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:;『もう止まらない』(第27話 - 第45話) |
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2008年10月21日 (火) 12:18時点における版
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魔法陣グルグル(まほうじんグルグル)は、衛藤ヒロユキによるギャグファンタジー漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品。
概要
『月刊少年ガンガン』(エニックス(現・スクウェア・エニックス))にて1992年8月号から2003年9月号にかけて連載された。話数カウントは「第○章」。単行本は全16巻。1994年に朝日放送(ABC)系列局で『魔法陣グルグル』、1996年に松竹系劇場にて劇場版『魔法陣グルグル』、2000年にテレビ東京(TX)系列局で『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』と3度アニメーション化された。それぞれの作品は海外でも出版・放映された。
作風
作者衛藤ヒロユキのDJ(テクノ系)、ゲーム、ファンタジー、メルヘンなどのマニア的な部分(作者曰く、「データ化できない、よく分からないもの」)を凝縮したような作品で、ロールプレイングゲーム、特にドラゴンクエストシリーズの世界観のパロディ、プレイヤーの視点のパロディが基幹になっている。「踊りながら魔法陣を描き、それが魔法になる」という設定や個性的で変態的なサブキャラクターのインパクトが特徴。
初期はドラゴンクエスト4コママンガ劇場時代からの流れでシュールなギャグが多かったが、中盤以降それは控えめになっていった。次第にミグミグ族と「グルグル」を巡って物語が深化していく。
連載
月刊誌に連載されている割に、月単位のページが本誌の中でも1位2位を争うほど少ないのが特徴的(比較的、月刊誌は週刊誌に比べてページ数が多い)。後半になるにつれて、その傾向は次第に強まり休載も増えていった。マッグガーデンで連載を開始するなど、エニックスお家騒動に巻き込まれたとも考えられたが、無事連載を終了した。なお、『少年ガンガン』掲載の漫画で初めての10年連載作品である。
2008年10月よりスピンオフ作品『舞勇伝キタキタ』がウェブコミック誌『ガンガンONLINE』にて連載されている。話数カウントは「第○蓑」。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー
ジェムジャム大陸にある小さな村、ジミナ村。ある日、この村に「勇者募集!! 魔王を倒した者に金5万を与え、コーダイ国の王子とする」と書かれた立て札が立つ。勇者マニアであるバドがこれを見つけ、息子であるニケを勇者として無理やり旅立たせる。
このジミナ村では旅立つときに「魔法オババ」のもとに寄らなければいけないという決まりがある。その決まりに則り、ニケはオババの家に寄ることになった。そこでミグミグ族という種族だけが使える「グルグル」という魔法を使う魔法使い、ククリと出会い、一緒に旅立つように命ぜられる。そして国王に勇者として認められたニケは、世界征服をねらう魔王ギリ打倒の旅にククリと共に出る。
作品世界の概要
作品の舞台は「グルグル世界」と呼ばれ、グルグル世界は「この世」と「あの世」に分かれている。「この世」は「現実世界(自然界)」と「魔法世界(魔界・妖精の国)」で構成される。このうち現実世界は「人間界」「地上界」とも呼ばれ、ここが物語のおもな舞台となる。現実世界は、とある惑星の(作中では「地球」と呼ばれる)5つの大陸(#地名を参照)で構成される。
およそ1つの大陸に対して1体、一帯の魔力を管理する魔神が存在する。ベームベーム、サイレンの2体が登場するが、それ以外の魔神の存在は不明。なお、それらを封印から呼び出すたびにククリはレベルアップするという。
「あの世」は「天界」のみで構成される。天界は「アナスタシア」「天国」とも呼ばれる。
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登場人物
アニメ
魔法陣グルグルは映画を含め3度に渡りアニメーション化されている。またテレビアニメは両作とも、中途半端な形で終わってしまったために第三期制作を望む声も多い。
1994年『魔法陣グルグル』
魔法陣グルグル初のアニメーション作品。1994年10月13日から1995年9月14日まで全45話が朝日放送制作・テレビ朝日系にて放映された。ストーリーは、第31話までが原作第4巻まで、第32話からはアニメオリジナルとなっている。アニメオリジナル部分にも、原作者のアイデアが豊富に散りばめられている。原作と同じように凝ったギャグが多く、アニメ作品としての意識が高かった。
- 最高視聴率 13.9%(1994年11月17日放映 第5話『ノコギリ山でダンジョン探検』)
- 平均視聴率 10.3%
広島(広島ホームテレビ)では20%を超えた回もあり。大阪・静岡(静岡朝日テレビ)も好調だった。ただ、その広島ホームテレビでは、プロ野球中継(広島東洋カープ主催ゲーム)を放送した関係で、後日(主に平日17:00台)に代替放送となる事もあり、最終回もこの例に該当した。なお、最終回では放送中に地震が発生し、地震情報のテロップが頻繁に流れていたが、広島地区では遅れ放送となったため、冒頭に遅れ放送告知のテロップが出ただけで、それ以外はほぼ通常状態での放送だった。
今作では作画監督を主に野口大蔵(中盤から原憲一)、岡迫亘弘、浜田勝、田中穣、加瀬政広の5人でローテーションしていたが、総作画監督に当たる人物がいなかったせいか、各回ごとの作画の変化が子供にも分かるほど激しいことで有名で、雑誌などでも話題となった。
スタッフ
- 製作:本橋浩一(日本アニメーション)
- 企画・製作管理:本橋寿一(日本アニメーション)
- 音楽:中村暢之
- キャラクターデザイン:加瀬政広
- 美術監督:千葉みどり
- プロデューサー:依田正和 (ABC)、田中伸明(日本アニメーション)
- 監督:中西伸彰
- 音響監督:向山宏志
- 色彩設計:大平敬志
- 撮影監督:金沢章男→森口洋輔
- 原画:岩崎聖江、岩根雅明、夏目久仁彦、深澤学、尼野浩正、畑智司、河野利幸、長谷川順子、木下由美子、岩村幸子、武内啓、今川よしみ、永木龍博、古山匠、佐々木正勝、橋本淳一、志村泉、根岸博文、平林孝、野田泰宏、亀井隆、竹腰充保、原憲一、水野知己、高津幸央(ダイゾウプロダクション)、寺司重幸、春日久美子、菅野由美子、白石悟、伊藤武、細木隆浩、小島秀人、遠藤省三、河野一男、昆進之介、河尻牧子(スタジオヴィクトリー)、今野淑子、浜田勝、名村英敏、桜井ちから、片岡恵美子、森中正春、加藤美紀(サンシャイン・コーポレーション)、小沼克介、高橋任治、松野利晴、森川均、大西克美、大沢聡、安彦守(スタジオ雲雀)、三木マスオ、大西貴子、尾形雄二(アニメアール)
