湧網線

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湧網線
網走市が設置した湧網線跡を示す石碑北海道道1087号網走常呂自転車道線の起点
網走市が設置した湧網線跡を示す石碑
北海道道1087号網走常呂自転車道線の起点
路線総延長 89.8 km
軌間 1067 mm
exSTR
名寄本線
exBHFq exABZdr exSTRq
0.0 中湧別
exSTR
名寄本線
exHST
(2.6) 五鹿山
exHST
(4.3) 福島
exBHF
9.9 芭露
exHST
(15.3) 志撫子
exBHF
16.5 計呂地
exHST
(19.2) 浜床丹
exBHF
21.0 床丹
exHST
(25.0) 若里
exBHF
29.3 佐呂間
exHST
(31.8) 堺橋
exHST
(33.7) 興生沢
exBHF
36.0 知来
exHST
(39.1) 紅葉橋
exBHF
41.4 仁倉
exBHF
46.0 浜佐呂間
exBHF
49.4 北見富丘
exHST
(51.9) 東富丘
exBHF
54.0 北見共立
exHST
土佐 -1972
exBHF
59.5 常呂
exHST
常呂港 -1972
exBHF
66.7 能取
exHST
中能取 -1972
exBHF
73.1 北見平和
exBHF
76.6 卯原内
exHST
(80.2) 二見中央
exBHF
82.1 二見ヶ岡
exHST
(87.9) 大曲
STRq eABZ3lf BHFq
89.8 網走
石北本線

釧網本線

湧網線(ゆうもうせん)は、日本国有鉄道が運営していた鉄道路線地方交通線)。北海道紋別郡上湧別町網走支庁管内)の中湧別駅名寄本線から分岐し、サロマ湖オホーツク海能取湖等の沿岸を巡って網走市網走駅に至る。1960年代より沿線の過疎化やモータリゼーションの進行で利用者が減り、国鉄再建法の制定にともない第2次特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化直前の1987年廃止された。末期の列車本数は1日5往復まで減らされていた。

数あるローカル線の中でも、車窓から見られる風景が美しい路線として知られていた。

目次

[編集] 路線データ(廃止時)

  • 管轄:日本国有鉄道
  • 路線距離(営業キロ):中湧別 - 網走 89.8km
  • 駅・仮乗降場数:27(起終点駅を含む。駅:16、仮乗降場:11)
  • 軌間:1067mm
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:タブレット閉塞式
    • 交換可能駅:3(計呂地、佐呂間、常呂)

[編集] 歴史

名寄本線の中湧別と網走本線(現在の石北本線)の網走を短絡する鉄道として計画されたもので、改正鉄道敷設法別表には第146号に「北見國中湧別ヨリ常呂ヲ經テ網走ニ至ル鐡道」として規定されている。

建設は網走側、中湧別側両方から進められ、1935年からそれぞれ湧網東線(ゆうもうとうせん)、湧網西線(ゆうもうさいせん)として順次開業した。太平洋戦争により中断したが、1953年に全通した。

1980年に国鉄再建法が成立すると、第2次特定地方交通線に指定され、国鉄分割民営化直前の1987年に廃止された。

[編集] 湧網西線

  • 1935年(昭和10年)10月20日 中湧別 - 計呂地間 (16.5km) を湧網西線として新規開業。芭露駅・計呂地駅を新設。
  • 1936年(昭和11年)10月17日 計呂地 - 中佐呂間 (12.8km) を延伸開業。床丹駅・中佐呂間駅を新設。

[編集] 湧網東線

  • 1935年(昭和10年)10月10日 網走 - 卯原内間 (13.2km) を湧網東線として新規開業。二見ヶ岡駅・卯原内駅を新設。
  • 1936年(昭和11年)10月10日 卯原内 - 常呂間 (17.1km) を延伸開業。能取駅・常呂駅を新設。
  • 1949年(昭和24年)10月20日? 北見平和仮乗降場を新設。
  • 1952年(昭和27年)12月6日 常呂 - 下佐呂間間 (13.5km) を延伸開業。北見共立駅・北見富丘駅・下佐呂間駅を新設。

