句に勝手に実家の土地を担保にした等様々な問題で過去から家族に迷惑をかけていたため、直樹からは嫌われていた。
- 弟と和解しようと現れた矢先に倫子の開業資金を友人と思っていた人に持ち逃げされたため、返金と弟に手柄を立てさせようとして事件に関わり、遂には何者かに刺され怪我を負ってしまう。しかし、その件を通じて、現在は和解している。傷が癒えたら再び海外に行く心算らしい。
- 矢沢 福太郎(やざわ ふくたろう)
- 演 - 古田悠成(第3シリーズ第1話)
- 矢沢と早苗の息子。
- 東条 ちひろ(とうじょう ちひろ)
- 演 - 石井萌々果(第3シリーズ第8話 - 最終話)
- 東条の娘。
警視庁
9係の所属長は捜査第一課長、また係の統括者として管理官が存在するはずであるが、当初から全く登場していない。
- 是枝 正志(これえだ まさし)
- 演 - 誠直也(第1シリーズ - 第3シリーズ)
- 警視庁刑事部長。階級は警視。上司として加納に指示を与える立場であるが、時には非情な指示を下すこともあった。加納が庁舎内で料理をするところを注意しているが、全く聞かなくて困っていた。なお、実際の警視庁刑事部長の階級は警視ではなく警視長か警視監が就任することが普通。また刑事部長が直接、係長に命令することはない。
- 庄司 真美(しょうじ まみ)
- 演 - 牛尾田恭代(第1シリーズ)
- 警視庁刑事部鑑識課員。陰で加納を指す時に「変人」と言っている。
- 夏樹 理沙子(なつき りさこ)
- 演 - 加賀美早紀(第2シリーズ・第3シリーズ)
- 警視庁刑事部鑑識課員。浅輪直樹の大学時代の後輩。新宿中央署・鑑識課から本庁の鑑識課へ直樹の後を追うように異動してきた。
- 三島 昇(みしま のぼる)
- 演 - 江藤潤(第7シリーズ第1話 / 第8シリーズ第2話・第9話・最終話)
- 警視庁刑事部長。良くも悪くも官僚型の警察官であり、警察庁出身の国会議員で民政党の幹事長、坂東喜一郎の息子の絡んだ事件では、加納に部下たちの警察官生命を人質に捜査から手を引くように圧力をかけたり、元犯罪者と交際している青柳に辞職を迫ったりするなど自己保身に走る傾向が強い。
- 柴崎 直道
- 演 - 清水章吾(第10シリーズ第1話・最終話)
- 警視庁刑事部長。
- 関口 麗子
- 演 - 清水美沙(第10シリーズ第1話・第4話)
- 警視庁生活安全部長。
- 高杉 浩一
- 演 - 青山勝(第10シリーズ第1話・第4話)
- 警視庁生活安全部の刑事。
- 神田川 宗次朗(かんだがわ そうじろう)
- 演 - 里見浩太朗[8](第10シリーズ)
- 警視総監。
警察庁
- 神宮司 桃子(じんぐうじ ももこ)
- 演 - 名取裕子(年末スペシャル - 第3シリーズ)
- 警察庁刑事局参事官。階級は警視長。加納とは、研修期間時代の彼女が孤立していた時、コンビを組んでからの長い付き合いで、加納の数少ない理解者。誰とも組まない一匹狼の加納が唯一コンビを組んだ人間と自ら思っている。第1シリーズの年末スペシャルでは彼が事件解決したことで、目の上のタンコブだった存在の人物を取り去ってくれたことに恩義を感じる。以後加納率いる9係を有能な部署と看破し陰ながらサポートをする。
