学戦都市アスタリスク
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
このフィクションに関する記事は、全体として物語世界内の観点に立って記述されています。 |
学戦都市アスタリスク | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャンル | SF、学園、ラブコメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小説 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者 | 三屋咲ゆう | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イラスト | okiura | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出版社 | KADOKAWA メディアファクトリー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | MF文庫J | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
刊行期間 | 2012年9月25日 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巻数 | 既刊10巻 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原作 | 三屋咲ゆう | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
総監督 | 小野学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
監督 | セトウケンジ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キャラクターデザイン | 川上哲也 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
メカニックデザイン | 西岡忍 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
音楽 | ラスマス・フェイバー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメーション制作 | A-1 Pictures | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
製作 | アスタリスク製作委員会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送局 | アニマックスほか | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送期間 | 1st SEASON:2015年10月 - 12月 2nd SEASON:2016年4月 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
話数 | 全24話予定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゲーム:学戦都市アスタリスクフェスタ 鳳華絢爛 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゲームジャンル | シミュレーションアクション | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
対応機種 | PlayStation Vita | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
メディア | PlayStation Vitaカード | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プレイ人数 | 1人 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
発売日 | 2016年1月28日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
売上本数 | 1万2,436本[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レイティング | CERO:B(12才以上対象) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キャラクターボイス | あり | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
テンプレート - ノート | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ・ゲーム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポータル | 文学・漫画・アニメ・ゲーム |
『学戦都市アスタリスク』(がくせんとしアスタリスク)は、三屋咲ゆうによる日本のライトノベル。MF文庫Jにより2012年より刊行。イラストはokiuraが担当。コミック版が『月刊コミックアライブ』で連載中(作画:にんげん)。2014年8月には、『別冊少年マガジン』2014年9月号から外伝コミカライズ『学戦都市アスタリスク外伝 クインヴェールの翼』(がくせんとしアスタリスクがいでん クインヴェールのつばさ)の連載が開始された(作画:茜錆)。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
旧世紀、無数の隕石が降り注ぐ未曾有の大災害「落星雨」によって世界が一変した。既存の国家は衰退し、代わりに企業が融合して形成された統合企業財体が台頭していく。またそれは生まれながらに驚異的な身体能力を持つ新人類《星脈世代》の誕生という、新たな可能性ももたらした。優勝者は好きな望みを叶えてもらえるというバトルエンターテインメント《星武祭》、そこでの優勝を目指して《星脈世代》の少年少女たちは水上学園都市「六花」(通称:アスタリスク)で切磋琢磨していた。
天霧綾斗はアスタリスクにある6つの学園の1つ「星導館学園」に特待生として招かれた。《星武祭》に興味があるわけではなかったが、自分の成すべきことを見つけるために転入を決める。そして祖国の友人たちを貧困や統合企業財体の圧力から救うために《星武祭》で優勝すべく一人奮闘する少女・ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルトと出会う。彼女の眼差しから失踪した姉と同じものを感じた綾斗はユリスの力になる事を決意し、《星武祭》に挑むことになる。
世界観
現実世界の近未来にあるような世界を舞台とする学園バトル物で、建物や機器には若干のSF要素も含まれる。特殊な力を持った《星脈世代》の少年少女が一つの都市「アスタリスク」に集まり年に一度開催される武闘大会《星武祭》に挑戦する。各地に降り注いだ隕石の影響で情勢は大きく変化している。現実との主な違いとして以下のものが挙げられる。
- 国家が衰退し企業の連合体、統合企業財体が台頭している
- 既存の倫理観が廃れ、企業の営利主義的な考えが重視されている
- 隕石にもたらされた未知の元素の影響で特殊な力を持つ新人類《星脈世代》が誕生した
- 未知の元素を元に落星工学という新たな科学体系が確立している
《星武祭》はこのような背景から6つの財体が共同で主催し《星脈世代》の学生を闘わせるバトルエンターテイメントであり、営利主義の象徴のような描かれ方をしている。登場人物は《星脈世代》としての力、戦闘の技術、落星工学による武装を駆使して闘う。学生を闘わせる理由は現実の日本で甲子園や箱根駅伝のように学生が切磋琢磨しながら頂点を目指す姿が注目を集めるのと同様で、その性質を利用した強い営利目的から作り上げたものが《星武祭》である。各財体はアスタリスクに独自の学園を設置し選手の育成にあたっており、学生たちは《星武祭》での優勝を目指して戦闘や落星工学の技術を磨くために切磋琢磨している。さらに所属学生の《星武祭》での成績は財体の沽券にも関わる重要な課題となっているため、各学園は財体の息がかかった諜報機関を擁しライバルへの妨害も平然と行う。これに立ち向かう主人公たちの闘いの舞台は学園内や《星武祭》に留まらない。 アスタリスクの外での政治・経済を含めて世の中全体が財体の意向によって動き、世界の各所で問題が起きている様子も描かれている。またアスタリスクには多くの《星脈世代》が集まるため主要登場人物の多くはこれに該当するが、世界的にはマイノリティーで差別の対象となっている。登場人物にもこういった背景に関連する目的で《星武祭》に出場する者がおり、読み手にこの世界が抱える問題を印象付けている。さらに財体とは異なる行動原理で暗躍する組織も存在し、物語に深みを持たせている。
登場人物
星導館学園
- 天霧 綾斗(あまぎり あやと)
- 声 - 田丸篤志、諏訪彩花(幼少期)
- 本作の主人公で、星導館学園高等部1年→2年。身長175cm。血液型A型、誕生日は6月8日。深く、黒い、夜空のような瞳が印象的。
- クローディアから特待生枠での転入を斡旋され、姉である遥の足跡を追い学園へやってきた。遥が行方をくらましてから「自分に何ができるのか、何をやりたいのか、何をすべきなのか」という悩みを抱えながら過ごしていた。学園でユリスと出会ったことで、自分のやりたいことや成すべきことが定まってゆく。
- 一見あまり角を立てない如何にも優男といった性格だが、芯の部分では掴みどころのない飄々とした少年である。何気ない会話の中から事件の核心に迫る情報を引き出しすなど駆け引きにも長けている。根っこの部分は困っている人を見ると首を突っ込んで手助けしたくなる性格で、そのために自分が傷つくことも厭わないお人好し。
- 《天霧辰明流》と呼ばれる古流剣術の高い技能と膨大な星辰力を駆使した戦闘スタイルで、主に学園から借り受けた純星煌式武装《黒炉の魔剣》を駆使して闘う。剣術をメインに戦うが、槍術や小太刀術、組討術も会得しているためそれらに対応した煌式武装や徒手での戦闘を行うこともある。しかし五年前に姉である遥の禁獄の力によりその星辰力の大半を三段階で封じられており、全力を出すには一時的に封印を破る必要がある。解放状態での長時間の戦いはできず、普段の戦闘力は学園でも中の下といったところ。
- 《天霧辰明流》の技を放つ際には技名(技によっては口上)を口にしているが、これは幼少の頃、紗夜との立ち合い[注 1]で負けた際に彼女の「お願い」として技名を叫ぶようになったのが理由である。
- ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト
- 声 - 加隈亜衣
- 本作のヒロインの一人。4月23日生まれ。リーゼルタニアという作中に登場する国の第一王女である。ヨーロッパの王室名鑑にフルネームであるユリス=アレクシア・マリー・フロレンツィア・レテーナ・フォン・リースフェルトの名で載っている。星導館学園高等部1年生→2年生で、綾斗とは同じクラス。身長162cm。碧色の瞳と鮮やかな薔薇色の髪が特徴的な並外れた容姿を持つ美少女。綾斗が学園で最初に出会った人物であり、また初めて学園内での決闘を経験した相手でもある。
- 星導館では学園序列五位であり、《冒頭の十二人》と呼ばれる実力者。《星脈世代》の中でもひときわ特異な存在であり、万応素とリンクし世界の法則を捻じ曲げることができる《魔女》である。爆発的な星辰力を糧に自由自在に炎を操ることから《華焔の魔女(グリューエンローゼ)》という二つ名で呼ばれ恐れられる。最大の特徴は炎を使った正面からの攻撃や設置型のトラップなど、技が多彩なことである。ブースターを形成することで高速移動や飛行も可能になる。また細剣型の煌式武装《アスペラ・スピーナ》を用いた接近戦も行う。《鳳凰星武祭》後は煌式遠隔誘導武装≪ノヴァ・スピーナ≫を使用することで実力を大きく伸ばす。
- アスタリスクへやってきた目的は、統合企業財体の影響によって資金難に陥った祖国の孤児院を立て直すことであり、《星武祭》の制覇を狙っている。
- 性格は真っ直ぐで素直だが堅物過ぎるのが玉に傷。何事にも毅然とした態度で臨むが自身でも認めるほど融通の利かない性分。プライドが高いためにそのことが人生において何の支障にもならないと強がっている部分がある。そのため《冒頭の十二人》に名を連ねる存在ながら、《鳳凰星武祭》のエントリー締め切り2週間前になってもタッグパートナーが見つからずにいた。
- 沙々宮 紗夜(ささみや さや)
- 声 - 井澤詩織
- 本作のヒロインの一人。2月10日生まれ。綾斗のクラスメイトで、6年ぶりに再会を果たした幼馴染の少女。1年生→2年生。綾斗の姉とも親しかった。水色の髪に身長148cmと小学生と言っても差し支えない小柄な身体が特徴。無気力な喋り方、無表情を張り付かせたあどけない顔立をしている。良くも悪くも人形のような可愛らしさを持つが、本人は自分の発育が悪いことを気にしている。