- 動画:岡江秀樹、笠原真佐枝、前川幸雄、内田覚、雨宮良太郎、鈴木富美子、野口洋子、森中リカ、吉武香、比志島ゆき、橋爪恵、原靖徳、竹谷みゆき、松田明広、早川千穂斗、臼井とみ子、今井豊、田口裕美子、阿部貴、村田美帆、三田宏美、柴田美和子、平林孝、島田賢志、猪俣正人、武内智宏、山本健一、中熊太一、吉田高幸、今井久、若菜宜典(ダイゾウプロダクション)、詍高実、大沢憲義、村山拓也、田中久子、河尻牧子、宮浦秀典、河野一男、遠藤省三、小島秀人、細木隆浩、白石悟、春日久美子、三浦一世(スタジオヴィクトリー)、坂道一茂、村田美帆、吉村涼子、竹原麻衣、市川菜美子、清水妙子(サンシャイン・コーポレーション)、斉藤徳明、宮井誠、妻藤一治、針金屋英郎、山形孝二、西沢登美江、佐多直哉、高津元弘、山代康規、森口真希、鈴木孝宏、松田博美、長谷川哲治、田中富美代(スタジオ雲雀)、(じゃんぐるじむ)
- 動画チェック:野田泰宏、片山基成、伊藤武、砂原昭一、黒川祥一、妻藤一也
- 彩色:森沢千代美、高橋直美、藤田淳子、堀沢まり子、小林康子、田所利恵、安藤由美子、粕谷正子、久保田滝子、工藤百合子、酒井雅代、袖木脇達己、吉田竹美、平林和広、米井ふじの、中釜かおる、平良ふみ子、矢島香(スタジオキリー)、(マキ・プロ)
- 背景:鈴木幸子、石山由紀、久野綾弓、久保田正宏、岡田誠、三枝孝行、牛島浩(スタジオアクア)、白石直子、平田憲司、平野一重、(アトリエローク)、(みにあーと)
- 美術監督補:宮内雅代
- 担当美術:川井憲(アトリエローク)
- 撮影:鳥越一志、松沢宏明、森夏子、藪下喜久、馬場知浩、橘高敬司、杉山幸夫、関戸宏樹、黒木康之、遠藤泰久、津村治彦、浅井千里(トランスアーツ)、阪本生長、松田昇、新宮啓一、千葉伸、河原英明、田村寛、武田祥貴(スタジオ・ウッド)、沖田英一、森里真由美、松永優子(珊瑚礁)
- 編集:名取信一、目黒広志、寺野剛
- ネガ編集:上遠野英俊
- 音響製作:東北新社、神部宗之、関口未来子
- 効果:庄司雅弘(フィズサウンドクリエイション)
- 選曲:合田豊
- 調整:田中和成
- タイトル:道川昭
- 現像:IMAGICA
- 番組宣伝:湯口充祐、梅村陽子(ABC)
- 版権管理:西国晃
- 制作デスク:牛島浩、小竿俊一
- 制作進行:安形裕篤、永井裕二、岩崎秀則、平松巨規、下田久人、小久保厚、中井信貴、大林豪
- 制作協力:電通
- 制作:ABC、日本アニメーション
- 著作:(C)衛藤ヒロユキ / スクウェアエニックス・ABC・電通・日本アニメーション 1994
声の出演
メインキャスト
- ニケ:瀧本富士子
- ククリ:吉田古奈美
- キタキタおやじ:緒方賢一
- ギップル:高乃麗
- ゲイル:高木渉
- エナ:萩原果林
- 魔法オババ:山本圭子
- ウルガ13世:池田勝
- ルンルン:松井菜桜子
- 総裁:西川幾雄
- ザザ:石川寛美
- ミグ:こおろぎさとみ
- トマ、さっぱり妖精:神代知衣
- ジュジュ:天野由梨
- ラジニ:千葉耕市
- ゴチンコ:安西正弘
- レイド:鳥海勝美
- ギリ:笹岡繁蔵、大友龍三郎
- ナレーター:横尾まり
その他
- 増岡弘、井上喜久子、藤本譲、塚田正昭、城山堅、鈴木明子、関俊彦、小形満、田口昂、子安武人、宝亀克寿、荒川太郎、山下啓介、峰恵研、坂東尚樹、鈴木勝美、氷上恭子、稲葉実、亀山助清、大谷育江、山田妙子、納谷六朗、中博史、田原アルノ、長島雄一、石森達幸、中田和宏、大塚明夫、石塚運昇、遠藤勝代、成田剣、南杏子、辻親八、大川透、小野英昭、安井邦彦、伊藤美紀、喜田あゆみ、南央美、かないみか、磯辺万沙子、三木眞一郎、真殿光昭、水原リン、山崎たくみ、若月七緒、岡村明美、西村ちなみ、増田ゆき、本井英美、北村弘一、島田敏、桜井敏治、矢島晶子、小宮和枝、滝口順平、野上ゆかな、島香裕、岡野浩介、菊池いづみ、山口勝平、横山智佐、京田尚子、高橋美紀、斉藤昌、伊藤栄次、古澤徹、伊井篤史、立木文彦、中澤やよい、堀越真己、根谷美智子、池本小百合、金丸淳一、野本礼三、広瀬正志、藤原啓治、順不同
主題歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
-
- 『Wind Climbing 〜風にあそばれて〜』(第1話 - 第26話)
- 唄:奥井亜紀、作詞:奥井亜紀、作曲:奥井亜紀、編曲:小野寺明敏
- 『もう止まらない』(第27話 - 第45話)
- 唄:SLAP STICKS、作詞:多田紀彦、作曲:立井幹也
放送リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 旅立ち!ニケとククリの大冒険 | 小松崎康弘 | 中西伸彰 | 藤本次朗 | 武内啓 |
2 | 真の勇者は?コーダイ城決戦 | ワタナベシンイチ | 野口大蔵 | ||
3 | 強敵モンスターと初対決! | 小山眞弓 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
4 | 急げニケ!さらわれたククリ | 北条千夏 | 高田淳 | 浜田勝 | |
5 | ノコギリ山でダンジョン探検 | 三井秀樹 | 酒井伸次 | 田中穣 | |
6 | 洞窟のボス!カセギゴールド | 小松崎康弘 | 浦中和 | 藤本次朗 | 加瀬政広 |
7 | 恐るべき魔法!ベームベーム | 小山眞弓 | ワタナベシンイチ | 野口大蔵 | |
8 | 怪奇!キタキタ踊りの伝説 | 三井秀樹 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
9 | ククリの秘密 初めてのお友だち | 北条千夏 | 佐藤浩史 | 高田淳 | 浜田勝 |
10 | 闇の少女 かくされた魔法陣! | 三井秀樹 | 酒井伸次 | 田中穣 | |
11 | 闇魔法結社 ククリは神様? | 北条千夏 | 中西伸彰 | 藤本次朗 | 加瀬政広 |
12 | ピンチ!グルグルが描けない | 小松崎康弘 | ワタナベシンイチ | 野口大蔵 | |
13 | 新たなる冒険!ゲルニ大陸 | 小山眞弓 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
14 | 修業開始!ククリの山ごもり | 佐藤浩史 | 高田淳 | 浜田勝 | |
15 | 極めろ!レベルアップへの道 | 北条千夏 | 酒井伸次 | 田中穣 | |
16 | 魔王降臨!シュギ村絶体絶命 | 三井秀樹 | 小林常夫 | 藤本次朗 | 加瀬政広 |
17 | 戦う魔法使い ジュジュの正体! | 小松崎康弘 | 川島宏 | 野口大蔵 | |
18 | 第一の封印 選ばれたニケ! | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | ||
19 | 最後の修業!ククリ試練の時 | 北条千夏 | 佐藤浩史 | 高田淳 | 浜田勝 |
20 | 奇跡!二つの腕輪が出会う時 | 三井秀樹 | 酒井伸次 | 田中穣 | |
21 | さらばシュギ村!旅立ちの時 | 小山眞弓 | 藤本次朗 | 加瀬政広 | |
22 | ブタの王子様復活大作戦! 前編 | 小松崎康弘 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
23 | ブタの王子様復活大作戦! 後編 | 川島宏 | 野口大蔵 | ||
