EVE burst error
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ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 |
PC-9801VX/UX以降[2] EVE同梱版:Windows 98/Me/2000Pro/XP |
開発元 | シーズウェア |
発売元 |
シーズウェア EVE同梱版:ホビボックス |
キャラクターデザイン |
田島直(原画含む) 松本慶、薄克久(サブキャラクターデザイン) |
シナリオ | 剣乃ゆきひろ(ゲームデザイン含む) |
音楽 |
梅本竜 高見龍(サブ) |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 |
1995年11月22日 EVE同梱版:2003年11月28日 |
レイティング |
EOCS:18才未満お断り EVE同梱版:メディ倫:成人指定 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | EVE同梱版:6 |
メディア |
3.5インチFD7枚 EVE同梱版:専用DVD-ROM1枚 |
ディスクレス起動 | 不可 |
アクチベーション | 不要 |
画面サイズ | 640×392(原画部分は512×288) |
BGMフォーマット | FM音源(YM2203) |
キャラクターボイス | なし |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(コントロールキー) |
オートモード | なし |
備考 |
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『EVE burst error』(イヴ・バーストエラー、イブ バーストエラー[注釈 1])は、シーズウェアが製作したパソコンゲームを原作とする同名および別名の移植作やリメイクなどを含めた美少女ゲーム/アドベンチャーゲーム。後のEVEシリーズの第1作目でもある。
歴史
1995年にPC-9801VX/UX以降の機種をプラットフォームとしてリリースされた18禁のパソコンゲームが初出(原作)で、美少女ゲーム史に大きな足跡を残した[3]剣乃ゆきひろ(当時)の代表作の1つ[4]。
以降はオリジナル以外のスタッフも多数参加し開発と存続を引き継ぎ、約2年後にアダルトシーンを変更するなどして移植した同名のセガサターン向けコンシューマーゲーム版『EVE burst error』、そのSS版を逆移植したR指定かつWindows 95以降OS向けの新たな同名パソコン版『EVE burst error』、SS/Win95版をベースとしキャラクターデザインや原画を一新したPlayStation 2向けの新たなコンシューマー版『EVE burst error PLUS[注釈 2]』、その『PLUS』に18禁のアダルトシーンを追加したWindows 98以降OS向けの3度目のパソコン版『EVE[注釈 3]』、Win95版のダウンロード版などをそれぞれリリースし、合計35万本超の累計販売本数を達成した[5]。
続篇のEVEシリーズとしてではなく当1作目における最新作は、『PLUS』とも異なるキャラデザ&原画の一新のみならず、原作のシナリオ(ストーリー・設定・トリックなど多数)までも改変されたPlayStation Portable向けの3度目のコンシューマー版『burst error EVE the 1st.[注釈 4]』。
ゲーム自体は「コマンド総当り方式」で進められ、フラグを立てるには用意されている選択肢を手当たり次第に選択しなければならないが、シーズウェアの過去作『DESIRE』を初出とするマルチサイトシステムと名付けられた2人の主人公の選択機能を継承しており、片方の主人公だけでプレイしていても必ずどこかで行き詰るようになっている。言うなればプレイヤーが積極的に進めている主人公側のストーリーでたまたま死体を発見してしまったためトラブルは御免だとその場を立ち去った後は、もう1人の主人公のストーリーを進めていないと殺人事件として発覚しないため、新しいコマンドが追加されない(次の展開が起こらない)というようなもので、2人の主人公を切り替えながらゲームを進めていく。ただし『1st』だけは「ビジュアルノベル方式」が採用されたため読み進めるだけのゲームになっている。
なお、当記事で『1st』以外のゲーム劇中テキスト(台詞)から引用している記述には、出典にもなり得るため〔ママ〕で二点リーダー(‥)を用いている。
EVE burst error
当記事では混同を避けるために略記では原作とし、2003年発売の『EVE』に同梱された完全移植版についてはEVE同梱版とする。18禁作品。EVEシリーズの中で剣乃が関わった最初で最後のタイトルであり、移植や続篇を経てからは「オリジナルEVE」「オリジン」とも総称され[6]、「シーズウェアのNo.1ヒット作」[3]「シリーズ最高傑作」[7]などと評された。
男主人公で私立探偵・天城小次郎視点の「Kojiroh」と、女主人公で国家エージェント・法条まりな視点の「Marina」のどちらかを選んで始め、それぞれ別のデータでのセーブを繰り返しながら「マルチサイトシステム」で相互干渉するイベントを消化しつつ進めていき、エピローグ直前にて問われることになる連続猟奇殺人事件の犯人名をプレイヤー自身で推理して解答し、その正否で分かれる2つの内のどちらかのエンディングで締め括られる。
最初の移植作となったセガサターン版からは、18禁表現がそのまま再現できない事情もあっていくつかのイベントの変更が常となり、特に直接的性交のアダルトシーンはPLUS18禁版を除いて全てカット、あるいはシナリオと原画そのものを変えて表現され、中でも小次郎編でのシリアとの6日冒頭イベントはほぼ全タイトルで改変されていった。
また、コマンドや会話で散見され、他のキャラを怒らせたり呆れさせたりする「おバカなこと」「突拍子もない選択肢」「猥談」なども特徴[注釈 5]で、特に猥談については18禁ゆえの過激かつストレートな表現や記述が多く、PLUS18禁版ではトレースされなかったことから当作だけのものとなっている。
当作の時点ではサイトチェンジのタイミングガイドやデータログ機能はまだ存在せず、セーブに関してもコンシューマーゲーム版のようないつでも開けるポーズメニュー制ではなく「あまぎ探偵事務所」か「サン・マンション403号室」、あるいは特定の場面までストーリーを進めることでコマンドに「セーブ・ロード」の選択肢が現れるという仕様。
制作期間は4か月。出荷本数は数万本[8]。
- 音楽、書籍
- 『EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集』ソフトバンク、1996年12月25日。ISBN 4-7973-0173-2。
- 『梅本竜RARE TRACKS Vol.4 EVE burst error "THE PERFECT"』EGG MUSIC RECORDS、2009年1月9日発売、品番 EMCA-0009 - FM音源チップ「YM2203」で鳴らしていたゲーム収録版ではなく、多重PCM音源を使用しPSGパートを復元しての豪華な音で新録した2枚組のサウンドトラック。カバーアートはSS/Win95版のサントラとは逆で、Win95版のボックスアートなどで使用された裸体の真弥子のものを転用している。#BGMも参照。
- 『EVE burst error "THE ORIGIN"』非売品 - コミックマーケット75やAC-MALL(EGG MUSIC直販サイト)で上述の『THE PERFECT』を購入した先着1000名のみに配られたもので、『THE PERFECT』とは逆でゲーム収録版そのままのサントラ。ただし、曲名が全く同じになっているため混同されやすい一面がある。
EVE burst error (セガサターン)