- 感情が顔に出ることは少なく口調はぶっきらぼうだが、ノリが良く行動は積極的。自分の恋心を勘ぐるクラスメートに銃を向けたり、見知らぬ後輩の女子と歩いている綾斗に飛びついて首を絞めるなど度々過激な行動に出る。好感を抱いている人物にはたとえ敵であってもその旨を表明したり、自分の身勝手な行動を指摘されればごめんなさいと謝るなど非常に素直な性格である。朝が弱く、寝坊して授業をさぼってはしばしば補習を受けさせられている。方向音痴だが勘は鋭い。
- 父親が落星工学の科学者であり、銃をはじめとする煌式武装の“宣伝”のために学園へ入学した。自身の目的も持ってアスタリスクに来たが、夜吹の指摘で日本にいる綾斗と再会することだと示唆されている。
- 序例外だが序列五位のユリスと同程度の実力を持つと言い放つ。紗夜の戦闘を見たユリスも一目でそれを認めている。序列入りしていない理由は意図的に実力を隠しているからか、序列に興味がないからかは定かではない。扱う煌式武装は銃器型で大小十数種類に及ぶ。決定打として用いるのが巨大なグレネードランチャー型の煌式武装、《三十八式煌型擲弾銃 ヘルネクラウム》である
- クローディア・エンフィールド
- 声 - 東山奈央
- 本作のヒロインの一人。6月10日生まれ。星導館学園生徒会長を務める才女で綾斗を特待生として推薦した張本人。身長168cm。1年生→2年生。両親は共に星道館学園のスポンサーである統合企業財体「銀河」の上役。しっとりと落ち着いた雰囲気と豊満な身体を持ち、目もくらむような金髪を背で揺らす美少女である。しかしその大人びた装いは、腹黒さを隠すためにせめて外面や人当たりだけは良くしておかないといけないとという思いにより染み付いているものである。本人曰く、その腹黒さは「暗黒物質を煮立てて焦げ付かせたものをブラックホールにぶちこんで黒蜜をかけたくらいには真っ黒」ということらしい。駆け引きに長け、目的を達成するためなら汚いことも平然とこなす様は匡子に「悪党」と評されるほど。
- 表に出て戦うことは少ないが、数少ない純星煌式武装である《パン=ドラ》を操る実力者で序列二位。《パン=ドラ》は歪な形状を持つ双剣であり、保有者に数秒先の未来を見せる魔剣であると言われている。よってついた二つ名は《千見の盟主(パルカ・モルタ)》。その力の代償として夢という形で未来に起こり得る数多の死を体験しなければならない。決闘の数自体が少なく、序列二位にも関わらずその座を狙って彼女に挑もうとする者すらほとんど現れないため本当の能力がどのようなものかは定かではない。《パン=ドラ》の能力ばかりがクローズアップされがちだが、純粋な近接戦闘能力もずば抜けて高い。
- 《獅鷲星武祭》編ではチーム・エンフィールドの代表を務める。
- 刀藤 綺凛(とうどう きりん)
- 声 - 小澤亜李
- 本作のヒロインの一人。13歳の中等部に所属する少女。身長155cmでスリーサイズは88・57・82。11月11日生まれ。星導館学園序列一位で二つ名は《疾風刃雷(しっぷうじんらい)》。ツーサイドアップの銀髪と、年齢に似合わぬ均整のとれた身体を持つ。普段の挙動はどこか小動物を彷彿とさせ、庇護欲を誘う気弱な性格をしている。しかし刀藤流宗家の娘であり、こと剣術の事となると饒舌になる。さらに剣技は超一流で剣を構えれば対峙する物を圧倒する。煌式武装を使わず、実剣の日本刀《千羽切(せんばきり)》[注 2][注 3]一本で並み居る強者を返り討ちにしている。綾斗に「剣術では向こうが上」と断言させる程の腕前。またユリスも「10回戦って1回も勝てないような相手」と発言している。
- アスタリスクに来た目的は《星武祭》で優勝し収監されている父を救うためであり、そのために伯父の鋼一郎のプランに従っている。綾斗との出会いを通し、自分を道具としてしか見ていない伯父と決別して自分の道を進むことを決意する。
- レスター・マクフェイル
- 声 - 星野貴紀
- 鍛え上げられた筋肉と広い肩幅、そして2メートル近い巨躯を持つ青年。8月11日生まれ。短く刈られた茶髪の髪に彫りの深い顔立ちをしている。星導館学園一年→二年で学園序列九位。《轟遠の烈斧(コルネフォロス)》の異名をとる。
- 使用する武器は斧型煌式武装《ヴァルディッシュ=レオ》。《星脈世代》の中でも極めて恵まれた体格を活かしたパワーファイトを得意とし、近接戦闘では無類の強さを誇る。一方で《魔女》や《魔術師》といった能力者とは相性が悪い。
- 綾斗が編入する前年の公式序列戦で、当時序列十七位だったユリスに敗北している。プライドが高いが故、以来ユリスを強くライバル視し、再戦を求める。
- 《鳳凰星武祭》編では、ランディとコンビを組んで出場するが、二回戦でイレーネ・プリシラのペアに敗退した。その後、フローラの誘拐事件では、夜吹に半ば脅迫される形で綺凛たちのフローラ救出作戦に助力した。
- 道に迷っていた紗夜をついでにと助けたり、“ケジメ”と称し自分を助けてもらったことに対し、わざわざ綾斗の元まで顔を見せるなど、義理堅い一面も持つ。
- 夜吹 英士郎(やぶき えいしろう)
- 声 - 内田雄馬
- 綾斗のクラスメイト・ルームメイトの少年。人懐っこい笑みが似合う精悍な顔立ちをしているが、左頬にやや目立つ傷痕がある。綾斗よりも頭一つ分背が高い。新聞部に所属しており、星導館や他学園の有力学生に関することから下世話な話まで様々な情報に通じている。《星武祭》での活躍は既に諦めており、学生の立場を利用して収集した情報で小遣い稼ぎをしている。転入生である綾斗に様々な知識を提供してくれる。ネットで既に広まってる情報は無料で提供してくれるが、独自に調べた情報は有料となる。と言っても学食のおかず程度で手を打っている。親しい友人にはデマを流して楽しむこともある。
- 転入当日の朝にユリスに決闘を申し込まれた綾斗に、群集の中から煌式武装を投げ渡した。綾斗とは同じクラスで席はひとつ後ろ。
- 実は、銀河の諜報工作機関《影星》に所属しており、クローディアとは“裏”の繋がりを持っている。《落星雨》の遥か以前から里に伝わる御神体であるウルム=マナダイトの影響を受け、常人離れした能力の持ち主を輩出する血統を維持してきた忍びの一族『夜吹の一族(ナイトエミット)』の現当主の息子である。当人は任務のために一切の私情を捨てる一族のやり方に嫌気が差し距離を置いている。なお、《影星》と『夜吹の一族』は共に銀河の傘下ではあるが別の組織である。
- 八津崎 匡子(やつざき きょうこ)
- 声 - 甲斐田裕子
- 綾斗たちのクラスを担当する女性教師。レヴォルフ出身という経歴を持つ元ヤンキーで釘バットを携行している。授業をさぼる生徒にげんこつで制裁を加える怖い先生である。かつては《獅鷲星武祭》を制したこともある実力者で、当時の学院序列は二位、二つ名は《釘絶の魔女(マキャベラス)》。《魔女》や《魔術師》の能力を釘として封じ込め、釘を使用することで能力をコピーすることができる。複数の能力を同時に行使可能。能力の特性ゆえに対能力者の戦闘では圧倒的な優位に立つことができる。
- 学生時代はチーム・イルリヒトというレディースストリートギャングを立ち上げ総長を務めた。5人の創設メンバーがそのまま《獅鷲星武祭》の優勝チームである。
- 不良時代に警備隊長のヘルガには度々お世話になっていたようで頭が上がらない。
- 星導館で教師となったのはチーム内の抗争でガブリエラに拉致されたところをクローディアに助けられた借りがあるため。
- 学園祭の後、クローディアの頼みで《獅鷲星武祭》に出場するチーム・エンフィールドに能力を使って稽古をつけた。
- サイラス・ノーマン
- 声 - 井口祐一
- レスターの取り巻きの一人で、やせぎすの《魔術師》で物体をチェスの駒に見立てて操る力を持つ。普段は陰気な印象だが、本来の性格は自信家で高揚すると饒舌になる。
- 実はアルルカントと内通しており、アルルカントから提供された多数の自動人形を使って《鳳凰星武祭》に出場予定の星導館の有力選手を闇討ちしていた。ユリスを罠に嵌めて綾斗に阻止された。逃亡しようとしたところを拘束され《影星》に引き渡された。その後、銀河との取引でやむなく《影星》に入った。
- ランディ・フック
- 声 - こぶしのぶゆき
- レスターの取り巻きの一人で、小太りの男子生徒。弓型の煌式武装を使用する。かつて一度だけ序列入りしたことがあるが、現在は序列外。《鳳凰星武祭》編ではレスターのタッグパートナーとして出場するが、二回戦でイレーネ・プリシラのペアに敗退した。
- ファードルハ・オニール
- 星導館学園大学部に在籍する序列三位。二つ名は《輪蛇王》。
- ネストル・ファンドーリン
- 星導館学園大学部に在籍する序列四位。二つ名は《氷屑の魔術師(フリームスルス)》。《獅鷲星武祭》に出場し黄龍と戦ったが、完敗した。
- 能力によって生成する氷柱による遠距離攻撃、氷の剣による近接攻撃に加えて地面を覆う氷塊などで敵の動きを制限することもできる。
- 序列は一つ上だが、能力の相性からユリスは苦手とみられる。
- 東薙茨
- 星導館学園大学部に在籍する序列六位。二つ名は《倒鬼》。
- 遠野百舌妃
- 星導館学園高等部に在籍する序列七位。二つ名は《雷鳴(かんなり)》。《那由他の魔弓(ロングシャンクス)》の使い手で、遠距離戦闘では学園最強と言われる。
- 同じく遠距離戦を得意とするユリスは序列では上であるものの、相性が悪い相手としている。
- ノエル・カーシュ
- 星導館学園高等部で序列八位。二つ名は《不羈狼》。
- ケイティ・ユニアック
- 星導館学園中等部。序列十位。二つ名は《霞深の魔女》。
- 劫燐
- 星導館学園大学部。序列十一位。二つ名は《羅刹月花》。
- セドリック・ガネル
- 星導館学園大学部。序列十二位。二つ名は《叛天の魔術師》。
アルルカント・アカデミー
- エルネスタ・キューネ
- 声 - 赤﨑千夏
- 《彫刻派》筆頭。アルルカントが誇る落星工学の天才であり、自律式擬形体(パペット)の開発分野では最高峰の研究者。表情豊かで無邪気な少女だが、本質は頭のネジが飛んでるマッドサイエンティストで自分の目的のためなら何でもすることを厭わない。胸が「奔放な感じ」で自己主張をしている。《鳳凰星武祭》に自律式擬形体、アルディとリムシィが代理出場する形でエントリーした。
- ディルクから金枝篇同盟に勧誘されており一度は断るが、製作途中の三体目の擬形体を完成させるためのウルム=マナダイトを入手するための取引をディルクがチラつかせたことで、話を聞くことを承諾する。
- カミラ・パレート
- 声 - 田村睦心
- 最大派閥である《獅子派》筆頭。エルネスタと同じく落星工学の分野において突出した才を持つ。専門は煌式武装の研究開発で、煌式武装は汎用性にこそ意義があるという信念を持つ。褐色な肌に妖艶なプロポーションが印象的な女性。切れ長の目と生真面目そうに結ばれた口元がどこか冷たい印象を抱かせる。綾斗達よりも幾分か年上。エルネスタとは対照的な性格だが腐れ縁の仲で、共に《鳳凰星武祭》にエントリーした。2体の自律式擬形体の武装を担当しており、その性能の高さを知らしめた。
- 誰が使っても強力な煌式武装の実現を目指している。そのため創一が紗夜のためだけに開発した煌式武装に嫌悪感を示した。
- 星導館学園とアルルカントが共同で進める新型煌式武装開発のプロジェクトの代表責任者である。
- アルディ(AR-D)
- 声 - 羽多野渉
- エルネスタが創り出した世界初の感情を有する自律式擬形体。男性としての人格を付与されており、外見は戦闘用擬形体に類似している。
- 一人称は「我輩」で不遜な口調でしゃべるが、実力がある相手には敬意を払う武人のような性格である。もっとも女性型のリムシィには全く頭が上がらない。
- 主な武装はハンマーと防護障壁で高い攻撃力・防御力を誇る。その動力にはウルム・マナダイトを使っているようで、普段はリムシィがリミッターとなりその出力を抑え込んでいる。リムシィのパーツと合体することで本来の力を解放する。
- リムシィ(RM-C)
- 声 - 佳村はるか
- アルディと同じく、エルネスタが創り出した感情を有する自律式擬形体。女性としての人格を付与されており、外見は部分的にメタリックのアーマーを装備しているものの、人間の女性と見分けがつかない程に類似している。
- アルディのリミッター役で能力的には同等だが、アルディに搭載されたウルム・マナダイトの制限解除の権限を持つ他、言動でもアルディをへこませる。腕に砲型の煌式武装を仕込んでおり、飛行しながら射撃で戦う。神業級の射撃の精度を誇り、相手の銃弾に同じ出力の光弾を直撃させて対消滅させることもできる。
- ヒルダ・ジェーン・ローランズ
- 《超人派》筆頭。21歳。アルルカント・アカデミー創立以来の天才と呼ばれ、《大博士(マグナム・オーパス)》の異名を持つ。性格は残忍且つ狡猾。
- 《星脈世代》は人類の進化した姿であり、中でも《魔女》や《魔術師》といった能力者はその最たるものであるという思想の持ち主。後天的に《星脈世代》を作り出し、《魔女》や《魔術師》の能力を付与するという「ハーキュリーズ計画」の総責任者。オーフェリアを《魔女》にした張本人[注 4]。
- 数年前に起こった事故の責任を負って、現在特定の研究施設への出入りが禁止されている状態らしく、綾斗に近づき、遥を目覚めさせることを条件に《獅鷲星武際》で優勝してもらってそのペナルティを解除してもらおうと取引を持ちかけた。
