苗場スキー場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
苗場スキー場
Naebatop.jpg
筍山山頂からの景色
所在地 〒949-6292
新潟県南魚沼郡湯沢町三国
座標 北緯36度47分40秒
東経138度46分40秒
標高 1,789 m / 900 m
(標高差) (889m)
コース数 22本
コース面積 196ha
最長滑走距離 4,000m
最大傾斜 45
索道数 14 本
公式サイト http://www.princehotels.co.jp/ski/naeba/
筍山山頂から見た苗場山(左の尾根)

苗場スキー場(なえばスキーじょう)は、新潟県南魚沼郡湯沢町にあるスキー場である。旧コクドの経営を引き継いだ株式会社プリンスホテルが運営している。

概要[編集]

東京から近い上、湯沢地区のなかでも一番の標高差があることで人気が高いとされる。豪雪地帯の湯沢地区のスキー場の中でも一番内陸側にあり、標高が高いため良質の乾いた雪が降る。

西武グループの元総帥だった堤義明が自ら音頭を取り、筍山(標高1,789.7m)を買い取って一大リゾート地を建設する構想を企画し、1961年苗場国際スキー場という名称でオープンした。

実際には右下写真のように、苗場山山麓に存在しているわけではなく、苗場プリンスホテルを中心にゲレンデが構成されている。初心者から上級者向けまでバラエティーに富んだゲレンデが存在し、スキースクールも行われている。

スキー用品のレンタルや宅配便で送るサービスもある為、手ぶら来場することも可能である。またプリンスホテルやゲレンデ(浅貝含む)のスキーチケット売り場、プロショップ、コンビニエンスストアおサイフケータイを使用したiDなどでチケット等が購入可能となっており財布を持たずにスキーができるような工夫もされている。

また、2002年に近隣のかぐらスキー場(旧 かぐら・みつまた・田代スキー場)との間に世界最長のゴンドラ(区間全長は5,481m)である「苗場・田代ゴンドラ」(ドラゴンドラ)が設置された。これにより苗場からかぐら・みつまた・田代の各スキー場にアクセスすることが可能になっており(スキーのオフシーズンでは観光用として利用されている)、全てのスキー場を総称して「Mt.Naeba」とも呼ばれる。毎年、苗場でライブを行う松任谷由実が「ドラゴンドラ」を命名したほか、彼女がライブを行なうスペース「ブリザーディウム」も彼女の命名である。松任谷由実が30年以上にわたってライブを続けている他、1999年からはフジロック・フェスティバルの会場ともなっている。

営業期間[編集]

営業期間が比較的長いのも特徴の一つである。外気温の低下に依存しないスノーマシン(人工降雪装置)の導入によって営業開始時期が早まり、11月上旬から営業を開始することもあった。

かぐらスキー場についで営業期間も長い。春スキーの期間が比較的長いのも特徴の一つで、かつては5月中下旬頃まで営業していたこともあった。

近年では、来場客数の減少およびドラゴンドラの供用に伴いかぐらスキー場への客の割り振りが容易になったことあり[要出典]、春の営業期間は縮小傾向にある。

早朝営業[編集]

スキーブーム期は、朝の高速道路のスキー客渋滞を避けるため深夜早朝の来場客が多かったほか、西武バス(西武観光)が運行していたスキーバスの到着時刻に合わせた早朝営業を行っていたが、のちに行われなくなった[要出典]

ナイター営業[編集]

最も遅い時期は、毎日22時(週末は23時)まで営業しており、群馬県・新潟県の近隣のサラリーマンなどが日中の仕事を終えてから訪れる者も少なくなかった。しかし、近年利用者が少なくなっている影響で営業時間短絡を迫られる。更に2013年ごろ通常時のナイタ―で運行するリフト本数が1本まで減らされた。

ゴンドラ・リフト[編集]

1つのスキー場(志賀高原スキー場を除く)でドラゴンドラを含め3本のゴンドラを保有するのは、ルスツリゾートに次いで日本で2番目である[要出典]多くの来場者をカバーするため、他にもクワッドリフトをはじめ多くのリフトを稼働させていたが、近年は来場者数が減少したため休止している高速リフトもある[要出典]。また、筍山は強風にさらされるリスクが高いことから、他のスキー場に比較しゴンドラ稼働率が低い[要出典]

来場者数[編集]

1987年公開の映画「私をスキーに連れてって」を契機とするスキーブームの時期は、ピーク時は年間約380万人の来場者数を誇った。当時、正月三が日の人出ランキングでも「明治神宮」「東京ディズニーランド」と並んで上位の常連であった。近年は当時の1/3程度となっているが、それでも単一のスキー場の来場者数は1位である(エリアとしては志賀高原スキー場が1位)。

主な競技大会・イベント開催歴[編集]

ゲレンデ構成[編集]

