久保裕也 (サッカー選手)

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久保 裕也 Football pictogram.svg
Football against poverty 2014 - Yuya Kubo.jpg
名前
カタカナ クボ ユウヤ
ラテン文字 KUBO Yuya
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 1993年12月24日(20歳)
出身地 山口県山口市
身長 178cm
体重 72kg
選手情報
在籍チーム スイスの旗 BSCヤングボーイズ
ポジション FW
背番号 31
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2011-2013
2013-
日本の旗 京都サンガF.C.
スイスの旗 BSCヤングボーイズ
66 (18)
36 (9)
1. 国内リーグ戦に限る。2014年7月27日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

久保 裕也(くぼ ゆうや、1993年12月24日 - )は、山口県山口市出身のサッカー選手スイス・スーパーリーグBSCヤングボーイズ所属。ポジションはFW

来歴[編集]

プロ入り前[編集]

地元の山口市でサッカーを始める。

2009年山口市立鴻南中学校を卒業後、同級生で友人の原川力と共に京都サンガF.C.にスカウトされ、京都の育成プログラムである「スカラーアスリートプロジェクト」5期生として京都サンガF.C. U-18に入団。高校は京都の立命館宇治高校に入学。1年生の春から背番号9を背負うなど将来を期待された。

京都サンガF.C.[編集]

2010年シーズン途中に2種登録選手としてトップ登録され、トップチームに帯同[1]。その後、登録を一旦解除される。

2011年シーズンに再び登録され[2]、シーズン2試合目となった第8節のファジアーノ岡山戦にて3トップの中央でプロ初出場、初スタメンで初ゴールを記録。第11節の徳島ヴォルティス戦では、プロ2ゴール目となる豪快なミドルシュートを決める[3]など、その後もゴールを量産。17歳にしてチーム最多得点となるリーグ戦30試合10得点を記録した[4]。12月29日の天皇杯準決勝、横浜F・マリノス戦では途中出場から決勝ゴールを決めるなど1ゴール1アシストの活躍でチームの決勝進出に貢献。翌年の元日、決勝のFC東京戦でも途中出場からゴールを決め、高校生ストライカーとして一躍注目を浴びた。

2012年シーズンより、トップチームへ昇格[5]宮吉拓実との2トップで開幕スタメン出場を果たした。序盤の試合では先発で起用され、まずまずのパフォーマンスを見せていたが、たびたびゴールポストにシュートを阻まれる不運もありゴールが生まれず、第21節の水戸ホーリーホック戦でシーズン初ゴールを挙げるも、その後はベンチやベンチ外が続いた。後に久保は、「あの年が何もかもダメだったとは考えたくないですけどね。ただ、もうそのことは忘れたいです」と語っている[6]

2013年シーズン開幕のガンバ大阪戦で途中出場から逆転ゴールを決めると、第18節のロアッソ熊本戦では自身プロ初となるハットトリックを達成[7]。移籍するまでの間、主にスーパーサブとして633分出場で7ゴールを挙げた。

2013年6月18日、スイス・1部リーグBSCヤングボーイズへ2013-14シーズンからの完全移籍が発表された[8]

移籍金は約40万ユーロ(日本円で約5500万円)

BSCヤングボーイズ[編集]

2013年6月29日の栃木SC戦後、すぐにチームに合流したが、獲得を決めたのが昨年10月に辞任した元SDのイリヤ・ケンツィクだった為に、ケンツィクの後任であるSDのフレディ・ビッケルや、このシーズンから指揮を執ることになった新監督のウリ・フォルテは、久保について全く知らなかった。その為、当初は放出やU-21チーム起用なども考えられていた。しかし、練習を見たウリ・フォルテは、すぐに久保にほれ込み、トップチームでの起用を決断。7月6日のSKスラヴィア・プラハとの練習試合では、自ら得たPKを決め、さっそく欧州初ゴールを記録した[9]