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 | セガサターン |
開発元 | シーズウェア(企画・制作) |
発売元 | イマジニア |
ディレクター | 見留明広 |
キャラクターデザイン | 田島直 |
シナリオ | 非公開 |
音楽 | 非公開 |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 | 1997年1月24日(限定版含む)、1998年7月2日(VALUE PACK) |
レイティング | 18歳以上推奨 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | 6 |
メディア | 専用CD-ROM4枚 |
ディスクレス起動 | 不可 |
アクチベーション | 不要 |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(Lボタン) |
オートモード | なし |
備考 |
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当記事では混同を避けるために略記ではSS版とする。18歳以上推奨のコンシューマーゲーム作品。アドヴァタイジングスローガンは「連続猟奇殺人事件の謎。」
原作スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けた移植版。小次郎編DISC、まりな編DISC、テラー編DISC、Making of EVE burst error DISCとマニュアル、キャラクター設定集で構成される。小次郎編、まりな編、テラー編各DISCを入れ替えながらゲームを進める。
「Making of EVE burst error DISC」の内容は、MAKING(製作現場、後日談)、SOUND(俳優、収録風景、MUSIC)、CG GALLERY(未公開映像、ANIME)となっている。これらは本篇をクリアしないと閲覧できない。
出荷本数は約20万[9]ないし30万本[8]で、1作目を題材にしたタイトル中で最大の売り上げを達成した。
原作との主な相違点は以下の通り。
- キャラクターへの声の追加。なお、小次郎編の小次郎およびまりな編のまりなは、プレイヤーが操作するキャラクターへの感情移入を容易にするための配慮で喋らない。
- 梅本および高見ではない別人(非公開)の手によるBGMのアレンジと効果音の変更[8]。
- サイトチェンジが必要なシーンになると効果音とアイコンの点滅で知らせるガイド機能が追加。
- 既読のテキストをある程度遡って読み返せるデータログ機能の追加。
- タイトルバックの表示が本篇初日終了時から起動直後に変更。
- 年代表記を「9x」に統一。
- ワードマーク、ウィンドウ、フォントなどのデザインの一新。
- グロック22カスタマイズやベレッタM1919の描写の変更。大半が後述の新規のアニメパートに置き換えられており、原作では設定だけで終わっていたレーザーサイトの照射や、FPS視点のみだった発砲シーンに俯瞰のカットを追加するなどしている。
- エンディングの編集。先ず順番が変更されており、原作とは逆で裸体のカットが「起きる時間です」の後に、ポートレイト風カットがクロージングクレジットの前になっており、人物の衣装が私服から劇中準拠に変更されている。クレジット演出もキャラの立ち絵を用いた紹介ではなく単なる文字のみで、最初のクレジット者が小次郎ではなくまりなになっている。
加えて、今作はレイティングの関係によるアダルトシーンの改変に端を発するシナリオやビジュアルに手が加えられた最初の作品でもあり、それらは剣乃ではなく別人(非公開)、田島(松本、薄)ではなくスタジオ旗艦などが担当した。
主な内容は以下の通り。
- テキストの改定。プリンセス・ホテルの貼り紙での「順子の話」が「餅茶漬けの飲食」になっているなど大半のコマンド・会話で見られた猥談の修正、後述の氷室とのイベントにあった「父親と幼少期の話」の削除、など。
- ほぼ全てのCGをアニメ絵風に統一。
- 新規や一部の展開(テキスト)を要約したアニメの追加。オープニング[注釈 7]、小次郎とまりなの格闘やガンアクション(上述)、誘拐犯に抵抗する真弥子、クローゼットに隠れるまりな、盗聴器を仕掛ける小次郎、など。
- 一部の原画に対するアニメ合成。シリアとまりなの決闘が顕著で、シリアに銃を向ける鈴木が新規カットになっている。
- 一部の原画の変更(アダルト以外)。エール外国人学校制服の配色の変更、真弥子の誘拐犯2名、銃撃戦後に駆けつけた警察官2名、など。
- 一部の原画の変更(パロディ系)。モブキャラクターに多く、エール外国人学校食堂ではほぼ同時期のセガサターン作品つながりからか、『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー、綾波レイ、洞木ヒカリ、碇ゲンドウ、加持リョウジ、葛城ミサト、赤木リツコに、トリスタン号パーティ会場では『あしたのジョー』の丹下段平や、同社の過去作『エイミーと呼ばないでっ』の篠原栄美(しのはらエミ)、などになっている。
- ヌード描写に対する修正(加筆)。尋問されるシリアでの手ブラ、洗面所の真弥子とまりなでのバスタオル、など。
- イベントそのものの変更。事務所でのシリアと小次郎が顕著で、プリンの情報を喋らせるための手段としての性交渉だったが弁明が通らず誤解される展開だったのが、手段が「くすぐりの刑」となり暴れる内に倒れこんできたシリアの胸で圧迫されていただけの「正真正銘の誤解」になっている。同時に、この一件の氷室への説明が、原作での「言い訳はしないがな、でも見境が無い訳じゃないぞ。(略)いい女にしか、俺はときめかない。」から「はっきり言って俺は無実だぞ。(略)でも‥‥氷室とだったらいいかな。」になっている[注釈 8]。
- 直接的性交のアダルトシーンの改変。該当する原画は全てカットされ、行為を明言していたとしてもキス、あるいは「あんなこと」と述べる程度になっているが[注釈 9]、当作から追加された新規カットなどオリジナル要素もあり、402号室での弥生と小次郎に天井視点から全身を捉えた画が挟まれている、浴室での氷室と小次郎に「目隠し」が加筆され髪を下ろした氷室の画で背中を流す展開になっている[注釈 10]、茜への拷問手段が両腕を吊るされての殴打に変更されている、などの差異がある。
- 限定、特典、廉価版
- 『EVE burst error Premium Pack』 - 初回限定版。
- 『EVE burst error & EVE The Lost One VALUE PACK』
- 書籍、グッズ
- 『EVE burst error オフィシャルガイド』アスキー、1997年3月7日発売、ISBN 4-89366-677-0
- 『EVE burst error SPECIAL TRADING CARD』トレーディングカード、イマジニア - 全99種類、1パック12枚入り、1BOX15パック入り。
EVE burst error (for Windows 95)
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 |
Windows 95/98/Me/XP[注釈 11] Windows 98/Me/XP(DVD-ROM版) Windows 2000/XP[注釈 11](ダウンロード版) |
発売元 |
シーズウェア JAST USA[10] DMM.com(ダウンロード版) |
プロデューサー | 野口征恒(ピクチャーアーティスト含む) |
キャラクターデザイン | 田島直 |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 |
1997年5月30日(限定版含む)、2000年5月26日(Millenium BOX) 1999年7月16日(DVD-ROM版) 2010年6月18日(ダウンロード版) 不明 |