24 | アッチ村騒動!黒い絵本の怪 | 小山眞弓 | 松浦錠平 | 高田淳 | 浜田勝 |
25 | 刺客!魔界からの使者レイド | 北条千夏 | 酒井伸次 | 田中穣 | |
26 | レイド襲来!ラピの泉に願う | 三井秀樹 | 斎藤次郎 | 藤本次朗 | 加瀬政広 |
27 | ついに発見!美しき妖精の村 | 小山眞弓 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
28 | 炸裂!ククリのラブアタック | 北条千夏 | 川島宏 | 野口大蔵 | |
29 | 絶体絶命!毒にやられた勇者 | 三井秀樹 | 佐藤浩史 | 高田淳 | 浜田勝 |
30 | 発見!礼拝堂に残された遺産 | 小松崎康弘 | ワタナベシンイチ | 酒井伸次 | 田中穣 |
31 | 旅立ち!遺言に託された使命 | 三井秀樹 | 斎藤次郎 | 藤本次朗 | 加瀬政広 |
32 | コッチ村のいけにえを救え! | 小松崎康弘 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
33 | 目ざめろ光の力!ニケの修行 | 善聡一郎 | 原憲一 | ||
34 | ポトマ学園で魔法のお勉強! | 三井秀樹 | 高田淳 | 浜田勝 | |
35 | 作ろう!伝説のグルグルパイ | 小山眞弓 | 酒井伸次 | 田中穣 | |
36 | 魔法でバトル!優勝は誰だ | 北条千夏 | ワタナベシンイチ | 藤本次朗 | 加瀬政広 |
37 | ククリに恋のライバル現る!? | 小山眞弓 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
38 | レベルアップだ!奇跡のネコ | 三井秀樹 | 高田淳 | 浜田勝 | |
39 | 風を呼び戻せ!龍の住む谷 | 小松崎康弘 | 善聡一郎 | 原憲一 | |
40 | 神秘!村を救ったメケメケ様 | 北条千夏 | 酒井伸次 | 田中穣 | |
41 | ゲイルとエナ…真の愛情物語 | 三井秀樹 | 藤本次朗 | 加瀬政広 | |
42 | 人魚の秘宝で結婚式パニック | 小山眞弓 | 石崎すすむ | 岡迫亘弘 | |
43 | 打倒ギリ!パーティー結成へ | 北条千夏 | ワタナベシンイチ | 高田淳 | 浜田勝 |
44 | レイドの挑戦!ニケ絶体絶命 | 三井秀樹 | 善聡一郎 | 原憲一 | |
45 | 最後の戦い 死闘!魔王城決戦 | 小松崎康弘 | 中西伸彰 | 酒井伸次 | 田中穣 |
1996年『劇場版 魔法陣グルグル』
1996年4月20日、テレビアニメでの好評を受け、3本立て映画『少年ガンガン・劇場アニメフェスティバル'96』の中で公開された作品。同時上映は『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』『ハーメルンのバイオリン弾き』。原作者のアイデアによる完全オリジナルの短編。サブタイトルが存在するが、事情により付いていないとされる。ストーリーはアニメ第1作のその後として描かれている。動員人数は最高で約28万人、合計で約167万人。
スタッフ
- 製作:本橋浩一、千田幸信
- 企画:保坂嘉弘
- 製作管理:真木透、遠藤重夫
- 監督:中西伸彰
- キャラクターデザイン:加瀬政広
- 音楽:中村暢之
- 美術監督:千葉みどり
- プロデューサー:田中伸明
- 脚本:三井秀樹
- 作画監督:加瀬政広
- 録音演出:向山宏志
- 撮影監督:森口洋輔
- 色彩設計:大平敬志
- 編集:名取信一
- 原画:平松禎史、山本直子、宮崎なぎさ、門之園恵美、後藤圭二、長嶋陽子、佐々木正勝、中村裕之、橋本淳一、岸本誠司、今野淑子、山崎隆、近永早苗、山本佐和子、鷲田敏弥、粉川剛、三木磨須夫、佐藤好春
- 動画チェック:野田泰宏
- 動画:坂上まりこ、橋爪恵、岡田薫、中西順子、岩水孝幸、山崎博史、植村淳、原靖徳、後藤方美、竹谷みゆき、早川千穂斗、臼井とみ子、平林孝(はだしぷろ)
- 彩色:森沢千代美、高橋直美、工藤百合子、藤田淳子、矢島香、平林和広、宮本智恵美、原井智恵、石川香織、清水まり子、粕谷しずえ、児玉淳、平良芙美子、土屋裕美、浦山和恵、高木小百合(スタジオキリー)
- 背景:小林雅代、石山由紀、久野綾弓、牛島浩
- 撮影:阪本生長、松田昇、河原美明、田村寛(スタジオウッド)
- 音響製作:関朝美(東北新社)
- 効果:庄司雅弘(フィズサウンド)
- 選曲:合田豊
- 録音:安藤邦夫(アオイスタジオ)
- 技術協力:森幹生(コンチネンタルファーイースト株式会社)
- 現像:IMAGICA
- タイトル:道川昭
- 制作担当:岩崎秀紀
- ネガ編集:上遠野英俊
- 編集助手:目黒広志、寺野剛
- 制作:エニックス、日本アニメーション
声の出演
- ニケ:瀧本富士子
- ククリ:吉田古奈美
- ジュジュ:天野由梨
- ギップル:高乃麗
- キタキタおやじ:緒方賢一
- トマ、さっぱり妖精:神代知衣
- ハットン:千葉繁
- ビストン:二又一成
- バートン:堀内賢雄
- バグトン:塩屋浩三
- 教徒A:田原アルノ
- 教徒B:辻親八
- 教徒C:島香裕
- 教徒D:田口昂
- モッコロ長老:龍田直樹
- モッコロA:山崎たくみ
- モッコロB:本井英美
- メガロドラゴン:郷里大輔
- タテジワ隊長:鈴木勝美
- タテジワA:小形満
- タテジワB:坂東尚樹
- ナレーター:横尾まり
主題歌
- オープニングテーマ
-
- 『金のトビラ』
- 唄:SATOMI KIHARA(木原さとみ)with RADIO HEART、作詞:衛藤ヒロユキ、作曲:衛藤ヒロユキ、編曲:衛藤ヒロユキ
- エンディングテーマ
-
- 『LOVE GOES』
- 歌:HIM、作詞:HIM、HIMK、作曲:HIM、編曲:HIM、YASUTAKA MIZUSHIMA
2000年『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』
愛称ドキ伝、またはドキグル。再アニメ化希望の多さから再度アニメ化されたもの。2000年4月4日から2000年12月26日まで全38話がテレビ東京系にて放映された。
現在トゥーン・ディズニーにて16時30分月曜日から金曜日の平日に再放送中。
タイトルの頭部は、原作の連載誌『月刊少年ガンガン』で、読者から募集して決められた。ちなみに名付け親はかつて存在した「衛藤ヒロユキ公認ファンクラブ」の会員。
第1作から補完する目的もあり、ストーリーは原作第5巻から第11巻序盤までとなっている。ストーリーの辻褄を合わせるため、アニメオリジナル展開であった第1作の30話以降は無かったことにされており、第1話の時間軸は妖精の村編直後となる。キラキラなど原作とアニメで違いのあった設定も原作基準になっている。
今作では日本アニメーション初の完全デジタルアニメーションとなった。アニメオリジナルストーリーである第22話や第38話は原作者の手が大幅に加わっているとされる。
- 最高視聴率 6.3%(2000年12月26日放映 第38話(最終話)『ドキドキ 伝説は終わらない』)
- 平均視聴率 4.7%
