妖怪人間ベム

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妖怪人間ベム』(ようかいにんげんベム)は、1968年(昭和43年)10月7日から1969年(昭和44年)3月31日までフジテレビ系列にて毎週月曜日19時30分 - 20時00分の時間帯で放送されたテレビアニメ。全26話。通称「ベム」。

2006年、前作の基本設定は継承しスタッフ・キャストは一新して38年ぶり(後述する未完の続編『2』から数えると24年ぶり)に制作された完全新作アニメが放送された。アニマックスでは4月より全26話が、TOKYO MXでは7月より1 - 13話がそれぞれオンエアされた。

2011年10月22日から12月24日まで、日本テレビ系列にて毎週土曜日21時00分 - 21時54分の土曜ドラマ枠で実写ドラマが放送された。本ドラマに付いても同稿で説明する。

第1作

概要

いつどこで誰が生み出したのか誰も知らない、人でも怪物でもない異形の生物…それが「ベム」「ベラ」「ベロ」の「妖怪人間」である。時には人々に迫害され、また時には友情を育みながら、いつか人間になれる日を夢見て彼らは世に仇なす悪と戦い続けるのだった。3人の合言葉は「早く人間になりたい!」であるが、この言葉はオープニング(レーザーディスク版ではこのセリフは省略されている)の他に第2話(パイロット版)でベラが発言しており、ベムとの会話から二人それぞれの心情を知ることが出来る。妖怪人間たちが生まれたのは18世紀中(1700年代)であり[要出典]、時代とともに悪がはびこる世を嘆いたある科学者の実験により生まれ、壷の中の培養液から生まれたという設定である。科学者の死後は実験が中断され、放置された細胞が奇跡的に生き延び、妖怪人間として現代に生まれた。生まれた当初は自身を人間と思い、妖怪姿のままで人前に現れ、その醜さから人々に疎まれたために洞窟で暮らし、やがて世の正義のために妖怪や悪を退治する旅に赴くようになる。

1話完結で各地を放浪しながら、妖怪を退治していくフォーマット。同年にはフジテレビで先行して東映動画(現・東映アニメーション)の『ゲゲゲの鬼太郎』が放送されているが、本作ではよりホラー色が強く、西洋的な異国情緒の漂う雰囲気となっている。この時期には他にも、『怪物くん』『バンパイヤ』『怪奇大作戦』『河童の三平 妖怪大作戦』が放送されており、妖怪ブームの最中だった[1]

本放送では、関東地区で16話と20話で20.6%の最高視聴率を獲得。名古屋地区では特に人気が高く、平均視聴率は23.2%、最高で28.3%(16話)の視聴率を挙げている[2]。本放送後もたびたび行われた再放送で人気が高まった作品である[3]。今日では不適切とされる表現が多く見られるため[3]、第4話が封印されて放送や収録されなかったり[4]、セリフが消されたりする修正を受けることが多い。一時期出回ったビデオ全集でも同様の音声カットの措置が採られた。

視聴率も好調であり、当初は全52話の予定であったが、フジテレビ側からの決定で半分の26話に短縮された。打ち切りの理由は、フジテレビプロデューサーの別所孝治によればフジテレビ全体の改編で『スター千一夜』が始まるためだったと証言している[3]。作画監督の森川信英は、キャラクターの怖さによるキャラクタービジネスの不振によるものかも知れないと推測していた[5]。プロデューサーの草野和雄は打ち切りが決まった後も続編を作ろうと、あえて最終話をあやふやな終わり方にして、放送終了1か月後、27話以降を続編「生きていた妖怪人間ベム」を企画。いくつかのテレビ局に持ち込んだが放送は実現しなかった[3][6]

日本には馴染みのない無国籍風の作りになっているのは、制作体制の影響が大きい[7]。オープニングで制作としてクレジットされている東洋放送は、韓国の放送局(言論統廃合政策に伴い廃局され現在は韓国放送公社の一部)である。本作は、広告代理店の第一企画(現・アサツー ディ・ケイ)のアニメ部門である第一動画制作である。第一動画は東映動画とTCJ(現・エイケン)の出身者から成り立っており、第一動画の日本人作画スタッフが韓国に派遣され、東洋放送の動画製作部で韓国人スタッフを指導する形態での作画作業になっている。風景や色遣い、キャラクターの表情などに日本人にない韓国人の発想が反映されて、本作の独特の無国籍性が醸し出されたのだと作画監督の森川信英は説明している。第一動画の第1作『黄金バット』と同様の体制で制作されたが、これが第一動画の最後の作品になった[8]。森川はこうした制作経緯から「事実上の逆輸入アニメだ」と語っている[9]

日本国外への輸出を前提に絵柄や時代設定は19世紀から20世紀のヨーロッパが意識されている。当初は緑色だったベロの服は赤色に変更されるなど、アメリカのバイヤーのアドバイスも受けていた。アメリカ放映は実現しなかったものの、韓国とオーストラリアでも放送された[3]

なお本作の主人公はベムではなくベロである。

登場人物

妖怪人間たち
彼らは何者かが人間として生み出そうとしたものの「人間になれなかった」人造生物である。人間になるという目的のため、たとえどれほど人間に嫌われても人間を傷つけようとしない妖怪人間たちの信念には、逆に人間の愚かさや醜さが感じられるストーリーもある(特に最終話など)。
普段は人間によく似た姿をしているが、手は3本指で血液は鮮やかな緑色などの差異がある。強力な悪魔妖怪悪霊などと戦うときは本来の姿に変身し、様々な超能力を発揮する。本来の姿の彼らは爬虫類甲殻類が人型を模したような外形であり、指先には鋭い鉤爪がある。また、男性であるベム、ベロは体格の大小以外はほぼ同じ姿だが、ベラだけは赤くクセのある長い頭髪があり、その他の身体各部もかなり形態が異なる。草野和雄プロデューサーによると、アニメ本編中では描かれていないが、マントル博士の実験により誕生し、博士の死後の数年後にベムたちは生まれたという設定である[3]
ベム
- 小林清志
リーダー格。身長190センチ。普段は丁寧な物腰の紳士であり、スキンヘッドで逞しい体つきの50歳くらいの黒人を思わせる風貌をしている。タキシード風の黒スーツに赤いシャツ、白のアスコットタイ、黒いソフト帽を身に付け、銀のステッキを持っている。他の2人と同様にとがった耳、3本指であるが、他の2人と異なり変身前から黒目(瞳孔)が描かれておらず、左右の上顎犬歯が長く目立つことが散見される。妖怪人間の中で最も戦闘能力が高く、悪魔、妖怪、悪霊と戦うのは彼の役目である。ストーリーの展開上、意外と打たれ弱い一面を見せてしまうものの、手にした銀のステッキはどんな相手でも倒せる能力を持っている。ベラやベロが理解不能な悪霊や怨念などの「生い立ち」を理解している節がある。口数が少なく必要以上にしゃべらず、重厚な人格を表現している。
ベラ
声 - 森ひろ子
27歳くらいの女性の姿をした妖怪人間。身長170センチ。普段は紫色のローブのような服と赤いマントを身に着け、武器はを使用し、普段は左腕(前腕部)に巻き付ける形で携帯している。戦う相手に笑いながら啖呵を切るなどサディスティックな傾向があるが、ベロには母性的な優しさを見せることもある。変身後は黒い直毛からクセのある赤い髪に変わり体色は青。瞳孔が無くなり腹部に蛇のような蛇腹が現れる。悪意を持つ者には3人の中で最も強い嫌悪感を見せる。人間体・妖怪の姿ともに様々な妖術を駆使することが可能。人間の善性については多少懐疑的なところがあり、ベムとは逆に悪い人間が相手の場合、戦うのは彼女である。
ベロ
声 - 清水マリ
8歳くらいの子供の姿をした妖怪人間。身長110センチ。一人称は「おいら」。首から下は赤い全身タイツのような服装で頭髪は青く頭頂部が1本角のように立っている。好奇心が強く、興味を持ったことにとことんまで首を突っ込むため、ストーリーの展開上よく事件に巻き込まれる。変身後の姿はベムと似ているが、体色と手脚の太さが異なる。人間の子供と友達になりたがっている。武器は特に使わず、戦闘能力は3人の中で最も低く、また、心優しい性格のために力を出し切れないこともあり、場合によっては普通の人間にすら負けてしまうこともある。
オープニングナレーター - 城達也