レイティング |
R指定 ESRB:M(17歳以上)[11] |
コンテンツアイコン | Mature Sexual Themes |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | 6 |
セーブファイル容量 | 32MB以上 |
メディア | 専用CD-ROM3枚、専用DVD-ROM1枚、ダウンロード販売 |
ディスクレス起動 | 不可(ダウンロード版は除く) |
アクチベーション | 不要 |
画面サイズ | 640×480 32000色以上(原画部分は600×360) |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | なし |
音楽モード | なし |
回想モード | なし |
メッセージスキップ | あり[注釈 12](タブキー) |
オートモード | なし |
備考 |
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当記事では混同を避けるために略記ではWin95版とする。R指定のパソコンゲーム作品。アドヴァタイジングスローガンは「AVG史上に残るこの名作を 今、最高のクオリティで。」
SS版スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けた逆移植作にあたり、サイトチェンジに際し各DISKを交換しなければならない欠点があったが、今作ではプレイ状況に応じたCDの入れ替えのみになった。
原作/SS版との主な相違点は以下の通り。
- タイトルバックやウィンドウなどのデザインの一新。
- オープニングテーマがアレンジ曲に変更。また、本篇中のBGM自体をFMシンセサイザーかGM・コンパチブルから選べるようになったため、準アレンジ的な2パターンが存在するようになった。
- 特定のイベント中にセーブしたデータをロードすると必ず開始時点から始まるため、コマンドの総当り(テキストの進行)もリセットされてしまう。
- エンディングの再編集。日記からクロージングクレジットの間にあった裸体のズームアウトのカットが削除され、タイトル画面の流用でスタッフを、次にキャラの立ち絵を用いた原作準拠の演出で小次郎からキャストを紹介し、SS版準拠のポートレイト風カットで締め括られる。
- クリア特典のCG・音楽・回想モードの不採用。
出荷本数は累計9475本[12]。
- 限定、特典、廉価版、移植
- 『EVE burst error 初回限定15,000本“プレミアム・マウスパッド付”バージョン!』 - 初回限定版。ボックスアート(以下BA)は裸体の真弥子が描かれたデザイン。
- 『EVE burst error Millenium BOX 2000』 - 新たな限定版。下記のDVD-ROM版より後発だがソフト本品はCD-ROM版となっている。
- 『EVE burst error DVD-ROM版』 - 指定OSからWin95が除外されている。なお、後年のPLUS18禁版における商品タイトルと似ているため混同されやすい一面がある。BAは原典とほぼ同じ。
- 『EVE burst error』 - ダウンロード版。DMM.comのウェブサイトでは18禁ゲームとして扱われているが、内容はR指定そのままである。アイコンはSS版を加工したデザイン。
- 『EVE burst error』 - 北米版。テキストは英語に対訳されているが、音声は日本版そのままとなっている。さらに、プリン/プリシア、茜、シリア、アクア、ディーブ、シルディ、μ-101などが改名されている、猥談系のコマンドや会話がより厳格に修正されている、6日プールでの事後のまりなの解答理由が「あれは諜報に携わる者じゃないとわからない気持ち。」ではなく「It's a woman's sixth sense.(女の第六感)」と対訳されている、などの差異がある。
- 音楽
- 『EVE burst error 小次郎編』キングレコード、1998年4月24日発売、品番 KICA-1210 - オーディオドラマ(ドラマCD)のシリーズ。全4作。
- 『EVE burst error まりな編』同上、 1998年6月26日発売、品番 KICA-1213
- 『EVE burst error エルディア秘録編』同上、1998年10月23日発売、品番 KICA-1218
- 『EVE burst error EXTRA』同上、1999年5月28日発売、品番 KICA-1225
- 『EVE burst error ORIGINAL SOUNDTRACK』同上、1998年11月27日発売、品番 KICA-1219 - 30+書き下ろし3曲のみ収録。カバーアートが原作のボックスアートの流用のため勘違いしやすいが、収録曲はSS/Win95版のものである。
EVE burst error PLUS
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | シーズウェア(制作・著作含む) |
発売元 |
ゲームビレッジ(制作協力含む) ソノコン |
プロデューサー |
上野季規、藤田正人 飯田祥一、渡邊憲博(エグゼクティブP) |
ディレクター | 渡辺豪 |
キャラクターデザイン | 松本剛彦(原画含む) |
シナリオ | 小熊秀男、宮本真吾(シナリオ構成・スクリプト) |
音楽 |
サウンドエイムス 道下桃(サウンドプロデューサー) |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 |
2003年7月24日(限定版含む)、廉価版 2005年3月24日 2004年6月23日 |
レイティング |
CERO:C 15才以上(廉価版から導入) GRB:15歳未満提供禁止(★★) |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 1 |
セーブファイル数 | 10 |
メディア | 専用DVD-ROM1枚 |
ディスクレス起動 | なし |
アクチベーション | 不要 |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(L2/×ボタン) |
オートモード | なし |
備考 |
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当記事では混同を避けるために略記ではPLUSとする。CERO規制のコンシューマーゲーム作品。アドヴァタイジングスローガンは「あの感動がPlayStation 2で再びよみがえる…」
SS/Win95版スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けたSS/Win95版準拠のリメイク。キャラクターデザイン&原画の一新、新規の動画パートの追加、BGMのリミックスなどが施されており、ダビングも新録されただけでなくまりな・真弥子・源三郎役などが変更された。
初としては「C-motion」と名付けられた感情の変化をほぼ完全に視覚化する演出が追加されており、過去作では基本の静止画の表情か別の差分程度でしかなかったが[注釈 13]、アニメーションを用いることでより滑らか且つ細やかにテキスト上の心情や口調と合致する表情に変わったり全身でのリアクションもとるようになった。また、エピローグ直前の犯人解答が排除されたためエンディングは1つになった。
原作/SS/Win95版との他の主な相違点は以下の通り。
- ウィンドウ、フォントなどのデザインの一新。
- 本篇スタート時の主人公選択が不可能で、始まるのが小次郎編からに固定(直後にチェンジは出来るが、初見でまりな編からは始められない)。
