コンテンツにスキップ

ロックンロール・ウィドウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ロックンロール・ウィドウ」
山口百恵シングル
初出アルバム『メビウス・ゲーム
B面 アポカリプス・ラブ
リリース
ジャンル ロックンロールポップス
レーベル CBSソニー
作詞 阿木燿子
作曲 宇崎竜童
チャート最高順位
山口百恵 シングル 年表
謝肉祭
(1980年)
ロックンロール・ウィドウ
(1980年)
さよならの向う側
(1980年)
収録アルバムメビウス・ゲーム
ロックンロール・ウィドウ
(アルバム・バージョン)
(1)
哀愁のコニーアイランド
(2)
テンプレートを表示

ロックンロール・ウィドウ」(Rock'n'roll Widow)は、1980年5月21日にリリースされた山口百恵の30枚目のシングルである。発売元はCBSソニー

概要

[編集]

表題曲「ロックンロール・ウィドウ」はタイトル通り、山口百恵のシングルとしては初めてとなる本格的なロックンロールとなっている[2]。同時発売のアルバム『メビウス・ゲーム』には、イントロにストリングスの音などが加わったアルバムバージョンで収録されているが、シングルヴァージョンではイントロ及び間奏がシングルサイズにカットされている。音楽番組やステージでは、曲の間奏部分で百恵とギタリストの二人が背中合わせとなって、共に腰を上下させるパフォーマンスを披露していた[3]。ジャケットは、今作のみ写真を特殊加工したデザインとなっている[4]

TBSの『ザ・ベストテン』では前作「謝肉祭」に続いて自身4作目の1位を獲得した。しかし、当時百恵は引退記念映画『古都』のロケーション撮影と重なった事などにより、同番組には数回中継で出演したのみでスタジオ入りは一度もしなかった。

背景

[編集]

「ロックンロール・ウィドウ」は、レッド・ツェッペリンの「ロックンロール」をモチーフに制作された[2]。本格的なロックンロールや曲中でシャウトする歌い方は百恵にとって初めてのことだったが、すぐにコツを掴み、レコーディングにそれほど時間はかからなかったという[5]。当初アルバム収録曲の一つだったが、予想以上に完成度の高い楽曲に仕上がったことに加え、百恵が結婚を目前に控えたこのタイミングで未亡人(ウィドウ)を主人公にした楽曲を発表するという、イメージの裏切りがスタッフの間でうけたため、急遽シングル化されることとなった[3]

収録曲

[編集]
全作詞: 阿木燿子、全作曲: 宇崎竜童、全編曲: 萩田光雄
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ロックンロール・ウィドウ (Rock'n'roll Widow)」阿木燿子宇崎竜童
2.「アポカリプス・ラブ (Apocalypse Love)」阿木燿子宇崎竜童
合計時間:

品番

[編集]

カバーしたアーティスト

[編集]

関連作品

[編集]

ロックンロール・ウィドウ

ロックンロール・ウィドウ (Album Version)

ロックンロール・ウィドウ (ライブ音源)

ロックンロール・ウィドウ (ニューアレンジ&ボーカル別テイク)

アポカリプス・ラブ

アポカリプス・ラブ (Album Version)

関連項目

[編集]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 山口百恵のシングル売上TOP20作品”. ORICON NEWS. oricon ME. 2023年10月20日閲覧。
  2. ^ a b 川瀬 2011, p. 308
  3. ^ a b 川瀬 2011, p. 310
  4. ^ Momoe Yamaguchi – Rock'n'roll Widow|Releases”. Discogs. 2023年4月12日閲覧。
  5. ^ 川瀬 2011, p. 309
  6. ^ 中村あゆみ×相川七瀬ユニットが山口百恵やブギウギ・バンド名曲カバー”. 音楽ナタリー. 2023年1月31日閲覧。

参考資料

[編集]
  • 川瀬泰雄『プレイバック 制作ディレクター回想記』学研マーケティング、2011年2月。ISBN 978-4054047259 

外部リンク

[編集]