  • 旧 第1ゲレンデ
初級コース。後に記述するテレインパーク、火打ゲレンデ、ドラゴンドラ連絡コースで構成されている。
  • 第2ゲレンデ
初級コース。第3高速周辺に存在する。 
  • 第3ゲレンデ
中級コース。第6高速の右側に存在する。2012/2013シーズンには地元のアルペンレーサーのトレーニングバーンとして一時期使用された。
  • 第4ゲレンデ
初級コース。ホテル正面ゲレンデ。家族連れが多く混みあっている[要出典]
  • 第5ゲレンデ
初級コース。第5高速周辺のゲレンデ。
  • 第4高速ゲレンデ
初級 - 中級コース。一番左側のゲレンデ。
  • ダウンヒルコース
中級コース。ダウンヒル無料休憩所から第4高速ゲレンデまでのロングコース。一部、自然コブが発生している[要出典]
  • わくわくコース
ダウンヒルコースの迂回路。かつて同場所に馬の背コースが存在していた。
  • チャレンジコース
中級コース。大斜面の終点からドラゴンドラ連絡コースに向けた林間コース。
  • 大斜面
中級コース。苗場のメインゲレンデ。以前は浅いコブが全体に発生していたが、近年は圧雪されている[要出典]
  • らくらくコース
大斜面の迂回路。かつて供用していたが閉鎖している。
  • スプラッシュボール
上級コース。大斜面を下りていく途中にある超上級斜面。かつてランセコースまたはスラロームバーン上部と呼ばれた。近年の寒暖差で亀裂が入りやすく閉鎖されていた[要出典]が、2011年度より復活した。
  • 男子スラロームバーン
上級コース。スプラッシュボールに続く急斜面。斜面入口の斜度がきつく、近年の寒暖差で亀裂が入りやすい[要出典]年始で閉鎖されることが多い[要出典]
  • 男子リーゼンスラロームバーン
上級コース。大斜面から続くテクニカルバーン。コブ斜面を標榜しているが、雪崩の影響で近年は時折圧雪される[要出典]。かつてエキスパートコースと呼ばれた。
  • 女子リーゼンスラロームバーン
上級コース。ダウンヒルコース上部から男子リーゼンスラロームコースに連絡する。
  • 女子スラロームバーン
後に閉鎖されている。

筍平ゲレンデ[編集]

  • 筍平ゲレンデ
初級コース。筍山ゲレンデと大斜面の連絡路。
  • 筍山ゲレンデ
上級コース。筍山ロマンスリフトの右側より始まり、筍平ゲレンデに接続する。正面ゲレンデは滑走禁止となっている。
  • 筍山第2ゲレンデ
上級コース。筍山スカイラインコースから接続する。
  • 筍山スカイラインコース
中級コース。筍山ゲレンデの迂回路。

その他[編集]

  • テレインパーク
クロスコースとスロープスタイルコースがある。キッカー、ボックスなど。
  • パンダルマンゲレンデ
幼小児専用のソリゲレンデ。4号館正面にある。
  • 浅貝ゲレンデ
苗場プリンスホテルから南東に約1.2kmの場所にある。元々西武グループとは無関係の施設だった苗場スノーパルマベルカント1993年に浅貝スキー場から改名)を、1994年12月に買収した。買収以前からスノーボードを開放しており(当時、苗場スキー場はスノーボード全面禁止だった)早期からハーフパイプを建造し、スノーボードパークが有名であった。2009年-2010年シーズンから2010年-2011年シーズンは、スキー専用ゲレンデであった。
  • 苗場ファミリーゲレンデ
浅貝ゲレンデの南側の、西武系が分譲する苗場別荘地内にかつて存在したスキー場。一人乗りリフトが1本だけの非常にローカルなゲレンデであったが、後に取り壊されている。
  • 白樺ゲレンデ
国道17号線をはさみ、苗場プリンスホテルの東に位置する。リゾートマンションの西武ヴィラ苗場に囲まれる。2011年度をもって営業を終了している。
  • 三国スキー場
名前は異なるものの、実質的に苗場スキー場と同じ運営で、リフト券は苗場と共通の物もあった。本スキー場から南へ約4km、国道353号の行き止まり地点に存在。2004年度をもって閉鎖。スノーボードは全面禁止だった時期もある。

施設[編集]

苗場プリンスホテルとナイター営業中のゲレンデ
苗場プリンスホテル

スキー場利用者に最適化されたホテルで、ゲレンデに隣接している。ゲレンデ側の部屋からは美しいナイターのライトアップが楽しめる。ファミリー、カップルなどそれぞれに適した宿泊プランがある。バブル景気時のスキーブームの時などは、クリスマスや正月の予約は夏の時点で予約がいっぱいになることが多かったが、、バブル景気が終わった1990年代前半のスキーブームの終焉とともに来場者が減少し、2010年には小中学校の夏休み期間を除いて夏季営業を停止した。現在も夏休み期間と冬季の営業は行うものの、利用者数はスキーブームのころと比べ激減しており、年始年末を除くと予約を取りやすくなっている。

