火野レイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
火野 レイ
ひの れい
美少女戦士セーラームーンのキャラクター
登場(最初) Act 3 「レイ —SAILOR MARS—」
美少女戦士セーラームーン・第10話「呪われたバス! 炎の戦士マーズ登場」
作者 武内直子
声優 富沢美智恵(テレビアニメ)
佐藤利奈(『Crystal』)
女優 北川景子(実写版)
中山博子岩名美紗子梅宮亜須加坂井ひろみ神田恵里吉田恵かわさき愛子本間理紗(バンダイ版ミュージカル)
七木奏音小林かれん(ネルケ版ミュージカル)
プロフィール
別名 セーラーマーズ
性別
種類 地球人
テンプレートを表示

火野 レイ(ひの レイ)は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。

声優は、テレビアニメ富沢美智恵『Crystal』佐藤利奈女優は、実写版北川景子で、ミュージカル版が初代:中山博子、二代目:岩名美紗子(元・小谷みさこ)[注釈 1]、三代目:梅宮亜須加、四代目:坂井ひろみ、五代目:神田恵里、六代目:吉田恵、七代目:かわさき愛子、八代目:本間理紗[注釈 2]、九代目:七木奏音、十代目:小林かれん

DICエイターテイメントによる北米版の名前はRaye Hino(レイ・ヒノ)。

人物[編集]

原作・実写版では第3話、『Crystal』では第2話[注釈 3]、テレビアニメ版では第10話で初登場。セーラーマーズに変身する、凛とした霊感少女。髪型はストレートのロングヘアで、原作・『Crystal』では黒に近い紫色の髪、テレビアニメでは紫のハイライトが入った黒髪である。瞳の色は紫。普段はミッション系中高一貫の私立T.A女学院[注釈 4]に通っている。

制作の都合上(後述)により、原作とテレビアニメでかなり性格が異なるが、どちらも学園の女王様として慕われているらしい。原作では気位が高く理知的で、ミステリアスな雰囲気を持つお嬢様だが、激情家の本質を隠し持つ。男性とテレビを嫌っているが、カルピスこども劇場デビルマンだけは見ていたらしい。テレビアニメでは少し意地悪だが友達思いで、正義感が強い勝ち気な情熱家であり、面食いで密かにオタク趣味を持つ。セーラーチームの中では原作は愛野美奈子、テレビアニメは月野うさぎと特に仲がいい。

祖父は自身が住む「火川神社」の宮司で、父親(ドラマ版では隆司という名前)は大物政治家。母親(実写ドラマ版ではリサという名前)は既に病気で他界しており、キリスト教の墓地に埋葬されている。多忙で家庭を顧みない父親に反発し、祖父の跡を継ぎたいと思っている。ただしテレビアニメでは家庭環境は語られず、将来の夢をたくさん持っていた。T・A女学院はキリスト教の学校のため、宗教の関係でミサは断っている。

生まれつき強い霊感を持ち、炎の力を借りた占いやおまじない祈祷が得意で、予知夢などで迫りくる危機をいち早く察知できる。自宅が神社のため、家にいる間は祖父の手伝いで巫女として働いている。

港区元麻布に実在する麻布氷川神社をモデルとする「火川神社」は、九字を切り護摩を焚く、神仏分離を免れた社のようである。レイ自身が霊感を持っていることもあり、近所の人からは疎遠されていた。テレビアニメでは、火川神社がセーラー戦士たちの集まる場所になっている。フォボスディモスという名前の2羽のカラスをこの神社で飼っており、原作ではセーラー戦士の姿になって現れたことがある。

原作者によると、キャラクター造形のモデルは観月ありさ巫女という設定になったのは、作者が大学時代に芝大神宮で巫女のアルバイトを経験したため。なお、初期設定では名前が「夜野みやび」だった[1]

なお、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイの名前のモデルは火野レイからである[2]

ミュージカルでは演じるキャストによって設定が変わり、原作がベースの場合もあれば(主にネルケ版)、テレビアニメがベースとなっている場合もある(主にバンダイ版)。また、実写ドラマと『Crystal』では原作の設定をベースとしているものの、若干の相違もある。

月野うさぎのことを原作と『Crystal』では最初は「うさぎちゃん」、途中から「うさぎ」と呼ぶようになった。テレビアニメでは他の太陽系戦士が「うさぎちゃん」と呼ぶのに対し、レイのみが「うさぎ」と呼び捨てである(他にも「バカうさ」や「ドジうさぎ」などと呼んだこともある。なお、初対面時は「月野さん」)。実写では最初から「うさぎ」と呼んでいる。

