羽幌線

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Japanese National Railway logo.svg 羽幌線
力昼付近の橋梁(2011年7月28日)
力昼付近の橋梁(2011年7月28日)
羽幌線の路線図
路線総延長 141.1 km
軌間 1067 mm
最大勾配 20 パーミル
最小半径 300 m
停車場・施設・接続路線(廃止当時)
exlHST
*: 仮乗降場
実キロを表示

STR
留萠本線 深川方面
eDST
1.3 東留萠信号場 -1941
exSTRrg exSTRq eABZrf
exSTR exSTRrg eABZrf
exSTR exBHF BHF
0.0 留萠
exKRZ exSTRrf STR
天塩炭砿鉄道 -1967
exSTR xABZlf
留萠本線 増毛方面
exSTRlf exSTRq exABZlg
exBHF
2.7 三泊
exBHF
6.7 臼谷
exBHF
8.7 小平
exHST
(11.9) 花岡*
exBHF
17.3 大椴
exHST
(21.6) 富岡*
exBHF
26.1 鬼鹿
exHST
(29.3) 千松*
exBHF
33.0 力昼
exHST
(35.1) 番屋ノ沢*
exBHF
41.7 古丹別
exBHF
46.6 上平
exBHF
50.5 苫前
exHST
(54.6) 興津*
exBHF
58.3 羽幌
exSTR
下ノ滝* -1972
exSTRq exABZlg
羽幌炭礦鉄道 -1970
exBHF
65.0 築別
exBHF
69.8 天塩有明
exBHF
73.6 天塩栄
exBHF
79.5 初山別
exBHF
85.5 豊岬
exBHF
88.0 天塩大沢
exBHF
91.6 共成
exBHF
94.2 歌越
exBHF
99.0 天塩金浦
exBHF
103.3 遠別
exHST
(106.8) 啓明*
exBHF
108.4 丸松
exSTR
北里* -1970
exBHF
116.0 更岸
exHST
(118.6) 干拓*
exBHF
122.2 天塩
exHST
(125.3) 中川口*
exBHF
128.7 北川口
exSTR
西振老* -1970
exBHF
133.9 振老
exHST
(137.2) 作返*
BHFq eABZqr
141.1 幌延
宗谷本線
大沢トンネル
羽幌線の橋梁
橋台が残っている

羽幌線(はぼろせん)は、日本国有鉄道(国鉄)が運営していた鉄道路線地方交通線)。北海道留萌市留萠駅留萠本線から分岐して日本海に沿って北上し、天塩郡幌延町幌延駅宗谷本線に接続していた。

国鉄再建法の施行により特定地方交通線(第2次)に指定され、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承されることなく、国鉄分割民営化直前の1987年(昭和62年)3月30日廃止され[1]、国鉄最後の路線廃止となった。なお、留萠駅、留萠本線は羽幌線営業・廃止当時の表記で、羽幌線廃止後の1997年にそれぞれ留萌駅、留萌本線に変更されている。

路線データ(廃止時)[編集]

  • 管轄:日本国有鉄道
  • 路線距離(営業キロ):留萠 - 幌延 141.1km
  • 駅数:36(起終点駅を含む。駅:27、仮乗降場:9)
  • 軌間:1067mm
  • 全線単線
  • 電化方式:全線非電化
  • 閉塞方式:タブレット閉塞式
    • 交換可能駅数:7(小平、鬼鹿、古丹別、羽幌、初山別、遠別、天塩)

歴史[編集]

留萠 - 羽幌間は、軽便鉄道法により計画され、留萠線の支線として開業した路線である。羽幌 - 幌延間は、改正鉄道敷設法別表第144号に規定する「天塩国羽幌ヨリ天塩ヲ経テ下沙流別付近ニ至ル鉄道」として、南北から建設が進められた。太平洋戦争により一時中断したものの、1958年に全通した。

もともとは羽幌町の炭鉱開発と運炭、そしてニシンの輸送を主な目的として建設された路線だったが、炭鉱の閉山とニシン漁の不振、沿線人口の減少によって貨物・旅客の輸送量が減り、道路(国道232号)もよく整備されていたため存在意義を失い、第二次廃止対象路線となった。

留萠 - 初山別[編集]

