中目黒駅

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中目黒駅
山手通りから(2010年3月20日)
なかめぐろ
Naka-meguro
所在地 東京都目黒区上目黒三丁目4-1
北緯35度38分39.5秒 東経139度41分57秒 / 北緯35.644306度 東経139.69917度 / 35.644306; 139.69917座標: 北緯35度38分39.5秒 東経139度41分57秒 / 北緯35.644306度 東経139.69917度 / 35.644306; 139.69917
所属事業者 東京急行電鉄(東急)
東京地下鉄(東京メトロ)
電報略号 ナメ(東京メトロ)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
(東急)187,998人/日
(東京メトロ)215,568*人/日
-2014年(東急)-
-2014年(東京メトロ)-
開業年月日 1927年昭和2年)8月28日
乗入路線 2 路線
所属路線 TY 東急東横線
駅番号  TY 03 
キロ程 2.2 km(渋谷起点)
TY02 代官山 (0.7 km)
(1.0 km) 祐天寺 TY04
所属路線 H 東京メトロ日比谷線
駅番号 H 01
キロ程 20.3 km(北千住起点)
(1.0km) 恵比寿 H 02►
備考 共同使用駅(東急の管轄駅)
* 直通連絡人員含む。
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中目黒駅
配線図


1・4番線 代官山駅
2・3番線 恵比寿駅

4 3 2 1


tSTRg tSTRf
tSTRe tSTRe
STRc2 STR3 STR2 STRc3
STR+1
STR+4
STR tSTRe tSTRe STR
STR+BSl STR+BSr STR+BSl STR+BSr
STR+BSl STR+BSr STR+BSl STR+BSr
STR+BSl STR+BSr STR+BSl STR+BSr
STR ABZlf ABZgl+r ABZlg
ABZrg ABZrf STR STR2 STRc3
STR STR ABZlf
STR+4
STR KRWgl+l KRWgr+r STR STR
STR STR STR STR STR
STR STR STR STR STR
STR ENDEe ENDEe ENDEe STR
STR2 STRc3 STRc2 STR3
STRc1 STR+4 STRc2 STR3+1 STRc4
STR STR+1 STRc4
STRg STRf

祐天寺駅

改札(2010年3月20日)
改札(2010年3月20日)
ホーム(2010年3月20日)
ホーム(2010年3月20日)

中目黒駅(なかめぐろえき)は、東京都目黒区上目黒三丁目にある、東京急行電鉄(東急)・東京地下鉄(東京メトロ)のである。

概要

東急の東横線と、東京メトロの日比谷線が乗り入れている。両社が構内を共用する共同使用駅であり、東急が駅を管轄している。東横線の旅客営業列車がすべて停車し、日比谷線の終着駅でもある。2013年3月15日までは両線で相互直通運転が実施されていた。

駅番号が付与されており、東急はTY03、東京メトロはH 01である。

東京急行電鉄の駅長所在駅であり、「中目黒駅管内」として、代官山駅 - 学芸大学駅間を管理している[1]。なお、東京メトロの駅としては、霞ヶ関駅務管区六本木地域の被管理駅である[2]