ニケ役が前作の瀧本富士子から南央美に交代されており、公式には瀧本富士子のスケジュールの都合とされているが、交代の以前から瀧本富士子と所属事務所のアーツビジョンとの間にトラブルがあったことも知られている。また、日本アニメーションと日俳連(日本俳優連合)との二次使用料問題で組合員の出演が一部制限されたされたことや、ジュジュ役の天野由梨が引退(後に復帰)、ゴチンコ役の安西正弘が病気療養等、以上の理由で大幅に交代を余儀なくされている。前作からの声優交代は以下の通り。
- ニケ:瀧本富士子→南央美
- ジュジュ:天野由梨→荒木香恵
- レイド:鳥海勝美→久保田恵
- ゴチンコ:安西正弘→小和田貢平
- サーチアイ:三木眞一郎→赤石広樹
- バド:増岡弘→西松和彦
- レナ:井上喜久子→栗田ひづる
スタッフ
- エグゼクティブプロデューサー:本橋浩一(日本アニメーション)
- シリーズ構成:三井秀樹
- キャラクターデザイン:加瀬政広
- 美術監督:筒井典子
- 色彩設定:大平敬志
- 音楽:中村暢之
- 音響監督:加藤敏⇒三好慶一郎
- プロデューサー:東不可止 (テレビ東京)、横山真二郎(現dentsu)(創通エージェンシー)、遠藤重夫(日本アニメーション)
- 監督:高木淳
- 動画チェック:前田伸子
- 撮影監督:間嶋秋信
- 編集:浜宇津妙子 (Production I.G)、名取信一、中野一穂
- ビデオ編集:東京現像所
- タイトル:道川昭
- タイトル協力:鈴木敏宏
- 音響効果:庄司雅弘(フィズサウンドクリエイション)
- 録音監督補:三好慶一郎
- 選曲:合田豊
- ミキサー:田中和成
- 録音スタジオ:三分坂スタジオ
- 録音制作:東北新社、田中信作
- 番組宣伝:小林亜加子⇒宮岡貞成
- 制作デスク:小林克規
- 設定制作:青山愛
- 制作進行:大崎正美、北村英治、平尾美穂、石川貴浩、櫛引康志、羽村亮、鈴木一功
- 音楽協力:テレビ東京ミュージック
- 製作:TV TOKYO、創通映像、日本アニメーション
- 著作:(C)衛藤ヒロユキ / スクウェアエニックス・テレビ東京・創通・日本アニメーション 2000
主題歌
- オープニングテーマ
-
- 『ダイナマイトヘブン』(第1話 - 第38話)
- 歌:2Shy4U、作詞:ハルユキ、作曲:ハルユキ、編曲:ハルユキ
- エンディングテーマ
-
- 『西の空へ』(第1話 - 第25話)
- 歌:Spoon、作詞:Yuko、作曲:Jun、編曲:Yasu Sugiyama
- 『Enjoy the party』(第26話 - 第38話)
- 歌:R'OSE、作詞:YUKI、作曲:SHIGEKI、編曲:SHIGEKI
放送リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ワクワク!冒険の朝 | 松井亜弥 | 高木淳 | 野口大蔵 | |
2 | いけいけ!龍の定期便 | 三井秀樹 | 鈴木孝義 | 武内啓 | |
3 | きてきて!ククリのお店屋さん | 松井亜弥 | 平山英嗣 | 中山敦史 | 梶浦紳一郎 |
4 | なぜなぜ!?盗賊だった勇者さま | 三井秀樹 | 酒井伸次 | 新田敏夫 | |
5 | キラキラ!光の剣は勇者の証 | 松井亜弥 | 佐々木皓一 | 平岡正幸 | |
6 | だいだい発見!ミグミグ族の遺跡 | 三井秀樹 | 立場良 | 本木久年 | |
7 | クルクル!たった一人の神の踊り子 | 松井亜弥 | 福島利規 | 三木俊明 | |
8 | でたでた!ヨンヨン伝説の鳥 | 三井秀樹 | 高木淳 | 野口大蔵 | |
9 | ゾクゾク登場!モンスターいや~んばか~ん | 松井亜弥 | 太野和寿 | 中山敦史 | 梶浦紳一郎 |
10 | クサクサ!草の精霊モゲル | 三井秀樹 | 鈴木孝義 | 武内啓 | |
11 | またまたお出まし!こわい顔 | 松井亜弥 | 北原健雄 | 上原秀明 | 加瀬政広 |
12 | マジマジ復活!?魔神サイレン | 三井秀樹 | 佐々木皓一 | 平岡正幸 | |
13 | ふわふわ!飛ぶこどもたち | 松井亜弥 | 立場良 | 本木久年 | |
14 | ビクビク!弟子入り?盗賊団ガバ | 三井秀樹 | 福島利規 | 三木俊明 | |
15 | なになに!くりまんじゅうとカマドウマ!? | 松井亜弥 | 中山敦史 | 浜田勝 | |
16 | どこどこ!?幻の秘宝バナナムーン | 三井秀樹 | 高木淳 | 野口大蔵 | |
17 | ごちゃごちゃパーティ!これ最強? | 松井亜弥 | 鈴木孝義 | 武内啓 | |
18 | ソロソロ侵入コパール城! | 三井秀樹 | 大庭秀昭 | 佐々木皓一 | 平岡正幸 |
19 | ヒョイヒョイ逃げるヤな大臣まもの! | 上原秀明 | 加瀬政広 | ||
20 | ガーガーアヒルに汗ダック!? | 松井亜弥 | 立場良 | 柳瀬譲二 | |
21 | メラメラ!勇者よ火を盗め | 三井秀樹 | 福島利規 | 森亜紀子 | |
22 | ウキウキ!コパールの休日 | 佐々木皓一 | 梶浦紳一郎 | ||
23 | プカプカドラゴンへいのうえ? | 松井亜弥 | 高木淳 | 野口大蔵 | |
24 | みろみろ!空とぶナゾの船! | 三井秀樹 | 鈴木孝義 | 武内啓 | |
25 | しゃかしゃか!踊るニコピョン族 | 松井亜弥 | 中山敦史 | 平岡正幸 | |
26 | あらあらたいへんアラハビカ! | 三井秀樹 | 上原秀明 | 加瀬政広 | |
27 | キロキロウニョラー!トッピロキー! | 森田浩光 | 柳瀬譲二 | ||
28 | なぞなぞ謎のホナスの泉!? | 福島利規 | 船塚純子 | ||
29 | アレアレ!?くるっと回って悪魔がバァー | 松井亜弥 | 佐々木皓一 | 梶浦紳一郎 | |
30 | ワオワオおどろき!魔境の遺跡 | 三井秀樹 | 高木淳 | 野口大蔵 | |
31 | ラブラブ!恋するハート | 松井亜弥 | 鈴木孝義 | 武内啓 | |
32 | さあさあ行くぞ!取り戻せパンフォス | 三井秀樹 | 中山敦史 | 平岡正幸 | |
33 | ガンガンいこうぜ!大バトル | 上原秀明 | 加瀬政広 | ||
34 | げきげき大作戦!歌って踊って | 松井亜弥 | 森田浩光 | 柳瀬譲二 | |
35 | ヘイヘイ!!お目覚め夢みるハート | 三井秀樹 | 福島利規 | 三木俊明 | |
36 | バイバイすてきなアラハビカ | 佐々木皓一 | 梶浦紳一郎 | ||
37 | ビシビシ鍛えろ!?光の勇者 | 松井亜弥 | 北原健雄 | 鈴木輪流郎 | 北原健雄 |
38 | ドキドキ伝説は終らない! | 三井秀樹 | 高木淳 | 野口大蔵 水野知巳 |
外伝
- 原作
- 全6本。
- 第2巻に1本、第3巻に2本、第4巻に2本、第13巻に1本。また外伝以外に番外編も数本ある。
- ドラマCD(1)
- 『魔法陣グルグル 〜大迷惑! 熱血妖精の恩返し〜』 ISBN 4-87025-805-6
- 少年ガンガン・コミックCDコレクション(5)として1995年3月24日に発売。原作者の原案による短編。ストーリーは冒険序盤にあたる。
- パッケージのアオリ文句「衛藤ヒロユキ原案・監修 完全オリジナルストーリー! マンガでは読めないぞ!」
