ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章

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ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
ジャンル ファンタジー漫画
漫画
原作・原案など 川又千秋(原作・設定)
小柳順治(脚本)
作画 藤原カムイ
出版社 スクウェア・エニックス(旧エニックス
掲載誌 月刊少年ガンガン
発表期間 1991年 - 1997年
巻数 単行本 - 全21巻
完全版 - 全15巻
話数 全86話
コミックCD:ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章1
アルス、ロトの血に目覚める
発売日 1994年10月19日
その他 タイトルは1となっているが、
発売されたのは1のみ。
映画
監督 須永司
制作 エニックス、ポニーキャニオン
松竹日本アニメーション
封切日 1996年4月20日
上映時間 45分
漫画:ドラゴンクエスト列伝
ロトの紋章 Returns
原作・原案など 川又千秋(原作・設定)
小柳順治(脚本)
作画 藤原カムイ
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ガンガンYG
発売日 2005年
巻数 全1巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ映画

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』(ドラゴンクエストれつでん ロトのもんしょう)は、原作・設定:川又千秋、脚本:小柳順治、画:藤原カムイによる日本漫画作品。1991年から1997年まで『月刊少年ガンガン』(エニックス、現・スクウェア・エニックス)に連載されたファンタジー漫画作品である。

概要[編集]

『月刊少年ガンガン』の販売元・エニックス(現:スクウェア・エニックス)の看板作品であるテレビゲームドラゴンクエストシリーズを題材に、同誌創刊時の看板作として登場した。1994年にはコミックCDが発売され、1996年には映画化されている。

本作はゲーム・ドラゴンクエストシリーズ初期の「勇者ロトの伝説シリーズ」の『III』→第1作→『II』と続く時系列の中で、『III』→第1作の間に位置する物語として設定されている。また、連載の半ば以降、毎号扉絵には、登場するアイテムや呪文はゲームとは別であるという断り書きが添えられた。

2009年現在、『ヤングガンガン』に、本作の続編である『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 〜紋章を継ぐ者達へ〜』が連載されている。

また、2006年7月から2007年2月まで完全版コミックスが刊行された。累計発行部数は1500万部以上[1]

あらすじ[編集]

かつて大魔王ゾーマを倒したロトの名を継ぐ勇者アレルの子、ローランとカーメンがアレフガルドより帰ってきた。彼らは地上で自らの国を築き、2つに分かたれたロトの紋章を代々伝えてきた。また、アレルと共に旅をした3人のケンオウ(剣王=戦士フルカス、拳王=武闘家フォン、賢王=賢者カダル)もまた、いずれ現れるであろう闇に対抗するため、子孫にその技を伝承していた。

ゾーマが倒れて100年……。世界は異魔神という更なる闇によって脅かされようとしていた。

魔王軍に襲われたカーメン城は陥落するものの、王子であるロトの子孫アルスは救出され、聖域に逃げ込んでいた。一方同じように襲撃を受けたローラン城も陥落、その王子は邪の名前を与えられ、異魔神の配下となり、魔人王ジャガンとなった。やがて聖域にも魔の手が及び、アルスは異魔神を倒すため、3人のケンオウの子孫を探すために仲間と共に旅立つ。

登場人物[編集]

登場人物の成長は連載期間と連動しており、作中では6年間分の加齢に伴う変化を見せている。

ロトの血を引く者[編集]

アルス
- コミックCD:少年時高山みなみ、赤子時西須汐美 / 映画:平松晶子
本作の主人公。カーメン王国の王子として生を受けるが、誕生と時を同じくして城が竜王の手によって陥落、共にイシスに逃げ延びた老師タルキンやカーメン騎士団長の娘ルナフレア達の庇護の下で育てられ、剣と呪文の修行をしながら成長する。
聖域の結界が破られたのをきっかけに里を出てロトと共に魔王ゾーマを打倒した聖戦士、賢王カダルに師事し、キラ共に蜃気楼の塔で3か月の修業を受けた後、勇者として旅立つ。心優しい性格で戦いを始めた10歳時は幼さの残る少年だったが、自身に託されたロトの紋章の勇者としての使命を自覚し、時に苦悩しながらも戦い続け、勇者として成長していく。戦いの場以外では、キラとの競争に熱中したり、カダルやヤオに飽きられる程の大食いをしたりと、ごく普通の少年の姿を見せている。一人称は「僕」だが、第2話の冒頭では「オイラ」を使っている(完全版では「僕」に修正)。
同じロトの血を引く魔人王ジャガンとの1対1の対決に挑んだ際には、剣術・魔法ともに圧倒され、戦いに畏怖するまま命を落とす。死の淵を彷徨ったのち、キラ達の必死の努力で確保された世界樹の葉と、命運を共にしてきた仲間たちへの想い、霊界からの愛する人の励ましにより、勇気を取り戻し蘇生した。この戦いで自らの甘さを悟り、再び蜃気楼の塔で自らを鍛え直し、ジャガンとの再戦では彼を打ち破った。
最終決戦では復活した異魔神の脅威に対し、「僕もアランも失うものがないから」と告げて、パーティーを解散するが、自分たちの意思で戻ってきた仲間たちの助けを経て、異魔神を倒した。
剣術はルナフレアから教わったカーメン流剣術を使用し、後に剣王となったキラの指導により剣術も向上してゆく。剣は最初はカダルから貰った光の剣を使用。ジャガンによって破壊された後は、アリアハンに保管されていたオルテガの剣を譲り受ける。その後、ジパングでヤマタノオロチを封印していたオリハルコン製の聖なる龍の像をイズナと共に練成した王者の剣(通称:アルスの剣)を使用するようになる。アルスの剣は最終決戦の折、ミナデインの力がこもった一撃で異魔神のコアを撃破した際に折れた。鎧と盾はボルゴイが守り通した光の鎧と勇者の盾の各レプリカを使用。先のジャガン戦で破損するが、アリアハンの人々の手で改修された。その鎧と盾も異魔神との最終決戦で大破した(折れたアルスの剣と共にエピローグで修復されていた)。
カダルとの修行でライデインを会得してから、それをメインとするようになり、バラモスゾンビ戦ではマホステを会得。グノン戦ではミナデインを会得し、ジャガンとの3度目の戦いでギガデインを会得。ポロンの指導で魔法の使い方も上達した。ミナデインはグノン戦では、ポロンを経由して、アリアハンの人々の魔力を用いて使用。異魔神戦では、りゅうせいから生き残った戦士たち(完全版では、アランとアステアも描かれた)とアリアハンやカーメンからの援軍から集めて使用。
劇場版では7歳の頃の話が描かれ、当時のアルスは自分の出生を知らずに育ったこともあってか、弱虫で勇者になるための剣も魔法も真剣に打ち込めず、キラたちからもバカにされていたが、せみもぐら(ティーエ)救出やマンイーター事件を通じて、勇気に目覚める。最終的には初の魔法であるメラでマンイーターを倒し、キラと妖精たちを助け、妖精と人間の歩みにも繋げた。
アラン / 魔人王ジャガン
声 - コミックCD:まるたまり
ローラン王国の王子。生まれて間もなく、魔王軍にローラン王国を滅ぼされ、自身も本来の名を授かる前に呪われた名「ジャガン」を与えられてしまう。その後、魔王軍の英才教育により鬼(デーモン)兵団を率いる第四の魔王・魔人王ジャガンになる。性格は傍若無人にして残忍だが決して加虐趣味的な性格ではない。戦いでは正々堂々を信条としており、無関係な人々を眠らせて戦いに巻き込まないよう配慮したり、闇のオーブを守る聖双生児たちを殺してしまわないようエビルディンの威力に手加減を加えるなどの一面も持っている。また、ジパングでアルスと戦った際、アルスの成長を喜び、アルスから「違う出会い方をしていたら、僕たちは友になれたと思うか?」と問われた際には「かもしれん」と返答した。
表面上は異魔神に忠誠を誓っているが、自分の運命をもてあそぶ異魔神に強い怒りを抱いており、異魔神を含めた全てのものを自分の前にひれ伏させようという野心を抱く。
勇者アレルの剣術と彼が身に着けていた伝説の武具(王者の剣、光の鎧、勇者の盾)はローラン王家に伝わっており、ロトの剣術をローラン戦士団との対決の中で会得し、ロトの武具は父・ローラン4世に勝利したことで入手するが、ロトの武具は父の血と異魔神の血の呪いによって強化され、赤色に変わっている。ロトの力と魔人の力を併せ持ち、ライデイン以上の威力を持つ呪文、黒い稲妻「エビルデイン」を得意とする。本気になると、父の放ったライデインで生じた身体の刻印が表面化し、魔人の力を最大限に発揮。血を操って相手を拘束したり、千切れた腕を繋ぎ合わせることが可能となる。アルスの心臓に手をめり込み、アルスがジャガンになっていた場合の未来を見せる精神攻撃も使用。
魔王就任後は魔王軍の一人として、城塞化していたノアニールなどを陥落させる。グノン戦死後、アリアハンに赴き、アルスと交戦。圧倒的な実力差でアルスを倒す。ジパングでの再戦では、ケンオウとの修業でパワーアップしたアルスに翻弄。真の姿になって対抗し精神攻撃を放つが、アルスに跳ね除けられてしまい、剣の勝負でも敗北する。その直後にアステアが駆けつけたことで、ロトの紋章が全て揃いオメガルーラが発動するが、ジャガンの邪悪な心に反応し、彼だけが弾き飛ばされてしまった。
アルスに敗れ、オメガルーラからも弾かれたことで、魔王としても勇者としても居場所をなくしてしまったジャガンは、異魔神を服従させるための脅しの道具として奪った闇のオーブを、異魔神の眼前で破壊する。しかし、闇のオーブの実態を知らなかった為、封印が解かれた異魔神の肉体にロトの血を吸収されて命を落としてしまう。ロトの紋章の力で身体だけは吸収を免れ、ロトの装備を飾っている間に転送された後、フレイアから本来の名「アラン」とその命を移し与えられて息を吹き返す。父に続き、母までも自分のせいで失った怒りと悲しみをアルスとの勝負にぶつけるが、彼のギガデインの前に敗北。黄泉の国に立つ両親の魂の導きで魔の呪いから解放され、勇者に転生。ロトの武具も本来のブルーメタル色に戻った。
無愛想な性格は変わらず、打倒異魔神も正義や平和のためではなく、亡き両親の想いに応えるためと復讐のため。だが、不器用かつ正論ながらも気遣いを見せるようにもなる。復活直後は勇者と呼ばれることに抵抗を感じていたが、異魔神に吸収されそうになったアルスを庇った際、自ら勇者アランを名乗るようになった。異魔神との最初の戦いではアストロンを使用し、次の戦闘までにはギガデインを会得した。異魔神にロトの血を吸収されたことで髪の色は銀に変色したが、異魔神からロトの血を奪い返したことで本来の黒い髪に戻った。
『Returns』では主人公の1人を担当。魔人王になる前は、ゴルゴナやグノンから「カーメンの王子の代用品」と陰口を叩かれていたが、魔人王になった後は、三魔王を圧倒する力を見せ、自分に苦しみを与えた者たち全てに復讐を誓うようになる。
後にアステアと結婚するが、そのぶっきらぼうな物言いのためか、最初はやや折り合いが悪かった。
アステア
ラダトームの王子。死産とされ、匿われていた勇者ロトの第三子で長女フローラの血を引いており、闇のオーブを守り続けていた。女性を先祖に持つゆえか、中性的な顔つきをしており[2]、髪の色もアルスやアランのように黒ではなく桃色。穏やかかつ冷静沈着で喋り方も高貴な感じを出している。1人で戦ってきた為、1人で背負い込んでしまうところがあったが、アルスのおかげで1人で背負う重さから解放された。
ラダトーム城が陥落した後、闇のオーブを偽物とすり替え、本物を聖域に封印するために地上世界に赴いた。アルスに会うために、アリアハンへ向かうが、すれ違いとなったため、今度はジパングへ向かい、そこでアルスとジャガンと出会い、2人の戦いを止めた。その後、アルスの協力を得て、ラーミアの卵が置かれていた聖域に闇のオーブを封印。自身のロトの紋章をアルスに託し、ルーラでアレフガルドに帰還した。アレフガルド帰還後はレジスタンスを結成し、ラダトーム城の奪還に成功。その直後、闇のオーロラがアレフガルドにも発生したことから、異魔神の復活を知り、異魔神に対抗するための光の玉を取りに行き、竜王とも和解。レジスタンスと共に、地上に赴き、アルス一行と合流した。
呪文はバギクロスやフバーハ等の他、アルスと同じライデインやギガデインなどの勇者の呪文を使用。ロトの紋章以外は特別な装備は所持していない。
一人称は「」だが、ジパングに姿を見せた時、初めて一人称を使った際には「私」と言っていた(完全版では「ぼく」に修正されている)。
『Returns』では主人公の1人を担当。ラダトーム第一王女、つまりは女性であったことが判明[3]。兄にして、ラダトーム第一王子のアロイスに守られながらも、自身も戦うことを望んでおり、剣術やライデインも身に付けていた。兄が戦死した後、ロトの紋章を受け継ぎ、戦いが終わるまで女であることを捨て、おさげも切り落とし、一人称も「私」ではなくした。
後にアランと結婚し、アレフガルドとラダトームの復興に力を入れる。