- ナルシス・ペロワ
- 《獅子派》副会長。自身の《獅子派》内部における影響力を確保して、次の《獅子派》会長の座を得ようと学園祭でのグラン・コロッセオを企画するが、星露が絡んできたことで計画が狂い始め、綾斗たちが第二フェイズまで突破したことで、目論見が潰えた。直後に現れたヴァルダのネックレスがウルム=マナダイトだと気付き指摘してしまったことで、ヴァルダの精神攻撃を受けて意識を失った。
- 左近 州馬(さこん しゅうま)
- 声 - 飛田展男
- アルルカント・アカデミーの生徒会長。高等部二年の日本人。序列外。《獅子派》所属。
- 研究でも戦闘でも目立つ描写がない気の弱そうな男子生徒で、卑屈にも見えるが交渉能力は高い。研究クラスの力が強いアルルカントにおいて生徒会の立場はそれほど強くないが、エルネスタらからは一定の信頼を得ているようで〈六花園会議〉ではドア・イン・ザ・フェイスを駆使して自律式機械人形の《星武祭》での選手の代理として出場することを認めさせた。
レヴォルフ黒学院
- イレーネ・ウルサイス
- 声 - 内山夕実
- 高等部二年。《吸血暴姫(ラミレクシア)》の二つ名を持つ、序列三位の少女。ディルクに妹を救われた際の借りを返すために、彼の命令に従っている。性格はがさつで粗暴だが、根は優しく、妹のプリシラのことをなによりも大切に思っている。また曲がったことは嫌いで、敵であっても借りを作れば恩は返す。
- 幼いころに特待献身生として売られそうになったプリシラをディルクが金で買い戻して救ったことから、黒猫機関がプリシラを警護することを条件に彼に従っている。ディルクの命令で《黒炉の魔剣》の使い手である綾斗を潰すことを目的に《鳳凰星武祭》に出場した。
- 重力制御の能力を持つ純星煌式武装《覇潰の血鎌(グラヴィシーズ)》の使い手。体系的な格闘術を学んでいるわけではないものの、天性の身体能力とセンスから体術にも優れる。《覇潰の血鎌》の代償は使用者の血で、通常の使用ではすぐに血が枯渇してしまうが、再生能力者の妹から血を吸うことで克服した。
- 《覇潰の血鎌》は綾斗に破壊されたことにより現在は失っている。悪態をつきながらも代償によって取り返しのつかないことになる前に破壊してくれたことには感謝している。《鳳凰星武祭》後は、序列十八位まで転落した。
- プリシラ・ウルサイス
- 声 - 長妻樹里
- 高等部一年。序列外。身長162cm。誕生日9月6日。血液型B型。イレーネの妹で非常に珍しい再生能力者(リジェネレイティブ)。《鳳凰星武祭》にイレーネとタッグで出場した。戦闘そのものには関与しないが、能力を生かしてイレーネへ血液供給を行う。性格は明るく真面目で、優しく芯の強いしっかり者。恋愛関連の話題には顔を真っ赤にしてうろたえるほどの純粋さを持っている。姉の身の回りの世話を全て担っており、特に料理のスキルが高い。他所で揉め事を起こす姉を毅然とした態度で諌めることもしばしば。
- 過去にアルルカントに特待献身生として売られそうになったところをディルクに金で買い取られた。イレーネはその時のディルクへの借金を返済するために動いている。
- 《鳳凰星武祭》後は姉に守られてばかりではいられないと、体を鍛え始めた。
- ディルク・エーベルヴァイン
- 声 - 杉田智和
- 生徒会長。赤髪に小太り、不機嫌そうな表情で悪魔的な頭脳を持つ青年。非《星脈世代》にも関わらずレヴォルフ黒学院の生徒会長の座についている。序列に入っていないが謀略に長け《悪辣の王(タイラント)》の二つ名を付けられるほどに嫌われ、憎まれている。能力でしか人を評価しないことで有名で、能力があればどんな人間でも利用する。策謀は決して巧みではなく、真に厄介なのは自分が勝つのではなく、相手が負けるように仕向ける事で相対的に利益を得るスタンスにある。
- 《黒炉の魔剣》を警戒し、綾斗をつぶすために《鳳凰星武祭》期間中には刺客を差し向けてきた。
- 金枝篇同盟のメンバーで、マディアスやヴァルダと共に何らかの計画を進めている。だが本人は「死ぬほどダセェ名前」と、金枝篇同盟という名称を気に入っていない。
- 樫丸 ころな(かしまる ころな)
- 声 - 豊田萌絵
- 生徒会長秘書。序列外。《星脈世代》だが戦闘能力は皆無で、書類の手違いでレヴォルフへ入学することになり途方にくれていたところをディルクに拾われる。実は極めて特異な能力を持った《魔女》だが、限定的な条件下でのみ発現する能力であるため、検査もすり抜け国家登録もされていない。また、本人にその自覚も無い。そのため他学園からはなぜディルクが彼女を登用しているのかを疑問視されている。
- その能力は絶対に外れる予知である。占う時刻が夕方であること、占う内容をころな自身が決めること、一日に一回しか発動できないという三つの条件がある。ディルクはこれによって進行中の計画が思うように進まないことを知ると、すぐさま次の手を打つ事ができる。
- オーフェリア・ランドルーフェン
- 17歳。レヴォルフ黒学院の序列一位で史上最強とも言われている《魔女》。《孤毒の魔女(エレンシュキーガル)》の二つ名を持ち、前々回と前回の《王竜星武祭》を制覇している。ほぼ無尽蔵の《星辰力》を誇るが、その反面能力を抑え込むことが出来す、常に周囲へ毒素をまき散らしている。
- かつてリーゼルタニアの孤児院で育ち、当時は虫も殺せないような優しい性格でユリスとは親友だった。ユリスの持つハンカチにはオーフェリアの刺繍が入っている。命に触れている実感ができることから植物の世話をするのが好き。ユリスが能力使用時にイメージする花も彼女に教わったものである。孤児院の借金のかたとしてフラウエンロープ系列の研究所に引き取られた。ヒルダによって人体実験の被験体とされた結果、後天的に《星脈世代》、それも《魔女》となった。能力が暴走したことによって研究所は壊滅、オーフェリアも瀕死の状態だったがソルネージュの特殊部隊によって保護された。
- モーリッツ・ネスラー
- 声 - 加藤将之
- レヴォルフの序列十二位で数十人の舎弟がいる。《螺旋の魔術師(セプテントリオ)》の二つ名を持つ《魔術師》。丁寧な口調で制服をしっかりと着こなしているが、目つきは異様に鋭い。能力により両腕に錐状に纏わせた暴風を回転させて攻撃を行う。破壊力だけならレヴォルフでもトップクラス。
- 前回、今回の《鳳凰星武祭》に舎弟のゲルト・シーレと共に出場した。前回は本戦出場を果たしたが、今大会では予選で当たったアルディに一切通用せず、一分で倒され敗北した。
- ゲルト・シーレ
- 声 - 松田健一郎
- モーリッツの舎弟の一人で、がっしりとした体格のいかめしい男性。モーリッツからは無口なところを気に入られており、共に二回の《鳳凰星武祭》に出場した。
- 高い射撃能力を持ち、アサルトライフル型の煌式武装を用いて闘う。しかし《鳳凰星武祭》の予選では放った弾の全てをリムシィに撃ち落とされ、手も足も出せずに敗北した。
- ヴェルナー
- 声 - 浅沼晋太郎
- 「黒猫機関」の一員で、「金目の七番」の符丁で呼ばれる。影を操る《魔術師》。《鳳凰星武祭》決勝直前、ディルクの命令でフローラを誘拐するが、監禁場所に踏み込んできた紗夜たちによって奪還され、逃亡中に英士郎に倒された。
- チーム・ヘリオン
- レヴォルフ系列の大手PMCであるHRMSからディルクの要請により招聘された傭兵生チーム。創設者のリベリオに心酔している。クロエのかつての同僚達である。
- ネヴィルワーズ
- チーム・ヘリオンのリーダー。メデュローネよりも更に年上。比較的常識的な発言で他のメンバーを諌めるが、行動は一番過激である。
- 《魔術師》であり、能力は三十メートルほどもある巨大な岩を出現させ、一帯全てを押しつぶすことができる。
- ロヴェリカ
- チーム・ヘリオンのメンバー。年齢は綾斗たちと同じくらいで、ぼさぼさの長髪に抜き身の刃のように鋭い目つきをした少女。禍々しい形状の大剣型の純星煌式武装《虚渇の邪剣(ベルシェ=ヴェルン)》の使い手。アスタリスクに来てクロエと再会したことで苛立ちを隠せずにいた。
- 少しでも自分に文句がある相手には容赦なく危害を加え、無防備であっても躊躇なく純星煌式武装を振り下ろす危険な人物。
- メデュローネ
- チーム・ヘリオンのメンバー。眼鏡をかけた女性でロヴェリカよりやや年上。口調は丁寧で、暴走しがちなロヴェリカに苦言を呈する。
界龍第七学院
- 范星露(ファン・シンルー)
- 声 - 南央美
- 生徒会長。9歳。序列一位。《万有天羅》の二つ名を持ち、アスタリスク屈指の戦闘力を誇る。三代目の《万有天羅》で、六歳の頃に「黄辰殿」の扉を開け、その称号を継承した。何も知らない者から見ればただの童女にしか見えないが、他校の序列一位からも別格扱いされるなど圧倒的な力を持っている。見た目とは裏腹に年寄りのような話し方をし、それでいて性格は奔放でとらえどころがない。
- 本質は戦闘狂で、常に強者との戦いを望んでいる。見どころある人物は自分で育てたくなる性分で、弟子をとっている。その指導力は秀逸で門弟五十人全員が在名祭祀書に載り、その内十一人が《冒頭の十二人》に名を連ねる程である[注 5]。また綾斗やアレマなど、弟子以外でも気に入った者のことは目に掛けている。
- 門下生は武術を得意とする木派と星仙術を得意とする水派に分かれており、互いに仲はあまり良くない。
- 武暁彗(ウー・シャオフェイ)
- 序列二位。《覇軍星君》の二つ名を持つ。武術において虎峰を、星仙術においてセシリーを凌ぐ、星露が界龍に来る前から育てていた一番弟子。極めて無口であまり感情を表に出さないが、真面目な性格のため星露には振り回されている様子。今の界龍において、星露の鍛錬相手を務めることができる唯一の人間。星露がアスタリスクにやって来た際に、一緒に付き添っていた。チーム・黄龍(ファンロン)のリーダーとして《獅鷲星武祭》に、初の《星武祭》出場をする。黄龍とは《万有天羅》が界龍の代表たると認めない限り使用できないチーム名である。
- 梅小路 冬香
- 序列三位。梅小路は、日本において夜吹の一族以外で《落星雨》以前からの特異な血統を維持する唯一の一族である。《万有天羅》の門下を自称するが、正式には客分である。
- セシリー・ウォン
- 序列四位。《雷戟千花》の二つ名を持つ。水派を統括する道士にして星露の二番弟子。元々は武術を得意としており星仙術には興味がなかったが、星露がその才能を見出し開花させた。雷撃を様々な武器に模して扱う。威勢のいい大雑把な性格で、姉御肌。序列三位の冬香とは一度決闘して以来、親友の間柄である。虎峰は弟のように思っており、体を密着させて恥ずかしがる様子を楽しんでいる。星露からは仲睦まじいとからかわれるが気にしている様子はない。
- 前回の《鳳凰星武祭》では虎峰とのタッグで準優勝を成し遂げた[注 6]。チーム・黄龍のメンバーとして《獅鷲星武祭》に出場する。
- 趙虎峰(ジャオ・フーフォン)
- 声 - 木村珠莉
- 序列五位。二つ名は《天苛武葬》。木派を統括する稀代の拳士にして星露の三番弟子。星仙術の才能を欠片も持っていないため、水派の道士に対してはややコンプレックスがある。純星煌式武装《通天足》の使い手。《通天足》は空を翔るように走ることが可能な鋼靴である。
- 生真面目な性格で星露の奔放さに一番振り回されてる苦労人。以前からセシリーには頭が上がらない。シルヴィアの熱烈なファンでライブにも行っている。
- 前回の《鳳凰星武祭》ではセシリーとのタッグで準優勝を果たしている[注 7]。
- 戦闘スタイルは星辰力を活かした体術で、スピードでは綾斗が見た誰よりも速い。
- チーム・黄龍のメンバーとして《獅鷲星武祭》に出場する。
- 黎沈雲(リー・シェンユン)、黎沈華(リー・シェンファ)
- 声 - 松田颯水(沈雲)、松田利冴(沈華)
- 双子の兄妹であり、序列九位(沈雲)と十位(沈華)。二つ名は沈雲が《幻映創起》、沈華が《幻映霧散》。二人とも星仙術を扱う道士で、星露の門下生だけあって実力はあるものの、揃って傲岸不遜な性格をしており、常に相手を見下し、敬意の一片も払わない。自分たちに有利な状況を構築したうえで徹底的に相手の弱点を突き、一方的にいたぶる戦法をとるほどの性悪で、虎峰も「馬が合うものなどいない」と嫌悪感を露わにするほど。
- 《鳳凰星武祭》編では、準々決勝で綾斗たちと対戦した。
- 星露の指示でチーム・黄龍のメンバーとして《獅鷲星武祭》にも出場する。
- 宋然、羅坤展(ソン・ラン、ルオ・クンザン)
- 声 - 徳本英一郎(宋然)、最上嗣生(羅坤展)
- 序列二十位と二十三位である男子生徒たち。星露の門下生。
- 《鳳凰星武祭》の五回戦で綾斗たちと対戦。木派に属しており綾斗達が次戦で当たる黎兄妹のことを良く思っていないため、試合を通して好感を抱いた二人を激励した。
- アレマ・セイヤーン
- 元序列一位。二つ名は《醒天大聖》。界龍の諜報工作機関龍生九子の第七府、特務機関睚眦の工作員。
- 喉元の呪符により声が封じられており、空間ウインドウの文字によって筆談を行う。星露のお気に入りであり星露ちゃんと呼ぶ。星露が欠席した公式行事では代理を務めることが多い。星露に負けず劣らずの戦闘狂。
- 星露が現れるまで序列一位だった。敗れた後、星露に門下に誘われたが拒否した。才を惜しんだ星露が手元に置くために睚眦の一員とし、その代わりに自由に星露に決闘を挑む権利を与えた。
聖ガラードワース学園
- アーネスト・フェアクロフ
- 声 - 櫻井孝宏