2013-14シーズン、開幕戦となった7月13日の対FCシオン戦で後半30分から出場し、スイスリーグデビューを果たす[10]。第3節の対FCトゥーン戦でスイスリーグ初ゴールを含む2得点で逆転勝利に貢献[11]、すると第4節の対FCチューリッヒ戦でもゴールを記録[12]。スイス紙ブリックに、スイスリーグの新しいスター選手として紹介された[13]。第16節には昨シーズンの王者FCバーゼルを相手に貴重な同点ゴールを奪った[14]。スタメン出場は5試合に留まったが、スーパーサブとしてリーグ戦34試合に出場、7ゴール5アシストを記録。昨年7位だったヤングボーイズのUEFAヨーロッパリーグ出場圏となる3位躍進に貢献した。

2014-15シーズン、7月20日の対FCザンクト・ガレン戦で開幕スタメン出場を果たし、前半23分にチームのシーズン初ゴールを決めた。

年代別日本代表[編集]

U-16日本代表として2009年8月に開催された豊田国際ユースサッカー大会に出場し、3試合で2得点を記録。準優勝に貢献し、MIP賞を受賞した[15]

U-17日本代表として2010年1月に開催されたコパ・チーバスに出場。グループリーグ最終戦では2得点を決め、逆転での決勝トーナメント進出に貢献[16]。決勝のU-18メキシコ戦では唯一の得点を決めた[17]。日本は1対2で惜しくも敗れたものの、準優勝という過去最高の成績を残した。

U-18日本代表として2011年10月に開催されたAFC U-19選手権予選に出場。第1戦のグアム戦では1人で8得点を決めるなど活躍した[18]。2012年11月に開催された本大会でもエースとして期待されたが、グループリーグから4試合無得点に終わり、日本も3大会連続でFIFA U-20ワールドカップへの切符を逃す事になった[19]

U-19日本代表として2012年6月に開催されたAFC U-22アジアカップ予選に出場。第4戦のインドネシア戦では4得点を決めるなど、本大会出場に貢献した[20]。本大会である、2014年1月に開催されたAFC U-22アジアカップに出場するU-21日本代表にも招集を打診されたが、ヤングボーイズでのスタメン争いのため、クラブのキャンプに参加したいと断った[21]。日本はベスト8で敗退している。

日本代表[編集]

2012年2月24日に行われたキリンチャレンジカップアイスランド代表との試合に、日本代表として初選出された[22]。試合には出場しなかったが、現役高校生がA代表に選出されるのは市川大祐以来、14年ぶり2人目の快挙となった[23]

プレースタイル[編集]

左右両足から放たれる強烈かつ精度の高いシュートとシュートレンジの広さ、それらを活かしたミドルシュートを得意としており、元日本代表コーチの大木武は「今まで見てきた日本人選手で一番シュートが上手い」と評している。

パスを受けると、スピードを生かしたドリブルで勝負し、決定機を生み出そうとする。突出したトラップの精度とスピードで周りを置き去りにできるなど、日本代表の香川真司のようだと言われるが、久保はFWらしく、背中から強く当たられても意地になって踏ん張るなどパワー勝負にも拘っている[24]

元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニは久保について「なんでも器用にこなせる近代的なFW」と評している[25]

京都サンガF.C.では1トップ、3トップの中央、U-19日本代表では2トップの一角でプレー。ヤングボーイズでは監督のフォルテが久保はトップ下の選手だと明言[26]、カップ戦などで1トップ起用される事もあるが、主にトップ下、セカンドトップで起用されている。

人物・エピソード[編集]

  • 久保がゴールを決めた時にする肘を手で叩くパフォーマンスは、ヤングボーイズに移籍した当初にモンテネグロ代表DFのエルサド・ズベロティッチと編み出したものであり、スイスで話題となった。
  • 愛読書は長谷部誠の『心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣』。コンディションが良い理由に、本の真似をしているからと明かした事がある[27]

所属クラブ[編集]

ユース経歴
プロ経歴

個人成績[編集]

更新日2014年8月11日

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
日本 リーグ戦 ナビスコ杯 天皇杯 期間通算
2010 京都 35 J1 0 0 0 0 0 0 0 0
2011 31 J2 30 10 - 3 3 33 13
2012 20 1 - 0 0 20 1
2013 16 7 - - 16 7
スイス リーグ戦 スイス杯 オープン杯 期間通算
2013-14 ヤングボーイズ 24 スーパーリーグ 34 7 3 2 - 37 9
2014-15 31 3 2 - 3 2
通算 日本 J1 0 0 0 0 0 0 0 0
日本 J2 66 18 - 3 3 69 21
スイス スーパーリーグ 37 9 3 2 - 40 11
総通算 103 27 3 2 3 3 109 33
国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
UEFA UEFA EL
2014-15 ヤングボーイズ 24
通算 UEFA