聖戦士3人のケンオウ[編集]

剣王キラ
声 - コミックCD:鈴木みえ / 映画:山口勝平
6代目剣王。アルスと共に育った親友で3つ上の兄貴分。おっちょこちょいで、お調子者だが、友情に厚い。最初は短髪だったが、剣王の里に足を運んだ際には長髪になっていた。父・ギランと共に各地を旅していたが、アルスと出会った後は、仙人の里で暮らし始める。アルスと共にルナフレアに剣の稽古を付けてもらい、剣王になれる器の証「車輪眼」を持っていることに気付いたカダルからも指導を受けた。実兄サーバインとの対決を経て、自身の出生の秘密を知る。一人称は「オイラ」だが、第2話の冒頭、第41話でのリハクとの言い争い、第85話で異魔神に攻撃が通じなかった際には「俺」を使っている(完全版では「オイラ」に修正)。ジパングからヤオに恋心を抱くようになる。
剣王が使用する剣術は呪われた武具を自在に操り、斬りつけた傷口が絶対に塞がらない幻魔剣。しかしながら、基本的に幻魔剣の効果は傷を負った部位を肉体から切り離すことで無効化されるという欠点があり、有効な戦果が得られたのは習得して初めての戦いである獣魔将軍リカンタス戦のみで、以降は衝撃波を伴う斬撃技で戦うことが、ほとんどであった。
自身が剣王であることを知ったキラは、一度、アルスと別れ、自分の生まれ故郷である剣王の里跡地を訪ねる。そこで、子供時代に戻り剣王の里の民から剣王の修行を受け、剣王震空呀を覚えたことで剣王として認められる。また、父ロートシルトから生きている鎧「ブラックシーザー」を譲り受けた。その後、剣王として、アリアハンで獣王と戦うアルスの下に駆けつけ、以後は共に旅を続ける。ジャガンとの最初の戦いの後、アルスを指導し、アルスの剣術を向上させた。その為、アルスはロトの剣術を駆使するジャガンと剣術でも互角の腕前を持つようになった。
復活した異魔神との戦いにおいて、アルスから解散命令を出され、アルスの優しさと彼と共に最後まで戦い気持ちに板挟みになりながらも、戦場を跡にして、拳王の里を訪れ、ヤオと結婚する。だが、アルスと共に戦いたい思いを諦めきれず、ヤオと共に戦列復帰。異魔神との最終決戦では、異魔神の翼を切り落とし、ブラックシーザー完全態を纏って、ヤオとの夫婦タッグを披露。最後に駆けつけたポロンのマダンテを成功させるべく、自らを犠牲にしたが、復活した世界樹の力で蘇生する。
カダルとの蜃気楼の塔で修行後に渡された「はやぶさの剣」を最後まで使用していた。はやぶさの剣は後にその力を強化するため、剣王の里で呪いがかけられたようだが、どんな呪いなのかは、すぐに幻魔剣を身につけたために不明。はやぶさの剣の効果により、剣王震空呀も二重になっていた。
劇場版では、仙人の里の子供たちのリーダー的存在のガキ大将として描かれ、アルスのことをバカにしているが、自身も実際は臆病だった。せみもぐら(ティーエ)を逃がしたアルスに対し、「祠に生息している君影草を獲りに行く」肝試しを挑み、その最中に、マンイーターに捕まってしまうが、アルスに助けられ、彼のことを見直し、和解する。
拳王ヤオ
5代目拳王。真面目で礼儀正しく、気の強さと優しさを併せ持つ。唯一の弱点は蛇。幼い頃に出身地である拳王の里がサーバインの襲撃により滅ぼされて、両親も喪い、唯一の拳王継承者となる。一族の仇を討つ為、祖父・ファンと大道芸をしながら世界中を旅していた。アッサラームに滞在中に偶然やってきていたアルスやキラと運命の出会いを果たし、彼らと協力して仇敵サーバインと戦い、故郷の人々の仇を討った。復讐を終えた後は、拳王の使命を全うすべく、アルスの仲間となる。ジパングからキラとは互いを異性として意識し合うようになるが、魔王軍との戦いが終わるまで待ってほしいと告げる。
復活した異魔神との戦いにおいて、アルスから解散命令を出され、キラと共に拳王の里に帰郷。キラと結婚し、新婚生活を送っていたが、ピエタとの再会を機に戦列復帰。異魔神との最終決戦では、キラとの夫婦タッグで戦うが通用せず、最後に駆けつけたポロンのマダンテを成功させるべく、自らを犠牲にしたが、復活した世界樹の力で蘇生する。
武闘家である為、体術に優れ、気を自在に操る波動拳を駆使する。
初登場時はおかっぱ頭だったが、髪が伸びた後は髪を結ぶようになり、王者の剣入手後は髪を下ろすようになった。キラと結婚した後は、お団子ヘアーも披露。
衣装替えがパーティー中一番多い。
賢王ポロン
2代目賢王。本名ノロップ(NOROP→PORONのアナグラム)。カダルと直接的な血の繋がりがないにもかかわらず、外見は少年時代のカダルに酷似しており、陽気で、おちゃらけた性格も似ているが、カダルに比べると感情的。カダルの弟子の僧侶ボルクを父に、魔法使いレナスを母に持ち、自身も幼い頃にカダルに賢者としての資質を評価されていた。しかし、両親はテドンの村を守るためにメガンテを使って命を落としてしまい、その一件が「平和や人々のために戦う運命」というしがらみに対する忌避感と戦いへの恐怖心をポロンに与え、彼を遊び人としての道を歩ませることになった。
流星化したカダルの最後の秘術によって、彼の知識と魔力の全てを受け継いだが、カダルの流星と激突したショックで仮死状態となり、意識を取り戻した際には、葬儀の最中で、激突から継承の記憶も失っていた。この状況を上手く利用して、村を出たノロップは、伝説の遊び人ポロンを名乗るようになる。カダルが宿ったことで、モンスターの声が分かるようにもなり、暴れドラキー、はぐれスライム、見習いゴーストを仲間にもした。資金稼ぎのためにネクロゴンドの洞窟に入った際、アルス一行と出会い、強引に加入。アリアハンでのゴールドオーク戦後、自身がノロップであることを知られ、カダルのサークレットを被ったことで失っていた記憶も取り戻し、自身の宿命を受け入れる。遊び人時代は、癇癪玉を撃つパチンコブーメランなどを武器として戦っていた。合体呪文バギラやバイバーハを無意識状態で使用することもあったが、その事を本人は全く覚えていなかった。
記憶を取り戻しながらも魔法を使えずにいたが、アリアハンでの獣兵団との戦いの際に、タルキンや仲間のモンスターたちの死を目の当たりにしたことで、覚醒を果たし、額の第三の目が開眼した。ジャガン戦でエビルデインを受けた衝撃から第三の目を失ってしまうが、蜃気楼の塔の修業で悟りの書を読み、賢王としての能力を完全に開花させた。なお、第三の目は、ファンタム・ゾーンにおいて、術者(ジャガン)のいる場所を見つけ出すのにも役立っている。
最終決戦では復活した異魔神への恐怖から一度は戦線を離脱するが、サクヤとカミーロのおかげで戦意を取り戻し、カダルですら成し得なかった究極合体呪文マダンテを完成させた。キラとヤオの捨て身の行動で異魔神にマダンテを直撃させてダメージを与えることに成功しながらも、力尽きてしまう(完全版では事切れる前に、アルスにミナデインを使うように助言している)が、復活した世界樹の力で蘇生。ただし、第三の目は失われていた。その後、サクヤと結婚するが、結婚式直前に逃げ出そうとする。なお、青年の姿は、カダルにより近くなっていた。
遊び人から賢者になるという設定は、ゲーム『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で特殊に位置付けられたシステムに倣ったものである。

カーメン城[編集]

ルナフレア
声 - コミックCD:水谷優子 / 映画:冬馬由美
カーメン騎士団長ボルゴイの娘で、カーメン流二刀剣術「霞の小太刀」の使い手。老師タルキンと共に、まだ幼いアルスを滅び行くカーメン城から脱出させた。母を知らずに育った為、性格は基本的に男勝りで強気だが、女性らしい部分もちゃんとある。アルスとキラにとっては最初の剣術の師匠であり、姉のような存在。アルスがジャガンと最初に戦った際、アルスのカーメン流剣術の腕前からジャガンに「腕の良い師匠だな」と評された。
アッサラームで、魔剣ネクロスに支配されたキラの兄・剣王サーバインと戦い、共に戦っていたギラン共々、幻魔剣の傷を受けてしまう。傷が塞がらず出血も酷い中で、アルスとタルキンに連れられ、教会に赴き、アルスの無事を精霊ルビスに祈りながら力尽きる。死後、亡骸はアッサラームに埋葬され、遺髪と光の指輪はアルスを通じて、父・ボルゴイの手に渡った。
アルスの仲間で最初の戦死者となったルナフレアだが、バラモスゾンビ戦では光の指輪を介して、アルスに助力し、アルス一行の船に名が与えられ、ジャガンとの戦いで命を落としたアルスがアケロンの河に来た際には、アルスに生きる意思を取り戻させると、死後もアルスたちの支えとして生き続けた。
劇場版では、剣術において、アルスを厳しく指導しながらも、日常においては、アルスを思いやる優しさも見せた。
老師タルキン
声 - コミックCD:仲木隆司 / 映画:千葉耕市
元カーメン王国の大神官。ルナフレアと共に赤ん坊のアルスを滅び行くカーメン城から脱出させ、親代わりとなって、イシスの隠れ家でアルスを育てた。少々スケベで調子に乗りやすいが温和な物腰の好々爺。アルスに対しては孫のような感情も抱く。ルナフレアが戦死し、ギランは療養、タオも付き添いに残ったことから、アルス一行で唯一の大人となり、まだ子供のアルスたちの大きな支えとなる。ヤオ同様に衣装がよく変わっていた。
魔法系統の能力は高く、僧侶系の呪文であるホイミ系やバギ系だけでなく、メラ系やヒャド系の呪文をも使いこなす。加齢を理由に回復呪文はベホイミが精一杯と語っていたが、獣兵団との戦いではベホマも使用。ポロンが賢王として覚醒するまで、パーティにおける魔法使いの役目を一手に引き受けていた。反面、老齢ゆえに格闘戦は苦手で体力が持たない。
獣王グノンの放つモンスターの大群相手に奮闘するが、ついに進退窮まったところで覚悟を決め、アルス達を救うためにグノンに対し自己犠牲呪文メガンテを放ち、残っていたモンスター達もろとも塵となるもグノンには通用しなかった。しかし、タルキンの行動は、ポロンの覚醒とアリアハンの人々の勇気の決起に繋がった。戦闘終了後、アルス一行とアリアハンの住人たち手で葬儀が行われ、ルイーダの酒場には、タルキンや彼と同じく戦死したポロンの子分たちの絵も飾られた。
彼の魂もルナフレアと同じようにアケロンの河に留まっており、彼女と共にアルスに生きる意思を取り戻させた。
劇場版では、アルスに魔法の指導を行い、魔法を使う心構えを説いた。マンイーター事件で成長したアルスの姿を見た際には「ロトの勇者」と呟く。
ボルゴイ
声 - コミックCD:笹岡繁蔵
元カーメン騎士団長でルナフレアの父。カーメン王の異変にいち早く気付き、ルナフレアと共にアルスを救出するも、魔物を食い止めるために自らは城に残った。その際に果てたと思われていたが、カーメン兵の亡霊と共にカーメン城を守っていた。凄まじい激闘の末に失明してしまったが、剣の腕は衰えていない。ルナフレアの死については武人の務めと割り切るそぶりを見せていたが、夜更けに人知れず、涙を流していた。最終決戦に義勇軍を集めて参加。異魔神撃破後、世界樹が世界中に散らせた花弁の蘇生効力により視力が回復した。
カーメン4世
カーメン王国国王にしてアルスの父親。戦いでは自ら先頭に立つ勇猛な王だったが、アルスが生まれる前に、魔物に入れ替わられてしまい、行方不明になる。エピローグにて、王妃と共に戻ってこれたことが、確認された。完全版では、記憶と姿を奪われ、魔物に変えられて、リルパの元に留まっていたことが明らかになり、最終決戦終了直後に元の姿に戻り、アルスと初めての対面をする。
ローザ
アルスの母親。カーメン王妃。生まれたばかりの息子に、邪悪な名が授けられようとした刹那に割って入り、聖なる名「アルス」を名付ける。その直後にバシルーラで異次元に飛ばされてしまう。その後は、夫のカーメン4世同様に記憶と姿を奪われ、リルパと行動を共にしていたが、最終決戦終了直後に元の姿に戻り、アルスとの再会を果たした。
カーメン騎士団
カーメン城を守る騎士団。魔物達との戦闘で全滅するが、死してなお亡霊となってカーメン城を留まり、不死身の騎士団として魔物達を退けてきた。
剣だけではなく、メラなどの初級攻撃呪文も使用できる。亡霊であるため武器や魔法はすり抜けてしまい、邪悪な意志ではないためニフラムも無効化する。ゴルゴナに蘇らされたバラモスの攻撃によって消滅してしまうが、その後、冥界でアルスを守り光の指輪に導かれ昇天していった。