原作者の武内直子は火野レイをお気に入りキャラクターに挙げているため、テレビアニメでのレイの性格の改変が武内のテレビアニメへの不満点の一つになっている(ただし、性格変更はテレビアニメ側にも相応の理由があってのことである)。

原作漫画[編集]

うさぎたちとはやや距離を置き、常に凛とした態度のクールビューティーな性格。原作初期のうさぎたちやT.A女学院の生徒には「わたくし」「〜ですわ」などのお嬢様口調で喋り、学園では「女王様」と憧れられている。第二期『ブラック・ムーン編』からは、うさぎたちと普通の少女らしい口調で喋るようになり、自分がうさぎたちの影響で砕けてきていると感じる場面がある(お嬢様学校のT.A女学院内では、変わらずお嬢様口調で話す)。

T.A女学院中学校→T.A女学院高等学校。内部太陽系戦士達が十番高校に入学したため、結果的に高校はレイ一人だけがエスカレーター式にT.A女学院に進学した。神秘的な雰囲気などから男女どちらからもモテている描写があったり、美奈子によると複数の男子校にレイのおっかけがいるというウワサもある。T.A女学院の高等学校に進学してからは弓道部に所属している。

番外編『レイと美奈子の女子校バトル』以降愛野美奈子と仲が良く、ミーハーで奔放な美奈子に青筋を立てることも多いが、一緒に「オトコなんてお呼びじゃない」と発言したことがある。

男嫌いを自称しているが、これは番外編『カサブランカ・メモリー』において、父親の秘書だった恋人の海堂が政略結婚した悲しみから「もう恋はしない」と決めたためで、男性に対して生理的嫌悪を抱くわけではない。また、神社に残ったのも折り合いの悪い父に反発したためと祖父から語られている。ジェダイトとは前世で恋仲だったという構想があり、現世でダーク・キングダムになった後の彼はレイを気に入っていた。

テレビ嫌いで、『レイと美奈子の女子校バトル』では「男ってバカだと思ってる」、テレビは「うるさいしくだらないし」と発言しているが、カルピスこども劇場デビルマンは見ていたという。

内部太陽系戦士のサブリーダーだが、描写として描かれることは少なかった。

第四部ではプリンセス・マーズの形態が登場し、火星にセーラープリンセスの城「フォボス・ディモス・キャッスル」を持っていた。

第五部でうさぎの目の前でセーラーギャラクシアにセーラークリスタルを抜かれ消滅し、後に他のセーラー戦士共々彼女に操られた状態で復活するが、セーラームーンに全員倒されて消滅し、戦いの後にコルドロンから再生し、うさぎと衛の結婚式に出席した。

テレビアニメ[編集]

初登場回はお嬢様口調を織り交ぜた喋り方や落ち着いた性格など、比較的原作に近い面も見られたが[注釈 5]、当初はうさぎ・亜美・レイのみの初期メンバーのみで終了する可能性が高く、「ボケ寄りのうさぎと亜美に対してツッコミが必要」という事情があったため、どちらかと言うと美奈子の性格に近い騒がしくミーハーなキャラクターになった[注釈 6]

ボケに回ることも多いが、基本的にしっかり者で、抜けた所があるセーラー戦士たちの貴重なツッコミ役である。うさぎの喧嘩友達で、普段は手厳しいが誰よりもうさぎを心配する存在。原作と対照的に、恋愛にはかなり積極的。自己紹介する際に「レイちゃんって呼んでください」と言ったり[注釈 7]、自身の一人称に「レイちゃん」を使ったりすることがある。T.A女学院在校生達から絶大な人気を誇っていた[3]。テレビ嫌いを自称する原作とは対照的に、アニメスタジオを見学した時はアニメオタクとしての言動を表し、後に「保存用、観賞用、他人に見せびらかす用」というセリフを発していた。また、自室には漫画本がたくさんある。レイ役の富沢がマイケル・ジャクソンの大ファンだったことを引き合いに出したシーンが見受けられた。