- テキストの再改定。冒頭での「ルンペンの溜まり場」を「お子様の遊び場」、「他の人とセックスしたりすると、嫉妬しちゃう」を「浮気でもされようものなら」に修正、本部長の不倫のくだりの「奥さんとは致してない」の削除と「私は俗っぽいのかな‥‥」の追加、シリアと小次郎の会話での著作権にかかわる「俺はベムかよ」を「ヘビかよ」に変更、イベントになると用いられていた心の声的な独白(解説)を廃し要約しての台詞に置き換えている、など。
- 小道具(背景)のノートパソコンの薄型化など、2003年代に合わせた時流などへのアレンジ。
- 衣装などの一新。代表的なもので挙げると小次郎では下衣がスタンドカラーシャツとなった黒系一色で、首にクロスチョーカーというスタイル。愛銃のグロック22カスタマイズの色を緑と黒系とのツートンに変更。まりなではビジネススーツ然だった「ピンクの服装[14]」ではなく、デザインの凝ったオリジナルジャケット&ブラキャミ風の下衣とスリット入りの黒いミニスカートというスタイル。愛銃のベレッタM1919が2丁所持(二丁拳銃)で、さらに当作オリジナルで携帯場所がジャケットの袖口に仕込んだギミック上になっている。エール外国人学校の制服もデザインと共にカラーも青系から茶系に変更されている。
- イベントそのものの再変更。事務所でのシリアと小次郎では敵意は無いが主導権を握るために反撃してきたシリアとの「マウント取り争い」からの誤解表現になり、女子寮での小次郎と恭子では場所が浴室ではなくベッド上で進むため入浴の展開そのものが無く、新規追加の状況を説明する小次郎のテキストからすぐに「恋人とかいるのか?」の話へ繋がる。
- プリンセス・ホテルでの銃撃戦などSS/Win95版にあった動画パートの一部が静止画パートへ省略。
- シナリオ(展開)の追加。過去作では買っただけだった茜への口紅を手渡すイベントを、廃ビルでの介抱時に挿入している。
- エンディングの再編集。「起きる時間です」の台詞から始まり、3人の足が削除された裸体のズームアウトのカット→最初のクレジット者が小次郎で最後に脇役の2名が初めて追加された文字のみのクロージングクレジット→アングルを背後から捉えた新規原画のポートレイト風カットという流れで締め括られる。
出荷本数は累計4万5000本[15]。
- 限定、特典、廉価版、移植
- 書籍
- 『EVE burst error PLUS オフィシャルガイド』エンターブレイン、2003年8月7日。ISBN 4-7577-1558-7。
- 桜庭一樹『EVE burst error PLUS サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ』同上、2003年8月20日発売、ISBN 4-7577-1547-1
EVE
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
---|---|
対応機種 | Windows 98/Me/2000Pro/XP |
開発元 | シーズウェア(制作・著作) |
発売元 | ホビボックス(受審査含む) |
プロデューサー | 渡邊憲博(エグゼクティブP) |
ディレクター | 藤田正人 |
キャラクターデザイン | 松本剛彦(原画含む) |
シナリオ | 小熊秀男、宮本真吾(シナリオ構成・スクリプト) |
音楽 |
サウンドエイムス 道下桃(サウンドプロデューサー) |
オープニングテーマ | #BGM参照 |
エンディングテーマ | 同上 |
発売日 | 2003年11月28日 |
レイティング | メディ倫:成人指定 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 1 |
セーブファイル数 | 10 |
セーブファイル容量 | 600MB - 2GB以上 |
メディア | 専用DVD-ROM1枚 |
ディスクレス起動 | 可(同梱の原作と悦楽の2作は不可) |
アクチベーション | 不要 |
画面サイズ | 640×480 16 - 24bit以上 |
BGMフォーマット | DirectSound |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(コントロールキー) |
オートモード | なし |
備考 |
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当記事では混同を避けるために略記ではPLUS18禁版とする。18禁作品。アドヴァタイジングスローガンは「今蘇る、あの感動と興奮…新旧のコラボレーションで送る名作が復活」
役職の変更や不参加などの差異はあるが『PLUS』とほぼ同じスタッフの手による逆移植作にあたり、特典として原作と『Win95版悦楽の学園』の2作が完全移植にて同梱されている。
今作では担当者の中川、林ほかの手によって『PLUS』で収録されていた声がほぼ全て変更され[注釈 14]、女性キャラ関連のイベント原画の多数に松本自身の手でアダルト描写が加筆された[注釈 15]点で異なるが、メインのテキストは『PLUS』準拠のため原作で散見された猥談系のコマンドや会話はほぼ無かったり、氷室の学校前での転倒やディレクタールームでの机の下における原画は『PLUS』の流用でありパンチラ再現はされていないなど、「ある・ない」の部分で大量のバラつきがある。
最も大きい差異は原作に存在したヌード描写があるイベントや直接的性交のアダルトシーンの復活(採用)で、前任者である田島直の原画をほぼ忠実にトレースした松本による書き下ろし分が、小熊、宮本ほかの手によって選別された原作準拠のテキストと共に追加挿入されているためオリジナルEVEのリメイクと言えなくもない内容になっているが、以下のような異なる点が数多い。
- テキスト中の心の声的な独白(解説)分を、全て要約しての台詞に置き換えている。
- シリアと小次郎の行為から液体描写が無くなっている。
- ホテル410号室での二階堂と茜が『PLUS』を流用しただけで、向い合っている両者がブラインド越しに見えている状態で原作テキストと体位での性交が進む。さらに前述の通り本筋は『PLUS』のままなので、以下の通り大半のアダルトシーンの前後でつじつまが合っていないミスや矛盾が生じてもいる。
- シリアとの事後の呼び鈴への返事が、直立している原作に合わせて普通に喋る新規テキストに変更しているのに、弥生が見ている小次郎とシリアは原画が裸体化されてはいるが体勢は『PLUS』でのマウント状態のままなので、正真正銘の誤解が前提になっている『PLUS』展開で弁明を続けていく[注釈 16]。
- 女子寮での氷室と小次郎は『PLUS』の展開ではなく、原画は原作準拠、シナリオは行為に至るまでがSS/Win95版、行為が原作準拠になっているため、目隠しの加筆が無いまま有る体で喋っていたり、SS/Win95版での背中を流している原画が無いため原作の向い合って浴槽に浸かっている画で進んでいく[注釈 16]。加えて、事後の「もうちょっと、こうしてたいね。」の台詞後は、いずれも暗転を挟んで着衣姿に戻り対話を経て転職を認めさせる展開になっているが、それらが全て欠落しており、一段落してからの台詞「もう電話止めてるのよ‥‥。」辺りにいきなり繋がるというカット飛び(バグ)がある。
- トリスタン号での弥生との行為がプリシア目撃「後」からに変わっており、「前」から始まり立ちながらの原作1回目の原画で「後」からの2回目のキッチンでの行為に及ぶため、順番・体勢・回数・子供の話に至る既成事実の全ての整合がとれていない。
細かい点では、ホテルの貼り紙が「L2か×ボタンを押すと速く表示されるわよ!」のままだったり、メッセージウィンドウが縮小されておりオン状態の原画の表示面積が増えている。
なお、先発のWin95版における同電子媒体版と名称の1つ[注釈 3]が似ているため混同されやすい一面がある。
- 音楽
- 『EVE オリジナルサウンドトラック』ホビレコーズ、2003年11月28日発売、品番 HBM-006 - 14+書き下ろし1曲のみ収録。
burst error EVE the 1st.