妖怪人間の特殊能力

3人共通の能力
妖怪化
本来の妖怪人間の姿になる。力、スピード、耐久能力、回復能力が飛躍的に上がる。ベムは妖怪化の際、しばしば「ウー、ガンダー!」と叫ぶ。「ウー、ガンダー」はアフリカウガンダ共和国の語感がいいという理由で使われた[10]
高速移動
人間の目には、かろうじて何かが移動していると判るくらいの高速で、かなりの距離を走ることができる。
瞬間移動
いわゆるテレポーテーションであるが、あまり長距離は移動できない。「タタタタタ…」(ベム)「ボワーン」(ベラ)という効果音が入る。
幻術
最も強いのはベラ。空中から首や腕だけを出したり、骸骨やマネキンを動かしたりなどの基本能力のほか、様々な幻を見せて人間を恐怖のどん底に落とすことも可能である。ベラの幻術をかけられ、恐怖のあまり仮死状態になった人間は、悪い心が浄化され善人になる。
超探知能力
霊能力のある人間にさえ存在を感じることができない悪霊・妖怪の存在を見て、聞き、嗅ぐことができる。触れるかどうかは相手による。
個別の能力
冷凍光線
ベラの固有能力。妖怪の姿の時に口から相手を冷凍するエネルギーを吐き出すことができる。
死者蘇生
ベラの固有能力。死後あまり時間が経っていない生物を蘇らせることができる。白骨化した人間を蘇らせたこともある。
召雷
ベラの固有能力。幻術の一種と思われるが、雷を呼んで、相手の頭上に落とす。食らった相手は一撃で白骨死体になった(その後、上記の蘇生能力で生き返らせた)。
エネルギー化能力
ベムの固有能力。杖に妖怪人間のエネルギーを注入し、悪魔、妖怪などはもちろん、悪霊など実体の無い相手も倒せる。

スタッフ

  • 原作・脚本 - 足立明
  • 演出・キャラクターデザイン - 若林忠生[11]
  • 作画 - 森川信英
  • 制作 - 第一動画

主題歌

オープニングテーマ「妖怪人間ベム」
作詞 - 第一動画 / 作曲・編曲 - 田中正史 / 歌 - ハニー・ナイツ
エンディングテーマ「ベロは友だち」
作詞 - 第一動画文芸部 / 作曲・編曲 - 宇野正寛 / 歌 - 山田淑子、コロムビアゆりかご会劇団こまどり
  • テレビサイズ版のエンディングは2種類有り、歌有りバージョンと、歌の無い8小節で終わるバージョンが有る。
  • なお双方とも現在は、作詞クレジットは「第一動画」の後身である「アサツー ディ・ケイ」名義に代えられる事が有る。

各話リスト

話数 サブタイトル 話数 サブタイトル
1 恐怖の貨物列車 14 怪奇の森
2 階段を這う手首[注 1] 15 狙われた目玉
3 死びとの町 16 山荘の妖鬼
4 せむし男の人魂[注 2] 17 博物館の妖奇
5 マネキン人形の首 18 謎の彫刻家
6 悪魔のろうそく[注 3] 19 古井戸の呪い
7 呪いの幽霊船 20 鉄塔の鬼火
8 吸血鬼の寺 21 怨みの髪の毛
9 すすり泣く鬼婆 22 死者の門
10 墓場の妖怪博士 23 悪魔の化粧
11 恨みの鏡 24 人面の悪鬼
12 恐怖の黒影島 25 ベロを呼ぶ幽霊
13 ミイラの沼 26 亡者の洞穴
注釈
  1. ^ パイロット版の「ギャッ 生手首!」を改題して放送。
  2. ^ LD-BOX発売時に「人魂」に改題。以降の再放送も同様。
  3. ^ LD-BOX発売時に「悪魔のローソク」に改題。以降の再放送や公式データベースも同様。
フジテレビ 月曜19:30枠
前番組 番組名 次番組
妖怪人間ベム
19:30 - スター千一夜
19:45 - お茶の間寄席
(平日帯番組)