『無印』では地場衛に一目惚れし[注釈 8]、熱烈なアプローチによって何度かデートした。初めはうさぎを頼りないと思っており、うさぎをセーラー戦士のリーダーにしようとするルナに反対した。自分も衛とタキシード仮面のことが好きだったため、タキシード仮面がセーラームーンを庇って死亡した後に正体を知ってショックを受けた。戦いを拒絶するセーラームーンに「意気地なし!」と平手打ちし、「あんたみたいな弱虫を守るために衛さんは…」と涙を流す。しかし、自分が衛に相手にされていないことも分かっていたため、うさぎと衛の仲を後押しするようになる。ダーク・キングダムにセーラームーンとセーラー戦士が仲違いしたと思わせる作戦では、うさぎにムーンスティックを預けられる。窮地に陥ったセーラームーンに駆けつけたい気持ちをこらえて見守るが、ジュピターに「本当にセーラームーンが嫌いなのでは」と疑われ、「本当に嫌いだったら、こんな大切なもの預かる訳ないじゃない」と言い、作戦を中断してセーラームーンを救出した。

自分に一目惚れして火川神社の居候となった熊田雄一郎とは微妙な関係で、満更でもなかったようだが(ただし、第30話では一応頬にキスし、第38話でもセーラーマーズの姿でキスしているが、当然雄一郎はマーズの正体がレイであることを知らない)、その後、作中で恋人同士になったような描写はなかった。

無印第45話でDポイントに乗り込む直前に、うさぎに雄一郎とキスしたのか聞かれ、「もしもの事があったら」と言ううさぎに「もしもの事なんてないわよ!」と怒った。DDガールズ戦では、仲間たちが戦死していく中最後の一人まで残り、セーラームーンに「喧嘩ばかりだったけど楽しかった」と言い残して戦いに行く。DDガールズの攻撃で氷山に飲み込まれるが、セーラームーンを襲おうとしたDDガールズの一人を倒し、もう一人のDDガールズによって致命傷を負う。セーラームーンを守るために最後の力を振り絞ってDDガールズを倒した後、「やっぱりうさぎの言う通り、雄一郎にキスしとけばよかったね」と言い残して死亡する。セーラームーンの前に魂として現れて激励し、スーパー・ベリルとの決戦ではセーラームーンに力を貸した後、うさぎの願いを叶えた『幻の銀水晶』の力で、過去の地球に一年前後の記憶を封じられて転生した。

『R』以降うさぎが窮地の時には真っ先に駆けつけており、『S』などのクライマックスでは、最初の仲間であるマーキュリーを飛ばして一番手として描かれ、『スターズ』OPでは内部戦士で最初にうさぎと手を繋いでいる。その純粋さゆえか、ピュアな心や夢の鏡をセーラー戦士で最初に狙われた。

『R』ブラック・ムーン編では、ちびうさがうさぎと衛の娘だと知ってショックを受けていた。『S』から『SuperS』までの間を描いたSFCゲーム『Another Story』では、オポシティオ戦士が願望を具現化した夢の中でうさぎから心変わりした衛に告白されたり、ジェダイトそっくりの少年に懐かれている。『SuperS』では、レポートの期限が近い衛を一晩火川神社に泊め、うさぎと雄一郎に警戒されたことがある。『スターズ』ではうさぎが最初に衛のことを相談したのがレイだった。

『スターズ』第196話ではセーラースターライツとセーラームーンを庇い、マーキュリーたちと共にスターシードを抜かれ、セーラームーンの腕の中で消滅してしまうが、希望の光を取り戻したギャラクシアによって復活した。

実写ドラマ[編集]

原作同様にクールビューティーな性格だがお嬢様口調ではなく、うさぎに文句を言いながら世話を焼くお姉さん的存在で、負けず嫌いというテレビアニメの要素も混ざっている。愛野美奈子にからかわれ、嫌いなカラオケをアイドル「マーズ・れい子」として歌わされたりと周囲に振り回される一面もある。

信条的に前世を否定しているため、前世の使命に忠実で単独行動を取る美奈子と対立したが、美奈子は自分が病に倒れた後の次のセーラー戦士のリーダーをレイと定めて厳しく接しており、和解後に美奈子の病死を知った時には誰よりも号泣した。父親との関係が更に掘り下げられ、オリジナルの設定も多数存在する。

原作と同じく男嫌いを自称しているものの、神社に来た理由や男嫌いの原因が異なり、実写では母親が亡くなった後神社へ預けられた上、母の死に目に会わなかった父親への反抗心が男嫌いの主な原因となっている。そのため、父親とある程度和解した後は、うさぎと衛の結婚式で花嫁のブーケトスに向かいたそうにしていた。「special act」では将来宮司となったが、最後の戦いでは怪我で参戦出来なかった。

『Crystal』[編集]