- 生徒会長。序列一位。二つ名は《聖騎士(ペンドラゴン)》。『四色の魔剣』の一振りである《聖剣》こと《白濾の魔剣(レイ=グレムス)》を所持している。《白濾の魔剣》は任意の対象のみを切断することができる純星煌式武装である。一対一を前提とした決闘剣術から発展したガラードワース流の剣術の使い手で、アスタリスク最高の剣士。前々回と前回の《獅鷲星武祭》を制覇したチーム・ランスロットのリーダー。
- いつも完璧な笑みを絶やさない青年だが、どこか腹黒さも漂わせる。《白濾の魔剣》の代償として常に高潔であり、私心を捨て、全ての行動において秩序と正義の代行者たることを求められるが、その意図を汲み取りある程度自らの行動に融通を利かせられる天稟の持ち主である。妹がおりクインヴェール女学園に在学している。
- 《鳳凰星武祭》で綾斗が戦う様子を見て、彼に興味を抱いた。学園祭のグラン・コロッセオでは綾斗の手を握ったまま顔をじっと見つめていた。
- レティシア・ブランシャール
- 声 - 大西沙織
- 生徒会副会長。序列二位。二つ名は《光翼の魔女(グロリアーラ)》。《聖女》とも呼ばれる。天戒翼(エイル・ド・アンジュ)という巨大な光の翼を操る。
- プライドが高く上品な立ち振る舞いだがやや粘着質で、幼馴染のクローディアの事になるとムキになる。前回の《獅鷲星武祭》では、チームとしては勝利したものの、自身がクローディアに校章を破壊された事を根に持っている。ユリスとも旧知の仲である。
- 幼いころにフェアクロフ兄妹と出会い感化され、剣技や口調が変化した。
- クローディアの本当の目的の半分を知っており、それを伝えるために綾斗と接触した。
- パーシヴァル・ガードナー
- 生徒会書記。序列五位。二つ名は《優騎士(アグレスティア)》。ガラードワースの学有純星煌式武装である《聖杯》こと《贖罪の錐角(ゴート・アマルティア)》の二十年ぶりとなる使い手。男装の麗人。警告時、即座に短銃型煌式武装で発砲する短絡さがある。レティシアからは引き金が軽いことを嘆かれるが、アーネストは大目に見ている。
- 《贖罪の錐角》は巨大な杯を横に倒した形状をしており、一切の物理的破壊力を持たない代わりに、相手の意識だけを吹き飛ばすことが可能な光を放出する、『抜魂』の能力を持つ。
- 高い観察眼を持ち、遠目に変装した綾斗とシルヴィアを目撃し正体を見破っている。
- ライオネル・カーシュ
- 生徒会会計。二つ名は《王槍(ロンゴミアンド)》。長大なパルチザン型煌式武装を用いる。チーム・ランスロットのメンバー。
- 謹厳実直な性格で、豪快な闘い方をするが細やかさも併せ持っている。しばしばケヴィンの軽薄さを批判しケンカになるがパーシヴァルに止められる。
- ケヴィン・ホルスト
- 生徒会副会長。二つ名は《黒盾(ガレス)》。チーム・ランスロットのメンバー。
- ガラードワースの正騎士としてはかなり珍しくやや軽薄な性格で、学園内外で浮名を流している。ライオネルから批判を受けケンカになるがパーシヴァルに止められる。
- エリオット・フォースター
- 序列六位[注 8]。二つ名は《輝剣(クラウ・ソラス)》。
- 若いながら剣技は一流でまだまだ発展途上。《鳳凰星武祭》から《獅鷲星武祭》の間にも大きな成長を遂げる。
- ドロテオとのタッグで《鳳凰星武祭》に、チーム・トリスタンのリーダーとして《獅鷲星武祭》に出場した。が、このとき対戦した綾斗に「剣が軽い」と言われたことを根に持っており、重い剣などまっぴらだとさらに軽くし速さに磨きをかけている。
- ドロテオ・レムス
- 序列十一位。二つ名は《鎧装の魔術師(ブライトウェン)》。高い防御力を誇る鎧を生み出す能力を持つ。
- 《鳳凰星武祭》編ではエリオットとのタッグで《鳳凰星武祭》に出場し、準決勝で綾斗たちと対戦する。炎を受けると高熱が鎧の中に籠ってしまうためユリスとの相性は悪い。
- ノエル・メスメル
- 序列七位。二つ名は《聖茨の魔女(ペルセフォーレ)》。チーム・トリスタンのメンバー。
- 茨の触手を広範囲に展開する能力を持つ。俗に領域型と呼ばれる稀少な能力で、展開までに時間はかかるものの、その効果範囲をほぼ完全に支配下に置くことが可能。
クインヴェール女学園
- シルヴィア・リューネハイム
- 声 - 千菅春香
- 本作のヒロインの一人。身長165cm。10月1日生まれ。クインヴェール女学園生徒会長にして序列一位。二つ名は《戦律の魔女(シグルドリーヴァ)》。前回の《王竜星武祭》準優勝。紫の髪と息をのむほどに整った顔立ちは、華やかで圧倒的な存在感を放つ。学園の戦略の一環としてアイドル活動も行い、至高の歌姫と称されている。《魔女》でありその能力は歌を媒介にすることでイメージを様々に変化させることができる「万能」。得手不得手はあるものの、治癒能力を除いてあらゆる事象をコントロールすることができる。試合で使用する武装は銃剣一体型の大型煌式武装だが、初めて手にした短剣型の煌式武装で華麗な剣捌きを披露し流星闘技も難なくこなすほど戦闘力は高い。《星武祭》は《王竜星武祭》に絞っており、前回破れたオーフェリアにリベンジを果たすことを目指している。
- 性格は真っ直ぐで誠実。クインヴェールの生徒たちの前では余裕のある優しい生徒会長だが、理事長のペトラや綾斗の前では年齢相応の子供っぽい一面も見せる。
- 歌と格闘技の先生であるウルスラの行方が分からなくなっており個人で捜索している。その際はヘッドフォン型の髪飾りの機能で髪の色を栗色に変え、無造作に縛り、帽子を深くかぶるといった変装をしている。
- 外伝『クインヴェールの翼』では、若宮美奈兎と初めて対面した際に落ち込んでいた彼女の悩みを聞き励ました。
- ルサールカ
- クインヴェール女学園が擁するガールズロックバンド。シルヴィアには及ばないものの、世界中にファンを持つ。前回の《獅鷲星武祭》で《星武祭》デビューを飾り、初出場ながらいきなりベスト8入りしたことで一気にブレイクした。メンバー全員が打倒シルヴィアを標榜し、世界のトップに立つことを夢見ている。
- 一つのウルム=マナダイトを五分割した純星煌式武装《ライア=ポロス》を各々が使用する。
- メンバーはアイドル活動、《星武祭》へのエントリーは芸名で行う。
- ミルシェ
- 序列三位。ルサールカのリーダーであり、ボーカルとリードギターを務める。個人の戦闘能力ではチームトップ。積極的で明るく元気な性格でノリは軽い。深く物事を考えるのが苦手で、基本的に思いつきで行動する。方向音痴で頭はよくない。恋愛には疎く顔を赤くしてしまう。打倒シルヴィアに燃えるが、心の底では尊敬し憧れている。破砕振動波を放つ能力を持ち剣型の光刃を展開する、ギター型の《ライアポロス=カリオペア》を使う。
- パイヴィ
- 序列九位。ルサールカのドラム担当、口数は多くないが皮肉屋な性格。長身目隠れタイプのダウナー系。ルサールカの策士的なポジションとしていろいろとアイディアを出すが、基本的に頭が悪いのでまともなものは出てこない。音圧防壁を展開する能力を持ち盾にもなる、ドラム型の《ライアポロス=エラード》を使う。
- モニカ
- 序列十三位。ルサールカのベース担当、無邪気を装う腹黒系ロリ娘(ただし年齢は最年長)。とにかく自分を可愛く見せること最優先で携帯端末はぬいぐるみ型。有力学生のスキャンダルに通じ、シルヴィアを追い落とす会議中には必要な情報を呈示する。敵対集団を阻害弱体化させる能力を持ち斧型の光刃を展開する、ベース型の《ライアポロス=メルポーネ》を使う。
- トゥーリア
- 序列二十位。ルサールカのリズムギター担当。自信過剰な性格で粗野粗暴。 中二病気味のヤンキー気質で、それなりに義理堅くそれなりに面倒見が良い。ミルシェ同様恋愛には少々疎く、過激な話には顔を赤くする。ヘリオンに襲われた際にはピンチを綾斗に助けられ、彼の優しさを認めている。破砕振動波を放つ能力を持ちトライデント型の光刃を展開する、ギター型の《ライアポロス=ポリムニア》を使う。
- マフレナ
- 序列外。ルサールカのキーボード担当。大人しく真面目な性格で、メンバーの中では比較的常識人で諌める役に回ることが多い。ただし発言力がないため抑止力にはならない。他のメンバーと比べると後輩な上、戦闘能力でも見劣りするためルサールカでのカーストは最下位。ただし他のメンバーからなんとなく放っておけないやつと思われているため、待遇が悪いわけではない。集団戦では最後衛をつとめ、陣形の乱れを的確な指示で修正する。味方全員を活性強化する能力を持ち光弾を発射できる、空間放射キーボード型の《ライアポロス=タレイア》を使う。強化時は瞳が青く光る。
- 若宮 美奈兎(わかみや みなと)
- 外伝『クインヴェールの翼』の主人公である女生徒。二つ名は《拳忍不抜(けんにんふばつ)》。チーム・赫夜の代表。典型的な近接戦タイプで、遠距離攻撃への対処が下手で、防御技術も未熟だが、瞬発力は高い。星辰力も極端に少ないが、驚異的な回復の速さを見せており、治療院のヤン・コルベル院長も注目している。玄空流の使い手。
- どんな時でも前向きな性格で、月へ行くという夢を叶える為に、アスタリスクにやって来た。
- 決闘で四十九連敗を喫している有名人だが、決してあきらめず日々鍛錬に勤しんでいる。クロエとは食堂で因縁をつけられているところを庇ったことで知り合う。クロエから《星武祭》を制覇する為には、自分の欠点を補う仲間を集めて《獅鷲星武祭》を制覇するのが唯一の方法だとの助言をうけて仲間集めを始めた。
- クロエ・フロックハート
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。食堂で因縁をつけられたところを美奈兎に助けられたのがきっかけで助言を行うようになる。美奈兎が願いを叶える為には《獅鷲星武祭》に出場して優勝するしかないと言い、弱点を補ってくれる仲間になりそうな候補者をピックアップするなど、美奈兎を手伝う。
- 実はペトラの指示でクインヴェールに生徒として潜入している、統合企業財体に能力を知られていない《魔女》である。以前は大手PMCであるHRMSに所属していた孤児で、ロヴェリカたちとチームを組んでいた。クロエ・フロックハートという名前もクインヴェールから与えられたもので、当時の名前はミネルヴィーユ。
- 蓮城寺 柚陽(れんじょうじ ゆずひ)
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。十六歳。身長160cm。おっとりと優しく、基本的にややのんびりしたマイペースな性格。《天霧辰明流》の分家筋にあたる八束道場の門下生で、綾斗とも二・三度会ったことがある。天霧辰明流弓術奥伝修得者であり、その腕前は宗家である綾斗の父とほぼ互角に近いが、極意である「心形一箭(しんぎょういっせん)」の境地に辿り着く糸口を探してアスタリスクへとやってきた。弓の腕は百発百中であるものの基本的には運動音痴であり、近接戦闘となると手も足も出ないという致命的な弱点を持つ。しかし本人は一向に気にしていない。《星武祭》に興味はなかったが、美奈兎に勧誘され手合せの末に美奈兎のチームに入ることを承諾した。学園祭では久しぶりに綾斗と再会し、《獅鷲星武祭》に出場することを伝えた。
- ソフィア・フェアクロフ
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。元序列八位。ガラードワース生徒会長であるアーネストの妹。
- アスタリスクに来た目的は《星武祭》で優勝し、兄アーネストを家の呪縛から解き放つことである。純粋な剣技ならアーネストをも凌駕するとさえ言われるが、幼少期に起きた事故の後遺症でトラウマを抱いており、人を傷つけることが出来ないという弱点を持つ。その為、過去二回《王竜星武祭》に出場しているが、いずれも予選敗退に終わっている。
- 高貴な家柄のためか、やや近寄りがたい雰囲気を放つが本質は天然。後輩からは意外にかわいらしいと評される。
- 美奈兎から剣技が美しいと言われたことで、美奈兎のチームに加わることを承諾する。
- ニーナ・アッヘンヴァル
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。序列四十七位。二つ名は《戦札の魔女(ベルム・アルカナ)》。アスタリスクには、両親の為にお金を目的としてやって来た。
- トランプの4つのスートを模しており、スペードが近距離攻撃、ハートは遠距離攻撃、ダイヤが防御、クラブを補助として発動し、数字で威力が変化する。オールマイティーだが極めて癖が強い能力である。また、一度使用したスートと数字の組み合わせは約24時間再使用することができない。
- 《鳳凰星武祭》のタッグパートナーだったサンドラに愛想を尽かされたことがトラウマになっており、模擬戦でサンドラのチームに勝つことを条件に美奈兎のチームに加わることを承諾する。
- ヴァイオレット・ワインバーグ
- 声 - 田村ゆかり
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。二つ名は《崩弾の魔女(オーヴァリーゼル)》。元序列三十五位。綾斗の大ファン。
- 傲慢で高飛車な性格で、遠距離戦を得意としている。クロエとぶつかったことで因縁をつけるが、美奈兎が介入したことで美奈兎と決闘することになる。決闘では美奈兎を圧倒するが、接近戦が苦手という弱点を突かれて敗北した。学園祭では変装を解いていた綾斗に握手し、サインをもらった。
- チーム・メルヴェイユに加わり《獅鷲星武祭》に出場している。