第1作放映終了後の動き

  • 1982年、ファンからの復活を望む声に応え、続編として『妖怪人間ベム パートII』がトップクラフトにより制作開始され、プレゼン用のパイロット版2本分が製作されたが、企画が流れている。この2本は、後にビデオソフトやCD-ROMソフトが発売された際に特典として収録された。
  • 1992年レーザーディスクLD-BOX「妖怪人間ベム スペシャルコレクション」が発売され、2000セットが完売[3]
  • 1993年ケンミン食品の焼きビーフンのCMキャラに起用される。「早く人間になりたい」というセリフと、「早く調理できる」という商品の売り文句をひっかけたもの。ベラがビーフンを作るも、出来上がるのが待ちきれず、ベムとベロが思わず妖怪形態に変身してしまうというコミカルな内容になっている。このCMでは、人間態の指の数が5本に修正されており、ベムとベロは妖怪態になると3本指に戻る。ただしベラは人間態のみの登場のため、妖怪態での指の数は不明。
  • 1994年、関西地区の深夜帯に1日に3話放送する再放送が1.7%の視聴率で70%近い占拠率を記録し、番組プレゼントのベロのUFOキャッチャーのぬいぐるみに応募が殺到[3]
  • 1995年エニックスからフィルムコミックが発売される。バンタンインターナショナルからはスクリーンセーバーのCD-ROMとデータとゲームの2枚組CD-ROMが発売され、それぞれ3000部と4000部の売上げ[3]
  • 1996年、「病原性大腸菌O157撃退キャンペーン」のポスターに起用される。
  • 2002年大槻ケンヂ率いるバンド「電車」が2nd アルバムに主題歌のカバーバージョンを収録。同年、タイガー・ジェット・シンゴージャス松野、浅野起州(IWA・JAPAN社長)も主題歌をカバーし、アルバム「愛が地球を救うのだ」に収録。
  • 2005年夏、企画飲料の販売元アプリスから、本作(旧作)モチーフの3種(「すっぱーいブルーレモネード味(ベム)」、「ピンクレモネード味(ベラ)」、「あま〜いグリーンレモネード味(ベロ)」)の色違いレモネードドリンクが発売された。
  • 2006年、4月より第2作を放映開始(後述)。
  • 2006年、『キャラドリンク』(製造:株式会社アプリス、企画:株式会社ラナ)シリーズの1つとして、本作(第2作)をモチーフとした「人間ドリンク 妖怪人間ベム」を発売。キャッチフレーズは『早く「健康な」人間になりたい』。「人間ニナリタイ成分ヲ補給!」として「鉄分ガ足リナイ・・・クランベリー+鉄分(ベム)」、「アミノ酸ガ足リナイ・・・グレープフルーツ+アミノ酸(ベラ)」、「カルシウムガ足リナイ・・・ピーチ+カルシウム(ベロ)」の3種が発売された。
  • 2007年、子供達の夏休み期間にあたる7月下旬〜8月下旬の約1カ月に渡り「Yahoo!動画(現GyaO)内のアニメチャンネルにて第1作の全26話が配信された。その際、本編を視聴する直前に「本編には現在では差別的と思われる表現もございますが、製作者側の作家性に配慮して、当時の時代背景のまま放送させて戴きます。どうかご了承下さいませ。」といった主旨の表記がブルーバックに白い文字で書かれた表記が本編前に10秒ほど流された(なお、こうした視聴前の表記は、同時期に「YAHOO!動画」で同じく配信されていた「科学忍者隊ガッチャマン」や「紅三四郎」でも見受けられた)。
  • 2010年11月8日より、ニコニコ動画内のチャンネル「フルアニMAX」で第1作が毎週月曜日の18:00に1話ずつ配信された。第1話は無料、第2話以降は配信日の1週間後まで無料で、期間が過ぎたら有料に切り替えた。2011年4月18日に全話配信完了した。第2作も2012年4月23日から1作目と同じ曜日と時間に配信されている。
  • 2011年10月22日からのドラマ版放送に先駆け、9月22日〜10月13日に渡り『「妖怪人間ベム」ドラマ化記念!!原作アニメ傑作選[12]』と題して、原作アニメから厳選された全11話(予定)が日本テレビゴゴドラ』枠で放映される[13]。なお放送形態は、OPは本放送時のOPとストーリーの再編集版を組み合わせ、御馴染みのアバンタイトル(妖怪人間の誕生→サブタイトル)は省かれ、OPラストにサブタイトルがクレジットされる形態となった。

パート2

1982年に全26話のテレビシリーズを予定して企画された。企画製作は第1作と同じく第一企画だが、第一動画が既に解散しているため、アニメ制作にはトップクラフトが当たった。第1作に比較して柔和な表情のキャラクターデザインになり、無国籍調から中世ヨーロッパ調に軌道修正が図られている。「血をむすぶ楡の木」「雪降る町の妖鬼」」の2話分がパイロットフィルムとして制作されたものの、企画は頓挫した。企画書では19世紀半ばから20世紀のヨーロッパ北部の物語と設定された[14]

登場人物
  • ベム(声 - 小林清志)
  • ベラ(声 - 森ひろ子)
  • ベロ(声 - 清水マリ)
  • オープニングナレーター - 二又一成
スタッフ
  • チーフディレクター - 山田勝久
  • 監修 - 庵原和夫
  • 脚本 - 足立明
  • 音楽 - 高橋五郎
  • プロデューサー - 草野和郎
  • 制作協力 - トップクラフト
  • 企画・制作 - 第一企画
主題歌
  • オープニング「妖怪人間ベム」(作詞 - 第一動画、作曲 - 田中正史、編曲 - 高橋五郎、歌 - ザ・ブレッスン・フォー
  • エンディング「バグアイドモンスター・ベロ」(作詞 - 足立明、作曲・編曲 - 高橋五郎、歌 - モガ)

第2作

前作の基本設定は継承し、スタッフ・キャストも一新した完全新作アニメ。ロゴのタイトル表記は『妖怪人間ベム -HUMANOID MONSTER BEM-』。

前作から40年近く経ってからの制作ということもあり、様々な点で現代の放送基準に合せたアレンジが成されている。主なアレンジ点は以下。

  • ベム・ベラ・ベロの変身前形態の指の数を5本に変更(旧作では3本)。
  • 人間キャラは現在の視聴者にも受け入れやすいよう、若干柔らかく(可愛く)デザインされた。
  • ベロの醜い本当の姿をも受け入れてくれる心の優しい可憐な少女・キラがレギュラーキャラとして登場。妖怪退治とは別にキラとベロの心の交流をシリーズを通して描く。

ストーリーは、街から街へ流浪していた妖怪人間達が、謎のモニュメントが出現したことで妖怪の巣と化した東洋某国の湾港都市に流れ着き、妖怪・魔物が街から一掃されるまで一時的に滞在、人知れず退治していくという展開になっている。

登場人物(第2作)

ベム(声 - 井上和彦
ベラ(声 - 山像かおり
ベロ(声 - 洞内愛

人間

日向家

日向雲英(ひなた キラ)(声 - 稲村優奈
総合病院の一人娘。四年生。ひょんな事からベロと出会い、仲良くなる。心優しい性格で、弱い立場の者に手を差し伸べ、ベロの本当の姿をも受け入れるほどである。
日向玄白(声 - 岩崎征実
キラの母親。ベロの事を快く思っていない。
日向うらら(声 - 園崎未恵
キラの父親。総合病院の院長。温厚な性格。

海堂家

海堂空(声 - 岩橋直哉
キラのクラスメイト。やんちゃな性格だが、友達想いな一面もある。妖怪退治しようと意気込んでおり、キラの父の経営する病院の異変の犯人をベロだと決め付けていたが、キラの説得によりベロと和解した。
海堂陸(声 - 内藤玲
海堂海(声 - 長沢美樹
海堂律子(声 - 長浜満里子
海堂繁(声 - 永野広一
海堂鉄雄(声 - 西村仁
海堂キヨ(声 - 小野未喜

如月家

如月美月(声 - 茅原実里
如月家の息子。母である涼子を「涼子さん」と呼んでいる。Pちゃんを元の飼い主の所に帰すため、ベロと協力する。ハーピーとの戦いで正体を現したベロの姿を恐れ、逃げ出す。その後、ベロの今までの行動を思い出し、ベロの本性について思い悩んでいたが、ベロと再開した際、妖怪の時の姿を思い出し、再び逃げ出してしまった。
如月涼子(声 - 渕崎ゆり子
美月の母。美月と友達になったベロを暖かく受け入れる。

壁山家

壁谷健人(声 - 中村太亮
北欧の小さな国からキラの学校に引っ越してきた物静かな少年。妹、真理が作ったクマのマスコットを大切にしている。3ヶ月前に妹を亡くし、悲しみにくれていたが、ある時バンシーと出会い、妹を蘇らせるために彼と契約を結ぶ。真理の話し相手としてキラを家に誘い、キラの魂を生け贄にするが、真理の霊に諭され、儀式を中断する。
壁谷真理(声 - 仲井絵里香