- ドラマCD(2)
- 『魔法陣グルグル オリジナル・ドラマ 〜水晶玉を取り戻せ! 暗闇の中は大コンランですゾ!!〜』
- 1996年3月21日発売。ストーリーはアニメ第1作の終了後にあたる。
- 小説
- 『小説 魔法陣グルグル /〜対決! マリオネード チャバイ村を救え!!〜』 ISBN 4-87025-943-5
- 1997年1月31日発売。ストーリーはアニメ第2作の終盤にあたる。
関連商品
書籍
- 単行本『魔法陣グルグル』(全16巻) スクウェア・エニックス ISBN 4-87025-054-3
- フィルムコミック『TVアニメ版コミックス 魔法陣グルグル』(全5巻) エニックス
- 『魔法陣グルグルランド』エニックス ISBN 4-87025-730-0
- 『魔法陣グルグルランド2』エニックス ISBN 4-87025-834-X
- アニメ第1作の資料本
- 『魔法陣グルグル TVアニメ版スペシャル キャラクター大百科』エニックス ISBN 4-87025-808-0
- 『魔法陣グルグルふしぎ大図鑑』(テレビマガジングレート百科 51) 講談社 ISBN 978-4-06-323051-2
- 劇場版の資料本
- 『少年ガンガン 劇場アニメフェスティバル'96』エニックス ISBN 4-87025-884-6
- アニメ第2作の資料本
- 『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル TVアニメ攻略BOOK』エニックス ISBN 4-7575-0265-6
- 絵本
- 『講談社のテレビ絵本 魔法陣グルグル』(全10巻) 講談社
- 『講談社のテレビ絵本 ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル』講談社 ISBN 4-06-344136-9
- 『魔法陣グルグル ぎんはがしゲームえほん』(たの幼TVデラックス 59) 講談社 ISBN 4-06-177459-X
- 『ポプラ社の新・小さな童話 アニメ魔法陣グルグル』ポプラ社 ISBN 4-591-04651-6
- 『ショウワコーのとびだすえほん・ゴールド版 魔法陣グルグル』ショウワワコー ISBN 4-948734-93-4
- ゲームブック
- 文庫本『ゲームブック 魔法陣グルグル』(エニックス文庫) エニックス ISBN 4-87025-857-9
- コミックCD
- 『魔法陣グルグル 〜大迷惑! 熱血妖精の恩返し〜』
映像ソフト
- DVD『魔法陣グルグル ぐるぐるBOX』(全2巻) バンダイビジュアル
- DVD『魔法陣グルグル劇場版』SME・ビジュアルワークス
- DVD『Lucky Price★2000 魔法陣グルグル劇場版』SME・ビジュアルワークス
- DVD『ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル DVD-BOX』バンダイビジュアル
音楽ソフト
- サウンドトラック
- CD『魔法陣グルグル オリジナルサウンドトラック』(全2巻)ワーナーミュージック・ジャパン
- CD『ANIMEX1200 Special 魔法陣グルグル オリジナル・サウンドトラック [Limited Edition]』(全2巻)コロムビアミュージックエンタテインメント(上記の商品を復刻したもので、内容はほぼ同一)
- CD『魔法陣グルグル オリジナルゲームミュージック』ソニー・ミュージックエンタテインメント
- CD『魔法陣グルグル2 オリジナルゲームミュージック』ソニー・ミュージックエンタテインメント
- CD 『ドキドキ伝説魔法陣グルグル オリジナルサウンドトラック』ジェネオン エンタテインメント
- CD『魔法陣グルグル オリジナルサウンドトラック』(全2巻)ワーナーミュージック・ジャパン
- イメージアルバム
- CD『魔法陣グルグル 〜ジミナ村の祭典〜』ソニー・ミュージックエンタテインメント
- CD『魔法陣グルグル 〜キタキタおやじの逆襲〜』ソニー・ミュージックエンタテインメント
- CD『魔法陣グルグル 〜音の魔法陣〜』ソニー・ミュージックエンタテインメント
- CD『魔法陣グルグル 〜キタキタ楽団の世直しツアー〜』ソニー・ミュージックエンタテインメント
- ドラマCD
- CD『魔法陣グルグル オリジナル・ドラマ 〜水晶玉を取り戻せ! 暗闇の中は大コンランですゾ!!〜』ソニー・ミュージックエンタテインメント
PCソフト
- 『魔法陣グルグル スクリーンセーバー&壁紙集 for windows 3.1 & 95』タカラ
- 『魔法陣グルグル 〜ふしぎクリック絵本〜』(PCブック)アスペクト ISBN 4-89366-605-3
- 『魔法陣グルグル どきどきアニメコレクション』アスキー
ゲームソフト
用語
魔法
「魔法陣グルグル」作品中に登場する「魔法」は、「闇魔法」と「光魔法」の2つに分けられる。両者の違いは後述するが、その中でも最上級とされるのが、ヒロイン・ククリが使用する「闇魔法の最高峰:グルグル」と、主人公・ニケが後になって習得する「光魔法の最高峰:キラキラ」である。
だがグルグルは、厳密には闇魔法でも光魔法でもない、「第3の魔法」であったということが、物語の展開にしたがって解き明かされていく。
グルグル
かつてミグミグ族が発見し、守り続けてきた魔法でミグミグ族の者だけが使用できる。使い手の心の中を呼び出す、一種の召喚魔法。円の中に描かれた図形により、召喚されるものはさまざま。不安定な力を使うことから闇魔法に分類されてしまうが、実際は闇でも光でもなくハートの魔法である。そのため術者の心の揺らぎによってグルグルにも変化が生じ、ハートの揺らぎが最も大きい子供時代にしか使えないという欠点を持つ。またこの魔法の真の恐ろしさは「術に失敗したとき」である。心の力の持つ不安定さゆえ、失敗すれば魔界から何を呼び出すか全く分からず(大抵は「失敗作」と呼ばれる奇妙な魔界生物を呼び出すだけで済むが)、特に傷ついたままの心や悪しき心を抱えたまま行使すれば、とてつもない大災厄をも引き起こすという。
- イルク[1]
- 幼少時、友達を作れなかったククリが生み出した最初の魔法であり、ククリの友達。ダンスが得意。ただし魔法陣からではなく、遊びで描いたお姫様の落書きから生まれた。落書きが雨で消えると同時に消滅する。
- トーラ
- 炎系のグルグルの基本となる「炎」のシンボル「△」。単体で描くと、魔法陣の上に炎が噴き上がる。
- トカゲのしっぽ
- グルグルレベル1の魔法。「トーラ」に「とびもの」のシンボルを付加したもの。ヘビ、あるいは龍の姿をとった炎を飛ばす。ククリが初めて成功させたグルグル。最初は威力は低かったが、ククリがレベルアップしたことにより、終盤まで活躍した魔法。終盤では自分たちの身体に描き、接近戦に使用した。
- ツチヘビ
- グルグルレベル1の魔法。「トカゲのしっぽ」に「地をもぐる」シンボルを付加したもの。魔物の足音を感知して炎が地中を潜り、魔物の足元で噴き上がる。威力は「トカゲのしっぽ」と同等。「トカゲのしっぽ」が単体攻撃なのに対して、こちらは複数攻撃できる。
- ベームベーム召喚