- アニメオリジナルエピソードにも登場する。《鳳凰星武祭》の前に綺凛との間で起こったトラブルに端を発し紗夜と決闘を行うが、彼女を序列外と侮った結果、一撃で倒される。
- サンドラ・セギュール
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。序列七位。二つ名は《水龍(ガルグイユ)》。クインヴェールの学有純星煌式武装である《グレールネーフ》の使い手。《グレールネーフ》は水を操る洋扇型の純星煌式武装である。チーム・メルヴェイユのリーダー。
- 後衛メインの指揮官タイプだが、単独で序列入りしていた実力者。元々の序列は二十位程度だったが《グレールネーフ》に選ばれたことで一気に序列七位に昇格した。
- 《鳳凰星武祭》出場時には、まだ《グレールネーフ》を手にしていなかった。《獅鷲星武祭》出場を次の目標とするが、ニーナを不要と切り捨てる。打倒ルサールカを宣言している。
- パドマ
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。序列十二位。チーム・メルヴェイユのメンバー。
- スバシニ、ディヴィカと三姉妹で隙のない巧みな連携攻撃を行う。
- スバシニ
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。序列十七位。チーム・メルヴェイユのメンバー。
- ディヴィカ
- 外伝『クインヴェールの翼』の登場人物である女生徒。序列二十二位。チーム・メルヴェイユのメンバー。
その他
- 天霧 遥(あまぎり はるか)
- 声 - 中原麻衣
- 綾斗の姉。幼くして母親を亡くした綾斗にとっては、母親代わりであった。非凡な才能を持ち、天霧辰明流道場を継ぐことがほぼ確定していたが、五年前に失踪。万物を戒める禁獄の力を持つ《魔女》。
- 綾斗の前から失踪した後、詳細は不明だが星導館から学籍を入手したが学校には通わず、《黒炉の魔剣》を用いて《蝕武祭》に参加したが敗北した。その後、行方不明となっていたが、アスタリスクの治療院にて自らの能力によって仮死状態に近い状態で発見された。
- 五年前に綾斗に禁獄の力で三段階の封印を施した後に失踪し、その後《蝕武祭》に出場し敗退した後に自身に禁獄の力を施すなど、その行動には謎が多い。
- 刀藤 鋼一郎(とうどう こういちろう)
- 声 - 石塚運昇
- 綺凛の伯父で、統合企業財体・銀河の中堅幹部。綺凛を星導館の歴史に残る生徒として演出することでより上位の幹部になることを目指しているが、我欲が強すぎるためにその可能性は低いとされている。
- 綺凛には名を上げるための戦略に口出しすることを許さず事あるごとに手を上げている。綺凛は感謝の意を述べつつも、綾斗に影響を受けて鋼一郎の下を去ってしまう。
- 沙々宮 創一(ささみや そういち)
- 声 - 家中宏
- 紗夜の父親で、落星工学者。ミュンヘン在住。紗夜や綾斗からはマッドサイエンティストと評される。事故によって体の大半を失うも、脳が無事だったために機械に接続することで煌式武装の開発を続けている。カミラによれば既に否定されたコンセプトに基づく煌式武装の設計・開発を行っている。しかしそれは誰が扱っても強力な武器となるような設計思想が台頭している前提によるものである。創一の作った煌式武装は紗夜のために設計しているため、彼女の能力まで考慮すると強力な兵器となる。《鳳凰星武祭》で紗夜がベスト4に入ったことで方々からオファーを受けるが全て断った上、そのことを自慢げに語っている。
- ヨルベルト・マリー・ヨハネス・ハインリヒ・フォン・リースフェルト
- リーゼルタニアの国王にしてユリスの兄。29歳。自堕落に傀儡国家の王としての立場を満喫する不真面目な性格。ユリスのことを大切に思い、彼女がアスタリスクで活躍したら統合企業財体の意向で女王に即位させられるのではないかと危惧している。そうなれば意にそぐわない相手との結婚を強要されるなどユリスが傷つくことになるため、その前に綾斗にはユリスと結婚してほしいと語っている。また統合企業財体にとってユリスが女王になるメリットよりも、政治に関心がなく扱いやすい自分が国王でいた方がメリットがあると判断されるようにボンクラを演じている節もある。
- フローラ・クレム
- 声 - 森永千才
- ユリスが支援している孤児院の女の子。10歳。
- 普段はリーゼルタニアの王宮にメイドとして務めているが、《鳳凰星武祭》の最中にユリスの応援の為にアスタリスクを訪れた。しかし、紗夜・綺凛ペアが準決勝で戦っている最中にヴェルナーによって拉致され、綾斗が《黒炉の魔剣》を二度と使用できなくするための緊急凍結申請を行わせるための人質にされる。しかし決勝戦当日に紗夜と綺凛に救出され、決勝戦後にユリスに泣きながら抱き付いて謝罪した。《鳳凰星武祭》が終了した一ヶ月後には、リーゼルタニアに里帰りしたユリスと同行していた綾斗たちを出迎えて、元気な様子を見せていた。
- イザベラ・エンフィールド
- クローディアの母であり、「銀河」の最高幹部。何重もの精神調整プログラムを受けており、銀河に全てを捧げている。しかし銀河の、娘のクローディアに対する処遇に関して私情を挟んだ判断をしたような描写もある。
- ニコラス・エンフィールド
- クローディアの父であり、イザベラをサポートするCRO補佐。50歳。ギュスターヴを雇って綾斗やユリスを《獅鷲星武祭》に出場させないように企むが、それはクローディアを思っての事であり、その優しさのため最高幹部にはなれない。エンフィールド家の直系であるためブランシャール家を毛嫌いしている。
- マディアス・メサ
- 声 - 緑川光
- 各学園のスポンサーである複数の統合企業財体から、《星武祭》運営の全権を任されている最高責任者。銀河の中堅幹部。星導館学園出身で過去に《鳳凰星武祭》を制覇し、優勝の望みとして運営委員会入りを果たした。金枝篇同盟のメンバーで、ディルクやヴァルダと共に何らかの計画を進めている。《黒炉の魔剣》を警戒するディルクからはその恐ろしさを一番知っている人物と言われている。
- ダニロ・ベルトーニ
- 前《星武祭》運営委員長。五年前当時はソルネージュ所属の統合企業財体幹部だったが、事故死した。
- ヘルガ・リンドヴァル
- 星猟警備隊の創設者にして、現在も隊長を務める女性。かつて《王竜星武祭》を二連覇した伝説の人物で学生時代の二つ名は《時律の魔女(クロノテミス)》。自らの周囲の時間を操る能力を持ち、アスタリスクの歴史上最強の《魔女》との呼び声が高い。『六万神殿』のランキングでは歴代の《星武祭》全出場選手の中で一位となっている。《翡翠の黄昏》を一人で解決したり《蝕武祭》を潰すなど警備隊としての実績も秀逸である。《魔女》ではあるものの、その強さの本質は長年の鍛錬による圧倒的な近接戦闘能力である。オーフェリアと星露を異質の存在として警戒している。
- ヤン・コルベル
- 治療院院長。いわゆる闇医者紛いの診療もしているが、医師としての仕事には彼なりの誇りを持っている。ダニロの依頼で密かに遥の治療に当たっていた。外伝『クインヴェールの翼』では、美奈兎の星辰力の驚異的な回復力に注目し、自ら訪問している。
- ペトラ・キヴィレフト
- クインヴェール女学園理事長。クインヴェールOG。長身の女性でバイザー型のサングラスを着用しており、表情は読み取りづらい。かつて星武祭で活躍した《魔女》であり、W&Wの幹部。シルヴィアやルサールカのプロデューサー、クロエの上役でもある。冷酷で計算高い人間だが、同時に学園の生徒たちを愛しており、その乖離を他者を一切信頼しないことにより埋め合わせている。問題を起こした学生は直ちに呼び出し説教をするなど厳しい理事長というイメージを持たれているが、実力に見合った成果を出せばちゃんと労ってくれる。
- 梁瀬 ミーコ(やなせ ミーコ)
- 声 - 悠木碧
- 《鳳凰星武祭》、《獅鷲星武祭》の実況アナウンサー。24歳。クインヴェールOG。
- ファム・ティ・チャム
- 声 - 竹達彩奈
- 《鳳凰星武祭》の解説。25歳。界龍OG。
- 柊 静薙(ひいらぎ しずな)
- 《獅鷲星武祭》の解説。星猟警備隊の一等警備正。レヴォルフOG。八津崎の《獅鷲星武祭》制覇時のメンバーで、《魔女》。
- ギュスターヴ・マルロー
- アルルカント出身。《翡翠の黄昏》に金銭目的で加担したメンバーの一人で、逃げ延びた七人のメンバーの一人でもある。二つ名は《創獣の魔術師(エキド・ニクス)》。長い時間をかけて具現化した幻獣を使役して闘う。
- 《鳳凰星武祭》が終了した後、クローディアを《獅鷲星武祭》に出場させまいとしたニコラスに雇われてリーゼルタニアで綾斗たちを襲った。
- ラディスラフ・バルトシ-ク
- 元星導館大学部の教授で、煌式武装や純星煌式武装に関する開発研究で有名な科学者。《パン=ドラ》や《ライア=ポロス》、そして《ヴァルダ=ヴァオス》の制作者である。アスタリスク史上最大のテロ事件である《翡翠の黄昏》の思想的指導者と目されており、現在は銀河によって拘留されている。
- ヴァルダ=ヴァオス
- ウルスラ・スヴェントの身体を乗っ取っている純星煌式武装。明確な自我を持ち、星脈世代さえも自在に操る精神操作系の能力を持つ。ラディスラフが半ば偶然に創り出してしまった、《翡翠の黄昏》の元凶。ウルスラの体を乗っ取り金枝篇同盟の一員として暗躍している。
- ウルスラ・スヴェント
- シルヴィアの歌の先生で、格闘技の稽古もつけていた女性。《蝕武祭》に出場しており、シルヴィアが探していた。現在はヴァルダによって身体を乗っ取られており、その意識は眠っている。
- リベリオ・パレート
- 大手PMCであるHRMSの社長。かつて《虚渇の邪剣》を使用して《王竜星武祭》を制覇した。《蝕武祭》の選任参加者でもあった。高いカリスマ性を持っており、HRMSのメンバーは狂信に近い忠誠をみせる。ディルクと繋がりがあり、《獅鷲星武祭》にチーム・ヘリオンを出場させる。
- 夜吹 憮塵斉(やぶき ぶじんさい)
- 英士郎の父で、『夜吹の一族(ナイトエミット)』の現当主。数百年の歴史を持つ夜吹の一族は、人避けの結界を張ったり音や電波を遮断したりする特殊な術を使う。また万能素が極めて乏しかった時代の術であるため、万能素がほとんど消費されず発動が一瞬でタイミングを読まれないという長所がある。秘伝である空汐(うつしお)の術は、人が本能的に忌避する色や模様の組み合わせを無意識下に刷り込み行動を操作する、精神干渉の一種である。《星脈世代》は精神干渉に強い耐性を持つが、人の本能に訴えかける空汐の術は耐性とは無関係に効果を発揮できる。なお憮塵斉の名は襲名制であり、一定の技量に達した者から選ばれる。
- 夜吹 影花(やぶき えいか)
- 英士郎の姉で、夜吹の一族の一員。極めて希少な治癒能力者で、その能力は特殊な薬を併用することによって重傷をものの数分で完治させる程だが、血族にしか効果を発揮しない。
- ザハルーラ
- 『詩の蜜酒』四代目管理人で本名は不明。高身長に悪くないプロポーションを持つ《星脈世代》の女性。
用語解説
水上学園都市「六花」
本作の舞台となる都市で通称はアスタリスク。北関東のクレーター湖に浮かぶ正六角形型のメガフロートに築かれた学園都市で、日本の領土に位置しているが治外法権領域になっている。統合企業財体によって六つの学園が設置されている。所属する学生は年に一度開催される《星武祭》で闘うために集められ、その大半を《星脈世代》が占める。学生が島外に出るには許可が必要で、長期休暇以外の平時には下りにくい。警察権は星猟警備隊が担っている。近未来的な景観に木々や林などの自然も見られる。水上にあるためか早朝には霧が立ち込める。
六角形の市街地は中央区と外縁居住区に分かれ、六つの角には一つずつ学園が存在する。中央区には商業エリアや行政エリアなどがあり、決闘用のステージが点在している。決闘の影響を避けるために交通機関として地下鉄が整備されている。中心には《星武祭》の総合メインステージ「シリウスドーム」がある。他にも三つの大型ステージ、七つの中規模ステージが存在する。外縁居住区にはモノレールが通り港湾ブロックと六つの学園を繋いでいる。
人工島であるため地下空間が存在し、様々な形で利用されている。施設保全部の管轄となっており、頻繁に点検が行われる。最下層にはバランスを調整するためのバラストエリアがあり、水が溜められている。
- 星導館学園
- アスタリスク北部に位置する学園で綾斗が所属している。生徒会長を務めるのはクローディア・エンフィールド。選出方法は選挙。運営母体は「銀河」。保有する諜報工作機関は「影星」。校章は不撓の象徴たる赤い蓮の花「赤蓮」。校舎は近代的で開放的な高層建築であり、大学部、高等部、中等部校舎の三棟が広大な中庭を囲むように立っている。
- 生徒の自主性を重んじる校風で、校則も緩やか。伝統的に《魔女》や《魔術師》の学生が多い。また純星煌式武装の所有数も最多の二十二個。学園運営の多くの職務が生徒会に委任されており、純星煌式武装の貸与や校章の再発行手続きなどと関わることが多い。
- 《鳳凰星武祭》を得意としており過去には上位の常連で三冠制覇の経験もあるが、近年の総合成績は振るわず前シーズンは五位。六位のクインヴェールは戦略上総合順位を度外視しているので、実質的に最下位である。
- 春に行われる学園祭は元々日本の文化を踏襲した星導館学園のみが行っていたが、後に他学園にも広がる。
- 聖ガラードワース学園