ローラン城[編集]

フレイア
アラン(ジャガン)の母。自身もロトの血を引いており、ローラン王とはいとこ同士。ローラン城、陥落後、地下牢に幽閉されていた。我が子を救うために生き続けることを決意しながらも、希望を失いかけ、視力も低下してしまう。そんな中、リルパの導きでアルスと出会い、彼の説得で希望を取り戻す。自分の命と引き換えにジャガンを復活させ、アランの名を与えた後に消滅。アルスとの最後の決闘に敗れたジャガンの前に現れた際には、ローラン王と共に、ジャガンからアランへの転生を見届けた。
ローラン4世
アラン(ジャガン)の父。魔人王戴冠式でロトの武具を纏い、ジャガンと戦い、最初は優位に立っていたが、ジャガンが自分の息子だと気付いた事で生まれた隙と、ジャガンの血を操る能力の前に敗れ、頭を斬られて戦死。直後、ジャガンは異魔神から相手が自分の実父であることを知らされ、父の血でロトの武具は赤く染まり、呪われた武具となる。ジャガンは、この出来事を「血塗られたロトの伝説」や「魔人王の義」と称し、ジパングでアルスと戦った際に語って聞かせた。
異魔神に命を吸収されたジャガンが、アケロンの河を訪れた際に姿を現し、ジャガンに友(アルス)が待っていることを告げる。アルスとの最後の決闘に敗れたジャガンが二度目の来訪をした際には、ジャガンの呪いを解き放った。
『Returns』において、ローラン城、陥落後、フレイアと共に地下牢に幽閉され、フレイア解放を条件に、ジャガンと戦うも、ゴルゴナが用意した仮面の効果でジャガンをモンスターと錯覚していたことが判明した。
ローラン騎士団
ロトの剣術を受け継ぐローラン城の騎士団。ローラン城陥落後は自我を奪われた状態で、ジャガンにロトの剣術を覚えさせるための訓練相手として利用される。最初の訓練では、モンスター相手に負けなしだったことで自惚れていたジャガンを圧勝。初めての屈辱を味わったジャガンは気持ちを引き締め、訓練を続け、ローラン騎士団に勝利するが、ロトの血の影響から騎士団にトドメを刺せなかった。
リルパ
ローラン城に住む雌のリリパット。魔王軍の一員ではあるが、異魔神のやり方には疑念を持っている。フレイアをアルスに会わせて牢から逃がす。その後、秘密の地下室に身を潜め、ローラン城崩壊から生き延び、志を同じくする魔物達と共に異魔神への反乱軍を結成し、アステア達に同行する。ジャガンが幼い頃は彼の養育係を務めており、ジャガンもリルパには僅かながらに心許していた。子持ち。

アリアハン[編集]

ルイーダ
ルイーダの酒場を経営する姉御肌な女性。勇者ロトに聖戦士を紹介した初代ルイーダより数えて5代目。旅の魔法使いとの博打で手に入れた天罰の杖を振るうが、効果は使用しなかった。
店はかつての活気を失ったものの、その気概は健在で、勇敢なる冒険者達には協力を惜しまない。特に勇者ロトと聖戦士の末裔と関係者には大きな希望を抱いており、アルス達をかくまったり、牢屋に閉じ込められたタルキンたちを助けるなどの活躍を見せた。アルスに対しては、息子のような思いを抱く。グノンとの決戦や異魔神との最終決戦では、マムル、アスリーン、チノン、アリアハン軍と共にアルスの救援に駆けつける。
マムル
アスリーンの兄で6歳。両親を魔物に殺され、仇を討つために勇者を志している。
アリアハンの城下町でポロンが率いる仲間モンスターとの経緯で妹と共にポロンの弟子となる。ゴールドオーク戦では、身を挺して、妹を守る姿を見せる。彼ら兄妹との交流は両親の死のトラウマから理解しようとしなかった「誰かを守りたい心」をポロンに理解させることにも繋がった。アルス一行がジパングに旅立った直後、アリアハンを訪れたアステアにアルスの面影を見て、アステアに「アルスさんの友達かい?」と問い、「遠い遠い兄弟さ」と返された。
アスリーン
マムルの妹で3歳。いつも一緒にいる兄と同じく、勇者を志しているが、喋り方は年相応に幼い。
ノバァクの命令でアリアハン城の牢屋に閉じ込められたポロンたちの救出に赴いた際には、マムルと共に鎧兵士に変装した。
なお、マムルとアスリーンの兄妹は『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の主人公とビアンカの幼年時代がモデルとなっている。
チノン
マムルとアスリーンの祖母。若い頃は冒険者で、ルイーダの酒場にも登録されていたほど。老いた今でもフバーハを使いこなすなど高い魔法力を持つ。
アルスとアステアがレイアムランドの聖域に闇のオーブを封印に向かうことにした際、彼らに協力。自身のルーラでレイアムランドに連れて行き、封印まで同行した。
ノバァク13世
アリアハンの王。臆病な性格で、魔王軍と決して戦わない政策をとり、アリアハンが寂れる直接の原因を作った。
グノンにアルスを引き渡すように脅され、言われるままに応じてしまうが、タルキンの一喝と10万匹の獣兵団と勇敢に戦うアルス一行の姿に心が揺さぶられていき、タルキンのメガンテをきっかけに勇気を取り戻し、アリアハン城の全ての男達を連れてアルスの救援に向かった。戦闘終了後は、アルス一行に頭を下げ、タルキンの葬儀を開き、アルスの装備やルナフレア号の補修といった、支援を見せる。最終決戦にも兵を連れて出陣した。
初代ルイーダ
「ここより永遠に…」に登場した初代ルイーダ。後の5代目同様に威勢が良く、店内に現れたデスストーカーとの戦いでは、登録者たちが逃げ出す中、逃げずに立ち向かう姿を見せた。見習い僧侶のカダルの登録を笑い飛ばしたが、デスストーカー戦でカダルに助けられたことから、登録を認める。
本編ではルイーダの酒場に飾られている絵の中に登場。

ジパング[編集]

イヨ
ジパングの若き女王。神仙術の使い手で、扇を使った技を使い、旋風で敵を切り刻む。雨を呼ぶことも可能。女王としての使命と責任は自覚しているが、一方で自由な生き方への憧れや未練といった感情も捨て去れずにいる。アルスに対して憧れに似た好意を抱く。
最終決戦では、イズナたちを率いて参戦。異魔神戦では、自身の竜巻で3勇者を救うも、目障りに感じた異魔神の放った光線で心臓を貫かれて即死。戦闘終了後、世界樹の力で復活する。エピローグでは、正式に結ばれたイズナを連れて、ポロンとサクヤの結婚式に足を運ぶ。
イズナ
イヨの婚約者であり、錬金術師リハクの弟子。一人称は「私」だが、第79話では「俺」を使っていた(完全版では修正)。神仙術の使い手で、札を武器に使う。神仙術の使い手や高貴な身分であることのプライドからか、自国以外の人間を見下しているところがあったが、アルス一行との交流を通じて、態度を改めていった。
アルスに対しては、イヨの好意を受けていることから強烈な敵意を抱き、負傷したリハクに代わり、アルスのために王者の剣を作ることになった際には、アルスに文句を言うが、アルスの人柄を認めていることも自覚。邪念を取り払い、王者の剣を完成させた。この一件後、イヨからも以前よりは認められるようになる(ただし、リハクからは「尻に敷かれる」と評された)。
最終決戦では、自ら鍛え上げた鬼刃ムラサメを手にして参戦。異魔神にイヨの命を奪われた際には、ムラサメで異魔神の身体を切り裂くも、異魔神の反撃で身体中の骨を粉砕されてしまう。神仙術でアルスをサポートした後、異魔神が手にしたムラサメでトドメを刺される。戦闘終了後、世界樹の力で復活。
リハク
錬金術師。勇者ロトに王者の剣を作った錬金術師ムラクの子孫。錬金術師という称号に誇りを持っており、鍛冶師と呼ばれるのを強く嫌う。錬成用のハンマーは武器としても用いる。イヨの側近兼説教係でもあり、幼い頃のイヨからは「じい」と呼ばれていた。アルスのためにオリハルコンで剣を作り上げようとするが、魔州湖に向かう際に負傷したため、弟子のイズナに託すが、イズナが作り上げた王者の剣を見て、イズナが自分を超えていたことを知る。
サクヤ
ジパングに住む少女。ポロンに好意を抱く。異魔神を恐れ戦いから逃げたポロンを叱責した。異魔神が倒れた後はポロンと結婚するが、ポロンは結婚式直前に逃げ出そうとする。
コロポックル
エッゾに住む7人の妖精。聖域である魔州湖を守っている。仲間達とはぐれたティーエと仲良くなる。人間嫌いだが、神仙術を教えてくれた錬金術師ムラクを尊敬しており、リハクやイズナに対しても同様に尊敬の念を抱いている。アルス一行とも親しくなった。別れ際に、ティーエに渡した、ムラクのお札は最終決戦で重要な役割を果たすことになる。
7人の名前はセツハヤ(やや長髪の青年)・キアヌ(若い女性)・イコリカヤニ(短髪で目の細い青年)・チリ(幼い男児)・カンナリメ(長い白髪の老人)・ウェルマ(太った中年女性)・ササクテ(眼鏡をかけた中年男性)。

各地の仲間たち[編集]