健人の妹。兄と仲良く暮らしていたが3ヶ月前、誕生日プレゼントとして自作のクマのマスコットを兄に託し、死亡。享年8歳。自分を蘇らせようと儀式を執り行う健人の前に魂として現れ、今まで自分を愛してくれたことを兄に感謝し、成仏する。

三上家

三上雄三(声 - 村治学
三上裕也(声 - 豊永利行
三上恭子(声 - 中村祐子

立山家

立山真琴(声 - 樹元オリエ
立山紀浩(声 - 乃村健次

その他

サヤカ(声 - 中村祐子)
オウムのPちゃんを飼っていた少女。数ヶ月前、自分の死期が近いことを悟り、Pちゃんを逃がして息を引き取る。
工藤(声 - 小野坂昌也
画商(声 - 坂口芳貞
田無幻狼斎(声 - 野島裕史
ジュン(声 - 勝杏里
アスラ(声 - 宮野真守
日影守(声 - 野口聖古
松井なつめ(声 - 花村怜美
田中市長(声 - 小山力也

妖怪

ワーム
次から次へと人間に乗り移り、精気を吸って成長する妖怪。一つ目の芋虫のような姿をしている。やがて人間を直接食べ、電車を丸呑みするほどに大きく成長したが、妖怪化したベム、ベラ、ベロに倒される。
デュラハン(声 - 加藤精三
紅龍楼の地獄門に潜む妖怪。棺桶を乗せた馬車のような姿をしている。本来は悪い人間の魂を地獄に連れていくのが役目だが、現在は自由になるため百億人の人間を地獄に運ぼうとしており、百億人目にキラを選ぶ。だが、ベムに行く手を阻まれ、倒される。
ライカンスローフ(声 - 家中宏
一見すると人間に近い姿だが、月を見ると狼男に変身してしまう。かつてはローザという女性と恋仲だったが、狼男の姿を見たローザに逃げられてしまった。それでもローザの事が忘れられず、髪の長い女性を狙っていたが、ベム達に倒される。
ハーピー(声 - 岡村明美
人間に捨てられたペット達を取り込み、動物を虐げる人間を襲う妖怪。美月が拾ったオウム、Pちゃんを取り込んだ後、ベロ達と戦い彼らを圧倒するが、美月の必死の呼びかけによって取り込んだ動物達が開放され、消滅する。
インプ(声 - 岩田光央
玄白の病院に潜んでいる妖怪。入院している子供達と遊びたい一心で子供の病気と怪我の治りを遅くしたり、病院スタッフの邪魔をしていたが、ベラとベロの説得によって改心し、患者の治療を手助けすることとなった。
バンシー(声 - 中多和宏
スライムのような身体を持つ妖怪。人間を悲しく荒んだ弱い心の持ち主と考えており、人間の本心を暴くのを趣味としている。妹を亡くした健人に対し、妹を蘇らせるための契約を持ちかけるが儀式をベラに阻止され、彼女を苦戦させる。しかし、突如現れたベムに倒され、「人の心に隙がある限り、私は何度でも蘇る」と言い残し、消滅する。
デモクリトス(声 - 石井康嗣
ゴア(声 - 川田紳司
サラ(声 - 中村千絵
キマイラ(声 - なし)
レッドキャップ(声 - 下崎紘史
ヴィルデ・フラウ(声 - 鶴ひろみ
ラナン・シー(声 - 土井美加
ミノタウロス(声 - 斎藤志郎
ブラックドッグ(声 - 辻親八
ウィー・ウィリー・ウィンキー(声 - 三ツ矢雄二
カリヤッハ・ベーラ(声 - 村松康雄
ローゼ・シュレレ(声 - 井上喜久子
ダーナ・オシー(声 - 納谷六朗
サッキュバス(声 - 金月真美
ゾジモフ(声 - 菅生隆之
ニクス(声 - 三倉茉奈
ニクシー(声 - 三倉佳奈
ドッペルゲンガー(声 - 宮迫博之
オイン・エジェン(声 - 横山智佐
グイン・アブ・ニーズ(声 - かねこはりい
タルウィス・ティグ(声 - 長浜満里子)
スプリガン(声 - 海津義孝
ナレーション(声 - 鈴木瑞穂

スタッフ(第2作)

  • 原作 - アサツー ディ・ケイ
  • 監督 - 原田浩
  • シリーズ構成 - 武上純希
  • キャラクターデザイン - 渋谷一彦
  • 総作画監督 - 山崎猛
  • 妖怪デザイン原案 - 荻原直樹
  • 美術監督 - 天水勝、西倉力、河合伸治
  • 基本美術設定 - 伊藤主計
  • 色彩設定 - 酒井美晴

エイベックス・エンタテインメント、スタジオコメット

主題歌(第2作)

オープニングテーマ
「Justice of darkness 〜妖怪人間ベムのテーマ」
作詞 - 森雪之丞 / 作曲・編曲 - 五木田岳彦 / 歌 - きただにひろし(ベム=井上和彦)
  • 妖怪人間から人間たちへ送るメッセージ風の歌詞。一部のフレーズやベム(井上和彦)のセリフなどを旧作主題歌から引用している。
エンディングテーマ
「8月の永遠」
作詞 - 吉田美奈子 / 作曲 - 渡辺香津美 / 編曲 - 吉田美奈子、倉田信雄 / 歌 - 吉田美奈子
  • オープニング曲CDに同時収録。

各話リスト(第2作)

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
1 魔の世紀はじまる 武上純希 原田浩 原田浩 渋谷一彦
山崎猛
2 地獄への馬車 山崎猛
3 満月の牙 高橋ナツコ 広嶋秀樹 宇津木勇
4 呪われた翼 山田隆司 剛田隼人 たけだゆうさく
5 小児科病棟 神戸一彦 上田真弓 小山知洋
松井誠
6 禁じられた儀式 早川正 石踊宏 工藤柾輝
7 ホムンクルスの涙 武上純希 又野弘道 山崎展義
8 地下水道の惨劇 山田隆司 山本靖貴 剛田隼人 たけだゆうさく
9 占い館 高橋ナツコ 有原誠治 山本靖貴 宇津木勇
澤田貴秋
武内啓
10 ゴブリンの悲劇 武上純希
神戸一彦
山崎猛 奈須川充
11 死を招く絵 早川正 福冨博 加藤茂
12 魂を吸うギター 山田隆司 又野弘道 石踊宏 飯野亨
13 地下迷宮のミノタウロス 武上純希 有原誠治 剛田隼人 たけだゆうさく
14 黒犬獣(ブラックドック)闇夜に吠える 高橋ナツコ 石踊宏 松浦錠平 武内啓
宇津木勇
15 眠りを誘う歌声 山田隆司 高柳哲司 立仙裕俊 松井誠
16 最終上映 福冨博 服部一郎
17 薔薇のアンブレラ 高橋ナツコ 奈須川充
18 ベム誕生の秘密 武上純希 高柳哲司 又野弘道 山崎展義
19 ホラーハウス 山田隆司 又野弘道 大関雅幸 富沢和雄
20 死霊との船旅 武上純希 高柳哲司 加藤茂 小野田貴之
21 彷徨いの鏡 高橋ナツコ 石踊宏 飯野亨
22 森が動くとき 山田隆司 福冨博 剛田隼人 たけだゆうさく
23 破られた封印 武上純希 又野弘道 三井寿
24 妖怪一掃作戦、始まる 山田隆司 高柳哲司 中村近世 宇津木勇
25 さらば、妖怪人間 高橋ナツコ 奈須川充
26 希望の灯火 武上純希 原田浩 山崎猛

