北九州市立本城陸上競技場
北九州市立本城陸上競技場 | |
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施設情報 | |
所在地 | 福岡県北九州市八幡西区御開四丁目16-1 |
位置 | 北緯33度53分25.42秒 東経130度43分54.64秒 / 北緯33.8903944度 東経130.7318444度{{#coordinates:}} 関数に無効な引数が渡されました |
開場 | 1989年4月1日 |
所有者 | 北九州市 |
運用者 | スポーツパークパートナーズ本城 |
グラウンド | 天然芝 ティフトン419+W.O.S. |
使用チーム、大会 | |
ギラヴァンツ北九州(Jリーグ) | |
収容人員 | |
10,202人 | |
アクセス | |
JR 鹿児島本線・筑豊本線折尾駅より路線バス20分(臨時直行バス15分) |
北九州市立本城陸上競技場(きたきゅうしゅうしりつほんじょうりくじょうきょうぎじょう)は、福岡県北九州市八幡西区御開四丁目の本城公園内にある陸上競技場兼球技場。施設は北九州市が所有し、スポーツパークパートナーズ本城が指定管理者として運営管理を行っている。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するギラヴァンツ北九州のホームスタジアムとして知られる他、冬場にはラグビーの公式戦も開催される。
本項では、ギラヴァンツ北九州の新たなホームスタジアムとして建設が予定されている新スタジアム(球技場)についても記す。
施設概要
立地
北九州市の北西部、洞海湾の一番奥、八幡西区と若松区の境にほど近い北九州市本城公園の一角にある。1990年に開催された第45回国民体育大会(とびうめ国体)の会場の一つとして、国体の前年、1989年4月1日に開場。国体ではラグビー会場として使用された。2009年現在、北九州市内唯一の日本陸上競技連盟第1種公認陸上競技場である。
国道199号が近くを通過し、自動車交通の便はさほど悪くないものの、鉄道駅からはやや離れた場所にある(後述)。
スタンド
楕円形のフィールドを取り囲むように築堤状のスタンドが設けられている。
元々多数の観客を入れるよう想定されておらず、完成当初はメインスタンドのみが屋根のない椅子席で残りはサイドスタンド・バックスタンドとも芝生席だった[1]。2004年まではこの状態でアビスパ福岡が準ホームとして公式戦を開催していたが、その後Jリーグが公式戦を開催するスタジアムの基準を変更したため、Jリーグ公式戦には使用されていなかった。
その後、ニューウエーブ北九州(現:ギラヴァンツ北九州)がJリーグへ加盟するのにあたり、2009年からバックスタンドおよび両ゴール裏の座席をベンチシートに変更し、メインスタンド中央部の座席を背もたれつき椅子席にした上で同部分に屋根を設置する工事を行っている。改修工事は2010年初頭に完了、J2のスタジアム基準を満たす座席定員10,202名を確保した。現在もサイドスタンドのメインスタンド寄り(第1コーナー・第4コーナー裏)に芝生席が残るが、これは現在Jリーグで試合をする場合は開放しておらず、座席定員に含めていない。
なお、2011年のギラヴァンツのホームゲームでは、通常のスタジアムとは逆にメインスタンドから見て右手(第1・第2コーナー側)がホーム側スタンドになる。
ギラヴァンツ北九州の横手敏夫社長は、2012年1月17日に行われた新入団選手記者会見の席上で、小倉北区に建設予定の新スタジアム(後述)完成前にギラヴァンツがJ1昇格圏(J1昇格プレーオフ進出が可能になる6位以内)に入った場合について「(北九州市の北橋健治)市長とともにJリーグに行きまして、書面でもっていつまでに(新しい)スタジアムを作りますと(説明する)。その間、私の考えですが、本城の仮設増設しかないと思います。そういう動きも進めています」と述べ、本城陸上競技場に暫定的に仮設スタンドを建設することで収容人員を確保した上で、プレーオフ参加条件となるJ1ライセンス取得の障壁となるスタジアムの収容人員をクリアする意向であることを示している[2][3]。
フィールド&トラック等
日本陸上競技連盟第1種公認の、トラック9レーンと天然芝グラウンドを備える。陸上競技場としての機能については、2008年にトラックの改修工事が行われて9レーンに拡張されるとともに、それまでのアスファルトからウレタン舗装になった[4]。
電光掲示板はなく、得点掲示板はメインスタンドから見て左手スタンドに仮設のパネル式のものが設けられているのみ。Jリーグ本拠地で手書きパネル板の掲示をしているのは当地のみだが、過去に大分市営陸上競技場(大分トリニータ本拠地。現在は本拠指定は解除)も同様にスコアボードを手書きパネルで表示していた。