- ただし、その行動理念は事件解決というよりも自らの立場の利益を重視する傾向があり、加納には「冷血無比で自分の立場の利益になることなら加勢する、出世欲の塊のような女である」と目前で指摘されても全く動じない。神宮司が参事官であることは加納以外の9係は誰も知らない。第1シリーズの年末スペシャルで着物で登場したため、その姿を見た小宮山は加納の愛人でクラブのママと勘違いをし、本人も敢えて否定しなかったため彼女から話を聞いたりした9係の他のメンバーも同様に思い込んでいた。
- 実際の警察庁刑事局に、参事官は居ない。また警察庁の職員が警視庁の執行事務に指示を出すことはできない。
- 水野 治久(みずの はるひさ)
- 演 - 佐戸井けん太(年末スペシャル・第2シリーズ)
- 警察庁刑事局長。神宮司の上司。
- 安西 大二郎(あんざい だいじろう)
- 演 - 三浦浩一(第3シリーズ)
- つかさの父親。娘には甘く、彼女の脅迫染みたわがままに度々折れて(作中でそうシーンはなく、つかさが村瀬との逢瀬の際に口にしているのみ)、融通することが多い。そのためか。娘と村瀬の交際には好意的。第2シリーズでは警察庁長官官房参事官、第3シリーズにて警備局長へ昇進。しかし、自らが関わった汚職事件を9係に暴かれ、失脚する。名前は第1シリーズより度々出ていた。
関東監察医務院
- 早瀬川 真澄(はやせがわ ますみ)
- 演 - 原沙知絵(第4シリーズ - )
- 関東監察医務院の監察医。落ち着いた性格で能力はあるが、少々変人めいた所がある。加納とは気が合うらしく、9係に報告に訪れると、手打ち蕎麦など加納の手作り料理を食べて行く。また、小宮山とは飲みに行ったり、ヨガやテニスを始める程の仲となっており、村瀬と小宮山の仲を疑っている。死体の不審点を指摘した後浅輪や村瀬が「なぜそんなことになったか」を訊いたときには「それを調べるのがあなたたちの仕事」と返すのが定番である。偉そうに尋ねてくる村瀬と青柳には当たりがきつい。
- 時には現場に行き検証を手伝う事がある。魚卵では断然イクラ派でありタラコ派の小宮山と珍しく対立した。
- かつて毒親によるストレスで摂食障害となっていたことがある。
その他
- 吉村 真三(よしむら しんぞう)
- 演 - 田山涼成(第3シリーズ第1話・第5話・第9話・最終話)
- 内閣官房長官。
ゲスト
複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。
警視庁捜査一課9係 season1
- 第1話 「偽証の連鎖」
- 第2話 「殺人生録画」
- 第3話 「マドンナ狙撃」
- 第4話 「強盗ゲーム」
- 第5話 「除幕式の死体」
- 第6話 「動く指紋の謎」
- 第7話 「船上の目撃者」
- 第8話 「Gペンの殺意」
- 第9話 「冷凍花嫁」
- 最終話 「最後の判決」
警視庁捜査一課9係 年末スペシャル
- 「2006年最後の事件」
警視庁捜査一課9係 season2
- 第1話 「巌窟王の復讐」
- 第2話 「殺人係長」
- 第3話 「殺人美容整形」
- 第4話 「楽園の悪魔」
- 第5話 「殺しの花嫁衣裳」
- 第6話 「警視総監の秘密」
- 第7話 「狙われた誕生会」
- 第8話 「薔薇の女」
- 最終話 「最後の晩餐」
警視庁捜査一課9係 season3
- 第1話 「堕天使」
- 第2話 「兄弟」
- 第3話 「装飾(デコレーション)死体」
- 第4話 「時給五万円の殺人」
- 第5話 「封じられた捜査」
- 第6話 「殺しのピアノ」
- 第7話 「割れないグラス」
- 第8話 「疑惑の花嫁」
- 第9話 「赤と白の殺意」
- 最終話 「殺人研究室」
新・警視庁捜査一課9係(第4シリーズ)