漫画版

妖怪人間ベムRETURNS

津島直人による漫画。1993年12月から1995年7月まで『月刊少年ガンガン』に全20話が連載された。同時期の『トイレの花子さん』など小学生の怪談ブームを背景に第一企画が企画して連載が開始された。1997年春のテレビアニメ化やゲーム化などメディアミックス展開の予定もあったが、最終的には漫画版のみの展開に終わった[3][15]

  • RETURNSの特色
    • ベム、ベラ、ベロの三人は、ベリメリ共和国に属するゼウス博士により生み出された人造生物だった。三人を軍事利用しようとする共和国高官に対しゼウス博士が反乱を起こし、相討ちになり、行動の自由を手にした。
    • 妖怪人間達は、時に人間を操り、時に自らの力を悪用する怪奇生物「妖獣」と戦う。
    • 入手経緯は不明だが、妖怪人間達は特定の富豪しか持てない「GOLDカード」を保有しており、いざとなれば村落ひとつを作ることすらできる。
    • この漫画は「近未来」が舞台となっており、「東京」の表記が変わっている。
    • この漫画世界には「獣人(キメラ)」という人種が存在しており、妖怪人間達も初見の者からは獣人だと解釈される。獣人の扱いは国によってまちまちで、「日本らしき国」では公然と迫害されているが、ある国では代議士子息が獣人を虐殺したことで父親の政治家生命が危うくなっていた。
    • この漫画世界では、アメリカ大陸の「メリゴ連邦」、ユーラシア大陸西部の「ユーロニア共和国」、そしてユーラシア大陸中央の「タキオン帝国」が三大国として幅を利かせている。後半では、タキオン帝国の暴君・神帝シキが仇敵となる。

テレビドラマ

妖怪人間ベム
ジャンル テレビドラマ
原作 アサツー ディ・ケイ(旧 第一動画)
脚本 西田征史
演出 狩山俊輔 ほか
出演者 亀梨和也

鈴木福 ほか
オープニング ベム・ベラ・ベロ「妖怪人間ベム」
エンディング KAT-TUNBIRTH
製作
制作 日本テレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2011年10月22日 - 12月24日
放送時間土曜日21:00 - 21:54
放送枠土曜ドラマ (日本テレビ)
放送分54分
回数10
公式サイト

特記事項:
初回・最終回は15分拡大(21:00 - 22:09)。
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2011年10月22日から12月24日まで、日本テレビ系列土曜ドラマ』枠で実写ドラマ化、放送された。ベム役にはKAT-TUN亀梨和也、ベラ役には、ベロ役には子役鈴木福が起用されたほか、ドラマオリジナルキャラクターとして北村一輝が出演している。ナレーションはアニメ第1作でベムを演じた小林清志が担当している。

脚本は2010年4月期に同枠で放送された『怪物くん』を手がけた西田征史が担当した。また、亀梨は『ヤマトナデシコ七変化』(TBS系)以来1年9か月ぶりの連続ドラマ主演であり、同局では『神の雫』以来で、この枠での主演は『1ポンドの福音』以来、秋クール放送のドラマ主演は、『たったひとつの恋』以来5年ぶりとなる。初回と最終回は15分拡大して22:09まで放送。

妖怪人間ベムシリーズ初の完全地上デジタル放送でもある。 実際の俳優が演じているため、ベム・べラ・べロの人間態の姿はより人間に近いものとなっている[16]。妖怪態の姿はアニメに近いが、ベムの両肩には鋭利な突起があり、体格以外でのベロとの個別化がされている。

オープニングの映像ではアニメ第1作のアバンタイトル表示前に毎回放映されていた映像が実写でほぼ忠実に再現されている(ベムが窓際で咆哮をあげたり、ベロがフラスコを握りつぶすシーンもほぼ同じ)。ただし画面を引き裂くシーンがアニメではベロの役目だったのに対し、本作ではベムの役目となっている。

また、アニメ第1作の実質的な主人公がベロだったのに対し、本作ではベムが名実ともに主人公となっており、アニメでは控えめだったベムの露出が本作では大幅に増やされている。

本作は、2011年12月度ギャラクシー賞月間賞を受賞した他、演技を評価され亀梨和也は第71回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞、杏は同助演女優賞を受賞した[17]

キャッチコピーは「はやく人間になりたい」。

登場人物(テレビドラマ)

妖怪人間

ある実験により一つの細胞が3つ(実際には4つ)に分裂して生まれた、異形の者たち。人間に勝るとも劣らぬ優しい心を持っているにも関わらず、その醜い容姿ゆえに人間から迫害され続け、数十年間に渡って街から街へとさすらい続けてきた。今の街でも人目を避け、港の廃船の中で暮らしている。

人間態では頭部に瘤状の角や鱗状の皮膚があり(それぞれ帽子、髪飾り、ゴーグルで隠している)、肩の周辺の皮膚が鱗のようになっていることを除けば、見かけは全く人間と変わらない。しかし怒りや悲しみ、喜びであっても感情が高ぶると妖怪人間の姿に戻ってしまい、特にベロは少し驚いただけでも戻ってしまう。

身体能力は人間をはるかに上回り、人間態の時も並外れた跳躍力や怪力を発揮できる。切り傷や拳銃で撃たれても一瞬で治癒する回復力もあるが、それらはベム達にとっては人間との壁を作る苦痛な代物でしかない。