ティーエ
声 - コミックCD:鶴ひろみ / 映画:三石琴乃
仙人の里に住む小妖精スプライト)。植物の生長を促す力を持つ。感情豊かなお転婆だが、勇敢な性格。アルスのことが大好きで彼にキスをしたことも。髪型はテドンに立ち寄って以降はポニーテールになる。武器はアッサラームからは縫い針の剣、アリアハンからは刺した物体に命を吹き込む、タイターンの針を装備する。
アッサラームでの戦いではアームライオンに一撃を見舞おうと非力ながらも立ち向かい、サーバインをかく乱して追い詰められたキラを救おうとしたり、ヤマタノオロチとの一戦ではタイターンの針の効果を状況打破に役立てるべくアルスと共にオロチの体内に飛び込むなど、小さな体に大きな勇気を秘めており、他のメンバーに劣らぬ活躍を見せている。
最終回では、ルビスの掌の中にいるシーンのみが描かれただけだったが、完全版において、精霊ルビスの化身(当人も知らずにいた)であることが明かされた。ルビスの復活と共に肉体が抜け殻と化すも、アルスの願いを聞き遂げたルビスに魂の一部を分け与えられたことで蘇った。また、アルスが一人でカーメン城を見下ろしていたラストシーンも加筆され、彼の傍らを飛ぶティーエの姿が見られる。
劇場版では、アルスやキラとの出会いが描かれ、当時の妖精たちは、人間を恐れ、存在を隠しながら生活していたが、マンイーターのせいで命の糧である君影草が枯れていく事態に陥っていた。そんな中、ティーエはキラたちに、せみもぐらと間違われて捕まってしまうが、アルスに助けられた後、妖精の住処に現れたアルスを擁護し、彼と共に、マンイーター退治に向かった。キラに対しては、せみもぐらの一件から快く思っておらず、キラがマンイーターに捕まっても心配はせず、見捨てようとした。なお、本編では髪の色は金髪だが、劇場版では緑色になっており、髪も短かった。
タオ導師
声 - コミックCD:西川幾雄 / 映画:槐柳二
仙人の里の長老。好々爺な外見からタルキンと年齢が変わらないように見えるが、既に1万年以上生きている。
その正体は超古代に栄えたムー帝国の支配者(太陽王ラ・ムー)。冥王ゴルゴナは弟にあたる。異魔神によって国を崩壊に追いやった(正確にはそれを止められなかった)ことに自責の念を感じ、その贖罪としてルビスの要請を受け入れ石化、人知れぬ樹海の奥で1万2000年もの間眠り続けた。100年前にルビスが封印された事で石化から解放され、以後はイシスの隠れ里にて隠遁生活を送る。
かつて、超魔法と科学で栄えた文明の指導者だっただけあり、神仙術の起源となった強力な術法に加え、ニフラーヤも使用できる。ゴルゴナと戦うまで、浮遊とニフラーヤ以外の力を隠していた。竜の女王の城を訪れたこともあり、その際、竜の杖を託される。
ギランの看病の為、一時離脱するが、闇のオーロラを見たことから活動を再開し、ゴルゴナや異魔神との永年の因縁に決着を付けるべく、アルスたちに合流。ゴルゴナにトドメを刺した後、「哀れで、最後まで過ちに気づかずに生きた愚か者。されど忘れるな、それでもお前は、わしの弟なのだ」と感傷を漏らしている。
最終決戦において、竜王と対面した際には、彼のルーツを教え、竜の杖も返却した。異魔神戦では幻の月の内、2つをニフラーヤで浄化するも、異魔神の光線で3つ目の月ごと消されてしまう。戦闘終了後、光に包まれながら姿を消した。完全版において、世界樹の力で蘇生するも、ルビスの世界復興を手伝うべく、不死なる精霊となって旅立ったことが判明。
劇場版では、仙人の里の結界が弱まっていることから、子供たちに祠遊びを禁じていた。
ギラン
声 - コミックCD:幹本雄之 / 映画:堀之紀
イシスの砂海を仕切る砂船乗りでキラの養父。好色だが腕の立つ剣士。元々は金のためなら世界のどこへでも赴く密輸商人だったが、剣王の里近くで瀕死のヘザーから赤子だったキラを託され、それ以降、出生の秘密を隠してキラを息子として育てる。サーバインの幻魔剣で瀕死の重傷を負わされるが、ファンの気功術によって一命を取り留め、飛行船団を率いて最終決戦に参加する。
劇場版では、せみもぐら(ティーエ)救出に赴いたアルスのせいで一度は起床するコミカルなシーンや肝試しで行方不明になったキラを探しに行くシーンが描かれた。
ファン
拳王の里の生き残りで、ヤオの祖父。ヤオ同様に波動拳を使用できる。ヤオと共に旅をしていたが、ギランの治療のためにアッサラームに残る。最終決戦にも参戦した。
イシス恋の遁走曲では、借金をしていたことが判明。
ピエタ
星降る腕輪を持っていたエルフの少年。ノアニールの隠れ里に住んでいたが、魔人王の出現と共に里を追われる。その後、腕輪を聖戦士に託すことを夢見ながら暮らしていた。エルフに化けたアルス一行に星降る腕輪を譲るよう持ちかけられたのをいいことに、一行を騙して大金をせしめようと目論むが、トリックを見破ったタルキンに裏をかかれ、不本意ながらも腕輪を譲ることになる。はじめは人間に騙されたことで深く落ち込んでいたが、ヤオが腕輪を譲りたいと願っていた聖戦士その人であったことを知って感激した。最終決戦前には、ピラミッドで手に入れた黄金の爪をヤオに渡すために剣王の里を訪れ、再び戦いに戻るよう促してヤオたちを奮起させた。
初登場時には名前が出ておらず、再登場前のマップで「エラン」と名が書かれたことがある。
ミルフィーユ、メルヴェーユ
ラーミアの卵を守っていた伝説の聖双生児。外見は小人だが、長寿であり、封印が解けかかった闇のオーブを再封印できる程の力を持つ。ミルフィーユは右目、メルヴェーユは左目が髪で隠れている。
アステアに闇のオーブの封印と管理を任されるも、ジャガンに敗れ、闇のオーブを奪われてしまう。その際、彼が背負う怒りと悲しみを知り、彼の魂が救われるよう、ルビスに祈りを捧げた。
ロートシルト
第4代剣王でサーバインとキラの父。豪快な性格で大酒のみだが、剣の修業に関しては厳しい。
サーバインの術によって一時的に冥界から復活し、サーバインと共に剣王の里を訪れたキラに幻魔剣を教えた。
ヘザー
ロートシルトの妻でサーバインとキラの母親。発狂したサーバインが剣王の里を襲った際、瀕死の重傷を負いながらも機転を利かせてキラを守り逃亡、ギランに幼い息子を託して息絶えた。
ロートシルトと共に一時的に現世に戻った際には、キラに家族の暖かさを教えた。
ボルク
カダルに師事していた僧侶で、ノロップ(ポロン)の父親。妻と2人でテドンを魔物の手から守っていたが、マホトラを使う魔物達の前に魔法力を奪われてしまい、やむなくメガンテを使用、魔物達を道連れに死亡した。
レナス
カダルに師事していた魔法使いで、ノロップ(ポロン)の母親。彼女もまたテドンを守るために魔物と戦っていたが、夫と共に死亡した。
カミーロ
ノロップ(ポロン)の祖父で船大工。悪戯好きでがめつい性格の老人。孫のノロップが生きているという事を知るとアルス達のために無償でルナフレア号を造った。物語の終盤では、異魔神に怖じ気づいていたポロンを死にゆくふりをして叱咤激励し、再び戦いの場へと送り出した。
暴れドラキー、はぐれスライム、見習いゴースト
ポロンが遊び人として生きて旅をする事を決めた時に仲間になったモンスター達。力は弱いものの、ポロンや仲間達が命の危機に陥った時には勇敢に立ち向かう気概を持つ。グノン戦においてはアルスとポロンを守るべく奮闘するも、暴れドラキーと見習いゴーストは切り裂かれ、はぐれスライムも握りつぶされてしまう。しかし、彼らの行動は、ポロンを真の賢王へと覚醒させる最後のトリガーとなった。グノン戦後、ポロンの頼みでタルキンと共に手厚く弔われた。
ジャガン戦でアルスが命を落とした際にはルナフレアやタルキンとともにアケロンの河にて登場し、現実世界に戻るアルスを笑顔で見送っていた。
精霊ルビス
善の神と呼ぶべき存在で、本作から1万2000年前に、異魔神の精神をオメガルーラで宇宙のかなたへ追放した。その後、タオに異魔神の復活を阻止する役目を与え、石化させた上で封印する。しかし大魔王ゾーマによってルビスが石に変えられてしまったため、タオの封印は予定よりも早く解けてしまった。

ロトとその仲間[編集]

アレル
ロトの称号を得た勇者。アルスの祖先にあたる。戦士フルカス、武闘家フォン、賢者カダルと共にゾーマを倒す。3人の子を儲け、それぞれの血脈はカーメン王国とローラン王国、ラダトーム王国に受け継がれている。彼の足跡を追ったタオ導師曰く「勇者の中の勇者」である。
カダル
声 - コミックCD:関俊彦
かつて勇者ロトと共に大魔王ゾーマと戦った大賢者。元の職業は僧侶。当初はバギさえまともに扱えない落ちこぼれで、ルイーダの酒場でも嘲笑の的となった。しかしその直後の偽フルカス騒動で勇敢に戦い、苦手だったバギを成功させて騒動の収束に献身した功績からルイーダに登録を認められる。
現在は時の砂の呪文によって若返りを繰り返すことで生き長らえており、外見は20歳だが実際には120歳の老人である。ゾーマとの戦いの暫く後にスーの村の女性マナと結婚したが、ゴルゴナとの戦いがもとで先立たれている。なお、この戦いにおいてカダルは二つの呪文が同時に作用する事の重要性を強く認識し、そこから着想を得て合体呪文を編み出した。賢者になった時の契約により子供が出来ない体となっており、自分を受け継ぐ者が現れるのを待っていた(なお、作品中においてカダルが賢者になった経緯は未だ語られていない)。性格はかなり軽めでナハハ笑いが口癖であるが、第三の目が開くとひょうきんな面が消える。
アルスとキラに自身の住処「蜃気楼の塔」で修行を積ませ、「光の剣」と「隼の剣」を託す。その後生涯最後にして最大の秘術を使い、自らの知識と力、そして肉体を流星と化してノロップ(ポロン)を撃ち、賢王としての力を授けた。これにより肉体は消滅したが、その後も精神体としてポロンの真の覚醒時やアルス達の危機にたびたび登場する。
『Returns』では主人公の1人を担当。ゾーマとの戦いが終わった後、マナと結婚し、幸せな日々を過ごしていたが、ゴルゴナとの戦いでマナを喪う。だが、その戦いでマナと共に放った魔法をヒントに合体魔法を編み出し、ゴルゴナの異魔神復活を阻止した。なお、同作には、アレル、フルカス、フォンも登場しており、3人とも結婚式に出席している。
同作者による漫画『ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』にも少しだけ登場、キーファに「蜃気楼の塔」の説明をして立ち去った。
フルカス
声 - コミックCD:幹本雄之
ロトの仲間の一人で職業は戦士。初代剣王。仲間になる以前は王宮勤めの戦士で、彼の名を騙り潜入してくるモンスターがいるほど、ルイーダの酒場でも一目置かれる存在だった。ゾーマ打倒後、旅で手に入れた数々の武器、防具を持ち帰り、その中でも特に呪われたものに着目。過酷な修行の果てに呪いに打ち勝ち、その力を逆に利用する剣術、幻魔剣を編み出した。しかし、彼を持ってしても扱いを持て余した魔剣「ネクロス」を封印という形で自身の隠れ村に残したことが、後の悲劇と禍根に繋がってしまった。このとき集めた武器や防具かどうかは不明だが、アレルやフルカスが扱えなかった物はルイーダの酒場に置いてある。
フォン
声 - コミックCD:鈴木みえ
ロトの仲間の紅一点で職業は武闘家。初代拳王。出身はカザーブの村。仲間になる以前から生き物の気の流れを読むのが得意で、偽フルカスの正体を一目で見抜いた。ゾーマ打倒後はカザーブ地域に隠れ村を作り、弟子を迎えて修行を始める。修行の中で気を読むだけでなく操る域にまで高め、波動拳を編み出した。

海王関係[編集]

海王リヴァイアサン
七つの海を治める王者。善良で平和を愛する君主であったが、異魔神に軍門に下るように強要され、拒否して戦うも敗北した末に体内に魔物を植えつけられて知性と理性を封じられ、アメーバに変えられて小瓶に封印されていた。後に封印が解かれた際は周囲の生物をただ貪欲に取り込むだけの怪物となり、アルス達の前に立ち塞がる。アルスたちをルナフレア号ごと飲み込んだ後、肉体に巣食う甲殻魔獣ダフォーラの隙を縫って意識を取り戻し、世界の滅亡を阻止するべくトライデントで自らを貫かせパールと共にこの世を去った。
パール
かつて神話の時代に存在した、儚げで美しい容姿を持つ海の精霊(ネレイス)。海王の婚約者であり、封印された海王の眠る小瓶を滴り落ちる酸から守り続けていた。海王を止めるべくアルス達に協力し、ダフォーラに立ち向かった。最後は海王と共にトライデントで貫かれ、未来の海王を遺しこの世を去った。
海王II世シーザリオン
2代目の海王。先代海王リヴァイアサンとパールの遺児で、リヴァイアサンの生まれ変わりでもある。両親の最期と同時に小魚の姿で誕生、アルスの手で海の長老に託される。異魔神との最終決戦では海の軍勢を率いてアルスの元に駆け付け、巨大な海竜の姿に変身し激戦を繰り広げ攻撃の突破口を開くが、異魔神によって体を真っ二つに引き裂かれ死亡。その後、世界樹の花によって蘇生した。
海の長老
海王の名代であるマーマン族。リヴァイアサンを救ったアルス一行に感謝し、海上でのアルス一行の安全を保証した。その後、一度封印に成功した異魔神の肉体(闇のオーブ)を海底の聖域に安置し未来永劫護り続ける事を約束するも、直ぐに奪われる。

異魔神とその配下[編集]