原作のように常に落ち着いているものの、第三期までは強気でイジワルな面はあまり見られず、うさぎたちには初登場時のみお嬢様口調を織り交ぜていた。

基本的に原作と同一であるが、男嫌いになった経緯や美奈子との関係、サブリーダーの設定などは描かれていない。

前世でジェダイトと恋仲だったことが明確にされており、四天王との決戦の際ヴィーナスにそれを知らされている。

プロフィール[編集]

プロフィールは殆ど原作のもの。

セーラーマーズ[編集]

火星を守護星に持つと戦いの戦士。テレビアニメや実写では「情熱の戦士」と評される。イメージカラーは赤。戦闘力の高いセーラーマーズは、セーラー戦士の中では戦闘隊長のような役割[4]。最も鋭い霊感と炎の力を巧みに使う攻撃はセーラー戦士たちの軍神として恐れられている[5][6]

お札を用いて相手の動きを封じ、妖気や邪悪の力などを感知する不思議な霊能力も持っている。「戦いの戦士」と評される通り、登場当初から戦闘要員として描かれ、セーラージュピターと並んで高い攻撃力を強調する戦闘シーンが多かった。

実写版では体は一番小さいが、初めて変身した時から能力の高さを見せている。その後、強敵にも怯まない負けん気の強さで物語が進むにつれて確実に実力をつけていき、特殊技、格闘技共にヴィーナスを除けばセーラー戦士最強と呼べるほどの戦闘力を発揮する。ただし、セーラームーンがメインの回ではムーンをかばってあっさり倒されてしまうこともある。25話で妖魔の冷凍攻撃に対し、主力技の炎攻撃で抵抗するが冷気でかき消されヴィーナス、ジュピターとともに氷漬けにされた。

決めゼリフは、原作は「ハイヒールでおしおきよ!」で、テレビアニメと『Crystal』とミュージカルは「火星に代わって折檻よ![注釈 9]。テレビアニメでは他に「悪霊退散(3DO対戦格闘ゲーム)」・「赤いハイヒールが炎となってお怒りよ!」・「浄化の炎で祓いたまえ、清めたまえ!」など豊富にある。原作第三期の登場セリフは「火の星!火星を守護にもつ戦いの戦士!セーラーマーズ参上!」。テレビアニメ『R』第56話の歌舞伎風名乗りは「情熱の炎と臨・兵・闘・者!祈りの力で悪を討つ!赤いヒールのセーラーマーズ!」。バンダイミュージカルの登場セリフは「愛と情熱の戦士、セーラーマーズ!」。『Crystal』での名乗りシーンの背景は火星とガーベラの花。

セーラースーツは赤メインで、原作とテレビアニメではセーラー襟のラインの本数が異なる(原作3本線、テレビアニメ1本線)。胸前のリボンは紫(原作では黒、後にテレビアニメと同じ紫に変更された)で後ろ腰のリボンは赤。また、ピアスのデザインも原作とテレビアニメで異なる[注釈 10]。靴は赤いハイヒール。原作と実写版では下腹部あたりの部分にブローチに似た赤い宝石の飾りがついており、初期設定では炎を出すペンダントだった。

スーパーセーラーマーズ
原作第四期ではセーラークリスタルの力によってパワーアップした形態、テレビアニメではペガサスのパワーを受けてパワーアップした姿。他のセーラー戦士と同じハート型のブローチ、長い後ろ腰のリボン、肩プロテクターにフリルがついたコスチューム。原作はセーラーカラーのラインが3本から1本に(アニメは1本のまま)、最強武器「マーズ・アロー」を獲得した。以前の必殺技や戦闘力なども強化されている。テレビアニメではピアスが以前の五角星形から原作同様の六角星に変わった。
エターナルセーラーマーズ
原作のみ登場する形態。エターナル化の際に、ブローチが星型へ変化した。ピンク色の球体の肩プロテクター、紐のような後腰のリボン、赤とピンクの二重スカート、赤いラインが入った白いロングブーツなど、エターナルセーラームーンに類似したコスチュームに変化している。
プリンセス・マーズ
原作第四期終盤で新しい聖杯が誕生した時に変化したプリンセスの姿。火星に「フォボス・ディモスキャッスル」という城を持ち、普段は自身の分身である守護力精霊(セーラーパワーガーディアン)が管理している。
赤いリボンチョーカーとペンダントをつけており、胸元と背中が開いた赤いマーメイドドレスはシンプルなデザインで、中間部のピンク色が突き抜けるように真っ直ぐなラインを引くのが特徴。肩のストラップ部分には金具にはまった赤い宝石がついている。靴はストラップ付きのハイヒール。
備考
セーラーマーズの性質は、主に中国古来の五行思想の「火星」と「火」から着想されている。火星の英語名「マーズ」はローマ語でギリシャ神話軍神アレスローマ神話マルスと同一視される)を意味し、攻撃力の高さはここから取材されたと思われる。また、飼っている二羽のカラスフォボスディモスの名前は火星の衛星から取られている。「フレイム・スナイパー」はマーズ・アロー(火の矢)を放つ技だが、『SuperS』以降の弓矢を思わせる紋章は、元来盾と槍から成る火星の紋章(惑星記号)に独自のアレンジを加えた創作である。一方の「バーニング・マンダラー」は、明らかに変身前のレイの習合巫女の特質と曼荼羅より取材されている。
レイの星座である牡羊座は火星の支配星である。レイの性格は占星術上の牡羊座AB型の特徴に一致する点が多く、合理的で正義感が強く情熱家などの性格(テレビアニメは怒りっぽいが加わる)、火のエレメント、色の赤などが共通する。