  • 1927年(昭和2年)10月25日 留萠 - 大椴間 (19.6km) が留萠線として開業、東留萠信号場および三泊・小平・大椴の各駅を新設。
  • 1928年(昭和3年)10月10日 大椴 - 鬼鹿間 (8.9km) を延伸開業、鬼鹿駅を新設。
  • 1931年(昭和6年)
    • 8月15日 鬼鹿 - 古丹別間 (15.6km) を延伸開業、力昼・古丹別の各駅を新設。
    • 10月10日 留萠 - 古丹別間 (44.1km) を分離して留萠線から羽幌線に改める。
  • 1932年(昭和7年)9月1日 古丹別 - 羽幌間 (16.5km) を延伸開業。上平・苫前・羽幌の各駅を新設。
  • 1941年(昭和16年)12月9日 羽幌 - 築別間 (6.78km) を延伸開業。築別駅を新設。東留萠信号場を廃止。留萠 - 三泊間 (2.3km) の経路を変更。三泊付近の線路付替前は、羽幌線の列車は、留萠駅を発車した後東留萠信号場まで深川方面へ1.3km進み、同信号場でスイッチバックして羽幌方面に向かっていた。これを解消するため、留萠 - 三泊間に新線が敷設された。また、留萠 - 東留萠信号場間は留萠本線・羽幌線の二重戸籍区間であったが、この線路付替により解消された。
  • 1947年(昭和22年)12月25日 臼谷仮乗降場を新設。
  • 1950年(昭和25年)1月15日 臼谷仮乗降場を駅に改める。
  • 1955年(昭和30年)3月26日 番屋ノ沢仮乗降場を新設。
  • 1956年(昭和31年)
    • 5月13日 富岡仮乗降場を新設。
    • 8月20日 花岡仮乗降場を新設。
    • 9月1日 興津仮乗降場を新設。
    • 11月1日 下ノ滝仮乗降場を新設。
  • 1957年(昭和32年)11月6日 築別 - 初山別間 (14.5km) を延伸開業、天塩有明・天塩栄・初山別の各駅を新設。

幌延 - 遠別(天塩線)[編集]

  • 1935年(昭和10年)6月30日 幌延 - 天塩間 (18.9km) が天塩線として開業、振老・北川口・天塩の各駅を新設。
  • 1936年(昭和11年)10月23日 天塩 - 遠別間 (18.9km) を延伸開業、更岸・丸松・遠別の各駅を新設。
  • 1955年(昭和30年)12月2日 干拓・作返の各仮乗降場を新設。
  • 1956年(昭和31年)5月1日 啓明・中川口・西振老の各仮乗降場を新設。

全通後[編集]

  • 1958年(昭和33年)10月18日 初山別 - 遠別間 (23.8km) を延伸開業し天塩線を羽幌線に編入、羽幌線が全通、豊岬・天塩大沢・共成・歌越・天塩金浦の各駅を新設。
  • 1961年(昭和36年)1月15日 単行(1両編成)のキハ22による準急「るもい」、築別行で1往復運転開始。下りは小樽発、上りは札幌発。
  • 1961年(昭和36年)10月1日 「るもい」往復とも小樽発着になる。
  • 1962年(昭和37年)5月1日 「るもい」を増毛行とし(羽幌線からは運転なくなる。1963年準急「かむい」に統合)、札幌 - 幌延間に急行「はぼろ」を2両編成で1往復運転開始。
  • 1963年(昭和38年)
    • 6月1日 千松仮乗降場を新設。
    • 12月1日 旭川発着列車として、準急「るもい」を2往復設定(2両編成)。上り列車と、下り2号は幌延行、下り1号は築別行。いずれも羽幌線内は普通列車
  • 1966年(昭和41年)3月5日 「るもい」を急行に格上げ。築別行と幌延行をそれぞれ1往復とする。
  • 1967年(昭和42年)10月1日 「るもい」のうち、下り1号を留萠止まりとし、羽幌線直通は下り2号と上り2本とする。
  • 1968年(昭和43年)10月1日 「るもい」羽幌線直通を2往復に戻す。
  • 1970年(昭和45年)9月7日 北里・西振老の各仮乗降場を廃止、天塩有明・豊岬・歌越・丸松・更岸・北川口・振老の各駅を無人化。この日より急行「はぼろ」築別駅豊岬駅通過となる。
  • 1972年(昭和47年)
    • 2月8日 下ノ滝仮乗降場を廃止、三泊・臼谷・大椴・力昼・上平を無人化。
    • 3月 下り1号を再び留萌止まりに戻し、羽幌線直通は下り2号と上り2本となる。
  • 1982年(昭和57年)3月30日 築別駅を無人化。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 全線の貨物営業を廃止。急行「るもい」は旭川→留萠間下りのみの運転となり羽幌線での運転なくなる(1986年廃止)。
  • 1985年(昭和60年)8月2日 第2次特定地方交通線として廃止承認。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 急行「はぼろ」廃止。
  • 1987年(昭和62年)3月30日 全線を廃止[1]沿岸バスにバス転換。