異魔神
声 - コミックCD:柏倉つとむ
現代に蘇った太古の魔神。肉体を失った精神のみの存在だが強大な魔力を持ち、魔人王ジャガン、獣王グノン、冥王ゴルゴナ、竜王の魔王四天王を従え、肉体を取り戻して世界を混沌に陥れようとする。
元々は魔界の存在であり、その強大さゆえに魔界から追放され異空間に幽閉されていた。1万2000年前にムー帝国の魔導師ゴルゴナによって召喚され、世界樹のエキスから精製した細胞を使った不死の肉体を得て、生き神としてムー大陸を支配したが、最終的には暴走しムー帝国を一夜にして崩壊させてしまった。その数年後、再び現れたところを精霊ルビスの放った究極の大転移魔法「オメガルーラ」によって精神を宇宙の彼方へ飛ばされ、肉体は闇のオーブに封印されたが、ゾーマが倒されてから数年後に冥王ゴルゴナの手によりその精神のみが召喚され現世に舞い戻った。
物語の終盤に魔人王ジャガンが闇のオーブを破壊したことにより肉体も復活を遂げる。封印が解き放たれた直後はスライムのような不定形の肉塊を出現させて周囲のエネルギーや生き物を取り込んで急速に成長していき、力が満たされると巨大な人型の形態へと変貌する。国一つを一瞬で焼き尽くすほどの熱線を吐くほか、幾多の高密度魔法言語を操り、その凄まじい破壊力は周囲の地形さえ変化させる。
その巨体ゆえに通常の攻撃はほとんど通じず、世界樹のエキスから抽出され生み出された細胞は極めて高い再生能力を持ち、死者の魂を世界樹の活動を促進させる幻の月に変えることで元からある再生能力を上昇させ、驚異の回復力を得る。ジャガンのロトの血を吸収したことで、さらなるパワーアップも果たし、オメガルーラへの耐性も得た。一見すると弱点がないように思われがちだが、実は強力な魔法攻撃には弱いという弱点があり、それを補うために、大魔王ゾーマが纏っていた闇の衣を身に纏っている。
肉体の復活後は、かつての配下であった魔王軍さえ滅ぼしていき、真の目的である自身の聖核(セイントコア)と世界樹のそれを融合・臨界させることによる世界の消滅に向けて動き出す。アランの手でロトの血を吸収されたことで、オメガルーラへの耐性を失い、三勇者のオメガルーラで再度封印されてしまう。だが、アランにロトの血を奪還された際に彼の身体に精神を移していた為、完全な封印を免れており、アランを操って、闇のオーブの封印を解き、サイズが収縮した完全体へと変貌する。
完全体は本人曰く「魔力は変わらないものの、巨体が凝縮された事により、パワーやスピードは以前とは比べ物にならない」とのこと。しかし、実際には魔法の規模は縮小されている上、剣などによる物理攻撃でもダメージを受けやすくなっている。この形態になった理由は、真の目的である世界の消滅のために必要な世界樹を破壊されてしまったことへの怒りを晴らすべく、邪魔をしたアルスたちを一思いには殺さず、嬲り殺しにするため。また、口数も多くなっている。
ロトの紋章を破壊したことでオメガルーラを封じるも、タオに幻の月をニフラーヤで消されていったことで再生が遅くなり、次第に追い詰められていく。ついには、世界中の人々からの魔法力を結集させたアルスのミナデインに初めての恐怖を感じながら敗れる。自分を破ったアルスを称賛し、「自分の真の目的は、自らを破滅させる事だったのかも知れない」と呟くが、それを聞いて激昂したアルスに剥き出しとなった聖核(セイントコア)を拳で破壊される。そして、ムラクのお札から飛び出た世界樹の種と異魔神の聖核が一体化し、異魔神の亡骸は瞬く間に新たな世界樹の母体となった。
完全版では加筆が行われ、母体となった瞬間に現れた精霊ルビスの言葉を聞き、自分の過ちを悟り精神的に救われる結末となっている。

魔王[編集]

竜王
声 - コミックCD:山口健
ドラゴンクエスト』に登場する竜王の若き日の姿。竜族を統括し、普段は人間の姿をしている魔王。竜(ドラゴン)兵団を指揮する。勇者ロトに光の玉を与えた「竜の女王」の遺児であり、本来は世界を守護する善の神の一柱、竜神であるが、アランのように異魔神に呪われた名前をつけられ魔王とされた。
異魔神に忠誠を誓い、地位の低い部下を手駒として使い捨てたり、アルスの故郷やラダトームを滅ぼす等、魔王らしい悪行を躊躇うことなく行う一方、忠実な部下の死を軽視する異魔神に対して、疑問と憤りを隠さなかったり、仲が良いとは言えないが、同じ魔王たちに仲間意識を抱き、グノンとゴルゴナが戦死した際には動揺すると、全うな一面も持つ。
地下世界では竜兵団を率いラダトームを陥落させた。ローラン城でのアルス達との戦いの際に、タオから竜の女王の杖を渡され、杖から流れ込んでくる記憶により、自分の出生の秘密と、異魔神への忠誠が偽りだったことを知る。当初はその衝撃的な現実を受け入れる事が出来ず、錯乱状態に陥り巨竜の姿に変身し暴走するが、ローラン城を壊滅状態にしたあと元の姿に戻り理性を取り戻す。その後異魔神に自分が何者なのかを問い質そうとするが、肉体を取り戻した異魔神の裏切りに遭い吸収されかける。ポロンのオクルーラによりラダトーム城地下に送られることで一命を取りとめ、そこに安置されていた光の玉を手に取ると全ての真実を悟り、受け入れた。すでに城を奪還していたアステアと重傷の身で形ばかりの対決をするも、情けをかけられたことで敗北を認め、光の玉を譲り渡し、自らは表舞台から一旦姿を消した。
冥王ゴルゴナ
黒衣のローブをすっぽりと被った魔導師で、得体の知れない雰囲気を漂わせる。異魔神の直属で幽(ファントム)兵団を指揮する。異魔神とは古くから関わりがあり、その言葉を他の魔王に伝える役割を持つ。死者を操る妖術に長けており、かつて勇者ロトに倒された魔王バラモスをも復活させ、操った。また「光葬魔雲」などの技で聖なる力を消し去ることができる。知略に長け、魔王軍の中では参謀役も務めており、ジャガンの英才教育も行っていた。
その正体は古代ムー帝国の魔導師にして科学者であり、タオ導師 = 太陽王(ラ・ムー)の弟にあたる。異魔神を召喚した張本人。自己中心的な性格で、異魔神すら自分の野心のために利用しようとしていたが、次第に手に負えなくなり、ムー帝国の崩壊を招いた。その懲罰として、兄であるタオに見捨てられ沈みゆくムー大陸に取り残されたが、生き残るため冥界の王である大蜘蛛と契約を交わし、部下の魔導師である科学者達6人と共に大蜘蛛と融合して生き長らえる。しかし、直後に異魔神をオメガルーラで封印した精霊ルビスによって同じように封印された。その後、タオと同様に精霊ルビスがゾーマによって石化された際に復活し、異魔神の精神を呼び戻す。
黒衣を取った大蜘蛛の姿の背中の中心にゴルゴナの本来の顔があり、それを取り囲むようにその他のツークーマン、オティカワン、トピアポ、フロレンシア、キアーラ、ポポルヴーの6人の顔が並ぶ。ゴルゴナだけでなく他の6人も意思を持ち話すことができる。また不要になった人間は放出することもできるが、その人間は不老である大蜘蛛から分離された瞬間にそれまでの年月が一気に襲いかかり、急激に老化して死亡する(ダメージの激しかったトピアポが最初に切り捨てられた)。
魔州湖での戦いにおいて、アルス一行を追い詰めていくが、実兄・タオの参戦により形勢が逆転。1万2000年以来となる戦いで追い詰められていき、自分だけを冥界の王から分離させ、部下たちはゾンビとして蘇らせようとしたが、冥界の王から離脱した為、その力は失われており、最後の不意打ちも虚しく、竜の杖からの光で消滅させられた。
その後、冥界の王の亡骸は竜王の手で回収され、異魔神にゴルゴナの死を報告し終えた後、ゴルゴナの死にも動揺しなかった異魔神の代わりに、竜王の手で握り潰された。
タオ導師やゴルゴナ、その部下達は七福神がモデルになっており、タオは恵比寿、盟主ゴルゴナは大黒天、ツークーマンは毘沙門天、オティカワンは寿老人、キアーラは弁財天、トピアポは福禄寿、フロレンシアは吉祥天、ポポルヴーは布袋に相当する。
獣王グノン
獣(ビースト)兵団を率いる異魔神の部下。魔王軍の中でも古参の魔王で、リヴァイサンと異魔神の激戦をその身で体験している。竜王と同じく普段は人型の姿をしているが、本来の姿は人面に獅子の体、蛇の尾、翼を持つスフィンクスに似た巨大な四足の魔獣である。武器は巨大なハーケン(大鎌)。真の姿においては、低気圧を操っての空気圧縮ブレスを必殺技としている。
気性が荒い上に冷酷で残忍、逆らう者や気に触る者は部下であろうと容赦しない。戦闘的で直情的な傾向を持つ一方、時として主である異魔神の方針に疑問を抱くなどの理性的な一面や、アルスを確実に仕留める為、アリアハン全土の人間たちをアルスの敵に回すよう心理作戦を仕組むなど、慎重かつ狡猾な一面も兼ね備えている。
10万頭の獣兵団を率いて、アリアハンに侵攻。四天王を失いながらも、アルス一行を追い詰めていくが、タルキンのメガンテで獣兵団を全滅させられ、ポロンが覚醒したことで逆に追い詰められていく。真の姿になって、最後の勝負を挑むが、低気圧で雨雲を呼んだことから、ポロンにミナデインを閃かせてしまい、ポロンとアリアハンの人々全員の魔力を結集したアルスのミナデインによって敗北。それでも、その闘志は消えることなく、屍となっても戦う姿勢を崩さなかった。その後、亡骸はそのまま残されていたが、アリアハンに向かう途中のジャガンの魔法で消滅させられた。
魔人王ジャガン
上記を参照。

獣兵団[編集]

獣王グノン率いる、獣のモンスターによる部隊。精鋭の獣兵団四天王の下に数十万の獣型モンスターを従えており、大軍を率いてアリアハンに侵攻する。

獣魔将軍リカンタス
獣兵団四天王の一人。リカント属。身の丈ほどの大剣を軽々と振るう剣術使いで血気盛んな性格の猪突猛進型。必殺技は大岩をも斬り刻む突き技の獣魔百烈断
アルスに止めを刺す寸前に駆けつけてきたキラと対決。ブラックシーザーに刃を受け止められた後、幻魔剣で右腕を失いながらも、キラを片腕で押さえ込んで自分ごとグノンに叩き斬らせようとする相打ちを狙うが、敗者の弁を良しとしない、グノンによって自身の首だけはねられた。
魔猿将軍エイプス
獣兵団四天王の一人。マンドリル属。巨大な数珠のような形状をした竜節棍という武具を常に携帯している。魔物としては唯一と言ってもよい格闘家であり、瘻瘡邪骸拳(ろうそうじゃがいけん)という、邪気によって触れたもの全てを腐らせる拳法を使う。
ヤオと格闘家対決を展開するも、波動拳の前に完敗し、ヤオの実力に驚愕しながら絶命した。
怪鳥将軍バークート
獣兵団四天王の一人。魔鳥属(鳥人)。人間を「地べたを這いずり回る蛆虫」と蔑むなど、発言に高慢な性格が見て取れる。自身の羽根を飛び道具として放つフェザースラッシュに加え、呪文の力を込められる弓矢マジックアローとランス型のマジックスピアも使用。機動力にも長ける。
イオラを込めたマジックアローでアルスの動きを封じ、アルスに仲間たちが加わった後の戦闘では、タルキンとポロンを圧倒するも、キラの頭を踏み台に二段ジャンプしたヤオの燎星雷吼拳で胸を貫かれて戦死。
金羊将軍ミナトン
獣兵団四天王の一人。大角属(羊版ケンタウロスとでも言うべき形態)。堂々と戦う武人肌の性格。体毛に魔法を吸収し蓄えることができる。武器は長柄の戦斧。必殺技は大量のギラを纏って放つ体当たり攻撃でベギラゴン以上の威力を持つとされている灼煌猛撃衝(エナジーダッシャ)。
アルスとの対決ではライデインを吸収しての攻撃を皮切りに優位に立ち、灼煌猛撃衝で追い詰めていくが、バークートのマジックアローにマホトーンを込めたアルスの機転で灼煌猛撃衝を無力化された直後、アルスの渾身の一太刀を受けて絶命。死の間際に機転を利かせて形勢逆転し、勝利を勝ち取ったアルスに賛辞を贈った。

その他[編集]