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
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対応機種 | PlayStation Portable |
開発元 | 有限会社ロータス、株式会社セブン、角川書店(制作協力)、ホビボックス(制作著作) |
発売元 | 角川書店 |
プロデューサー | 藤岡退彦、古澤彰一、安田猛、倉崎克之(エグゼクティブP) |
ディレクター | エノモト |
キャラクターデザイン | 緒方剛志、高橋成世(作画監督・原画含む)、植田和幸、高橋晶(原画) |
シナリオ |
威成一、風/feng、山下憲一、加賀美沙都、タナカツ 電柱一家、カレー紳士、マツシタ(シナリオスクリプト) |
音楽 | 金杉肇/Tyrell lab.(音楽プロデュース)、音楽工房 DOORS(音楽制作)、畠義人(BGM監修)、PANDA、Dr.USUI、Ether_ELE、YOSHITO HATA(BGM作曲) |
オープニングテーマ | 「TAKE MY BREATH AWAY」奥井雅美 |
エンディングテーマ | 「re:」くさかんむり、「frozen wing」MAYU-MI |
発売日 | 2010年3月25日 |
レイティング | CERO:C(15才以上対象) |
メディア | UMD |
備考 |
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この節の加筆が望まれています。 |
当記事では混同を避けるために略記では1stとする。CERO規制のコンシューマーゲーム作品。
スタッフはSS/Win95版の数名と当作からの新メンバー。キャラクターデザイン&原画・BGM・声の一新、コマンド選択の廃止などが施されたほか、オリジナル含むキャラクターの増減・ストーリー・設定・トリックなども原作から変更されているため、リメイクと言うよりリブートさせた内容となっている。
ストーリー・設定
『1st』は大半の部分に差異があるためここでは除外し、タイトル節で直接述べることとする。
ストーリー
- 小次郎編
- 時は12月3日。さびれた倉庫街に事務所を構える私立探偵・天城小次郎は、紛失した絵画の捜索を依頼される。灰色の脳細胞を駆使し、見事探しあてるが、やがてこの絵画をめぐり重大な事件が起こるのであった。
- まりな編
- 時は12月2日。内閣調査室の捜査官・法条まりなは、事実上の左遷先だったアメリカ合衆国から呼び戻されエルディア駐日大使の娘である御堂真弥子の護衛を命じられる。ふたりは行動を共にするうちに友情を深めてゆくが、彼女たちの裏ではある陰謀の準備が着々と進められていた。
設定
舞台は日本のベイエリア。また、事実上の序章とされている『悦楽の学園』と世界観を共有しているため、関連するキャラクターや組織などが登場するのも特徴[注釈 17]。
- あまぎ探偵事務所
- 小次郎が埠頭の倉庫街にある一戸を改装して開いた事務所。しかしライセンスを停止されているため仕事の依頼は絶無[注釈 18]。プリンにとっては郷愁を感じさせる素敵な場所、他者は「依頼人を拒否しているとしか思えない」「想像を絶する場所」と評した。
- 内閣調査室
- オフィス街に本部を構えるまりな達の職場。劇中では「本部ビル」とも通称される。内閣に直属し、諜報を行う。略称、内調。実在するものは内閣情報調査室を参照。
- 桂木探偵事務所
- かつては業界トップの業績を誇った。腕利きの探偵である源三郎と小次郎を同時に失い、依頼の達成率が悪化。二階堂に殺人の容疑が掛けられたことにより、経営はさらに傾くが、のちにプリシアを保護し、名誉を一気に回復する。
- サン・マンション
- 小次郎と弥生が同棲していたマンション。源三郎の逮捕をきっかけに、小次郎は港の倉庫街に移るが、弥生は402号室に留まった。のちに、まりなと真弥子が403号室で生活を始める。
- 教育監視機構[注釈 17]
- 氷室が捜査員として属している組織。通り名は「監視機構」で、海外版での名称はSurveillance Organization Bros. (S.O.B.s.)。教育機関で起こる事件は大抵の場合、被疑者が未成年であるため、警察の介入は困難だった。この問題を解決するために作られたのが教育監視機構である。専従の捜査員を派遣し、教育委員会および警察と共に事件の解決にあたる。テストケースであり、組織の実態は国民に知らされていない。治外法権や外国への応用も検討されている。真弥子の護衛を務めるため、まりなは一時的に所属となる。
- セントラル・アベニュー
- モダンな建築物が建ち並ぶビル街。昼夜を問わずネオンサインが輝く。
- プリンセス・ホテル
- 政府の要人も利用する高級ホテル。10階から上がVIPルームとなっている。最上階にはレストランと展望台がある。地下にはショットバーがあり、小次郎とグレンの待ち合わせ場所となっている。
- エール外国人学校
- 英: Yale International School[16]。在日エルディア人子女のための高等教育インターナショナルスクール。制服は薄いピンク系のシャツに黄色のスカーフを巻き、要所にピンク系のラインが施された赤系のベストらしき中衣・スカート・青紫系のブレザーで構成されたデザイン[注釈 19]。必履修科目は英語とアラビア語。9時から18時までは校内の施設(図書館とプール)を一般に開放している。治外法権は存在しない。近隣には学生寮もあり、真弥子と氷室が住んでいる。エルディアの教育基金を元に作られた学校で、ストールマン・孔が校長(ディレクター)を勤める。
- エルディア大使館
- 英: Eldian embassy[16]。他国の大使館が複数存在するベイエリアの一等地に位置する。ロス・御堂が大使として勤務する。厳重な警備を誇る。違法な電波を遮断する仕掛けもあり、館内の会話を盗聴することは不可能。
- エルディア共和国
- 英: Republic of Eldia[16]。別名「エール」。アラビア半島の南西部に位置する君主共和制の多民族国家。国王が首相を任命。国教はイスラム。前国王の死去にともない、世論は民主化へ傾いている。主な収入源は観光と鉱物。
- テラー
- 英: Terror。国際指名手配ナンバーB12AJ23。旧エルディア情報部の実行部隊。主な武器はエルディア軍のサバイバル・ナイフ。
- 王権派
- 王制の維持を志向する勢力。
- 反王権派(改革派)
- エルディアの民主化を押し進める勢力。Cプロジェクト崩壊後、ロイド首相のもとで王宮省、科学局、情報部を解体。プリシア即位の動きに対し、真弥子の即位を画策する。
- 国璽
- エルディア唯一の官印。王位継承の証しで、戴冠式の際に必要となる。
- トリスタン号
- 戴冠式が行われるエルディア船籍の客船で、小次郎の事務所から見えていたもの。船名はケルトの伝説「トリスタンとイゾルテ」に由来する。
- Cプロジェクト
- Neo Cerebral Project(新たな頭脳の計画)の略。発案者は源三郎。先進国の援助を受けて旧エルディア科学局が極秘裏に進めていた。しかし、局長だったドールマンが実子に殺害されたことにより、崩壊する。