- グルグルレベル15の魔法。グルグルの中でも高度な部類にあるとされる。地下の魔神ベームベームを召喚し、複数の目から雷を発して敵全体へ大ダメージを与える。300年前より、キタキタ踊りの腰の動きとして保存されていた。
- 回復の魔法陣
- 陣の上にいる者の体力を回復する。毒に冒されている場合、毒の進行は抑えられるが治癒はできない。魔物の侵入を防ぐ結界効果もあり、コーダイ国王が国を護りながら痔を治すために、陣を城の地下に隠蔽しこっそり使っていた。また、ネコジタ谷のミグミグ族の遺跡にもこの魔法陣がある。『ゲームブック 魔法陣グルグル』(#関連商品)でのみ使用する描写がある。
- ゆげーる(ゲームブック 魔法陣グルグル)
- 大量に湯煙を噴出する。目くらましなどに使用し、閉鎖空間であれば辺りがサウナ地獄になる。『ゲームブック 魔法陣グルグル』にのみ登場する。
- パワーアップ魔神召喚[1](ゲームブック 魔法陣グルグル)
- 召喚されたパワーアップ魔神が、味方1名の何かをパワーアップさせる。『ゲームブック 魔法陣グルグル』にのみ登場する。
- 長い声のネコ召喚
- グルグルレベル1の魔法。周辺の魔力と戦闘の緊張感を無効化する鳴き声を放つ。効果は絶大で、使用頻度も高かった。
- 氷を出す魔法陣(ドラマCD (1))
- 召喚された雪だるまが吹雪を吹き出す魔法。この吹雪をまともに受けると氷漬けになる。
- 夢の回転木馬
- グルグルレベル5、あるいはレベル2[2]の魔法。メリーゴーランドを出現させ、木馬に乗せた相手の楽しかった思い出を呼び起こし、夢の世界へ誘う。長時間乗せていると高速回転し始め、相手の体力を吸い取って衰弱させるという二次効果がある。
- わかれのウインク
- グルグルレベル15の魔法。陣を踏んだ敵を闇へと引きずり込み、ウインクと共に闇の中に葬る。魔界から何かを呼び出す「召喚」系グルグルと同じ目玉のシンボルを使うが、こちらは逆の効果で、魔界にお帰り頂く「逆召喚」の魔法である。
- さっぱり妖精召喚
- グルグルレベル2の魔法。「さっぱり妖精」を召喚し、相手に取り憑かせる。取り憑かれた相手は「運」のステータスを一時的に0にされ、行動や言動がすべて「さっぱり」になってしまうため、こちらに攻撃することなく自滅する。
- 巨人の微笑み(アニメ第1作)
- グルグルレベル2の魔法。遠くの山に巨人が出現し、そこからずっとこちらをみつめ続ける。視線がうっとうしいが、ただそれだけ。
- スペシャル・パワー・アップ(アニメ第1作)
- グルグルレベル3の魔法。魔法陣の所定の位置にいる者を3分間パワーアップさせる。パワーアップの効果は1人3種類用意されており、ランダムで選ばれるが、そのうち1つはハズレ。
- 封印の魔法陣
- グルグルレベル3の魔法。かつてギリを封印したという。最大で300年間封印することが可能だが、ククリが使用した当時の魔力では1分間が限度であった。300年前のミグミグ族は、これを基に「恋するハート」を完成させたという。ただ、この魔法陣の背景にはある惨劇があり、これを知ったククリは怖くて使えなかった。
- ものすごいツメみがき(アニメ第1作)
- グルグルレベル3の魔法。出現したネコがすりガラスで爪を研いで強烈な不快音を出し、その音を聴いたものを麻痺させる。
- おともだち召喚(劇場版)
- グルグルレベル4の魔法。魔法陣の中央に友人の似顔絵を書くと、その者を10分間だけ召喚する。
- おつきさま召喚(劇場版)
- グルグルレベル5の魔法。おつきさまを召喚し、星の雨を降らす。
- どきどきパンプキン(劇場版)
- グルグルレベル5の魔法。ハロウィンに用いるカボチャのお化けのようなものが炎を吐き敵を攻撃する。複数の敵に有効。へびいちごと同系統の植物系魔法。
- へびいちご
- グルグルレベル3の魔法。イチゴをかたどった砲台を召喚し、イチゴ型の「いちご爆弾」を連射する。レベルは低いが、攻撃範囲および威力ともに申し分ない汎用型。砲台の上にはククリが座っており、ククリが向いている方向にいる者全てに対して、敵味方見さかいなく爆弾を発射するので、魔法使用中の彼女に呼びかけて振り向かれてしまうと少々危険である。
- 陣の図形は「どきどきパンプキン」の魔法陣に「とびもの」のシンボルを付加したデザイン。ちょうど「トーラ」と「トカゲのしっぽ」の違いと同じである。
- れんがのおうち
- グルグルレベル3の魔法。メルヘンチックなレンガの家を召喚する。この家の中にいる間は結界の力で並の魔物を寄せ付けず、あらゆる攻撃や魔法から身を守れる。
- ヨンヨン召喚
- グルグルレベル3の魔法。ネコジタ谷の伝説として伝えられていたグルグルで、UFOに似た形をした空を飛ぶ幻獣「ヨンヨン」を召喚する魔法。ニケのパーティにおける主要な移動手段にして、ジュジュの思い描いた「鳥」でもある。「ヨンヨン」と鳴く。ヨンヨンを召喚した後の魔法陣にも魔力は残っており、その上に立つと、エレベーターのように真上に浮かぶことができる。
- ミグミグげきじょう
- グルグルレベル3の魔法。続きが妙に気になる寸劇を開始し、敵の動きを止める。アニメ第2作においては、アイキャッチを利用した独特の演出があった。
- プチ惑星
- グルグルレベル5の魔法。重力で敵を引き寄せ、激突させる。敵と衝突すると消滅。
- 恋するハート(旧)
- デリダが預かっていた最強の魔法陣。本来はククリが習得するはずだったが、ククリは敢えて拒否した。
- じいさん大活躍
- 巨大化した爺さんが現れ、「ポレポレ」と叫びながら敵を殴る。ククリが初めて自作したグルグル。
- くさいにおいのネコ
- 尻から臭気「ニャン香」を噴出する、ネコに似たものを召喚する。そのあまりの臭さに、においを嗅いだ者は敵味方関係なく倒れてしまう。
- ブレイクビー
- ククリが自作したグルグル。巨大なタイコの音で攻撃する。魔物には音の衝撃波で何度も転ばせてダメージを与えるが、人間には心地のよい音に聞こえる。
- すてきなおようふく
- グルグルレベル10の魔法。毛糸玉を巻きつけ、敵の動きを封じる。また、巻きつけられた毛糸玉は最終的に「ダサイ服」に変化するので、精神的なダメージも大きい。とどめに、糸は無理矢理ほどこうとすればするほどもつれていって、ますます相手をがんじがらめにする。
- 世界の修理人[1]
- 巨大な「目」のようなものを召喚し、大量の涙で呪いを解く。
- 妖精の迷路[1]
- 出口のない迷路を構成し、敵を惑わせる。なお、作品中で「妖精の迷路」とは、「ヒマなときのラクガキ」を差す俗語。
- 番犬[1]
- ククリが「魔法陣の杖」を失った後に作った正真正銘の「あたしだけの魔法陣」。本来は邪魔者(敵)を追い払うものだったはずが、ククリの深層心理のせいで大変なことになった。
- カヤさんと戦うわたし[1]
- カヤとの最後の勝負の時につくりだした魔法。ククリ本人の代わりに、魔法で生み出されたククリがカヤと戦い、カヤに負けを認めさせた。
- 恋するハート
- 最強のグルグル。この魔法陣は平面の円ではなく球形であり、地面でなく宙に描く。内側から球の陣を描くことで、陣の外側、すなわち術者を中心とした世界すべてが魔法陣の中に入ることになり、世界を理想のままに、自在に作り変えられるという。ククリがギリを封印することのできる唯一の魔法。完全に発動させるには術者の心を安定させる必要がある。作品中ではこれがククリが描く最後の魔法陣となる。