デルス
竜王の配下で「変わり身の魔物」や「影の化身」の異名を持つ悪魔型モンスター。カーメン王率いるカーメン騎士団がシャーマン族討伐に赴いた際、シャーマン族が祀っている邪神の像を介して、瞬時にカーメン王を別の場所に飛ばし、自身がカーメン王になりすます。間もなく産まれてくるカーメンの王子にジャガンの名を与えようとするが、ローザの介入で失敗。ルナフレアとボルゴイの親子との戦いでは、ボルゴイを負傷させるも、アルスの名を与えられたカーメン王子の力で増幅された光の指輪で怯んだところをルナフレアに首を切断される。城内に潜入させていた部下たちを嗾けた後に絶命した。
ゼブル
仙人の里の近くに棲むミニデーモン。仙人の里にアルスが住んでいることを知った竜王の命令と大悪魔昇格を約束されたことから、親友のトロルを犠牲に聖なるオーブを破壊。結界が亡くなった後は、アルスとキラを襲撃するが、キラを傷つけられた怒りを込めたアルスのギラの前に敗北。アルスとキラの友情を見て、トロルを犠牲にしたことを悔いながら絶命する。竜王からは捨て駒としか見られていなかった。
偽カーメン4世、偽ローザ
真実の森でカダルがアルスへの試練として作り出したモンスターたち。偽カーメン4世は破驥真空閃やバギクロスを使用できる。アルスの両親に化けることで、両親の顔を知らずに育ったアルスを誑かし、偽ローザはロトの紋章を捨てさせ、禍々しい首飾りをアルスに付けさせたが、ロトの血により、アレル一行とゾーマの戦いの記憶を見て、正気に戻ったアルスに正体を暴かれる。戦闘においては、合体を行い、アルスを拘束。内蔵を喰らいつくそうとするが、アルスの初のライデインを受けて致命傷を負い、拘束から脱出したアルスに心臓部を刺されて絶命した。
サーバイン
魔剣ネクロスを使用する剣王で、拳王の里・剣王の里双方を壊滅させた張本人。その正体はキラの実兄で、母親似の美青年。幼少時、里に保管されていたネクロスと接触したことで呪いにより逆に操られてしまう。その後、青年となった彼はアッサラームにてルナフレアと交戦。後にアルス一行を襲う。タオ導師のシャナクにより一時的にネクロスの呪いが解け、その際の攻撃にて重傷を受けたネクロスから解放され正気に戻るが、最後はアルスに向けられたネクロスの攻撃を捨て身で止め、ライデインによってネクロスと共に炎に焼かれる。
その後、キラが剣王の里の跡地に着いた際、冥界から剣王の里の人々の魂を一時的に復活させ、キラに幻魔剣の極意と家族のぬくもりを伝えた。魔剣ネクロスに操られ、魔道に堕ちたために成し得た技であるが、効果は1週間のみ。命を落とした際にニフラーヤによって昇天していたものの、剣王の里の人々の魂とは逆の方に帰っていった。また、ヤオからは最初は仇ゆえに呼び捨てされていたが、ジパングでの灯篭流しでのキラとの会話内では、サーバインも被害者であったことやキラへの気遣いからか、「お兄様」と呼び方を改められた。
なお、サーバインやその父が得意とした必殺技「剣王・真空牙」はしっかりとキラに受け継がれ、更には呪われた武具を使いこなせるほどにまで成長させた。
魔剣ネクロス
フルカスもその生涯で数えるほどしか手にした事がないと言われる、強力な呪いを受けた魔剣。幻魔剣により呪われた武器を使いこなす剣王の里でも、この剣だけはその危険さ故に封印されていた。正体はブラッドソード等の剣型モンスター達の王・魔剣獣ネクロスであり、異魔神から、剣王と拳王の里を壊滅させるよう命を受けていた。サーバインがこの剣を手にしたことで目的を果たすが、最後は正気を取り戻したサーバインと共にライデインに焼かれて燃え尽きていった。マヌーサやベホイミなどの呪文も使用する。
甲殻魔獣ダフォーラ
異魔神が海王リヴァイアサンの体内に植えつけた魔物で、僅かに残されたリヴァイアサンの理性を封印している。普段は殻に閉じ篭っており、熱線で攻撃する際にのみ姿を現す。アルス一行を戦闘不能に追い込んでいくが、ポロンが無意識で発動したバイバーハで甲殻を破壊され、アルスの放ったトライデントによって消滅した。
オモカネ
ジパングに住む魔物(鬼面道士)。人間に化けてアルス達を騙し、ヤマタノオロチを復活させる。復活後はヤマタノオロチを崇めていたが、見境無く暴れ回るヤマタノオロチの炎に焼かれ、仲間もろとも焼死した。名のモデルは日本神話の知恵の神・オモイカネ

ゾーマとその配下[編集]

ゾーマ
声 - コミックCD:笹岡繁蔵
勇者アレルが打倒した大魔王。回想シーンにのみ登場。死ぬ直前に再び世界が闇に包まれることを予言したと伝説に記されている。
バラモス
勇者アレルが打倒した魔王。冥王ゴルゴナの手によりバラモスゾンビとして復活。カーメンの廃城でアルス達と戦う。ゴルゴナの策で皮膚がない状態で復活させられており、空気に触れるだけで激痛が走り、その痛みがバラモスの攻撃力を増す仕組みとなっている。また、攻撃で傷つくたびに滴り落ちた腐肉から次々とモンスターを生み出す。
亡者となっても魔王としての誇りと品格は失われておらず、勇者の一族に対しては憎しみだけでなくその武勇を敬愛する一面もあり、若くしてライデインを操るアルスに対し賞賛の言葉も送っていた。最後は自ら止めを刺すようにアルスに伝え、再び永遠の眠りに就いた。
ヤマタノオロチ
勇者アレルに倒されたヒドラ族の魔物。しかし実際は仮死状態のまま100年間眠り続けており、活火山の活発化に伴って復活を果たしてしまう。その後、オモカネに騙されたアルスによって、地上に出てこないように施されていた封印を解かれ再び蘇る。オリハルコン製の聖なる龍の像を飲み込んだ事で驚異の回復力を獲得し、肉体が損傷する度に凄まじい速度で再生、進化していく。勇者アレルがいた時代にはジパングの初代女王・ヒミコに化けてジパングに潜入するなど策を弄する狡猾さも持ち合わせていたが、この時代においては脳が退化しており、知性はほとんど無くなっている。火炎を吐く時にはトサカがスパークするなど、怪獣のような特徴を持つ。アルスと共に体内に突入したティーエのタイターンの針で命を与えられたオルハリコンの龍の力により、全身が溶解して消滅した。

イシス恋の遁走曲(フーガ)[編集]

ヤオが主役の番外編。彼女がアルスたちと出会う前に起こった物語として展開されている。なお、このストーリーはドラゴンクエストⅣのオマージュにあたる。

ムスタファ
ヘビ使いの少年。荒くれ者の女集団ジェファ一味に追われ困っている。ヤオに顔が瓜二つ。バハダットのお姫様と結婚するべく、ヤオに自分の影武者として武道会に出場してほしいと頼み込む。なお副賞の賞金でヤオたちをつり上げた。腕っ節はからっきしだが機転を利かせ、武道界に忍び込んでいたモンスターに手傷を追わせた。その後、ヤオの強さをムスタファのものと勘違いし、ますます好意を爆発させたジェファに抱きつかれ求婚された。ポロンとサクヤとの結婚式にも参列している。
ジェファ
ジェファ一味という集団を率いる女性。気が荒く、欲しいものは力尽くで奪い取る。正体は、バハダットのお姫様。

劇場版[編集]

ゴラン
声 - 映画:麻生美代子
仙人の里に住む妖精の長的存在の老女。アルスにマンイーター退治を依頼する。
ピピン
仙人の里に住む子供でキラの子分の1人。アルスとキラの肝試しでは審判を務めるも途中で寝てしまう。目を覚ました時、アルスが帰ってきたのを見たが、祠に行った証である君影草を持っているかは確認せず、勝手にアルスの勝ちとしてしまう。

ロトの紋章Returns[編集]

アロイス
アステアの兄。第三のロトとして、ラダトーム城の攻防戦において自ら戦場に立ち、ライデインも使用。病に倒れた亡き両親の遺言を守り、妹のアステアが戦わないですむように奮闘していた。メカバーンとの戦いでアステアが機転を見せたことに複雑な感情を抱くが、メカバーンの内部に隠れていた竜兵団に気付かず、ラダトーム城内への侵入を許してしまう。モシャスで化けた偽アステアに騙され、致命傷を負った後、アステアもロトの紋章に選ばれた勇者であることに気づき、使命とロトの紋章を本物のアステアに託して、息を引き取った。この後、アステアは女性であることを捨て、兄の称号であった「ラダトームの第一王子」を名乗るようになる。
ラダトーム王
アステアの父。自ら指揮を執る程に勇敢な人物だったが、病には勝てず、妻と共に病死する。死の間際、アロイスにアステアが戦わないですむように頼んだ。
ラダトーム王妃
アステアの母。ラダトーム城内にある百合園のような美しい女性。夫と共に流行り病で病死。
マナ
スーの村に住む女性。戦いの心得があり、僧侶系の呪文を得意とする。カダルと結婚して共に暮らしていたが、ゴルゴナがアープの塔で異魔神を召喚しようとした際、これを阻止しようとしたカダルを追って共に魔物と戦ったが、ゴルゴナの瘴気を受けてしまったため急激に老化が進んでいく。カダルは時の砂の呪文による延命を試みようとしたが、人として自然な死を迎えたいと願うマナはこれを拒否し、夫に看取られながら静かに息を引き取った。
カダルと共に放った魔法は合体魔法の原型となり、カダルは合体魔法を用いて、ゴルゴナによる異魔神復活を一度は防ぐことに成功した。

用語[編集]

アイテム[編集]

ロトの紋章
タイトルにもなっている、勇者ロトの紋章。『ドラゴンクエスト』(第1作)および『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』では「ロトの印」、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では「聖なる守り」と呼ばれているもの。2つに分けられた上でローランとカーメンが受け継いだと言われていたが、実際は3つに分けられており、中央の赤い宝玉の部分は、フローラに受け継がれた。ローランとカーメンのものはペンダントにされ、フローラのものは耳飾りにされた。3つを合わせることでオメガルーラ発動のための立体魔法陣を出現させる。闇のオーブの発動を阻止することも可能。
赤い宝玉には聖なる力が宿っており、結界を破ったり[4]、異魔神の力でワープ機能を封じられている旅の扉のワープ機能も使用することができる。
ロトの鎧(レプリカ)
ロトの鎧こと光の鎧を模したもので、オリジナル同様にブルーメタルが用いられている為、装着者の体力を僅かながら回復させる効果を持つ。カーメン王が10歳になり即位式を迎える時に着用する。ボルゴイが秘密の場所に保管していた為、魔王軍にも奪われなかった。カーメン城でのバラモスゾンビとの戦いの後、アルスの鎧として愛用される。アリアハンでのジャガンとの戦いで損傷するが、アリアハンの職人の手で補修が加えられ、肩当・上腕当・脛当が追加された。異魔神との最終決戦で大破するが、エピローグでは再改修されたらしく、オリジナルに酷似した形状になっている。なお、オリジナルの鎧も異魔神戦で大破するが、こちらは修復されたかは不明。
ロトの盾(レプリカ)
ロトの鎧(レプリカ)同様に、ロトの盾こと勇者の盾を模したブルーメタル製の盾。形状は円状になっている。ジャガンの王者の剣で切断されてしまった後、アリアハンの職人の手で修復された。
王者の剣(アルスの剣)
イズナが神竜像から作り上げた第2の王者の剣。初代とは、柄(握り部分)の素材、鳥を象った鍔の細工、刀身の刃の部分、刀身中央のルーン文字が異なる。神竜像から作られたことから、竜の闘気を発することも可能。アルス戦用に作られたことから、アルスの剣とも呼ばれている。異魔神との最終決戦で異魔神を倒すと同時に折れてしまうが、エピローグで修復された様子。
闇のオーブ
異魔神の肉体を封じたオーブ。封印が解かれると、オーブ内の肉体が再生を初め、地上世界と地下世界の両方に、闇のオーロラと呼ばれる黒いオーロラが出現する。ラダトーム城の地下の聖域に安置され、歴代フローラに守られていた。ラダトーム城が魔王軍によって落城する前にアステアが偽者とすり替えたが、聖域を離れたことで、オーブの封印は不安定になっていた。アステアは自身の持つロトの紋章の効果で封印を補うが、アステアがアルスに闇のオーブを説明し終えた後は、アステア1人の紋章だけでは封印を補えない程になっており、アルスも抑え役を担うことになった。レイアムランドの聖域に安置されたことで事なきを得るが、ジャガンに持ち去られ、異魔神の前で破壊されるも、ジャガンは闇のオーブの仕組みを理解していなかった為、異魔神の復活に繋げてしまった。
光の玉
竜の女王が勇者ロトに与えた至宝。ゾーマの闇の衣を剥ぎ取るために使用された。その後、この玉は闇のオーブと同じ、ラダトーム城地下の聖域に封印されていた。アステアがアルス達の救援に駆けつけた際に使用し、異魔神の闇の衣を剥ぎ取った。
ブラックシーザー
剣王の里に代々伝わる生きた鎧。鎧の胴部にライオンの頭部を象った意匠が施されており、鎧自身の意思で敵に噛み付いて攻撃する他、炎や吹雪や凍てつく波動を吐くなどの特殊能力も備えている。また、辺りを光で照らすこともできる。キラと共に戦いの中で成長・進化していった。ラストバトル目前では、戦い抜くことを決意したキラの思いに触れてか、最終形態へと移行し四足歩行のライオンの彫像のような姿となって自律歩行も可能となった。鎧として身に纏った際はキラの全身を覆うフルメイルとなる。
異魔神打倒後、復活したキラはシーザーを纏っておらず、マダンテで消滅したとも取れる描写となっていたが、完全版にて復活した姿が確認された。
タイターンの針
針程度の大きさの剣。ルイーダの酒場の倉庫に保管されていたもので、ルイーダからティーエに渡された。針先を無機物に突き刺すことで命を吹き込む効果を持ち、岩はゴーレムに、ヤマタノオロチに飲み込まれたオリハルコン製の竜の像は、聖なる力の働きかけにより発散されるエネルギーを光り輝く竜の形に変えた。
悟りの書
真の賢者となるために必要な書物。賢者カダルが所持し、一部を石版に記したものを修行に使用していた。カダルの死後はポロンの手に渡り、ポロンも真の賢者となった。
ニカサノマガタマ
ジパングに伝わる神々の武器。連なった勾玉が展開して超磁界を発生させ、敵の自由を奪う。あらゆるエネルギーを何倍にも増幅させる効果もある。
神竜像
リハクがヤマタノオロチの封印を強めるために、オリハルコンから作り出した竜の像。ヤマタノオロチに飲み込まれてしまうが、タイターンの針の効果で内部からヤマタノオロチを倒した。その後、王者の剣(アルスの剣)になる。
オルテガの剣
勇者アレルの父オルテガが使っていた剣。ルイーダが保管しており、王者の剣を手に入れるまでの繋ぎとしてアルスに渡された。代替品とはいえ素晴らしい威力をもつ名剣。
鬼刃ムラサメ
アルスより譲り受けたオルテガの剣をイズナが鍛えなおしたもの。無双の切れ味を誇る利剣であり、防御力が上がっている異魔神の真の姿すらも切り裂いた。異魔神の肉体を切断したのは、アルスの渾身の一撃とこのムラサメのみ。直後、イズナは異魔神の手にしたムラサメによって貫かれ絶命した。

