世界は二人のために

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Anaka Satamiya (会話 | 投稿記録) による 2022年9月17日 (土) 00:49個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (セクションリンク修正)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

世界は二人のために
佐良直美シングル
B面 愛は哀しく
リリース
規格 シングルレコード
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル 日本ビクター
作詞・作曲 山上路夫(作詞)
いずみたく(作曲・編曲)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン[1]
  • 1968年度年間41位(オリコン)
  • 佐良直美 シングル 年表
    世界は二人のために
    (1967年)
    私の好きなもの
    (1967年)
    テンプレートを表示

    世界は二人のために」(せかいはふたりのために)は、1967年5月15日に発売された佐良直美のデビューシングル

    解説

    • 明治製菓(現:明治)「アルファチョコレート」のCMソングの後半に歌詞を足して[2]リリースされた、佐良直美の歌手デビュー・シングル盤。
    • 本楽曲がヒットした結果、1967年第9回日本レコード大賞で新人賞を受賞した。また、同年大晦日の『第18回NHK紅白歌合戦』に初出場。デビューした年に出場歌手として選出される快挙となった。以降、1979年第30回まで歌手として13回連続出場、司会も5回務めるなど、1970年代の紅白を支えた。紅白で、他には1973年第24回でも歌唱されており、合計で3回歌唱されている。
    • 発売翌年にもわたってセールスを伸ばし、1968年のシングル年間ヒットチャートオリコン)では第41位にランクインするなど、累計120万枚の売り上げとなった[3]。尚、オリコンがシングル週間ヒットチャートを公式発表し始めたのは同年1月からで、前年1967年の公式年間ヒットチャートは存在しない。累計枚数や、翌年の余勢からも、かなりの上位ヒットであったと推定される。
    • 1968年春に開催された第40回選抜高等学校野球大会では、選手入場行進曲に選ばれた。
    • 作曲者のいずみたく中村八大が手がけた音楽を特集したNHK-BS2特別番組『BSエンターテインメント 昭和歌謡黄金時代 〜中村八大といずみたく〜[4]』(2006年11月24日放送)に佐良がVTR出演した際、「当初は、こんな童謡みたいな曲が売れるわけがない、と思った」とコメントを寄せた。
    • 発売当時自由民主党幹事長であった福田赳夫は「若い人は『世界のために二人はあるの』という気概を見せてほしい」と皮肉っている[5]
    • 「二人のため、世界はあるの」と歌われる本楽曲は、結婚披露宴の余興定番曲と紹介されることがあり、消しゴム版画家コラムニストナンシー関が著書『何をかいわんや』内「歌は世につれ④結婚式ソングの考察」(世界文化社刊)で取り上げている。

    競作・カバー

    収録曲

    1. 世界は二人のために
      作詞:山上路夫
    2. 愛は哀しく
      作詞:岩谷時子

    楽曲の収録作品

    脚注

    1. ^ オリコンが初めて週間ヒットチャートの発表をした1968年1月4日付の順位である。なお、本楽曲がヒットしていた1967年の週間ヒットチャートは、オリコンによる集計が開始されていないため、存在しない。
    2. ^ 当時の石坂浩二小川知子が出演するCM版では、男性コーラスによる歌唱で、歌詞の「あなた」の部分が「君」になっている。後半はスキャット。
    3. ^ 佐良直美さんインタビュー
    4. ^ BSエンターテインメント 昭和歌謡黄金時代 中村八大といずみたく(NHKアーカイブス)
    5. ^ 『若きサムライのために』所収の三島由紀夫との対談にて
    6. ^ ton. (2021年3月31日). “エヴァンゲリオンでマリが歌っていた曲は何?シン・エヴァ・Q・破まで一挙に紹介”. 無料歌詞検索サイトUtaTen. IBGメディア. 2021年7月13日閲覧。

    関連項目