- μ-101(ミューイチマルイチ[17][注釈 20])
- Cプロジェクトの成果。陸幕二部が回収に乗り出す。海外版の名称は「A101」。
- 時代
- 作品ごとで差異があり、原作では1995年、SS/Win95/PLUSシリーズでは199x年となっている[18]。
登場人物
「/」で区切られている者は、後者が『1st』での名称を指す。
- 天城 小次郎(あまぎ こじろう)
- 主人公の1人で一匹狼の探偵。
- 法条 まりな(ほうじょう まりな)
- 主人公の1人で国家機関のエージェント。
- 御堂 真弥子(みどう まやこ)
- まりなが護衛することになる女子高生。
- プリン
- 小次郎が保護する素性不明の外国人。
- 桂木 弥生(かつらぎ やよい)
- 小次郎の元同僚かつ恋人で「桂木探偵事務所」の所長。
- 氷室 恭子(ひむろ きょうこ)
- 真弥子の通う「エール外国人学校」の女生徒。
- 甲野 三郎(こうの さぶろう)
- まりなの上司。
- 柴田 茜(しばた あかね)
- 小次郎に仕事を紹介した旧知のルポライター。
- グレン
- 小次郎が利用する裏社会の情報屋。
- 二階堂 進(にかいどう すすむ)
- 弥生の探偵事務所の所員。
- 香川 美純(かがわ みすみ)
- まりなが勤務する内閣調査室に出入りする監査官。
- 鈴木 源三郎(すずき げんざぶろう)
- まりなの行く先々に現れる保険屋。
- シリア・フラット
- 真弥子の通う外国人学校の教諭。
- 松乃 広美(まつの ひろみ)
- 真弥子の通う外国人学校の教育実習生。
- ロス・御堂(ロス みどう)/ロイス・御堂
- 真弥子の父親の駐在大使。
- ストールマン・孔(ストールマン こう)/孔雲樵(こう うんしょう)
- 外国人学校の校長。
- アクア・スティル・ロイド/アクア
- 小次郎がバーで知り合う女性。
- ディーブ
- 大使館に出入りする中国人風の大男。
- サラ
- ディーブの部下の女。
- シルディ
- ディーブの部下の女。
BGM
オリジナルスタッフは梅本竜、高見龍の2名。SS/Win95版は別人(非公開)のアレンジで[8]、PLUSシリーズはサウンドエイムス(道下桃)がリミックスを務めた。
以下の曲名は、原作の劇中音楽鑑賞モード、SS版の同鑑賞モードや1998年のサウンドトラック(カバーアート)、PLUSシリーズの同鑑賞モードや2003年のサントラなどに倣うが、今日では誤用・混同も少なくない。
一方、2009年の『THE PERFECT』(以下TP盤)および先着特典の『THE ORIGIN』は原曲を収録したサントラだが、曲名は一新(改名)され英名で統一されている。『1st』は曲自体が全て異なるので除外する。
原曲名 | SS/Win95版曲名 | PLUSシリーズ曲名 | 使用場面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Eve Burst Error No.26 Opening Bridge | SEGA Saturn版 オープニング・テーマ (EVE_3)[注釈 21] | オープニング(タイトルムービー) | タイトルバック、タイトルムービー | 全て異なる別曲。TP盤「Opening」。 |
… No.36 日付変更 | デイリー・オープニング (EVE_29.MID) | デイリー・オープニング | 日付変更時 | TP盤「Dailyopening」。 |
… No.04 日常 | 日常/(No.X01) (EVE_43.MID) | No.X01 | 本部ビル(初日) | TP盤「Day (Marina)」。 |
… No.13 甲野本部長 | 甲野本部長 | 甲野本部長 | 本部ビル | TP盤「Office (Marina)」。 |
… No.03 あまぎ探偵事務所 | 天城探偵事務所 (EVE_03.MID) | あまぎ探偵事務所 | あまぎ探偵事務所内 | TP盤「Office (Kojiroh)」。 |
… No.14 まりな自室 | まりな自室 (EVE_12.MID) | まりな自室 | マンション403号室、女子寮(浴室)、など | TP盤「Room (Marina)」。 |
… No.01 Main(Noon) for Woman | Main(noon) for the Woman (EVE_01.MID) | Main(Noon) for Woman | まりなマップ移動(日中) | TP盤「Investigation (Marina)」。 |
… No.02 Main(Night) for Woman | Main(nignt) for the Woman | Main(Night) for Woman | まりなマップ移動(夜) | TP盤「Night (Marina)」。 |
… No.08 Main(Noon) for Man | Main(noon) for the Man (EVE_06.MID) | Main(Noon) for Man | 小次郎マップ移動(日中) | TP盤「Day (Kojiroh)」。 |
… No.10 Main(Night) for Man | Main(night) for the Man (EVE_08.MID) | Main(Night) for Man | 小次郎マップ移動(夜) | TP盤「Night (Kojiroh)」。 |
… No.09 イール外国人学校(Noon)[注釈 22] | エール外国人学校(Noon) (EVE_07.MID) | エール外国人学校(Noon) | 学校内(日中) | TP盤「School」。 |
… No.12 イール外国人学校(Night)[注釈 22] | エール外国人学校(night) (EVE_10.MID) | エール外国人学校(Night) | 学校内(夜) | TP盤「School (Night)」。 |
… No.25 会話 | 汎用曲(孔宅・大使館) (EVE_21.MID) | 汎用曲(孔宅・大使館) | 孔邸宅内、大使館内 | TP盤「COMMON」。 |
… No.11 Bar | ショットバー(Dummy有り) | ショットバー | ショットバー | TP盤「Bar」。 |
… No.27 プリシア | 団らん (EVE_29.MID) | 団らん | 事務所でのプリン、CG鑑賞モード・原作 | TP盤「Pudding-jelly-bavarois」。 |
… No.19 憩い | 憩い (EVE_16.MID) | 憩い | まりなと真弥子の買い物 | TP盤「Shopping」。 |
… No.30 狂気 | 狂気/(No.X06) (EVE_42.MID) | No.X06 | 事務所でのシリアと小次郎 | TP盤「Crisis」。 |
… No.07 安らぎI[注釈 22] | 安らぎ (EVE_05.MID) | 安らぎ1 | 女子寮での小次郎と恭子、プールでのまりなと鈴木、など | TP盤「Trust」。 |
… No.28 死臭 | 死の予感 | 死の予感 | 殺人現場 | TP盤「Death」。 |