ベム - 亀梨和也KAT-TUN
人間形態は帽子を被った銀髪の青年。どんな人間にも優しく接し、いつか人間になれる日を夢見て流浪の旅を続けている。
助けを必要とする人間を見過ごすことは出来ず、それを忘れてしまうと本当の妖怪になってしまうと語る。人間になった時に困るからと、箸の持ち方など人間の行儀作法をベロに教えている。
アニメ版のような重厚な人格はなりを潜めているが、自身の存在や他者との関係に思い悩んだり敵対する相手に熱く語りかけたりするなど、常に超然としていたアニメ版より若さを逆手に取った人間味の強い人物として描かれている。
自分達の正体を知りながらも受け入れてくれた夏目には強い信頼と友愛を寄せており、東郷への復讐を果たそうとする夏目を止めるため、「ただの妖怪になっても構わない」と夏目の代わりに東郷を殺そうとした。
名前の無い男=「悪」を受け入れ人間になる事を悩んだ末に拒否する。廃研究所で名前の無い男を倒し、夏目の眼前で燃え盛る炎の中にベラ・ベロと共に消えていった。
聴覚が優れており、杖を打ち鳴らし意識を集中させる事で、遠くの出来事を察知できる。
ベラ -
人間形態は髪飾りを着け青いドレスを着た女性。左手首に巻いたを自在に操れる。
過去に迫害された経験から人間は冷たく信用できないと考えており、人間と関わることに否定的。何事にも厳しくすぐ激高する面もあるが、仲間を思いやる暖かい心を持っており、自分のことも省みず人助けに命を懸けるベムには毎回文句を言いながらも力を貸している。ぶっきらぼうで愛想がない言動が多いがいいと思った相手には一途であり、小春のことは何かと気にかけている様子である。
視覚が優れており、集中すると遥か彼方で起きた出来事を察知し、視覚に入ったからという理由で人助けすることも多い。
ベロ - 鈴木福
人間形態はゴーグルとポーチを着用している少年。特技は頭突き。早く人間になりたいと強く望んでおり、純粋に人間と交流を持ちたがっている。「思い出を作りたい」という意識から、昔から色々なおもちゃを集めている。夏目家の人々を心底から慕っていて、夏目の事は「パパさん」と呼んでいる。
生まれた時から数十年間ずっと、容姿も心も6歳程度の子供のまま。正体を隠そうという意識も乏しく、今の子供が使わない古臭い表現(「がってんしょうちのすけ」など)を口にしたり、正体をばらしかねない発言をしそうになってはベムとベラを慌てさせる。そのせいで今ひとつベムとベラに信頼されていない点は気にしているようで、単独で事件に首を突っ込んだりする。しかしその無邪気で純粋な言動は、二人の心をしばしば和ませる。
嗅覚が優れており、遠くの匂いを嗅ぎ分ける能力を持つ。ベムやベラの能力のように遠隔地の対象を具体的に検知せず当人にたどり着いて認識する事が多い。ベムが対象を絞った後にベロの嗅覚に頼る場面もあり、狭い範囲ではむしろ有効に働くようである。

夏目家

夏目 章規 - 北村一輝
浅津署の刑事。職業柄、つい人を疑い詮索してしまう癖があるが本質はお人好しで、自分を犠牲にしてでも困っている人を放っておけない心優しい人物。
警察の激務のため泊り込みになる日も多く、家にいる時だけは良き家庭人であろうと努めている。出会った当初はべム達を「ちょっと変わった若夫婦とその子供」だと思っていたが後に正体を知る事となり、最初は彼等を恐れ拒絶した。しかし、自分が様々な機会に救われていた点などを鑑みて3人の妖怪人間たちは人間よりも人間らしいと考えを改め、彼らの良き理解者となる。
物語終盤で、5年前に亡くなった息子の誠の死の真相を知り、誠を死なせた東郷を怒りのままに殺そうとした。ベムの決死の行動によりギリギリの所で復讐を思いとどまったが、己の中の恐ろしい一面を垣間見た事から刑事を続けていくか否かで悩んだ末、もう少し刑事を続けてみようと決心する。この事件を経て本当の意味で誠の死と向き合い立ち直る切っ掛けが出来たようで、全ての元凶である名前の無い男に対しても、怒りに任せて殺そうとする事はしなかった。
ベム達が姿を消した後、追跡中の犯罪者から襲われるも何者かに救われ、ベムの生存を確信し笑顔を見せた。
夏目 菜穂子 - 堀ちえみ
夏目の妻。家族を第一に考えている母性溢れる女性。お互いを「章ちゃん」「菜穂ちゃん」と呼び合い、新婚と変わらないぐらい夫婦仲がいいが、喪った息子への想いは未だ癒えてなかったが優以の心情を知り立ち直る。
夏目 優以 - 杉咲花(幼少期:小西舞優
夏目の娘。男の子にいじめられているベロを助けたことで妖怪人間と出会う。
挫けそうになったとき父の「辛いときこそチョコレートは甘い」という言葉を思い返し、苦しさに負けず頑張れば幸せが訪れたとき何倍も喜べるからとベムたちに語る。ベロのお姉さん的な立場になる事も多い。
両親が誠の死から完全に立ち直れていない事を以前から察しており、「無理して笑わないで欲しい」とそれまで言えなかった心情を吐露し、兄の誠が弾いていたピアノを始める。
夏目 誠 - 林遼威
夏目の息子で、優以の兄。相手の立場になり物事を考えられる心の優しい男の子だった。5年前の爆発事故で亡くなり、夏目夫妻はその死からまだ完全に立ち直れていなかったが優以の心情で立ち直ることができた。

緒方家

緒方 浩靖 - あがた森魚
大学教授で、生物学の権威。ベムが持っているステッキと似たものを所持しているがあまり大切に扱っていない(物干し竿として使っていた)。妖怪人間達を探偵であると思っており、ステッキの成分の解析をするなど良き協力者となる。
緒方 小春 - 石橋杏奈
緒方の孫。祖父が飼っているリスザルの「永太郎」が苦手だったが最終回で克服。
両親は海外赴任中で母親に悩みを相談することも出来ず、学校では人間関係に悩んでいた。だがベラの厳しくも暖かい言葉で内にこもることを辞め、自分の思いを外へ発散出来るようになった。その出来事から仲良くなりベラは同性の友達のような関係になる。思索にふけり夜の散歩をするのが趣味。
町村 日出美 - 広田レオナ
緒方家の家政婦。小春の悲鳴を聞いただけで土足で入ってきたベムとベラを泥棒だと誤解した。
感情の起伏が激しくて涙もろい面もあるが気立ては良く、何かを調べているらしいベム達の職業を探偵だと思い込み、役に立とうと自分なりに考え手助けする。東郷を尾行し、彼の罠から夏目家を救う。
緒方 晋作 - 柄本明(特別出演)
緒方家の祖先に当たる生物学者。異端の学者で、人間を創り出す研究を行っていた。
ベム達は新聞の切り抜き記事の彼の写真だけを頼りに、人間になる方法を知っているのではないかと彼を何十年も探していた。 子孫の浩靖によりその素性が明らかになり、廃研究所が見つかる。
甦ったベムの記憶では優しい人物であったが、心臓が弱く志半ばで絶命し、その肉体は自ら生み出した生命体に乗っ取られ名前の無い男に変貌した。後に生命体が死んだことで元の遺体に戻り、最後には崩れ去る廃研究所の中で生命体と運命を共にした。

