北条鉄道北条線

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北条線
花壇の整備された長駅
花壇の整備された長駅
路線総延長 13.7 km
軌間 1067 mm
停車場・施設・接続路線
STRrf
神鉄粟生線
STRq
eABZq+l
JR西加古川線
STRrg
exSTRrf
0.0 粟生駅
BHF
3.5 網引駅
WBRÜCKE
万願寺川
BHF
4.6 田原駅
BHF
6.1 法華口駅
WBRÜCKE1
下里川
BHF
8.0 播磨下里駅
BHF
9.8 長駅
BHF
11.4 播磨横田駅
KBHFe
13.7 北条町駅

北条線(ほうじょうせん)は、兵庫県小野市粟生駅から兵庫県加西市北条町駅までを結ぶ北条鉄道鉄道路線である。

加西市南部の田園地帯を通り、西日本旅客鉄道(JR西日本)加古川線および神戸電鉄粟生線と同市の中心地北条町を結ぶ。

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):13.6km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:8駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:スタフ閉塞式

運行形態[編集]

線内折り返し列車のみ1時間あたり1本の運行で、ワンマン運転を実施している。また夏休み時期にはかぶと虫列車、クリスマスシーズンにはサンタ列車の運行を行っている。北条町駅の始発は5時41分、粟生駅の最終は23時12分である。

現在は線内に交換設備がないため列車交換を行うことができず、常時1編成が使用されている。

国鉄時代は1日13往復、5時から21時までの運行で、2往復は加古川線に直通し加古川駅発着であったが、現在は線路は加古川線と接続されていない。

利用状況[編集]

輸送実績[編集]

北条線の近年の輸送実績を下表に記す。 表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別輸送実績
年度 輸送実績(乗車人員):万人/年度 輸送密度
人/1日
特記事項
通勤
定期
通学
定期
定期外 合計
1985年(昭和60年) 10.1 11.9 14.8 36.8 667 国鉄から移管・開業
1986年(昭和61年) 9.0 9.3 15.2 33.5 637  
1987年(昭和62年) 7.5 9.3 14.3 31.1 643  
1988年(昭和63年) 6.4 8.7 14.6 29.7 616  
1989年(平成元年) 6.0 9.4 15.2 30.6 647  
1990年(平成2年) 6.6 11.1 15.4 33.1 690  
1991年(平成3年) 6.9 11.4 18.3 36.6 708  
1992年(平成4年) 6.8 11.5 14.7 33.0 712  
1993年(平成5年) 5.5 11.3 14.4 31.2 677  
1994年(平成6年) 4.9 12.5 13.1 30.5 647  
1995年(平成7年) 4.2 13.8 13.6 31.6 683  
1996年(平成8年) 3.6 13.7 14.0 31.6 688  
1997年(平成9年) 3.6 14.0 13.2 30.8 641  
1998年(平成10年) 3.4 14.7 12.1 30.2 634  
1999年(平成11年) 3.3 14.0 12.1 29.4 619  
2000年(平成12年) 3.5 14.9 11.2 29.6 630  
2001年(平成13年) 3.4 15.1 10.5 29.0 616 北条町駅移転
2002年(平成14年) 3.7 15.6 10.8 30.1 640  
2003年(平成15年) 3.4 15.4 11.2 30.0 645  
2004年(平成16年) 3.6 15.5 11.2 30.3 655  
2005年(平成17年) 3.7 16.8 11.7 32.1    
2006年(平成18年) 3.1 16.5 11.5 31.1    
2007年(平成19年) 3.3 16.4 12.7 32.4    
2008年(平成20年) 3.1 15.9 13.1 32.1    
2009年(平成21年) 3.1 15.8 11.7 30.6    
2010年(平成22年) 4.0 16.0 12.0 32.0    
2011年(平成23年) 3.8 16.3 12.2 32.3    
2012年(平成24年) 3.5 17.5 13.2 34.2    

収入実績[編集]

北条線の近年の収入実績を下表に記す。表中、収入の単位は千円。数値は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度別収入実績
年度 旅客運賃収入:千円/年度 運輸雑収
千円/年度
総合計
千円/年度
通勤定期 通学定期 定期外 手小荷物 合計
1985年(昭和60年)   ←←←←          
1986年(昭和61年)   ←←←←          
1987年(昭和62年) 14,999 13,554 37,936 0 66,489 2,492 68,981
1988年(昭和63年)              
1989年(平成元年)              
1990年(平成2年)              
1991年(平成3年) 14,780 16,789 40,989 0 72,538 2,767 75,305
1992年(平成4年)              
1993年(平成5年)              
1994年(平成6年)              
1995年(平成7年) 9,133 20,211 37,634 0 66,978 1,895 68,873
1996年(平成8年)              
1997年(平成9年)              
1998年(平成10年)              
1999年(平成11年)              
2000年(平成12年) 7,207 22,018 31,330 0 60,555 1,440 61,995
2001年(平成13年)              
2002年(平成14年)              
2003年(平成15年)              
2004年(平成16年) 7,725 22,914 31,301 0 61,940 1,187 63,127
2005年(平成17年)              
2006年(平成18年)              
2007年(平成19年)              