能力[編集]

破驥真空閃(バギまくうせん)
幻術のカーメン王が放った技。剣を振るいバギの如く鋭い真空波を飛ばす。本物のカーメン王が使えるかは不明。
幻魔剣
剣王フルカスが編み出した剣術。呪われた武器や防具のデメリットを受けることなく使用でき、武具の呪力を力に変えることができる。幻魔剣で傷つけられた傷は、通常の魔法や薬草では出来ない特性を持つ[5]。その反面、平常心を失うと装備の呪いが装着者に襲い掛かる危険性もはらんでいる。剣王震空呀など衝撃波を用いた攻撃を繰り出すこともできる。
剣王震空呀(けんおうしんくうが)
剣を振るい音速の衝撃波を飛ばす。キラ、サーバイン、ロートシルトが使用。キラは隼の剣の作用で衝撃波が2重に発生する。
震空呀真一文字(しんくうがまいちもんじ)
剣王震空呀を水平に飛ばす。
剣王雷刃呀(けんおうらいじんが)
逆手で雷のごとき衝撃波を繰り出す。
剣王旋風呀(けんおうせんぷうが)
剣王震空呀のバリエーションの一つ。
剣王爆斬剣(けんおうばくざんけん)
高速で回転しながら体当たりを敢行し、敵を切り刻む。ラストバトルで使用。
波動拳
拳王フォンが編み出した格闘術。生命エネルギーたる「」、すなわち真気を高め攻防に利用する。
捷星魔光弾(しょうせいまこうだん)
真気を光弾として打ち出す。もっとも多用された技であり、一度に複数放つこともあった。ヤオのほかにファン爺も使用した。
魁星穿光脚(かいせいせんこうきゃく)
真気をまとったかかと落としを叩き込む。
狼星魄撃掌(ろうせいはくげきしょう)
真気を掌から放ち敵を吹き飛ばす。
閃星三叉戟(せんせいさんさげき)
鉄の爪を用いて繰り出す技。3連の刃で敵を裂く。
軟気功(なんきこう)
傷の治療に用いる。幻魔剣による傷やベホマでも治療不能な重傷にも有効。ただし、傷によっては、完全回復に時間がかかる。
旋星迅風掌(せんせいじんふうしょう)
渦を作り出しブレスや魔法攻撃を反射する。
竜星双撃掌(りゅうせいしょうげきしょう)
両の掌から真気を放つ。海王リヴァイアサンに呑み込まれかけたアルスを助ける時にのみ使用。
二起星浮竜脚(にきせいふりゅうきゃく)
倒立し旋風脚を浴びせる。
燎星雷吼拳(りょうせいらいこうけん)
右拳で正拳突きを打ち込む。バークートを一撃で葬った。
愀星殲光弾(しゅうせいせんこうだん)
左手に右手を沿え、高めた真気の光弾を撃ち出す。
流星斬魔刀(りゅうせいざんまとう)
両の手を合わせ鋭利な真気の刃を飛ばす。
魁星突光脚(かいせいとっこうきゃく)
魁星穿光脚に似た技。飛び蹴りを叩き込む。
羅旋掌破(らせんしょうは)
拳王の奥義。螺旋を描く真気の渦を撃ち出す。ラストバトルで使用。
神仙術
ジパングの民が扱う能力。空を飛んだり、物を動かすことができる。
その起源は古代ムー大陸の人間が使っていた同種の超能力だが、タオやゴルゴナの使うものの方がより強力。
疾風炎舞扇(しっぷうえんぶせん)
で風を起こし炎を反射する。イヨが使用。後年『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』にてマーニャの「とどめの一撃」として使用された。
烈風竜巻扇(れっぷうたつまきせん)
扇を独楽のように回し竜巻を生み出す。イヨが使用。異魔神の「たつまき」を逆回転の風で相殺し、アルスたちを救った。
神仙術無空波(しんせんじゅつむくうは)
真空波を発生させ炎などを防ぐ。イズナが使用。

その他[編集]

ルナフレア号
カミーロが中心となって建造した帆船船首像がルナフレアに似ていたことからアルス達によって「ルナフレア号」と命名される。長きに渡りアルス一行の足として活躍した。高い船首楼と船尾楼に3本のマストをもち、分類としてはキャラック船に属する。
闇の衣
魔王に相当する者が身に纏う黒い光。魔法を無効化する一種のバリアであり、これがある間は如何なる強大な威力の魔法も一切通用しなくなる。聖なる属性の攻撃を受けると消滅するが、一撃で完全に取り払わなければ直ぐに再生してしまうため、通常の方法で無効化することは難しい。作中ではゾーマ、バラモスゾンビ、異魔神が使用。
世界樹
葉から滴るしずくを飲むことで命を蘇生させると伝説にあるが、現在は世界樹は枯れてしまっている。しかし、一枚だけ残った葉により、アルスは命を救われる。すべての聖なる力の源。
旅の扉
本来は人を転送できる魔法の扉であったが、異魔神が復活して以後は通行することができなくなり通信設備としてのみ使用されている。しかし、ロトの紋章中心にある赤い玉を持つ者だけは通行することができる。地下世界アレフガルドとも繋がっている。
蜃気楼の塔
賢者カダルが住む、魔法の塔。蜃気楼のように現れたり、消えたりする。内部には書庫や倉庫、菜園のほかに平原や湖すらも存在し、アルスやキラ、ポロンの両親はこの塔の中で修行を行った。また勇者アレルとの旅で収集した渇きの壷や最後の鍵などの宝物も秘蔵されているが、倉庫は埃だらけでお世辞にも掃除が行き届いているとは言いがたい。蜃気楼の塔が現れた場所はルビスの祝福によって蜂蜜とミルクの流れる土地に変化するとされており、カダルが最期の秘術を使った地はオアシスへと変わっていた。アルスが死亡した時には、仲間達を世界樹の下へ導くこともあった。
幻の月
異魔神が古代文明を崩壊させた時に現れた謎の月。異魔神の食らった数多の生物の魂で構成されており、世界樹と異魔神の自己再生能力を促進する。
ルイーダの酒場
アレルが仲間達と出会った酒場。しかし、現在では弱気な国王のために廃れてしまっている。
ムー帝国
かつて存在した発達した文明を持つ国家。世界樹の研究から不滅の肉体を創り出し、そこに異空間に封じられていた神を宿らせたことにより異魔神は生まれた。その後、生き神として崇拝していた異魔人の暴走により一夜にして海の底に沈んでしまった。
オリハルコン
王者の剣の材質になっている特殊な金属。形状を変えることで様々な効力を発揮する。
ブルーメタル
光の鎧や勇者の盾の材質になっている金属。アリアハンの牢獄の檻にも使われるほど強固な金属であり、また身に付けた者の体力を少しずつ回復するヒーリング効果がある。アルスが着用していた光の鎧や勇者の盾のレプリカもブルーメタルで作られており、本物と比べても遜色無い。

世界観[編集]

ベースになっているのは『ドラゴンクエストIII』の世界である。その後の変化を中心に記載する。

カーメン城
ネクロゴンド大陸に位置し、ロトの子三兄弟の次男カーメンの子孫が王の城。元は魔王バラモスの城だった。
代々のカーメン王の下で栄えていたが、竜王の姦計により王と王妃を失い、魔王軍の侵攻によって陥落。湖を望む城と城下町の景色も、隆起した岩山によって失われてしまった。しかしカーメン騎士団が亡霊としてモンスターに襲い掛かり魔王軍は撤退、その後はボルゴイが一人住んでいる。アルスが訪れた際に冥王ゴルゴナがバラモスを蘇らせ戦闘となった。
ローラン城
北方大陸に位置し、ロトの子三兄弟の長兄ローランの子孫が王の城。元は竜の女王の城だった。ロトの武具や剣術が伝わっている。
カーメン城と同じく魔王軍の攻撃を受け、以後は魔王軍の本拠地となっている。鋭くそびえる岩山の頂上に位置する天然の要害。さらに侵入者を妨げるため城全体を覆う闇の衣を備えている。
アッサラーム
勇者ロトの伝説の壁画が描かれている。カダルはアルス達にこの町に立ち寄ることをすすめた。
ノアニール
勇者ロトの時代では小さな村であったが、現在は城が建てられている。竜王に「田舎城」と言われる通り規模はごく小さなもの。魔人王ジャガン率いる鬼兵団によって陥落。
テドン
ロトの時代には魔王バラモスによって滅ぼされたが、現在では復興し造船の町となっている。ポロンやその家族の故郷。
ルザミ
世界からは忘れられた島と言う位小さい島にある小さな集落。アメーバ状のリヴァイアサンに島全体を飲み込まれて壊滅する。
アリアハン
ロトの生まれ故郷。臆病で不戦主義の王のために廃れてしまっていたが、獣兵団との戦いを機に、アリアハン王が戦う決意を持ったことから、かつての活気が戻ってきた。アリアハン城内の旅の扉は他の旅の扉同様に異魔神の魔力のせいでワープ機能は使えずにいるが、アレフガルドのラダトーム城と定期的に通信を行っていた為、第3のロトの存在も知っていた。
ラダトーム
秘密裏に「第三のロト」の血脈を受け継いでいた地下世界。ロト三兄弟の末子、フローラの故郷。異魔神の軍勢による侵攻に長く耐えていたが、竜王配下の竜兵団の投入によってついに陥落する。後にアステア達によって奪還される。
ジパング
東方の小さな島国。女王ヒミコの子孫である当代女王イヨによって統治されている。100年前、ジパングを訪れた勇者ロトが打倒した怪物ヤマタノオロチが仮死状態のまま生きていたため、オリハルコンにより創り出した竜の像の聖なる力で封印している。後にタオの口から、ムー帝国の生き残りが築いた国であることが明かされる。時代背景は邪馬台国をモデルにしている。
エッゾ
ジパングの北にある島。蝦夷地がモデル。オリハルコンを精錬できる唯一の聖域である魔州湖(モデルは摩周湖)がある。
ネクロゴンドの洞窟
勇者アレルの時代においては史上最強と言われた大洞窟。カーメン城とテドンを繋ぐ唯一の道であり、アルス達はこの洞窟を使いテドンへと向かった。
ギアガの大穴
地下世界へ通じる大穴であったが、ゾーマが倒れたことにより塞がっている。
ロマリア / ポルトガ
魔人王ジャガン率いる鬼兵団と戦を繰り広げていたが、復活した異魔神によって全土を一瞬にして氷漬けにされ壊滅した。
仙人の里
バハラタの西にある隠れ里。聖なるオーブによって生じる結界で守られており、アルスは10歳までここで過ごした。
剣王の里
サマンオサ地方の南、湖を望む森の中にある。サーバインの乱心により壊滅する。キラはここで剣王の里の者達の魂と出会い幻魔剣を身に着けた。
拳王の里
カザーブの西、険しい盆地の中に存在する。サーバインの襲撃により壊滅する。キラとヤオはここで結婚式を挙げ、一時の夫婦生活を送った。