その他の国際公式戦

代表歴[編集]

タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ トップ登録のお知らせ - jsgoal(2010年8月13日閲覧)
  2. ^ トップ登録のお知らせ - jsgoal(2011年3月4日閲覧)
  3. ^ Jクロニクルベスト:2011ベストゴール - youtube(2013年1月14日閲覧)
  4. ^ 現れた “ワンダーボーイ”、久保裕也 - livedoor.com(2011年12月31日閲覧)
  5. ^ トップチームへ昇格のお知らせ - 京都サンガF.C.オフィシャルサイト(2011年12月6日閲覧)
  6. ^ スイスで評価を高める久保裕也の歩み - スポーツナビ(2013年9月26日閲覧)
  7. ^ 京都が久保裕也のハットトリックで熊本に快勝して4位浮上 - SOCCER KING(2013年6月9日閲覧)
  8. ^ 久保裕也選手 BSCヤングボーイズへ完全移籍のお知らせ - 京都サンガF.C.オフィシャルサイト(2013年6月18日閲覧)
  9. ^ 久保“欧州初ゴール”自ら得たPK決め笑顔 - スポニチ(2013年7月7日閲覧)
  10. ^ 久保がスイスデビュー「チャンスもらえるように」 - SANSPO.com(2013年7月14日閲覧)
  11. ^ 久保裕也が途中出場で2ゴール、ヤング・ボーイズが逆転勝利 - SOCCER KING(2013年7月29日閲覧)
  12. ^ FW久保裕也が2試合連続の今季3ゴール目 - SOCCER KING(2013年8月5日閲覧)
  13. ^ スイス紙:「久保裕也はリーグの新しいスター」 - Goal.com(2013年8月6日閲覧)
  14. ^ ヤング・ボーイズの久保がバーゼル戦で同点弾…勝ち点奪取に貢献 - SOCCER KING(2013年12月2日閲覧)
  15. ^ 久保裕也選手がMIP受賞!! - 京都サンガF.C.オフィシャルサイト(2009年8月11日閲覧)
  16. ^ コパ・チーバス2010 久保2発!U-17代表、逆転で決勝T進出! - ゲキサカ(2010年1月29日閲覧)
  17. ^ コパ・チーバス2010 U-17代表、U-18メキシコ代表戦後の選手コメント - ゲキサカ(2010年1月31日閲覧)
  18. ^ 久保が8得点、原川が2得点 AFC U-19選手権2012予選 - 京都サンガF.C.オフィシャルサイト(2011年11月1日閲覧)
  19. ^ 久保「何もできなかった」 - nikkansports.com(2012年11月12日閲覧)
  20. ^ 久保選手が4得点の活躍! U-19日本代表 インドネシア遠征 - 京都サンガF.C.オフィシャルサイト(2012年7月13日閲覧)
  21. ^ 手倉森ジャパン…久保はクラブ、南野はU-19代表を優先し招集見送り - ゲキサカ(2013年12月11日閲覧)
  22. ^ 18歳の久保、柴崎ら5人が初選出 海外組は招集せず - yahoo.co.jp(2012年2月17日閲覧)
  23. ^ ザック監督「将来期待」18歳久保を初招集 - nikkansports.com(2012年2月18日閲覧)
  24. ^ 日本人の年間最多ゴールを超えるか。久保裕也、スイスで得点力が覚醒中。 - NumberWeb(2013年8月23日閲覧)
  25. ^ ザック監督、久保や柴崎は「経験不足だが高いクオリティを持つ選手」 - NumberWeb(2012年2月17日閲覧)
  26. ^ ヤング・ボーイズ監督「久保の持ち味出せるのは…」 - sanspo.com(2013年8月5日閲覧)
  27. ^ 【京都】高校生FW久保連敗止める/J2 - nikkansports.com(2011年6月12日閲覧)
  28. ^ ポケットサッカーリーグ カルチョビット Direct 2012.6.29 - ニコニコ生放送(2012年6月29日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]