[編集] 湧網線

  • 1953年(昭和28年)10月22日 佐呂間 - 下佐呂間間 (16.7km) を延伸開業し、全通。湧網東線を湧網西線に編入し湧網線とする。知来駅・仁倉駅を新設。中佐呂間駅を佐呂間駅に改称。
  • 1954年(昭和29年)1月1日 北見平和仮乗降場を駅に改める。
  • 1955年(昭和30年)12月25日 福島仮乗降場・志撫子仮乗降場・興生沢仮乗降場・紅葉橋仮乗降場・大曲仮乗降場を新設。
  • 1956年(昭和31年)1月7日 土佐仮乗降場・常呂港仮乗降場・中能取仮乗降場を新設。
  • 1956年(昭和31年)5月1日 東富丘仮乗降場・二見中央仮乗降場を新設。
  • 1956年(昭和31年)8月20日 浜床丹仮乗降場・若里仮乗降場を新設。
  • 1956年(昭和31年)12月20日 堺橋仮乗降場を新設。
  • 1958年(昭和33年)7月1日 五鹿山仮乗降場を新設。
  • 1963年(昭和38年)10月1日 下佐呂間駅を浜佐呂間駅に改称。
  • 1972年(昭和47年)2月8日 土佐仮乗降場・常呂港仮乗降場・中能取仮乗降場を廃止。
  • 1984年(昭和59年)6月22日 第2次特定地方交通線として廃止承認。
  • 1987年(昭和62年)3月20日 全線廃止。網走バスに転換。

[編集] 駅一覧

全駅が北海道網走支庁管内に所在

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
中湧別駅 - 0.0 日本国有鉄道:名寄本線(一部湧別方面、遠軽方面直通) 紋別郡上湧別町
五鹿山仮乗降場 2.6 (2.6)  
福島仮乗降場 1.7 (4.3)   紋別郡湧別町
芭露駅 5.6 9.9  
志撫子仮乗降場 5.4 (15.3)  
計呂地駅 1.2 16.5  
浜床丹仮乗降場 2.7 (19.2)   常呂郡佐呂間町
床丹駅 1.8 21.0  
若里仮乗降場 4.0 (25.0)  
佐呂間駅 4.3 29.3  
堺橋仮乗降場 2.5 (31.8)  
興生沢仮乗降場 1.9 (33.7)  
知来駅 2.3 36.0  
紅葉橋仮乗降場 3.1 (39.1)  
仁倉駅 2.3 41.4  
浜佐呂間駅 4.6 46.0  
北見富丘駅 3.4 49.4   常呂郡常呂町
東富丘仮乗降場 2.5 (51.9)  
北見共立駅 2.1 54.0  
土佐仮乗降場*      
常呂駅 5.5 59.5  
常呂港仮乗降場*      
能取駅 7.2 66.7   網走市
中能取仮乗降場*      
北見平和駅 6.4 73.1  
卯原内駅 3.5 76.6  
二見中央仮乗降場 3.6 (80.2)  
二見ヶ岡駅 1.9 82.1  
大曲仮乗降場 5.8 (87.9)  
網走駅 1.9 89.8 日本国有鉄道:石北本線釧網本線
  • 仮乗降場には営業キロが設定されていなかった。括弧内に実キロを記す。
  • *: 1972年2月8日廃止
  • 大曲仮乗降場には石北本線も通っていたが、ホームは当路線のみに設置されたため、分岐駅は網走駅となっていた。

[編集] 廃止後の状況

常呂駅 - 大曲仮乗降場間の大半がサイクリングロードとして活用される(北海道道1087号網走常呂自転車道線)。その他の区間は路盤跡や橋桁が面影を残す程度となっている。駅跡は当時の駅舎はほとんど残っておらず、一部でバスターミナルとして建て替えられている。中湧別駅、計呂地駅、佐呂間駅、卯原内駅には車両が静態保存されている。

網走バスターミナルで発車を待つ中湧別行き

鉄道運行の代替として、網走バスにより転換バス「湧網線」が運行される。佐呂間市街を経由せず国道238号を直行する急行バスも設定されたが、後に普通便変更を経て廃止(他便と同じ佐呂間市街経由に変更)された。

2008年11月、2009年度をもって佐呂間町が町営バス路線網を充実させた上、重複する一般路線バス[1]への補助金供出を取り止めることを決め、これを受けて開かれた協議会において、転換バスを2010年9月限りで廃止する決定がなされた[2]

転換バスの廃止後は、佐呂間町営バスと北見市営バス(旧・常呂町営バス)のほか[3]、比較的利用客が多い中湧別 - 計呂地、常呂 - 網走[4]は存続の方向とされており、湧別町上湧別町(2009年10月5日より両町が合併し、新・湧別町となる予定)および北見市網走市が検討に入っている。

佐呂間町と湧別町および北見市(旧常呂町)の境界部分がバスが無くなる区間となる予定で、このうち北見市との境界にあたる区間は、北見市営バス現行路線(浜佐呂間の隣のサロマ湖入口まで運行される)の延長依頼を佐呂間町が行う方向で検討されている[5]

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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  1. ^ 湧網線のほか、北海道北見バスの佐呂間 - 留辺蘂、佐呂間 - 遠軽の3路線。
  2. ^ 2008年11月北海道新聞朝刊オホーツク面
  3. ^ 一部同じ区間を走行するが、転換バスとしての直接的な関連はない。
  4. ^ 鉄道廃止以前から常呂線として網走バスが運行している。
  5. ^ 佐呂間町広報PDF