呪文[編集]

本作にはゲーム版のドラゴンクエストシリーズに登場した呪文が多々登場している。本作オリジナルの呪文もあり、そのごく一部がゲーム作品にフィードバックされている。本作ではストーリーの魅力を削ぐ原因となることから、ザオラルなどの蘇生呪文は使用されていないが、スカラ・バイキルト・ピオリムなどの能力向上呪文は使用された。また、トラマナがバリアを無効にするのではなく宙に浮くことで直接触れるのを避けるという形になっておりそのため術者から手を離すとマグマに落ちることになるほか、勇者の呪文であるベホマズンやトヘロス[6]をポロンが使えるなど、一部オリジナルの設定が加えられている。

ドラゴンクエストを知らない人でも呪文が分かるように、雑誌掲載時にはコマの外の空白に、単行本では表紙カバー折り返しに呪文の簡単な説明がされていた。

オリジナル呪文[編集]

以下は本作のオリジナル呪文である。

時の砂の呪文「サンズ・オブ・タイム」
時間を操ることで若返ったり元に戻したり出来る呪文。同作者による漫画『ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』では、時の砂の呪文の別バージョンとして「ストップ・ザ・ワールド」という時間を止める呪文が登場した。
ニフラーヤ
昇天呪文。ニフラムの上位にあたる。現世に縛られている霊魂をあらゆる呪縛から解き放ち、あの世へと送り届ける。
奇跡の秘術
術者の命と引き換えに、死者を生き返らせる技。かつて、ムー帝国にも似たような技が存在した。アランの母フレイアのみが使用できる。彼女が、ロトの血を引く者、という事もあるが、かといってロトの子孫ならば、誰でも使えるという技ではない。
ファンタム・ゾーン
霧の迷宮とも呼ばれている呪文。この霧の中では、普通の人間は眠りに落ちてしまう上、術者のいる場所に普通の方法では辿り着けない迷宮も兼ねている。永久ではない為、霧は徐々に薄くなっていき、魔力の強い者から目が覚める。アリアハンに赴いたジャガンがアルスと戦う際に使用し、アルスとティーエ以外の人間たちは眠ったままとなった。3ケンオウとルイーダは、ポロンの中のカダルのザメハで目を覚まし、霧が薄くなってきた後、チノンも目を覚ました。最終的には、アルスの死を報せに来た異魔神の手で破壊された。
エビルデイン
黒い雷を放つ、魔人と勇者の両方の血を併せ持つジャガン専用呪文。その威力はライデインを凌ぐ。
オメガルーラ
かつて精霊ルビスが生み出した究極の大転移魔法。異魔神はこの呪文を受けて精神を宇宙の彼方へと飛ばされ、肉体は闇のオーブに封印された。3つのロトの紋章(アルスが下半分、アランが上半分、アステアが中央の宝玉)に刻まれており、紋章が一つになった時、彼らロトの血を引く者達の意思により巨大な立体魔法陣が現れ呪文が発動する。

合体魔法[編集]

大賢者カダルによって編み出された、2つ(以上)の呪文を組み合わせる秘術。

バイバーハ
フバーハ+フバーハ。二重に展開した障壁が、炎や吹雪を防ぐだけでなく相手に倍返しにする。
バギラ
バギ+ギラ。炎の渦と刃で敵を焼き、引き裂く。
スカラル
スカラ+スカラ。味方全体の守備力を増強する。
スピオキルト
スクルト+ピオリム+バイキルトを倍化・合体させた呪文。守備力・素早さ・攻撃力、全てを最高値まで増強する。
オクルーラ
ルーラ+ルーラ。転移呪文。対象者のみを別の場所に移動させる。
「閃熱大炎(せんねつだいえん)[7]」メゾラゴン
メラゾーマ+ベギラゴン。閃光を伴った巨大な火炎を放つ。
「氷刃嵐舞(ひょうじんらんぶ)」マヒアロス
マヒャド+バギクロス。無数の氷の刃で敵を切り裂く。
「閃吼爆裂(せんこうばくれつ)」イオラゴン
イオナズン+ベギラゴン。閃光と共に巨大な爆発を起こす。
「爆裂旋風(ばくれつせんぷう)」イオナロス
イオナズン+バギクロス。猛烈な爆風で敵を木っ端微塵に吹き飛ばす。
「火炎竜巻(かえんたつまき)」メラゾロス
メラゾーマ+バギクロス。巨大な炎の竜巻を発生させる。
「嵐竜変化(らんりゅうへんげ)」バギグラム
バギクロス+ドラゴラム。飛行可能な翼を持った竜に変身する。ドラゴラムと違い、術者の理性は残る。
「強制変身(きょうせいへんしん)」モシャサス
モシャス+モシャス。相手を強制的に変身させる。
「双竜変化(そうりゅうへんげ)」ドラゴラム×2
2つの首を持つ竜に変身する。ドラゴラムと違い、術者の理性は残る。
本作ではこのような「○○×2」の合体呪文は他にメラゾーマ・マヒャド・イオナズン・バイキルト・フバーハ・ベホマで用いられたが、それらの効果は単純に元の呪文の効果ないし範囲を倍化させたものとなっている。
「極大五芒星」マダンテ
メラ系・ギラ系・ヒャド系・イオ系・バギ系の魔法をフルパワーで合体させる。一瞬で全ての魔法力を放出するため、その反動で命を落とす危険さえある禁断の呪文。ゲームのドラゴンクエストシリーズに出てくる同名の呪文(特技)とは設定が異なる。

高密度魔法言語[編集]

異魔神が使用する魔界の強力呪文。

りゅうせい
宇宙より大量の隕石を呼び寄せる。異魔神の攻撃の中でも最強と思われるが、一度はアランのアストロンによって無効化され、二度目もアルス達に止めを刺すまでには至らなかった。
げっこう
死んだ生物の魂を幻の月に変える。幻の月には異魔神の自己再生能力を促進する働きがある。ニフラーヤで魂を昇天させることで消せるが、多数の魂の塊(約5000人分)なので莫大な魔力が必要。
たいよう
巨大な火球を発生させ、周辺を灼熱の世界にする。海を沸騰させるほどの威力がある。
ひょうが
一瞬にして超広範囲を凍結させることができる。
しんくう
大気中の酸素を燃焼させ、一瞬にして広範囲を真空状態(正確には無酸素状態)にする。
たつまき
巨大な竜巻を作り出す。
いかずち
ジパングに残された時代の飛空船に搭載された大魔砲いかずちより発射される魔法。異魔神の使用する高密度魔法言語を元に生み出されたようだ。反射はできないがマホカンタで防ぐことは可能。

外伝[編集]

ここより永遠に…
単行本11巻収録。完全版15巻収録。
僧侶時代のカダルを主人公にした外伝。
僧侶カダルがルイーダの酒場に辿り着き、フォン、フルカス、そして勇者アレルと出会うまでを描く。
イシス恋の遁走曲(フーガ)
単行本16巻収録。完全版15巻収録。
ファンとヤオが二人旅をしていた頃を描く外伝。
ヤオは旅の途中バハダットで顔がそっくりの男ムスタファに出会う。ジェファの求婚を受け、困っているムスタファを助けるため、ヤオはお姫様と婚約をかけた武術大会にムスタファに変装して参加することになる。

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章Returns[編集]

連載終了後、2004年に『ガンガンYG』にて連載された外伝作品。

1話完結形式で、アステア・ジャガン・カダルをそれぞれ主人公に据えた作品が描かれた。

アステア
アステアと兄アロイスの、ラダトーム攻防戦を描く。
原作では語られなかった、アステアが女性である設定が初めて登場した。
ジャガン
ジャガンが魔人王を戴冠する少し前のこと、未だ魔人王として覚醒しないジャガンを覚醒させるためのゴルゴナの思惑、そしてそれを巡るローラン王、フレイア、リルパの運命と思いを描く。
カダル
アレル達と共にゾーマを倒してからしばらく後、カダルはスーの村の女性マナと結婚した。だがそれからしばらくして、ゴルゴナがアープの塔にて異魔神を召喚しようとする。それを阻止すべくカダルはアープの塔へと向かう。

単行本は2005年に発売。 (ISBN 4-7575-1478-6)

メディア展開[編集]

単行本[編集]

エニックスよりガンガンコミックスとして発刊。全21巻。単行本では巻末に主要キャラクターの現代風の服装でのイラストが何度か描かれている。

完全版[編集]

2006年7月から2007年2月まで、全86話をまとめた『完全版』が、スクウェア・エニックスよりヤングガンガンコミックスデラックスとして毎月25日に2冊ずつ、全15巻で発売された(2007年2月のみ1冊)。カラーページの再現(一部は原稿紛失のためCGで当時の色を再現している)や、一部の絵やセリフの修正、一部のシーン追加が行われている。また、『ガンガン』や単行本の表紙、テレホンカードなどのカラーイラストや、単行本巻末のおまけイラスト、ラフスケッチなども収録。

完全版最終回[編集]

完全版では、最終回に大幅な加筆がされている。『ガンガン』掲載時および単行本では60ページ(単行本で追加されたエピローグは含めない)だったのが、完全版ではほぼ倍の118ページになっている。

これは、『ガンガン』掲載時に、当初ネームを切った段階で120ページ近くになってしまったものの、『ガンガン』に掲載する予定のページ数を大きく超えてしまったため、やむなく60ページまで削ぎ落としたという経緯が、パーフェクトガイドブックにて述べられている。

完全版に掲載されたものはその削ぎ落としのために、『ガンガン』掲載時および単行本で説明不足となっていた部分が補完された、まさに文字通りの『完全版』となっている。

藤原は連載終了後もこの『完全版最終回』を描ける機会をずっと伺っており、Returnsや『紋章を継ぐ者達へ』の連載もこれを描くことを条件として引き受けた物であると、完全版のあとがきにて語っている。

コミックCD[編集]

『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章1 アルス、ロトの血に目覚める』 ISBN 4-87025-769-6
1994年10月19日発売。ストーリーは原作単行本1巻から2巻終盤まで。タイトルに「1」と付いており、続編も製作されるはずだったが、結局1作のみとなった。

映画[編集]

1996年4月20日公開。「GWアニメフェスティバル'96」として『ハーメルンのバイオリン弾き』『魔法陣グルグル』と同時放映。松竹系列で唯一のまんがまつり形態上映となった。

ストーリー上は原作第1話と第2話の間の時期に該当し、アルスとキラの友情の始まりや妖精ティーエとの出会いが描かれている。

関連書籍[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 事業概要”. スクウェア・エニックス・ホールディングス (2013年6月25日). 2013年6月26日閲覧。
  2. ^ アリアハンを訪れた際には、ルイーダを初めとした女性たちを見惚れさせた。
  3. ^ 『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 パーフェクトガイドブック』には、女性設定は最初から決まっていたことが記載されている。
  4. ^ ジャガンがジパングで発動した結界を破るシーンは完全版では追加ページも描かれている。
  5. ^ フォンの軟気功による治癒、グノンの傷口を喰いちぎる切除、異魔神の世界樹の葉のエキスやげっこうによる超回復能力で無効化されたこともあった。グノンに関しては、震空呀で左頬に傷を付けられながらも、そこから大量出血しなかった矛盾が生じているが、震空呀で破壊された鎧の破片で付いた傷だった様子。
  6. ^ 5以降は勇者以外のキャラも使える。
  7. ^ カダルが使用した時の表記は「閃熱炎」となっている。

外部リンク[編集]