闇魔法
人間に秘められた未知のエネルギーを魔力とし、幻獣や悪魔といったいわゆる「魔界」の力を借りたり、従えたり、召喚したりする魔法。魔界の力を借りるという事だが、術者が未熟だと召喚した相手に逆に支配されたり、魔界に心を奪われ自らが魔物と化す危険がある(魔王ギリもその例外ではない)。そのため使用禁止としている国も多く、世間的には受け入れてもらえない事もある。「うさんくさい」「衛藤ヒロユキ」というのが闇魔法使いのイメージ(らしい)。
以下に主な魔法を挙げる。
- グルグル
- グルグルを参照。
- 闇魔法式 交信術
- 交信したい相手の似顔絵を書いた皿や、交信アイテム「DJの首飾り」等を使って、遠く離れた人物にテレパシーを送る術。皿はクルクルと回転させ、相手と繋がる方角を探すためのアイテム。通信相手は闇の者でも光の者でも関係なく通じる。
- ゴールデンハンマー
- 金色のハンマーが宙を飛び敵を攻撃する魔法だが、相手の防御魔法(シールド)を打ち砕く効果もある。
- デビルズハンマー(アニメ第2作)
- 悪魔が描かれた紫のハンマーで敵を攻撃する魔法。だが術者のカヤはこれを直接攻撃に使うのでなく、味方側であるモンスター・グエンチャの殻を安全に割り、わざと凶暴化させるのに使った。
- あくまの矢
- 無数の矢が現れ一度に相手を襲う魔法。
- あくまの火
- 強力な火の魔法。悪魔をかたどった炎がさらに火を噴き相手を追う。
- 地獄の炎
- あくまの火の上位と思われる魔法。効果は同上。
- くうきのぞう
- 空気を圧縮する雲状の象が現れて周りの空気を吸い続け、徐々に相手を押しつぶす。
- 地獄のタコヤキ
- 辺りに犬のフンが入った落とし穴をいくつも作り出し、その中に相手を落とす。が、ハズレがあったりゆでだこが入っていたりと具にばらつきがある。
- 幻惑と恐れの神と嘲笑と侮辱の神と混沌の神と破壊の神と全知全能の神オレ
- レイドが使用した闇魔法。周囲にその名のとおりの神々と自分の姿の彫像を何体も召喚する、ただそれだけの魔法。
- バーニング・フィンガー・アタック
- 手のひらから炎のようなエネルギーを放出するいかにも見た目のカッコいい魔法だが、効能は肩コリ・腰痛の治療。
- ファイナル・ダークサンシャイン(アニメ第1作)
- おぞましい黒色の球体を飛ばし対象を包み込む。見た目はカッコいい攻撃魔法に見えるが、効能は相手のダメージを癒す回復魔法。
- 漢の龍
- 呪文の詠唱とともに術者は煙に包まれ、巨大なドラゴンに変身する。だが変身中は思考が単純になってしまい、つい勢いで突っ走った行動をしてしまうようになる、という欠点がある。
- 暗黒太陽
- 術者の魔力だけでなく、相手の生命力をも奪って発動する魔法。ひとたび成功すれば最期、相手は跡形もなく消滅する。
- ギリガストム
- 魔王ギリが使う闇魔法最大級の威力を誇る攻撃魔法。
キラキラ
光魔法の最高峰。勇者だけが使える。自然界のあらゆるエネルギーを剣の形で取り出すもの。自然界の最も凶暴なエネルギーとされる、風・水・地・火という自然界の4要素を最大限に利用するためには、それぞれの精霊王に許しを得ねばならない。担当精霊王の許しを得ていない状態で自然界の4要素のエネルギーを剣に変えても、最大限の力を引き出すことはできない。この魔法は高僧ガタリが教えるものと、仙人ビケインが教えるものとでは呼び名が異なり、おもに前者は「光魔法キラキラ」、後者は「魔法剣キラキラ」と呼ばれる。
- 自分の剣(通称キラちゃん、勇者2号、分身の剣[3])
- 自分自身のエネルギーを利用したキラキラ。ニケを象った外見で、当初はニケの弱さを反映して剣自体が敵から逃げていたが、ニケの成長と共にパワーアップし、鞭のようにしなる変則的な攻撃ができるようになった。
- アニメ第1作ではニケを象らず、刀身が光でできたごく普通の外見の剣となる。
- 火の剣
- 火のエネルギーを利用したキラキラ。高めの攻撃力を有する汎用性の高い剣。火種を必要とせずどこでも作り出すことができるため使用頻度が高いが、耐性を持つ魔物も多い。火の王との料理修行によって修得。
- 地の剣
- 地のエネルギーを利用したキラキラ。地上の物なら斬れない物はなく、斬ったすべてのものが砂に変わり土に還る。威力だけなら自然界最強な反面、発動するまでに非常に手間が掛かりスキだらけになる上(地に手をかざし、出現した太鼓を『オッポレ』と叫びながら叩く)、地面とつる状のケーブルで繋がれているため、攻撃範囲に著しい制限がある。ケーブルは花の王国(プラナノ)が担当しているため、基本的にはいくらでも伸ばせるのだが、地の王によって「ニケが『良い行い』をしただけ伸びる」という制限を掛けられてしまい、それ以後使用されていない。
- 水の剣
- 水のエネルギーを利用したキラキラ。斬った物の呪いを解く力がある。水でできており、折れると水滴に戻る。外伝・秋の使い(原作本13巻収録)において、水の剣らしきものが既に登場していた。水分を含むものから生成できるため、尿や涙からの生成も可能であり、原作16巻のギリとの最終決戦において、窮地に陥ったニケはククリの流した涙の一粒から水の剣を生成、これを矢のように撃ちだしてギリの目を射抜いた。
- 風の剣
- 風のエネルギーを利用したキラキラ。風より軽くADSLより速い。他の3つと違い、マフラーとして普段から携行できる。まともに発動すれば周囲の敵を瞬間的に壊滅させるが、風がモチーフなので効果は気まぐれで、ハズレの剣になることもある。魔王ギリとの最終決戦では、ニケはマフラーが変化した剣ではなく腕から旋風を放ってギリを攻撃、これを「風の剣」と呼んでいたが、これは腕を振るって起こした空気の流れ=風を媒体に風の剣を生み出し、それを飛ばして攻撃していたと思われる。
- 勇者の剣
- 自然界の4つの剣をすべて集め、4人の精霊王に「勇者のツッコミ」を入れることで生まれる究極の剣。地水火風のエネルギーを一つにしたもので、非常に重い。2人で持ってようやく剣を振れる程度。魔王ギリのいる「影の中」へ入る際、この剣で結界を破った。
- おやじの剣(アニメ第1作)
- 「自分の剣」を取り出そうとした際、手違いで衝突したキタキタおやじのエネルギーと混ざってできてしまった剣。目にも留まらぬ速さで連続して敵の体を突き、無理矢理キタキタ踊りを踊らせることで相手の体力を減らす。
- 学校の剣(アニメ第1作)
- 「自分の剣」を取り出そうとした際、手違いで学校校舎のエネルギーを引き抜いてできてしまった剣。鳩時計のような剣の先端から先生人形が飛び出し、下らないとんちのなぞなぞを出して相手が考え込んだ隙に切りつける。
- 氷の剣(アニメ第1作)
- 氷のエネルギーを利用したキラキラ。貫いた相手を瞬時に氷結させ粉々に砕く。強力だが全体が氷なので、長い間持っていられない。
光魔法
自然界の力をコントロールし、人間の理知的エネルギーを魔力とする魔法。グルグル世界では、勇者はこの光魔法を有する者と伝えられている(勿論、勇者であるニケも例外ではない)。習得にあたっての危険度も少なく、「さわやか」「ふつうの人」とういのが光魔法使いのイメージ。
以下に主な魔法を挙げる。
- キラキラ
- キラキラを参照。
- カッコいいポーズ