歴史

  • 1927年昭和2年)8月28日 - 開業。当初より相対式2面2線の高架駅[3][4]
  • 1963年(昭和38年)2月19日 - 日比谷線乗り入れに伴う中目黒駅改良工事に着工[4]
  • 1964年(昭和39年)
    • 7月21日 - 中目黒駅改良工事竣工。これによりホームは2面2線から2面4線に拡張され、横浜寄りに日比谷線の引き上げ線3線も完成する。[4]
    • 7月22日 - 帝都高速度交通営団(営団地下鉄)日比谷線が当駅まで乗り入れる[4]
      • 同年3月25日に日比谷線霞ケ関 - 恵比寿間が開通した時点では東銀座 - 霞ケ関間が未開通であり、また使用する車両は千住検車区から搬入できないため、当駅まで開通する前に軌道を仮設して車両を地下に搬入したことがある。
    • 8月29日 - 日比谷線東銀座 - 霞ケ関間開通により全線開通。同時に東横線日吉まで相互直通運転を開始[3]。東横線の急行停車駅に追加される。
  • 1988年(昭和63年)8月9日 - 営団地下鉄日比谷線の直通区間が東横線の日吉から菊名まで延長される。
  • 2000年平成12年)3月8日 - 当駅から約100mの営団地下鉄日比谷線にある急カーブ・急曲線の地点で、列車脱線事故列車衝突事故発生。死者5名、負傷者64名。詳細は営団日比谷線中目黒駅構内列車脱線衝突事故を参照。
  • 2001年(平成13年)3月28日 - 東横線で特急運転開始(当初は通過)。
  • 2003年(平成15年)3月19日 - 東横線の特急停車駅に追加される。同時に通勤特急が新設され停車駅となる。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化。日比谷線の駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承。
  • 2012年(平成24年)12月23日 - 祐天寺側の改札口を使用開始。
  • 2013年(平成25年)
    • 3月15日 - この日をもって、当駅を経由した日比谷線と東横線の直通運転を終了。
    • 3月16日 - この日より、副都心線と東横線・みなとみらい線の直通運転を開始。
    • 12月23日 - この日より、1番線で東横線(渋谷駅を除く)では初めてとなるホームドアの運用開始。
  • 2014年(平成26年)3月28日 - この日より4番線でホームドアの運用開始。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する高架駅である。外側1・4番線を東横線が、内側2・3番線を日比谷線が使用している。駅管理は東急が行っていて、日比谷線側の駅名標の装置の外装も東急の仕様になっているが、表示内容は東京メトロのものである。

改札口山手通りに面した高架下に1か所、祐天寺よりに1箇所の計2箇所ある[5]。開業当初より改札口は長らく山手通りに面した一箇所であったが、中目黒駅改良工事の一環として2012年12月23日に祐天寺駅側に改札口が追加設置された。改札口が2つになったことにより、従来の改札口を「正面出口」、祐天寺駅側の出口を「南出口」と呼ぶことになった。

トイレは1階の改札内コンコース部に設置されている[5]多機能トイレは以前設置されていなかったが、後年に追加された。

のりば

番線 会社 路線 方向 行先
1 TY 東横線 下り 自由が丘菊名横浜みなとみらい線 みなとみらい線 元町・中華街方面
2 H 日比谷線 - (降車専用)
3 六本木銀座北千住方面
4 TY 東横線 上り 渋谷F 副都心線 池袋和光市SI 西武線 所沢TJ 東武東上線 川越市方面
  • 祐天寺方に日比谷線折り返し列車用の引き上げ線が3本ある。日比谷線の列車は2番線で乗客を降ろした後にこの引き上げ線で折り返し、改めて北千住方面行として3番線に入線する。
  • 3番線側の入線・発車時の自動放送および発車標は東京メトロ仕様のものになっており、発車合図も東京メトロ仕様のブザー(通称・営団ブザー)が使用されている。なお、改札前にある3番線の発車標は装置の外装は東急仕様のものになっているが表示内容は東京メトロ仕様のものである。
  • 東横線祐天寺方面から進入する列車を分ける分岐器は、長らく3番線側が直線、4番線側が左分岐の構造であった。本数としてはるかに多い渋谷方面行列車が減速を強いられていた上、通過の際の揺れもあった。その後分岐器が改良され、減速するのは日比谷線直通列車の方になった。
  • 2番線は、かつて日比谷線六本木方面から来る、東横線自由が丘・菊名方面行きの列車が発着していた。しかしながら2013年3月15日をもって日比谷線と東横線の営業列車の直通運転を終了し、それ以降は2番線と3番線が、それぞれ日比谷線列車の降車ホームと乗車ホームとなっている。また、東横線と日比谷線の渡り線は03系鷺沼工場検査入場する際に使用される。
  • 2013年3月16日、東横線と副都心線の直通運転の開始により副都心線を介して直通運転する東武東上線系統の列車(9000系・9050系50070系)と日比谷線に直通運転する東武本線系統(伊勢崎線日光線)の列車(20000系・20050系・20070系)が並ぶ光景が見られるようになった。自社の駅では接続しない東武本線系統の列車と東上線系統の列車が相互乗り入れ先で連絡する駅は当駅の他に永田町駅と渋谷駅があるが、同一ホームに並ぶのは当駅が唯一である。