アイテム[編集]

変身アイテム[編集]

変身ペン(原作第一期、テレビアニメ無印)
ルナから授かった初の変身アイテム。配色は本体が赤色、キャップ部分が金色で、キャップの先端は斜めになった楕円のリングの中央に円盤が付いたような形になっている。
テレビアニメ版では中央の円盤には火星の紋章が刻まれている。
原作では円盤の中に紋章はなく、『Crystal』では円盤の円周上に上から時計回りに赤・橙・青・緑の小さな丸い飾りが付いている。
スター・パワー・スティック(原作第二期、テレビアニメ『R』中期〜『SuperS』初期)
ルナが渡した二番目の変身アイテム。先端についた星型の飾りの中央に火星の紋章が浮かんだ赤色の石がついている。
マーズ・クリスタル(原作第四期)
フォボスとディモスから授かったハート形の守護石で、マーズのセーラークリスタル。スーパーセーラーマーズヘ変身する際のアイテムである。このアイテムを得て以降レイはスーパーセーラーマーズに変身する。エターナル化の際に、形が星型へ変化した。
クリスタル・チェンジ・ロッド(テレビアニメ『SuperS』中期以降)
ペガサスの力を受けてパワーアップした時に、スター・パワー・スティックから変化した三番目の変身アイテム。先端にはマーズの紋章と弓矢が刻まれた赤いクリスタルの玉が付いている。 原作でのマーズ・クリスタルにあたる。
銀のブレスレット(実写)
レイが自らのブレスレットを変えたものである。セーラーマーズに変身する時、ジュエリー・スター・ブレスレットに変化する。
ジュエリー・スター・ブレスレット(実写)
実写版での変身アイテム。中央の宝石の色は赤。

装備品[編集]

ペタンコ御札
精神統一の言葉を発し、「悪霊退散」の黒い文字を記した札を相手の額に当て憑りついた邪気や妖魔を退ける。また、カードのように投げつけたり、動こうとする人間を足止めしたりと用途は多数。原作番外編ではヴィーナスも無断拝借してやっていた。実写版のみお札の文字の色は赤色。
赤いマニキュア
セーラーマーズの爪に塗られている赤色のマニキュア(通常は手袋に隠れ見えない)。原作の初期設定ではレーザービームを発する攻撃が可能であった。
まっ赤な石のブローチ(原作、実写)
セーラーマーズの腰についている赤い宝石のブローチ。原作の初期設定ではレイが自らに携帯するペンダントヘッドを変えたアミュレットで、火炎を放つことで敵を焼き殺せるという設定だった。
ハイヒール
原作では「ハイヒールでおしおきよ!」が決めゼリフ。初期案のデザインからレイはハイヒールであった。なお、レイのハイヒールは原作者のお気に入りの部分とのこと。

武器[編集]