- 光魔法の代表的魔法。体から光を発しながら少年マンガの表紙のようなポーズで空中に止まり、魔物の注意を惹きつけ動けなくした上で、レベルの低い魔物なら光の中にかき消してしまう。これが集団で発動されると、アニメのオープニングのような見た目の上位魔法「カッコいいやつら」になる。
- 「カッコいいやつら」を使用できる人物は、作中では「爺ファンタジー」のみ。
- 女性の光魔法使いがこれを使う時はかわいらしいポーズになり、「かわいいポーズ」と名称が変わる(効果は「カッコいいポーズ」と同様だと思われる)。
- ファイア
- 火を出す。非常に基本的な魔法であるが、ククリをはじめ闇魔法使いらが使う火の魔法と比べて威力は劣る。
- サンダー(アニメ第1作)
- 電撃を出す。エナが使用。
- トルネード(アニメ第1作)
- 竜巻を引き起こす。エナが使用。
- 鶴に代わって恩返しよ(アニメ第1作)
- ツルのイメージを具現化するエナの攻撃魔法。効果は不明。
- 風のつるくさ(アニメ第1作)
- エナが使用する風の魔法。風の精霊(ギップル)の力を借り、相手を光のつるくさで縛り付ける。見た目は神秘的だが、背後にふんどし丸出しのギップルが浮遊しているので台無しである。
- バラの滝登り(アニメ第1作)
- 無数のバラの花を具現化した上に自らの容姿を極端に美化し、相手を見とれさせる魔法。「カッコいいポーズ」に類似するが効力は及ばず、ククリには「気持ち悪い」と一蹴された。
- 目覚めの草
- 目覚ましの効能がある草を生やす魔法。どれだけ深い昏睡にある者でも、この魔法で出した草の葉をひとたび口に含ませると、「まったりとして、それでいてクセのある究極のまずさ」により一発で目覚める。
地名
- ジェムジャム大陸
- コーダイ国が統治している大陸。ニケやククリが旅立ったジミナ村、キタの町、ノコギリ山、闇魔法結社本部もこの大陸にある。
- ゲルニ大陸
- ジェムジャム大陸やコパ大陸と違い、統治する王国が少なく、部族がバラバラに暮らしている大陸。プラトー教の聖地シュギ村、魔神サイレンが眠るきりなしの塔などがある。
- コパ大陸
- 北半分はコパール王国が統治し、南半分は魔境を境に魔族が暮らしている。昔から花と緑の国といわれその景色は大変美しい。後半物語のキーとなるアラハビカはこの大陸にある。
- ピグナピナ大陸
- 最大の大陸で未知の大陸。人間の文明はあまり現存せず、わけのわからない生物が闊歩している。
- ザン大陸
- 魔王ギリの城がある大陸。ジェムジャム、ゲルニ、コパ、ピグナピナ大陸に囲まれた中央に位置し、星型をしている。
職業
- 勇者
- 「光魔法キラキラ」の素質を持つ者を指す光魔法の最高称号。だが、ガタリ曰く「勇者はあくまでも世界を救う伝説の人物のことを指す通称であり、職業名ではない」。また、「世界にツッコミを入れられる勇気」も必要らしい。
- 魔法使い
- その名の通り魔法を扱える者の総称。大きく分けて、自然をコントロールする光魔法使い(勇者、クレメンテ、爺ファンタジー)、魔界から幻獣や天使を呼び出し力を借りる闇魔法使い(ククリ、ルンルン、カヤ、レイド)がある。
- ルナー
- プラトー教の巫子。神のお告げを聞くことができる預言者としての能力だけでなく、神に祈りを捧げる事によって奇跡を起こし、それらを利用して魔力を使った攻撃ができるため「戦う神官」とも呼ばれる。神の奇跡を起こしている最中は、術者は何かに取り憑かれたかの如く性格が過激に豹変するのが特徴(トランス状態)。 また、この力を一定時間使いきるとトランス状態が解け、しばらくは反動で眠ってしまい行動できなくなる。術者にはトランス状態の時の記憶は残らない。
- 代々司祭の血筋に生まれていて、現在はジュジュ。
- 魔技師
- 僧侶から生まれた新しい職業。自分にまったく魔力がなくても、アイテムを駆使することで魔力の流れを調べたり、魔力を動力とした戦闘用アイテムを作ることができる。トマいわく、まだマイナーだが、発展を遂げる可能性がある職業。
- 盗賊
- 主にナイフで攻撃する。素早くて運が強い。軽装が主であり長剣や兜・鎧といった重装備はできない。ニケ本来の職業。
その他
団体名・共通単位など
- 闇魔法結社
- 闇魔法の最高峰であるグルグルを崇拝する闇の者で形成する結社。本部はジェムジャム大陸の北西に所在。総裁は犬の姿をしている。アニメでは、魔王ギリの動きをいち早く察知するべく、ゲルニ大陸にも支部を置く。しかし、建設場所で偶然にも温泉が掘り当たったため、ゲルニ支部は「ダークヴィレッジ・ざ・憩い」という名前でレジャーランド化している。
- 光魔法結社
- 光魔法使いの最高称号である勇者の育成を目的とした光の者で形成する結社。本部はコパ大陸南部にあり、総裁はサルの姿をしている(アニメ第2作)。「女勇者」育成のための修行場もある。
- プラトー教
- ゲルニ大陸シュギ村に聖地をおくもっともポピュラーな宗教。もっとも、本作では宗教らしいものはこのプラトー教以外に見当たらない。教徒は「救世主(プラトー)の働きにより大地裂けるとき鳥が現れ、信じるものを聖なる理想郷『アナスタシア』へと運ぶであろう」という伝説を信じる。また、大聖堂では3か月に1度、降神祭が行われ、神のお告げを聞くという儀式が行われる。巫子であるジュジュが家出したことをきっかけに、プラトー教を世界に広めるべく、コパール王国やアラハビカに出張礼拝堂を建てる。
- アナスタシア
- プラトー教が信仰する聖なる理想郷であり、ククリを残し忽然と姿を消したミグミグ族達の見つけた異世界の移住先。争いもなく「平和」の単語をそのまま体現したかのような楽園であったが、好奇心で動き回るミグミグ族はその平和にも3日で飽きてしまっていたらしい。
- R(リン)
- 世界共通の通貨単位。ちなみに1Rを日本円に換算すると50円である。
- グルグル暦
- グルグル世界における一般的な暦。ほかにトンビ暦、ゴエル暦が存在する。
その他
- 作者のテクノ好きもあってか、キャラクターをプリントしたTシャツが、日本でのクラバーに愛好家の多いブランドTARから発売されていた。
- 作者は放送されていたアニメを毎週欠かさず見ており、ビデオ録画もしていたという。初めて真剣に見たアニメ作品だったともいう。
脚注
リダイレクトの所属カテゴリ
- 劇場版 魔法陣グルグル
- ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル
外部リンク
前後番組の変遷
朝日放送制作 木曜夜7時30分枠のアニメ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ガミー・ベアの冒険
(7年間のブランク) |
魔法陣グルグル
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テレビ朝日系 木曜19時台後半 | ||
平成イヌ物語バウ
(ここまではテレビ朝日制作) |
魔法陣グルグル
(ここから朝日放送制作枠) |
怪盗セイント・テール
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テレビ東京系 火曜18:00枠 | ||
ドキドキ♡伝説 魔法陣グルグル
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