駅改良工事

東横線ホームの10両化延長工事が行われた。(2013年5月6日)

2013年(平成25年)3月16日から開始された東横線と副都心線との相互直通運転開始に向け、以下の改良工事が実施された[6]

  • 10両編成の列車を停車可能にするために、ホーム延長・拡幅工事、ならびに高架橋耐震補強工事が実施された。
  • エスカレーターが新設される(渋谷方面ホームは2012年9月12日より使用開始)。
  • 駅コンコース内の祐天寺駅寄りに改札口が設置される(2012年12月23日より使用開始)。
    • なお、地元住民の間では、現行の改札口と向かい側(山手通りの横断歩道を渡った代官山駅寄り)にも改札口を設置するよう要望しているが、これに対し東急では『新たな改札口の設置には用地買収を伴う大工事が必要となるため現時点では難しい』と主張している。
  • 駅改良工事に伴い、2011年1月に東横線下りホームのエレベーター付近へトイレが移設された。

当駅より東京メトロ線内への運賃の取り扱い

2013年3月16日以降、当駅よりPASMO・Suica等各種IC乗車券を利用して東急東横線に乗車し、渋谷駅で改札を通らず半蔵門線・副都心線経由で東京メトロ各駅へ乗り継いだ際は、当駅より日比谷線を経由し全線東京メトロを利用した運賃が引き落とされる。

例えば当駅よりIC乗車券で東横線・副都心線直通列車に乗車し東京メトロ池袋駅へ向かう場合、本来は東急東横線中目黒駅→渋谷駅の124円(切符運賃130円)と東京メトロ副都心線渋谷駅→池袋駅の195円(切符運賃200円)を合わせた319円(切符運賃330円)が引き落とされるべきところだが、実際は当駅から東京メトロ線のみを利用したとみなされ、237円が引き落とされる。これは、IC乗車券では乗車経路に関係なく最安運賃を計算するシステムであるために発生する現象である。

なお、乗車券を券売機で購入する場合や定期券を利用する場合は、購入した通りの経路で乗車する必要がある。

利用状況

  • 東京急行電鉄 - 2014年度の一日平均乗降人員187,998人である[7]
    • 同社の駅の中では渋谷駅、横浜駅、目黒駅、武蔵小杉駅、溝の口駅、日吉駅に次ぐ第7位(東横線内では第5位)。
  • 東京メトロ - 2014年度の一日平均乗降人員215,568人である[8]

近年の1日平均乗降人員推移は下表のとおりである[9]

年度 東京急行電鉄 東横線
日比谷線
直通人員
東京メトロ
1日平均
乗降人員
増加率 1日平均
乗降人員
増加率
2003年(平成15年) 164,704 3.4% 111,119 161,104 2.3%
2004年(平成16年) 165,983 0.8% 113,657 159,995 -0.7%
2005年(平成17年) 168,287 1.4% 115,257 162,301 1.4%
2006年(平成18年) 172,644 2.6% 118,714 169,129 4.2%
2007年(平成19年) 185,998 7.7% 128,251 190,475 12.6%
2008年(平成20年) 189,575 1.9% 130,884 191,566 0.6%
2009年(平成21年) 190,035 0.2% 130,200 190,826 -0.4%
2010年(平成22年) 186,439 -1.9% 126,733 185,535 -2.8%
2011年(平成23年) 182,860 -1.9% 123,785 180,954 -2.4%
2012年(平成24年) 190,774 4.2% 128,303 188,879 4.4%
2013年(平成25年) 185,929 -2.5% 130,883 209,158 10.7%
2014年(平成26年) 187,998 1.1% 215,568 3.1%