マーズ・アロー(原作第四期、テレビアニメ『SuperS』中期以降)
スーパーセーラーマーズの専用武器であり、原作では破魔矢が炎をまとって変化したアイテム。全身全霊を止めの矢に注ぎ、これを炎の弓で敵に射り「マーズ・フレイム・スナイパー」を発動する。
セーラー・スター・タンバリン(実写)
アルテミスが用意した強化アイテムで、星型のモンキータンバリン。単独で強力な必殺技が使え、ムーンとの協力技を発動できる。それぞれ異なる武器に変形させることも可能。
先端の宝石は赤色。固有技はないが、タンバリンが赤色に光った後に鳴らし叩くと、五光星のようなエネルギーや赤色の光弾を複数放つ攻撃ができる。
マーズ・デッガース(実写)
セーラー・スター・タンバリンが変化した二本で一対の両刃の短剣。最終決戦を前に死んだ美奈子の力と自分の力をあわせて召喚した(ゆえに片方は美奈子のタンバリン)。短剣を生成した時に金色の輝く炎を発している場面が見られる。番外編ではレイが怪我をした時に美奈子がこの武器を使用した。

その他[編集]

腕時計型通信機(原作第二期、テレビアニメ『R』)
セーラー戦士たちが使用するクリスタル・スターを象った通信機。配色は赤色。蓋の内部はレシーバーになっている。
変身携帯テレティアS(実写)
セーラー戦士たちが通信する際に使う携帯電話。電話やメールとしての機能はもちろん、写真に撮った雑誌やマネキンなどの服装に変身する機能も持つ。通信機に該当する。
カラオケ・クラウン・パスポート(実写)
カラオケ・クラウンに自由に入館するための年間パスポート。発行したのはルナで、クラウンではない。元基は「年間パスポートなんてあったけなぁ?」と首を傾げつつ、入館を許可してしまう。

変身呪文[編集]

マーズ・パワー!メイクアップ!(第一期)
テレビアニメでは変身ペンの火星のマークが回転し、ペンから噴き出した炎がレイを取り巻いたあと真っ赤な炎の輪となってレイの胴体や手足を包み込み、セーラーマーズへ変身する。ポーズを決めると、燃える烈炎の背景が現れる。
『Crystal』では基本動作はテレビアニメ同様だが、変身ペンに集まった赤い光がマニキュアとなった後に変身ペンを手に取るという動作が追加されている。ペンを手に取る際の動作は全員異なり、レイの場合は普通に掴む。また、変身完了時には赤く光る火星の紋章が額に浮かんだあとティアラが装着される。ポーズを決めると、背景に隕石の漂う宇宙空間と赤く光る火星の地表が現れる。
実写では変身時に真っ赤な薔薇の花びらが舞う。決めポーズでは親指と小指を立てる。
マーズ・スターパワー!メイクアップ!(第二期)
手の甲を向けて掲げた手の爪に集まった赤い光が赤いマニキュアとなったあと、スター・パワー・スティックを手に取り、スティックの火星のマークが回転する。基本動作は初期のマーズ・パワーと同じ。ポーズを決めると、背景に赤く光る火星のマークが浮き上がる。
『Crystal』では、変身開始時の演出はマーズ・パワーから引き継がれており、テレビアニメ版とは若干異なる。
マーズ・プラネットパワー!メイクアップ!(原作第三期、『Crystal』)
『Crystal』では、スター・パワー・スティックの現れ方など変身開始時の演出がテレビアニメのスターパワーと同じものに変更されている。また、基本動作はスターパワーから引き継がれているが、左手で印を結びながら右手に持ったスター・パワー・スティックを振り上げる動作が追加されている。
マーズ・クリスタルパワー!メイクアップ!(第四期)
基本動作はスターパワーから引き継がれている。ポーズを決めると、背景に赤く光る弓矢の紋章が浮き上がる。

セーラーマーズの必殺技[編集]