- 第1話 「殺人占い」
- 第2話 「殺人女優」
- 第3話 「殺意のロザリオ」
- 第4話 「殺人スクープ」
- 第5話 「殺人ダイヤモンド」
- 第6話 「殺人レシピ」
- 第7話 「アロマ殺人事件」
- 第8話 「殺人歌姫」
- 第9話 「落雷花嫁」
- 第10話 「新コンビ誕生」
- 最終話 「生命の捜査線」
新・警視庁捜査一課9係 season2(第5シリーズ)
- 第1話 「100億の殺人」
- 第2話 「殺人酵母」
- 第3話 「殺人ベストセラー」
- 第4話 「死者からのメール」
- 第5話 「殺人DJ」
- 第6話 「殺しのルージュ」
- 第7話 「聴かれた殺人」
- 第8話 「歩く死体」
- 第9話 「二つの血痕」
- 第10話 「高層の死角」
- 第11話 「殺人ネイル」
- 最終話 「ヒミコ強奪」
新・警視庁捜査一課9係 season3(第6シリーズ)
- 第1話 「消された女刑事」
- 第2話 「殺人バースディ」
- 第3話 「赤い破片の秘密」
- 第4話 「ルビー殺人事件」
- 第5話 「美食の殺人」
- 第6話 「秘密の部屋」
- 第7話 「殺人法廷」
- 第8話 「殺人渓谷」
- 第9話 「殺意の赤いライン」
- 第10話 「悪魔の連載」
- 最終話 「最期の銃弾」
警視庁捜査一課9係 season7
- 第1話 「Uの傷跡」
- 第2話 「殺人陶器」
- 第3話 「シェフ殺人事件」
- 第4話 「殺意の芝生」
- 第5話 「悪魔の似顔絵」
- 第6話 「アロハ殺人事件」
- 第7話 「穏やかな死体」
- 第8話 「犬は見ていた」
- 第9話 「殺人同窓会」
- 最終話 「殺人オーケストラ」
警視庁捜査一課9係 season8
- 第1話 「捏造された殺人」
- 第2話 「殺人美容室」
- 第3話 「逃亡者の殺意」
- 第4話 「昼下がりの銃殺」
- 第5話 「殺人生原稿」
- 第6話 「127の殺意」
- 第7話 「死の紋様」
- 第8話 「殺人スタント」
- 第9話 「殺しのネックレス」
- 最終話 「殺人船長」
警視庁捜査一課9係 season9
- スピンオフSP 「雨な2人」
- 第1話 「殺人クルーズ」
- 第2話 「世界平和殺人事件」
- 第3話 「殺人ギター」
- 第4話 「殺人家計簿」
- 第5話 「殺人ミュージカル」
- 第6話 「殺しの感謝状」
- 第7話 「殺しの処方箋」
- 第8話 「殺人大学」
-
- 東野 森男(東京エレファンツスカウト) - 山田明郷
- 伴藤 大造(明峰工業大学野球部後援会会長) - 隆大介
- 横屋 康二郎(明峰工業大学野球部監督) - 志村東吾
- 田上 雅人(東野の部下) - 森下能幸
- 田中 斗真(明峰工業大学野球部投手) - 永嶋柊吾
- 清水 桃子(明峰工業大学野球部マネージャー) - 宇野愛海
- 本間 秀夫(明峰工業大学学長) - 小倉一郎
- 伴藤 琢也(伴藤の息子・明峰工業大学野球部4番打者) - 杉本健介
- 石川 貢(明峰工業大学野球部部長) - 松林慎司
- 清住 猛(東京エレファンツGM) - 内藤大輔
- 篠田 肇(三電住宅野球部監督) - 中澤隆範
- 星野 正平(大阪パンサーズスカウト) - 雑賀克郎
- 第9話 「殺人オーデコロン」
- 最終話 「運命殺人事件」
- 日曜エンタ・ドラマスペシャル 「最強の捜査チームVS命を懸けた殺人者たち動機なき同時多発殺人と身元不明の血痕」