… No.23 信頼 | 信頼 (EVE_19B.MID) | 信頼II、信頼III | 性行為、移植版の相応シーン、など | TP盤「Relate」。 |
… No.35 血族 | 王室(有線放送) (EVE_26.MID) | 王室 | ホテル410号室、拘束具を解かれたまりな、トリスタン号のVIP船室、など | TP盤「Empress I」。 |
… No.38 ハッカー | ハッキング/(ハッカー) (EVE_44.MID) | No.X03 | クラッキングイベント | TP盤「Hacking」。 |
… No.06 決意 | トリスタン乗船前 (EVE_04.MID) | トリスタン乗船前 | まりな編6日学校内(休校中)/孔邸宅前、小次郎編7日早朝 | TP盤「Resolve」。なお名称が似ている原曲37番目の「… No.37 決意」は全くの別曲であり、エピローグで日記を読み終えたプリシアによる回想時の曲である。 |
… No.22 トリスタン号 | トリスタン号 | トリスタン号 | トリスタン号 | TP盤「Tristan」。 |
… No.42 μ-101[注釈 22] | μ-101日記(ハイパーアレンジ) (EVE_34.MID) | μ-101[注釈 22] | エピローグの日記(最後) | TP盤「Dialy III[注釈 22]」。またTP盤では当の日記を読み終えたプリシアによる回想時の曲が「μ-101」(PLUSでのそれは「決意」)。 |
… No.45 Ending III[注釈 22] | エンディング-3 (EVE_37.MID) | エンディング(スタッフロール) | クロージングクレジット | TP盤「Ending」。 |
開発
オリジナルスタッフの剣乃ゆきひろが関わったのは原作のみであり、セガサターン版以降の全作に一切関わっておらず、BGMを担当した梅本竜と共に2011年に他界した。
逆に原作にてCGスタッフの1人だった野口征恒、セガサターン版から参加した見留明広や渡辺豪などは複数作に関わっている。
評価
- EVE burst error [イヴ][1]
- 月刊デジタルメディアインサイダー - 1995年11月1日 - 30日集計で2847ポイント(売上本数かは不明)、全パソコンソフト中の15位。
- FCGAMEX(ニフティのフォーラム) - 1996年1月4日 - 23日集計の「貴方が選ぶベストゲーム'95」で、ベストシステムXゲーム特別賞&ベストシナリオXゲーム特別賞1位、ベストサウンドXゲーム特別賞2位、ベストグラフィックXゲーム特別賞3位。「貴方が選ぶベストゲーム'96-'01」で、1996年が6位、1997年が6位、1998年が7位、1999から2001年間が20位圏内。
- EVE burst error (セガサターン)
- ファミ通 - クロスレビューでは22/40点。1996年12月20日号(NO.420)から1997年12月19日号(NO.472)集計「読者が選ぶTOP20」では年間総合16位。
- セガサターンマガジン - 1997年間の「読者レースランキング」で最高2位、最低13位、12月12日号(Vol.45)で最終7位(10点満点中の全投票平均は9.4101点)、セガサターンソフトとしては1位。
- 電撃王 - 「第3回 電撃王ゲームソフト大賞 トレンド賞」9位、「第3回 電撃王ゲームソフト大賞 ヒートアップ賞」8位。
- EVE burst error (for Windows 95)
- FCGAMEX(ニフティのフォーラム) - 1998年2月1日 - 7日集計「貴方が選ぶベストゲーム'97」で、ベストXゲーム部門20位、ベストシステムXゲーム部門16位、ベストシナリオXゲーム部門13位。
- EVE burst error PLUS
- ファミ通 クロスレビュー - 30/40点のシルバー殿堂入り。
参考文献
成人向け18歳未満禁止の項目が含まれます。
- シーズウェア. EVE burst error (Windows 95/98/Me/XP) (1.0.7 ed.). JAST USA. - 北米版。
- シーズウェア (24 July 2003). EVE burst error PLUS (PlayStation 2). ゲームビレッジ. - 限定版DVD-BOX。
- シーズウェア (28 November 2003). EVE (Windows 98/Me/2000pro/XP) (1.0 ed.). ホビボックス. - 同梱の原作は(ver1.01)。
- 『EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集』ソフトバンク、1996年12月25日。ISBN 4-7973-0173-2。
- 『EVE burst error ORIGINAL SOUNDTRACK』キングレコード、1998年11月27日発売、品番 KICA-1219
- 「シナリオ、グラフィック、音楽を全面的にリファイン。ゲームビレッジ、PS2「イヴ・バーストエラー・プラス」」GAME Watch、2003年3月14日公開
- 『EVE burst error PLUS オフィシャルガイド』エンターブレイン、2003年8月7日。ISBN 4-7577-1558-7。
- 『EVE オリジナルサウンドトラック』ホビレコーズ、2003年11月28日発売、品番 HBM-006
- 『ファウスト 2004 MAR Vol.2』講談社、2004年3月19日発売、ISBN 4-06-179554-6
- 『梅本竜RARE TRACKS Vol.4 EVE burst error "THE PERFECT"』EGG MUSIC RECORDS、2009年1月9日発売、品番 EMCA-0009
注釈
- ^ 全文での片仮名表記は厳密にはセガサターン版から改定されたワードマークのもので原作時点では用いられておらず、さかのぼって広義化した総称である。
- ^ a b ワードマーク上では短剣符のように縦線が長い「+」(プラス記号)のマークも添えられている。
- ^ a b シーズウェア公式ウェブサイト 「製品情報『タイトル/ジャンル』」 では「EVE DVD-ROM版」表記となっている。
- ^ a b 名称については、ソフト現物の背表紙およびPSP公式ウェブサイトでは「バーストエラー イブ・ザ・ファースト(burst error EVE the 1st.)」(バーストが先、ヴではなくブ、小文字のt、ピリオド)、ワードマークのデザインでは「―EVE The 1st.―― burst error」(両端に長短の飾り線、EVEが先、大文字のT、ピリオド)、作品公式ウェブサイトのタイトルバー上では「EVE The 1st. burst error」(EVEが先、大文字のT、ピリオド、飾り線無し)で商品情報序文では「burst error-EVE the 1st」(burstが先、半角のハイフン、小文字のt、ピリオド無し)などとなっており、表記ゆれが激しく全く統一されていない。
- ^ リリース当時の他社アダルトゲームで大ヒットした「同級生」「同級生2」などにも見られ共通している。