- アスタリスク北東部の学園。生徒会長を務めるのはアーネスト・フェアクロフ。運営母体は「EP(エリオット=パウンド)」。保有する諜報工作機関は「至聖公会議(シノドミアス)」で構成員は情報審問官(インキュジター)と呼ばれる。校章は秩序の象徴たる太陽の輪「光輪」。
- 規律と忠誠を絶対とした厳格な校風で、決闘についても原則的には禁じている。そのためレヴォルフとは折り合いが悪い。伝統的に学園行事などは生徒会が取り仕切っており、学園祭当日などは多くの職務に追われる。
- ≪冒頭の十二人≫のことをガラードワースでは≪銀翼騎士団(ライフローデス)≫、構成員を正騎士と呼ぶ。≪銀翼騎士団≫を中心に《獅鷲星武祭》を得意としており、前々回と前回はアーネスト率いるチームが連覇を果たした。また前期に至っては総合1位の成績である。
- 界龍(ジェロン)第七学院
- 南東部にある学園で、生徒会長を務めるのは范星露。選出方法はトーナメント。運営母体は「界龍」。保有する諜報工作機関は、過激さで知られる「龍生九子」。校章は帝王の象徴たる四神の長「黄龍」。
- 才能さえあれば年齢制限なく受け入れているため中等部・高等部・大学部といった区別がなく、小学生程度の年齢でも入学可能。六学園中最大の規模を誇る。官僚主義と放任主義が絡み合う混沌とした校風で、あらゆる面でオリエンタルな雰囲気が濃い。生徒もアジア系の人物が多い。学生の多くが鍛錬を目的とし、星武祭への出場も優勝は二の次である為、統合企業財体も具体的な報酬で釣りにくいという一面を持つ。
- 得意とする《星武祭》は特にないが常に安定した成績を残しており、唯一下位グループに転落したことが無い学園である。
- 学内には初代《万有天羅》によって築かれた「黄辰殿」と呼ばれる建物が存在し、その扉を開くことが出来た人物が《万有天羅》の称号を継承できる。この称号は界龍では特別な意味を持っており、たとえ統合企業財体といえども、この称号を冠する生徒の自由を妨げる事は出来ない。一例として、諜報工作機関の龍生九子は初代《万有天羅》が自らのために一から作り上げた組織であるため、他学園と異なり生徒会直属で統合企業財体との関係が極めて薄い。
- 学内では様々な武術の流派が乱立している。最も有力なのが《万有天羅》の一派で全員が序列入りしている上、本人も含め《冒頭の十二人》を独占している。
- アルルカント・アカデミー
- 六角形の南部に設置された学園。生徒会長を務めるのは佐近州馬。運営母体は「フラウエンロープ」。校章は叡智の象徴たるミネルバの使い「昏梟」。
- 創立当初はクイーンヴェールに並ぶ弱小校だったが、学生の研究が成果を上げてくるに伴い、強豪校へとのし上がった。前シーズンは総合二位に輝いている。
- 研究クラスと実践クラスに分かれており、研究クラスの落星工学の技術は世界でもトップクラスである。徹底した成果主義を奉じる校風で、研究クラスの発言権が圧倒的に強い。
- 他学園以上に内部の勢力争いが激しく、研究クラスでは複数の派閥が生じている。《獅子派(フェロヴィアス)》、《彫刻派(ピグマリオン)》、《黒夫人派(ソネット)》、《思想派(メトセラ)》、《超人派(テノーリオ)》の五つが確認されており、それぞれ得意分野が異なる。研究に関してはかなり行動の自由を許されているようだが、学院の研究費は統合企業財体が捻出している為、界龍と比べれば自由度は異なる。
- レヴォルフ黒学院
- 南西にある学園である。生徒会長を務めるのはディルク・エーベルヴァイン。選出方法は序列一位の指名。運営母体は「ソルネージュ」。保有する諜報工作機関は、秘匿性が最も高く《猫》と呼ばれる工作員で構成される「黒猫機関(グルマルキン)」。校章は覇道の象徴たる二本の剣「双剣」。
- 校則は無いに等しく個人主義が強く、非常に好戦的な校風となっている。また学園も積極的に生徒の決闘を推奨している。そのためガラードワースとは折り合いが悪い。
- 基本的に素行不良な生徒が多く、アスタリスクの再開発エリアを根城にしているものも少なくない。プリシラやころなのような真面目な生徒もいるが、比較的まれである。
- 《王竜星武祭》を得意としているが、集団戦の《獅鷲星武祭》は苦手で過去に1度しか優勝していない。
- クインヴェール女学園
- 北西部の学園。生徒会長を務めるのはシルヴィア・リューネハイム。運営母体は「W&W(ウォーレン・アンド・ウォーレン)」。保有する諜報工作機関は、情報操作のエキスパートが揃う「ベネトナーシュ」。校章は冀望の象徴たる名もなき女神「偶像」。制服は自由にアレンジ可能である。
- 六学園中唯一の女学園にして、最小の学園。明るくきらびやかな校風で、入学条件に戦闘能力や学力にプラスして「容姿」を要求している。クインヴェールは《星武祭》の総合成績を考慮せず、《星武祭》を純粋に学生の魅力を引き出すためのステージとしてしか見なしていない。
- 生徒会長シルヴィアやガールズロックバンド『ルサールカ』の五人など、アイドル的な一面が多く、メディアへの露出も比較的高い。
- 前シーズンの総合成績は六位と振るわないがシルヴィアの《王竜星武祭》準優勝など、所属学生が弱いわけではない。戦略として《星武祭》出場にも条件を設けることがあり、出場枠が埋まらないことが原因だと言われている。
- 外伝作品『クインヴェールの翼』の舞台となっている。
その他の用語
- 落星雨(インベルティア)
- 作中、20世紀に地球を襲った未曾有の大災害のこと。世界中に隕石が降り注ぎ、多くの都市が壊滅状態に。この結果、既存国家の力は著しく低下し、統合企業財体と呼ばれる新たな経済主体が取って代わることとなる。観測機関などに予兆を捕らえることができなかったため、ただの隕石ではないという見方が主流である。
- また、この隕石群からは未知の元素である万応素が検出され、科学技術の発展を促すと共に《星脈世代》と呼ばれる特異な力を持った新人類を生み出した。
- 星露はこの落星雨は自然災害ではなく、何者かが意図をもって引き越したものであると言っており、実際、綾斗とシルヴィアに見せた落星雨を再現したホログラムでは、「隕石が突然出現したように見えた」事、「地表激突時、それが魔法陣のような形を成していた」こと、「その内側がごっそり削られていたように消えていた」事等、明らかに自然災害で起こる偶然とは思えない事象が引き起こされていた。また、星露はこの落星雨以前にも同様のことが起こっていたとも解釈しており、万応素もマナダイトも《星脈世代》も、今よりはるかに少ないが存在していたことも話している。
- 統合企業財体(Integrated Enterprise Foundation)
- 《落星雨》後、混乱の極みにあった世界経済を乗り越え支えるために無数の企業が融合して誕生した、新たな経済主体。疲弊した国家を遥かに凌ぐ権力を有する。
- かつては8つ、現在では「銀河」「EP(エリオット=バウンド)」「界龍」「ソルネージュ」「フラウエンロープ」「W&W(ウォーレン・アンド・ウォーレン)」という6つの統合企業財体が存在し、互いにしのぎ合いながら実質的に世界を裏から操っている。アスタリスクにおいては各学園の運営母体でもある。
- しかし企業であるが故に、利益にならない事業などを世論を少しずつ変える事で廃止に追い込むなど、非人間的な一面も多く、かなりの経済格差を生み出す要因ともなっている。その最たる例がユリスの故郷、リーゼルタニアの内部事情である。
- 統合企業財体の幹部は人間的な要因に起因する失敗を防止し、より的確で公正な判断を徹底させ、そしてなによりも幹部全員に統合企業財体の理念を共通構築するために精神調整プログラムを受けることが必須となっている。その為我欲の強い人物は幹部になるのは難しいと言われているが、このプログラムは部署や立場によって調整レベルが異なる。
- 何年かに一度開かれる大会談(コンコルディア)と呼ばれる首脳会議に各統合企業財体の代表者数名が出席し、長期の利害調整を行うことになっている。
- 翡翠の黄昏(ひすいのたそがれ)
- アスタリスク史上最大の人質テロ事件。ラディスラフは犯行グループの思想的指導者と目されている。犯行グループは学生のシンパを含んだ七十七人で、約四分の一は金銭目的で犯行に加担した。ヘルガが単独で解決し、首謀者及び主要メンバーはほぼ全員逮捕されたが、七人程逃げおおせている。実際は、《ヴァルダ=ヴァオス》によって星脈世代優生思想を植えつけられた学生たちが引き起こした事件である。
- 星武祭(フェスタ)
- 統合企業財体が主催し、アスタリスクで行われている力を持つ学生同士の大規模な武闘大会。3年を一区切りとし、初年の夏に行われるタッグ戦は《鳳凰星武祭(フェニクス)》、2年目の秋に行われるチーム戦は《獅鷲星武祭(グリプス)》、3年目の冬に行われる個人戦は《王竜星武祭(リンドブルス)》と呼ばれる。定められたルールは、校章の破壊によって勝敗を決する。エンターテイメントであるため、明らかな残虐行為や殺傷を目的とした攻撃は処罰の対象となる、など。
- 注目度が非常に高く、世界中にライブ放送され、世界最大の興行規模を誇る。統合企業財体の元では経済的な成功・発展が最重要視されているため、《星武祭》は常に多数派の消費者が望む方向へ運用されてきた。参加者が学生限定に定められていることや、見栄えの良い少年少女がアスタリスクに多く在籍するのも消費者への需要があるため。
- また、アスタリスクの各学園の校風が極端に個性を持っている理由も演出によるものである。
- 星武憲章(ステラ・カルタ)
- アスタリスクの全ての学生に適用される厳格なルール。違反したものには退学を含めた厳しい処分が待っている。重要な項目は以下。
- ・アスタリスクにおける学生同士の闘争は、互いの校章を破壊することを目的とする場合のみこれを許可する。
- ・アスタリスクにおける学生が《星武祭》へ参加できる期間は、13歳から22歳までの10年間とする。
- ・アスタリスクにおける学生が《星武祭》へ参加できる回数は、3回を上限とする。
- 蝕武祭(エクリプス)
- 非合法・ルール無用の武闘大会。ギブアップは不可能で、試合の決着はどちらかが意識を失うか、もしくは命を失うかによって決まる。
- 捜査を担当したヘルガ等星猟警備隊によって潰された。主催者はダニロと目されていた。開催場所は、アスタリスクにおける最下層であるバラストエリアの底、つまり水中。
- 万応素(マナ)
- 《落星雨》によって地球にもたらされた未知の元素を指す。現在では世界中に拡散し、どこにでも存在する。特定の条件を満たした生物の意志に反応し、周囲の元素とリンクしあらゆる事象・物質へと変化する。
- 星脈世代(ジェネステラ)
- 万応素の影響を受けて誕生した新人類。綾斗やユリスもこれに含まれる。今までの常識を覆す卓越した身体能力と、星辰力と呼ばれるオーラを身に有している。中でも生身で万応素とリンクできる異能者は、女性ならば《魔女(ストレガ)》、男性ならば《魔術師(ダンテ)》と呼ばれている。
- 一般社会においては異端な存在でもあり、社会からの潜在的な差別意識を感じアスタリスクへとやって来る学生も少なくはない。その差別意識は《星武祭》への批判が一挙集中しないことの理由の一つでもある。
- 星辰力(プラーナ)
- 前項、星脈世代が持つ特殊なオーラ。《魔女(ストレガ)》や《魔術師(ダンテ)》はこれを糧に能力を使用する。身に秘めた全てを使い果たすと意識が消失するが基本的には時間と共に回復する。星辰力のコントロールは《星脈世代》の基本技術であり、星辰力を利用し攻撃力や防御力を増加させることも可能。特に防御面においてはその効果が顕著である。強力な武器を使った戦闘が日常となっているアスタリスクの学生達が、命にかかわる致命的な怪我を負うことが少ない理由はここにある。
- 星仙術
- 界龍第七学園が開発し発達させた万応素のコントロール技術のこと。星仙術を扱う能力者は道士と呼ばれる。《魔女》や《魔術師》の能力は個人の才能に依拠するが、星仙術はそれを技術としてある程度まで汎用化させることが目的。ただし根本的に《魔女》や《魔術師》の才能がないものには習得することが出来ない。
- 端的に言えば星仙術は万応素の反応を体系的に分類し、系統的な技術として習得できるようにしたもの。《魔女》や《魔術師》は通常一つの能力に特化するが、道士は鍛錬によって広く複数の能力を使いこなすことが出来る。
- 落星工学
- 万応素や《落星雨》で落ちてきた隕石に関する学問を示す。万応素の働きについてはまだまだ未知の部分が多いものの、隕石に多く含まれていたレアメタルを利用したマナダイトの研究は進んでおり、広く実用化されている。
- マナダイト
- 万応素が結晶化した特殊な鉱石。一定の負荷を与えることにより特定の元素パターンを記憶・固定化する性質を持つ。元来地球上には存在しないはずのものであり《落星雨》によって落ちてきた隕石から採掘されている。煌式武装の起動体として使用されるほか、落星工学によって生み出された様々な製品に幅広く用いられている。
- ウルム=マナダイト
- 極めて純度の高いマナダイトの総称。無論、通常のマナダイトに比べ希少であり、これをコアに据えた煌式武装は純星煌式武装と呼ばれる。色や形は様々で、同じものは2つとない。意思を持つとされる。純星煌式武装に実装されたものも含め、統合企業財体の協定によってそのすべての所在が公開されている。
- 煌式武装(ルークス)