照明灯は各コーナー裏に1基ずつの計4基を備える。
アクセス
- JR九州筑豊本線(若松線) 二島駅から徒歩約23分
- 同線本城駅からも徒歩連絡可能だが、二島駅からよりも距離がある。
- JR九州鹿児島本線 折尾駅より北九州市営バス「二島駅」行き利用、「本城陸上競技場前」下車(1時間1、2本 所要約20分)、徒歩3分
- JR九州鹿児島本線 折尾駅東口丸和前乗り場から北九州市営バス「本城陸上競技場」行きシャトルバス(学園大通り=北九州空港エアポートバス連絡=経由)利用、終点下車(ギラヴァンツ試合開催時に運行)
- ニューウェーブ北九州時代=JFL所属時までは黒崎駅との間の運行であった
- 若松競艇場に臨時駐車場を設置、陸上競技場との間に無料送迎バスを運行する(ギラヴァンツ試合開催時・2009年から実施)。
新スタジアム構想
現在の本城陸上競技場は、前述の通り収容人員が11,000人にも届かず、Jリーグ ディビジョン1がメインスタジアムに求めている15,000人の収容人員に満たない(現在Jリーグに所属するクラブでホームスタジアムの収容人員がJ1基準を満たしていないのは、他にザスパ草津のホームである正田醤油スタジアム群馬と水戸ホーリーホックのホームであるケーズデンキスタジアム水戸のみ)。また、アクセス面の問題など「見るスポーツ」の施設としての不備が多く指摘されていた。
こういった状況を受けて、北九州市は「市民に夢と感動を与え、豊かで活力ある北九州市の創出につながる『見るスポーツ』の機会を提供するため、プロアマ問わずサッカーやラグビーなどのレベルの高い試合や大会を中心に開催できる施設」として、新たに収容人員2万人規模の球技専用スタジアムを建設することを計画している[5]。市の公式資料ではギラヴァンツの新しい本拠地とすることについては直接触れられていないものの、2010年11月17日に行われた、スタジアムの基本方針を発表する北橋健治北九州市長による記者会見での質疑応答では、同スタジアムをギラヴァンツのホームスタジアムとして活用することを念頭に置いたやりとりも行われた[6]。
- 建設予定地:北九州市小倉北区浅野三丁目
- 本体建設費:概ね100億円強
- 建設費は3箇所の中で最も高い(他の2箇所は試算額約90-100億円)が、これは敷地の関係上スタジアム躯体の一部が小倉(浅野)港内の海上にせり出す構造となっているためである。
- 完成予定時期:2015年度末(平成27年度末)を想定
- 建設予定の設備:サッカー・ラグビー兼用球技専用グラウンド(天然芝) / 全席を覆う屋根を設置 / ユニバーサルデザインに配慮した観客席やコンコース、トイレなど / 大型映像装置の設置 / 試合運営に十分対応できる更衣室や本部室、記者室などの設置
- 駐車場については、小倉駅周辺にある13,000台分の民間駐車場を活用することを想定し、スタジアムとして新たに整備しない予定としている。
市では本スタジアムの建設により年間11億円の経済効果を見込んでいるが、この試算について北九州市の公共事業評価委員会で前提条件(年間の平均観客動員数が本城陸上競技場の約2.5倍に増加すると想定していた)を巡って異論が相次ぎ、試算のやり直しを求められている[8]。なお、スタジアム建設計画についてはギラヴァンツ北九州の横手敏夫社長は既定路線であると語っており、基本計画、基本設計の段階で市の第三者委員会の審査を受ける必要があることを説明している[2]。
なお、ギラヴァンツの横手敏夫社長は2012年1月17日、新スタジアム完成前にJ1リーグ昇格圏内に入り、その上でJ1昇格を果たした場合、当競技場の仮設席の設置の検討を進めていることを明かしている。[3]
脚注
- ^ 「長谷川体育施設株式会社 作品事例 北九州市立 本城陸上競技場(第1種)」の写真で改修前のスタンドの状況がわかる。
- ^ a b 【2012シーズン始動!】北九州:新加入記者会見 - J's GOALニュース2012年1月17日
- ^ a b 【進め!ギラヴァンツ北九州】本城競技場に仮設席 横手社長が意向 J1昇格圏で - 西日本スポーツ2012年1月18日
- ^ 長谷体通信 NO.90 北九州市本城陸上競技場をレヂンエースSTで全面改修
- ^ a b 新球技場整備の基本方針について - 北九州市市民文化スポーツ局文化スポーツ部スポーツ振興課
- ^ a b 平成22年11月17日(水曜日)市長記者会見 - 北九州市秘書室
- ^ 北九州市の新球技場 小倉駅北口地区を候補地に、概ね2万人規模で (PDF) - 北九州市報道発表資料2011年11月17日
- ^ 小倉の新スタジアム、経済効果の試算に疑問 - 朝日新聞 2011年11月5日