その他

名前の無い男 - 柄本明特別出演
物語に起こる事件の裏で暗躍する謎の男。赤みがかった肌にベムと同様のステッキ(このステッキの能力はベムにも影響を与えることが出来る)を所持し、原作の人間態のベムに似た風貌・服装をしている。ベム・ベラ以上の感度を持つ感覚神経や、彼らと同じ常人とは思えない治癒能力、盗み聞きしていた夏目刑事の背後に突然現れる瞬間移動能力など不可解な力を持つ。
恨みや憎しみなど、心に闇を抱えた人間に接触してはその人間の本心を語り、「目が乾いている」として対象の眼球から奇怪な緑色のスライム状の物体を寄生させる。寄生された人物は心の闇が増幅し、より過剰なレベルの犯罪を引き起こすがベムたちに倒された後に人間の心を取り戻すと流した涙とともに緑の物体も浄化され寄生されていた間の記憶が欠落してしまう。
その正体はベムたちと同時に誕生したもう1体の妖怪人間で、「善の心」を持つ彼らとは対を為す「悪の心」そのもの。自身の本質ゆえに人間の欲望に反応し、上記のように他者の悪事を加速させるのは「心を解放する彼らへの救済」だと主張している。緒方博士に似た姿をしているが、実は本体は緑色の液体生命体で、活動するために博士本人の亡骸を依代にしていた。
作中ではベムたちとのニアミスが多かったが、終盤でついに彼らと接触し、自分が全ての事件の元凶であったことを語る。自身も人間になるために、妖怪人間が人間になる方法として「善・悪両方の心を共有する」、すなわち自分との融合を迫る。しかし、葛藤の末に「人間を守る妖怪人間」として生きていく道を選んだベムたちが決別を選択し、彼の杖で突き刺されたことで絶命。最期は自分に死を与えた感謝と、二度と人間になれなくなったベムたちへの哀れみの言葉を吐き捨てて、崩れ去る廃研究所の中で博士の遺体と運命を共にした。  
辻 尚樹 - 永岡佑
浅津警察署、夏目の後輩刑事。夏目を慕っており、事件の際には彼と行動を共にする事が多い。

ゲスト

第1話

畑山 悟 - 光石研
夏目の先輩刑事。夏目を可愛いがり、刑事のいろはを教える。5年前、息子の孝則を同級生のいじめによる自殺で喪っている。
岡田 - 中村倫也
何者かに屋上から吊るされ、間一髪のところをベムに救われる。
松下 哲 - 笠井しげ
岡田と高校の同級生。「岡田を吊るしたのは自分だ」と遺書を残し、不可解な自殺を遂げる。
少女 - 吉村唯
強盗犯人から妖怪人間に助けてもらう。
強盗犯人 - 中村浩二
人質をとって立てこもるが、妖怪人間によって排除される。
村の農民 - 田村泰二郎兒玉宣勝
ベムの何十年も過去の回想場面に登場した。最初は親切な暖かい心でベム達に接していたが、その正体を知るや態度を一変させ、村ぐるみで排斥行動に出る。
夏目の先輩刑事 - 田口主将

第2話

神林 輝夫 - 風間俊介
コンビニのアルバイト店員。大学に進学するが就職に失敗し、一生アルバイト生活から抜け出せないのではないかと不安に思っている。
以前コンビニに入った強盗をカラーボールで撃退し表彰された事を忘れられず、夜な夜な怪物コスチュームを身にまとい町に繰り出し「悪者」を発見してはネットランチャーで捕らえカラーボールを何個も投げつける。
新井 昌樹 - 松永隼
高卒のコンビニ店員。就職浪人中の神林を馬鹿にする。
小春をバカにするクラスメート - 金澤美穂森島緑塚田帆南
教室でいつも独りでいる小春に陰口を叩いている。
コンビニの店員 - 有山尚宏
謎の通り魔のターゲット - 久保貫太郎滝澤晴幸
酔っぱらいやタバコの吸殻を捨てるといった簡単な理由で神林に襲われる。

第3話

和久井 忠雄 - 平田満 (青年時代:奥村知史
天涯孤独の老人。50年ほど前、工場の経営苦で自殺しようとしたところをベム達に助けられる。しかし一度は持ち直した工場は結局倒産し、妻に先立たれた上がんで余命半年を宣告され、生きる気力を失い再び死を選ぼうとした。ベムが正体を打ち明けても少しも動じずに受け止める。
熊川 浩二 - 細田よしひこ
「年金を貯めこんでいそうだから」という理由で、老人ばかりをバイクで狙うひったくり犯。和久井のバッグを狙うもベムに阻まれ失敗する。それを根に持ち、和久井のアパートに侵入しバッグを強奪し、金目の物が無い事に腹を立て、アパートを放火する。
和久井の工場の従業員 - 嶋崎伸夫迫田孝也
引ったくり犯被害者 - 五月晴子
熊川が使っているバイクの車種を特定する証言を警察に話す。

第4話

朝比奈 光 - 紺野まひる
ベロが偶然出会った女性。独り身のまま経理の仕事一筋に生きて来た。指に染み付いた紙幣の匂いを嫌悪している。
家出したベロとは本当の親子のように心が通い合うがその正体は幸せな家庭を憎み、家に火をつけて回る放火魔だった。
交番の警官 - 藤本浩二
家出して夜の街を歩いていたベロに職務質問するが、特に犯罪へ繋がる情報は得られなかった。
光の放火のターゲットにされた一家 - 小村裕次郎いせゆみこ田中奏生

第5話

篠山 豊 - 斎藤工(幼少期:岸靖人
連続警察官暴行事件の犯人。家庭内暴力をふるっていた父親を刺殺し服役していた。当時、そのことを警察に相談したが「そんな家に生まれた自分の運が悪かった」と軽くあしらわれたことを恨み、連続し警官を襲う。
篠山の両親 - 吉増裕士ひがし由貴
父親は「運ではなく実力で人生をつくる」という考えで豊を育ててきた。しかし経営していた会社が倒産し、「こうなったのは自分の責任じゃなく運が悪かったせい」と思い込み、母親に暴力を度々振るうようになる。
篠山が家庭内暴力を相談したときの警官 - 政岡泰志
篠山に襲われる警官 - 藤本悠輔池口十兵衛
いずれも、モンキースパナで頭を殴打され重傷を負う。一人は殴打された後、篠山に拳銃を奪われる。
捜査本部幹部 - 加藤満

第6話

大久保 一 - 田中哲司( - 第8話)
水質管理システムの研究者。ふとしたきっかけで出会ったベラは臆病で不器用ながら朴訥な優しさを持つ彼に惹かれてゆくが実は5年前、多数の死者を出す爆発事故を引き起こしていた。夏目の息子・誠もその犠牲者の一人だった。
東郷 修市 - 古舘寛治( - 第8話)
大久保の同僚。苦悩する大久保を「お前はもう十分に苦しんだ」と激励する。
名前の無い男に「あの爆発事故は仕組まれたもの」と告げられた夏目が大久保に聴取した結果、操作ミスが起こる可能性は極めて低く、もし何か人為的に起こせるとしたらシステムを熟知している東郷だけであることが判明する。捜査の手が伸びてきたことに焦り、夏目を襲撃し入院させた上に爆弾で夏目一家を殺そうとした。そして怒る夏目に追い詰められた彼の口から、あの爆発事故は大久保の才能を妬んだ自分が仕組んだもので、誠は巻き添えになっただけという真相を明かす。
藤原 裕之 - 久松信美
大久保の同僚。罪の意識に耐えかねた大久保から事故の原因が自分だと告白される。それをネタに彼を脅迫し大金を強請り取ろうとする。