苗場プリンスホテルのほかにも多くの宿泊施設やリゾートマンションがゲレンデ周辺には存在する。

日帰りスキーセンター(N-Plateau)

日帰り専用駐車場側にある、スキーセンターで、更衣室、待合室、コンビニエンスストア、ロッカー、温泉足湯などの施設がある。

子供用施設

託児所、授乳室、レンタル個室などが用意されている。

レストラン

ゲレンデ、プリンスホテル内あわせて30近くのフードコーナーがある。寿司蕎麦イタリアン中華料理ラーメン焼肉ステーキフレンチからファーストフードショットバーとほとんどのジャンルがそろっている。

冬季間以外[編集]

  • 苗場プリンスホテルゴルフコース - ゲレンデ下部にあるゴルフコースで夏から秋にかけて営業していたが、2009年をもって営業停止。
  • フジ・ロック・フェスティバル - 毎年7月下旬頃、スキー場一帯を利用した野外音楽フェスティバルが開催されている。このイベントは3日間でおよそ13万人を動員するものであるため、今ではスキー以外にこれといった観光がない冬場以外で、苗場に人を呼べる「夏の目玉」として町をあげての一大興行に成長している。

交通[編集]

自動車
  • 東京・前橋方面から
関越自動車道月夜野ICより、国道17号を湯沢・新潟方面へ約33km(三国峠を越える)。冬場の三国峠越えはタイヤチェーン規制が行われることもある。
  • 新潟・長岡方面から
関越自動車道湯沢ICより、国道17号をみなかみ・東京方面へ約21km。
鉄道
高速バス

スキースクール[編集]

  • 苗場スキースクール
  • 苗場藤島スキースクール
  • 苗場雪塾

テレビコマーシャル[編集]

歌手名 曲名 備考
1987-1988 松任谷由実 サーフ天国、スキー天国 映画「私をスキーに連れてって」挿入歌[1]
1988-1989 松任谷由実 ガールフレンズ [1]
1989-1990 松任谷由実 届かないセレナーデ 『WeekDayの苗場、誰も知らない休日篇』[2]
1990-1991 松任谷由実 Man in the Moon 『プライベートホリデイ in 苗場篇』[2]
1991-1992 松任谷由実 タイムリミット 『カ~バ篇』[2]
1992-1993 松任谷由実 ミラクル 『スターと天使が出会う山…苗場プリンスホテル篇』[2]
1994-1995 松任谷由実 Oh Juliet 『あの人と行って、この人と帰ってきた…苗場篇』[2]
1995-1996 松任谷由実 Broken Barricade 『スキーの踊り場、冬の苗場篇』[2]
1996-1997 松任谷由実 別れのビギン 『プリンセスにはプリンスです篇』[2]
1997-1998 松任谷由実 パーティーへ行こう 『スキーに愛がともナエバ篇』[2]
1998-1999 松任谷由実 groove in retro 『スキーな人とナエバ篇』[2]
2000-2001 RIZE ROCKS [2]
2002-2003 Wish* Eternal Snow [2]
2003-2004 松任谷由実 水槽のJellyfish [3]
2005-2006 なっちゃんPEAK チャイナビート [4]
2007-2008 グックル Windy Road [5]
2008-2009 MASH 光り輝く明日へ

舞台となった作品[編集]

その他[編集]

  • 1995年ごろまで、東武バスが群馬県から三国峠を経由して当スキー場まで運行していた。
  • コクドの経営悪化のあおりを受け、苗場スキー場も規模の縮小、人件費の削減等を余儀なくされた。
  • 2006年シーズンに雪崩が発生し、客8人と従業員1人が負傷した[6]。2011年シーズンにも雪崩が発生している[7]

脚注[編集]

  1. ^ a b CF 1974-1989 松任谷由実 オフィシャルサイト
  2. ^ a b c d e f g h i j k 50th Naeba CM & ポスター 苗場プリンスホテル
  3. ^ CF 2000-2009 松任谷由実 オフィシャルサイト
  4. ^ なっちゃんPEAK news なっちゃんPEAK オフィシャルサイト
  5. ^ About Us グックル オフィシャルサイト
  6. ^ “苗場スキー場で雪崩 スキー客ら9人が重軽傷 - 新潟”. 読売新聞. (2006年1月3日) 
  7. ^ 本日の雪崩について”. 苗場スキー場スタッフブログ. プリンスホテル (2011年2月24日). 2014年1月18日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • Mt.Naeba - Prince Snow Resort(プリンスホテル公式サイト)

出典[編集]

  • 全国スキー場ガイド86
  • 全国スキー場ガイド97
  • 全国スキー場ガイド09
  • 全国スキー場ガイド12