- ^ a b a……ワードマークのデザインの1つでは英文の下に上&下線で囲まれての「“イヴ・バーストエラー”」表記になっている。b……「for Windows 95」とはワードマーク上ではなく化粧箱左上にある注記上の表記で、メニューのヘルプ上では「EVE burst error for Windows」となっている。
- ^ ここでのハイジャック解決シーンは原作ではボツになったもので、原画としては田島直による人質と犯人、椅子に引っかかるまりなの2カットだけが存在した。ただし犯人の武器がモデルガンではなくナイフで、スタジオ旗艦によって新規追加された鈴木のシーンも離れた席で拍手喝采しているだけであり、どちらにも本篇冒頭でのテキストと整合がとれていないミスがある。
- ^ さらにここから続く新規テキストには 「だろ‥‥‥。」 や 「だぞ。」 など、原作の氷室には一切見られなかった口調の語尾が用いられているのも特徴と言える。
- ^ しかし、シリアとの事後の 「そういえば挟んであげなかったわね」 や 「着替えるの」 、最中の弥生の部屋を訪ねたまりなが聞く 「《ってぇぇぇぇっ!!》」 など、性行為を前提としたテキストが引き継がれてもおり、さらに文章だけの原作通りではなく俳優のダビングを行い喋らせてもいる。
- ^ ここでのキスシーンのカットは大使館前の流用のため、原作とは違って加筆された服(肩紐)が見えてしまっているミスがある。
- ^ a b a……指定OSに含まれてはいるが、公式ウェブサイトではXPはサポート対象外と注記している。b……XPの64ビット版では保証外となっている。
- ^ 音声のみをスキップするさいは右クリックで行う(決定キーや左クリックでは不可能)。
- ^ プリンでは基本が笑い顔で差分が泣き顔、松乃では差分が不安げな顔であり一致する場面が多いが、怒ったり呆れたりするやりとりが多い二階堂・弥生・氷室などに相応の差分は無いため、基本の表情のままといった具合。
- ^ 小次郎、孔/ディーブ、松乃の3名は前任者の事実上の変名である。なお、トリスタン号でのまりな訪問時に上げる小次郎の悲鳴 「《ってぇぇぇぇっ!!》」 のように(SS/Win95版の流用ではない)新録分は存在するが、他はライブラリー出演の可能性もあり、全てなのか一部なのかは不明。
- ^ まりな自室での酒盛りや真弥子就寝時の下着姿、浴室のプリンや洗面所の真弥子達の全裸化、小次郎との事後の弥生の衣服の乱れ、など。
- ^ a b 原作では弥生視点のシリアは膝立ち姿勢で描かれ、氷室は身体を洗い終わるとすぐに浴槽に入るため、どちらも矛盾していない。
- ^ a b a……当作の開発当初は「悦楽の学園2」と呼ばれていたが、完成間近になって現在の「EVE burst error」に改題されたという経緯がある。b……『悦楽の学園』での名称は日本教育監視機構(JES)。ちなみにSS/Win95版では「あまぎ探偵事務所」である12番倉庫に「JES」とペイントしているお遊びが見られる。
- ^ 冒頭で小バカにされている通り事務所のプレート(看板)は普通に掲げており、『PLUSシリーズ』 では冒頭のムービーで貼り直す様子が描かれている。
- ^ SS/Win95版ではスカーフはピンク系で、ベスト・スカート・ブレザーが全て同じ青紫系に変更されている。PLUSシリーズでは一新されており、首全体から肩先までの襟と袖口が白色になっている2種類の茶色系ツートンの詰襟に、黄色のスカーフを巻き、ウエストが細く絞られている単茶色のプリーツスカートを合わせたデザインになっている。
- ^ 劇中では初見時の小次郎が1度だけ「ミューイチゼロイチ」と誤読する。
- ^ Win95版ではアレンジ曲になっている。
- ^ a b c d e f g 〔ママ〕であり、誤記でもローマ数字の代用でも半角の変換間違いでもない。
出典
成人向け18歳未満禁止の項目が含まれます。
- ^ a b 厳密なタイトルのワードマーク。ボックスアート・ゲーム本篇・公式設定資料集などで用いられており、ゲーム上では片仮名は小次郎編では青色、まりな編では赤色に変わる。
- ^ ボックスアート上の注記。
- ^ a b 「電撃 - PC-9801版『EVE burst error』サントラなど『梅本竜RARE TRACKS』シリーズが再生産決定! Vol.1~3の特典CDまで追加プレス」 電撃オンライン、2014年5月16日。
- ^ 「菅野ひろゆき氏死去 43歳 人気ゲームクリエーター ― スポニチ Sponichi Annex 芸能」 スポニチ公式ウェブサイト、2011年12月27日。
- ^ 「オリジナル版紹介」 『1st』 公式ウェブサイト、2010年3月時点。
- ^ PLUS18禁版のオンラインマニュアルなど。
- ^ 「Amazon.co.jp: バーストエラー イブ・ザ・ファースト ゲーム 『商品紹介』」 Amazon.co.jp、2014年5月21日閲覧。
- ^ a b c d CDアルバム『THE PERFECT』付属ライナーノーツでの梅本竜による解説「Chaptor 1 "The Game Music" The Perfect」。
- ^ 「梅本竜RARE TRACKS Vol.4 『EVE burst error“THE PERFECT”』- ゲームミュージックのダウンロード配信、EGG MUSIC 『解説』」 EGG MUSIC、2014年5月21日閲覧。
- ^ 「eve Burst Error - PC - IGN」 IGN、2014年5月28日閲覧。
- ^ 「Eve Burst Error」 ESRB公式ウェブサイト、2014年5月28日閲覧。
- ^ 『月刊デジタルメディアインサイダー』 1997年8月末時点。
- ^ ソフト現物の背表紙。
- ^ 『PLUS』初回限定版「EVE Encyclopedia PLUS」83頁。
- ^ ネットビレッジ株式会社、平成16年3月期中間決算短信。
- ^ a b c Win95版の北米版における表記。
- ^ #PLUS OG, p. 81.
- ^ クラッキングイベント時のPC画面上 「Login Time」 。なお、日付変更時では原作は 「9*」 とぼかされ、PLUSシリーズは排除されている。
外部リンク
成人向け18歳未満禁止の項目が含まれます。
- 梅本竜 『EVE burst error “THE PERFECT”』- ゲームミュージックのダウンロード配信、EGG MUSIC
- EVE ~burst error~DVD版 (シーズウェア) [ゲーム] - Getchu.com(Win95版のDVD-ROM版)
- EVE burst error - アダルト美少女ゲーム - DMM.R18(Win95版のダウンロード版)
- EVE Online(PLUS、現在は閉鎖)
- EVE (シーズウェア) (18禁) [ゲーム] - Getchu.com(PLUS18禁版)
- ホビボックス株式会社(製品情報削除、サポート終了)
- 商品情報 EVE オリジナルサウンドトラック - HOBiRECORDS
- PSP|EVE The 1st. burst error