- マナダイトを核に造り上げた武具の総称。特性を持つマナダイトに元素パターンを記憶させることにより、発動体からその素体を具現化することができる。周囲の万応素を集約することにより光状の刃や弾丸など、様々なも物体を生成する。動力自体も万応素から抽出している。
- 純星煌式武装(オーガルクス)
- ウルム=マナダイトをコアに利用した武器の総称。強力・特殊な能力を秘めているものが多いが、その反面様々な「代償」を必要とする。さらに武器自体に意思のようなものが宿っており、使い手との相性によっては触れることさえままならない。アスタリスクにおいては、相性は適合率として測定される。
- その多くは総合企業財体が有しており、各学園へ管理を委任、適合率の高い学生に貸し出す形でアスタリスクへと提供されている。
- 理由は不明だが≪魔女≫や≪魔術師≫が所有者として認められたケースはほとんどなく、アスタリスクの歴史の中でも10人に満たないとされる。事実、ユリスは《黒炉の魔剣》の柄に触れただけで手が焼けただれてしまった。
- 黒炉の魔剣(セル=ベレスタ)
- 星導館学園が管理しており、後に綾斗に貸与されることとなる純星煌式武装の1つ。四色の魔剣の一振り。外形は鮮やかな赤色のコアに名前に反した透き通るような純白の刀身、片刃のようで巨大な光りの剣といった印象を持たせる。「触れなば溶け、刺せば大地は坩堝と化さん」と恐れられた強力な純星煌式武装。
- 比較的古い純星煌式武装でありながら、手懐け使いこなせた学生は今までに数人数える程しかおらず、気難しい(持ち手を選ぶ)ことで知られる。
- パン=ドラ
- 星導館学園のクローディアの所持する純星煌式武装。赤、青一対の歪な形の双剣でその発動体は目玉のような不気味な形状をしている。未来視の能力を持ち、ストックがたまった時間だけ未来を見ることができる。強力な能力であるがそれを使い切るとただの双剣になってしまう弱点を持つ。ストックは契約をしている間は増え続け、3日で1秒のペースでたまっていく。その代償として毎夜夢で未来の死を体験させられることである。長い苦しみに耐え続けることでしか能力を引き出せないため、今までこの《パン=ドラ》をまともに使いこなしたものはいなかった。
- 那由他の魔弓(ロングシャンクス)
- 星導館所有の長弓型純星煌式武装。遠距離戦闘に特化した純星煌式武装で、数百の矢をまとめて放つことができる上、一本の威力もすさまじい。
- 代償は使用時間に応じて加速度的に重量が増していくことで、戦闘が長引くと不利になっていく。
- 覇潰の血鎌(グラヴィシーズ)
- レヴォルフが管理する鎌型の純星煌式武装。イレーネに貸与されている。誰にでも比較的高い適合率が出やすいため、過去にも多くの使い手がいるため能力は割れている。指定した空間の重力を操る事ができ、対戦相手を押しつぶすことができる。代償として使用者の血を求めることから、無理をすればすぐに干からびてしまう。また使用者への干渉が強く性格を攻撃的にするばかりか、他者の血を吸うために肉体も変化させてしまう。
- アラクネの縒り糸
- ガブリエラが使用する鉤爪型の純星煌式武装で、目に見えない糸を張り巡らせることで対象を絡め取る能力を持つ。
- 星武祭では有効とされていないが、闇討ちで罠に嵌める際に真価を発揮する。
- 白濾の魔剣(レイ=グラムス)
- 聖ガラードワース学園所有の剣型の純星煌式武装で≪聖剣≫とも呼ばれる。四色の魔剣の一振り。物体をすり抜け任意の対象のみを切ることが可能である。騎士のように常に高潔であり、正義と秩序の代行者たることを求める。もっとも完全に騎士が持つべきモラルと同じというわけではなく、それに近いだけに過ぎない。この差をうまく埋められる者にしか≪聖剣≫を使いこなすことは難しいとされる。現使用者のアーネストはこのあたりの付き合い方が上手く、ある程度自分の行動に融通を効かせている。
- 贖罪の錐角(ゴート・アマルティア)
- 聖ガラードワース学園所有の純星煌式武装で≪聖杯≫と呼ばれる。物理的攻撃力は持たないが、そこから放たれる光は対象の意識を吹き飛ばす。パーシヴァルが使用している。
- ライア=ポロス
- クインヴェール女学園の純星煌式武装。あまりに強力な力を持つために5つに分割された楽器の形状をした純星煌式武装であり、それぞれが固有の能力を持つ。適合率の高い使い手が五人現れないと起動すらできず、極めて使い勝手が悪い。純星煌式武装を『共鳴(レゾナンス)』させることで、《ライア=ポロス》本来の力を限定的に引き出すことができる。代償は適合率が高いほど直情的になり感情の制御が効かなくなる、「精神浸食」。
- ライアポロス=カリオペア(ギター型)使用者はミルシェ。剣型の刃を持ち、破砕振動波を放つ。
- ライアポロス=エラード(ドラム型)使用者はパイヴィ。音圧防壁による防御を行い、『共鳴』時には相手を押しつぶすこともできる。
- ライアポロス=メルポーネ(ベース型)使用者はモニカ。斧型の後塵を展開する。能力は重低音による阻害弱体化で相手の集中力を削ぎ、身体能力を低下させる。
- ライアポロス=ポリムニア(ギター型)使用者はトゥーリア。トライデント型の刃を持ち、破砕振動波を放つ。
- ライアポロス=タレイア(空間放射キーボード型)使用者はマフレナ。光弾を放って攻撃を行うが、活性強化による味方の身体能力の上昇が強力。『共鳴』時にはミルシェに虎峰以上の動きを可能にするほどの能力上昇を見せた。
- グレールネーフ
- クインヴェール女学園の純星煌式武装で扇子型をしている。サンドラが使用し、水を操ることができる。
- 虚渇の邪剣(ベルシェ=ヴェルン)
- チームヘリオンのロヴェリカが使用する純星煌式武装。もともとHRMSのリベリオが使っていたものである。
- 赤霞の魔剣(ラクシャ=ナーダ)
- 四色の魔剣の一振り。現在は封印処理をされている。小説の10巻で処刑刀が使用する。
- 青鳴の魔剣(ウォーレ=ザイン)
- 四色の魔剣の一振り。適合者が現れていない。
- 流星闘技(メテオアーツ)
- 煌式武装に使用者の星辰力を大量に流し込むことで、一時的に煌式武装をオーバーロードさせて爆発的な破壊力を生み出す必殺技。その現象は正式には過励万応現象と呼ばれる。
- 成功すれば強力な攻撃手段となる反面、星辰力のコントロールを誤れば暴発し煌式武装を破損させる恐れもある。そのため使用者の癖に合わせて煌式武装を調整した上で、その扱いに熟練していなければならない。星辰力のコントロールに長けた者であれば初めて手にした煌式武装でも流星闘技を発動させることが可能で、シルヴィアは学園の序列一位ならそれぐらいのことはできなければならないと語っている。
- 在名祭祀書(ネームド・カルツ)
- アスタリスクの各学園の序列制度を元に、それぞれの学園が有する実力者を明確にするためのランキングリストを指す。枠は全部で七十二名。序列変動の方式は学園によって異なるが星導館では入れ替え制を採用している。
- 冒頭の十二人(ページ・ワン)
- 『在名祭祀書』のリストの1枚目に名前が連ねられている上位12名のことを示す。この12人はいずれも手練であり、決闘の際にはブックメーカーが開いたり、報道系クラブに真っ先にライブ実況されるなど学園内でも注目度が非常に高い存在である。また、有力生徒のデータ収集として監視されたり、隙あらば蹴落そうと狙っている生徒も少なくない。また学園から寮の個室を与えられ、トレーニングルームを貸し出されるなどの特典を受けられる。
- なお、聖ガラードワース学園の《冒頭の十二人》は通称「銀翼騎士団(ライフローデス)」と呼ばれており、それ以下の序列者はその候補生と目されている。
- 統一ランキング
- 作中に登場する学園個別の序列とは別に非公式に全学園の有力選手のランキングを作ったサイト。『詩の蜜酒(オドレリール)』と『六万神殿(ヘキサ・パンテオン)』が有名。『詩の蜜酒』はアスタリスクの黎明期から個人によって運営されており、正確さが売り。『六万神殿』は閲覧者参加型の評価システムを採用している。どちらもオーフェリアが一位になっている。もっとも、同じ学生でもサイトによってまた『六万神殿』には歴代の選手を含めたランキングもあり、一位はヘルガがランクインしている。
既刊一覧
小説
巻数 | タイトル | 発売日 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 学戦都市アスタリスク 01 姫焔邂逅 | 2012年9月25日 | ISBN 978-4-8401-4823-8 |
2 | 学戦都市アスタリスク 02 銀綺覚醒 | 2013年1月25日 | ISBN 978-4-8401-4963-1 |
3 | 学戦都市アスタリスク 03 鳳凰乱武 | 2013年5月24日 | ISBN 978-4-8401-5188-7 |
4 | 学戦都市アスタリスク 04 追憶闘破 | 2013年9月25日 | ISBN 978-4-8401-5417-8 |
5 | 学戦都市アスタリスク 05 覇凰決戦 | 2014年3月25日 | ISBN 978-4-04-066311-1 |
6 | 学戦都市アスタリスク 06 懐国凱戦 | 2014年6月25日 | ISBN 978-4-04-066779-9 |
7 | 学戦都市アスタリスク 07 祭華繚乱 | 2014年11月25日 | ISBN 978-4-04-067168-0 |
8 | 学戦都市アスタリスク 08 偶像峻烈 | 2015年5月25日 | ISBN 978-4-04-067609-8 |
9 | 学戦都市アスタリスク 09 悠日戦啾 | 2015年9月25日 | ISBN 978-4-04-067779-8 |
10 | 学戦都市アスタリスク 10 龍激聖覇 | 2016年3月25日 | ISBN 978-4-04-068033-0 |
漫画
巻数 | 発売日 | ISBN |
---|---|---|
01 | 2014年2月22日 | ISBN 978-4-04-066274-9 |
02 | 2014年11月22日 | ISBN 978-4-04-066895-6 |
03 | 2015年9月19日 | ISBN 978-4-04-066895-6 |
04 | 2016年3月23日 | ISBN 978-4-04-068222-8 |
巻数 | タイトル | 初版発行日 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 学戦都市アスタリスク外伝 クインヴェールの翼 01 | 2015年4月9日 | ISBN 978-4-06-395361-9 |
2 | 学戦都市アスタリスク外伝 クインヴェールの翼 02 | 2015年10月9日 | ISBN 978-4-06-395505-7 |
テレビアニメ
2015年4月4日、アメリカのシアトルで開催されたイベント『Sakura-Con 2015』にてアニメ化が発表された[3]。分割2クールの放送で、1st SEASON(全12話)は2015年10月より12月まで放送された。2nd SEASON(全12話)は2016年4月より放送予定[4]。ナレーションは山路和弘。
1stシーズンの次回予告にはLive2Dが採用されている。アニメ公式サイト配信のWeb予告では登場キャラが2等身になって登場、予告らしいことはせずヒロインたちが次々と逮捕されたり指名手配されたりする。
スタッフ
- 原作 - 三屋咲ゆう(MF文庫J「学戦都市アスタリスク」KADOKAWA メディアファクトリー刊)
- 原作イラスト - okiura
- 総監督 - 小野学
- 監督 - セトウケンジ
- キャラクターデザイン - 川上哲也
- セットデザイン - 森岡賢一
- メカニックデザイン - 西岡忍
- プロップデザイン - 三股浩史
- アクション設計 - 徳田大貴
- メインアニメーター - 鳥居貴史
- 美術設定 - 行方利晴、大平司
- 美術監督 - 渡辺幸浩
- 色彩設計 - 松山愛子
- 撮影監督 - 中西康祐、杉山大樹(1nd SEASON)→上條智也(2nd SEASON)
- CG監督 - 工藤菜央
- 編集 - 後藤正浩
- 音響監督 - 本山哲
- 音楽 - ラスマス・フェイバー
- 音楽制作 - フライングドッグ
- 音楽プロデューサー - 福田正夫、西辺誠
- チーフプロデューサー - 柏田真一郎、万木壮
- プロデューサー - 梅本聡一郎、池本昌仁、二見鷹介、伊藤将生、西出将之、佐藤功、林洋平(1nd SEASON)→金庭こず恵(2nd SEASON)
- アニメーションプロデューサー - 山田賢志郎
- アニメーション制作 - A-1 Pictures
- 製作 - アスタリスク製作委員会(アニプレックス、KADOKAWA、バンダイナムコエンターテインメント、フライングドッグ、朝日放送、アニマックスブロードキャストジャパン、ムービック)
主題歌
- オープニングテーマ
-
- 「Brand-new World」(第1話 - 第12話)
- 作詞・歌 - 西沢幸奏 / 作曲・編曲 - WEST GROUND
- 第1話ではエンディングテーマとして使用。第12話では挿入歌として使用。
- 「The Asterisk War」[5](第13話 - )
- 作詞・歌 - 西沢幸奏 / 作曲・編曲 - WEST GROUND
- エンディングテーマ
-
- 「Waiting for the rain」(第2話 - 第12話)