第7話

山田 幸平 - 綾野剛(幼少期:小林海人
窃盗常習犯の若者。チンピラ達の金を盗み、そのチンピラ達に襲われていたところを事情を知らないべムに救われる。
幼少の頃父親に突き飛ばされたときに出来た額の傷跡が今でも残っている。父親が家庭を顧みないようになり両親は離婚、母は昼夜問わず息子のために働き5年前の爆発事故で帰らぬ人となる。すっかり人間不信に陥った彼は、悪いのは全て父親のせいだと殺意を抱くまでになるがベムから「逃げるのはやめろ」と諭され父親に歩み寄ろうと試みる。「山田」は母親の旧姓、しばしば名乗る「鷹山」という偽名は幼少の頃好きだった野球選手の名前である。
飯塚 義明 - 佐戸井けん太
山田の入院中の父親。母親に暴力を振るい止めに入った息子の幸平に大怪我をさせ、それを見て「面倒臭い」と捨て台詞を残し家を出て行く。
成長した山田が自分の前に現れた時、顔は憶えていなかったが自分が付けた額の傷跡により息子であると分かり、その後は復讐を恐れ他人のふりをしていた。その本心を知ってしまった息子に殴られ、名前のない男に寄生された息子が父親を殺そうとする。息子との思い出のホームランボールをベムから渡されるが受け取らなかった。
山田の亡き母親 - 安澤千草
山田を襲うチンピラ少年 - 長部努

第9話

を振り回して暴れる農民 - 井川哲也
住んでいる村で住民に差別されており、名前のない男に寄生され、怒りを爆発させる。
夜廻り中の農民 - 渡部遼介西田清史

第10話

長谷川 智樹 - 貴山侑哉
強盗主犯格。
田丸 信二 - 弓削智久
吉村 清 - 兼松若人
強盗仲間 - 荒澤雄太 / 伊藤毅
それぞれ自分の境遇を恨み人生をやり直したいと願っている。現金輸送車を襲撃して大金を強奪するも、警察に追われコンサートホールに逃げ込み、夏目・緒方家一同を含む観客たちを人質に取るが、ベムたちによって倒されてしまった。

スーツアクター

スタッフ(テレビドラマ)

主題歌(テレビドラマ)

オープニング

  • ベム(亀梨和也)・ベラ(杏)・ベロ(鈴木福)「妖怪人間ベム」
基本的には1番の歌詞だが、第4話・第5話では2番、第7話・第8話では3番の歌詞となっている。

エンディング

サブタイトル(テレビドラマ)

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率
Episode 1 2011年10月22日 悪を倒し闇に隠れ生きる妖怪が今甦る! はやく人間になりたい 狩山俊輔 18.9%
Episode 2 2011年10月29日 涙の秘密…人間になれない連続通り魔 17.1%
Episode 3 2011年11月05日 絶対死なせない! 人間を守る妖怪の正体 佐久間紀佳 15.8%
Episode 4 2011年11月12日 オイラが守る…放火魔にベロ涙の変身! 16.7%
Episode 5 2011年11月19日 ベムベラベロ誕生の秘密…さよなら妖怪 狩山俊輔 16.2%
Episode 6 2011年11月26日 臆病者に恋したベラ 爆破事件の犯人は彼 浅見真史 14.3%
Episode 7 2011年12月03日 産みの親についに再会…もうすぐ人間に 狩山俊輔 14.9%
Episode 8 2011年12月10日 善良刑事の復讐…! もう一人の妖怪の罠 浅見真史 13.9%
Episode 9 2011年12月17日 人間になるか? 妖怪のままか? 最終決断 狩山俊輔 13.2%
Episode Final 2011年12月24日 さよならベム・ベラベロ…人間になれるのか!? 最後の大決闘!! 14.5%
平均視聴率 15.6%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

備考(テレビドラマ)

パロディ

「疑い人間ベム」
テレビ朝日系列の「シルシルミシルさんデー」でアニメ版のキャラクターが人気店を疑う仕組み。2011年12月4日に放送されて以降、シリーズ化している。
出演は、ベム役にダンテ・カーヴァー、ベラ役に大久保佳代子オアシズ)、ベロ役に山崎友貴を起用。2011年12月4日には生協の組合員になれない様子などを放送。なお、このときの合言葉は「早く組合員になりたい!」であった。
「後悔人間ベム」
ダウンタウンのごっつええ感じ - 松本人志YOU今田耕二が妖怪人間達に扮しトリオ漫才をするコントがあった。
21世紀エジソン
OPは本作アバンタイトルのパロディ。
めちゃ×2イケてるッ!
2011年12月10日に「後悔人間ヘムスペシャル」を放送。

CD

2011年11月23日(水)に『妖怪人間ベム オリジナル・サウンドトラック』が発売された。

  • 価格:2,500円

収録曲

  1. オープニング
  2. 気づき1(祈り)
  3. 妖怪人間ベム2011組曲(プロローグ〜希望〜ここはどこ?〜異形の愛)
  4. 気づき2(幻)
  5. 希望1(悦びの日まで)
  6. 希望3(小さな手)
  7. たくらみ
  8. 逃げる
  9. 日常1(いたずら)
  10. 恐怖strings
  11. ベノムソング
  12. 異形の愛2(夢)
  13. 異形の愛4(胸騒ぎ)
  14. 異形の愛3(あの頃)
  15. 悲しみ1(失望)
  16. 悲しみ2(悪の影)
  17. 悲しみ3(孤独)
  18. 追う
  19. 日常2(のらり)
  20. 日常3(くらり)
  21. 不穏組曲
  22. 妖怪セッション(現れ消えて、そしてまた)
  23. なりたいのうた
  24. 何か
  25. 異形の愛1(いつかきっと)
  26. 希望2(嬉しさ)
  27. 妖怪人間ベムのテーマ(inst)
日本テレビ 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
ドン★キホーテ
(2011.7.9 - 2011.9.24)
妖怪人間ベム
(2011.10.22 - 2011.12.24)
理想の息子
(2012.1.14 - 2012.3.17)

出典

  1. ^ 串間努『少年ブーム 昭和レトロの流行もの』晶文社、2003年、p.98
  2. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、p.29
  3. ^ a b c d e f g h i j 取材・文:岩崎真美子「(新)平成ソフトビジネスの仕掛け人たち 不滅のニッポン・エンターテインメント 妖怪人間ベム」『DIME』1996年4月4日号、pp.65-68
  4. ^ マグザムから発売された全9巻のビデオでは第4話が「権利元の意向で収録しておりません」としている(『コミック☆フィギュア王』ワールドフォトプレス、1999年、p.266。マグザムの広告ページ)。
  5. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、p.32
  6. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、p.33
  7. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、pp.32,42
  8. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、pp.12-13,27-28,32,42。
  9. ^ 妖怪人間ベムは韓国製 森川さん秘話公表へ asahi.com MY TOWN 埼玉 2001年8月6日 ※リンク切れ
  10. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、pp.20
  11. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、p.27
  12. ^ 「妖怪人間ベム」ドラマ化記念!!原作アニメ傑作選(1)|番組表|日テレ・ホームページ
  13. ^ 亀梨「妖怪人間ベム」、10月22日から : テレビ&ラジオニュース : テレビ&ラジオ : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
  14. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、pp.101-109
  15. ^ 『妖怪人間ベム大全』不知火プロ編、双葉社、2007年、pp.110-111
  16. ^ 無論5本指である
  17. ^ 2012年2月8日、ザテレビジョン ドラマアカデミー賞:結果発表 webザテレビジョン角川マガジンズ、2012年3月15日参照。

関連項目

外部リンク