近年の1日平均乗車人員推移は下表のとおりである。

年度 東京急行電鉄 東京メトロ 出典
1992年 85,759 84,732 [10]
1993年 84,296 84,329 [11]
1994年 84,726 84,096 [12]
1995年 85,008 83,514 [13]
1996年 83,786 82,718 [14]
1997年 81,707 81,973 [15]
1998年 80,036 82,970 [16]
1999年 78,557 81,287 [17]
2000年 79,323 79,844 [18]
2001年 79,872 78,984 [19]
2002年 80,153 78,975 [20]
2003年 83,451 81,404 [21]
2004年 84,600 81,060 [22]
2005年 85,568 83,178 [23]
2006年 87,770 86,414 [24]
2007年 92,615 96,626 [25]
2008年 94,578 97,504 [26]
2009年 94,778 96,816 [27]
2010年 92,967 94,386 [28]
2011年 91,120 92,049 [29]
2012年 94,756 95,729 [30]
2013年 92,978 103,926 [31]

駅周辺

駒沢通り(手前)、山手通り、中目黒駅(遠方)(2005年5月)

駅周辺は目黒区中央部の繁華街。駅から線路沿いに目黒銀座商店街が伸びていて、2003年1月6日には駅近隣へ目黒区総合庁舎(目黒区役所・目黒区社会保険事務所)が中央町から移転したため、目黒区の中心駅として機能している。高架下は2008年から耐震補強工事中である。それ以前は飲食店ゲームセンターなどが入居していた。

バス路線

東急バス中目黒駅」停留所

  • 1番乗り場
  • 2番乗り場
    • <黒09> 【循環】野沢龍雲寺行
  • 3番乗り場
    • <渋41> 大崎駅大井町駅(大鳥神社前経由)・清水(同、出・入庫系統)行
    • <黒09> 目黒駅前行(大鳥神社前経由)

駅名の由来

駅設置当時の所在地は荏原郡目黒村大字上目黒字諏訪山であり、目黒区となってからも上目黒三丁目であるが、駅名は開業当時より「中目黒」となっている。これは開業当時に駅南東側の山手通りと駒沢通りの交差点に玉川電気鉄道の中目黒終点があり、その連絡駅として位置付けられたためである。

隣の駅

東京急行電鉄
TY 東横線
特急・通勤特急
渋谷駅 (TY01) - 中目黒駅 (TY03) - 自由が丘駅 (TY07)
急行
渋谷駅 (TY01) - 中目黒駅 (TY03) - 学芸大学駅 (TY05)
各駅停車
代官山駅 (TY02) - 中目黒駅 (TY03) - 祐天寺駅 (TY04)
東京地下鉄
H 日比谷線
中目黒駅 (H 01) - 恵比寿駅 (H 02)

脚注

出典

  1. ^ 鉄道ピクトリアル2015年12月臨時増刊号 【特集】東京急行電鉄
  2. ^ 東京メトロハンドブック
  3. ^ a b 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日、42-43頁。ISBN 9784533071669 
  4. ^ a b c d 50年史、pp.996-998。
  5. ^ a b 中目黒駅 立体図・平面図 - 東京急行電鉄
  6. ^ 中目黒駅改良工事 - 東京急行電鉄
  7. ^ 各駅の1日の平均乗降人員 - 東京急行電鉄
  8. ^ 各駅の乗降人員ランキング - 東京地下鉄
  9. ^ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  10. ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
  11. ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
  12. ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
  13. ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
  14. ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
  15. ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
  16. ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
  17. ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
  18. ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
  19. ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
  20. ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
  21. ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
  22. ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
  23. ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
  24. ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
  25. ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
  26. ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
  27. ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
  28. ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
  29. ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
  30. ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
  31. ^ 東京都統計年鑑(平成25年)

参考文献

  • 『東京急行電鉄50年史』東京急行電鉄株式会社、1973年4月18日。 

関連項目

外部リンク