悪霊退散(原作漫画、アニメ、実写全てに登場。第一期以降)
原作では主に両手から火炎の塊を発生させて相手を焼き尽くす技。それ以外に退散札を相手に投げつけたり、複数の退散札と共に炎を纏って攻撃するパターンも存在する。原作番外編では「フォボス・ディモス!一心万宝・六根清浄、炎よわが手に![注釈 11]」の掛け声で技を発動させている。
テレビアニメでは退散札に九字(臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前)を念入れして相手に貼り付けることで相手の動きを封じる技。11話では自身に使用し、妖魔に石化された手を回復する。17話では一度に多数の札を妖魔キャメランに投げつけるも目のいい相手に全て撃ち落とされ、逆にマーキュリーとともに写真に封じ込められ敗北した。もともとセーラー戦士ではなく巫女としての自身が持つ能力であり、30話では変身前の姿で使用している。
実写では十数発以上の「悪霊退散」の魔除けお札を一瞬で投げつけ、妖魔にダメージを与える。テレビアニメ版と違って九字を唱えない。また、第8話においてのみ原作と同じ、両手間に発生させた火炎を放つ攻撃。
『Crystal』では退散札から高熱の炎を発生させて円を描き、それを敵に向けて放つ技。また、複数発の赤い退散札を連射することができ、演出はテレビアニメでの悪霊退散とバーニング・マンダラーを合わせたような技となっている。seasonⅢではテレビアニメ版と同様の効果となっている。
ファイヤー・ソウル(テレビアニメ無印)
両手で印を結んで集中力を高め、両人差し指の先から1万度[7]という超高熱の火の玉を創造し、螺旋の形として相手に向けて放射する。放った火の玉は大きな火炎状となって相手を攻撃する。初期のセーラーチームの攻撃技の中では要となる技であり、他の戦士との合体技でも用いられた。
劇場版Rではカンダン・バージョンであり、技の名と動作を省略した、拳銃の抜き打ちのように、一瞬に指先から火炎を放射する[8]。また、ダブル・バージョンもあり、両手で印を結んで火炎を発生しさせ、炎の舞を踊るように全身を回転させることで巨大な火の玉を敵に投げつけて爆発させる[9]
激辛ファイヤー・ソウル(テレビアニメ『R』第51話より)
レイが一度だけ使用した技で、厳密には必殺技に含まれない。うさぎがたっぷりカラシを塗ったサンドイッチを食べて火を吐く。
ファイヤー・ソウル・バード(テレビアニメ『R』前半)
念入れした退散札をファイヤー・ソウルで焼き、炎の鳳凰ような式神を創り出す技。破壊力そのものは元技と変わらないが、相手の攻撃を避けるように飛んで相手にむかって行く。
バーニング・マンダラー(原作、アニメ、実写全てに登場。実写以外では第二期(『R』)より)
原作では燃えた曼荼羅絵の炎で敵を爆破する。
テレビアニメでは炎を帯びた指先で円を描いたあと両手に力を集中させ、曼荼羅絵の背景と共に八つの凄まじい炎のエネルギーリングを発射する。
実写では召喚した八つの円状の曼荼羅に炎の円環を囲った曼荼羅絵を変えて、曼荼羅絵の燃える炎を両手に集中させ、右手のひらから灼熱の炎の波動を一直線で敵に放つ、炎の爆裂を起こす技。
『Crystal』ではテレビアニメ版の演出が概ね引き継がれており、炎のエネルギーリングが大きな炎の球に変更されている。
蛇火炎(マーズ・スネイク・ファイヤー。原作第三期、テレビアニメ『S』OP)
プラネット・パワーで強化された技。顔の前で両腕をクロスした姿勢で、炎の蛇を呼び出し、相手を絡めとり、焼き焦がす。
対戦格闘ゲームでは蛇頭の形の炎が相手に纏わり付く技。この技の強化版「マーズ・スネイク・フレア」もある。
テレビアニメでは『S』のOPにのみ登場し、本編未使用。左手から灼熱の炎の蛇のような式神を巨大化して攻撃する。
『Crystal』では右手の人差し指と中指に合わせた指先で炎を灯し、召喚した蛇の霊を身に憑依して身体を一回転させ、それを右手のひらから発射した大きな蛇形の炎が敵に食らいつく。
マーズ・フレイム・スナイパー(原作第四期、テレビアニメ『SuperS』)
原作では破魔矢の形をした「マーズ・アロー」を使って相手を射抜く攻撃。
テレビアニメでは手のひらに集めた火のエネルギーを炎の弓に変え、高熱の烈炎で作った光の矢の状態に凝縮して射撃する。原作と同じで、セーラーマーズ自身の成長によって、全身の気力と霊力を集中させる必要がある。また、テレビアニメ152話・161話と対戦格闘ゲームなどでは灼熱の光の矢で命中した相手を焼き尽くす力を秘めている。ただし、矢なので風には逆らえず吹き返した時に自分が黒こげになることもある。特にスーパーセーラーマーキュリーの必殺技「マーキュリー・アクア・ラプソディー」との合体技で頻繁に用いられる。
妖魔退散(実写)
原作の悪霊退散と同じ技。両手で発生させた高熱の炎の球を敵妖魔目掛けて投げつけ、焼き尽くす。戦士の力覚醒の際、大きな激しい火炎を発射する。2発以上の連射攻撃が可能であった。
お札ハリケーン(ゲームのみ)
「悪霊退散」のお札を舞わせて相手を吹き飛ばすことができる。
ランニング・ファイヤー[注釈 12](アーケードゲームのみ)
アーケードゲームのオリジナル必殺技である。「激しい炎の星! 我が守護火星よ!」と念を込め、真っ赤な火炎の柱を左腕から引き出し、全速で疾走させて攻撃する。
破邪炎舞脚(ゲームのみ)
地面についた片手を軸に回転しながら、敵を蹴り飛ばす。
バーニング・ストーム(ゲームのみ)
「悪霊退散」のお札を頭上に挙げ、前方に巨大な赤い炎の竜巻を起こす技。
ファイヤー・ヒール・ドロップ(ゲームのみ)
前方に高速回転しながら踵を振り下ろす。強ボタンなら相手をハイヒールからの火炎で焼くことができる。
マーズ・スネイク・フレア(ゲームのみ)
蛇火炎(マーズ・スネイク・ファイヤー)の強化版。蛇火炎とは違い、徐々に軌道が上昇していくのが特徴。
スピニング・レイブン(ゲームのみ)
フランケンシュタイナー(ゲームのみ)
掴み技のひとつ。横スクールアクションでは投げ、対戦格闘ゲームでは地面に叩き付けてダメージを与える。対戦格闘ゲームでは空中で掴むことも可能。
百裂ビンタ(ゲームのみ)
掴み技のひとつ。掴まれている間は脱出できない。