歴史[編集]

播州鉄道が開業した路線が、播丹鉄道を経て戦時買収により国有化されたもの。国鉄再建法の規定により特定地方交通線に選定され、第三セクターの北条鉄道に転換された。

  • 1915年大正4年)3月3日 - 播州鉄道 粟生駅 - 北条町駅間(8.5M≒13.68km)が開業。網引駅、法華口駅、長駅、北条町駅開業[1]
  • 1916年(大正5年)6月3日 - 長駅 - 北条町駅間に横田村停留場開業[2]
  • 1917年(大正6年)8月14日 - 播鉄王子駅(現在の播磨下里駅)開業。
  • 1919年(大正8年)12月22日 - 網引駅 - 法華口駅間に田原駅(初代)開業[3]
  • 1921年(大正10年)5月9日 - 横田村停留場休止[4]
  • 1923年(大正12年)12月21日 - 播丹鉄道に譲渡[5]
  • 1930年昭和5年)4月1日 - 営業距離をマイル表記からメートル表記に変更(8.5M→13.7km)。
  • 1934年(昭和9年)4月5日 - 休止中の横田村停留場廃止。
  • 1935年(昭和10年)4月1日 - 田原駅(初代)を停留場に変更。
  • 1943年(昭和18年)6月1日 - 播丹鉄道が国有化、北条線となる[6]。長駅 - 北条町駅間改キロ (+0.1km)。播鉄王子駅を播磨下里駅に改称。田原停留場廃止。
  • 1945年(昭和20年)3月31日 - 試験飛行していた日本海軍の戦闘機「紫電改」が故障のため網引駅 - 法華口駅間に不時着して線路がずれ、直後に来た上り旅客列車が脱線転覆。列車乗客11人死亡、104人が負傷。
  • 1952年(昭和27年)2月18日 - 田原駅(2代目)開業(初代田原駅より0.2km法華口駅方)。
  • 1961年(昭和36年)10月1日 - 横田仮乗降場開業。
    • 12月20日 - 横田仮乗降場を駅に変更し、播磨横田駅開業(旧・横田村停留場と同一地点)。
  • 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物営業廃止。
  • 1981年(昭和56年)9月18日 - 特定地方交通線第1次廃止対象として廃止承認。
  • 1984年(昭和59年)5月25日 - 第三セクター鉄道への転換を決定。
  • 1985年(昭和60年)4月1日 - 北条鉄道に転換。播磨横田駅 - 北条町駅間改キロ (-0.1km)。
  • 1989年平成元年)3月11日 - 昼12時台を1往復増発。
  • 1992年(平成4年)3月14日 - 朝5時台を1往復削減。
  • 1996年(平成8年)3月16日 - 夕方17時台を1往復増発。
  • 2001年(平成13年)11月20日 - 北条町駅移転 (-0.1km)。

駅一覧[編集]

全駅兵庫県に所在。

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
粟生駅 - 0.0 西日本旅客鉄道:加古川線
神戸電鉄:粟生線
小野市
網引駅 3.5 3.5   加西市
田原駅 1.1 4.6  
法華口駅 1.5 6.1  
播磨下里駅 1.9 8.0  
長駅 1.8 9.8  
播磨横田駅 1.6 11.4  
北条町駅 2.2 13.6  

法華口駅・播磨下里駅・長駅では大正時代以来の木造駅舎とプラットホームが現役で使用されている。これらについて、文化審議会は2013年11月に登録有形文化財とするよう答申を文部科学大臣におこなった(法華口駅は便所も対象)[7]

脚注[編集]

  1. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年3月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1916年6月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 「地方鉄道停車場設置」『官報』1920年2月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 「地方鉄道運輸営業一部休止其他」『官報』1921年5月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 14日移転許可「鉄道敷設権移転」『官報』1923年12月17日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 「鉄道省告示第120号」『官報』1943年5月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 加西・北条鉄道木造駅舎、有形文化財登録に喜びの声 - 神戸新聞2013年11月16日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]