- 作詞・作曲・編曲 - Rasmus Faber / 歌 - 坂本真綾
- 「愛の詩-words of love-」(第13話 - )
- 作詞 - 山田稔明 / 作曲・編曲 - Rasmus Faber / 歌 - 千菅春香
- 挿入歌
-
- 「愛の太陽」(第8話)
- 作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - Rasmus Faber / 歌 - シルヴィア・リューネハイム(千菅春香)
- 「Hold you in the wind」(第12話)
- 作詞・作曲・編曲 - Rasmus Faber / 歌 - Rasmus Faber feat. Emily McEwan
各話リスト
# | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1st SEASON | ||||||
#01 | 華焔の魔女 | 中本宗応 | セトウケンジ | 川上哲也 | ||
#02 | セル=ベレスタ | 今泉賢一 | 武本大介、中島里恵 石川洋一 | 小林利充 | ||
#03 | 二人の休日 | こさや | くさや | 福島豊明、吉田肇 竹内アキラ | 渡邊敬介 | |
#04 | 解き放たれし者 | 小野学 | 飛田剛 | 岩井優器 | 川上哲也 | |
#05 | 疾風刃雷 | 木澤行人 | 青柳隆平 | 北村友幸、浅井昭人 | ||
#06 | 素顔の少女 | 室井ふみえ | いわたかずや | 川島尚、渡辺真由美 | 小林利充 | |
#07 | 決意と決闘 | 大嶋博之 | ウクレレ善似郎、橋口隼人 | 川上哲也 | ||
#08 | 二人の休日② | 小野学 | 高藤聡 | 手島典子、出野義則 | ||
#09 | 鳳凰星武祭 | 菅原雪絵 | 小島正士 | 森大貴 | 袴田裕二 | 伊藤秀樹 |
#10 | 吸血暴姫 | ところともかず | 飛田剛 | 浅井昭人、岩井優器 北村友幸 | 川上哲也 | |
#11 | 力と代償 | 大嶋博之 | 浅見松雄 | 南伸一郎、木下由美子 福島豊明 | 伊藤秀樹 | |
#12 | グラヴィシーズ | 小野学 | 嵯峨敏 | 針場裕子、石川洋一 橋口隼人 | 川上哲也 | |
2nd SEASON | ||||||
#13 | 万有天羅 | 木澤行人 | セトウケンジ | 徳田大貴 | 木藤貴之、針場裕子 | 川上哲也 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [7] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2015年10月3日 - 12月19日 | 土曜 20:30 - 21:00 | アニマックス | 日本全域 | BS/CS放送 / 製作委員会参加 / リピート放送あり |
土曜 23:30 - 日曜 0:00 | TOKYO MX | 東京都 | ||
とちぎテレビ | 栃木県 | |||
群馬テレビ | 群馬県 | |||
BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 | ||
2015年10月8日 - 12月24日 | 木曜 2:14 - 2:44(水曜深夜) | 朝日放送 | 近畿広域圏 | 製作委員会参加 / 『水曜アニメ〈水もん〉』第1部 |
木曜 2:45 - 3:15(水曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 |
放送期間 | 放送時間 | 配信元 | 備考 |
---|---|---|---|
2015年10月8日 - | 木曜 12:00 更新 | ニコニコチャンネル | 第1話期間限定無料(12月から有料)、第2話以降1週間無料 |
GYAO! | 第1話11月30日まで無料、第2話以降1週間無料 | ||
バンダイチャンネル | 第1話期間限定無料(12月から有料)、第2話以降1週間無料 有料会員は全話見放題 |
||
PlayStation Video | |||
ビデオマーケット | |||
U-NEXT | |||
dアニメストア | 見放題サービス利用者は全話見放題(配信終了) | ||
アニメ放題 | |||
木曜 23:30 - 金曜 0:00 | ニコニコ生放送 | ||
2015年10月9日 - | 金曜 0:00(木曜深夜) 更新 | ビデオパス | |
J:COMオンデマンド |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [7] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2016年4月2日 - | 土曜 22:30 - 23:00 | アニマックス | 日本全域 | BS/CS放送 / 製作委員会参加 / リピート放送あり |
2016年4月3日 - | 日曜 0:30 - 1:00(土曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
とちぎテレビ | 栃木県 | |||
群馬テレビ | 群馬県 | |||
BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 | ||
2016年4月7日 - | 木曜 2:14 - 2:44(水曜深夜) | 朝日放送 | 近畿広域圏 | 製作委員会参加 / 『水曜アニメ〈水もん〉』第1部 |
木曜 2:45 - 3:15(水曜深夜) | CBCテレビ | 中京広域圏 |
※2ndシーズンのみ、TOKYO MXと同日同時間放送の4局ではCM枠にて超短編アニメ『ラグナストライクエンジェルズ』を放送する。
BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD限定版 | DVD限定版 | |||
1st SEASON | ||||
1 | 2015年12月23日 | 第1話 - 第2話 | ANZX-12301/2 | ANZB-12301/2 |
2 | 2016年1月27日 | 第3話 - 第4話 | ANZX-12303/4 | ANZB-12303/4 |
3 | 2016年2月24日 | 第5話 - 第6話 | ANZX-12305/6 | ANZB-12305/6 |
4 | 2016年3月23日 | 第7話 - 第8話 | ANZX-12307/8 | ANZB-12307/8 |
5 | 2016年4月24日予定 | 第9話 - 第10話 | ANZX-12309/10 | ANZB-12309/10 |
6 | 2016年5月25日予定 | 第11話 - 第12話 | ANZX-12311/2 | ANZB-12311/2 |
2nd SEASON | ||||
1 | 2016年6月22日予定 | 第13話 - 第14話 | ANZX-12313/4 | ANZB-12313/4 |
Webラジオ
『学戦都市アスタリスク〜電波星武祭〜』は、2015年9月25日より音泉にて配信されているWebラジオ番組[10]。毎週金曜に更新。メインパーソナリティは加隈亜衣 (ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト 役)毎回異なるパートナーが出演。
Webコミック
アニメ公式サイトで配信の複数の作家による短編マンガ。
- 「なぜなにアスタリスク〜遭難編〜」 / 氷川へきる
- 「王族だけど〜星導館学園編〜」 / にんげん
- 「界龍(ジェロン)食漫記」 / しのはらしのめ
- 「ルサールカ探偵団」 / 森野カスミ
- 「エルネスタとカミラのアルルカント日記」 / バラマツヒトミ
- 「華麗なる聖ガラードワース学園」 / 羊箱
- 「それいけレヴォルフ」 / みちきんぐ
ゲーム
- 学戦都市アスタリスクフェスタ 鳳華絢爛
- 2015年8月22日に配信されたニコニコ生放送『TVアニメ「学戦都市アスタリスク」ファーストミーティング』にて発表された。PlayStation Vita用ソフトとして、2016年1月28日にバンダイナムコエンターテインメントから発売された[11][12]。
- 主題歌は「Brilliant Star」(作詞・歌 - 西沢幸奏 / 作曲 - Meis Clauson / 編曲 - WEST GROUND)。
ショートアニメ
『なぜなに!?アスタリスク』は、ゲーム公式サイトで配信の予告同様2等身キャラとなった短編アニメ。全8話。
話数 | サブタイトル | 配信日 | 出演キャラ |
---|---|---|---|
第1話 | アスタリスクって? | 2016年 1月15日 |
ユリス、綾斗 |
第2話 | 《龍脈世代》(ジェネステラ)って? | 1月22日 | ユリス、紗夜 |
第3話 | 《星武祭》(フェスタ)って? | 1月29日 | 紗夜、綾斗 |
第4話 | ルークスって? | 2月5日 | クローディア、綾斗 |
第5話 | オーガルクスって? | 2月12日 | |
第6話 | 姉をたずねて三千里 | 2月19日 | 綾斗、ユリス、紗夜、クローディア |
第7話 | 《鳳凰星武祭》(フェニクス)って? | 2月26日 | 綺凛、綾斗 |
第8話 | アスタリスクフェスタ 鳳華絢爛って? | 3月4日 |
脚注
注釈
- ^ 正確には真似ごとのようなもので、綾斗本人は道場での立ち合いも試合も禁止されており、紗夜との勝負も道場の外で行っていた。
- ^ 原作の説明では「二尺三寸四分、井上真改作の業物」[2]「銘は千羽切というらしい」[2]。
※なお、日本刀の用語としての「銘」とは作刀した刀工の名や作刀年月日他の情報を刀に刻んだものを指す言葉で、「千羽切」のように“個々の刀に命名された固有の名称”を指す場合は「号(ごう)」と呼ぶことが適切である。 - ^ キャラクターデザイン・イラストのokiuraの設定画では「千本切」と表記されている
- ^ 本人にとってもイレギュラーであり、同様の実験を行っても成功者は出なかったとの事。
- ^ 星露が序列一位である事を考慮すれば、界龍の《冒頭の十二人》は、彼女とその門弟によって独占されているともいえる。
- ^ この時はまだ星仙術を学んでいなかった。
- ^ 本人は当時の事を思い出すと、井の中の蛙っぷりに悶絶しそうになるらしい。
- ^ 《鳳凰星武祭》出場時の序列は十二位だった。
出典
- ^ “「ドラゴンクエストビルダーズ」合計37万2000本。「マリオテニス ウルトラスマッシュ」などもランクインした「週間販売ランキング+」”. 4gamer.net(メディアクリエイト) (2016年2月3日). 2016年2月3日閲覧。
- ^ a b 原作2巻 第六章「霧中の魔手」p.211
- ^ “『学戦都市アスタリスク』2015年10月 TVアニメ化決定!”. MF文庫J編集部ブログ. メディアファクトリー (2015年4月5日). 2015年4月5日閲覧。
- ^ “ON AIR”. TVアニメ「学戦都市アスタリスク」公式サイト. 2015年9月26日閲覧。
- ^ “「学戦都市アスタリスク」新オープニングテーマに決定!!”. フライングドッグ. 2016年2月20日閲覧。
- ^ “ON AIR”. TVアニメ「学戦都市アスタリスク」公式サイト. 2015年9月26日閲覧。
- ^ a b テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “ON AIR”. TVアニメ「学戦都市アスタリスク」公式サイト. 2015年10月4日閲覧。
- ^ “ON AIR”. TVアニメ「学戦都市アスタリスク」公式サイト. 2016年3月10日閲覧。
- ^ “学戦都市アスタリスク~電波星武祭~”. 音泉. 2015年9月19日閲覧。
- ^ “PS Vita『学戦都市アスタリスク 鳳華絢爛(仮称)』が発表! ティザーPVが公開”. ファミ通.com. エンターブレイン (2015年8月22日). 2015年9月19日閲覧。
- ^ “「TOP」メインビジュアル、発売日・価格 公開!”. 学戦都市アスタリスク 鳳華絢爛 公式サイト. バンダイナムコエンターテインメント (2015年9月18日). 2015年9月19日閲覧。
外部リンク
- MF文庫J『学戦都市アスタリスク』特設サイト
- アニメ「学戦都市アスタリスク」公式サイト
- 学戦都市アスタリスク|朝日放送
- 学戦都市アスタリスクフェスタ 鳳華絢爛 PSVitaゲーム公式サイト
- アニメ「学戦都市アスタリスク」 (@asterisk_war) - X(旧Twitter)
朝日放送 水曜アニメ〈水もん〉 第1部 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
学戦都市アスタリスク
(1stシーズン) |
||
無彩限のファントム・ワールド
|
学戦都市アスタリスク
(2ndシーズン) |
-
|
アニマックス 土曜20:30枠 | ||
-
|
学戦都市アスタリスク
(1stシーズン) |
-
|
アニマックス 土曜22:30枠 | ||
-
|
学戦都市アスタリスク
(2ndシーズン) |
-
|