補足[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『夢戦士〜愛・永遠に』で梅宮亜須加と交代したが、『サターン復活編』で岩名美紗子に改名して復帰した。
  2. ^ 過去に「決戦 / トランシルバニアの森」で二代目セレセレ役を演じていた。
  3. ^ 正規の登場は原作と同様に第3話。
  4. ^ 麻布の近くにある東洋英和女学院がモデルとされる。
  5. ^ レイ役の富沢美智恵は当初原作に合わせた演技をしようとしていたが、スタッフの指示で方針転換したとラジオ番組で述べている。
  6. ^ 月刊アニメージュ』の「レイちゃん人気倍増計画」では、レイの愉快な描写が増えていくのを残念がった富沢が、ギャグキャラ化の糸を引いているのは幾原邦彦と指摘し、皆は「レイちゃんは通好みのキャラだから」と説得し、幾原が「ギャグキャラとしていく所まで行かせる」と宣言して、「もう、いいわ。読者の皆さん、レイちゃんにラブレターを送ってください。わたしがお返事を書きます」と締めくくっていたという。
  7. ^ レイ役の富沢美智恵もインタビューでこう言っていた。
  8. ^ 衛が変身したタキシード仮面にも憧れており、当初彼の正体は知らなかったが、うさぎと異なり疑念を抱いてはいた。
  9. ^ 「月刊アニメージュ」1992年6月号(49頁)「第1回セーラー大賞」の一般公募で採用された(マーキュリーの「水でもかぶって反省しなさい!」もこの時の公募作)。ただし採用作は「〜折檻じゃ!」だったが、完成作は女らしく「〜折檻よ!」となった。
  10. ^ どちらも色は赤だが、原作は六角星、実写版は四角星、テレビアニメでは五角星で、テレビアニメではスーパーセーラーマーズへのパワーアップ以降、六角星になっている
  11. ^ 新装版では「フォボス・ディモス! 神火清明・神水清明・神風清明、炎よわが手に!」へと変更された。
  12. ^ 日本国外のゲームバージョンでは「バーニング・マンダラー」と唱えている。

出典[編集]

  1. ^ 新装版第3巻あとがき4コマより。
  2. ^ 庵野秀明公式Webサイト「雑記」”. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月28日閲覧。
  3. ^ テレビアニメ第54話「文化祭は私のため!? レイ女王熱唱」より。
  4. ^ 『テレビマガジンデラックス46 決定版 美少女戦士セーラームーンR ②対決!ブラック・ムーン』第15頁より。
  5. ^ 『美少女戦士セーラームーンSuperS - Various Emotion』ブックレット第21頁より。
  6. ^ 『美少女戦士セーラームーンS こんどはパズルでおしおきよ! 取扱説明書』第14頁より。
  7. ^ 『テレビマガジンデラックス46 決定版 美少女戦士セーラームーンR ②対決!ブラック・ムーン』第14頁より。
  8. ^ 『映画 美少女戦士セーラームーンR メモリアルアルバム』第66頁より。
  9. ^ 『映画 美少女戦士セーラームーンR メモリアルアルバム』第69頁より。