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- 御手洗 文孝(アポロンツアー社長・大東旅行の元社長) - 阪田マサノブ
- 大河原 益男(弁護士事務所代表) - 森下哲夫
- 百瀬 重行(百瀬フーズ社長) - 田崎トシミ
- 井川 博英(膵臓がん末期患者) - 石田佳央
- 江尻 慶介(膵臓がん末期患者) - 嶋本勝博
- 時田 正則(アポロンツアー専務) - 山上賢治
- 小杉 義弘(サンレッド勝沼ワイナリーオーナー) - 大森博史
- 樫村 百合香(樫村の娘) - 冨手麻妙
- 井川 清美(井川の妻) - かとうあつき
- 井川 竜太(井川の息子) - 矢村央希
- 江上 聡子(江尻の母・認知症患者) - 頴娃靖子
- 夏目 克典(夏目の兄・元司法修習生) - 野村将之
- 瀬戸山 和義(週刊潮流編集長) - 林泰文
- 夏目 亜紀(週刊潮流の記者) - 原田佳奈
- 樫村 幸作(ぶどう園経営者) - 中山仁
- 久松 恵理子(企業法務弁護士) - 高岡早紀
警視庁捜査一課9係 season10
- 第1話 「空飛ぶ花嫁 -危険ドラッグ殺人事件-」
- 第2話 「殺しのレシピ」
- 第3話 「伝説の鑑識」
- 第4話 「おいしい死体」
- 第5話 「嘘つき女殺人」
- 第6話 「完全犯罪理論」
- 第7話 「殺人シナリオ」
- 第8話 「3つの捜査線」
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- 岡本 正紀(IT会社社員・第1の事件の関係者) - 川守田政人
- 大住 真(サロンドエリコ副社長・第1の事件の関係者) - 水野智則
- 江川 絵里子(サロンドエリコ社長・第1の事件の関係者) - ハルカ
- 尾上 貴之(デイトレーダー・第2の事件の関係者) - 加藤翔
- 湯浅 典明(デイトレーダー・第2の事件の関係者) - 鳥居功太郎
- 西 憲治(デイトレーダー・第2の事件の関係者) - 三ノ輪健太郎
- 木崎 彩那(木崎の妻・第3の事件の関係者) - 森下まひろ
- 畑口 守(木崎の友人・第3の事件の関係者) - 石原和海
- 木崎 寛(不動産会社社長・第3の事件の関係者) - 池浪玄八
- 荻原 明日香(哲の娘・中学生) - 茂内麻結
- 萩原 哲(すずの息子) - 宮川浩明
- 萩原 すず(認知症の女性) - 頴娃靖子
- 小谷 剛(介護サービス「つぐみの会」の元社員) - 蟹江一平
- 第9話 「四角い死体」
- 最終話 「殺意の香り」
脚注
- ^ 逆に捜査主任の指示を受けて行動することが多い。
- ^ a b 十津川警部シリーズで共演している。
- ^ 公式サイトでは巡査長だが、劇中(第10シリーズ第1話)の職員リストや警察手帳では巡査部長。
- ^ a b 後に小宮山志保役の羽田美智子と村瀬健吾役の津田寛治は東海テレビ制作の昼ドラマ『花嫁のれん』で夫婦役を熱演していた。
- ^ a b おかしな刑事で共演している。また、津田寛治が第5作でゲスト出演している。
- ^ 本来加納のように係長は警部が務めるが、警部補のまま着任している。
- ^ 実際には一つの係において主任が二人いることもあるようではあるが、9係の設定としてはあくまでも主任は一人。
- ^ “渡瀬恒彦&里見浩太朗、10年目『9係』で45年越し初共演”. ORICON STYLE (2015年3月20日). 2016年1月21日閲覧。
- ^ 現・TBSテレビアナウンサー