地上最大のショウ
地上最大のショウ | |
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The Greatest Show on Earth | |
監督 | セシル・B・デミル |
脚本 |
フレドリック・M・フランク セオドア・セント・ジョン |
製作 | セシル・B・デミル |
出演者 |
ベティ・ハットン コーネル・ワイルド チャールトン・ヘストン |
音楽 | ヴィクター・ヤング |
撮影 | ジョージ・バーンズ |
編集 | アン・ボーチェンス |
配給 | パラマウント映画 |
公開 |
1952年1月10日 1953年4月25日 |
上映時間 | 152分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $4,000,000 |
『地上最大のショウ』(ちじょうさいだいのショウ、The Greatest Show on Earth)は、1952年のアメリカ映画。
題名は、リングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスの謳い文句で、もとはこのサーカスの前身の一つを作ったP・T・バーナムが宣伝文句として使い始めた。
映画の舞台はサーカス。そしてその中央リングで競いあう3人の男女が主人公である。空中ブランコ乗りのホリーと、ザ・グレート・セバスチャン、そしてショウの公演監督でもあるサーカス経営者のブラッド・ブレイデンである。彼らは恋のさや当てをする「三角関係」でもある。
3人の繰り広げるラブストーリーと並行し、ドキュメンタリータッチと言えるほど迫真のアクロバット演技のシーンが交錯する。映画の終盤で、公演ツアーの移動をするサーカス団を載せた列車に予期せぬ事態が起きる。スピード感あふれる列車の走行シーンがドラマチックに加わる。
デザイナーのイーディス・ヘッドらの手がけた豪華な衣装でのサーカスシーンはきらびやかで、豪華絢爛主義といわれたデミル監督の意向が反映されている。ストーリーに欠かせない脇役には、ドロシー・ラムーア、グロリア・グレアムが演じる芸人フィリスとエンジェル、決してメーキャップを落とさない道化師バタンズにはジェームス・スチュワート。また、ボブ・ホープとビング・クロスビーがサーカスの観客として特別出演している。
1952年のアカデミー作品賞と脚本賞を受賞しているが、この年には他に『真昼の決闘』、『静かなる男』など玄人受けする名作映画がひしめいていた為、票が割れた結果、この作品に賞が転がりこんだとする見方がされることがある。当時のマスコミも「受賞理由=不明」などと結果を皮肉っている。
とはいえ、テレビ番組などには決して真似のできないスケールの大きさ、老若男女を問わず楽しめる間口の広さなどは、テレビジョンの脅威が囁かれた当時のハリウッドが誇りうるに十二分なものであった。興行面においても、全米および日本でも年間興行成績第1位を記録するなど、文句なしの成功を収めている。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
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PD版DVD | TBS | テレビ東京 | ||
ブラッド・ブレイデン | チャールトン・ヘストン | 相沢正輝 | 納谷悟朗 | |
ホリー | ベティ・ハットン | 呉林卓美 | 小原乃梨子 | |
道化師バトンズ | ジェームズ・ステュアート | 勝沼紀義 | 木下秀雄 | 家弓家正 |
名人セバスチャン | コーネル・ワイルド | 高橋伸也 | 青野武 | 広川太一郎 |
エンジェル | グロリア・グレアム | 中神亜紀 | 鈴木弘子 | 増山江威子 |
フィリス | ドロシー・ラムーア | 小林美穂 |
受賞
映画賞 | 部門 | 候補者 | 結果 |
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アカデミー賞 | 作品賞 | 受賞 | |
監督賞 | セシル・B・デミル | ノミネート | |
原案賞 | フレデリック・M・フランク セオドア・セント・ジョン |
受賞 | |
衣裳デザイン賞(カラー) | イーディス・ヘッド ドロシー・ジーキンス マイルス・ホワイト |
ノミネート | |
編集賞 | アン・ボーチェンス | ||
ゴールデングローブ賞[1] | 作品賞 (ドラマ部門) | 受賞 | |
監督賞 | セシル・B・デミル | ||
撮影賞 | ジョージ・バーンズ J・ペヴァレル・マーレイ |
出典
- ^ “The 10th Annual Golden Globe Awards (1953)”. HFPA. 2011年4月2日閲覧。