運転[編集]

1962年5月1日から札幌 - 深川 - 留萠 - 羽幌 - 幌延間を直通する急行「はぼろ」が1往復運行されていたが、1986年11月1日のダイヤ改正により廃止された。さらに、観光シーズンには臨時急行「天売」も運行されていた。それ以外に普通列車は全線を通じて5往復、そして羽幌を境にして区間列車が運行されていた。

  • 鬼鹿開業時の運行本数(1928年。駅は留萠、三泊、小平、大椴、鬼鹿)
    • 全線直通列車 3往復
    • 区間列車 なし
  • 築別開業時の運行本数(1941年。駅は留萠、三泊、小平、大椴、鬼鹿、力昼、古丹別、上平、苫前、羽幌、築別)
    • 全線直通列車 4往復
    • 区間列車 なし
  • 廃止直前の運転本数(1986年11月1日改正)
    • 留萠 - 幌延間(全線直通) 6往復。うち4往復は留萠本線直通、さらにそのうち1往復は急行「はぼろ」に代わって運転された主要駅停車列車で、当該列車に快速マークは付されていなかった[2]
    • 留萠 - 羽幌間 下り朝1本、上り2本(朝夕1本ずつ)  
    • 留萠 → 鬼鹿間 夜1本


駅一覧[編集]

  • 接続路線の事業者名・駅の所在地は羽幌線廃止時点のもの。全線北海道内に所在。
駅名 駅間
キロ
営業
キロ
接続路線 所在地
留萠駅 - 0.0 日本国有鉄道:留萠本線 留萌市
三泊駅 2.7 2.7  
臼谷駅 4.0 6.7   留萌郡小平町
小平駅 2.0 8.7  
花岡仮乗降場 - (11.9)  
大椴駅 8.6 17.3  
富岡仮乗降場 - (21.6)  
鬼鹿駅 8.8 26.1  
千松仮乗降場 - (29.3)  
力昼駅 6.9 33.0   苫前郡苫前町
番屋ノ沢仮乗降場 - (35.1)  
古丹別駅 8.7 41.7  
上平駅 4.9 46.6  
苫前駅 3.9 50.5  
興津仮乗降場 - (54.6)  
羽幌駅 7.8 58.3   苫前郡羽幌町
築別駅 6.7 65.0 羽幌炭礦鉄道線(1970年12月25日廃止)
天塩有明駅 4.8 69.8   苫前郡初山別村
天塩栄駅 3.8 73.6  
初山別駅 5.9 79.5  
豊岬駅 6.0 85.5  
天塩大沢駅 2.5 88.0  
共成駅 3.6 91.6  
歌越駅 2.6 94.2   天塩郡遠別町
天塩金浦駅 4.8 99.0  
遠別駅 4.3 103.3  
啓明仮乗降場 - (106.8)  
丸松駅 5.1 108.4  
更岸駅 7.6 116.0   天塩郡天塩町
干拓仮乗降場 - (118.6)  
天塩駅 6.2 122.2  
中川口仮乗降場 - (125.3)  
北川口駅 6.5 128.7  
振老駅 5.2 133.9  
作返仮乗降場 - (137.2)  
幌延駅 7.2 141.1 日本国有鉄道:宗谷本線 天塩郡幌延町

※仮乗降場には営業キロが設定されていなかった。括弧内に実キロを記す。

路線廃止前の廃駅・信号場[編集]

  • 東留萠信号場 - 留萠‐三泊間(留萠本線大和田‐留萠間)留萠駅から深川方へ1.3km、1941年(昭和16年)12月9日廃止。
  • 下ノ滝仮乗降場 - 羽幌‐築別間、1972年(昭和47年)2月8日廃止。
  • 北里仮乗降場 - 丸松‐更岸間、1970年(昭和45年)9月7日廃止。
  • 西振老仮乗降場 - 北川口‐振老間、1970年(昭和45年)9月7日廃止。

名羽線[編集]

羽幌駅と、宗谷本線名寄駅間には、苫前炭田が産出する石炭の輸送や、沿線の森林開発などを目的として企図された名羽線計画があったが、結局開通することはなかった。詳細は、深名線#名羽線の項を参照。

脚注[編集]

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  1. ^ a b “羽幌線にもお別れ列車 60年の歴史閉じる”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1987年3月30日)
  2. ^ 国鉄監修『時刻表』(日本交通公社)1986年12月号による。

関連項目[編集]